JP2005016603A - 密封装置及び密封装置付転がり軸受ユニット - Google Patents

密封装置及び密封装置付転がり軸受ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2005016603A
JP2005016603A JP2003180579A JP2003180579A JP2005016603A JP 2005016603 A JP2005016603 A JP 2005016603A JP 2003180579 A JP2003180579 A JP 2003180579A JP 2003180579 A JP2003180579 A JP 2003180579A JP 2005016603 A JP2005016603 A JP 2005016603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal lip
sealing device
peripheral surface
outer seal
axial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003180579A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005016603A5 (ja
Inventor
Hiromitsu Asai
拡光 浅井
Takahiko Uchiyama
貴彦 内山
Shigeaki Aihara
成明 相原
Keisuke Yokoyama
景介 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2003180579A priority Critical patent/JP2005016603A/ja
Publication of JP2005016603A publication Critical patent/JP2005016603A/ja
Publication of JP2005016603A5 publication Critical patent/JP2005016603A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/7816Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material
    • F16C33/782Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material of the sealing region
    • F16C33/7823Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material of the sealing region of sealing lips
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/18Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
    • F16C19/181Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
    • F16C19/183Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
    • F16C19/184Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
    • F16C19/186Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with three raceways provided integrally on parts other than race rings, e.g. third generation hubs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/01Parts of vehicles in general
    • F16C2326/02Wheel hubs or castors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)
  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

【課題】外側シールリップ22bの締め代が変化する場合でも当該摺接部での接触荷重の変化を十分に抑える。
【解決手段】外側シールリップ22bの基端部近傍に厚さが最も小さい最小肉厚部36を設ける。この外側シールリップ22bの厚さを、この最小肉厚部36から、先端縁の近傍に設けた最大肉厚部37に向かうに従って大きくする。この外側シールリップ22bの、スリンガ16の外側面の軸方向に関する締め代L を、この外側シールリップ22bの自由状態でのこの軸方向に関する寸法の20%以上とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば車両(自動車)の車輪を懸架装置に支持する為の車輪支持用転がり軸受ユニット等、各種機械装置の回転支持部に組み込む転がり軸受の開口端部を塞ぐ密封装置及びこの密封装置を備えた密封装置付転がり軸受ユニットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種機械装置の回転支持部に、玉軸受、円筒ころ軸受、円すいころ軸受等の転がり軸受が組み込まれている。この様な転がり軸受には密封装置を組み込んで、この転がり軸受の内部空間に封入したグリースが外部に漏洩する事を防止すると共に、外部に存在する雨水、泥、塵等の各種異物が転がり軸受の内部に入り込む事を防止している。図11は、この様な密封装置を備えた、密封装置付転がり軸受ユニットの1例として、車両の駆動輪を懸架装置に回転自在に支持する為の構造を示している。
【0003】
上記密封装置付転がり軸受ユニットは、外輪1と、ハブ2と、複数個の転動体3、3とから成る。このうちのハブ2は、ハブ本体4と内輪素子5とを組み合わせて成る。又、上記各転動体3、3は、上記外輪1の内周面に形成した複列の外輪軌道6、6と、上記ハブ2の外周面に形成した複列の内輪軌道7、7との間に、それぞれ複数個ずつ、転動自在に設けている。使用時、即ち車両の懸架装置に車輪を回転自在に支持する際には、上記外輪1を懸架装置を構成するナックル8に固定すると共に、上記ハブ本体4に設けた取付フランジ9に車輪を結合固定する。又、このハブ本体4の中心部に設けたスプライン孔10に、等速ジョイント11に付属のスプライン軸12を係合させる。
【0004】
上述の様な密封装置付転がり軸受ユニットのうちで、上記各転動体3、3を設置した内部空間13にはグリースを封入して、これら各転動体3、3の転動面と、上記各外輪軌道6、6及び内輪軌道7、7との転がり接触部を潤滑する様にしている。又、上記外輪1の両端部内周面と、上記内輪素子5の内端部外周面及び上記ハブ本体4の中間部外周面との間には、それぞれ密封装置14a、14bを設けて、上記内部空間13の両端開口部を塞いでいる。
【0005】
上記両密封装置14a、14bのうち、上記内部空間13の内端(軸方向に関して内とは、車両への組み付け状態で幅方向中寄りとなる側を言う。これに対して、幅方向外寄りとなる側を外と言う。本明細書全体で同じ。)開口部を塞ぐ密封装置14aは、例えば、図12に示す様に構成している。この密封装置14aは、組み合わせ密封装置と呼ばれるもので、芯金15と、スリンガ16と、シール材17とから成る。このうちの芯金15は、請求項に記載した保持部材に相当するもので、金属材により造られて、上記外輪1の端部内周面に内嵌固定自在な外径側円筒部18と、この外径側円筒部18の軸方向外端縁から直径方向内方に折れ曲がった外側円輪部19とを備えた、断面L字形で全体を円環状としている。
