JP4324782B2 - 密封装置 - Google Patents

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本発明は、密封装置に係り、更に詳しくは、二つ割りハウジングの対向面間に形成される装着空間部に嵌合されるタイプの密封装置に関するものである。
従来から、図4に示すように、金属環52にゴム状弾性体よりなる外周ゴム部53およびシールリップ部54を焼付接着してなり、リテーナー(図示せず)を介してエンジンブロック等のハウジング(図示せず)に固定されるオイルシール51が知られている。
この種のオイルシール51に関して近年、コストの低減を目的として、リテーナーレス化の動きがあり、リテーナーが省略されると、図5に示すようにハウジング55A,55Bは二つ割りになり、この二つ割りのハウジング55A,55Bの対向面間に形成される円筒面状の装着空間部56にオイルシール51が直接嵌合されることになる。
しかしながら、二つ割りハウジング55A,55Bにはどうしても、その対向面間における装着空間部56の内面56aに位置して軸方向に延びる段差57が発生し、この段差57はその大きさ(径方向幅)dが0.1mm以上にも及ぶ場合がある(図では説明の便宜上、段差57の大きさdを極端に誇張して描いている)。段差57は、二つ割りハウジング55A,55Bの成形に際して寸法誤差が生じたり、あるいは二つ割りハウジング55A,55B同士が互いにずれて組み合わされたりすることにより発生する。
これに対して、従来は、外周ゴム部53が0.1mm以上の段差57に対しては追随することができず、よって装着空間部56の内面56aおよび外周ゴム部53間に隙間空間が生じ、この隙間空間から密封流体が漏れる虞がある。
尚、本願に対する他の従来技術として、図6に示すように、外周ゴム部53の外周面に凹凸部およびコルゲート部58を設けた密封装置(シール装置)が提案されているが(特許文献1参照)、この凹凸部およびコルゲート部58はここに固体被膜潤滑剤をコーティングするためのものであって、段差のエッジで切断されて隙間空間に充填されるものではなく、よってこの従来技術は本発明とは構成および作用効果を異にしている。
実開平6−35740号公報
本発明は以上の点に鑑みて、二つ割りハウジングの対向面間に形成される装着空間部に嵌合されるオイルシール等の密封装置において、二つ割りハウジングの対向面間に段差があっても、装着空間部の内面および外周ゴム部間に隙間空間が生じることがなく、もって優れた外周シール性を発揮することが可能な密封装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の密封装置は、二つ割りハウジング間の装着空間部に嵌合される密封装置において、前記装着空間部の内面に密接する外周ゴム部の外周面に少なくとも1本の円周方向に延びる突起を設け、前記突起は、前記二つ割りハウジング間に形成される段差よりも大きな高さ寸法を備え、かつ嵌合時に圧縮され前記段差のエッジで切断されて、前記装着空間部の内面および外周ゴム部間の隙間空間に充填されるものであることを特徴とする。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、上記構成を備えた本発明の密封装置においては、これを嵌合する二つ割りハウジングの対向面間に段差がある場合、外周ゴム部の外周面に設けられた突起が嵌合時に圧縮され、段差のエッジで切断されて、装着空間部の内面および外周ゴム部間の隙間空間に充填される。突起は、嵌合時に段差のエッジで段差の大きさに合わせて切断されるので、段差の大きさが0.1mm以上に及ぶ場合であっても、段差の全面に対して密接することが可能である。したがって本発明の密封装置によれば、装着空間部の内面および外周ゴム部間の隙間空間を完全に塞ぐことができるので、この隙間空間から密封流体が漏れるのを有効に抑えることができる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の実施例に係る密封装置の要部断面を示しており、この密封装置は、上記図5に示したような二つ割りハウジング55A,55Bの対向面間に形成される円筒面状の装着空間部56に嵌合されるタイプのオイルシール1である。上記したように二つ割りハウジング55A,55Bの対向面間における装着空間部56の内面56aには軸方向に延びる段差57が発生することが多く、当該オイルシール1はこれに対応する構造を備えたものである。
当該オイルシール1は先ず、金属環2を有しており、この金属環2に、ゴム状弾性体よりなる外周ゴム部3およびシールリップ部4が焼付接着されている。金属環2は、筒状部2aの軸方向一端に径方向内方へ向けてフランジ部2bを一体成形したものであって、筒状部2aの外周面に外周ゴム部3が接着されるとともにフランジ部2bの先端にシールリップ部4が接着されている。シールリップ部4は、ガータースプリング5を嵌着したメインシールリップ4aと、軸方向反対向きのダストシールリップ4bとを一体に有している。
当該オイルシール1をハウジング55A,55Bに装着したときに装着空間部56の内面56aに密接する外周ゴム部3の外周面3aに、少なくとも1本の円周方向に延びる突起6が設けられており、当該実施例では、この突起6が2本の環状突起によって構成されている。
