JPH0678078B2 - 舶用二重反転プロペラ軸潤滑装置 - Google Patents

舶用二重反転プロペラ軸潤滑装置

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JPH0678078B2
JPH0678078B2 JP27376785A JP27376785A JPH0678078B2 JP H0678078 B2 JPH0678078 B2 JP H0678078B2 JP 27376785 A JP27376785 A JP 27376785A JP 27376785 A JP27376785 A JP 27376785A JP H0678078 B2 JPH0678078 B2 JP H0678078B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、船用二重反転プロペラのプロペラ軸系におけ
る軸受のための潤滑装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、船用二重反転プロペラとしては第3図に示すよ
うなものがあり、船首側プロペラ7′を後端にそなえた
外軸2′が、船尾管11′内を貫通して配設され、同船尾
管11′と外軸2′との間に介装された船尾側外軸軸受
5′および船首側外軸軸受6′により支持されている。
また、船首側プロペラ8′を後端にそなえた内軸1′
が、外軸2′内を貫通し同外軸2′と同軸的に配設さ
れ、外軸2′と内軸1′との間に介装された船尾側内軸
軸受3′および船首側内軸軸受4′により支持されてい
る。
そして、これらの内軸1′と外軸2′とは、図示しない
反転装置を介して図示しない主機に接続され、プロペラ
8′および7′を互いに反対方向に回転駆動しうるよう
になっている。
一方、外軸用船尾管軸封装置9′aおよび9′bがそれ
ぞれ船外および船内における船尾管11′と外軸2′との
間に設けられるとともに、内軸用船尾管軸封装置10′a
および10′bが、それぞれ船外および船内における外軸
2′と内軸1′との間に設けられており、これらの船尾
管軸封装置9′a,9′b,10′aおよび10′bは、内軸
1′,外軸2′および船尾管11′それぞれの相対的な軸
方向移動を防止するほか、内軸軸受3′,4′および外軸
軸受5′,6′における潤滑油のリークを防止するように
なっている。
上述のような船用二重反転プロペラのプロペラ軸系の潤
滑装置においては、従来、第3図に示すように、船内に
おける船尾管11′前端部に、潤滑油を船尾管11′と外軸
2′との間に供給するための潤滑油供給口12′が設けら
れ、外軸2′に、潤滑油通路部13′が、外軸用船尾管軸
封装置9′aの付近の外軸2′外周面から同外軸2′内
の船尾側内軸軸受3′へ到るように形成されていて、潤
滑油供給口12′から供給される潤滑油が、外軸2′の外
周面に沿い外軸軸受6′,5′外軸用船尾管軸封装置9′
aおよび潤滑油通路部13′を通過した後、内軸1′の外
周面に沿い船尾側内軸軸受3′,内軸用船尾管軸封装置
10′aおよび船首側内軸軸受4′へと到るように、潤滑
油通路が構成される。
また、船主側内軸軸受4′を経由した潤滑油を船尾管1
1′の船首側に形成された排油口15′を通じて排出しう
る潤滑油排出通路部14′が外軸2′に形成されている。
さらに、従来、船首側の内軸用船尾管軸封装置10′bの
潤滑のために、上述の潤滑装置とは別個の潤滑装置がそ
なえられ、同装置においては、船尾管11′の船首側に設
けられた潤滑油供給口16′から供給される潤滑油が、外
軸2′に形成された潤滑油通路部18′を通って船首側の
内軸用船尾管軸封装置10′bを潤滑した後、内軸1′に
穿たれた潤滑油通路部17′を経由し排出口15′を通じて
排出されるように、潤滑油通路が形成されている。
したがって、上述のような従来の船用二重反転プロペラ
軸潤滑装置では、矢印Aで示すように、潤滑油供給口1
