JP3479328B2 - ２本の同心的に配置された二重反転プロペラシャフトを備えた船舶のプロペラ駆動機構のパッキンに対する潤滑装置 - Google Patents
２本の同心的に配置された二重反転プロペラシャフトを備えた船舶のプロペラ駆動機構のパッキンに対する潤滑装置Info
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- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y10S277/93—Seal including heating or cooling feature
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- Sealing Of Bearings (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、船体を貫通して設
けられ、同心的に配置された内側および外側プロペラシ
ャフトと、外側プロペラシャフトおよび船体の間に配置
された第１のパッキンと、内側プロペラシャフトおよび
外側プロペラシャフトの間に配置された第２のパッキン
とを備え、第１のパッキンは、外側プロペラシャフトの
外周を取り巻いて配置されて外側プロペラシャフトに接
触する少なくとも３つの第１のパッキンエレメントと、
外側プロペラシャフトの外周を取り巻きかつシャフト出
口管に水漏れしないように結合され、第１のパッキンエ
レメントを保持する少なくとも４つの第１のハウジング
リングとを有し、第１のパッキンエレメントはそれぞ
れ、隣接する第１のハウジングリングの間に保持されて
互いに間隔をあけて配置され、第２のパッキンは、内側
プロペラシャフトの外周を取り巻いて配置されて内側プ
ロペラシャフトに接触する少なくとも３つの第２のパッ
キンエレメントと、内側シャフトの外周を取り巻きかつ
外側プロペラのボスに水漏れしないように結合され、第
２のパッキンエレメントを保持する少なくとも４つの第
２のハウジングリングとを有し、第２のパッキンエレメ
ントはそれぞれ、隣接する第２のハウジングリングの間
に保持されて互いに間隔をあけて配置されており、隣り
合う第１のパッキンエレメントの間の環状間隙中および
隣り合う第２のパッキンエレメントの間の環状間隙中に
潤滑油が供給されるようにした船舶のプロペラ駆動機構
のパッキン、いわゆる「二重反転プロペラ用パッキン」
に対する潤滑装置に関する。
けられ、同心的に配置された内側および外側プロペラシ
ャフトと、外側プロペラシャフトおよび船体の間に配置
された第１のパッキンと、内側プロペラシャフトおよび
外側プロペラシャフトの間に配置された第２のパッキン
とを備え、第１のパッキンは、外側プロペラシャフトの
外周を取り巻いて配置されて外側プロペラシャフトに接
触する少なくとも３つの第１のパッキンエレメントと、
外側プロペラシャフトの外周を取り巻きかつシャフト出
口管に水漏れしないように結合され、第１のパッキンエ
レメントを保持する少なくとも４つの第１のハウジング
リングとを有し、第１のパッキンエレメントはそれぞ
れ、隣接する第１のハウジングリングの間に保持されて
互いに間隔をあけて配置され、第２のパッキンは、内側
プロペラシャフトの外周を取り巻いて配置されて内側プ
ロペラシャフトに接触する少なくとも３つの第２のパッ
キンエレメントと、内側シャフトの外周を取り巻きかつ
外側プロペラのボスに水漏れしないように結合され、第
２のパッキンエレメントを保持する少なくとも４つの第
２のハウジングリングとを有し、第２のパッキンエレメ
ントはそれぞれ、隣接する第２のハウジングリングの間
に保持されて互いに間隔をあけて配置されており、隣り
合う第１のパッキンエレメントの間の環状間隙中および
隣り合う第２のパッキンエレメントの間の環状間隙中に
潤滑油が供給されるようにした船舶のプロペラ駆動機構
のパッキン、いわゆる「二重反転プロペラ用パッキン」
に対する潤滑装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の潤滑装置として、ＤＥ−ＯＳ