【0006】
又、上記スリンガ16は、前記内輪素子5の端部外周面に外嵌固定自在な内径側円筒部20と、この内径側円筒部20の軸方向内端縁から直径方向外方に折れ曲がった内側円輪部21とを備えた、断面L字形で円環状としている。又、上記シール材17は、ゴムの如きエラストマー等の弾性材により造られて、外側、中間、内側シールリップ22〜24を備え、上記芯金15にその基端部を結合固定している。そして、サイドリップと呼ばれる、最も外径側に、軸方向内方に突出する状態で設けられた外側シールリップ22の先端縁を、上記スリンガ16を構成する内側円輪部21の外側面に全周に亙って摺接させ、残り2本の中間、内側シールリップ23、24の先端縁を、上記スリンガ16を構成する内径側円筒部20の外周面に全周に亙って摺接させている。又、上記外側シールリップ22と内側シールリップ24とスリンガ16とにより囲まれた空間25内に、グリース26を封入している。この様な密封装置14aの場合、外側シールリップ22が、請求項に記載した軸方向シールリップに相当し、中間、内側各シールリップ23、24が、請求項に記載した径方向シールリップに相当する。
【0007】
一方、前記内部空間13の外端側開口を塞ぐ密封装置14bは、図13に示す様に、保持部材である芯金27と、シール材28とから成る。このシール材28は、ゴムの如きエラストマー等の弾性材により造られて、3本の外側、中間、内側シールリップ29〜31を備え、上記芯金27にその基端部を結合固定している。そして、サイドリップと呼ばれる、最も外径側に、軸方向外方に突出する状態で設けられたシールリップ29の先端縁を、前記取付フランジ9の基端部内側面に全周に亙って摺接させ、残り2本の中間、内側シールリップ30、31の先端縁を、この基端部内側面と前記ハブ本体4の中間部外周面との連続部乃至この中間部外周面に、全周に亙って摺接させている。尚、この様な密封装置14bの場合、外側シールリップ29が、請求項に記載した軸方向シールリップに相当する。
【0008】
上記内部空間13の両端開口部を、それぞれ上述の様な密封装置14a、14bで塞ぐ事により、上記内部空間13内に泥水等の異物が入り込む事を防止すると共に、この内部空間13内に封入したグリースが外部に漏洩する事を防止する。尚、上述の図11〜13に示した従来構造の場合には、上記各密封装置14a、14bを構成する3本ずつのシールリップ22〜24、29〜31のうち、それぞれ最も外径側に位置する外側シールリップ22、29を、その基端部から先端部に亙ってほぼ均一の厚さとしたり(図12に示した密封装置14aの場合)、その基端部から先端部に向かうに従って厚さが漸減する形状としている(図13に示した密封装置14bの場合)。又、図12に示した上記内部空間13の内端側開口を塞ぐ密封装置14aの場合には、外側シールリップ22と内側シールリップ24とスリンガ16とにより囲まれた空間25内にグリース26を封入しているが、この空間25内にグリース26を封入しない場合もある。
【0009】
上述の様な密封装置14a、14bによるシール性を良好にする為には、これら各密封装置14a、14bを構成する各シールリップ22〜24、29〜31の先端縁と相手面との摺接状態が適正である事が必要である。これに対して、上記各密封装置14a、14bを構成する各シールリップ22〜24、29〜31のうち、それぞれ最も外径側に存在する外側シールリップ22、29は、相手面との摺接部の接触圧力に基づいて、先端寄り部分や全体を湾曲変形させる事により、この接触圧力を所定値にする。但し、この様な外側シールリップ22、29と相手面との摺接状態は、各部の寸法誤差や、組み付け誤差や、車両の走行時に於ける各部の弾性変形により不適正になり易い。
【0010】
この点に就いて、内部空間13の内端開口側を塞ぐ、図12に示した密封装置14aを例にして説明すると、芯金15とスリンガ16との軸方向位置のずれにより、上記外側シールリップ22の先端縁とこのスリンガ16の内側円輪部21の外側面との摺接状態が不良になる可能性がある。即ち、上記密封装置14aを上記内部空間13の内端開口部に組み込む際に、上記芯金15と上記スリンガ16との軸方向相対位置が、組み付け誤差により或る程度ずれる可能性がある。この場合には、上記芯金15の外側円輪部19と上記スリンガ16の内側円輪部21との距離が設計値からずれる。例えば、この距離が設計値よりも小さくなった場合には、上記外側シールリップ22の締め代(弾性変形量)が大きくなり、この外側シールリップ22の先端縁と上記内側円輪部21の外側面との摺接部の接触圧が高くなる。この外側シールリップ22は、先端寄り部分や全体が湾曲する事によりこの接触圧を受けるので、この接触圧が高くなると、この外側シールリップの先端寄り部分が大きく湾曲して(しなって)、当該摺接部の接触面積が大きくなる。そして、この接触面積が大きくなると、接触荷重が過大となり、この摺接部での摺動抵抗(シールトルク)が増大する他、上記外側シールリップ22が摩耗したり、へたり易くなって、上記密封装置14aの耐久性確保が難しくなる。
【0011】
反対に、上記距離が設計値よりも大きくなった場合には、上記外側シールリップ22の締め代が小さくなり、この外側シールリップ22の先端縁と上記内側円輪部21の外側面との摺接部の接触圧が低くなる。この結果、接触荷重が小さくなる事により摺動抵抗が増大する事がなくなる代わりに、上記外側シールリップ22によるシール性能が低下し、上記内部空間13内への異物侵入防止を十分に図りにくくなる。
【0012】
又、上記外側シールリップ22、29の先端縁と相手面との摺接状態が不適正となるのは、車両の走行時に於ける各部の弾性変形によっても生じる。即ち、車両の旋回時に車輪を構成するタイヤの接地面から取付フランジ9を介してハブ2に加わるモーメントに基づく転がり軸受ユニットの構成各部材の弾性変形により、上記ハブ2の中心軸が中立状態に対し急激に傾斜する場合がある。この様な場合には、外側シールリップ22、29の先端縁と相手面との摺接状態が円周方向に関して不均一になり、やはり外側シールリップ22、29の耐久性低下やシール性能の低下と言った問題を生じる。この点に就いて、上記内部空間13の内端開口側の密封装置14aを例にして、図14〜15により説明する。
【0013】
図14に矢印で示す様に、旋回走行に伴うモーメントMが上記ハブ2に、図14の時計方向に加わった場合に就いて説明する。この場合、各部の弾性変形により上記ハブ2の中心軸が、中立状態を表すα位置からβ位置にまで、角度θ分だけ変位する。この結果、上記ハブ2を構成する内輪素子5の内端部に外嵌固定したスリンガ16の内側円輪部21も、ほぼ上記角度θ分傾斜する。図14に示した状態の場合には、同図の上側部分で、図15(A)に示す様に上記内側円輪部21が、芯金15から離れる方向に変位する。この結果、上記上側部分では、上記外側シールリップ22の締め代が低下する。逆に、上記図14の下側部分では、図15(B)に示す様に上記内側円輪部21が、芯金15に近づく方向に変位する。この結果、上記下側部分では、上記外側シールリップ22の締め代が増大する。一方、上記内部空間13の外端開口部を塞ぐ密封装置14bに関しては、上記内端開口側の密封装置14aとは逆の動きをする。何れにしても、これら密封装置14a、14bのうちで上記外側シールリップ22、29の締め代が低下した部分では、これら各外側シールリップ22、29による異物の侵入防止作用が損なわれる。
【0014】
