JP3488591B2 - 酸化物センサ - Google Patents

酸化物センサ

Info

Publication number
JP3488591B2
JP3488591B2 JP05523297A JP5523297A JP3488591B2 JP 3488591 B2 JP3488591 B2 JP 3488591B2 JP 05523297 A JP05523297 A JP 05523297A JP 5523297 A JP5523297 A JP 5523297A JP 3488591 B2 JP3488591 B2 JP 3488591B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
gas
pump
measured
oxygen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP05523297A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09318596A (ja
Inventor
伸秀 加藤
邦彦 中垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP05523297A priority Critical patent/JP3488591B2/ja
Priority to US08/824,557 priority patent/US5997707A/en
Priority to EP97302082A priority patent/EP0798555B1/en
Priority to DE69714112T priority patent/DE69714112T2/de
Publication of JPH09318596A publication Critical patent/JPH09318596A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3488591B2 publication Critical patent/JP3488591B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/406Cells and probes with solid electrolytes
    • G01N27/407Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases
    • G01N27/4073Composition or fabrication of the solid electrolyte
    • G01N27/4074Composition or fabrication of the solid electrolyte for detection of gases other than oxygen
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
    • G01N27/417Systems using cells, i.e. more than one cell and probes with solid electrolytes
    • G01N27/419Measuring voltages or currents with a combination of oxygen pumping cells and oxygen concentration cells