１９０１６２０およびＵＳ−ＰＳ ４７９３７７３に記
載されたものがある。これらの装置において、パッキン
に対する潤滑油の供給は、独立な加圧循環潤滑によらず
に、ただシャフト軸受に対する潤滑システムによっての
みなされ、潤滑油は、軸受を通過した後に初めてパッキ
ンに達し、実質上加圧されない。
１９０１６２０およびＵＳ−ＰＳ ４７９３７７３に記
載されたものがある。これらの装置において、パッキン
に対する潤滑油の供給は、独立な加圧循環潤滑によらず
に、ただシャフト軸受に対する潤滑システムによっての
みなされ、潤滑油は、軸受を通過した後に初めてパッキ
ンに達し、実質上加圧されない。
【０００３】明らかに、このような潤滑は、パッキンの
表面または断面に強い圧力が及ぼされる場合に、パッキ
ンを潤滑しあるいは冷却するのに十分なものではなく、
その結果、パッキンの寿命が低下し、パッキンの機能の
低下あるいはパッキンの破損を招き、潤滑油が外水中に
流失してしまう危険性がある。
表面または断面に強い圧力が及ぼされる場合に、パッキ
ンを潤滑しあるいは冷却するのに十分なものではなく、
その結果、パッキンの寿命が低下し、パッキンの機能の
低下あるいはパッキンの破損を招き、潤滑油が外水中に
流失してしまう危険性がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の課
題は、前述のような潤滑装置を改良し、上記欠点が解消
され、特に、外水を汚染しないという要請が十分に満足
されるようにすることである。
題は、前述のような潤滑装置を改良し、上記欠点が解消
され、特に、外水を汚染しないという要請が十分に満足
されるようにすることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、船体を貫通して設けられ、同心的に配置
された内側および外側プロペラシャフトと、前記外側プ
ロペラシャフトおよび前記船体の間に配置された第１の
パッキンと、前記内側プロペラシャフトおよび前記外側
プロペラシャフトの間に配置された第２のパッキンとを
備え、前記第１のパッキンは、前記外側プロペラシャフ
トの外周を取り巻いて配置されて前記外側プロペラシャ
フトに接触する少なくとも３つの第１のパッキンエレメ
ントと、前記外側プロペラシャフトの外周を取り巻きか
つシャフト出口管に水漏れしないように結合され、前記
第１のパッキンエレメントを保持する少なくとも４つの
第１のハウジングリングとを有し、前記第１のパッキン
エレメントはそれぞれ、隣接する前記第１のハウジング
リングの間に保持されて互いに間隔をあけて配置され、
前記第２のパッキンは、前記内側プロペラシャフトの外
周を取り巻いて配置されて前記内側プロペラシャフトに
接触する少なくとも３つの第２のパッキンエレメント
と、前記内側シャフトの外周を取り巻きかつ外側プロペ
ラのボスに水漏れしないように結合され、前記第２のパ
ッキンエレメントを保持する少なくとも４つの第２のハ
ウジングリングとを有し、前記第２のパッキンエレメン
トはそれぞれ、隣接する前記第２のハウジングリングの
間に保持されて互いに間隔をあけて配置されており、隣
り合う前記第１のパッキンエレメントの間の環状間隙中
および隣り合う前記第２のパッキンエレメントの間の環
状間隙中に潤滑油が供給されるようにした船舶のプロペ
ラ駆動機構のパッキンに対する潤滑装置において、潤滑
油供給装置が独立した加圧循環潤滑装置として形成さ
れ、圧力源から前記第１のパッキンにのび、前記第１の
パッキンエレメントの間の環状間隙に接続する管路と、
前記外側プロペラシャフトまたは前記外側プロペラシャ
フトに対するブッシュおよび前記外側プロペラのボスを
貫通してのびる供給管路と、前記外側プロペラのボスお
よび前記外側プロペラシャフトまたは前記外側プロペラ
シャフトに対するブッシュを貫通してのびる、前記供給
管路に対し実質上直径方向に対置された返送管路とを備
え、前記供給管路は、一端が前記第１のパッキンエレメ
ントの間の環状間隙に接続され、他端が前記第２のパッ
キンにおける前記第２のパッキンエレメントの間の環状
間隙に接続され、前記返送管路は、一端が前記第２のパ
