JP2009103142A - シール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デフレクタを開口部周辺でケースに近接させることなくサイドシールリップ部とデフレクタの接触面圧のばらつきを抑え、シール性能と耐久性に優れたシール装置を提供する。
【解決手段】軸穴1aを有するケース1と軸穴1aに遊挿される回転軸2との間の隙間3内に配置されるメインシールリップ部22、および、隙間3の外方に突出するサイドシールリップ部23を有するシール部材11を備えるとともに、隙間3の外方でサイドシールリップ部23に接触するデフレクタ12を備え、シール部材11がケース1と回転軸2とのうち一方の部材に支持されるとともに、デフレクタ12がケース1と回転軸2とのうち他方の部材に支持されたシール装置において、デフレクタ12が、軸穴1aから離隔するほど軸穴1aの中心軸線CLから離隔するよう中心軸線CLに対して傾斜した傾斜面部を有し、その傾斜面部がサイドシールリップ部23に接触している。
【選択図】図1

Description

本発明は、シール装置、特に外側部材の開口部に内側部材が隙間を持って挿入(以下、遊挿という)される場合にその隙間を封止するシール装置に関する。
一般に、回転軸がケースの軸穴に回転可能に挿入される場合、軸穴内への異物の侵入を防止すべくダストシール等のシール部材が装着されている。また、ケース内の機構部の潤滑や油圧作動に要するオイルをケース内に貯留する場合、そのオイルが軸穴から外部に漏れ出るのを防止するようオイルシールが装着されている。さらに、車両のトランスミッション、トランスファ装置、ディファレンシャル装置等といった動力伝達装置のように、ケース内にオイルが貯留されるとともに、軸穴近傍に泥や砂、泥水等がかかり易い場合、ダストシール機能部およびオイルシール機能部を併有するシール部材と、泥水等を軸穴からそらすデフレクタとを備えたシール装置が装着されている。
従来のこの種のシール装置としては、例えば可動側である自動変速機の主軸および車軸と固定側である変速機ケースとの間の環状の隙間を封止するものが知られている。この装置は、変速機ケースの軸穴内で主軸に接触するメインオイルシールとしての第1シールリップ部、この第1シールリップ部より軸方向外方側で車軸に接触する第2シールリップ部、および、軸穴から外方に突出するサイドシールリップ部としての第3シールリップ部を有するシール部材と、車軸に支持された内筒部および第3シールリップ部が内周面に接触する外筒部を車軸と直交する半径方向支持部で連結したデフレクタと、を備えている(特許文献1参照)。
また、車両のディファレンシャル装置やトランスアクスル装置のようにケースの両側に回転軸が突出する場合に、皿状のデフレクタの内底面部に軸穴から突出したサイドシールリップ部を接触させるものも一般的である。
特許第3821402号公報
しかしながら、デフレクタの内底面部に軸穴から突出したサイドシールリップ部を接触させる従来のシール装置にあっては、ケースに回転可能に挿入された回転軸にデフレクタが支持されていることから、組合せ寸法のばらつきによってデフレクタの軸方向位置がばらつき易いばかりか、回転軸が軸方向にがたつくことによってもデフレクタ位置が変化してしまい、サイドシールのデフレクタとの接触部における接触位置(半径方向)が変化するとともにその接触面圧が大きくばらついてしまうという問題があった。
