JP2009115110A - 密封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸に対して角度をもつ面に接するシールリップの断面形状を最適化し、具体的には、スラスト方向の面振れおよびリップ締め代の周期的な変化に対するシールリップの追随性を高め、シール性を向上させることを目的とする。
【解決手段】シールリップは、その根元部の先端側に屈曲部を介して先端部を一体成形したもので、先端部の長さLを2.0〜4.0mm、根元部の長さLを0.4〜2.0mm、先端部先端部分の厚さTを0.3〜0.7mm、先端部基端部分の厚さTを0.9T〜1.5Tmm、根元部の厚さTを0.3〜0.7mm、先端部内周面の軸直角平面に対する傾斜角度Qを50〜80°、最先端部の尖端角度Qを60〜110°に設定した密封装置において、L/Lを2.0以上5.0以下、T/Tを0.85以上1.3以下に設定したことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、密封技術に係る密封装置に関するものである。本発明の密封装置は例えば、自動車関連分野においてハブシール(ハブベアリングシール)として用いられ、または一般汎用機械の分野等において用いられる。
従来から、図3に示す密封装置51が知られている(特許文献1参照)。この密封装置51は、ベアリングのアウターレース(ハウジング)61に取り付けられて回転軸71に摺動自在に密接するものであって、アウターレース61に固定される取付環52と、取付環52に被着されたゴム状弾性体53とを有し、後者のゴム状弾性体53によって、回転軸71の端面部71aに摺動自在に密接するシールリップ(サイドリップ)54と、回転軸71の周面部71bに摺動自在に密接するシールリップ(メインリップ)55とが一体成形されている。
上記密封装置51は、メインリップ55の大気側にサイドリップ54が配置されていることから、対ダスト性、特に対泥水性について優れたシール効果を発揮することができるが、このサイドリップ54につきその断面形状の最適化については未だ十分な究明がなされていない。
すなわち例えば上記ハブベアリングシールにおいては、軸71は、単にその中心軸線が平行的に移動するよう偏心するだけでなく、中心軸線の傾きが変わるよう偏心することがあり、後者の場合、軸71の端面部71aはいわゆるミソスリ運動をする。この場合、メインリップ55は軸71の周面部71bとの接触角度が変わるのみであるが、サイドリップ54については、軸71の端面部71aが当該密封装置51との間隔を周期的に変えるように動く(スラスト方向への面振れ:サイドリップ54の締め代が周期的に変わる)ので、このスラスト方向の面振れへの追随性がシール性に大きく影響する。したがって、このスラスト方向の面振れおよびリップ締め代の周期的な変化に対するサイドリップ54の追随性を十分に究明する必要がある。
特開2004−150484号公報
本発明は以上の点に鑑みて、サイドリップ、すなわち軸に対して角度をもつ面に摺動自在に密接するシールリップの断面形状を最適化することを目的とし、具体的には、スラスト方向の面振れおよびリップ締め代の周期的な変化に対するシールリップの追随性を高め、もってシールリップのシール性を向上させることが可能な密封装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の密封装置は、軸に対して角度をもつ面に摺動自在に密接するシールリップを有する密封装置であって、前記シールリップは、リップ根元部の先端側に屈曲部を介してリップ先端部を一体成形したものであって、前記リップ先端部をその根元部側の基端部分から先端部分へかけてリップ径寸法が徐々に拡大するよう形成し、前記リップ先端部の長さLを2.0〜4.0mm、リップ根元部の長さLを0.4〜2.0mm、リップ先端部の先端部分の厚さTを0.3〜0.7mm、リップ先端部の基端部分の厚さTを0.9T〜1.5Tmm、リップ根元部の厚さTを0.3〜0.7mm、リップ先端部内周面の軸直角平面に対する傾斜角度Qを50〜80°、リップ最先端部の尖端角度Qを60〜110°の各範囲に設定した密封装置において、前記寸法諸元におけるL/Lの値を2.0以上5.0以下に設定し、かつ、T/Tの値を0.85以上1.3以下に設定したことを特徴とするものである。
条件値・・・
=2.0〜4.0mm(2.0≦L≦4.0)、
=0.4〜2.0mm(0.4≦L≦2.0)、
=0.3〜0.7mm(0.3≦T≦0.7)、