2′より流入する潤滑油は、船首側外軸軸受6′および
船首側の外軸用船尾管軸封装置9′bを潤滑してから外
軸2′外周面に沿って船尾側へ到り、矢印Bで示すよう
に、外軸2′外周面船尾側において、船尾側内軸軸受
3′および船尾側の外軸用船尾管軸封装置9′aを潤滑
する。
そして、同潤滑油は、矢印Cで示すように、潤滑油通路
部13′を通じて船尾側の内軸1′外周面に流入し、船尾
側内軸軸受3′および船尾側の内軸用船尾管軸封装置1
0′aを経由した後、矢印D,Eで示すように、内軸1外周
面に沿って船首側に流入し船首側外軸軸受6′を潤滑す
る。
この段階で、潤滑油の温度は極めて高く上昇しており、
船首側外軸軸受6′を経由した潤滑油は、船首側の内軸
用船尾管軸封装置10′bをつづいて潤滑するには不適当
なため、矢印Fで示すように、排油通路部14′および排
油口15′からなる潤滑油排出通路を通じて排出される。
また、船首側の内軸用船尾管軸封装置10′bを潤滑する
ため、矢印Hで示すように、潤滑油供給口16′から供給
される低温の潤滑油は、潤滑油通路部18′を通って内軸
用船尾管軸装置10′bを潤滑してから、矢印Gで示すよ
うに、内軸1′に設けられた潤滑油通路部17′を通じて
矢印Fで示すように、排出口15′から排出される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述のような従来の船用二重反転プロペ
ラ軸潤滑装置では、構造的に極めて大きな重量を有する
内軸1′および外軸2′がそれぞれの軸受に支持されて
高速回転するため、船首側外軸軸受6′,船尾側外軸軸
受5′および船尾側内軸軸受3′を流体潤滑する過程
で、潤滑油の温度上昇が大きくなり、極めて高温の潤滑
油が船首側内軸軸受4′に供給されることになる。この
ため、船首内軸軸受4′の摺動面に潤滑油の油膜が形成
されず、船首側内軸軸受4′の潤滑性能が極めて劣化
し、場合によっては内軸1′と船首側内軸軸受4′とが
直接接触を起こして焼き付けを発生するなどの問題点が
生じる。
また、船首側の内軸用船尾管軸封入装置10′bの潤滑装
置を形成すべく、内軸1′に穿たれた潤滑油通路部17′
は、内軸1′の構造強度上通路半径の大きさが制限され
るが、このため潤滑油の圧力損失が非常に大きく、潤滑
油は慣れにくくなるので、従来の船用二重反転プロペラ
の船首側の内軸用船尾管軸封装置は、潤滑系統として信
頼性に欠けるという問題点もある。
本発明は、これらの問題点の解決をはかろうとするもの
で、内軸の軸系を潤滑する潤滑油供給系と外軸の軸系を
潤滑する潤滑油供給系とをそれぞれ独立して設けること
により、船用二重反転プロペラのプロペラ軸系における
潤滑性能の向上をはかった、船用二重反転プロペラ軸潤
滑装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
このため、本発明の船用二重反転プロペラ軸潤滑装置
は、船尾に設けられた二重反転プロペラ軸系において、
船尾管に嵌挿されたパイプ状外軸の軸受を潤滑する第1
の潤滑油供給系と、上記パイプ状外軸に嵌挿された内軸
の軸受を潤滑する第2の潤滑油供給系とをそなえ、上記
第1の潤滑油供給系が、上記船尾管の壁部に形成された
潤滑油供給口を通じ上記外軸の船尾側外周面から同外軸
の船尾側軸受を経由して同外軸の船首側軸受へ到る第1
の潤滑油通路と、上記外軸の船首側軸受を経由した潤滑
油を上記船尾管に形成された第1の排油口を通じて排出
しうる第1の潤滑油排出通路とをそなえて形成され、上
記第2の潤滑油供給系が、上記内軸の前端部から同内軸
の内部通路を通り同内軸の後端部で同内部通路と連通す
るように同内軸の壁部に貫設さた潤滑油通路部を通って
同内軸の船尾側軸受を経由し同内軸の船首側軸受へ到る
第2の潤滑油通路と、上記内軸の船首側軸受を経由した
潤滑油を上記外軸の壁部に形成された潤滑油連通部と上
記船尾管に形成された第2の排出口とを通じて排出しう