図4は、そのようなサイドシールリップ部の接触位置半径と接触面圧がデフレクタの軸方向位置のばらつきによってどのように変化するかを示す説明図であり、縦軸が接触面圧[MPa]、横軸が接触位置を回転中心からの半径位置[mm]を示す。デフレクタ位置が設計通りの位置(ノミナル位置)にあるときには、図4中に実線Aで示すように、回転軸の軸方向へのがたつきに対するサイドシールリップ部の接触位置のばらつき範囲は比較的狭く、接触面圧も好適な範囲内となる。一方、図4中に二点鎖線Bで示すように、デフレクタ位置がサイドシールリップ部から離れる側に最も大きくばらついたときは、回転軸の軸方向へのがたつきに対するサイドシールリップ部の半径方向の接触位置が大きくばらついてしまい、好適な接触面圧に達しない接触面圧不足の状態が発生し、泥水等を生じてしまう。逆に、図4中に点線Cで示すように、デフレクタ位置がサイドシールリップ部に近付く側に最も大きくばらついたときには、回転軸の軸方向へのがたつきに対するサイドシールリップ部の半径方向の接触位置は狭い範囲でしかばらつかないものの、そのばらつきに対する接触面圧の変化が非常に急峻なものとなり、接触面圧が過大な状態が発生して、シールの耐久性が大きく低下してしまう。
一方、サイドシールリップ部がデフレクタの外筒部内周面に接触するようにした従来のシール装置では、シール接触部の軸方向位置のばらつきの影響は少ないものの、デフレクタをその中心部に近い部位でケース側の軸穴開口部の近傍に近接させる必要があるため、デフレクタとケースの干渉を回避するために回転軸とケースの組合せ寸法の厳密な管理が必要になるとともに、サイドシールリップ部を軸方向に長く設定する必要が生じていた。さらに、サイドシールリップ部とデフレクタの間の環状の隙間が接触部に近付くほど徐々に狭くなるとともに、サイドシールリップ部が摺接する内周面上に泥水や砂がたまり易いため、冠水路を多く走行し、泥水が多量に跳ねかかるような車両に搭載された場合に、泥水の浸入や砂噛み等を生じてしまい、それによる耐久性の低下が生じてしまうという問題があった。
このように、上述した従来のシール装置のいずれも、シール性能と耐久性が十分でなかった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、デフレクタを開口部周辺でケースに近接させることなく、サイドシールリップ部とデフレクタの接触面圧のばらつきを抑えることができるようにして、シール性能と耐久性に優れたシール装置を提供することを目的とする。
本発明に係るシール装置は、上記目的達成のため、(1)開口部を有する外側部材と前記開口部に遊挿される内側部材との間の隙間の内方に配置されるメインシールリップ部および前記隙間の外方に突出するサイドシールリップ部を有するシール部材と、前記隙間の外方で前記サイドシールリップ部に接触するデフレクタと、を備え、前記シール部材が前記外側部材と前記内側部材とのうち一方の部材に支持されるとともに、前記デフレクタが前記外側部材と前記内側部材とのうち他方の部材に支持されたシール装置において、前記デフレクタが、前記開口部から離隔するほど前記開口部の中心軸線から離隔するよう前記中心軸線に対して傾斜した傾斜面部を有し、該傾斜面部が前記サイドシールリップ部に接触していることを特徴とする。
この構成により、サイドシールリップ部は、デフレクタの傾斜面部よりも開口部の中心軸線から離れる側に位置しつつ、デフレクタの傾斜面部に接触することになり、両者の接触部より外気側に大きな隙間が形成されることはないから、異物が侵入し難い。また、デフレクタの傾斜面部とサイドシールリップ部のなす角度が小さくなり、シール性能に寄与する接触面積が十分に確保されることに加え、内側部材の挿入深さがばらついても、デフレクタの傾斜面部とサイドシールリップ部が開口部の中心軸線方向に相対移動することから、両者の接触圧に影響する開口部の中心軸線からの接触部の距離が大きく変化することがない。したがって、サイドシールリップ部とデフレクタの接触面圧のばらつきが小さく抑えられ、シール性能と耐久性に優れたシール装置となる。
前記(1)記載のシール装置においては、(2)前記サイドシールリップ部が自由状態で前記開口部の中心軸線に対して第1の傾斜角をなすよう形成されるとともに、前記デフレクタが、前記開口部の中心軸線に対して前記第1の傾斜角より大きく90度より小さい第2の傾斜角をなす傾斜面部を有し、該傾斜面部が前記サイドシールリップ部の先端部に接触しているのが好ましい。