=0.9T〜1.5Tmm(0.9T≦T≦1.5T)、
=0.3〜0.7mm(0.3≦T≦0.7)、
=50〜80°(50≦Q≦80)、
=60〜110°(60≦Q≦110)、
提唱値・・・
2.0≦L/L≦5.0、かつ、0.85≦T/T≦1.3。
上記構成を有する本発明において、L/Lはリップ先端部とリップ根元部のリップ長さ比、T/Tはリップ先端部の先端部分とリップ根元部のリップ厚さ比であり、リップ先端部の先端部分が薄過ぎたりリップ根元部が短過ぎたりすると、リップが撓み過ぎることになって面圧が不足し、漏れにつながる。また反対に、リップ先端部の先端部分が厚過ぎたりリップ根元部が長過ぎたりすると、リップが十分に撓まず面圧が過大となり、摺動摩耗による漏れにつながる。中庸の最適範囲は上記したように、L/Lの値は2.0以上5.0以下、T/Tの値は0.85以上1.3以下の各領域である。尚、本発明は、リップ先端部の長さLが2.0〜4.0mmと比較的長い場合におけるL/LおよびT/Tの最適値を提唱するものである。
したがって、リップ先端部とリップ根元部のリップ長さ比、およびリップ先端部の先端部分とリップ根元部のリップ厚さ比をそれぞれ最適化した本発明によれば、シールリップの接触面圧が適切に設定されることから、スラスト方向の面振れおよびリップ締め代の周期的な変化に対するシールリップの追随性を高めることができ、延いては、極めて優れたシール性ないし対泥水性を発揮する密封装置を提供することができる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の実施例に係る密封装置1の要部断面を示している。当該実施例に係る密封装置1は例えば自動車用車輪懸架装置におけるベアリング部にハブシール(ハブベアリングシール)として用いられるものであって、以下のように構成されている。
すなわち先ず、上記ベアリング部における取付部材(ハウジング)であるアウターレース11に固定される金属製の取付環(金属環)2が設けられており、この取付環2にゴム状弾性体3が被着(加硫接着)されている。取付環2は、アウターレース11の内周面に嵌合される筒状部2aの軸方向一端に径方向内方へ向けて内向きのフランジ部2bを一体成形したものである。ゴム状弾性体3は、取付環2の主にフランジ部2bの端面に被着されており、その構成要素として、アウターレース11の内周面に静止的に密接する外周シール部4と、回転軸21の端面部21aに摺動自在に密接するシールリップ(サイドリップ)5と、回転軸21の周面部(外周面)21bに摺動自在に密接するシールリップ(メインリップ)6およびサブリップ(グリースリップ)7とを一体に有している。サイドリップ5は、図では1つのみ設けられているが、複数設けられていても良い。回転軸21は、図では端面部21aと周面部21bが一体成形されているが、周面部21bを有する通常の回転軸21に、端面部を有する金属環(スリンガー等、図示せず)を別途嵌合するものであっても良い。また、端面部21aは必ずしも軸直角平面でなくても良く、軸(軸の中心軸線)に対して角度をもった面であれば良い(断面円弧状の曲面を含む)。
上記したように、本発明はサイドリップ5の断面形状を最適化することを目的とするものであって、当該実施例においてサイドリップ5は、図2の模式図に拡大して示すように、その根元部5aの先端側(図では右端側)に屈曲部(変曲部)5bを介して先端部5cを一体成形したものとされている。リップ根元部5aは、略円筒面状に成形され、所定の長さLおよび厚さTを有している。リップ先端部5cは、その根元部5a側の基端部分(図では左端部分)から先端部分(図では右端部分)へかけて径寸法(内径寸法および外径寸法とも)が徐々に拡大するよう円錐面状に成形され、その内周面において軸直角平面と交差する所定の傾斜角度Qを有し、また所定の長さLを有している。また、リップ先端部5cはその厚さをその基端部分から先端部分へかけて徐々に小さくするよう成形されており、すなわち基端部分の厚さをT、先端部分の厚さをTとして、T>Tとなるように設定されている。一方、リップ根元部5aの厚さがその基端部分から先端部分へかけて徐々に小さくなるように成形されている場合には、請求項1に記載したリップ根元部の厚さTはこのうちの大きい方の、基端部分の厚さTのことを云う。また、リップ先端部5cはその最先端(リップ先端部5c内周面の最先端)に、所定の尖端角度Qをもつリップ最先端部5dが設けられており、このリップ最先端部5dからリップ先端部5cの内周面へかけての表面部位(リップ先端部5c内周面の先端部位)が軸21の端面部21aに摺動自在に密接する。