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両の排
出ガスや大気中に含まれるNO、NO2 、SO2、CO
2 、H2 O等の酸化物を測定する酸化物センサに関し、
好ましくは、NO、NO2 を測定する酸化物センサに関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ガソリン車やディーゼルエンジ
ン車等の車両から排出される排出ガス中には、一酸化窒
素(NO)、二酸化窒素(NO2 )等の窒素酸化物(N
Ox)や、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(C
2 )、水(H2 O)、炭化水素(CnHm)、水素
(H2 )、酸素(O2 )等が含まれている。この場合、
NOはNOx全体の約80%を占め、また、NOとNO
2 とでNOx全体の約95%を占めている。
【0003】このような排出ガス中に含まれるHC、C
O、NOxを浄化する三元触媒は、理論空燃比(A/F
=14.6)近傍で最大の浄化効率を示し、A/Fを1
6以上に制御した場合には、NOxの発生量は減るが、
触媒の浄化効率が低下し、結果的に、NOxの排出量が
増える傾向がある。
【0004】ところで、昨今、化石燃料の有効利用、地
球温暖化防止のためにCO2 の排出量の抑制等の市場要
求が増大しており、これに対応するために燃費を向上さ
せる必要性が高まりつつある。このような要求に対し
て、例えば、リーン・バーン・エンジンの研究や、NO
x浄化触媒の研究等が行われており、その中でもNOx
センサのニーズが高まっている。
【0005】従来、このようなNOxを検出するものと
して、NOx分析計がある。このNOx分析計は、化学
発光分析法を用いてNOx固有の特性を測定するもので
あるが、装置自体がきわめて大がかりであり、高価とな
る不都合がある。また、NOxを検出するために光学系
部品を用いているため、頻繁なメンテナンスが必要であ
る。更に、このNOx分析計は、NOxをサンプリング
して測定するものであるために、検出素子自体を流体内
に直接挿入することができず、従って、自動車の排出ガ
ス等のように、状況が頻繁に変動する過渡現象の解析に
は不向きである。
【0006】そこで、これらの不具合を解消するものと
して、酸素イオン伝導性固体電解質からなる基体を用い
て排出ガス中の所望のガス成分を測定するようにしたセ
ンサが提案されている。
【0007】図14は、国際公開WO95/30146
号に開示されたガス分析装置の構成を示す。この装置
は、細孔2を介してNOを含む被測定ガスが導入される
第1室4と、細孔6を介して前記第1室4から被測定ガ
スが導入される第2室8とを備えている。前記第1室4
及び前記第2室8を構成する壁面は、酸素イオンを透過
させることのできるジルコニア(ZrO2 )隔壁10
a、10bによって構成されている。第1室4及び第2
室8の一方のZrO2 隔壁10aには、それぞれの室
4、8内の酸素分圧を検出するための一対の測定電極1
2a、12b、14a、14bが配設されている。ま
た、他方のZrO2 隔壁10bには、各室4、8内のO
2 を室外に汲み出すためのポンプ電極16a、16b及
び18a、18bが配設されている。
【0008】このように構成されるガス分析装置では、
細孔2を介して第1室4に導入された被測定ガスGに含
まれる酸素分圧が測定電極12a、12b間に生じる電
位差として電圧計20により検出され、前記電位差を所
定の値とすべく、ポンプ電極16a、16b間に電源2
2により100〜200mVの電圧が印加され、これに
よって、第1室4内のO2 が当該装置外に汲み出され
る。なお、この汲み出された酸素の量は、電流計24に
よって測定することができる。
【0009】一方、O2 の殆どが除去された被測定ガス
Gは、細孔6を介して第2室8に導入される。第2室8
では、測定電極14a、14b間に生じる電位差を電圧
計26で検出することにより、当該第2室8内の酸素分
圧が測定される。また、第2室8に導入された被測定ガ
スG中に含まれるNOは、ポンプ電極18a、18b間
に電源28によって印加された電圧により、 NO→(1/2)N2 +(1/2)O2 として分解され、そのとき発生するO2 が前記ポンプ電
極18a、18bによって室外に汲み出される。そのと
き発生する電流値を電流計30によって検出することに
より、被測定ガスG中に含まれるNOの濃度が測定され
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
に構成されるガス分析装置では、被測定ガスG中に含ま
れる酸素の濃度が高いと、ポンプ電極16a、16bに
よって第1室4内のO2を室外に十分に汲み出すことが
できず、処理されなかった必要以上のO2 がNOととも
に第2室8内に侵入するため、NOを分解して得られる
電流値に前記O2による誤差が含まれてしまう。
【0011】そこで、第2室8に導入された余分なO2
を除去するため、前記第2室8内に補助電極を配設し、
前記余分なO2 を除去してNOのみに基づく酸素分圧を
検出することでNOの濃度を高精度に測定するように構
成することが考えられる。
【0012】しかしながら、このように構成した場合、
被測定ガスG中に含まれるH2 OやCO2 等の量が多い
と、その分、NOの測定値が低下してしまうという不具
合がある。
【0013】即ち、第1室4に導入されたH2 OやCO
2 は、ポンプ電極16b上で、 H2 O→H2 +(1/2)O2 CO2 →CO+(1/2)O2 として一部が分解され、発生したO2 が前記ポンプ電極
16a、16bにより外部に汲み出される一方、可燃性
ガスであるH2 やCOが第2室8に導入される。この場
合、前記第2室8に導入されたH2 やCOが酸化される
ことなくポンプ電極18bに到達すると、NOが前記ポ
ンプ電極18bによって分解された際に発生したO2
前記H2 やCOとが反応してしまう。この反応が生じる
と、前記ポンプ電極18a、18bにより室外に汲み出
されるO2 の量が減少するので、電流計30に流れる電
流も減少する。この場合、第2室8に侵入するH2 やC
Oの量は、被測定ガス中のH2 OやCO2 の濃度により
変動するので、前記第2室8の室外に汲み出される酸素
の減少量は一定ではなく、NOの濃度を高精度に測定す
ることは困難である。
【0014】本発明は、前記の不都合を克服するために
なされたものであって、被測定ガスに含まれる水分や二
酸化炭素等の影響を受けることなく、前記被測定ガス中
の酸化物の量を極めて高精度に測定することのできる酸
化物センサを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る酸化物センサは、酸素イオン伝導性固体電解質から
なる基体の内外に配設される内側ポンプ電極及び外側ポ
ンプ電極を有し、かつ、外部空間から導入された被測定
ガスに含まれる酸素を、前記内側ポンプ電極及び外側ポ
ンプ電極間に印加される制御電圧に基づいてポンピング
処理する主ポンプ手段と、酸素イオン伝導性固体電解質
からなる基体の内外に配設される内側検出電極及び外側
検出電極を有し、かつ、前記主ポンプ手段にてポンピン
グ処理された後の被測定ガス中に含まれる所定ガス成分
を触媒作用及び/又は電気分解により分解させ、該分解
によって発生した酸素を、前記内側検出電極及び外側検
出電極間に印加される測定用ポンプ電圧に基づいてポン
ピング処理する測定用ポンプ手段と、酸素イオン伝導性
固体電解質からなる基体の内外に配設される内側補助電
極及び外側補助電極を有し、かつ、前記主ポンプ手段に
てポンピング処理された後の被測定ガスに含まれる酸素
を、前記内側補助電極及び外側補助電極間に印加される
補助ポンプ電圧に基づいてポンピング処理する補助ポン
プ手段と、前記測定用ポンプ手段によりポンピング処理
される前記酸素の量に応じて生じるポンプ電流を検出す
る電流検出手段とを具備して構成し、前記内側検出電極
を、前記内側補助電極から離間した位置で、かつ、被測
定ガスの下流側の位置に配設し、前記電流検出手段にて
検出された前記ポンプ電流に基づいて前記被測定ガス中
の前記酸化物を測定する。
【0016】これにより、まず、外部空間から導入され
た被測定ガスのうち、酸素が主ポンプ手段によってポン
ピング処理され、該酸素は所定濃度に調整される。前記
主ポンプ手段にて酸素の濃度が調整された被測定ガス
は、次の測定用ポンプ手段に導かれる。測定用ポンプ手
段は、導入された被測定ガス中に含まれる所定ガス成分
を触媒作用及び/又は電気分解により分解させ、該分解
によって発生した酸素をポンピング処理する。そして、
前記測定用ポンプ手段によりポンピング処理される酸素
の量に応じて該測定用ポンプ手段に生じるポンプ電流が
電流検出手段により検出されることで、酸素量に応じた
酸化物が測定される。
【0017】このとき、外部空間から導入された被測定
ガスに含まれるH2 O、CO2 等の一部が前記内側ポン
プ電極によって分解され、可燃性ガスが発生する。この
可燃性ガスは、測定対象の所定ガス成分である酸化物と
ともに測定用ポンプ手段の処理空間に導入される。
【0018】前記測定用ポンプ手段の処理空間には、補
助ポンプ手段を構成する内側補助電極と、該内側補助電
極から離間した位置で、かつ、被測定ガスの下流側の位
置に前記測定用ポンプ手段を構成する内側検出電極が配
設されている。この場合、前記測定用ポンプ手段の処理
空間に導入された被測定ガスに含まれる酸素の量は、被
測定ガスに含まれる酸素が補助ポンプ手段にて外部に汲
み出される、あるいは外部空間に含まれる酸素が汲み入
れられることによって一定に調整される。
【0019】そのため、前記内側補助電極から離間した
位置で、かつ、被測定ガスの下流側の位置に配設された
前記内側検出電極によって、酸化物が前記可燃性ガスの
影響を受けることなく分解され、あるいは、測定用ポン
プ手段の処理空間に配設された酸化物分解触媒によって
前記酸化物が分解される。
【0020】前記酸化物の分解によって生成された酸素
は、前記可燃性ガスの影響を受けることなく、前記測定
用ポンプ手段を通じて前記基体を介して処理空間外に汲
み出され、それによって生じるポンプ電流が電流検出手
段により検出されることで、酸化物の量が高精度に測定
される。
【0021】次に、請求項2記載の本発明に係る酸化物
センサは、酸素イオン伝導性固体電解質からなる基体の
内外に配設される内側ポンプ電極及び外側ポンプ電極を
有し、かつ、外部空間から導入された被測定ガスに含ま
れる酸素を、前記内側ポンプ電極及び外側ポンプ電極間
に印加される制御電圧に基づいてポンピング処理する主
ポンプ手段と、酸素イオン伝導性固体電解質からなる基
体の内外に配設される内側検出電極及び外側検出電極を
有し、かつ、前記主ポンプ手段にてポンピング処理され
た後の被測定ガス中に含まれる所定ガス成分を触媒作用
