JP2008185080A - 密封装置 - Google Patents

密封装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008185080A
JP2008185080A JP2007017639A JP2007017639A JP2008185080A JP 2008185080 A JP2008185080 A JP 2008185080A JP 2007017639 A JP2007017639 A JP 2007017639A JP 2007017639 A JP2007017639 A JP 2007017639A JP 2008185080 A JP2008185080 A JP 2008185080A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lip
contact
contact portion
slinger
side lip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007017639A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5041137B2 (ja
Inventor
Naoto Kobayashi
直人 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2007017639A priority Critical patent/JP5041137B2/ja
Priority to KR1020097013687A priority patent/KR20090112643A/ko
Priority to PCT/JP2007/073906 priority patent/WO2008093468A1/ja
Priority to US12/521,824 priority patent/US20100066030A1/en
Priority to CNA2007800503935A priority patent/CN101600896A/zh
Priority to EP07850457.8A priority patent/EP2128501B1/en
Publication of JP2008185080A publication Critical patent/JP2008185080A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5041137B2 publication Critical patent/JP5041137B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/32Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/32Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
    • F16J15/324Arrangements for lubrication or cooling of the sealing itself
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/32Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
    • F16J15/3248Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings provided with casings or supports
    • F16J15/3252Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings provided with casings or supports with rigid casings or supports
    • F16J15/3256Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings provided with casings or supports with rigid casings or supports comprising two casing or support elements, one attached to each surface, e.g. cartridge or cassette seals
    • F16J15/3264Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings provided with casings or supports with rigid casings or supports comprising two casing or support elements, one attached to each surface, e.g. cartridge or cassette seals the elements being separable from each other