ッキンエレメントの間の環状間隙に接続され、他端が前
記第１のパッキンエレメントの間の環状間隙に接続され
ており、さらに、前記第１のパッキンエレメントの間の
環状間隙から、前記第１のパッキンおよび前記シャフト
出口管を経て前記ポンプにのびる管路部分と、前記第２
のハウジングリングから半径方向に間隙を伴って前記第
２のハウジングリングの周りを取り巻いて配置され、前
記外側プロペラのボスに固定された支持リングと、前記
第２のハウジングリングおよび前記支持リングの間にの
び前記第２のハウジングリングを前記支持リングに結合
する、弾性を有する環状壁とを備えており、前記第２の
ハウジングリングは、前記環状壁および前記支持リング
を介して前記外側プロペラのボスに結合され、前記第２
のハウジングリングおよび前記支持リングの間の間隙に
よって形成された管路が、前記供給管路および前記返送
管路に連絡されていることを特徴とする潤滑装置を構成
したものである。
め、本発明は、船体を貫通して設けられ、同心的に配置
された内側および外側プロペラシャフトと、前記外側プ
ロペラシャフトおよび前記船体の間に配置された第１の
パッキンと、前記内側プロペラシャフトおよび前記外側
プロペラシャフトの間に配置された第２のパッキンとを
備え、前記第１のパッキンは、前記外側プロペラシャフ
トの外周を取り巻いて配置されて前記外側プロペラシャ
フトに接触する少なくとも３つの第１のパッキンエレメ
ントと、前記外側プロペラシャフトの外周を取り巻きか
つシャフト出口管に水漏れしないように結合され、前記
第１のパッキンエレメントを保持する少なくとも４つの
第１のハウジングリングとを有し、前記第１のパッキン
エレメントはそれぞれ、隣接する前記第１のハウジング
リングの間に保持されて互いに間隔をあけて配置され、
前記第２のパッキンは、前記内側プロペラシャフトの外
周を取り巻いて配置されて前記内側プロペラシャフトに
接触する少なくとも３つの第２のパッキンエレメント
と、前記内側シャフトの外周を取り巻きかつ外側プロペ
ラのボスに水漏れしないように結合され、前記第２のパ
ッキンエレメントを保持する少なくとも４つの第２のハ
ウジングリングとを有し、前記第２のパッキンエレメン
トはそれぞれ、隣接する前記第２のハウジングリングの
間に保持されて互いに間隔をあけて配置されており、隣
り合う前記第１のパッキンエレメントの間の環状間隙中
および隣り合う前記第２のパッキンエレメントの間の環
状間隙中に潤滑油が供給されるようにした船舶のプロペ
ラ駆動機構のパッキンに対する潤滑装置において、潤滑
油供給装置が独立した加圧循環潤滑装置として形成さ
れ、圧力源から前記第１のパッキンにのび、前記第１の
パッキンエレメントの間の環状間隙に接続する管路と、
前記外側プロペラシャフトまたは前記外側プロペラシャ
フトに対するブッシュおよび前記外側プロペラのボスを
貫通してのびる供給管路と、前記外側プロペラのボスお
よび前記外側プロペラシャフトまたは前記外側プロペラ
シャフトに対するブッシュを貫通してのびる、前記供給
管路に対し実質上直径方向に対置された返送管路とを備
え、前記供給管路は、一端が前記第１のパッキンエレメ
ントの間の環状間隙に接続され、他端が前記第２のパッ
キンにおける前記第２のパッキンエレメントの間の環状
間隙に接続され、前記返送管路は、一端が前記第２のパ
ッキンエレメントの間の環状間隙に接続され、他端が前
記第１のパッキンエレメントの間の環状間隙に接続され
ており、さらに、前記第１のパッキンエレメントの間の
環状間隙から、前記第１のパッキンおよび前記シャフト
出口管を経て前記ポンプにのびる管路部分と、前記第２
のハウジングリングから半径方向に間隙を伴って前記第
２のハウジングリングの周りを取り巻いて配置され、前
記外側プロペラのボスに固定された支持リングと、前記
第２のハウジングリングおよび前記支持リングの間にの
び前記第２のハウジングリングを前記支持リングに結合
する、弾性を有する環状壁とを備えており、前記第２の
ハウジングリングは、前記環状壁および前記支持リング
を介して前記外側プロペラのボスに結合され、前記第２
のハウジングリングおよび前記支持リングの間の間隙に