により分解させ、該分解によって発生した酸素の量と前
記外側検出電極側のガスに含まれる酸素の量との差に応
じた起電力を発生する濃度検出手段と、酸素イオン伝導
性固体電解質からなる基体の内外に配設される内側補助
電極及び外側補助電極を有し、かつ、前記主ポンプ手段
にてポンピング処理された後の被測定ガスに含まれる酸
素を、前記内側補助電極及び外側補助電極間に印加され
る補助ポンプ電圧に基づいてポンピング処理する補助ポ
ンプ手段と、前記濃度検出手段により発生する前記起電
力を検出する電圧検出手段を具備して構成し、前記内側
検出電極を、前記内側補助電極から離間した位置で、か
つ、被測定ガスの下流側の位置に配設し、前記電圧検出
手段にて検出された前記起電力に基づいて被測定ガス中
の酸化物を測定する。
【0022】これにより、まず、外部空間から導入され
た被測定ガスのうち、酸素が主ポンプ手段によってポン
ピング処理され、該酸素は所定濃度に調整される。前記
主ポンプ手段にて酸素の濃度が調整された被測定ガス
は、次の濃度検出手段に導かれ、該濃度検出手段におい
て、酸化物分解触媒の作用によって分解された酸化物か
ら生成された酸素の量と外側検出電極側のガスに含まれ
る酸素の量との差に応じた酸素濃淡電池起電力が内側検
出電極及び外側検出電極間に発生し、該起電力が電圧検
出手段により検出されることで、酸素量に応じた酸化物
が測定される。
【0023】このとき、外部空間から導入された被測定
ガスに含まれるH2 O、CO2 等の一部が前記内側ポン
プ電極によって分解され、可燃性ガスが発生する。この
可燃性ガスは、測定対象の所定ガス成分である酸化物と
ともに濃度検出手段の処理空間に導入される。
【0024】前記濃度検出手段の処理空間には、補助ポ
ンプ手段を構成する内側補助電極と、該内側補助電極か
ら離間した位置で、かつ、被測定ガスの下流側の位置に
前記濃度検出手段を構成する内側検出電極が配設されて
いる。この場合、前記濃度検出手段の処理空間に導入さ
れた被測定ガスに含まれる酸素の量は、被測定ガスに含
まれる酸素が補助ポンプ手段にて外部に汲み出される、
あるいは外部空間に含まれる酸素が汲み入れられること
によって一定に調整される。
【0025】そのため、前記内側補助電極から離間した
位置で、かつ、被測定ガスの下流側の位置に配設された
前記内側検出電極によって、酸化物が前記可燃性ガスの
影響を受けることなく分解され、あるいは、濃度検出手
段の処理空間に配設された酸化物分解触媒によって前記
酸化物が分解される。
【0026】そして、濃度検出手段において、前記可燃
性ガスの影響を受けることなく、前記酸化物の分解によ
って生成された酸素の量と外側検出電極側のガスに含ま
れる酸素の量との差に応じた酸素濃淡電池起電力が発生
し、該起電力が電圧検出手段により検出されることで、
酸化物の量が高精度に測定される。
【0027】前記酸化物センサにおいて、前記内側検出
電極は、前記主ポンプ手段にてポンピング処理された後
における被測定ガスの処理空間の高さ、即ち、測定用ポ
ンプ手段あるいは濃度検出手段における処理空間の高さ
をtとしたとき、前記内側補助電極の上流側端部からt
以上離間した位置に配設することが好ましい(請求項3
記載の発明)。
【0028】また、前記内側検出電極の面積を、前記内
側補助電極の1/2以下(請求項4記載の発明)、より
好ましくは、1/5以下に設定することにより(請求項
5記載の発明)、一層高精度な酸化物の測定が可能とな
る。
【0029】前記内側検出電極の表面をポーラス体から
なる保護層で被覆することにより(請求項6記載の発
明)、前記可燃性ガスによる影響を更に低下させること
ができる。前記保護層は、アルミナ又はジルコニアを主
成分とする多孔質体で構成すると好適である。
【0030】前記内側補助電極は、前記主ポンプ手段に
てポンピング処理された後における被測定ガスの処理空
間の少なくとも上面部及び下面部、更には側面部に配設
することで(請求項7記載の発明)、前記可燃性ガスに
よる影響を一層好適に排除することができる。
【0031】また、前記内側補助電極を、酸化物に対す
る触媒活性の低い不活性材料にて構成すると(請求項8
記載の発明)、内側補助電極によるNOの分解を抑制す
ることができ、これによって測定誤差が少なくなり好適
である。この不活性材料としては、Au又はAuを添加
した貴金属とセラミックスとのサーメットを用いること
ができる。
【0032】前記主ポンプ手段の処理空間(便宜的に第
1室と記す)に連設される測定用ポンプ手段あるいは濃
度検出手段の処理空間(便宜的に第2室と記す)は、前
記第1室に対して直列又は並列な状態で複数配設するこ
とができる。そして、各第2室において、測定用ポンプ
手段における電極間に印加されるポンプ電圧を測定対象
とする酸化物に応じて個々に設定する、又は測定用ポン
プ手段もしくは濃度検出手段に配設される分解触媒を測
定対象とする酸化物に応じて個々に設定することによ
り、種類の異なる複数の酸化物の測定を1つのセンサで
行うことができる。
【0033】前記主ポンプ手段を構成する内側ポンプ電
極を、酸化物に対する触媒活性の低い不活性材料とした
場合(請求項9記載の発明)、該内側ポンプ電極上での
酸化物の分解反応が好適に抑制され、測定用ポンプ手段
あるいは濃度検出手段を通じて高精度に酸化物を測定す
ることができる。
【0034】また、前記主ポンプ手段に供給される前記
制御電圧を、酸素濃淡電池起電力が350mV以下とな
るように設定することで、所望の酸素濃度に調整された
被測定ガスを測定用ポンプ手段あるいは濃度検出手段の
処理空間に供給することができる。
【0035】なお、本発明に係る酸化物センサでは、特
に、NO、NO2 等の窒素酸化物を高精度に測定するこ
とができる。
【0036】各処理空間を構成する各基体の温度は、所
望の酸素イオン伝導特性を付与すべく、加熱手段によっ
て所定温度に加熱すると好適である。この場合、前記測
定用ポンプ手段あるいは濃度検出手段の処理空間に配設
される電極を、前記加熱手段側の基体上に配設すると好
適である。
【0037】外部空間と主ポンプ手段の処理空間との間
に被測定ガスに対して所定の拡散抵抗を付与する手段
(便宜的に第1の拡散律速手段と記す)を配置し、主ポ
ンプ手段の処理空間と測定用ポンプ手段あるいは濃度検
出手段の処理空間との間に被測定ガスに対して所定の拡
散抵抗を付与する手段(便宜的に第2の拡散律速手段と
記す)を配置する場合においては、前記第2拡散律速部
の拡散抵抗が、第1拡散律速部の拡散抵抗よりも大きく
設定されることが望ましい。
【0038】測定用ポンプ手段あるいは濃度検出手段の
処理空間に配設される酸化物分解触媒として、Rhサー
メットを用いると好適である。また、酸化物分解触媒を
電極とし、あるいは、電極とは別に触媒層として設けて
もよい。
【0039】そして、本発明に係る酸化物センサにおい
て、外側検出電極を基準ガスが導入される空間に露呈す
る位置に配設することで(請求項10記載の発明)、所
定ガス成分が分解されることによって生成された酸素と
基準ガスに含まれる酸素との比較を行うことができ、よ
り正確な酸化物の検出を行うことができる。
【0040】特に、前記外側検出電極を、前記外側補助
電極と共通に構成することが好ましい(請求項11記載
の発明)。この場合、測定用ポンプ手段あるいは濃度検
出手段における外側検出電極と外側補助電極の共通電極
が、基準ガスの導入空間に露呈することになり、測定用
ポンプ手段及び濃度検出手段の各検出処理における基準
電極として定義することができる。これに準じて、測定
用ポンプ手段及び濃度検出手段における内側検出電極を
検出電極、補助ポンプ手段における内側補助電極を補助
電極と定義することができる。
【0041】なお、主ポンプ手段の処理空間に配設され
た測定電極と、基準ガス導入空間に配設された基準電極
とを有し、かつ、これら測定電極と基準電極間に生じる
酸素濃淡電池起電力を検出して前記処理空間の酸素分圧
を検出する酸素分圧検出手段を備え、この酸素分圧検出
手段により検出された前記酸素分圧を所定の値とすべ
く、前記主ポンプ手段の制御電圧を制御することで、前
記処理空間の被測定ガスを所定の酸素濃度とするように
してもよい。
【0042】この場合、前記基準電極は、当該酸化物セ
ンサに併設された大気導入部の壁面に配設されると好適
であり、前記外側補助電極及び外側検出電極と共通に構
成されると好適である。
【0043】前記測定用ポンプ手段あるいは濃度検出手
段を構成する内側検出電極は、酸化物分解触媒とするこ
とができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る酸化物センサ
を例えば車両の排気ガスや大気中に含まれるNO、NO
2 、SO2 、CO2 、H2 O等の酸化物を測定する酸化
物センサに適用したいくつかの実施の形態例を図1〜図
13を参照しながら説明する。
【0045】まず、図1及び図2に示すように、第1の
実施の形態に係る酸化物センサ50Aは、全体として、
長尺な板状体形状に構成されており、ZrO2 等の酸素
イオン伝導性固体電解質を用いたセラミックスよりなる
例えば6枚の固体電解質層52a〜52fが積層されて
構成され、下から1層目及び2層目が第1及び第2の基
板層52a及び52bとされ、下から3層目及び5層目
が第1及び第2のスペーサ層52c及び52eとされ、
下から4層目及び6層目が第1及び第2の固体電解質層
52d及び52fとされている。
【0046】具体的には、第2の基板層52b上に第1
のスペーサ層52cが積層され、更に、この第1のスペ
ーサ層52c上に第1の固体電解質層52d、第2のス
ペーサ層52e及び第2の固体電解質層52fが順次積
層されている。
【0047】第2の基板層52bと第1の固体電解質層
52dとの間には、酸化物測定の基準となる基準ガス、
例えば大気が導入される空間(基準ガス導入空間)54
が、第1の固体電解質層52dの下面、第2の基板層5
2bの上面及び第1のスペーサ層52cの側面によって
区画、形成されている。
【0048】また、第1及び第2の固体電解質層52d
及び52f間に第2のスペーサ層52eが挟設されると
共に、第1及び第2の拡散律速部56及び58が挟設さ
れている。
【0049】そして、第2の固体電解質層52fの下
面、第1及び第2の拡散律速部56及び58の側面並び
に第1の固体電解質層52dの上面によって、被測定ガ
スG中の酸素分圧を調整するための第1室60が区画、
形成され、第2の固体電解質層52fの下面、第2の拡
散律速部58の側面、第2のスペーサ層52eの側面並
びに第1の固体電解質層52dの上面によって、被測定
ガスG中の酸素分圧を微調整し、更に被測定ガスG中の
酸化物、例えば窒素酸化物(NOx)を測定するための
第2室62が区画、形成される。
【0050】外部空間と前記第1室60は、第1の拡散
律速部56を介して連通され、第1室60と第2室62