この様な事情に鑑みて、特許文献1には、シールリップの締め代の変化が摺接部の接触荷重の変化(摺動抵抗の変動)に結び付きにくくする事を考慮した構造が記載されている。即ち、図16に示す様に、特許文献1に記載された、従来構造の第2例の場合には、外側シールリップ22aの基端部に、肉厚が小さくなった括れ部32を設けると共に、この外側シールリップ22aの基部を、この括れ部32から先端部に向かうに従って厚さが漸増する形状としている。又、この括れ部32の外周面に断面円弧形のR部33を設けている。又、上記外側シールリップ22aの基部の内周面を、基端寄り部分(図16の左端寄り部分)に設けた、直径が変化しない円筒部34と、先半部(図16の右半部)に設けた、その先端部に向かうに従って直径が大きくなったテーパ面35とから成るものとしている。
【0015】
この様な特許文献1に記載された従来構造の第2例の密封装置によれば、組み付け誤差等や旋回走行時に生じるハブの中心軸の傾斜等に起因して、外側シールリップ22aの締め代が変化した場合でも、この外側シールリップ22aの先端寄り部分が大きく湾曲する事を防止でき、当該摺接部での接触面積の変化を或る程度抑えて、この摺接部での接触荷重の変化を、或る程度抑える事ができる可能性がある。この為、締め代が変化する場合でも、外側シールリップ22aの摺動抵抗を或る程度小さく抑えられる他、この外側シールリップ22aの先端縁の摩耗も或る程度抑える事ができる可能性がある。
【0016】
【特許文献1】
実開平5−73364号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
但し、特許文献1に記載された従来構造の第2例の場合には、外側シールリップ22aの基部の形状を規制する事のみを考慮しており、この外側シールリップ22aの先端寄り部分等、他の部分の形状を規制する事は考慮していない。この為、この外側シールリップ22aの締め代が変化した場合に、先端縁と相手面との摺接部での接触面積の変化を十分に抑える事ができず、この摺接部での接触荷重の変化を十分には抑える事ができない可能性がある。そして、上記外側シールリップ22aの摺動抵抗を十分に小さくして、この外側シールリップ22aの先端縁の摩耗を十分に抑えると言った効果を得られない可能性がある。
【0018】
又、特許文献1に記載された従来構造の第2例の場合には、外側シールリップ22aと相手面との締め代を規制する事は考慮されていない。この為、当該摺接部での接触荷重を小さくする事と、密封性を確保する事との両立を図る事が難しい。即ち、単に、当該摺接部での接触荷重を小さくした場合には、密封性を十分に確保する事が難しくなる。これに対して、この接触荷重を大きくした場合には、密封性を確保し易くなるが、この場合には、摺動トルクが増大したり、外側シールリップ22aの先端縁が早期に摩耗して、耐久性が低下する。
【0019】
又、特許文献1に記載された従来構造の第2例の場合には、外側シールリップ22aの内周面に設けた円筒部34とテーパ面35との連続部を含む、この外側シールリップ22aの基部の内周面の近傍に生じる歪みが大きくなる。この為、この近傍部分に過大な引っ張り応力が集中して、上記外側シールリップ22aを構成するゴム等の弾性材にへたり(永久変形)や応力緩和が生じ易くなる。しかも、この様なへたりは、加わる応力が大きくなる程、即ち、加わる荷重が大きくなる程、大きくなる。これに対して、上記外側シールリップ22aでは、当該摺接部での密封性を十分に確保する必要がある面から、当該摺接部での接触荷重を、この外側シールリップ22a以外のシールリップの摺接部の場合よりも大きくしている。この為、この外側シールリップ22aの場合には、他のシールリップよりも、上記弾性材にへたりや応力緩和が生じ易い。そして、外側シールリップ22aの弾性材にへたりや応力緩和が生じると、当該摺接部での接触圧が早期に低下し易くなり、長期間に亙り良好な密封性を確保する事が難しくなる。この結果、特許文献1に記載された構造の場合には、比較的早期に、初期のシール性能を維持できなくなる可能性がある。特に、上記外側シールリップ22aの基部がへたると、この外側シールリップ22aの先端縁の相手面に対する追従性が低下する為、相手面がこの外側シールリップ22aから離れる方向に変位する場合に、この外側シールリップ22aの先端縁と相手面との摺接部の面圧が極端に低下し易くなり、この外側シールリップ22aによる異物の侵入防止効果が非常に悪化する。
【0020】
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、軸方向シールリップと相手面との締め代が、組み付け誤差や車両の旋回走行等に基づき変化する場合でも、当該摺接部での接触荷重の変化を十分に抑える事ができ、しかも、低トルク化を図れると共に、耐久性を十分に確保でき、更に、軸方向シールリップにへたりや応力緩和を生じにくくできる構造を実現すべく発明したものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の密封装置及び密封装置付転がり軸受ユニットのうち、請求項1に記載した密封装置は、前述した従来から知られている密封装置と同様に、互いに相対回転する内輪の外周面と外輪の内周面との間を塞ぐ為、これら内輪の外周面と外輪の内周面とのうちの一方の周面に嵌合固定自在な保持部材と、弾性材により造られて、この保持部材にその一部を結合固定したシール材とを備える。又、このシール材が、その先端縁を側方に存在する相手面に全周に亙り摺接させた軸方向シールリップを備えたものである。
特に、本発明の密封装置に於いては、この軸方向シールリップは、基端部近傍に厚さが最も小さい最小肉厚部が存在し、この最小肉厚部から先端縁に向かう程厚さが漸増しており、この先端縁の近傍に厚さが最も大きい最大肉厚部が存在する形状を有するものである。
【0022】
又、好ましくは、請求項2に記載した様に、上記相手面と摺接する、上記軸方向シールリップの先端縁を含む部分に断面円弧形の曲面部を設ける。
【0023】
又、より好ましくは、請求項3に記載した様に、上記軸方向シールリップと相手面との、この相手面の軸方向に関する締め代を、この軸方向シールリップの自由状態でのこの軸方向に関する寸法の20%以上とする。
【0024】
更に、より好ましくは、請求項4に記載した様に、上記最大肉厚部の厚さを、上記最小肉厚部の厚さの2倍以上とする。
【0025】
更に、より好ましくは、請求項5に記載した様に、上記軸方向シールリップの基端部の外周面を内径側に凹んだ凹形状とし、この基端部の内周面を内径側に突出した凸形状とすると共に、この凸形状をこの軸方向シールリップの内周面でこの基端部から外れた部分と滑らかに連続させる。
【0026】
更に、より好ましくは、請求項6に記載した様に、上記シール材を、上記軸方向シールリップよりも軸方向内側に位置する2本の径方向シールリップを備えたものとすると共に、これら各径方向シールリップの先端縁を、径方向に存在する相手面に全周に亙り摺接させる。
【0027】
又、請求項7に記載した密封装置付転がり軸受ユニットは、やはり前述した従来から知られている密封装置付転がり軸受ユニットと同様に、内周面に外輪軌道を有する外輪と、外周面に内輪軌道を有する内輪と、これら外輪軌道と内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、上記外輪の内周面と上記内輪の外周面との間に存在する空間の端部開口を塞ぐ密封装置とを備える。
特に、上記請求項7に記載した密封装置付転がり軸受ユニットに於いては、上記密封装置が、上述した請求項1〜6の何れかに記載した密封装置である。
尚、上記密封装置付転がり軸受ユニットには、外輪と内輪とのうちの一方の軌道輪で使用時に回転する軌道輪が、使用時に車輪を結合固定するハブであり、上記外輪と内輪とのうちの他方の軌道輪で使用時にも回転しない軌道輪が、懸架装置に支持される静止論である、所謂ハブユニットを含む。