この構成により、デフレクタの傾斜面部とサイドシールリップ部の基端部側のなす角度が小さくなり、シール性能に寄与する接触面積がより十分に確保されるとともに、内側部材の挿入深さがばらついても、デフレクタの傾斜面部とサイドシールリップ部の接触圧の変化が十分に抑えられる。
前記(1)または(2)記載のシール装置においては、(3)前記内側部材が前記外側部材に対し相対的に回動する回動部材であり、前記シール部材が円環状に形成され、前記サイドシールリップ部がテーパ状に形成され、前記デフレクタが、前記外側部材と前記内側部材とのうち一方の部材に支持された円環状の基端部と、該基端部に支持されたテーパ状の傾斜面部と、を有することが好ましい。
この構成により、テーパ状のサイドシールリップ部が、デフレクタのテーパ状の傾斜面部よりも開口部の中心軸線から離れる側に位置しつつ、その傾斜面部に接触することになり、両者の接触部より内側に環状の隙間が形成されるものの、外気側に大きな隙間が形成されることがなく、外部からの異物が侵入し難い。また、テーパ状の傾斜面部とサイドシールリップ部のなす角度が小さくなり、シール性能に寄与する接触面積が十分に確保されるとともに、回動部材のケースへの挿入深さがばらついても、デフレクタの傾斜面部とサイドシールリップ部が回動部材の中心軸線方向に相対移動することから、両者の接触圧に影響する接触部の回転軸半径方向の位置が大きく変化することがない。したがって、サイドシールリップ部とデフレクタの接触面圧のばらつきが小さく抑えられる。
前記(3)記載のシール装置においては、(4)前記内側部材が前記外側部材に形成された軸穴内で回転する回転軸であり、前記メインシールリップ部が前記回転軸に接触し、前記シール部材が前記外側部材に支持されるのがよい。
この構成により、シール部材が外側部材に安定支持され、デフレクタによって軸穴に向かう異物等が軸穴からそらされ、そのデフレクタの内側では傾斜面部とサイドシールリップ部の接触面積が十分に確保されるとともに、サイドシールリップ部とデフレクタの接触面圧のばらつきが抑えられる。したがって、軸穴内への異物の侵入が確実に阻止される。
前記(4)記載のシール装置においては、(5)前記外側部材が内部に作動油を収容する車両用動力伝達装置のケースであっても好ましい。
この構成により、メインシールリップ部が軸穴を封止するオイルシールとなるときに、サイドシールリップ部がデフレクタと協働して外部から軸穴内およびケース内への泥や砂などのような異物の侵入が確実に阻止される。
前記(1)〜(5)記載のシール装置においては、(6)前記シール部材が、前記メインシールリップ部と前記サイドシールリップ部との間で前記回転軸に接触する中間リップ部を有し、前記メインシールリップ部、前記サイドシールリップ部、前記デフレクタおよび前記回転軸によって画成される環状空間が前記中間リップ部によって2室に区画されているのが好ましい。
この構成によって、中間リップ部よりサイドシールリップ部側の室にグリース等の潤滑剤を収容することができ、回転軸が高速連続回転し得る車両用動力伝達装置において、シール部材の過熱を防止し、軸穴を確実に封止することができる。
前記(6)記載のシール装置においては、(7)前記回転軸、前記傾斜面部、前記サイドシールリップ部および前記中間リップ部の間に形成される空間内に潤滑剤が収容されるのがよい。
この場合、サイドシールリップ部とデフレクタとの摺接部分を潤滑できる。
本発明によれば、サイドシールリップ部をデフレクタの傾斜面部に開口部の中心軸線から離れる面側で接触させるとともに、デフレクタの傾斜面部とサイドシールリップ部のなす角度が小さくなるようにして、シール性能に寄与する接触面積を確保するとともに、内側部材の挿入深さがばらついても、ケースとサイドシールリップの接触圧に影響する開口部の中心軸線からの接触部の距離が大きく変化しないようにしているので、サイドシールリップ部とデフレクタの接触面圧のばらつきを抑えて、シール性能と耐久性に優れたシール装置を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るシール装置を装着した車両用動力伝達装置の軸穴部の断面図であり、図2はその要部拡大断面図である。