は、前記第2の拡散律速部58を介して連通されてい
る。
【0051】ここで、前記第1及び第2の拡散律速部5
6及び58は、第1室60及び第2室62にそれぞれ導
入される被測定ガスGに対して所定の拡散抵抗を付与す
るものであり、例えば、被測定ガスGを導入することが
できる多孔質材料又は所定の断面積を有した小孔からな
る通路として形成することができる。また、第1及び第
2の固体電解質層52d及び52fの間隔が狭い場合に
は、前記第1室60と第2室62とが連続する平坦空間
であってもよい。
【0052】特に、第2の拡散律速部58内には、Zr
2 等からなる多孔質体が充填、配置されて、前記第2
の拡散律速部58の拡散抵抗が前記第1の拡散律速部5
6における拡散抵抗よりも大きくされている。
【0053】そして、前記第2の拡散律速部58を通じ
て、第1室60内の雰囲気が所定の拡散抵抗の下に第2
室62内に導入される。従って、この酸化物センサ50
Aにおいては、外部空間に存する被測定ガスGが酸化物
センサ50A内に導入される方向が、第1の拡散律速部
56→第1室60→第2の拡散律速部58→第2室62
の方向であり、この方向は、被測定ガスGの下流方向と
定義することができる。
【0054】また、前記第2の固体電解質層52fの下
面のうち、前記第1室60を形づくる下面全面に、平面
ほぼ矩形状の多孔質サーメット電極からなる内側ポンプ
電極64が形成され、前記第2の固体電解質層52fの
上面のうち、前記内側ポンプ電極64に対応する部分
に、外側ポンプ電極66が形成されており、これら内側
ポンプ電極64、外側ポンプ電極66並びにこれら両電
極64及び66間に挟まれた第2の固体電解質層52f
にて電気化学的なポンプセル、即ち、主ポンプセル68
が構成されている。
【0055】そして、前記主ポンプセル68における内
側ポンプ電極64と外側ポンプ電極66間に、外部の可
変電源70を通じて所望の制御電圧(ポンプ電圧)Vp
1を印加して、外側ポンプ電極66と内側ポンプ電極6
4間に正方向あるいは負方向にポンプ電流Ip1を流す
ことにより、前記第1室60内における雰囲気中の酸素
を外部空間に汲み出し、あるいは外部空間の酸素を第1
室60内に汲み入れることができるようになっている。
【0056】また、前記第1の固体電解質層52dの上
面のうち、前記第1室60を形づくる上面であって、か
つ第2の拡散律速部58に近接する部分に、平面ほぼ矩
形状の多孔質サーメット電極からなる測定電極72が形
成され、前記第1の固体電解質層52dの下面のうち、
基準ガス導入空間54に露呈する部分に基準電極74が
形成されており、これら測定電極72、基準電極74及
び第1の固体電解質層52dによって、電気化学的なセ
ンサセル、即ち、制御用酸素分圧検出セル76が構成さ
れている。
【0057】この制御用酸素分圧検出セル76は、第1
室60内の雰囲気と基準ガス導入空間54内の基準ガス
(大気)との間の酸素濃度差に基づいて、測定電極72
と基準電極74との間に発生する起電力を電圧計78に
て測定することにより、前記第1室60内の雰囲気の酸
素分圧が検出できるようになっている。
【0058】即ち、基準電極74及び測定電極72間に
生じる電圧V1は、基準ガス導入空間54に導入される
基準ガスの酸素分圧と、第1室60内の被測定ガスの酸
素分圧との差に基づいて生じる酸素濃淡電池起電力であ
り、ネルンストの式として知られる V1=RT/4F・ln(P1(O2 )/P0
(O2 )) R:気体定数 T:絶対温度 F:ファラデー数 P1(O2 ):第1室60内の酸素分圧 P0(O2 ):基準ガスの酸素分圧 の関係を有している。そこで、前記ネルンストの式に基
づく電圧V1を電圧計78によって測定することで、第
1室60内の酸素分圧を検出することができる。
【0059】前記検出された酸素分圧値は可変電源70
のポンプ電圧をフィードバック制御系80を通じて制御
するために使用され、具体的には、第1室60内の雰囲
気の酸素分圧が、次の第2室62において酸素分圧の制
御を行い得るのに十分な低い所定の値となるように、主
ポンプセル68のポンプ動作が制御される。
【0060】なお、前記内側ポンプ電極64及び外側ポ
ンプ電極66は、第1室60内に導入された被測定ガス
G中のNOx、例えば、NOに対する触媒活性が低い不
活性材料により構成される。具体的には、前記内側ポン
プ電極64及び外側ポンプ電極66は、多孔質サーメッ
ト電極にて構成することができ、この場合、Pt等の金
属とZrO2 等のセラミックスとから構成されることに
なるが、特に、被測定ガスGに接触する第1室60内に
配置される内側ポンプ電極64及び測定電極72は、測
定ガス中のNO成分に対する還元能力を弱めた、あるい
は還元能力のない材料を用いる必要があり、例えばLa
3 CuO4 等のペロブスカイト構造を有する化合物、あ
るいはAu等の触媒活性の低い金属とセラミックスのサ
ーメット、あるいはAu等の触媒活性の低い金属とPt
族金属とセラミックスのサーメットで構成されることが
好ましい。更に、電極材料にAuとPt族金属の合金を
用いる場合は、Au添加量を金属成分全体の0.03〜
35vol%にすることが好ましい。
【0061】また、前記第1の実施の形態に係る酸化物
センサ50Aにおいては、前記第1の固体電解質層52
dの上面のうち、前記第2室62を形づくる上面であっ
て、かつ第2の拡散律速部58から離間した部分に、平
面ほぼ矩形状の多孔質サーメット電極からなる検出電極
82が形成され、該検出電極82、前記基準電極74及
び第1の固体電解質層52dによって、電気化学的なポ
ンプセル、即ち、測定用ポンプセル84が構成される。
更に、前記測定用ポンプセル84における検出電極82
を被覆するように、例えば多孔質Al2 3 層あるいは
多孔質ZrO3層等の保護層86が形成されている。
【0062】前記検出電極82は、窒素酸化物分解触
媒、例えばRhサーメット、あるいは触媒活性の低い材
料、あるいは触媒活性の低い材料の近傍に窒素酸化物分
解触媒を配置する等の構成を適宜選択できる。本実施の
形態においては、検出電極82は、目的ガス成分たるN
Oxを還元し得る金属であるRhとセラミックスとして
のジルコニアからなる多孔質サーメットにて構成されて
いる。
【0063】これによって、保護層86を通じて検出電
極82側に導入された被測定ガスG中に存在するNOx
は、前記検出電極82の触媒作用にて分解されることに
なる。そして、検出電極82と基準電極74間には、前
記検出電極82によって分解されたNOxから生成され
たO2 を基準ガス導入空間54側に十分に汲み出すこと
ができるレベルの一定電圧Vp2が直流電源88を通じ
て印加される。この直流電源88は、保護層86により
制限されたNOxの流入下において、測定用ポンプセル
84で分解時に生成した酸素のポンピングに対して限界
電流を与える大きさの電圧を印加できるようになってい
る。
【0064】これにより、前記測定用ポンプセル84に
は、該測定用ポンプセル84のポンプ動作によって汲み
出された酸素の量に応じたポンプ電流Ip2が流れ、こ
のポンプ電流Ip2は、電流計90によって検出され
る。
【0065】なお、前記検出電極82及び基準電極74
間に、NOxを分解するのに十分なポンプ電圧を印加す
るか、あるいは、第2室62内にNOxを分解する酸化
物分解触媒を配設し、ポンプ電圧及び/又は酸化物分解
触媒の作用下に生成されたO 2 を、所定のポンプ電圧に
より第2室62から汲み出すようにしてもよい。
【0066】更に、この第1の実施の形態に係る酸化物
センサ50Aにおいては、第2室62の内壁面に形成さ
れた多孔質サーメット電極からなる補助電極92a〜9
2dと、前記基準電極74と、第2の固体電解質層52
f、第2のスペーサ層52e及び第1の固体電解質層5
2dによって、電気化学的なポンプセル、即ち、補助ポ
ンプセル94が構成されている。
【0067】そして、前記補助ポンプセル94における
補助電極92a〜92dと基準電極74間に、直流電源
96を通じて補助ポンプ電圧Vp3が印加されることに
より、第2室62に導入された余分なO2 を室外に汲み
出すことができるようになっている。
【0068】前記補助電極92a〜92dは、図3及び
図4に示すように、第2室62の内壁面を囲繞するよう
にして相互に連続し、当該第2室62を構成する壁面の
上面部である第2の固体電解質層52f上に配設される
補助電極92aと、下面部である第1の固体電解質層5
2d上に配設される補助電極92bと、側面部である第
2のスペーサ層52e上に配設される補助電極92c及
び92dとが連続形成されて構成される。
【0069】また、補助電極92a〜92dは、前記主
ポンプセル68における内側ポンプ電極64と同様に、
被測定ガスG中のNOx成分に対する還元能力を弱め
た、あるいは還元能力のない材料を用いている。この場
合、例えばLa3 CuO4 等のペロブスカイト構造を有
する化合物、あるいはAu等の触媒活性の低い金属とセ
ラミックスのサーメット、あるいはAu等の触媒活性の
低い金属とPt族金属とセラミックスのサーメットで構
成されることが好ましい。更に、電極材料にAuとPt
族金属の合金を用いる場合は、Au添加量を金属成分全
体の0.03〜35vol%にすることが好ましい。
【0070】なお、図5又は図6に示すように、前記補
助電極92a〜92dを、上面部の補助電極92a又は
下面部の補助電極92bのいずれか一方の1つの電極の
みで構成してもよく、また、上下両面部の補助電極92
a及び92bと、側面の補助電極92c又は92dのい
ずれか一方の3つの電極にて構成してもよい。
【0071】ここで、前記検出電極82は、図4に示す
ように、前記補助電極92a〜92dの第2拡散律速部
58側の端部から前記検出電極82の第2拡散律速部5
8側の端部までの距離をdとし、前記第2室62の高さ
をtとして、 d≧t となるように配置される。
【0072】また、前記検出電極82は、その面積が前
記補助電極92a〜92dの面積の略1/5に設定され
る。なお、検出電極82の面積を補助電極92a〜92
dの1/5以下、あるいは、1/2以下としてもよい。
前記検出電極82は、Rhサーメットからなり、その表
面を被覆する保護層86は、被測定ガスG中に含まれる
可燃性ガスと測定対象ガスである酸化物の分解によって
生じるO2 との反応を抑制するものであり、好適には、
アルミナ又はジルコニアを主成分とする多孔質体からな
る。
【0073】また、この第1の実施の形態に係る酸化物
センサ50Aにおいては、図2に示すように、第1及び
第2の基板層52a及び52bにて上下から挟まれた形
態において、外部からの給電によって発熱するヒータ9
8が埋設されている。このヒータ98は、酸素イオンの
伝導性を高めるために設けられるもので、該ヒータ98
の上下面には、第1及び第2の基板層52a及び52b