Abstract

【課題】スリンガー等の相手部材に摺動自在に密接するサイドリップを有する密封装置において、サイドリップの接触状態を安定化させることができ、しかもそのうえで、リップしめしろが最大となったときにサイドリップの摺動抵抗を低減させることができる密封装置を提供する。
【解決手段】サイドリップ6の接触部6aは、その接触面6cの断面が自由状態においてストレートな形状とされている。サイドリップ6の非接触部6bには、接触部6aへ供給するグリースを保持するためのグリース保持部11が設けられている。このサイドリップ6の非接触部6bに設けられるグリース保持部11は、接触部6aの幅Wおよびリップしめしろが最大となるときに接触部6aと非接触部6bとの境界となる位置に配置される。グリース保持部11は、環状の溝12または放射状の溝よりなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、密封装置に係り、更に詳しくは、サイドリップを有する密封装置に関するものである。本発明の密封装置は例えばハブベアリングシール(ハブシール)として自動車関連分野に用いられ、または汎用機械等に用いられる。
従来からこの種の密封装置として、図8に示す密封装置1が知られており、この密封装置1は、取付環2に加硫接着されたゴム状弾性体3によって、摺動の相手部材であるスリンガー4の筒部4aの外周面に摺動自在に密接する主リップ5と、スリンガー4のフランジ部4bの軸方向端面4cに摺動自在に密接するサイドリップ6とを一体に有している。
上記構成の密封装置1は、サイドリップ6が主リップ5とともにスリンガー4に摺動自在に密接することにより泥水等の外部ダストDを有効にシールすることが可能とされているが、スリンガー4が固定され従動するシャフト(図示せず)は所謂ミソスリ作動することがあり、シャフトがミソスリ作動するとスリンガー4は面振れ運動し、すなわちサイドリップ6に対して軸方向に相対変位し、スリンガー4がサイドリップ6に対して軸方向に相対変位すると、これに伴ってサイドリップ6のスリンガー4に対する接触幅およびリップしめしろが増減する。すなわちサイドリップ6は、スリンガー4に摺動自在に密接するリップ先端側の接触部6aと、スリンガー4に非接触のリップ基端側の非接触部6bとを一体に有しているが、このうちの接触部6aの幅がリップしめしろとともに増減し、具体的には図において、スリンガー4がサイドリップ6に対して左方向に相対変位すると接触部6aの幅がリップしめしろとともに増大し、反対にスリンガー4がサイドリップ6に対して右方向に相対変位すると接触部6aの幅がリップしめしろとともに減少する。
しかして、上記従来技術では、スリンガー4がサイドリップ6に対して左方向に相対変位して接触部6aの幅がリップしめしろとともに増大したときにサイドリップ6の摺動抵抗が最も大きくなり、よって何らかの対策を施さないと、サイドリップ6が早期に摺動摩耗することがある。
この点に関して、本願出願人は先に図9に示すように、サイドリップ6の両側面に屈曲性を向上するための平行溝9を開設した密封装置1を提案しており、この先行技術によれば、サイドリップ6の屈曲性の向上とともに摺動抵抗を低減させることが可能とされている(特許文献1参照)。
しかしながら、この先行技術によると、サイドリップ6の接触部6aから非接触部6bにかけて平行溝9が万遍なく開設されているために、図10に示すように一部の平行溝9はリップしめしろの大小如何にかかわらず常にスリンガー4と接触し、よってこの分、サイドリップ6のスリンガー4に対する接触状態(シール面圧分布)が不安定となる虞がある。
特開2004−263797号公報
本発明は以上の点に鑑みて、サイドリップの接触状態を安定化させることができ、しかもそのうえで、リップしめしろが最大となったときにサイドリップの摺動抵抗を低減させることができるように工夫を凝らした密封装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による密封装置は、相手部材に摺動自在に密接するサイドリップを有し、前記サイドリップは、前記相手部材に摺動自在に密接するリップ先端側の接触部と、前記相手部材に非接触のリップ基端側の非接触部とを有し、前記相手部材が前記サイドリップに対して軸方向に相対変位するのに伴って前記接触部の幅およびリップしめしろが増減する構造の密封装置において、前記サイドリップの接触部は、その接触面の断面が自由状態においてストレートな形状を有し、前記サイドリップの非接触部は、前記接触部へ供給するグリースを保持するためのグリース保持部を有し、前記サイドリップの非接触部に設けられるグリース保持部は、前記接触部の幅およびリップしめしろが最大となるときに前記接触部と非接触部との境界となる位置に配置されることを特徴とする。
また、本発明の請求項2による密封装置は、上記した請求項1記載の密封装置において、グリース保持部は、非接触部の表面に設けられた環状の溝よりなることを特徴とする。
また、本発明の請求項3による密封装置は、上記した請求項1記載の密封装置において、グリース保持部は、非接触部の表面に設けられた等配状の溝よりなることを特徴とする。
上記構成を備えた本発明の請求項1による密封装置においては、サイドリップの接触部はその接触面の断面が自由状態においてストレートな形状とされ、サイドリップの非接触部には、接触部へ供給するグリースを保持するためのグリース保持部が設けられている。また、このサイドリップの非接触部に設けられるグリース保持部は、接触部の幅およびリップしめしろが最大となるときに接触部と非接触部との境界となる位置に配置される。上記ストレートな形状とは、リップ表面に機能的な凹凸の類がまったく設けられていない平滑面のことを云う。
したがって先ずは、サイドリップの接触部における接触面の断面が自由状態においてストレートな形状とされているために、この接触部には上記先行技術における平行溝のような接触状態を不安定とする凹みは何ら設けられていない。接触部はその全幅に亙って安定よく相手部材に密接する。
また、相手部材がサイドリップに対して相対変位して接触部の幅およびリップしめしろが最大となると、このとき、予めサイドリップの非接触部に設けられたグリース保持部が接触部と非接触部との境界に位置するために、このグリース保持部から接触部へと潤滑用グリースが安定供給される。尚、この作動を確保するため、グリース保持部は定常作動時(リップしめしろが中間的な定常値にあるとき)において、相手部材から少々離れた位置に設けられる。