まず、そのシール装置の構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態のシール装置10は、開口部である軸穴1aを有する外側部材としてのトランスアクスルケース1と、その軸穴1aに遊挿される内側部材としての回転軸2との間に設けられている。
トランスアクスルケース1は、なお、例えば車両のパワートレーン系に設けられるトランスアクスル(トランスミッションとディファレンシャル装置を一体化したもの;車両用動力伝達装置)であって、図1にはその1つ軸穴部の近傍のみの断面図が示されている。この動力伝達装置の内部の機構は公知のものと同様であり、ここでは詳述しないが、トランスアクスルケース1内には複数の歯車を潤滑・冷却する作動油が収容されている。
回転軸2は、外側部材に対し相対的に回動する回動部材であり、本実施形態においては図示しない駆動車輪を回転駆動するディファレンシャル出力軸となっている。
シール装置10は、トランスアクスルケース1の軸穴1a内、すなわち、トランスアクスルケース1と回転軸2の間の円環状の隙間3の内方に主要部が配置されるシール部材11と、トランスアクスルケース1の軸穴1aを外方側から覆うデフレクタ12と、を備えている。
シール部材11は、トランスアクスルケース1と回転軸2とのうち一方の部材、例えば固定側であるトランスアクスルケース1に支持されており、デフレクタ12は、トランスアクスルケース1と回転軸2とのうち他方の部材、例えば可動側である回転軸2に支持されている。
また、シール部材11は、トランスアクスルケース1の軸穴1a内に圧入された環状支持部21と、この環状支持部21に支持されて軸穴1a内の隙間3の内方に位置するとともに、回転軸2の外周シール面2aに摺動可能に接触する環状のメインシールリップ部22と、これら環状支持部21およびメインシールリップ部22に対して隙間3の外方側に位置するサイドシールリップ部23とを有している。
環状支持部21には、略L字形断面の金属補強環24が軸穴1aの軸方向外端側(図中左方側)で軸穴1aの外周部近傍を閉塞するように埋設されており、この金属補強環24の外周部24aおよびそこから半径方向内側に延びた垂直リング部24bの外面側の全域と、外周部24aの内面側は、ゴム弾性を有する膜状の弾性体29によって被覆されている。弾性体29は、例えばアクリルゴムあるいはニトリルゴムからなる。
メインシールリップ部22は、図2に示すように、回転軸2の外周シール面2aに接触するリップ先端部22aの幅が狭く、外周シール面2aから離れるリップ基端部22bの幅が広くなるように、リップ先端部22aの両側に傾斜面(符号なし)を有している。また、メインシールリップ部22の背面側である外周側には、ガータスプリング25が装着されており、このガータスプリング25からの締め付けにより、メインシールリップ部22のリップ先端部22aに一定の接触圧が加えられるとともに、その接触圧が安定的に維持されるようになっている。このメインシールリップ部22は、ゴム弾性を有する弾性材料、例えばアクリルゴムあるいはニトリルゴムからなる。
サイドシールリップ部23は、環状支持部21の金属補強環24の内周部近傍に支持された基端部23bと、この基端部23bからデフレクタ12側に向かって隙間3の外方に突出している先端部23aと、先端部23aおよび基端部23bの間で半径方向外側に湾曲する断面形状をなす中間部23cとを有している。そして、サイドシールリップ部23のうち軸穴1aの外方への突出部分が、図2中に細い点線で示すように、その自由状態で軸穴1aの中心軸線CLに対して、第1の傾斜角βをなすようにテーパ状に形成されている。