【0028】
【作用】
前述の様に構成する本発明の密封装置及びこれを組み込んだ密封装置付転がり軸受ユニットによれば、軸方向シールリップと相手面との締め代が変化する場合でも、当該摺接部での接触荷重の変化を十分に抑える事ができ、低トルク化と密封性の確保との両立を図り易くできる。
即ち、本発明の密封装置を構成する軸方向シールリップは、基端部近傍に設けた最小肉厚部から先端縁の近傍に存在する最大肉厚部に向けて厚さが漸増する形状としている。この為、上記軸方向シールリップの先端縁を相手面に当接させた場合に、各部の寸法誤差や、組み付け誤差や、旋回走行時に生じるハブの中心軸の傾斜等に起因して、上記軸方向シールリップの締め代が変化した場合でも、この軸方向シールリップの先端寄り部分が大きく湾曲する事を防止でき、当該摺接部での接触面積の変化を抑えて、この摺接部での接触荷重の変化を十分に抑える事ができる。又、上記軸方向シールリップの先端縁の近傍に最大肉厚部を設けている為、この先端縁が摩耗した場合でも、上記軸方向シールリップの先端寄り部分が大きく変形する事がない。この結果、本発明の場合には、低トルク化と密封性の確保との両立を図り易くできる。
【0029】
又、請求項2に記載した密封装置の場合には、軸方向シールリップの先端縁と相手面との摺接部での接触荷重の変化に対する、当該摺接部の接触面積の変化(トルク変動)を小さくできる。この為、この接触荷重が大きくなった場合でも、摺動トルクが増大したり、摩耗が促進されるのを抑える事ができる。
【0030】
又、請求項3に記載した密封装置の場合には、上記軸方向シールリップと相手面との、この相手面の軸方向に関する締め代を、この軸方向シールリップの自由状態でのこの軸方向に関する寸法の20%以上としている。この為、上記接触荷重を小さく抑えつつ、密封性を十分に確保できる。従って、上記軸方向シールリップの摺動抵抗を小さく抑える事ができ、低トルク化を図れると共に、耐久性を十分に確保できる。
この結果、軸方向シールリップと相手面との締め代が変化する場合でも、当該摺接部での接触荷重の変化を抑える事ができ、且つ、低トルク化を図れると共に、耐久性を十分に確保できる。
【0031】
又、請求項4に記載した密封装置によれば、軸方向シールリップと相手面との締め代が変化する場合でも、当該摺接部での接触面積の変化をより抑えて、この摺接部での接触荷重の変化をより抑える事ができる。この為、軸方向シールリップの摺動抵抗を、より小さく抑えると共に、この軸方向シールリップの耐久性の向上を図れる。又、この軸方向シールリップの先端縁が摩耗した場合でも、この軸方向シールリップの先端部の剛性を十分に確保して、この先端部をより変形しにくくできる。
【0032】
又、請求項5に記載した密封装置によれば、軸方向シールリップの基端部の全体を弾性変形し易くでき、この基端部の内周面の近傍に過大な引っ張り応力が集中する事を防止できる。この為、この基端部にへたりや応力緩和を生じにくくでき、当該摺接部での接触面圧の低下を抑える事ができる。従って、良好な密封性を長期間に亙り維持できると共に、組み付け時のこの接触面圧を小さくする事により、摺動トルクをより低減できると共に、耐久性の向上を図れる。
【0033】
【発明の実施の形態】
図1〜2は、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例の特徴は、複数の転動体3(図13参照)を設けた内部空間13の内端開口部を塞ぐ密封装置14aを構成する外側シールリップ22bの形状を工夫すると共に、締め代を所定値以上とする事により、この外側シールリップ22bと相手面との締め代が変化する場合でも、当該摺接部での接触荷重の変化を抑え、且つ、低トルク化を図ると共に、耐久性を十分に確保する点にある。その他の部分の構成及び作用は、前述の図11〜13に示した従来構造の第1例とほぼ同様であるから、同等部分には同一符号を付して重複する説明は省略し、以下、本発明の特徴部分、並びに前述した従来構造と異なる部分を中心に説明する。
【0034】
サイドリップと呼ばれ、軸方向シールリップに相当する、上記外側シールリップ22bの基端部を、外周面側から厚さ方向中央部に向け括れさせる事により、この基端部に最小肉厚部36を設けている。即ち、この最小肉厚部36の外周面を、内径側に凹んだ凹形状としている。又、この最小肉厚部36の内周面を、内径側に突出する凸形状としている。そして、上記外側シールリップ22bを、上記最小肉厚部36から先端部に向かうに従って、厚さが漸増する形状に形成すると共に、この外側シールリップ22bの先端部近傍に、厚さが最大になった最大肉厚部37を設けている。更に、本例の場合には、上記外側シールリップ22bの先端寄り部分で、この最大肉厚部37よりも先端側に位置する部分を、外径寄り部分を全周に亙り除去した、先細り形状としている。又、本例の場合には、上記最大肉厚部37の厚さt を、上記最小肉厚部36の厚さt の2倍以上としている。又、図示の例の場合には、上記外側シールリップ22bの先端面の外径寄り部分に山形の突部40を、全周に亙り形成している。又、この外側シールリップ22bを、先端縁に向かう程、転がり軸受の軸方向外側に向かう方向に傾斜させている。
【0035】
尚、上記外側シールリップ22bを含むシール材17を結合した保持部材である、芯金15は、金属板にプレス加工等の打ち抜き加工並びに塑性加工を施す等により、断面L字形で全体を円環状に形成している。又、スリンガ16も、上記芯金15と同様に、金属板にプレス加工等の打ち抜き加工並びに塑性加工を施す等により、断面L字形で全体を円環状に形成している。
【0036】
又、本例の場合には、シール材17を構成する各シールリップ22b、23a、24aのうち、中間に位置する中間シールリップ23aの基端部に、その厚さが最小になった最小肉厚部38を設けている。又、この中間シールリップ23aの厚さを、この最小肉厚部38から、先端部に設けた最大肉厚部39に向かう程徐々に大きくすると共に、この最大肉厚部39から先端縁に向け小さくしている。一方、上記各シールリップ22b、23a、24aのうち、最も内側に位置する内側シールリップ24aの厚さは、先端に向かう程徐々に小さくしている。そして、上記中間、内側各シールリップ23a、24aも、上記外側シールリップ22bと同様に、先端縁に向かう程、転がり軸受の軸方向外側に向かう方向に傾斜させている。
【0037】
又、本例の場合には、上述の様な形状を有する外側、中間、内側各シールリップ22b、23a、24aを備えたシール材17を結合した芯金15を、外輪1の内端部に締り嵌めにより内嵌固定すると共に、スリンガ16を内輪素子5の内端部に、締り嵌めにより外嵌固定している。そして、この状態で上記外側シールリップ22bの先端縁を上記スリンガ16の内側円輪部21の外側面に、締め代を持たせた状態で、全周に亙って摺接させている。更に、本発明の場合には、上記外側シールリップ22bとスリンガ16との、このスリンガ16の軸方向外側面の軸方向に関する締め代L を、この外側シールリップ22bの自由状態でのこの軸方向に関する寸法L の20%以上(好ましくは25%以上)としている。又、上記中間、内側各シールリップ23a、24aの先端縁を、上記スリンガ16の内径側円筒部20の外周面に、全周に亙って摺接させている。又、本例の場合には、上記スリンガ16の内側円輪部21の外側面と摺接する、上記外側シールリップ22bの先端縁を含む部分に、微小な曲率半径を有する断面円弧形の曲面部を、全周に亙り設けている。
【0038】