との電気的絶縁を得るために、アルミナ等のセラミック
ス層100が形成されている。
【0074】前記ヒータ98は、第1室60から第2室
62の全体にわたって配設されており、これによって、
第1室60及び第2室62がそれぞれ所定の温度に加熱
され、併せて主ポンプセル68、制御用酸素分圧検出セ
ル76、測定用ポンプセル84及び補助ポンプセル94
も所定の温度に加熱、保持されるようになっている。
【0075】第1の実施の形態に係る酸化物センサ50
Aは、基本的には以上のように構成されるものであり、
次にその作用効果について説明する。
【0076】酸化物の測定に先立ち、当該酸化物センサ
50Aを、第1室60内に被測定ガスGを導入できる状
態に設定する。次いで、ヒータ98に通電し、第1及び
第2の固体電解質層52d及び52fを所望の状態に活
性化する。
【0077】次に、前記のように設定した酸化物センサ
50Aに対して被測定ガスGを導入することにより、前
記被測定ガスG中に含まれる酸化物の測定を開始する。
【0078】第1拡散律速部56を介して所定の拡散抵
抗のもとに第1室60内に導入された被測定ガスGは、
可変電源70によって内側ポンプ電極64及び外側ポン
プ電極66間に印加された所定のポンプ電圧Vp1によ
って、その中に含まれる酸素分圧が所定値に制御され
る。
【0079】即ち、第1室60内の酸素分圧は、電圧計
78によって検出される基準電極74、測定電極72間
の電圧V1に基づいて測定することができる。この電圧
V1は、前述したネルンストの式で規定される酸素濃淡
電池起電力であり、この電圧V1が、例えば、350m
V以下となるように可変電源70のポンプ電圧Vp1を
フィードバック制御系80を通じて制御することで、第
1室60内の酸素分圧が所定値に制御される。
【0080】第1室60内で所定の酸素分圧に制御され
た被測定ガスGは、第1拡散律速部56よりも拡散抵抗
が大きく設定された第2拡散律速部58を介して第2室
62に導入される。
【0081】第2室62には、補助電極92a〜92d
が配設されており、導入された被測定ガスGに含まれる
余分なO2 が直流電源96によって前記補助電極92a
〜92dと基準電極74間に印加される所定の補助ポン
プ電圧Vp3により室外に汲み出される。
【0082】一方、余分なO2 が除去された前記被測定
ガスGに含まれる酸化物は、基準電極74と検出電極8
2との間に直流電源88によって印加された所定の測定
用ポンプ電圧Vp2により、あるいは、第2室62に配
設した酸化物分解触媒によって分解され、それによって
発生したO2 が第1の固体電解質層52dを介して基準
ガス導入空間54側に汲み出される。このとき、酸素イ
オンの移動によって生じた電流値Ip2は、電流計90
によって測定され、この電流値Ip2から被測定ガスG
中に含まれる所定の酸化物、例えば、NO、NO2 等の
NOxの濃度が測定されることになる。
【0083】第1室60では、前述したように、内側ポ
ンプ電極64上でH2 OやCO2 が分解されることで、
2 やCO等の可燃性ガスが生成されている。この可燃
性ガスは、被測定ガスGとともに第2室62に導入され
る。この場合、第1の実施の形態に係る酸化物センサ5
0Aでは、第2室62内に配設される酸化物を測定する
ための検出電極82を前記補助電極92a〜92dより
も第2拡散律速部58から離間した位置に設定し、前記
検出電極82の面積を補助電極92a〜92dの1/2
以下に設定し、更に、前記検出電極82の表面に保護層
86を被覆するようにしているため、前記検出電極82
上で酸化物が分解して得られるO2 と被測定ガスGに含
まれる前記可燃性ガスとの反応が抑制され、前記酸化物
の量を極めて高精度に測定することができる。
【0084】ここで、図7A、図7B〜図10に、実験
結果を示す。
【0085】図7Aは、比較例における実験結果であ
り、補助電極92aのみとし、前記補助電極92aと検
出電極82との面積比を1:1に設定し、補助電極92
a及び検出電極82の第2拡散律速部58からの距離を
同じに設定し(d=0)、前記検出電極82に保護層8
6を設けない構成として、H2 O及びNOを含む被測定
ガスGを導入したときの前記補助電極92a及び基準電
極74間に流れる電流a1と、検出電極82及び基準電
極74間に流れる電流a2とを測定した。
【0086】この比較例においては、被測定ガスG中の
2 Oの濃度が上昇するのに従って、NOの濃度を示す
電流a2が減少している一方、補助電極92aの電流a
1が増加した。
【0087】図7Bは、図4に示す第1の実施の形態に
係る酸化物センサ50Aと同様の構成を有する第1実施
例の場合を示し、補助電極92a〜92dと検出電極8
2との面積比を10:1に設定し、検出電極82を補助
電極92a〜92dよりも第2拡散律速部58から距離
d(d=5t、図4参照)だけ離間させ、前記検出電極
82に保護層86を設けた構成とし、図7Aと同一の被
測定ガスGを導入させ、補助電極92a〜92d及び基
準電極74間に流れる電流A1と、検出電極82及び基
準電極74間に流れる電流A2とを測定した結果を示
す。
【0088】この第1実施例においては、被測定ガスG
中のH2 Oの濃度によらず、電流A1及びA2が略一定
であった。
【0089】図8は、図6に示す第1の実施の形態に係
る酸化物センサ50Aと同様の構成を有する第2実施例
の場合を示し、補助電極92a〜92dと検出電極82
との面積比を5:1に設定し、検出電極82を補助電極
92a〜92dよりも第2拡散律速部58から距離d
(d=2t、図4参照)だけ離間させ、前記検出電極8
2に保護層86を設けた構成とし、図7A、図7Bと同
一の被測定ガスGを導入させ、補助電極92a〜92d
及び基準電極74間に流れる電流B1と、検出電極82
及び基準電極74間に流れる電流B2とを測定した結果
を示す。
【0090】この第2実施例においても、被測定ガスG
中のH2 Oの濃度によらず、電流B1及びB2の変動は
極めて少ないという結果が得られた。
【0091】図9は、図6に示す第1の実施の形態に係
る酸化物センサ50Aと同様の構成を有する第3実施例
の場合を示し、補助電極92a〜92dと検出電極82
との面積比を2:1に固定し、補助電極92a〜92d
の端部に対する検出電極82の端部の離間する距離dを
変えて測定した。この第3実施例においては、d≧tに
おいて酸素濃度の変動が相当に少なくなった。
【0092】図10は、図6に示す第1の実施の形態に
係る酸化物センサ50Aと同様の構成を有する第4実施
例の場合を示し、補助電極92a〜92dの端部に対す
る検出電極82の端部の離間する距離dをd=tに固定
し、補助電極92a〜92dと検出電極82との面積比
を変えて測定した結果を示す。
【0093】この第4実施例においては、面積比が2:
1以上において酸素濃度の変動が相当に少なくなった。
【0094】以上の結果から、図7Aに示す比較例は、
検出電極82と補助電極92a〜92dとを第2拡散律
速部58から同じ距離(d=0)だけ離間させ、あるい
は、前記検出電極82と前記補助電極92a〜92dと
の面積比を1:1とした場合であるが、この構成におい
ては、例えば、第1室60に導入された被測定ガスGに
含まれるH2 Oの一部が内側ポンプ電極64によって分
解されてH2 が発生し、このH2 が測定対象ガスである
NOとともに第2室62に導入され、前記NOが検出電
極82上で分解されて発生するO2 と反応して再びH2
Oになることが想定される。
【0095】この場合、検出電極82近傍での酸素濃度
が低下するために、逆に外部から第1及び第2の固体電
解質層52d及び52fを介してO2 が汲み込まれるこ
とになり、これによって電流a2が減少することにな
る。一方、補助電極92aの電流a1は、汲み込まれた
前記O2 を汲み出すために増加する。従って、NOの濃
度を示す電流a2が被測定ガスGに含まれるH2 Oの濃
度に依存して変動してしまうため、高精度なNOの濃度
検出ができない。
【0096】これに対して、図7Bに示す第1実施例で
は、前記検出電極82を前記補助電極92a〜92dよ
りも前記第2拡散律速部58から所定距離以上、好適に
は、d≧tとなる距離d以上離間させることにより、H
2 が検出電極82に到達しにくい状態となる。また、前
記検出電極82の表面を保護層86で被覆することによ
り、検出電極82そのものにH2 が到達することが好適
に抑制される。更に、検出電極82の面積を補助電極9
2a〜92dよりも少なく、好適には、検出電極82の
面積を補助電極92a〜92dの面積の1/2以下に設
定することにより、前記検出電極82の近傍におけるH
2 OとO2 との反応が生じにくくなる。
【0097】これらの理由から、H2 がNOから生じた
2 と殆ど反応することがなく、この結果、検出電極8
2の電流値から被測定ガスGに含まれるNOの量をH2
Oの濃度によらず高精度に検出することができる。同様
に、CO2 から生じた可燃性ガスに影響されることな
く、NO、NO2 等の酸化物の濃度を高精度に測定する
ことができる。
【0098】なお、上述した第1の実施の形態に係る酸
化物センサ50Aにおいては、第1室60に対して第2
室62が1つだけ連結された場合について説明したが、
前記第1室60に対して前記第2室62を複数連結し、
種類の異なる複数の酸化物を同時に測定するように構成
することもできる。
【0099】例えば、第2室62に対して、拡散律速部
を介して前記第2室62と同一構成からなる第3室を直
列に連結して設け、かつ、前記第2室62の検出電極8
2に印加される測定用ポンプ電圧Vp2と異なるポンプ
電圧を前記第3室の電極に印加することにより、第2室
62とは種類の異なる酸化物の測定を行うことができ
る。なお、これらの酸化物としては、例えば、NO、N
2 、CO2 、H2 O、SO2 等を掲げることができ
る。また、前記第3室は、前記第2室62に対して並列
に連結するようにしてもよい。
【0100】次に、図11を参照しながら第2の実施の
形態に係る酸化物センサ50Bについて説明する。な
お、図2と対応するものについては同符号を付してその
重複説明を省略する。
【0101】この第2の実施の形態に係る酸化物センサ
50Bは、図11に示すように、前記第1の実施の形態
に係る酸化物センサ50A(図2参照)とほぼ同様の構
成を有するが、測定用ポンプセル84に代えて、測定用
酸素分圧検出セル102が設けられている点で異なる。
【0102】この測定用酸素分圧検出セル102は、第
1の固体電解質層52dの上面のうち、前記第2室62
を形づくる上面に形成された検出電極104と、前記第
1の固体電解質層52dの下面に形成された前記基準電
極74と、前記第1の固体電解質層52dによって構成
されている。
【0103】この場合、測定用酸素分圧検出セル102
における検出電極104と基準電極74との間に、検出
電極104の周りの雰囲気と基準電極74の周りの雰囲