デフレクタ12は、回転軸2の外周シール面2aよりわずかに大径に形成された拡径部2bに圧入等により固定された内周側の円筒状基端部12aと、この円筒状基端部12aに軸穴1a側の一端で支持され、軸穴1aが開口するトランスアクスルケース1の軸穴開口面1bから離隔するほど軸穴aの中心軸線CLから離隔するように傾斜したテーパ状の傾斜面部12bと、この傾斜面部12bの外周部に連結された円筒状の外周カバー部12cとを有している。
サイドシールリップ部23は、このデフレクタ12の傾斜面部12bの内面(図2中の右側面)側に位置し、その自由形状から同図中に実線で示す形状まで撓んだ状態で、その先端部23aをデフレクタ12の傾斜面部12bに摺動可能に接触させている。
また、デフレクタ12の傾斜面部12bは、トランスアクスルケース1の軸穴aの中心軸線CLに対して、第1の傾斜角βより大きく90度よりも小さい第2の傾斜角αをなしている。すなわち、90°> α > β の関係が成立するようにサイドシールリップ部23のテーパ形状と、デフレクタ12の傾斜面部12bのテーパ形状とが、それぞれ設定されている。
また、シール部材11は、メインシールリップ部22とサイドシールリップ部23との間で回転軸2に摺動可能に接触する中間リップ部26を有しており、デフレクタ12の傾斜面部12b、シール部材11のメインシールリップ部22およびサイドシールリップ部23、並びに回転軸2によって環状空間27が画成されるとともに、その環状空間27が、中間リップ部26によって図2中で中間リップ部26の左右両側に位置する2室の環状空間28a、28bに区画されている。そして、回転軸2、サイドシールリップ部23、中間リップ部26およびデフレクタ12の傾斜面部12bの間に形成される環状空間28a内、特にデフレクタ12の傾斜面部12bとサイドシールリップ部23の接触部付近に潤滑剤、例えばグリースが収容されている。
次に、作用について説明する。
上述のように構成されたシール装置10では、シール部材11のテーパ状のサイドシールリップ部23が、デフレクタ12の傾斜面部12bよりもトランスアクスルケース1の軸穴1aの中心軸線CLから離れる側に位置しつつ、デフレクタ12のテーパ状の傾斜面部12bの内面側に摺動可能に接触していることから、両者の接触部より内側に環状空間27が形成されるものの、デフレクタ12の傾斜面部12bとサイドシールリップ部23の接触部より外気側には、大きな隙間が形成されることがなく、外部からの異物が侵入し難い。すなわち、デフレクタ筒状部の内周面にサイドシールリップ部を接触させていた従来のシール装置のように、サイドシールリップ部の外気側にくさび形断面の大きな環状の隙間が形成されることがない。したがって、デフレクタ12内に侵入した異物が軸穴1a内に侵入し難い。
しかも、デフレクタ12をその中心部に近い部位でトランスアクスルケース1側の軸穴1aの開口周辺部分に近接させる必要がない。したがって、デフレクタ12とトランスアクスルケース1の干渉を回避するために組合せ寸法の厳密な管理が必要になることもなく、サイドシールリップ部23を軸方向に長く設定する必要も生じない。
また、デフレクタ12の傾斜面部12bとサイドシールリップ部23のなす角度が傾斜角(交差角)αと傾斜角βの差程度の小さな角度となることから、シール性能に寄与するデフレクタ12の傾斜面部12bとサイドシールリップ部23の接触面積が十分に確保される。
それに加えて、回転軸2のトランスアクスルケース1内への挿入深さ、すなわち回転軸2の軸方向の取付位置がばらついたとしても、デフレクタ12の傾斜面部12bとサイドシールリップ部23が軸穴1aの中心軸線CL方向にも相対移動することから、両者の接触圧に影響する軸穴1aの中心軸線CLからの接触部の距離が大きく変化することがない。したがって、サイドシールリップ部23とデフレクタ12の接触面圧のばらつきが小さく抑えられ、シール性能と耐久性に優れたものとなる。