る第2の潤滑油排出通路とをそなえて形成されて、上記
の第1および第2の排油口へそれぞれ向って流れる各潤
滑油の相互間を仕切るシール部材が、上記船尾管の内周
面と上記外軸の外周面との間に配設されたことを特徴と
している。
〔作用〕
上述の本発明の船用二重反転プロペラ軸潤滑装置では、
第1の潤滑油供給系によって供給される潤滑油により、
船首側および船尾側における外軸軸受および外軸用軸封
装置が潤滑され、愛2の潤滑油供給系によって供給され
る潤滑油により船首側および船尾側における内軸軸受お
よび内軸用軸封装置が潤滑される。
〔実施例〕
以下、図面により本発明の一実施例として舶用二重反転
プロペラ軸潤滑装置について説明すると、第1図はその
縦断面図、第2図は第1図のII部を拡大して示す断面図
である。
第1図に示すように、本実施例の装置が適用される舶用
二重反転プロペラにおいては、船首側プロペラ12を後端
にそなえた外軸17が、船尾管23内を貫通して配設され、
同船尾管23と外軸17との間に介装された外軸軸受16a,16
bにより支持されている。
また、船尾側プロペラ11を後端にそなえた内部通路18a
を有する内軸18が、外軸17内を貫通し同外軸17と同軸的
に配設され、外軸17と内軸18との間に介装された内軸軸
受15a,15bにより支持されている。
そして、これらの内軸18と外軸17とは、弾性継手21およ
び減速兼反転ギヤ装置20を介して舶用原動機22に接続さ
れ、プロペラ11,12を互いに反対方向に回動駆動しうる
ようになっている。
一方、外軸用軸封装置14aおよび14bが、それぞれ船外お
よび船内における船尾管23と外軸17との間に設けられる
とともに、内軸用軸封装置13aおよび13bが、それぞれ船
外および船内における外軸17と内軸18との間に設けられ
ており、これらの軸封装置13a,13b,14aおよび14bは、外
軸17,内軸18および船尾管23それぞれの相対的な軸方向
移動を防止するほか、内軸軸受15a,15bおよび外軸軸受1
6a,16bにおける潤滑油のリークを防止するようになって
いる。
上述のような舶用二重反転プロペラの軸系を潤滑するた
めの本実施例の装置においては、外軸用潤滑油入口管7
に接続され外軸17外周に外軸用軸封装置14aに潤滑油を
供給する潤滑油供給口24が船尾管23の壁部に形成され、
同潤滑油供給口24から流入する潤滑油が外軸用軸封装置
14aおよび外軸軸受16aを経由して外軸17の外周面に沿っ
て船首側の外軸軸受16bへと到るように、第1の潤滑油
通路(矢印I,J参照)がそなえられる。
そして、船尾管23の前端には第1の排油口25bが設けら
れ、同排油口25bは潤滑油出口管5bに接続されており、
これらの排油口25bおよび潤滑油出口管5bから、外軸軸
受16bを経由した潤滑油を排出しうる第1の潤滑油排出
通路(矢印K参照)が構成され、上記の第1の潤滑油通
路および潤滑油排出通路から外軸の軸受を潤滑する第1
の潤滑油供給系が構成される。
一方、内軸18の内部通路18aは、その船首側端部におい
て内軸用潤滑油入口管4に接続されるとともに、内軸18
の船尾側端部において同内軸18の壁部に貫設された潤滑
油通路部26によって内軸18と外軸17との間の内軸用軸封
装置13a内側部へ連通されていて、内軸用潤滑油入口管
4から内部通路18aに流入する潤滑油が、潤滑油通路部2
6を通り内軸18外周面に到り、内軸用軸封装置13aおよび
内軸軸受15aを経由して内軸18の外周面に沿って船首側
に流れ、船首側の内軸軸受15bおよび内軸用軸封装置13b
へと到るように、第2の潤滑油通路(矢印B,C,D,E,F参
照)がそなえられる。
そして、船尾管23の排出口25bよりも前端側には、第2
の排油口25aが設けられ、同排油口25aは潤滑油出口管5a
に接続されている。
また、外軸17には、内軸軸受15b付近の外軸17内側と、
排油口25a付近の外軸17外側とを連通するように、潤滑