グリース保持部は、潤滑用グリースを貯留するものであって、サイドリップの非接触部の表面に凹みとして設けられる。潤滑はサイドリップの全周に亙って行なう必要があることから、グリース保持部としては具体的には、環状の溝(請求項2)または放射状の溝(請求項3)とするのが好適である。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明の請求項1による密封装置においては上記したように、サイドリップの接触部における接触面の断面が自由状態においてストレートな形状とされているために、この接触部には上記先行技術における平行溝のような接触状態を不安定とする凹みは設けられておらず、接触部はその全幅に亙って安定よく相手部材に密接する。したがって、サイドリップの相手部材に対する接触状態を安定化させ、これに伴ってシール性能を安定化させることができる。
また、サイドリップの接触部の幅およびリップしめしろが最大となるときにグリース保持部が接触部と非接触部との境界となる位置に配置されるために、このとき、グリース保持部から接触部へ潤滑用グリースが安定的に供給される。したがって、このグリースによる潤滑によりサイドリップの摺動抵抗が増大するのを抑制し、これに伴って摺動摩耗が発生するのを抑制することができる。
したがって、以上により本発明所期の目的どおり、サイドリップの接触状態を安定化させることができ、しかもそのうえで、リップしめしろが最大となったときにサイドリップの摺動抵抗を低減させることができる密封装置を提供することができる。
また、請求項2のようにグリース保持部が環状の溝よりなる場合には、サイドリップの屈曲性が向上するので、この点からもサイドリップの摺動抵抗を低減させることができる。また、しめしろが大きいときに懸念されるサイドリップ先端の相手部材からの遊離防止の効果を期待することもできる。
また、請求項3のようにグリース保持部が放射状の溝よりなる場合には、溝は相手部材と交差する方向に長い形状となるので、溝内に貯留したグリースが少量ずつ長期間に亙って接触部に供給される。したがって、貯留グリースによる潤滑効果を長期間に亙って持続させることができる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第一実施例・・・
図1は、本発明の第一実施例に係る密封装置1の要部断面を示している。
当該実施例に係る密封装置1は、例えば自動車用車輪懸架装置におけるベアリング部にハブベアリング用シール(ハブシール)として用いられるものであって、金属等剛材製の取付環(金属環)2に加硫接着されたゴム状弾性体3によって、摺動の相手部材であるスリンガー(金属環)4の筒部4aの外周面に摺動自在に密接する主リップ(ラジアルリップ)5と、スリンガー4のフランジ部4bの軸方向端面(内側端面)4cに摺動自在に密接するサイドリップ(端面リップ)6とが一体に成形されている。スリンガー4のフランジ部4bの外側端面4dには、図示するように磁気エンコーダ10が付設されることもある。
図1は、密封装置1にスリンガー4を組み付けた状態を示しており、この組付状態においてサイドリップ6はスリンガー4によって弾性変形せしめられ、スリンガー4のフランジ部4bの軸方向端面4cに摺動自在に密接するリップ先端側の接触部6aと、スリンガー4に対して非接触のリップ基端側の非接触部6bとを一体に有している。またこの状態からスリンガー4は密封装置1に対して軸方向に相対変位することがあり、この相対変位は上記したようにシャフトのミソスリ作動に伴うスリンガー4の面振れ運動などによる。スリンガー4が密封装置1に対して軸方向に相対変位すると、これに伴ってサイドリップ6の接触部6aの幅およびリップしめしろが増減することになる。
図2は、密封装置1にスリンガー4を組み付ける以前の状態を示しており、すなわちサイドリップ6の弾性変形前の自由状態を示している。上記したようにサイドリップ6は、スリンガー4のフランジ部4bの軸方向端面4cに摺動自在に密接するリップ先端側の接触部6aを有しており、この接触部6aは所定の幅(長さ)Wを有している。またサイドリップ6は、スリンガー4に対して非接触のリップ基端側の非接触部6bを有しており、この非接触部6bは所定の幅(長さ)Wを有している。WとWの和はサイドリップ6の全幅(全長)をなし、Wが増大するとWは減少し、反対にWが減少するとWは増大する関係にある。
前者のサイドリップ6の接触部6aは、そのスリンガー4に対する接触面6cの断面が図示するように自由状態においてストレートな形状とされている。上記したように接触部6aの幅Wはスリンガー4の軸方向相対変位に伴って増減するが、この接触部6aの幅Wが最大値となってもなお、その接触面6cの断面はストレート形状とされている。
一方、サイドリップ6の非接触部6bには、その接触面(サイドリップ6の両側面のうちでスリンガー4に接触する方の面)側に位置して、接触部6aへ供給するグリースを保持するためのグリース保持部11が設けられており、当該実施例ではこのグリース保持部11が環状の溝12として設けられている。リップ6の両側面にはこの環状溝12以外、機能的な凹凸は一切設けられていない。グリースはベアリング内部側から供給される。
グリース保持部11は、接触部6aの幅Wおよびリップしめしろが定常値にあるときには、非接触部6bの領域内に配置されているが、接触部6aの幅Wおよびリップしめしろが最大値になると、接触部6aと非接触部6bとの境界がリップ基端側へ移動する結果として、この両部6a,6b境界となる位置に配置される。したがってグリース保持部11は、接触部6aの幅Wおよびリップしめしろが定常値にあるときには、図3(A)に示すように、スリンガー4のフランジ部4bの軸方向端面4cから少々離れた位置に配置されるが、接触部6aの幅Wおよびリップしめしろが最大値になると、図3(B)に示すように、スリンガー4のフランジ部4bの軸方向端面4cにちょうど対面する位置に配置される。このときグリース保持部11は、その環状溝12のリップ先端側の側縁部位がスリンガー4に接触し、これよりもリップ基端側の部位はスリンガー4から離れた状態となる(溝12自体はスリンガー4によって閉塞されず(スリンガー4に当たらず)、開口した状態とされる)。したがって溝12のリップ先端側側縁を境として、そのリップ先端側がスリンガー4に接触する接触部6aとなり、リップ基端側がスリンガー4に接触しない非接触部6bとなる。
第二実施例・・・
図4は、本発明の第二実施例に係る密封装置1の要部断面を示している。
当該実施例に係る密封装置1は、上記第一実施例と同様、例えば自動車用車輪懸架装置におけるベアリング部にハブベアリング用シール(ハブシール)として用いられるものであって、金属等剛材製の取付環2に加硫接着されたゴム状弾性体3によって、摺動の相手部材であるスリンガー4の筒部4aの外周面に摺動自在に密接する主リップ5と、スリンガー4のフランジ部4bの軸方向端面4cに摺動自在に密接するサイドリップ6とが一体に成形されている。スリンガー4のフランジ部4bの外側端面4dには、図示するように磁気エンコーダ10が付設されることもある。