また、本実施形態においては、サイドシールリップ部23のうち少なくともその中間部23cの先端側から先端部23aまでの部分が、その自由状態で軸穴1aの中心軸線CLに対して第1の傾斜角βをなすよう形成されるとともに、デフレクタ12が軸穴1aの中心軸線CLに対して第1の傾斜角βより大きく90度より小さい第2の傾斜角αをなす傾斜面部12bを有していることから、デフレクタ12の傾斜面部12bに対してサイドシールリップ部23の中間部23cの基端側および基端部23bのなす角度がそれぞれ小さくなり、シール性能に寄与する接触面積がより十分に確保されるとともに、トランスアクスルケース1への挿入深さである回転軸2の軸方向位置がばらついても、デフレクタ12の傾斜面部12bとサイドシールリップ部23が傾斜面方向に滑って回動軸2の中心軸線方向にも相対移動することから、両者の接触圧に影響する接触部の回転軸半径方向の位置が大きく変化することがない。したがって、デフレクタ12の傾斜面部12bとサイドシールリップ部23の接触圧の変化が十分に抑えられる。
さらに、本実施形態では、回転軸2がトランスアクスルケース1に形成された軸穴1a内で回転する回転軸であるが、メインシールリップ部22が可動側である回転軸2に接触し、シール部材11がトランスアクスルケース1に支持されているので、デフレクタ12によって軸穴1aに向かう泥水や泥、砂等の異物が軸穴1aからそらされることに加えて、そのデフレクタ12の内側では傾斜面部12bとサイドシールリップ部23の接触面積が十分に確保されるとともに、サイドシールリップ部23とデフレクタ12の接触面圧のばらつきが抑えられる。したがって、軸穴1a内への異物の侵入が確実に阻止されることになる。
また、本実施形態のシール装置10では、トランスアクスルケース1が内部に作動油を収容するが、シール部材11のメインシールリップ部22によって回転軸2の外周シール面2a側の摺接隙間部がシールされるとともに、シール部材11の環状支持部21に埋設された金属補強環24によってその外周に被覆された膜状の弾性体29が軸穴1aの内壁面に圧接されているので、軸穴1a内の隙間3が確実に封止され、トランスアクスルケース1内に収容された作動油が外部に漏れ出ることが防止される。しかも、オイルシール機能部であるメインシールリップ部22が軸穴1aを封止するときに、サイドシールリップ部23がデフレクタ12と協働して外部から軸穴1a内およびトランスアクスルケース1内への泥水の浸入や泥、砂などのような異物の侵入を確実に阻止するので、砂噛み等によりシール性能や耐久性が低下することが確実に防止される。
加えて、本実施形態では、サイドシールリップ部23とメインシールリップ部22の間に中間リップ部26が存在するので、軸穴1aを確実に封止することができるとともに、回転軸2、傾斜面部12b、サイドシールリップ部23および中間リップ部26の間に形成される環状空間28a内にグリース等の潤滑剤が収容されるので、サイドシールリップ部23とデフレクタ12との摺接部分を潤滑し、回転軸2が高速連続回転したときにもシール部材11の過熱をより確実に防止して十分な耐久性を確保することができる。
このように、本実施形態のシール装置10においては、サイドシールリップ部23をデフレクタ12の傾斜面部12bに軸穴1aの中心軸線CLから離れる内面側で接触させるとともに、デフレクタ12の傾斜面部12bとサイドシールリップ部23のなす角度が小さくなるようにし、シール性能に寄与する接触面積を確保するとともに、回転軸2の挿入深さがばらついても、トランスアクスルケース1とサイドシールリップ部23の接触圧に影響する軸穴1aの中心軸線CLからの接触部の距離が大きく変化しないようにしているので、デフレクタ12を軸孔aの開口部周辺でトランスアクスルケース1に近接させることなく、サイドシールリップ部23とデフレクタ12の接触面圧のばらつきを小さく抑えることができ、シール性能と耐久性に優れたシール装置を提供することができる。
