JP2009041612A - オイルシール - Google Patents

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恒久 大沼
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Abstract

【課題】エキステンションスプリングを用いることなくシールリップの良好な径方向追随性を確保し、摺動トルクの低減が実現可能なオイルシールを提供する。
【解決手段】シールリップ1の先端近傍の内周面に、回転軸3の外周面に摺動可能に密接されるリップエッジ11が形成され、前記シールリップ1の外周面にこのシールリップ1の肉厚を部分的に増大させる外周突条部12が円周方向へ連続して形成され、この外周突条部12の断面中心Cがリップエッジ11より根元1a側に位置する。外周突条部12は、エキステンションスプリングの代わりにシールリップ1の緊迫力を補うものである。シールリップ1の肉厚は外周突条部12のみで大きくなっているので、シールリップ1の良好な径方向追随性が維持される。しかも、外周突条部12により付加される緊迫力がシールリップ1の曲げ変形によって適度に吸収されるため、低摺動トルクが実現される。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車や一般機械、産業機械等において、回転体の外周を密封するのに用いられるオイルシールに関する。
図3は、従来の技術によるオイルシール100を、その軸心Oを通る平面で切断して示す半断面図である。この種のオイルシール100は、図3に示されるように、ゴム状弾性材料で環状に成形されたものであって、機器の軸孔ハウジング110の内周面に密嵌される圧入固定部101と、その内周側で回転軸120の外周面に摺動可能に密接されるシールリップ103が、中間径方向部102を介して互いに連続して形成されており、圧入固定部101から中間径方向部102にかけて、補強用の金属環104が一体的に埋設されている。また、シールリップ103の外周は円周方向に連続した溝状に形成され、シールリップ103の永久変形に起因する緊迫力の低下を補い、回転軸120に対する径方向追随性を確保するためのエキステンションスプリング105が嵌着されている。
すなわちこのオイルシール100は、圧入固定部101が、機器の軸孔ハウジング110の内周面に密嵌され、シールリップ103の先端内周部が、前記軸孔ハウジング110に挿通された回転軸120の外周面に摺動可能に密接されることによって軸封機能を奏し、機内Aの密封対象流体(油)が軸周から機外の大気B側へ漏洩するのを阻止するものである(例えば特許文献1参照)。
特開2003−90441公報
ところが近年、この種のオイルシール100に対して摺動トルクの一層の低減が求められており、このためシールリップ103の剛性を小さくせざるを得ず、その結果、シールリップ103の外周溝部にいったん装着したエキステンションスプリング105が、軸孔ハウジング110と回転軸120へのオイルシール100の組込み過程で脱落してしまう問題が発生している。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題とするところは、エキステンションスプリングを用いることなくシールリップの良好な径方向追随性を確保し、摺動トルクの低減が実現可能なオイルシールを提供することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、本発明に係るオイルシールは、シールリップの先端近傍の内周面に、内周部材の外周面に摺動可能に密接されるリップエッジが形成され、前記シールリップの外周面にこのシールリップの肉厚を部分的に増大させる外周突条部が円周方向へ連続して形成され、この外周突条部の断面中心が前記リップエッジより前記シールリップの根元側に位置するものである。
この構成において、シールリップに形成された外周突条部は、このシールリップの肉厚を部分的に増大させることによって、従来技術におけるエキステンションスプリングの代わりに、シールリップのリップエッジにおける緊迫力を補うものである。そしてシールリップの肉厚は外周突条部のみで相対的に大きくなっているので、径方向に対するシールリップの良好な追随性が維持される。しかも、外周突条部の断面中心がリップエッジより根元側に位置するので、外周突条部により付加される緊迫力がリップエッジの外周へ直接作用せず、シールリップの曲げ変形によって適度に吸収されるため、低摺動トルクが実現され、摺動によるリップエッジの摩耗も低減される。
本発明に係るオイルシールによれば、エキステンションスプリングを用いないので、機器への組込み過程でエキステンションスプリングが脱落するといった不具合が生じ得ず、しかも、シールリップの良好な径方向追随性を確保すると共に摺動トルクの低減が実現される。
以下、本発明に係るオイルシールについて、図面を参照しながら説明する。まず図1は、本発明に係るオイルシールの好ましい実施の形態を、その軸心を通る平面で切断して示す部分断面図である。
図1に示されるオイルシールは、ゴム状弾性材料で成形されたシールリップ1を備えている。このシールリップ1は、例えば金属環2に一体的に接合された根元1aから機内A側へ向けて漸次小径となる略テーパ状に延びていて、その先端1bの近傍の内周面に、略V字形断面をなし、回転軸3の外周面と摺動可能に密接されるリップエッジ11が形成されると共に、前記先端1bの近傍の外周面に、このシールリップ1の肉厚を部分的に増大させる外周突条部12が円周方向へ連続して形成されている。シールリップ1の肉厚は、外周突条部12以外の部分では略均一となっている。なお、回転軸3は、請求項1に記載された内周部材に相当するものである。