上記各部位の寸法諸元は以下のように設定されており、これらの数値がL/Lの値およびT/Tの値を定めるに当たっての前提条件とされている。
(1)
リップ先端部5cの長さL:2.0〜4.0mm、更に好ましくは、2.2〜3.0mm(2.0≦L≦4.0、更に好ましくは、2.2≦L≦3.0)
(2)
リップ根元部5aの長さL:0.4〜2.0mm、更に好ましくは、0.5〜1.5mm(0.4≦L≦2.0、更に好ましくは、0.5≦L≦1.5)
(3)
リップ先端部5cの先端部分の厚さT:0.3〜0.7mm、更に好ましくは、0.4〜0.6mm(0.3≦T≦0.7、更に好ましくは、0.4≦T≦0.6)
(4)
リップ先端部5cの基端部分の厚さT:0.9×T〜1.5×T、更に好ましくは、0.95T〜1.2Tmm(0.9T≦T≦1.5T、更に好ましくは、0.95T≦T≦1.2T
(5)
リップ根元部5aの厚さT:0.3〜0.7mm、更に好ましくは、0.4〜0.5mm(0.3≦T≦0.7、更に好ましくは、0.4≦T≦0.5)
(6)
リップ先端部5c内周面の軸直角平面に対する傾斜角度Q:50〜80°、更に好ましくは、60〜70°(50≦Q≦80、更に好ましくは、60≦Q≦70)
(7)
リップ最先端部5dの尖端角度Q:60〜110°、更に好ましくは、80〜90°(60≦Q≦110、更に好ましくは、80≦Q≦90)
上記したように、リップ先端部5cとリップ根元部5aのリップ長さ比L/Lおよびリップ先端部5cの先端部分とリップ根元部5aのリップ厚さ比T/Tは接触面圧に及ぼす影響がきわめて大きいものであって、リップ先端部5cが薄過ぎたりリップ根元部5aが短過ぎたりすると、リップ5が撓み過ぎて接触面圧が不足し、漏れにつながる。反対に、リップ先端部5cが厚過ぎたりリップ根元部5aが長過ぎたりすると、リップ5は十分に撓むことができずに接触面圧が過大となり、摺動摩耗が促進されて漏れにつながる。この点につき、本願発明者らが行なった泥水漏れ試験の結果から知得したところによると、上記各寸法諸元による条件のもとで、L/Lの値はこれを2.0以上5.0以下、更に好ましくは、2.0以上4.4以下、T/Tの値はこれを0.85以上1.3以下、更に好ましくは、1.0以上1.2以下の各領域内に設定すれば、面圧は適正となり、泥水漏れは発生せず、良好な結果を得ることができた。
2.0≦L/L≦5.0、一層好ましくは、2.0≦L/L≦4.4
かつ
0.85≦T/T≦1.3、一層好ましくは、1.0≦T/T≦1.2
泥水漏れ試験の一例を示すと、以下のとおりである(下記表1を参照)。
[実施例1(試料1)]
当該試料1では、リップ先端部5cの長さLは2.53mm、リップ根元部5aの長さLは0.65mm、リップ先端部5cの先端部分の厚さTは0.45mm、リップ先端部5cの基端部分の厚さTは0.45mm、リップ根元部5aの厚さTは0.45mm、リップ先端部5c内周面の軸直角平面に対する傾斜角度Qは62°、リップ最先端部5dの尖端角度Qは87°であり、よってL/Lの値は3.89、T/Tの値は1.00に設定されている。
[実施例2(試料2)]
当該試料2では、リップ先端部5cの長さLは2.53mm、リップ根元部5aの長さLは1.10mm、リップ先端部5cの先端部分の厚さTは0.45mm、リップ先端部5cの基端部分の厚さTは0.45mm、リップ根元部5aの厚さTは0.45mm、リップ先端部5c内周面の軸直角平面に対する傾斜角度Qは62°、リップ最先端部5dの尖端角度Qは87°であり、よってL/Lの値は2.30、T/Tの値は1.00に設定されている。
[実施例3(試料3)]
当該試料3では、リップ先端部5cの長さLは2.50mm、リップ根元部5aの長さLは1.10mm、リップ先端部5cの先端部分の厚さTは0.50mm、リップ先端部5cの基端部分の厚さTは0.50mm、リップ根元部5aの厚さTは0.45mm、リップ先端部5c内周面の軸直角平面に対する傾斜角度Qは62°、リップ最先端部5dの尖端角度Qは87°であり、よってL/Lの値は2.27、T/Tの値は1.11に設定されている。
[比較例1(試料4)]
当該試料4では、リップ先端部5cの長さLは2.15mm、リップ根元部5aの長さLは0.90mm、リップ先端部5cの先端部分の厚さTは0.40mm、リップ先端部5cの基端部分の厚さTは0.52mm、リップ根元部5aの厚さTは0.55mm、リップ先端部5c内周面の軸直角平面に対する傾斜角度Qは62°、リップ最先端部5dの尖端角度Qは89°であり、よってL/Lの値は2.39、T/Tの値は0.73に設定されている。