ところで、上述の実施形態においては、テーパ状のサイドシールリップ部23の先端側の自由状態での断面形状をほぼ直線的なテーパ面とし、デフレクタ12の傾斜面部の断面形状を直線的なテーパ面、すなわち円錐周壁面状としていたが、サイドシールリップ部の先端側の自由状態での断面形状とデフレクタの傾斜面部の断面形状とのうち少なくとも一方が湾曲していればよい。ただし、双方が湾曲する場合、デフレクタの傾斜面部とシール部材のサイドシールリップ部の断面がそれぞれ同一方向に凸形状をなすようにする。
例えば、図3(a)にその上半部断面を模式的に示すように、サイドシールリップ部23の先端部23a側の自由状態での断面形状(同図中の仮想線位置)と、デフレクタ12の傾斜面部12bの断面形状とのうち少なくとも双方が湾曲している場合、デフレクタ12の傾斜面部12bとサイドシールリップ部23の断面がそれぞれ同一方向である軸方向外側(軸穴から離れる側)に凸形状をなすようにしている。そして、デフレクタ12の傾斜面部12bとサイドシールリップ部23の接触点より図中右下側となる両者の基端側の任意の軸方向位置で、両者の湾曲面W1、W2上の接線を引いたとき、その接線と回転軸の中心軸線CLとのなす交差角α、βが上述の大小関係(90°> α > β)で異なるように、それぞれの湾曲面W1、W2の湾曲形状と全体的な傾斜角度を設定する。
また、図3(b)にその上半部断面を模式的に示すように、サイドシールリップ部23の先端部23a側の自由状態での断面形状をほぼ直線的なテーパ状とする一方で、デフレクタ12の傾斜面部12bの断面形状を軸方向内側(軸穴側)であるサイドシールリップ部23側に凸となるように湾曲させてもよい。
なお、上述の実施形態においては、回転軸が挿入されるケースが車両用動力伝達装置のケースであるものとしたが、本発明のシール装置はこのような装置に限らず、各種の機器において回転軸が挿入される軸穴の封止に好適に用いることができるし、挿入される軸は連続回転するものでなく所定角度範囲内で往復回動するもの、あるいは若干の軸方向移動を行うものであってもよい。また、回転軸が挿入される軸穴に限らず、円板状体が外側部材の開口部に挿入されてもよいし、外側部材に挿入される内側部材が外側部材に対して相対的に回動しない場合、開口形状は必ずしも円形でなくともよい。その場合、シール部材やデフレクタも円環状とならず、非円形の開口形状に沿った輪郭形状を有する。さらに、サイドシールリップ部とメインシールリップ部は必ずしも同一の材料で構成される必要はなく、同一の基材に異なる材料の膜を成膜してそれぞれのシール機能に最適なシールリップ部としてもよい。
以上説明したように、本発明に係るシール装置は、サイドシールリップ部をデフレクタの傾斜面部に開口部の中心軸線から離れる面側で接触させるとともに、デフレクタの傾斜面部とサイドシールリップ部のなす角度が小さくなるようにして、シール性能に寄与する接触面積を確保するとともに、内側部材の挿入深さがばらついても、ケースとサイドシールリップの接触圧に影響する開口部の中心軸線からの接触部の距離が大きく変化しないようにしているので、サイドシールリップ部とデフレクタの接触面圧のばらつきを抑えて、シール性能と耐久性に優れたシール装置を提供することができるという効果を奏するものであり、シール装置、特に外側部材の開口部に内側部材が遊挿される場合にその隙間を封止するシール装置全般に有用である。
本発明の第1の実施の形態に係るシール装置を装着した車両用動力伝達装置の軸穴部の断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシール装置の要部拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシール装置のデフレクタとサイドシールリップ部との変形態様を示すその模式的な要部断面図である。 従来のサイドシールリップ部の接触位置半径と接触面圧がデフレクタの軸方向位置のばらつきによってどのように変化するかを示す説明図であり、縦軸が接触面圧、横軸が接触位置を回転中心からの半径位置を示す。