よって形成された管路が、前記供給管路および前記返送
管路に連絡されていることを特徴とする潤滑装置を構成
したものである。
【０００６】潤滑油のこの流れによって、第１のパッキ
ン、よって第１のパッキンエレメント、および第２のパ
ッキン、よって第２のパッキンエレメントは、軸受潤滑
油とは無関係に、専用の加圧された潤滑油を供給され、
これによって、極端に負荷を及ぼされ場合においても十
分に潤滑される。またこの場合、都合のよいことに、パ
ッキン潤滑油の圧力あるいは温度が、軸受潤滑油とは無
関係に調節され、外水の状態に適合せしめられ得る。さ
らに、環状壁の作用によって、二重反転プロペラ駆動機
構の場合に生じる外側および内側プロペラシャフトの間
における振動および遊びの著しい変動が補償される。
ン、よって第１のパッキンエレメント、および第２のパ
ッキン、よって第２のパッキンエレメントは、軸受潤滑
油とは無関係に、専用の加圧された潤滑油を供給され、
これによって、極端に負荷を及ぼされ場合においても十
分に潤滑される。またこの場合、都合のよいことに、パ
ッキン潤滑油の圧力あるいは温度が、軸受潤滑油とは無
関係に調節され、外水の状態に適合せしめられ得る。さ
らに、環状壁の作用によって、二重反転プロペラ駆動機
構の場合に生じる外側および内側プロペラシャフトの間
における振動および遊びの著しい変動が補償される。
【０００７】本発明のいくつかの好ましい実施態様が、
特許請求の範囲の引用形式請求項に記載してある。請求
項２に記載の実施態様によれば、特に大きな径のシャフ
トに対して適合するパッキンが提供される。請求項３に
記載の実施態様によれば、潤滑油の外水中への流出に対
する安全性がより強化され、少なくとも２つのパッキン
エレメントが、加圧された油を導く環状間隙と外水との
間に挿入され、その結果、圧力は確実に低下せしめられ
る。
特許請求の範囲の引用形式請求項に記載してある。請求
項２に記載の実施態様によれば、特に大きな径のシャフ
トに対して適合するパッキンが提供される。請求項３に
記載の実施態様によれば、潤滑油の外水中への流出に対
する安全性がより強化され、少なくとも２つのパッキン
エレメントが、加圧された油を導く環状間隙と外水との
間に挿入され、その結果、圧力は確実に低下せしめられ
る。
【０００８】請求項４に記載の実施態様によれば、圧
力、温度および濾過に関して潤滑油を簡単に選別するこ
とが可能になる。
力、温度および濾過に関して潤滑油を簡単に選別するこ
とが可能になる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好ましい実施例について説明する。図１および図
２において、同一の構成要素には同一の番号を付した。
１は中空な外側プロペラシャフトであり、船体に強固に
結合されたシャフト出口管３内の滑り軸受３を介して回
転可能に支持され、そして外側プロペラシャフト１の内
側には、内側プロペラシャフト４が、滑り軸受５を介し
て回転可能に支持されている。外側プロペラは、外側プ
ロペラシャフト１に強固に結合されている。なお図で
は、そのボス６の領域のみが示してある。内側プロペラ
シャフト４は内側プロペラ７を支持している。内側プロ
ペラ７もまた、その一部のみを暗示的に図示してある。
発明の好ましい実施例について説明する。図１および図
２において、同一の構成要素には同一の番号を付した。
１は中空な外側プロペラシャフトであり、船体に強固に
結合されたシャフト出口管３内の滑り軸受３を介して回
転可能に支持され、そして外側プロペラシャフト１の内
側には、内側プロペラシャフト４が、滑り軸受５を介し
て回転可能に支持されている。外側プロペラは、外側プ
ロペラシャフト１に強固に結合されている。なお図で
は、そのボス６の領域のみが示してある。内側プロペラ
シャフト４は内側プロペラ７を支持している。内側プロ
ペラ７もまた、その一部のみを暗示的に図示してある。
【００１０】ＡＡは第１のパッキンであり、４つの第１
のパッキンエレメント、この実施例ではリップパッキン
８．１〜８．４からなっており、これらのリップパッキ
ンによって外側プロペラシャフト１の周囲を取り巻くシ
ャフトブッシュ１．１と協同するようになっている。