気との間の酸素濃度差に応じた起電力(酸素濃淡電池起
電力)V2が発生することとなる。
【0104】従って、前記検出電極104及び基準電極
74間に発生する起電力(電圧)V2を電圧計106に
て測定することにより、検出電極104の周りの雰囲気
の酸素分圧、換言すれば、被測定ガス成分(NOx)の
還元又は分解によって発生する酸素によって規定される
酸素分圧が電圧値V2として検出される。
【0105】そして、この起電力V2の変化の度合い
が、NOx濃度を表すことになる。つまり、前記検出電
極104と基準電極74と第1の固体電解質層52dと
から構成される測定用酸素分圧検出セル102から出力
される起電力V2が、被測定ガスG中のNOx濃度を表
すことになる。
【0106】従って、前記構成を有する第2の実施の形
態に係る酸化物センサ50Bにおいては、前記第2室6
2内において酸素分圧が制御された被測定ガスGは、保
護層86を通じて所定の拡散抵抗の下に、検出電極10
4に導かれることとなる。
【0107】この場合、前記第1の実施の形態に係る酸
化物センサ50Aと同様に、第2室62内の雰囲気の酸
素分圧が、実質的に被測定ガス成分(NOx)が還元又
は分解され得ない状況下で、かつ目的成分量の測定に実
質的に影響がない低い酸素分圧値とされ、第1室60に
おける主ポンプセル68の働きにより、この第2室62
内に導入される酸素の量の変化は、被測定ガスGの変化
よりも大幅に縮小されるため、第2室62における酸素
分圧は精度よく一定に制御される。
【0108】従って、被測定ガスGの酸素濃度が大きく
変化したとしても、測定用酸素分圧検出セル102から
電圧計106を通じて正確にNOx濃度を測定すること
が可能となる。
【0109】ここで、図12の特性図を参照しながら前
記第2の実施の形態に係る酸化物センサ50Bの検出原
理を説明する。
【0110】まず、外部空間のNO濃度が0ppmのと
き、第1室60内の雰囲気中の酸素分圧が1.3×10
-7atm、即ち、起電力V1=約300mVに保たれる
ように、主ポンプセル68におけるポンプ電圧Vp1を
制御する。
【0111】次に、補助ポンプセル94に印加される設
定電圧Vp3を460mVに設定する。補助ポンプセル
94の作用により、第2室62内の酸素分圧は、6.1
×10-11 atmに制御され、その結果、前記測定用酸
素分圧検出セル102における検出電極104と基準電
極74との間の起電力V2は約460mVとなる。
【0112】この場合、第2室62内の酸素分圧が6.
1×10-11 atmであっても、第1室60内の酸素分
圧が1.3×10-7atmであるため、可燃ガス成分は
第1室60内で酸化され、NOx感度に影響しない。
【0113】そして、外部空間のNO濃度が徐々に増加
すると、前記検出電極104も上述した測定用ポンプセ
ル84(図2参照)における検出電極82と同様に、N
Ox還元触媒として機能することから、前記検出電極1
04では、NOの還元又は分解反応が引き起こされ、該
検出電極104の周りの雰囲気中の酸素濃度が上がり、
これによって、検出電極104と基準電極74間に発生
する起電力V2が徐々に低下することとなる。図12の
特性図では、NO濃度が例えば300ppm、500p
pm、1000ppmというように増加するにつれて、
電圧計106にて検出される起電力V2は、300m
V、250mV、220mVというように徐々に低下し
ている。
【0114】前記起電力V2の低下の度合いが、NO濃
度を表すことになる。つまり、前記検出電極104と基
準電極74と第1の固体電解質層52dとから構成され
る測定用酸素分圧検出セル102から出力される起電力
V2が、被測定ガスG中のNO濃度を表すことになる。
【0115】次に、一つの実験例を示す。この実験例
は、実施例と比較例を用意し、基本ガス成分がNO−O
2 −H2 O−N2 系である被測定ガスG中のH2 O濃度
を0〜25%に変化させたときに測定用酸素分圧検出セ
ル102において発生する起電力V2の変化をみたもの
である。
【0116】ここで、実施例は、前記第2の実施の形態
に係る酸化物センサ50Bと同じ構成を有し、かつ、補
助電極92a〜92dと検出電極104との面積比を1
0:1に設定し、検出電極104を補助電極92a〜9
2dよりも第2拡散律速部58から距離d(d=5t、
図4参照)だけ離間させ、更に前記検出電極104に保
護層86を設けた構成を有する。
【0117】一方、比較例は、前記第2の実施の形態に
係る酸化物センサ50Bにおいて、補助電極92aのみ
とし、前記補助電極92aと検出電極104との面積比
を1:1に設定し、補助電極92a及び検出電極104
の第2拡散律速部58からの距離を同じに設定し(d=
0)、更に、前記検出電極104に保護層86を設けな
い構成を有する。
【0118】なお、この実験例においては、主ポンプセ
ル68のポンプ電圧Vp1(起電力V1と等価)を30
0mV、補助ポンプセル94の補助ポンプ電圧Vp3を
460mVとしている。
【0119】この実験例の実験結果を図13に示す。こ
の図13において、実線で示す特性Hが実施例の実験結
果を示し、破線で示す特性hが比較例の実験結果を示
す。
【0120】この図13の実験結果から明らかなよう
に、比較例においては、起電力V2は、被測定ガスG中
のH2 O濃度が高くなるに従って上昇し、例えばH2
濃度が0%の場合、起電力は300mVであるが、H2
O濃度が25%になると、起電力は約420mVとなっ
ている。
【0121】これに対して、実施例においては、補助ポ
ンプセル94における補助電極92a〜92dと検出電
極104との面積比が10:1であることと、検出電極
104を補助電極92a〜92dよりも第2拡散律速部
58から距離d=5tだけ離間させ、更に前記検出電極
104に保護層86を設けていることから、被測定ガス
G中のH2 O濃度が0〜25%に変化しても、測定用酸
素分圧検出セル102にて発生する起電力V2の変化は
ほとんどなく、起電力V2のH2 O依存性が非常に小さ
くなっていることがわかる。
【0122】これにより、被測定ガスG中にNO成分を
含めた場合において、そのNO量に応じた起電力V2
が、測定用酸素分圧検出セル102を構成する検出電極
104と基準電極74との間に発生し、この起電力V2
を検出することによって、正確なNO量を求めることが
できる。
【0123】このように、第2の実施の形態に係る酸化
物センサ50Bにおいても、前記第1の実施の形態に係
る酸化物センサ50Aと同様に、第2室62内に配設さ
れる酸化物を測定するための検出電極104を前記補助
電極92a〜92dよりも第2拡散律速部58から離間
した位置に設定し、前記検出電極104の面積を補助電
極92a〜92dの1/2以下に設定し、更に、前記検
出電極104の表面に保護層86を被覆するようにして
いるため、前記検出電極104上で酸化物が分解して得
られるO2 と被測定ガスGに含まれる前記可燃性ガスと
の反応が抑制され、前記酸化物の量を極めて高精度に測
定することができる。
【0124】なお、この発明に係る酸化物センサは、上
述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱するこ
となく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0125】
【発明の効果】本発明の酸化物センサによれば、第2室
内に余分な酸素を除去するための補助電極を設けるとと
もに、第2室内の第3酸素ポンピング手段を構成する電
極を、被測定ガスが導入される第2拡散律速部から前記
補助電極よりも所定距離以上離間して配設することによ
り、可燃性ガスの干渉を一層好適に回避してより高精度
な酸化物の測定が可能となる。また、前記電極の面積を
前記補助電極の1/2以下とすることにより、被測定ガ
スに含まれる水や二酸化炭素等から生じる可燃性ガスの
影響を受けることなく、酸化物の濃度を高精度に測定す
ることができる。更に、前記電極をポーラス体からなる
保護層で被覆することにより、干渉を更に回避し、一層
高精度な酸化物の測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る酸化物センサを示す平
面図である。
【図2】図1におけるA−A線上の断面図である。
【図3】図2におけるB−B線上の断面図である。
【図4】第1の実施の形態に係る酸化物センサの要部を
示す拡大断面図である。
【図5】第1の実施の形態に係る酸化物センサの要部の
他の実施形態を示す拡大断面図である。
【図6】第1の実施の形態に係る酸化物センサの要部の
更に他の実施形態を示す拡大断面図である。
【図7】図7Aは、比較例において、補助電極に流れる
電流値と検出電極に流れる電流値とH2 Oの濃度との関
係を示す特性図であり、図7Bは、第1実施例におい
て、補助電極に流れる電流値と検出電極に流れる電流値
とH2 Oの濃度との関係を示す特性図である。
【図8】第2実施例において、補助電極に流れる電流値
と検出電極に流れる電流値とH 2 Oの濃度との関係を示
す特性図である。
【図9】第3実施例において、補助電極と検出電極との
面積比を固定し、第2拡散律速部からの検出電極の距離
を変えた場合における検出電極の電流値とH2 Oの濃度
との関係を示す特性図である。
【図10】第4実施例において、第2拡散律速部からの
検出電極の距離を固定し、補助電極と検出電極との面積
比を変えた場合における検出電極の電流値とH2 Oの濃
度との関係を示す特性図である。
【図11】第2の実施の形態に係る酸化物センサを示す
断面図である。
【図12】第2の実施の形態に係る酸化物センサにおい
て、NO濃度の変化に対する測定用酸素分圧検出セルに
て発生する起電力の変化を示す特性図である。
【図13】第2の実施の形態に係る酸化物センサについ
ての一つの実験例を示すもので、被測定ガスのH2 O濃
度と測定用酸素分圧検出セルに生じる起電力V2との関
係を示す特性図である。
【図14】従来技術に係るガス分析装置の断面構成図で
ある。
【符号の説明】
50A、50B…酸化物センサ 52a…第1の
基板層 52b…第2の基板層 52c…第1の
スペーサ層 52d…第1の固体電解質層 52e…第2の
スペーサ層 52f…第2の固体電解質層 54…基準ガス
導入空間 56…第1の拡散律速部 58…第2の拡
散律速部 60…第1室 62…第2室 64…内側ポンプ電極 66…外側ポン
プ電極 68…主ポンプセル 70…可変電源 72…測定電極 74…基準電極 76…制御用酸素分圧検出セル 82…検出電極 84…測定用ポンプセル 92a〜92d
…補助電極 94…補助ポンプセル 98…ヒータ 102…測定用酸素分圧検出セル 104…検出電
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/416 G01N 27/419