図4は、密封装置1にスリンガー4を組み付けた状態を示しており、この組付状態においてサイドリップ6はスリンガー4によって弾性変形せしめられ、スリンガー4のフランジ部4bの軸方向端面4cに摺動自在に密接するリップ先端側の接触部6aと、スリンガー4に対して非接触のリップ基端側の非接触部6bとを一体に有している。またこの状態からスリンガー4は密封装置1に対して軸方向に相対変位することがあり、この相対変位は上記したようにシャフトのミソスリ作動に伴うスリンガー4の面振れ運動などによる。スリンガー4が密封装置1に対して軸方向に相対変位すると、これに伴ってサイドリップ6の接触部6aの幅およびリップしめしろが増減する。
図5は、密封装置1にスリンガー4を組み付ける以前の状態を示しており、すなわちサイドリップ6の弾性変形前の自由状態を示している。上記したようにサイドリップ6は、スリンガー4のフランジ部4bの軸方向端面4cに摺動自在に密接するリップ先端側の接触部6aを有しており、この接触部6aは所定の幅Wを有している。またサイドリップ6は、スリンガー4に対して非接触のリップ基端側の非接触部6bを有しており、この非接触部6bは所定の幅Wを有している。WとWの和はサイドリップ6の全幅をなし、Wが増大するとWは減少し、反対にWが減少するとWは増大する関係にある。
前者のサイドリップ6の接触部6aは、そのスリンガー4に対する接触面6cの断面が図示するように自由状態においてストレートな形状とされている。上記したように接触部6aの幅Wはスリンガー4の軸方向相対変位に伴って増減するが、この接触部6aの幅Wが最大値となってもなお、その接触面6cの断面はストレート形状とされている。
一方、サイドリップ6の非接触部6bには、その接触面(サイドリップ6の両側面のうちでスリンガー4に接触する方の面)側に位置して、接触部6aへ供給するグリースを保持するためのグリース保持部11が設けられており、当該実施例ではこのグリース保持部11が図5および図6に示すように、放射状の複数の溝13として設けられている(図では1本のみを示している)。複数の溝13は等配状に配置されている。リップ6の両側面にはこの放射状溝13以外、機能的な凹凸は一切設けられていない。グリースはベアリング内部側から供給される。
グリース保持部11は、接触部6aの幅Wおよびリップしめしろが定常値にあるときには、非接触部6bの領域内に配置されているが、接触部6aの幅Wおよびリップしめしろが最大値になると、接触部6aと非接触部6bとの境界がリップ基端側へ移動する結果として、この両部6a,6b境界となる位置に配置される。したがってグリース保持部11は、接触部6aの幅Wおよびリップしめしろが定常値にあるときには、図7(A)に示すように、スリンガー4のフランジ部4bの軸方向端面4cから少々離れた位置に配置されるが、接触部6aの幅Wおよびリップしめしろが最大値になると、図7(B)に示すように、スリンガー4のフランジ部4bの軸方向端面4cにちょうど対面する位置に配置される。このときグリース保持部11は、その放射状溝13のリップ先端側の端縁部位がスリンガー4に接触し、これよりもリップ基端側の部位はスリンガー4から離れた状態となる(溝13自体はスリンガー4によって閉塞されず(スリンガー4に当たらず)、開口した状態とされる)。したがって溝13のリップ先端側端縁を境として、そのリップ先端側がスリンガー4に接触する接触部6aとなり、リップ基端側がスリンガー4に接触しない非接触部6bとなる。
上記第一および第二実施例においてはそれぞれ、サイドリップ6の接触部6aにおける接触面6cの断面が自由状態においてストレートな形状とされているために、この接触部6aないし接触面6cには上記先行技術における平行溝9のような接触状態を不安定とする凹みは設けられておらず、よって接触部6aないし接触面6cはその軸方向全幅に亙って安定よく相手部材であるスリンガー4に密接する。したがって、サイドリップ6のスリンガー4に対する接触状態を安定化させることができ、これに伴ってシール性能を安定化させることができる。
また、サイドリップ6の接触部6aの幅Wおよびリップしめしろが最大となるときにグリース保持部11が接触部6aと非接触部6bとの境界となる位置に配置されるために、このときグリース保持部11から接触部6aへ潤滑用グリースが安定的に供給される。したがって、このグリースによる潤滑によりサイドリップ6の摺動抵抗が増大するのを抑制することができ、これに伴って摺動摩耗が発生するのを抑制することができる。
また、上記第一実施例においては、サイドリップ6の非接触部6bに設けられるグリース保持部11が環状の溝12として設けられているために、サイドリップ6の屈曲性が向上し、よってこの点からもサイドリップ6の摺動抵抗を低減させることができる。また、しめしろが大きいときに懸念されるサイドリップ6先端のスリンガー4からの遊離防止の効果を期待することもできる。
また、上記第二実施例においては、サイドリップ6の非接触部6bに設けられるグリース保持部11が放射状の複数の溝13として設けられているために、溝13はそれぞれスリンガー4の端面4cと交差する方向に長く設定され、よって溝13内に貯留したグリースを少しずつ長期間に亙って接触部6aに供給することが可能とされている。したがって、貯留グリースによる潤滑効果を長期間に亙って持続させることができる。
尚、上記両実施例に共通して、グリース保持部11すなわち溝12,13の深さ寸法は、リップ厚さ寸法の1/3以下とするのが好適である。また、溝12,13の断面形状は円弧状とするが、これに限定されるものではなく、例えば矩形や三角形などであっても良い。
本発明の第一実施例に係る密封装置の要部断面図 同密封装置におけるサイドリップの自由状態を示す断面図 (A)および(B)とも同密封装置におけるサイドリップの作動状態を示す断面図 本発明の第二実施例に係る密封装置の要部断面図 同密封装置におけるサイドリップの自由状態を示す断面図 図5におけるC方向矢視図 (A)および(B)とも同密封装置におけるサイドリップの作動状態を示す断面図 従来例に係る密封装置の要部断面図 他の従来例に係る密封装置の要部断面図 同密封装置におけるサイドリップの作動状態を示す断面図
符号の説明
1 密封装置
2 取付環
3 ゴム状弾性体
4 スリンガー
4a 筒部
4b フランジ部
4c 軸方向端面
4d 外側端面
5 主リップ
6 サイドリップ
6a 接触部
6b 非接触部
6c 接触面
9 平行溝
10 磁気エンコーダ
11 グリース保持部
12 環状溝
13 放射状溝