符号の説明
1 トランスアクスルケース(ケース、外側部材)
1a 軸穴(開口部)
1b 軸穴開口面(開口部の近傍)
2 回転軸(回動部材、内側部材)
2a 外周シール面
2b 拡径部
3 隙間
10 シール装置
11 シール部材
12 デフレクタ
12a 円筒状基端部
12b 傾斜面部(テーパ状の部分)
12c 外周カバー部
21 環状支持部
22 メインシールリップ部
23 サイドシールリップ部
23a 先端部
23b 基端部
24 金属補強環
25 ガータスプリング
26 中間リップ部
27 環状空間(空間)
28a、28b 環状空間(2室)
29 弾性体
W1、W2 湾曲面
α 第2の傾斜角
β 第1の傾斜角

Claims (7)

  1. 開口部を有する外側部材と前記開口部に遊挿される内側部材との間の隙間の内方に配置されるメインシールリップ部、および、前記隙間の外方に突出するサイドシールリップ部を有するシール部材と、
    前記隙間の外方で前記サイドシールリップ部に接触するデフレクタと、を備え、
    前記シール部材が前記外側部材と前記内側部材とのうち一方の部材に支持されるとともに、前記デフレクタが前記外側部材と前記内側部材とのうち他方の部材に支持されたシール装置において、
    前記デフレクタが、前記開口部から離隔するほど前記開口部の中心軸線から離隔するよう前記中心軸線に対して傾斜した傾斜面部を有し、該傾斜面部が前記サイドシールリップ部に接触していることを特徴とするシール装置。
  2. 前記サイドシールリップ部が自由状態で前記開口部の中心軸線に対して第1の傾斜角をなすよう形成されるとともに、
    前記デフレクタが、前記開口部の中心軸線に対して前記第1の傾斜角より大きく90度より小さい第2の傾斜角をなす傾斜面部を有し、該傾斜面部が前記サイドシールリップ部の先端部に接触していることを特徴とする請求項1に記載のシール装置。
  3. 前記内側部材が前記外側部材に対し相対的に回動する回動部材であり、
    前記シール部材が円環状に形成され、
    前記サイドシールリップ部がテーパ状に形成され、
    前記デフレクタが、前記外側部材と前記内側部材とのうち一方の部材に支持された円環状の基端部と、該基端部に支持されたテーパ状の傾斜面部と、を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシール装置。
  4. 前記内側部材が前記外側部材に形成された軸穴内で回転する回転軸であり、
    前記メインシールリップ部が前記回転軸に接触し、
    前記シール部材が前記外側部材に支持されることを特徴とする請求項3に記載のシール装置。
  5. 前記外側部材が内部に作動油を収容する車両用動力伝達装置のケースであることを特徴とする請求項4に記載のシール装置。
  6. 前記シール部材が、前記メインシールリップ部と前記サイドシールリップ部との間で前記回転軸に接触する中間リップ部を有し、前記メインシールリップ部、前記サイドシールリップ部、前記デフレクタおよび前記回転軸によって画成される環状空間が前記中間リップ部によって2室に区画されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のうちいずれか1の請求項に記載のシール装置。
  7. 前記回転軸、前記傾斜面部、前記サイドシールリップ部および前記中間リップ部の間に形成される空間内に潤滑剤が収容されることを特徴とする請求項6に記載のシール装置。
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