のパッキンエレメント、この実施例ではリップパッキン
８．１〜８．４からなっており、これらのリップパッキ
ンによって外側プロペラシャフト１の周囲を取り巻くシ
ャフトブッシュ１．１と協同するようになっている。
【００１１】リップパッキン８．１〜８．４のうち、外
側の２つのリップパッキン８．１、８．２は外水Ｗに向
けられ、内側の２つのリップパッキン８．３、８．４は
軸受潤滑油空間Ｓに向けられており、それぞれ、隣接す
る第１のハウジングリング９．１〜９．５の間に緊張状
態で保持されている。第１のハウジングリング９．１〜
９．５は、１つのブロックをなすように組み立てられ、
シャフト出口管３に強固に結合されている。
側の２つのリップパッキン８．１、８．２は外水Ｗに向
けられ、内側の２つのリップパッキン８．３、８．４は
軸受潤滑油空間Ｓに向けられており、それぞれ、隣接す
る第１のハウジングリング９．１〜９．５の間に緊張状
態で保持されている。第１のハウジングリング９．１〜
９．５は、１つのブロックをなすように組み立てられ、
シャフト出口管３に強固に結合されている。
【００１２】ＩＡは第２のパッキンであり、３つの第２
のパッキンエレメント、この実施例では３つのリップパ
ッキン１０．１〜１０．３からなっており、これらのリ
ップパッキンによって内側プロペラシャフト４の周囲を
取り巻くシャフトブッシュ４．１と協同するようになっ
ている。
のパッキンエレメント、この実施例では３つのリップパ
ッキン１０．１〜１０．３からなっており、これらのリ
ップパッキンによって内側プロペラシャフト４の周囲を
取り巻くシャフトブッシュ４．１と協同するようになっ
ている。
【００１３】リップパッキン１０．１〜１０．３のう
ち、外側の２つのリップパッキン１０．１、１０．２は
外水Ｗに向けられ、内側の１つのリップパッキン１０．
３は軸受潤滑油空間Ｓに向けられており、それぞれ、隣
接する第２のハウジングリング１１．１〜１１．４の間
に緊張状態で保持されている。第２のハウジングリング
１１．１〜１１．４は１つのブロックをなすように組み
立てられている。
ち、外側の２つのリップパッキン１０．１、１０．２は
外水Ｗに向けられ、内側の１つのリップパッキン１０．
３は軸受潤滑油空間Ｓに向けられており、それぞれ、隣
接する第２のハウジングリング１１．１〜１１．４の間
に緊張状態で保持されている。第２のハウジングリング
１１．１〜１１．４は１つのブロックをなすように組み
立てられている。
【００１４】さらに、支持リング１１．５が、第２のハ
ウジングリング１１．１〜１１．４のブロックから半径
方向に間隙を伴って第２のハウジングリング１１．１〜
１１．４の周りを取り巻いて配置され、外側プロペラの
ボス６に固定されている。そして、第２のハウジングリ
ング１１．１〜１１．４のブロックおよび支持リング１
１．５の間には、弾性を有する環状壁２４がのび、第２
のハウジングリング１１．１〜１１．４を支持リング１
１．５に結合している。第２のハウジングリング１１．
１〜１１．４のブロックおよび支持リング１１．５の間
の間隙によって形成された管路には、供給管路２０およ
び返送管路２２が連絡されている。この第２のパッキン
ＩＡの弾性的な懸垂支持は、外側および内側プロペラシ
ャフト１、４の間における振動および遊びの著しい変動
を補償するためのものである。
ウジングリング１１．１〜１１．４のブロックから半径
方向に間隙を伴って第２のハウジングリング１１．１〜
１１．４の周りを取り巻いて配置され、外側プロペラの
ボス６に固定されている。そして、第２のハウジングリ
ング１１．１〜１１．４のブロックおよび支持リング１
１．５の間には、弾性を有する環状壁２４がのび、第２
のハウジングリング１１．１〜１１．４を支持リング１
１．５に結合している。第２のハウジングリング１１．
１〜１１．４のブロックおよび支持リング１１．５の間
の間隙によって形成された管路には、供給管路２０およ
び返送管路２２が連絡されている。この第２のパッキン
ＩＡの弾性的な懸垂支持は、外側および内側プロペラシ
ャフト１、４の間における振動および遊びの著しい変動
を補償するためのものである。
【００１５】前述の駆動およびパッキンシステムにおい