シールリップ1の内周面のうち、リップエッジ11から大気側(根元1a側)への所定幅の領域には、回転軸3の回転によって流体をリップエッジ11側へ押し出すネジポンプ作用を生じる多数のスパイラル状の突条又は溝13が形成されている。なお、このスパイラル状の突条又は溝13の形成領域は、回転軸3の偏心によりこの回転軸3の外周面に接触し得る領域とする。
また、シールリップ1の外周面に形成された外周突条部12は、断面形状が半円弧状をなして突出しており、その断面中心C、言い換えれば前記半円弧の中心が、リップエッジ11より軸方向距離Lだけシールリップ1の根元1a側に位置している。なお図示の例では、外周突条部12はスパイラル状の突条又は溝13の形成領域の外周側に位置している。
ここで、回転軸3に対するシールリップ1(リップエッジ11)の締め代がゴム状弾性材料の永久変形によって低下するのを極力防止するため、締め代の設定は、最小限に抑えられる。詳しくは、当該オイルシールと回転軸3との偏心量をa、リップエッジ11の内径の許容誤差をb、想定されるシールリップ1の永久変形量をcとすると、回転軸3に対するシールリップ1(リップエッジ11)の締め代Sは、
S=2a+b+c
を目安として設定される。
以上のように構成されたオイルシールにおいて、シールリップ1に形成された外周突条部12は、このシールリップ1の肉厚を部分的に増大させることによって、従来技術におけるエキステンションスプリングの代わりに、回転軸3に対するリップエッジ11の緊迫力を補うものである。
ここで、例えばシールリップ1の肉厚を、根元1aから先端1bにかけての全域にわたって大きくした場合は、回転軸3に対する締め代が大きいため摺動トルクの増大や早期摩耗を来すばかりでなく、ゴム状弾性材料の永久変形による経時的な締め代の低下量の増大も懸念され、しかもシールリップ1の剛性が高くなるため、回転軸3の偏心に対する良好な径方向追随性も得られない。これに対し図1の形態によれば、シールリップ1の肉厚は外周突条部12のみで相対的に大きくなっているので良好な径方向追随性が確保され、したがって、偏心があっても優れた密封性が維持される。
また、外周突条部12の断面中心Cがリップエッジ11より根元1a側に位置するので、外周突条部12により付加される緊迫力がリップエッジ11の外周へ直接作用せず、シールリップ1の曲げ変形によって適度に吸収されるため、低摺動トルクが実現され、リップエッジ11の摩耗も低減される。また、上述のように外周突条部12により付加される緊迫力がシールリップ1の曲げ変形によって適度に吸収される結果、外周突条部12の永久変形による緊迫力の低下も有効に抑えられる。
なお、外周突条部12の断面形状は、円弧状に限定されるものではないが、成形後の離型性などの観点からは、円弧状とすることが好ましい。
図2は、本発明に係るオイルシールのシールリップ1の形状変更例を、その軸心を通る平面で切断して示す部分断面図である。
図2に示される例において、図1と異なるところは、シールリップ1の先端1bの肉厚tが、根元1a側の肉厚よりも大きく、外周突条部12が形成された部分で更に肉厚が大きくなっている点にある。また、優れた密封性を確保するには、回転軸3に対するシールリップ1の接触幅は0.4mm以上とすることが好ましく、そのために、リップエッジ11から機内側へ向けて略45°の傾斜角度θで漸次大径になる内周面11aと、リップエッジ11から大気側へ向けて、10±10°の角度θで漸次大径になる内周面11bと、更にこの内周面11bから大気側へ向けて、25±10°の角度θで漸次大径になる内周面11cが形成されている。その他の部分は、基本的に図1と同様に構成される。
本発明に係るオイルシールの好ましい実施の形態を、その軸心を通る平面で切断して示す部分断面図である。 本発明に係るオイルシールのシールリップ1の形状変更例を、その軸心を通る平面で切断して示す部分断面図である。 従来の技術によるオイルシールを、その軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。
符号の説明
1 シールリップ
1a 根元
1b 先端
11 リップエッジ
12 外周突条部
13 スパイラル状の突条又は溝
2 金属環
3 回転軸

Claims (1)

  1. シールリップの先端近傍の内周面に、内周部材の外周面に摺動可能に密接されるリップエッジが形成され、前記シールリップの外周面にこのシールリップの肉厚を部分的に増大させる外周突条部が円周方向へ連続して形成され、この外周突条部の断面中心が前記リップエッジより前記シールリップの根元側に位置することを特徴とするオイルシール。
JP2007205450A 2007-08-07 2007-08-07 オイルシール Withdrawn JP2009041612A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018053991A (ja) * 2016-09-28 2018-04-05 光洋シーリングテクノ株式会社 農機具の車軸用密封装置

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