上述の様に構成する本発明の密封装置及びこれを組み込んだ密封装置付転がり軸受ユニットの場合には、外側シールリップ22bの基端部に最小肉厚部36を設けている為、この外側シールリップ22bの先端縁を上記内側円輪部21の外側面に、効率良く倣わせる事ができる。又、本発明の場合には、外側シールリップ22bの締め代が変化する場合でも、当該摺接部での接触荷重の変化を十分に抑える事ができ、低トルク化と密封性の確保との両立を図り易くできる。
即ち、上記外側シールリップ22bは、基端部近傍に設けた最小肉厚部36から先端縁の近傍に存在する最大肉厚部37に向けて厚さが漸増する形状としている。この為、上記外側シールリップ22bの先端縁を相手面に当接させた場合に、各部の寸法誤差や、組み付け誤差や、旋回走行時に生じるハブ2(図11参照)の中心軸の傾斜等に起因して、上記外側シールリップ22bの締め代が変化した場合でも、この外側シールリップ22bの先端寄り部分が大きく湾曲する事を防止できる。従って、外側シールリップ22bの先端縁とスリンガ16の外側面との接触角度α(図1)を十分に確保でき、当該摺接部での接触面積の変化を抑えて、この摺接部での接触荷重の変化を十分に抑える事ができる。又、上記外側シールリップ22bの先端縁の近傍に最大肉厚部37を設けている為、この先端縁が摩耗した場合でも、上記外側シールリップ22bの先端寄り部分の剛性を確保でき、この部分が大きく変形する事がない。この結果、低トルク化と密封性の確保との両立を図り易くできる。
【0039】
しかも、本例の場合には、上記外側シールリップ22bの、スリンガ16の外側面の軸方向に関する締め代L を、この外側シールリップ22bの自由状態でのこの軸方向に関する寸法L の20%以上(好ましくは25%以上)としている。この為、上記接触荷重を小さく抑えつつ、密封性を十分に確保できる。従って、上記外側シールリップ22bの摺動抵抗を小さく抑える事ができ、低トルク化を図れると共に、耐久性を十分に確保できる。
この結果、上記外側シールリップ22bの締め代が変化する場合でも、当該摺接部での接触荷重の変化を抑える事ができ、且つ、低トルク化を図れると共に、耐久性を十分に確保できる。
尚、上記外側シールリップ22bの自由状態での軸方向寸法L に対する、この軸方向に関する締め代L の割合の上限は、上記スリンガ16の内側円輪部21の外側面の外周縁から上記外側シールリップ22bの先端縁がはみ出ない範囲の値とする。
【0040】
又、本例の場合には、上記スリンガ16の内側円輪部21の外側面と摺接させる、上記外側シールリップ22bの先端縁を含む部分に、微小な曲率半径を有する断面円弧形の曲面部を、全周に亙り設けている。この為、本例の場合には、当該摺接部での接触荷重の変化に対する、当該摺接部の接触面積の変化(トルク変動)を、より小さくできる。例えば、上記外側シールリップ22bの先端縁と上記スリンガ16の外側面との締め代が大きくなった場合には、この先端縁の曲面部部分が弾性変形して当該接触圧力を受ける。又、この曲面部の弾性変形により、上記スリンガ16の外側面と摺接する、上記外側シールリップ22bの先端縁の形状が大きく変化する事はない。この為、この先端縁と上記スリンガ16の外側面との摺接部の接触面積が増大するのをより抑える事ができて、摺動トルクが増大したり、摩耗が促進されるのをより抑える事ができる。
【0041】
尚、上記外側シールリップ22bの先端縁に設けた曲面部の曲率半径は、0.02〜0.1mmとする事が好ましい。これに対して、この曲率半径が0.02mmよりも小さくなった場合には、上記外側シールリップ22bの先端縁とスリンガ16の外側面との摺接部に接触荷重が加わる事による、この外側シールリップ22bの先端縁近傍での弾性変形量が過大になる。この為、この接触荷重の変動に対する、上記摺接部での接触幅(接触面積)の変化を小さくできると言った効果を得られなくなる。逆に、上記曲面部の曲率半径が0.1mmよりも大きくなった場合には、上記接触幅(接触面積)が過大になり、上記摺動トルクが大きくなるだけでなく、上記摺接部で、塵芥等の異物を噛み込み易くなり、摩耗が促進される。更に、シール材17を構成するゴム等の弾性材の硬さにより接触荷重と弾性変形量との関係は多少変化するが、より好ましくは、上記曲面部の曲率半径を、0.03〜0.08mmとする。
【0042】
又、本例の場合には、上記最大肉厚部の厚さt を上記最小肉厚部36の厚さt の2倍以上としている為、上記外側シールリップ22bの締め代が変化する場合でも、当該摺接部での接触面積の変化をより抑えて、この摺接部での接触荷重の変化をより抑える事ができる。この為、上記外側シールリップ22bの摺動抵抗を、より小さく抑えると共に、この外側シールリップ22bの耐久性の向上を図れる。又、この外側シールリップ22bの先端縁が摩耗した場合でも、この外側シールリップ22bの先端部の剛性を十分に確保して、この先端部をより変形しにくくできる。
【0043】
又、本例の場合には、上記外側シールリップ22bの基端部の外周面を内径側に凹んだ凹形状とし、この基端部の内周面を内径側に突出した凸形状とすると共に、この凸形状を、この外側シールリップ22bの内周面でこの基端部から外れた部分と滑らかに連続させている。この為、この外側シールリップ22bの基端部の全体を弾性変形し易くでき、この基端部の内周面の近傍に過大な引っ張り応力が集中する事を防止できる。この為、この基端部にへたりや応力緩和を生じにくくでき、当該摺接部での接触面圧の低下を抑える事ができる。従って、良好な密封性を長期間に亙り維持できると共に、組み付け時のこの接触面圧を小さくする事により、摺動トルクをより低減できると共に、耐久性の向上を図れる。
【0044】
次に、図3〜4は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、上述した第1例の場合と異なり、外側シールリップ22cの先端面の外径寄り部分に山形の突部40(図1〜2参照)を形成せず、この先端面の、芯金15の中心軸を含む断面を、単なる直線状としている。
その他の構成及び作用に就いては、上述した第1例の場合と同様である為、同等部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
尚、本発明が、上述した各例の外側シールリップ22b、22cや密封装置14aの形状及び構成に限定されるものでなく、例えば、前述の図13に示した密封装置14bにも適用できる事は勿論である。
【0045】
又、密封装置付転がり軸受ユニットの基本構造に関しても、前述の図11に示した様な内輪回転の構造に限らず、外輪回転の構造に適用する事もできる。更には、上記図11に示す様な、ハブ本体4に直接内輪軌道7を形成した、所謂第3世代のハブユニットに限らず、あらゆる構造のハブユニットにも適用できる。更には、転動体として玉を使用した構造に限らず、転動体に円すいころ等、玉以外を用いたハブユニットにも適用できる。
【0046】
【実施例】
次に、本例の効果を確認する為に行なった実験の結果に就いて説明する。先ず、外側シールリップの自由状態での軸方向寸法に対する、この外側シールリップのこの軸方向に関する締め代の割合が、密封装置のシール寿命に及ぼす影響を確認する為に行なった第一の実験に就いて説明する。この第一の実験は、前述の図1〜2に示した第1例と同様の構造を有する実施例で、外側シールリップ22bの自由状態での軸方向寸法L に対するこの外側シールリップ22bの軸方向の締め代L の割合を種々に変えた密封装置を用いた。そして、玉軸受の軸方向端部に密封装置を組み込んだ状態で、この玉軸受の中心軸位置迄、関東ローム粉を15%溶かした泥水を給排するサイクルを、一定時間毎に繰り返した。又、上記玉軸受を構成する内輪と外輪との相対回転数を1000min−1 とし、外輪に対し内輪(軸)を0.3mmTIR(トータルインジケータリーディング)させた。尚、「TIR」とは、偏心量、傾斜度等を含んだ全振れ量を言う。そして、第一の実験は、この様な条件の下で、各密封装置のシール寿命を求めた。尚、泥水が内側シールリップ24aより内側に侵入した(泥水が3枚のシールリップ22b、23a、24aを通過した)時点を、シール寿命に達したとした。図5は、この第一の実験の結果を示している。尚、このシール寿命は、図5に実線aで示した基準値(200時間)以上である事が、実用上必要とされる。この図5に示した第一の実験結果から明らかな様に、上記締め代の割合を20%以上とした本発明によれば、密封装置のシール寿命を十分に確保できる。又、この締め代の割合を25%以上とした場合には、このシール寿命の更なる向上を図れる事が分かった。