て、加圧循環潤滑装置は、高圧ポンプ１２と、高圧ポン
プ１２の排出口側に接続された適当な高圧槽１３と、高
圧槽１３から第１のパッキンＡＡにのびる管路１４と、
管路１４に接続された、第２のパッキンＩＡに対する供
給管路２０と、供給管路２０に接続された返送管路２２
と、返送管路２２に接続され、ポンプ１２の吸引口側に
接続された適当な貯留槽１８にのびる管路部分１７から
なる集合体である。特に図２において、本発明にとって
重要な、前述の循環における両方のパッキンの領域内に
ある部分をより詳細に示してある。
て、加圧循環潤滑装置は、高圧ポンプ１２と、高圧ポン
プ１２の排出口側に接続された適当な高圧槽１３と、高
圧槽１３から第１のパッキンＡＡにのびる管路１４と、
管路１４に接続された、第２のパッキンＩＡに対する供
給管路２０と、供給管路２０に接続された返送管路２２
と、返送管路２２に接続され、ポンプ１２の吸引口側に
接続された適当な貯留槽１８にのびる管路部分１７から
なる集合体である。特に図２において、本発明にとって
重要な、前述の循環における両方のパッキンの領域内に
ある部分をより詳細に示してある。
【００１６】高圧槽１３から第１のパッキンＡＡのブロ
ック内に案内される管路１４は、環状間隙１９に導か
れ、さらに環状間隙１９から供給管路２０までのびてお
り、さらに供給管路２０は、シャフトブッシュ１．１お
よび外側プロペラのボス６を経て第２のパッキンＩＡに
のび、そしてそこで、軸受潤滑油空間Ｓに向けられたリ
ップパッキン１０．３およびこれに隣り合うリップパッ
キン１０．２の間に形成された環状間隙２１に導かれて
いる。
ック内に案内される管路１４は、環状間隙１９に導か
れ、さらに環状間隙１９から供給管路２０までのびてお
り、さらに供給管路２０は、シャフトブッシュ１．１お
よび外側プロペラのボス６を経て第２のパッキンＩＡに
のび、そしてそこで、軸受潤滑油空間Ｓに向けられたリ
ップパッキン１０．３およびこれに隣り合うリップパッ
キン１０．２の間に形成された環状間隙２１に導かれて
いる。
【００１７】環状間隙２１から、上記の経路に対して実
質上１８０°転回して、返送管路２２が、第２のパッキ
ンＩＡ、外側プロペラのボス６およびシャフトブッシュ
１．１を経て第１のパッキンＡＡまでのび、さらに、軸
受潤滑油空間Ｓに向けられたリップパッキン８．３およ
び８．４の間に形成された環状間隙２３に導かれてい
る。
質上１８０°転回して、返送管路２２が、第２のパッキ
ンＩＡ、外側プロペラのボス６およびシャフトブッシュ
１．１を経て第１のパッキンＡＡまでのび、さらに、軸
受潤滑油空間Ｓに向けられたリップパッキン８．３およ
び８．４の間に形成された環状間隙２３に導かれてい
る。
【００１８】環状間隙２３から、管路部分１７が、第１
のパッキンＡＡおよびシャフト出口管３を経て貯留槽１
８にのびている。
のパッキンＡＡおよびシャフト出口管３を経て貯留槽１
８にのびている。
【図１】本発明による加圧循環潤滑システムの完全な循
環を概略的に示した、シャフトの軸方向に沿った縦断面
図である。
環を概略的に示した、シャフトの軸方向に沿った縦断面
図である。
【図２】図１における、第１のパッキンおよび第２のパ
ッキンの両方の領域を詳細に示した、シャフトの軸方向
に沿った縦断面図である。
ッキンの両方の領域を詳細に示した、シャフトの軸方向
に沿った縦断面図である。
１ 外側プロペラシャフト
３ シャフト出口管
４ 内側プロペラシャフト
６ 外側プロペラのボス
８．１〜８．４ 第１のパッキンエレメント（リップパ
ッキン） １０．１〜１０．３ 第２のパッキンエレメント（リッ
プパッキン） １３ 高圧槽 １７ 管路部分 １８ 貯留槽 １９ 環状間隙 ２０ 供給管路 ２１ 環状間隙 ２２ 返送管路 ２３ 環状間隙 ２４ 環状壁 ２５、２６ 環状間隙 Ｗ 外水 Ｓ 軸受潤滑油空間
ッキン） １０．１〜１０．３ 第２のパッキンエレメント（リッ
プパッキン） １３ 高圧槽 １７ 管路部分 １８ 貯留槽 １９ 環状間隙 ２０ 供給管路 ２１ 環状間隙 ２２ 返送管路 ２３ 環状間隙 ２４ 環状壁 ２５、２６ 環状間隙 Ｗ 外水 Ｓ 軸受潤滑油空間