Claims (3)

  1. 相手部材に摺動自在に密接するサイドリップ(6)を有し、
    前記サイドリップ(6)は、前記相手部材に摺動自在に密接するリップ先端側の接触部(6a)と、前記相手部材に非接触のリップ基端側の非接触部(6b)とを有し、
    前記相手部材が前記サイドリップ(6)に対して軸方向に相対変位するのに伴って前記接触部(6)の幅(W)およびリップしめしろが増減する構造の密封装置(1)において、
    前記サイドリップ(6)の接触部(6a)は、その接触面(6c)の断面が自由状態においてストレートな形状を有し、
    前記サイドリップ(6)の非接触部(6b)は、前記接触部(6a)へ供給するグリースを保持するためのグリース保持部(11)を有し、
    前記サイドリップ(6)の非接触部(6b)に設けられるグリース保持部(11)は、前記接触部(6a)の幅(W)およびリップしめしろが最大となるときに前記接触部(6a)と非接触部(6b)との境界となる位置に配置されることを特徴とする密封装置。
  2. 請求項1記載の密封装置において、
    グリース保持部(11)は、非接触部(6b)の表面に設けられた環状の溝(12)よりなることを特徴とする密封装置。
  3. 請求項1記載の密封装置において、
    グリース保持部(11)は、非接触部(6b)の表面に設けられた等配状の溝(13)よりなることを特徴とする密封装置。
JP2007017639A 2007-01-29 2007-01-29 密封装置 Active JP5041137B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007017639A JP5041137B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 密封装置
KR1020097013687A KR20090112643A (ko) 2007-01-29 2007-12-12 밀봉장치
PCT/JP2007/073906 WO2008093468A1 (ja) 2007-01-29 2007-12-12 密封装置
US12/521,824 US20100066030A1 (en) 2007-01-29 2007-12-12 Hermetic sealing device
CNA2007800503935A CN101600896A (zh) 2007-01-29 2007-12-12 密封装置
EP07850457.8A EP2128501B1 (en) 2007-01-29 2007-12-12 Hermetic sealing device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007017639A JP5041137B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 密封装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008185080A true JP2008185080A (ja) 2008-08-14
JP5041137B2 JP5041137B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=39673784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007017639A Active JP5041137B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 密封装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20100066030A1 (ja)
EP (1) EP2128501B1 (ja)
JP (1) JP5041137B2 (ja)
KR (1) KR20090112643A (ja)
CN (1) CN101600896A (ja)
WO (1) WO2008093468A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011202760A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Nok Corp 密封装置
JP2016121805A (ja) * 2014-12-15 2016-07-07 アクティエボラゲット・エスコーエッフ シーリングフランジを備える転がり軸受
JP2019015354A (ja) * 2017-07-07 2019-01-31 Nok株式会社 密封装置
JP2019090478A (ja) * 2017-11-15 2019-06-13 光洋シーリングテクノ株式会社 密封装置