【0047】
次に、上記第1例の構造により、接触荷重を小さく抑えつつ、密封装置のシール寿命を確保できると言った効果を得られる事を確認する為に行なった、第二の実験に就いて説明する。この第二の実験は、上記第1例と同様の構造で、外側シールリップ22bとスリンガ16との締め代を一定にした実施例と、上記締め代をこの実施例と同じにした、本発明の範囲から外れる比較例1、2との3種類の密封装置で、外側シールリップ22bの先端縁とスリンガ16との摺接部での接触荷重を種々に変えたものを用いた。又、上記比較例1、2のうち、比較例1は、前述の図12に示した従来構造の第1例と同様の形状を有するものとし、比較例2は、前述の図16に示した従来構造の第2例と同様の形状を有するものとした。又、実施例の外側シールリップ22bの最大肉厚部37の最小肉厚部36に対する比を、2以上である2とした。又、上記比較例1の外側シールリップの厚さを全長に亙り同じ(最大肉厚部の最小肉厚部に対する比を1)とし、上記比較例2の外側シールリップの最大肉厚部の最小肉厚部に対する比を1.5とした。そして、この様な各密封装置で、上記第一の実験と同様の条件下で、シール寿命を求めた。図6は、この様にして行なった第二の実験の結果を示している。尚、このシール寿命も、図6に実線aで示した基準値(200時間)以上である事が、実用上必要とされる。
【0048】
図6に示した第二の実験結果から明らかな様に、上記実施例の場合には、接触荷重を小さく抑えつつ、シール寿命を十分に確保できた。即ち、外側シールリップ22bの最大肉厚部37の最小肉厚部36に対する比を2以上とした実施例の密封装置の場合には、この比を2未満とした比較例1の密封装置に対し、外側シールリップ22bの先端縁とスリンガとの摺接部での接触荷重が約40%である場合でも、必要となるシール寿命を確保できた。又、上記実施例の密封装置の場合には、上記比較例2の密封装置に対し、上記摺接部での接触荷重が約50%である場合でも、必要となるシール寿命を確保できた。
【0049】
次に、外側シールリップ22bの最大肉厚部と最小肉厚部36との比を2以上とする事により、得られる効果を確認すべく行なったシミュレーションに就いて説明する。先ず、第一のシミュレーションは、上述した第二の実験で使用した、実施例と比較例1、2との3種類の密封装置と同様の構造を用いて、外側シールリップ22bとスリンガ16との締め代の変化に対する、当該摺接部での接触荷重の変化を求めた。又、この締め代は、シール材17等の各部の寸法誤差や、組立誤差に基づいて変動する締め代の、最小値と最大値と中間値との3種類とした。図7は、この様にして行なった第一のシミュレーションの結果を示している。尚、図7に横軸で示した「min 」は上記締め代の最小値を、「mid 」はこの締め代の中間値を、「max 」はこの締め代の最大値を、それぞれ表している。又、図7に縦軸で示した接触荷重は、比較例1の締め代の「max 」での接触荷重を10とした場合の相対値として表している。図7に示した第一のシミュレーションの結果から明らかな様に、実施例の場合には、上記締め代の変化に拘らず、当該摺接部での接触荷重の変化を抑える事ができた。これに対して、比較例1、2の場合には、締め代が変化した場合に、当該摺接部での接触荷重が大きく変化した。
【0050】
次に、第二のシミュレーションは、上記第一のシミュレーションで使用した実施例と比較例1、2との3種類の密封装置の構造により、外側シールリップ22bの締め代の変化に対する、当該摺接部でのこの外側シールリップ22bの先端縁とスリンガ16の内側円輪部21の外側面との接触角度αの変化を求めた。又、この締め代は、シール材17等の各部の寸法誤差や、組立誤差に基づいて変動する締め代の最小値と最大値と中間値との3種類に、締め代が0である状態(外側シールリップ22bの自由状態)を含めた4種類とした。又、締め代が0である場合の接触角度は、芯金15とスリンガ16とを同軸上に配置した状態で、外側シールリップ22bの自由状態での先端縁と、スリンガ16の内側円輪部21の外側面とのなす角度とした。図8は、この様にして行なった第二のシミュレーションの結果を示している。尚、この図8に横軸で示した「min 」、「mid 」、「max 」が表す意味は、上述の図7の場合と同様である。又、図8に縦軸で示した接触角度は、外側シールリップ22bの締め代が0での接触角度を10とした場合の相対値として表している。図8に示した第二のシミュレーションの結果から明らかな様に、上記実施例の場合には、上記締め代の変化に拘らず、外側シールリップ22bの先端縁とスリンガ16の外側面との接触角度αを良好に確保できた。
【0051】
次に、第三のシミュレーションは、上記第一、第二のシミュレーションで使用した実施例と比較例1、2との3種類の密封装置の構造を用いて、外側シールリップ22bの締め代の変化に対する、当該摺接部の径方向寸法(接触幅)の変化を求めた。又、この締め代は、上述した第一のシミュレーションの場合と同様に、シール材17等の各部の寸法誤差や、組立誤差に基づいて変動する締め代の最小値と最大値と中間値との3種類とした。図9は、この様にして行なった第三のシミュレーションの結果を示している。尚、この図9に横軸で示した「min 」、「mid 」、「max 」が表す意味は、上述の図7〜8の場合と同様である。又、図9に縦軸で示した接触幅は、比較例1の外側シールリップ22bの締め代が「max 」での接触幅を10とした場合の相対値として表している。図9に示した第三のシミュレーションの結果から明らかな様に、上記実施例の場合には、上記締め代の変化に拘らず、外側シールリップ22bの先端縁とスリンガ16の外側面との接触部の面積の増大を抑える事ができた。
【0052】
次に、前述の図1〜2に示した第1例の構造により、長期間経過後でも外側シールリップ22bのへたりを抑える事ができると言った効果を得られる事を確認する為に行なった、第三の実験に就いて説明する。この第三の実験は、前述した第一の実験で用いた実施例と比較例1、2との3種類を用いた。又、これら実施例及び比較例1、2での、外側シールリップ22bの先端縁とスリンガ16との軸方向の締め代は、シール材17等の各部の寸法誤差や、組立誤差に基づいて変動する締め代の中間値(mid )とした。そして、この様な実施例と、比較例1、2とを、60℃の温度の恒温槽中に放置した後、一定時間経過毎に取り出して、外側シールリップ22bの自由状態での軸方向寸法(高さ)の変化を、へたり量として求めた。図10は、この様にして行なった第三の実験の結果を示している。尚、図10に縦軸で示したへたり量は、実験終了時の比較例2のへたり量を10とした場合の相対値として表している。
【0053】
図10に示した第三の実験結果から明らかな様に、上記実施例の場合には、外側シールリップ22bの一部に過大な応力が集中する事を抑える事ができ、長期間経過後でもこの外側シールリップ22bのへたり量を少なくできた。
【0054】
【発明の効果】