[比較例2(試料5)]
当該試料5では、リップ先端部5cの長さLは1.85mm、リップ根元部5aの長さLは1.20mm、リップ先端部5cの先端部分の厚さTは0.38mm、リップ先端部5cの基端部分の厚さTは0.59mm、リップ根元部5aの厚さTは0.65mm、リップ先端部5c内周面の軸直角平面に対する傾斜角度Qは67°、リップ最先端部5dの尖端角度Qは82°であり、よってL/Lの値は1.54、T/Tの値は0.58に設定されている。
[比較例3(試料6)]
当該試料6では、リップ先端部5cの長さLは1.85mm、リップ根元部5aの長さLは0.70mm、リップ先端部5cの先端部分の厚さTは0.50mm、リップ先端部5cの基端部分の厚さTは0.51mm、リップ根元部5aの厚さTは0.55mm、リップ先端部5c内周面の軸直角平面に対する傾斜角度Qは67°、リップ最先端部5dの尖端角度Qは82°であり、よってL/Lの値は2.64、T/Tの値は091に設定されている。
[試験条件・結果]
上記試料1〜6のサイドリップ5を有するハブベアリングシールを用いて、軸回転数1000rpm、サイドリップ5の面振れ量(軸端面の移動量、締め代の変化量)0.25mmにおける泥水シール試験を行ない、そのときのサイドリップ5から泥水が漏れ出すまでの時間を測定した。結果は下記表1における「泥水試験の漏れ時間」に示すとおりで、本件条件のサイドリップ5では、実施例1〜3において泥水漏れが生じるまでの時間がしきい値の250時間よりも長く、よって軸21の偏心および振れを伴う際のシール性に優れることが確認された。
Figure 2009115110
結果の良好な実施例1〜3はいずれも、リップ長さ比L/Lおよびリップ厚さ比T/Tがともに、本発明の上記2.0≦L/L≦5.0、一層好ましくは、2.0≦L/L≦4.4、かつ、0.85≦T/T≦1.3、一層好ましくは、1.0≦T/T≦1.2の領域内のものである。尚、比較例3では、L/Lの値およびT/Tの値は本件条件を満たしているが、Lが2mm未満の短いリップなので、十分な効果を得ることができない。
サイドリップ5の接触面圧については、0.5MPa以上3.5MPa未満であることが好ましい。0.5MPa未満であると、面圧不足による漏れが発生し、3.5MPa以上であると、リップ摩耗が促進し、漏れにつながる。更に好ましいのは、1.5MPa以上2.5MPa未満の範囲である。
また、サイドリップ5の接触幅については、0.005mm以上0.03mm未満であることが好ましい。0.005mm未満であると、面圧が高くなり過ぎてリップ先端に応力が集中して摩耗が進行してしまい、結果、漏れにつながる。また、0.03mm以上であると、面圧の最大値がリップ先端(リップ最先端部5d)以外の部位に発生してしまい、結果、シール信頼性が低くなる。
本発明の実施例に係る密封装置の要部断面図 同密封装置におけるサイドリップの断面模式図 従来例に係る密封装置の要部断面図
符号の説明
1 密封装置
2 取付環
2a 筒状部
2b フランジ部
3 ゴム状弾性体
4 外周シール部
5 シールリップ(サイドリップ)
5a 根元部
5b 屈曲部
5c 先端部
5d 最先端部
6 シールリップ(メインリップ)
7 シールリップ(グリースリップ)
11 アウターレース(ハウジング)
21 回転軸(軸)
21a 端面部(面)
21b 周面部

Claims (1)

  1. 軸に対して角度をもつ面に摺動自在に密接するシールリップを有する密封装置であって、
    前記シールリップは、リップ根元部の先端側に屈曲部を介してリップ先端部を一体成形したものであって、前記リップ先端部をその根元部側の基端部分から先端部分へかけてリップ径寸法が徐々に拡大するよう形成し、前記リップ先端部の長さLを2.0〜4.0mm、リップ根元部の長さLを0.4〜2.0mm、リップ先端部の先端部分の厚さTを0.3〜0.7mm、リップ先端部の基端部分の厚さTを0.9T〜1.5Tmm、リップ根元部の厚さTを0.3〜0.7mm、リップ先端部内周面の軸直角平面に対する傾斜角度Qを50〜80°、リップ最先端部の尖端角度Qを60〜110°の各範囲に設定した密封装置において、
    前記寸法諸元におけるL/Lの値を2.0以上5.0以下に設定し、かつ、T/Tの値を0.85以上1.3以下に設定したことを特徴とする密封装置。
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