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5757455B2 (ja) * 2011-03-18 2015-07-29 Nok株式会社 密封装置
US20140225332A1 (en) * 2011-08-25 2014-08-14 Pieter Baart Lubricated seal with axial lip
JP6402489B2 (ja) * 2014-05-19 2018-10-10 日本精工株式会社 転がり軸受
EP3269989B1 (en) * 2015-03-09 2021-07-21 NTN Corporation Sealed bearing
WO2016158718A1 (ja) * 2015-04-02 2016-10-06 Nok株式会社 密封装置
JP7203728B2 (ja) * 2017-07-07 2023-01-13 Nok株式会社 密封装置
EP3779246A4 (en) 2018-04-06 2022-01-05 NOK Corporation SEALING DEVICE
CN112204278B (zh) * 2018-07-09 2023-02-17 Nok株式会社 密封装置
US11668397B2 (en) 2018-08-28 2023-06-06 Nok Corporation Sealing structure for cover made of resin
KR102200571B1 (ko) * 2018-10-17 2021-01-08 평화오일씰공업 주식회사 자기 윤활 기능을 갖는 회전용 오일씰
CN117062993A (zh) * 2021-03-23 2023-11-14 哈金森公司 密封组合件和包括此类组合件的滚动轴承

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61165885U (ja) * 1985-04-05 1986-10-15
JPS63168365U (ja) * 1987-04-22 1988-11-02
JP2003343738A (ja) * 2002-05-24 2003-12-03 Nok Corp オイルシール
JP2005016603A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Nsk Ltd 密封装置及び密封装置付転がり軸受ユニット
JP2005330987A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Nsk Ltd 密封ころがり軸受および密封シール