本発明の密封装置及び密封装置付転がり軸受ユニットは、以上に述べた通り構成され作用するので、軸方向シールリップと相手面との締め代が変化する場合でも、当該摺接部での接触荷重の変化を十分に抑える事ができる。特に、車両の車輪支持用の密封装置付転がり軸受ユニットに適用する場合の様に、密封装置を組み込む2個の部材同士の間で相対傾きや偏心が生じ易い、厳しい条件下で使用する場合でも、回転機械装置の低トルク化と耐久性の確保とを図り易い面から有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す、図12と同様の図。
【図2】図1から芯金及びシール材のみを取り出して示す図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す、図12と同様の図。
【図4】図3から芯金及びシール材のみを取り出して示す図。
【図5】本例の効果を確認する為に行なった第一の実験結果を、外側シールリップの自由状態での軸方向寸法に対するこの外側シールリップの軸方向の締め代の割合と密封装置のシール寿命との関係で示す線図。
【図6】同じく第二の実験結果を、外側シールリップとスリンガとの摺接部での接触荷重とシール寿命との関係で示すグラフ。
【図7】同じく第一のシミュレーションの結果を、外側シールリップの締め代と当該摺接部での接触荷重との関係で示す線図。
【図8】同じく第二のシミュレーションの結果を、外側シールリップの締め代と当該摺接部での接触角度との関係で示す線図。
【図9】同じく第三のシミュレーションの結果を、外側シールリップの締め代と当該摺接部での接触幅(径方向に関する寸法)との関係で示す線図。
【図10】同じく第三の実験結果を、経過時間と外側シールリップのへたり量との関係で示す線図。
【図11】本発明の対象となる密封装置付転がり軸受ユニットの1例を示す断面図。
【図12】図11のA部に組み付けている、従来構造の第1例の密封装置を示す部分拡大断面図。
【図13】図11のB部に組み付けている密封装置の従来構造の1例を示す部分拡大断面図。
【図14】車両の走行時に加わるモーメント荷重によりハブが傾斜する状態を示す、密封装置付転がり軸受ユニットの断面図。
【図15】図14に示した密封装置付転がり軸受ユニットに組み付けている密封装置のスリンガの変位状態を示す部分拡大断面図。
【図16】図11のA部に組み付けている、従来構造の第2例の密封装置の外側シールリップの基部を示す部分拡大断面図。
【符号の説明】
1 外輪
2 ハブ
3 転動体
4 ハブ本体
5 内輪素子
6 外輪軌道
7 内輪軌道
8 ナックル
9 取付フランジ
10 スプライン孔
11 等速ジョイント
12 スプライン軸
13 内部空間
14a、14b 密封装置
15 芯金
16 スリンガ
17 シール材
18 外径側円筒部
19 外側円輪部
20 内径側円筒部
21 内側円輪部
22、22a、22b、22c 外側シールリップ
23、23a 中間シールリップ
24、24a 内側シールリップ
25 空間
26 グリース
27 芯金
28 シール材
29 外側シールリップ
30 中間シールリップ
31 内側シールリップ
32 括れ部
33 R部
34 円筒部
35 テーパ面
36 最小肉厚部
37 最大肉厚部
38 最小肉厚部
39 最大肉厚部
40 突部

Claims (7)

  1. 互いに相対回転する内輪の外周面と外輪の内周面との間を塞ぐ為、これら内輪の外周面と外輪の内周面とのうちの一方の周面に嵌合固定自在な保持部材と、弾性材により造られて、この保持部材にその一部を結合固定したシール材とを備え、このシール材が、その先端縁を側方に存在する相手面に全周に亙り摺接させた軸方向シールリップを備えたものである密封装置に於いて、この軸方向シールリップは、基端部近傍に厚さが最も小さい最小肉厚部が存在し、この最小肉厚部から先端縁に向かう程厚さが漸増しており、この先端縁の近傍に厚さが最も大きい最大肉厚部が存在する形状を有するものである事を特徴とする密封装置。
  2. 相手面と摺接する、軸方向シールリップの先端縁を含む部分に断面円弧形の曲面部を設けた、請求項1に記載した密封装置。
  3. 軸方向シールリップと相手面との、この相手面の軸方向に関する締め代が、この軸方向シールリップの自由状態でのこの軸方向に関する寸法の20%以上である、請求項1又は請求項2に記載した密封装置。
  4. 最大肉厚部の厚さが最小肉厚部の厚さの2倍以上である、請求項1〜3の何れかに記載した密封装置。
  5. 軸方向シールリップの基端部の外周面を内径側に凹んだ凹形状とし、この基端部の内周面を内径側に突出した凸形状とすると共に、この凸形状をこの軸方向シールリップの内周面でこの基端部から外れた部分と滑らかに連続させた、請求項1〜4の何れかに記載した密封装置。
  6. シール材が、軸方向シールリップよりも軸方向内側に位置する2本の径方向シールリップを備えたものであり、これら各径方向シールリップの先端縁を、径方向に存在する相手面に全周に亙り摺接させた、請求項1〜5の何れかに記載した密封装置。
  7. 内周面に外輪軌道を有する外輪と、外周面に内輪軌道を有する内輪と、これら外輪軌道と内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、上記外輪の内周面と上記内輪の外周面との間に存在する空間の端部開口を塞ぐ密封装置とを備えた密封装置付転がり軸受ユニットに於いて、この密封装置が、請求項1〜6の何れかに記載した密封装置である事を特徴とする密封装置付転がり軸受ユニット。
JP2003180579A 2003-06-25 2003-06-25 密封装置及び密封装置付転がり軸受ユニット Pending JP2005016603A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003180579A JP2005016603A (ja) 2003-06-25 2003-06-25 密封装置及び密封装置付転がり軸受ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003180579A JP2005016603A (ja) 2003-06-25 2003-06-25 密封装置及び密封装置付転がり軸受ユニット

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010186854A Division JP2010261598A (ja) 2010-08-24 2010-08-24 密封装置及び密封装置付転がり軸受ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005016603A true JP2005016603A (ja) 2005-01-20
JP2005016603A5 JP2005016603A5 (ja) 2006-07-20

Family

ID=34181526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003180579A Pending JP2005016603A (ja) 2003-06-25 2003-06-25 密封装置及び密封装置付転がり軸受ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005016603A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008050746A1 (fr) * 2006-10-23 2008-05-02 Jtekt Corporation Matériau d'impression sensible à la chaleur
JP2008185080A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Nok Corp 密封装置
JP2009103142A (ja) * 2007-10-19 2009-05-14 Toyota Motor Corp シール装置