フロントページの続き
(72)発明者 エルンスト‐ペーター フォン ベルゲ
ン
ドイツ連邦共和国、2372 アーレフェル
ト、ホイプトシュトラーセ 12
(56)参考文献 特開 平４−11597（ＪＰ，Ａ)
実開 平２−145596（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B63H 5/10
Claims (4)
- 【請求項１】 船体を貫通して設けられ、同心的に配置
された内側および外側プロペラシャフトと、前記外側プ
ロペラシャフトおよび前記船体の間に配置された第１の
パッキンと、前記内側プロペラシャフトおよび前記外側
プロペラシャフトの間に配置された第２のパッキンとを
備え、 前記第１のパッキンは、前記外側プロペラシャフトの外
周を取り巻いて配置されて前記外側プロペラシャフトに
接触する少なくとも３つの第１のパッキンエレメント
と、前記外側プロペラシャフトの外周を取り巻きかつシ
ャフト出口管に水漏れしないように結合され、前記第１
のパッキンエレメントを保持する少なくとも４つの第１
のハウジングリングとを有し、前記第１のパッキンエレ
メントはそれぞれ、隣接する前記第１のハウジングリン
グの間に保持されて互いに間隔をあけて配置され、前記
第２のパッキンは、前記内側プロペラシャフトの外周を
取り巻いて配置されて前記内側プロペラシャフトに接触
する少なくとも３つの第２のパッキンエレメントと、前
記内側シャフトの外周を取り巻きかつ外側プロペラのボ
スに水漏れしないように結合され、前記第２のパッキン
エレメントを保持する少なくとも４つの第２のハウジン
グリングとを有し、前記第２のパッキンエレメントはそ
れぞれ、隣接する前記第２のハウジングリングの間に保
持されて互いに間隔をあけて配置されており、隣り合う
前記第１のパッキンエレメントの間の環状間隙中および
隣り合う前記第２のパッキンエレメントの間の環状間隙
中に潤滑油が供給されるようにした船舶のプロペラ駆動
機構のパッキンに対する潤滑装置において、 潤滑油供給装置が独立した加圧循環潤滑装置として形成
され、 圧力源１２から前記第１のパッキンＡＡにのび、前記第
１のパッキンエレメント８．１〜８．４の間の環状間隙
１９、２３、２５に接続する管路１４と、 前記外側プロペラシャフト１または前記外側プロペラシ
ャフトに対するブッシュ１．１および前記外側プロペラ
のボス６を貫通してのびる供給管路２０と、 前記外側プロペラのボス６および前記外側プロペラシャ
フト１または前記外側プロペラシャフトに対するブッシ
ュ１．１を貫通してのびる、前記供給管路２０に対し実
質上直径方向に対置された返送管路２２とを備え、 前記供給管路２０は、一端が前記第１のパッキンエレメ
ント８．１〜８．４の間の環状間隙１９、２３、２５に
接続され、他端が前記第２のパッキンＩＡにおける前記
第２のパッキンエレメント１０．１〜１０．３の間の環
状間隙２１、２６に接続され、前記返送管路２２は、一
端が前記第２のパッキンエレメント１０．１〜１０．３
の間の環状間隙２１、２６に接続され、他端が前記第１
のパッキンエレメント８．１〜８．４の間の環状間隙１
９、２３、２５に接続されており、さらに、 前記第１のパッキンエレメント８．１〜８．４の間の環
状間隙１９、２３、２５から、前記第１のパッキンＡＡ
および前記シャフト出口管３を経て前記ポンプ１２にの
びる管路部分１７と、 前記第２のハウジングリング１１．１〜１１．４から半
径方向に間隙を伴って前記第２のハウジングリング１
１．１〜１１．４の周りを取り巻いて配置され、前記外
側プロペラのボス６に固定された支持リング１１．５
と、 前記第２のハウジングリング１１．１〜１１．４および
前記支持リング１１．５の間にのび、前記第２のハウジ
ングリング１１．１〜１１．４を前記支持リング１１．
５に結合する、弾性を有する環状壁２４とを備えてお
り、 前記第２のハウジングリング１１．１〜１１．４は、前
記環状壁２４および前記支持リング１１．５を介して前
記外側プロペラのボス６に結合され、前記第２のハウジ
ングリング１１．１〜１１．４および前記支持リング１
１．５の間の間隙によって形成された管路には、前記供