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5967624U (ja) * 1982-10-27 1984-05-08 光洋精工株式会社 ころがり軸受の密封装置
JPH0641019Y2 (ja) * 1988-05-06 1994-10-26 六菱ゴム株式会社 真空用シール機構
JPH0649973Y2 (ja) * 1989-04-20 1994-12-14 エヌオーケー株式会社 オイルシール
DE4125183C2 (de) * 1991-07-30 1993-11-25 Freudenberg Carl Fa Kassettendichtung
JP2559158Y2 (ja) * 1993-04-09 1998-01-14 内山工業株式会社 密封装置
JP2003097725A (ja) * 2001-09-27 2003-04-03 Nok Corp 密封装置
WO2003069177A1 (fr) * 2002-02-14 2003-08-21 Nsk Ltd. Dispositif d'etancheite ainsi que roulement et unite de moyeu comprenant ce dispositif d'etancheite
JPWO2003091573A1 (ja) * 2002-04-23 2005-09-02 日本精工株式会社 ウォータポンプ用シール装置、ウォータポンプ用回転支持装置、ウォータポンプの組立方法
KR20040102142A (ko) * 2002-04-23 2004-12-03 닛뽄 세이꼬 가부시기가이샤 워터 펌프용 시일 장치, 워터 펌프용 회전 지지 장치 및워터 펌프의 조립 방법
JP2003343737A (ja) * 2002-05-30 2003-12-03 Mitsubishi Cable Ind Ltd 回転軸シール
JP2004263738A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Nok Corp 密封装置
JP4280903B2 (ja) 2003-03-03 2009-06-17 Nok株式会社 密封装置
US7004471B2 (en) * 2003-12-17 2006-02-28 General Motors Corporation Radial lip seal
JP2005220931A (ja) 2004-02-03 2005-08-18 Nok Corp オイルシール
DE602005020219D1 (de) * 2004-07-09 2010-05-12 Freudenberg Carl Kg Wellendichtring

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61165885U (ja) * 1985-04-05 1986-10-15
JPS63168365U (ja) * 1987-04-22 1988-11-02
JP2003343738A (ja) * 2002-05-24 2003-12-03 Nok Corp オイルシール
JP2005016603A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Nsk Ltd 密封装置及び密封装置付転がり軸受ユニット
JP2005330987A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Nsk Ltd 密封ころがり軸受および密封シール

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011202760A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Nok Corp 密封装置
JP2016121805A (ja) * 2014-12-15 2016-07-07 アクティエボラゲット・エスコーエッフ シーリングフランジを備える転がり軸受
JP2019015354A (ja) * 2017-07-07 2019-01-31 Nok株式会社 密封装置
JP2019090478A (ja) * 2017-11-15 2019-06-13 光洋シーリングテクノ株式会社 密封装置
JP7106264B2 (ja) 2017-11-15 2022-07-26 光洋シーリングテクノ株式会社 密封装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR20090112643A (ko) 2009-10-28
EP2128501A4 (en) 2012-06-27
EP2128501B1 (en) 2014-02-12
JP5041137B2 (ja) 2012-10-03
WO2008093468A1 (ja) 2008-08-07
CN101600896A (zh) 2009-12-09
US20100066030A1 (en) 2010-03-18
EP2128501A1 (en) 2009-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5041137B2 (ja) 密封装置
JP6374961B2 (ja) 密封装置
JP5800148B2 (ja) エンジンリアシール
JP5931453B2 (ja) 転がり軸受
JP6378548B2 (ja) 密封装置
CN111492161B (zh) 密封装置
WO2017094599A1 (ja) 密封装置
JP7163491B2 (ja) 密封装置
JP4743380B2 (ja) オイルシール
JP2010116948A (ja) 密封装置及び密封構造
JP2010025137A (ja) 回転用オイルシール
JP2017089801A (ja) デフサイド用の密封装置
JP4850787B2 (ja) 密封装置
JP7311614B2 (ja) 密封装置
JP2014177954A (ja) 密封装置及び密封装置を備える転がり軸受ユニット
JP2007009931A (ja) 密封装置
JP2017089803A (ja) 密封装置
JP2008169933A (ja) 密封装置
JP2005265162A (ja) 密封装置
JP6116877B2 (ja) 密封装置
JP2009041612A (ja) オイルシール
JP6533737B2 (ja) 密封装置
JP2004332916A (ja) 密封装置
JP2024056552A (ja) 密封構造
JP2006105189A (ja) 密封装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120613

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120626

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5041137

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250