EP2500593A1 (en) * 2011-03-17 2012-09-19 Aktiebolaget SKF Sealing device, notably for a rolling bearing
EP3653912A1 (en) 2018-11-13 2020-05-20 Nakanishi Metal Works Co., Ltd. Rotary seal
WO2024048552A1 (ja) * 2022-08-31 2024-03-07 Nok株式会社 密封構造

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0171272U (ja) * 1987-10-30 1989-05-12
JPH0222467U (ja) * 1988-07-29 1990-02-14
JPH0462966U (ja) * 1990-10-05 1992-05-28
JP2000161498A (ja) * 1998-11-24 2000-06-16 Nok Corp 密封装置
JP2001215133A (ja) * 2000-02-01 2001-08-10 Ntn Corp 車輪用軸受
JP2002062305A (ja) * 2000-08-24 2002-02-28 Nsk Ltd エンコーダ付組み合わせシールリングとこれを組み込んだ車輪支持用転がり軸受ユニット
JP2003065289A (ja) * 2001-08-24 2003-03-05 Nsk Ltd ウォータポンプ用シール装置とウォータポンプ用回転支持装置とウォータポンプ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0171272U (ja) * 1987-10-30 1989-05-12
JPH0222467U (ja) * 1988-07-29 1990-02-14
JPH0462966U (ja) * 1990-10-05 1992-05-28
JP2000161498A (ja) * 1998-11-24 2000-06-16 Nok Corp 密封装置
JP2001215133A (ja) * 2000-02-01 2001-08-10 Ntn Corp 車輪用軸受
JP2002062305A (ja) * 2000-08-24 2002-02-28 Nsk Ltd エンコーダ付組み合わせシールリングとこれを組み込んだ車輪支持用転がり軸受ユニット
JP2003065289A (ja) * 2001-08-24 2003-03-05 Nsk Ltd ウォータポンプ用シール装置とウォータポンプ用回転支持装置とウォータポンプ

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008050746A1 (fr) * 2006-10-23 2008-05-02 Jtekt Corporation Matériau d'impression sensible à la chaleur
US8202006B2 (en) 2006-10-23 2012-06-19 Koyo Sealing Techno Co., Ltd Sealing device, rolling bearing, and rolling bearing for wheel
JP2008185080A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Nok Corp 密封装置
JP2009103142A (ja) * 2007-10-19 2009-05-14 Toyota Motor Corp シール装置
EP2500593A1 (en) * 2011-03-17 2012-09-19 Aktiebolaget SKF Sealing device, notably for a rolling bearing
EP2500592A1 (en) * 2011-03-17 2012-09-19 Aktiebolaget SKF Sealing device, notably for a rolling bearing
EP3653912A1 (en) 2018-11-13 2020-05-20 Nakanishi Metal Works Co., Ltd. Rotary seal
US11009076B2 (en) 2018-11-13 2021-05-18 Nakanishi Metal Works Co., Ltd. Rotary seal
WO2024048552A1 (ja) * 2022-08-31 2024-03-07 Nok株式会社 密封構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103210224B (zh) 车轮用轴承装置
JP6603078B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP4363370B2 (ja) シールリング及びシールリング付転がり軸受ユニット
CN104246323A (zh) 密封结构
JPWO2003081096A1 (ja) シールリング及びシールリング付転がり軸受ユニット
JP4466112B2 (ja) 車輪支持用転がり軸受ユニット
JP2005291450A (ja) シールリング及びシールリング付転がり軸受ユニット
JPWO2003069177A1 (ja) 密封装置とこれを組み込んだ転がり軸受及びハブユニット
JP2007239987A (ja) シール装置及びシール装置付転がり軸受ユニット
JP6111740B2 (ja) 車輪支持用転がり軸受ユニット
JP2015052350A (ja) 軸受密封装置
JP2010261598A (ja) 密封装置及び密封装置付転がり軸受ユニット
CN211778585U (zh) 轮毂单元轴承
JP4048906B2 (ja) シールリング付転がり軸受ユニット
JP2008133908A (ja) シールリング付車輪支持用転がり軸受ユニット
JP2005016603A (ja) 密封装置及び密封装置付転がり軸受ユニット
CN111512057A (zh) 车轮用轴承装置
JP2013061048A (ja) シール付車輪支持用軸受ユニット
JP2004068844A (ja) シールリング及びシールリング付転がり軸受ユニット
JP6848666B2 (ja) ハブユニット軸受
JP2020106081A (ja) ハブユニット軸受
JP6724415B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2015227673A (ja) 車輪用軸受装置
US11965558B2 (en) Sealing device
JP2003269617A (ja) 密封装置とこれを組み込んだ転がり軸受及びハブユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060605

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060605

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091026

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100824

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100915

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20110311