図2に拡大して示すように、突起6はそれぞれ、頂角θを120度とする断面三角形状(二等辺三角形状)に形成され、二つ割りハウジング55A,55Bの対向面間に形成される段差57よりも大きな高さ寸法hを備え(h>d、dは段差57の大きさ(径方向幅)、図3または図5参照)、かつ嵌合時に圧縮され、段差57のエッジ57aにより切断されて、装着空間部56の内面56aおよび外周ゴム部3の外周面3a間の隙間空間に充填されるものとされている。
したがって、このような突起6を備えたオイルシール1によれば、当該オイルシール1を二つ割りハウジング55A,55Bの対向面間の装着空間部56に軸方向一方から嵌合しようとすると、二つ割りハウジング55A,55Bの対向面間に段差57がある場合、図3(A)に示すように、突起6が嵌合時に径方向内方へ向けて圧縮され、このとき段差57のエッジ57aで切断され、装着空間部56の内面56aおよび外周ゴム部3の外周面3a間の隙間空間にもれなく充填される。
突起6は、当初環状であったものが、嵌合時に円周上一箇所(図5に示したように段差57が円周上2箇所の場合はその各々)で段差57のエッジ57aにより段差57の大きさdに合わせて必要高さ分切断されるので、段差57の大きさdが0.1mm以上に及ぶ場合であっても、突起6は段差57の全面に対して密接する(突起6の平面状の切断端面が同じく平面状の段差面に密接する)。
これに対して、比較例として図3(B)に示すように、突起6が段差57のエッジ57aにより切断されない場合には、突起6がいびつに弾性変形する結果として、段差凹側のハウジング55Bの内面、段差57および弾性変形した突起6に囲まれるようにして断面略三角形の隙間空間Sが残されるので、この隙間空間Sから密封流体が漏れる虞がある。
したがって、当該オイルシール1によれば、装着空間部56の内面56aおよび外周ゴム部56の外周面56a間の隙間空間を完全に塞ぐことができ、かつ段差凹側のハウジング55Bの内面、段差57および弾性変形した突起6間にも隙間空間Sが生じることがないので、ハウジング55A,55Bおよびオイルシール1間から密封流体が漏れるのを有効に防止することができ、これによりオイルシール1の外周シール性を格段に向上させることができる。
尚、上記実施例に係る密封装置は、本発明の技術的範疇において、その構成を種々変更することが可能である。
例えば、上記実施例では、突起6の形成数を2本としたが、ハウジング55A,55Bに対する密封装置の嵌合代の大小等に応じて、1本または3本以上としても良い。
また、上記実施例では、突起6の頂角θを120度としたが、120度よりも小さな角度または120度よりも大きな角度としても良い。一般的には、頂角を小さくした方が突起6は薄くなるので、段差57のエッジ57aで切断しやすくなる。
また、上記実施例では、突起6の断面形状を三角形としたが、その他の形状であっても良く、例えば四角形や五角形としても良い。また、断面円弧形等の曲線状としても良い。
また、上記実施例では、突起6の断面形状を左右(軸方向)対称の形状としたが、ハウジング55A,55Bへの挿入性や突起6のむしれ性等を考慮して、左右(軸方向)非対称の形状としても良い。
また、上記実施例では、突起6を環状としたが、密封装置と段差57との円周上の位置関係が予め定められている場合は、突起6は必ずしも環状でなくても良く、円周上所定の角度範囲に亙って設けられていても良い。この場合には、突起6を段差57との円周上の位置が合致するようにして所定の角度範囲に亙って設けることになる。
更にまた、上記実施例では、密封装置をオイルシール1としたが、本発明の対象は、オイルシール1以外の他の種類の密封装置であっても良い。
本発明の実施例に係る密封装置の要部断面図 図1の要部拡大図であって、突起の拡大断面図 (A)は突起の作用を示す説明図、(B)は比較例に係る説明図 従来例に係る密封装置の要部断面図 二つ割りハウシングの説明図 他の従来例に係る密封装置の要部断面図
符号の説明
1 オイルシール(密封装置)
2 金属環
2a 筒状部
2b フランジ部
3 外周ゴム部
3a 外周面
4 シールリップ部
4a メインシールリップ
4b ダストシールリップ
5 ガータースプリング
6 突起
55A,55B 二つ割りハウジング
56 装着空間部
56a 内面
57 段差
57a エッジ
S 隙間空間

Claims (1)

  1. 二つ割りハウジング(55A)(55B)間の装着空間部(56)に嵌合される密封装置(1)において、
    前記装着空間部(56)の内面(56a)に密接する外周ゴム部(3)の外周面(3a)に少なくとも1本の円周方向に延びる突起(6)を設け、
    前記突起(6)は、前記二つ割りハウジング(55A)(55B)間に形成される段差(57)よりも大きな高さ寸法(t)を備え、かつ嵌合時に圧縮され前記段差(57)のエッジ(57a)で切断されて、前記装着空間部(56)の内面(56a)および外周ゴム部(3)間の隙間空間に充填されるものであることを特徴とする密封装置。
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