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸素イオン伝導性固体電解質からなる基体
    の内外に配設される内側ポンプ電極及び外側ポンプ電極
    を有し、かつ、外部空間から導入された被測定ガスに含
    まれる酸素を、前記内側ポンプ電極及び外側ポンプ電極
    間に印加される制御電圧に基づいてポンピング処理する
    主ポンプ手段と、 酸素イオン伝導性固体電解質からなる基体の内外に配設
    される内側検出電極及び外側検出電極を有し、かつ、前
    記主ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定ガ
    ス中に含まれる所定ガス成分を触媒作用及び/又は電気
    分解により分解させ、該分解によって発生した酸素を、
    前記内側検出電極及び外側検出電極間に印加される測定
    用ポンプ電圧に基づいてポンピング処理する測定用ポン
    プ手段と、 酸素イオン伝導性固体電解質からなる基体の内外に配設
    される内側補助電極及び外側補助電極を有し、かつ、前
    記主ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定ガ
    スに含まれる酸素を、前記内側補助電極及び外側補助電
    極間に印加される補助ポンプ電圧に基づいてポンピング
    処理する補助ポンプ手段と、 前記測定用ポンプ手段によりポンピング処理される前記
    酸素の量に応じて生じるポンプ電流を検出する電流検出
    手段とを具備し、 前記内側検出電極は、前記内側補助電極から離間した位
    置で、かつ、被測定ガスの下流側の位置に配設され、 前記電流検出手段にて検出された前記ポンプ電流に基づ
    いて前記被測定ガス中の前記酸化物を測定することを特
    徴とする酸化物センサ。
  2. 【請求項2】酸素イオン伝導性固体電解質からなる基体
    の内外に配設される内側ポンプ電極及び外側ポンプ電極
    を有し、かつ、外部空間から導入された被測定ガスに含
    まれる酸素を、前記内側ポンプ電極及び外側ポンプ電極
    間に印加される制御電圧に基づいてポンピング処理する
    主ポンプ手段と、 酸素イオン伝導性固体電解質からなる基体の内外に配設
    される内側検出電極及び外側検出電極を有し、かつ、前
    記主ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定ガ
    ス中に含まれる所定ガス成分を触媒作用により分解さ
    せ、該分解によって発生した酸素の量と前記外側検出電
    極側のガスに含まれる酸素の量との差に応じた起電力を
    発生する濃度検出手段と、 酸素イオン伝導性固体電解質からなる基体の内外に配設
    される内側補助電極及び外側補助電極を有し、かつ、前
    記主ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定ガ
    スに含まれる酸素を、前記内側補助電極及び外側補助電
    極間に印加される補助ポンプ電圧に基づいてポンピング
    処理する補助ポンプ手段と、 前記濃度検出手段により発生する前記起電力を検出する
    電圧検出手段を具備し、 前記内側検出電極は、前記内側補助電極から離間した位
    置で、かつ、被測定ガスの下流側の位置に配設され、 前記電圧検出手段にて検出された前記起電力に基づいて
    被測定ガス中の酸化物を測定することを特徴とする酸化
    物センサ。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の酸化物センサにおい
    て、 前記主ポンプ手段にてポンピング処理された後における
    被測定ガスの処理空間の高さをtとしたとき、前記内側
    検出電極は、前記内側補助電極の上流側端部からt以上
    離間した位置に配設されていることを特徴とする酸化物
    センサ。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の酸化
    物センサにおいて、 前記内側検出電極の面積は、前記内側補助電極の面積の
    1/2以下に設定されていることを特徴とする酸化物セ
    ンサ。
  5. 【請求項5】請求項4記載の酸化物センサにおいて、 前記内側検出電極の面積は、前記内側補助電極の面積の
    1/5以下に設定されていることを特徴とする酸化物セ
    ンサ。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載の酸化
    物センサにおいて、 前記内側検出電極は、ポーラス体からなる保護層が被覆
    されていることを特徴とする酸化物センサ。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか1項に記載の酸化
    物センサにおいて、 前記内側補助電極は、前記主ポンプ手段にてポンピング
    処理された後における被測定ガスの処理空間の少なくと
    も上面部及び下面部に配設され、これらが電気的に接続
    されることを特徴とする酸化物センサ。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか1項に記載の酸化
    物センサにおいて、 前記内側補助電極は、酸化物に対する触媒活性の低い不
    活性材料からなることを特徴とする酸化物センサ。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれか1項に記載の酸化
    物センサにおいて、 前記内側ポンプ電極は、酸化物に対する触媒活性の低い
    不活性材料からなることを特徴とする酸化物センサ。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれか1項に記載の酸
    化物センサにおいて、 前記外側検出電極は、基準ガスが導入される空間に露呈
    する位置に配設されていることを特徴とする酸化物セン
    サ。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれか1項に記載の
    酸化物センサにおいて、 前記外側検出電極は、前記外側補助電極と共通に構成さ
    れていることを特徴とする酸化物センサ。
JP05523297A 1996-03-28 1997-03-10 酸化物センサ Expired - Lifetime JP3488591B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05523297A JP3488591B2 (ja) 1996-03-28 1997-03-10 酸化物センサ
US08/824,557 US5997707A (en) 1996-03-28 1997-03-25 Oxide sensor
EP97302082A EP0798555B1 (en) 1996-03-28 1997-03-26 Oxide sensor
DE69714112T DE69714112T2 (de) 1996-03-28 1997-03-26 Oxidsensor