給管路２０および前記返送管路２２が連絡されているこ
とを特徴とする潤滑装置。 - 【請求項２】 前記第１のパッキンＡＡは、漏れを防ぐ
べき外水Ｗに向けられた２つの前記第１のパッキンエレ
メント８．１、８．２と、漏れを防ぐべき軸受潤滑油空
間Ｓに向けられた２つの前記第１のパッキンエレメント
８．３、８．４からなる４重パッキンをなし、前記第２
のパッキンＩＡは、漏れを防ぐべき外水Ｗに向けられた
２つの前記第２のパッキンエレメント１０．１、１０．
２と、漏れを防ぐべき軸受潤滑油空間Ｓに向けられた１
つの前記第２のパッキンエレメント１０．３からなる３
重パッキンをなしていることを特徴とする請求項１に記
載の潤滑装置。 - 【請求項３】 前記第１のパッキンＡＡにおける前記外
水Ｗに向けられた第１のパッキンエレメントの対８．
１、８．２、および前記軸受潤滑油空間Ｓに向けられた
第１のパッキンエレメントの対８．３、８．４の間に形
成された環状間隙１９と、前記第２のパッキンＩＡにお
ける前記軸受潤滑油空間Ｓに向けられた第２のパッキン
エレメント１０．３およびそれに隣り合う前記外水Ｗに
向けられた第２のパッキンエレメント１０．２の間に形
成された環状間隙２１と、前記第１のパッキンＡＡにお
ける前記軸受潤滑油空間Ｓに向けられた第１のパッキン
エレメントの対８．３、８．４の間に形成された環状間
隙２３とを有していることを特徴とする請求項２に記載
の潤滑装置。 - 【請求項４】 前記圧力源が前記ポンプ１２として形成
されており、前記ポンプの排出口側には適当な高圧槽１
３が接続され、前記ポンプの吸引口側には適当な貯留槽
１８が接続されていることを特徴とする請求項１〜３の
いずれかに記載の潤滑装置。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE4232753.9 | 1992-09-30 | ||
| DE4232753A DE4232753C2 (de) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | Schmieranordnung für Abdichtungen von Propellerantrieben für Schiffe mit zwei konzentrisch zueinander angeordneten gegenläufigen Propellern |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06321184A JPH06321184A (ja) | 1994-11-22 |
| JP3479328B2 true JP3479328B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=6469214
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26989793A Expired - Lifetime JP3479328B2 (ja) | 1992-09-30 | 1993-09-30 | ２本の同心的に配置された二重反転プロペラシャフトを備えた船舶のプロペラ駆動機構のパッキンに対する潤滑装置 |
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|---|---|
| US (1) | US5374208A (ja) |
| JP (1) | JP3479328B2 (ja) |
| KR (1) | KR100301150B1 (ja) |
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| DE (1) | DE4232753C2 (ja) |
| GB (1) | GB2271397B (ja) |
| NL (1) | NL193532C (ja) |
| RU (1) | RU2062734C1 (ja) |
| SE (1) | SE509860C2 (ja) |
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