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-74716 1996-03-28
JP7471696 1996-03-28
JP05523297A JP3488591B2 (ja) 1996-03-28 1997-03-10 酸化物センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09318596A JPH09318596A (ja) 1997-12-12
JP3488591B2 true JP3488591B2 (ja) 2004-01-19

Family

ID=26396100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05523297A Expired - Lifetime JP3488591B2 (ja) 1996-03-28 1997-03-10 酸化物センサ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5997707A (ja)
EP (1) EP0798555B1 (ja)
JP (1) JP3488591B2 (ja)
DE (1) DE69714112T2 (ja)

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3544437B2 (ja) * 1996-09-19 2004-07-21 日本碍子株式会社 ガスセンサ
JP3623066B2 (ja) * 1997-02-12 2005-02-23 日本碍子株式会社 ガスセンサ
JP3583890B2 (ja) * 1997-03-04 2004-11-04 日本碍子株式会社 ガスセンサ及びガスセンサの制御方法
EP0981046A1 (en) * 1998-08-10 2000-02-23 Ngk Spark Plug Co., Ltd Method for measuring concentration of a component in a gas
JP4005273B2 (ja) 1998-09-16 2007-11-07 株式会社デンソー ガス濃度検出装置
JP3983422B2 (ja) 1998-09-29 2007-09-26 株式会社デンソー ガス濃度検出装置
JP2000137018A (ja) 1998-11-02 2000-05-16 Denso Corp ガス濃度検出装置とそれに用いるガス濃度センサ
DE19955125A1 (de) 1998-11-16 2000-06-21 Denso Corp Gassensor und Verfahren zur Messung der Konzentration eines bestimmten Gases
DE19962912C2 (de) * 1999-12-23 2003-12-04 Bosch Gmbh Robert Verfahren zum Betreiben eines Sensors zur Bestimmung der Konzentration oxidierender Gase in Gasgemischen
DE10058014C2 (de) * 2000-11-23 2002-12-12 Bosch Gmbh Robert Sensorelement eines Gassensors
DE10106171A1 (de) * 2001-02-10 2002-11-21 Bosch Gmbh Robert Gassensor
JP3916945B2 (ja) 2001-12-12 2007-05-23 株式会社デンソー ガスセンサ素子
JP3880506B2 (ja) 2001-12-27 2007-02-14 株式会社日本自動車部品総合研究所 ガス濃度検出装置
JP3880507B2 (ja) 2001-12-27 2007-02-14 株式会社日本自動車部品総合研究所 ガス濃度検出装置
DE10221382A1 (de) * 2002-05-14 2003-12-04 Bosch Gmbh Robert Sensor für einen elektrochemischen Meßfühler
DE10222791B4 (de) * 2002-05-23 2004-07-01 Robert Bosch Gmbh Heizeinrichtung
DE10339458A1 (de) * 2002-08-28 2004-03-25 Denso Corp., Kariya Gasmessfühler und Verfahren zu dessen Herstellung
US20090101502A1 (en) * 2003-02-10 2009-04-23 Robert Bosch Gmbh Thermal Shock Resistant Gas Sensor Element
US8906214B2 (en) * 2003-02-10 2014-12-09 Robert Bosch Gmbh Contamination-resistant gas sensor element
US7211180B2 (en) * 2003-02-10 2007-05-01 Robert Bosch Corporation Contamination-resistant gas sensor element
JP4283686B2 (ja) * 2003-02-20 2009-06-24 株式会社日本自動車部品総合研究所 ガスセンサ素子とガスセンサ素子の制御方法および製造方法。
US20060151338A1 (en) * 2005-01-12 2006-07-13 Wang Da Y Multi-function sensor system and method of operation
JP4911910B2 (ja) * 2005-03-31 2012-04-04 日本碍子株式会社 NOx測定電極部構造及びその形成方法並びにNOxセンサ素子
US7611612B2 (en) 2005-07-14 2009-11-03 Ceramatec, Inc. Multilayer ceramic NOx gas sensor device
DE102007050119A1 (de) * 2007-10-19 2009-04-23 Robert Bosch Gmbh Speichervorrichtung, Sensorelement und Verfahren zur qualitativen und/oder quantitativen Bestimmung mindestens einer Gaskomponente, insbesondere von Stickoxiden, in einem Gas
DE102009028755A1 (de) 2009-08-20 2011-06-09 Robert Bosch Gmbh Verfahren zur Herstellung einer porösen Cermet-Elektrode
DE102011009780A1 (de) * 2011-01-28 2012-08-02 Continental Automotive Gmbh Sensorelement und Verfahren zum Erfassen eines Parameters eines Gasgemischs in einem Gasraum
US10202923B2 (en) * 2012-04-16 2019-02-12 Ford Global Technologies, Llc Method for estimating intake air humidity
US9164080B2 (en) 2012-06-11 2015-10-20 Ohio State Innovation Foundation System and method for sensing NO
US9297791B2 (en) 2012-12-20 2016-03-29 Robert Bosch Gmbh Gas sensor with thermal shock protection
JP6350359B2 (ja) * 2014-06-16 2018-07-04 株式会社デンソー ガスセンサ
JP6338063B2 (ja) * 2015-03-03 2018-06-06 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化触媒の故障診断装置
JP6594230B2 (ja) * 2015-03-06 2019-10-23 日本碍子株式会社 センサ素子及びガスセンサ
WO2024116510A1 (ja) * 2022-11-28 2024-06-06 日本碍子株式会社 ガスセンサ,センサ素子の制御用の調整用電圧目標値の決定方法,センサ素子の製造方法,及びガスセンサの製造方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55155859A (en) * 1979-05-25 1980-12-04 Towa Kogyo Kk Method of waterproofing
JPH0672861B2 (ja) * 1986-08-04 1994-09-14 日本碍子株式会社 NOxセンサ
JPH07119739B2 (ja) * 1986-12-27 1995-12-20 日本碍子株式会社 空燃比測定装置における出力補正方法
DE3728618C1 (de) * 1987-08-27 1988-03-10 Bosch Gmbh Robert Sensorelement fuer Grenzstromsensoren zur Bestimmung des lambda-Wertes von Gasgemischen
JP2636883B2 (ja) * 1988-04-30 1997-07-30 日本碍子株式会社 NOx濃度測定装置
US5145566A (en) * 1988-09-30 1992-09-08 Ford Motor Company Method for determining relative amount of oxygen containing gas in a gas mixture
US4950380A (en) * 1989-08-01 1990-08-21 Kabushiki Kaisha Riken Limiting current-type oxygen sensor
US5217588A (en) * 1992-02-27 1993-06-08 Gte Laboratories Incorporated Method and apparatus for sensing NOx
DE4311849C2 (de) * 1992-12-23 2003-04-24 Bosch Gmbh Robert Sensor zur Bestimmung von Gaskomponenten und/oder Gaskonzentrationen von Gasgemischen
US5397442A (en) * 1994-03-09 1995-03-14 Gas Research Institute Sensor and method for accurately measuring concentrations of oxide compounds in gas mixtures
US5672811A (en) * 1994-04-21 1997-09-30 Ngk Insulators, Ltd. Method of measuring a gas component and sensing device for measuring the gas component
JP2885336B2 (ja) * 1994-04-21 1999-04-19 日本碍子株式会社 被測定ガス中のNOx濃度の測定方法及び測定装置
GB2288873A (en) * 1994-04-28 1995-11-01 Univ Middlesex Serv Ltd Multi-component gas analysis apparatus
JP3050781B2 (ja) * 1995-10-20 2000-06-12 日本碍子株式会社 被測定ガス中の所定ガス成分の測定方法及び測定装置
JP3647181B2 (ja) * 1996-02-23 2005-05-11 日本碍子株式会社 窒素酸化物の測定方法
JP3544437B2 (ja) * 1996-09-19 2004-07-21 日本碍子株式会社 ガスセンサ

Also Published As

Publication number Publication date
EP0798555A3 (en) 1998-06-10
DE69714112D1 (de) 2002-08-29
EP0798555A2 (en) 1997-10-01
DE69714112T2 (de) 2003-02-06
EP0798555B1 (en) 2002-07-24
JPH09318596A (ja) 1997-12-12
US5997707A (en) 1999-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3488591B2 (ja) 酸化物センサ
JP3537983B2 (ja) ガスセンサ
JP3671100B2 (ja) 酸化物センサ
JP3610182B2 (ja) ガスセンサ
JP3623065B2 (ja) 窒素酸化物センサ
JP3571494B2 (ja) ガスセンサ
JP3537628B2 (ja) 窒素酸化物の測定方法
KR101851277B1 (ko) NOx 센서
JP3631582B2 (ja) ガスセンサ
JP3619344B2 (ja) 窒素酸化物の測定装置
JP3664558B2 (ja) ガスセンサ
JPH10227760A (ja) ガスセンサ
JPH09288087A (ja) 窒素酸化物の測定方法
JP4165652B2 (ja) ガスセンサ
JP2001141696A (ja) ガス検出装置
JPH1019842A (ja) ガスセンサ、ガスセンサの制御方法、ガス濃度制御器及びガス濃度の制御方法
JP2004053579A (ja) ガスセンサ素子及び含水素ガスの測定方法
JP3771569B2 (ja) NOxセンサ
JP3973851B2 (ja) ガスセンサ素子
US20050235631A1 (en) Sensor element for a sensor for determining the oxygen concentration in the exhaust gas of internal combustion engines
US10060876B2 (en) Gas sensor for measuring different gases, and corresponding production method
JP3798412B2 (ja) NOxセンサ
JPH11352096A (ja) ガスセンサ素子
JP3326899B2 (ja) 薄膜積層空燃比センサ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071031

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081031

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081031

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091031

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101031

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101031

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131031

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term