油通路部27が形成される。
これらの排油口25a,潤滑油排出口管5aおよび潤滑油通路
部27から、内軸軸受15bを経由した潤滑油を排出しうる
第2の潤滑油排出通路(矢印G参照)が構成され、上記
の第2の潤滑油通路および潤滑油排出通路から内軸の軸
受い潤滑する第2の潤滑油供給系が構成される。
また、本装置は、第2図に示すように、排油口25bへ向
かう第1の潤滑油排出通路を流れる潤滑油と、排油口25
aへ向かう第2の潤滑油排出通路を流れる潤滑油との相
互間を仕切るためのシール部材として、ラビリンスシー
ル19が船尾管23の内周面と外軸17の外周面との間に配設
されている。
さらに、本装置は、上述の第1の潤滑油供給系および第
2の潤滑油供給系に、それぞれ外軸用潤滑油入口管7お
よび内軸用潤滑油入口管4を介して、低温度で高品質な
潤滑油を供給するための潤滑油タンク1,潤滑油ポンプ2
および潤滑油冷却機3を接続させて構成される。
なお、第1図中の符号6はサイトグラス、8,9は潤滑油
落し管、10はバルブを示す。
本発明の一実施例としての舶用二重反転プロペラ軸潤滑
装置は上述のごとく構成されているので、潤滑油タンク
1に貯蔵される潤滑油が、矢印Aで示すように、潤滑油
ポンプ2および潤滑油冷却機3により冷却されて送り出
され、外軸用潤滑油入口管7および内軸用潤滑油入口管
4に送給される。
このうち、矢印Iで示すように、外軸用潤滑油入口管7
に送給された潤滑油は、潤滑油供給口24より流出して、
低温度を保ったまま外軸用軸封装置14aおよび外軸軸受1
6aを潤滑してから、矢印Jで示すように、外軸17外周面
に沿って船首側に流れ外軸軸受16bを潤滑する。
そして、潤滑を追えた上記潤滑油は、矢印Kで示すよう
に、排出口25bより潤滑油出口管5bを通じて排出され
る。
一方、矢印Bで示すように、内軸用潤滑油入口管4に送
給された潤滑油は、矢印C,Dで示すように、内軸18の内
部通路18aを船首部から船追部へ向って流れ、矢印Eで
示すように、潤滑油通路部26から内軸18外周面船尾部に
流出し、低温度を保ったまま内軸用軸封装置13aおよび
内軸軸受15aを潤滑する。
そして、この潤滑油は矢印Fで示すように、内軸18外周
面に沿って船首部へ向って流れ、内軸軸受15bおよび内
軸用軸封入装置13bを潤滑した後、潤滑油通路部27を通
じて外軸17外周面船首部に流出し、比較的低温の状態で
外軸用軸封装置14bを潤滑する。
潤滑を追えた上記潤滑油は、矢印Gで示すように、排出
口25aより潤滑油出口管5aを通じて排出される。
ところで、第1の潤渇油排出通路を流れる潤滑油と、第
2の潤滑油排出通路を流れる潤滑油との間には圧力差が
生じることがあるが、それぞれの潤滑油の相互間をシー
ル部材としてのラビリンスシール19が液密に仕切ってい
るので、それぞれの潤滑油が相互に干渉しあうようなこ
とはない。
また、上述の第1の潤滑油供給系と第2の潤滑油供給系
を流れる潤滑油の流れが目視できるように、潤滑油出口
管5bおよび5aにはサイトグラス6,6が介装されている。
サイトグラス6,6を経由して潤滑油出口管5bおよび5aを
流れる潤滑油は、矢印Hで示すように、合流してから潤
滑油タンク1に還元されて貯蔵され、潤滑油として再利
用される。
なお、潤滑油落し管8,9は、船尾管23から内軸18および
外軸17の引抜き作業等を行なう際に、船尾管23内の潤滑
油を抜き取って潤滑油タンク1に還元するために配設さ
れたものである。
このように、本発明の一実施例としての舶用二重反転プ
ロペラ軸潤滑装置によれば、外軸系を潤滑する第1の潤
滑供給系と内軸系を潤滑する第2の潤滑油供給系とを、
それぞれ全く独立に設けてあるので、低温度で高品質の
潤滑油で各軸受および軸封装置を潤滑することが可能と
なり、各軸受の性能を従来より飛躍的に高めることがで
きる。
また、第1および第2の潤滑油供給系を流れる潤滑油の
流量をそれぞれ独立して計測し調整することができ、潤
滑系統として極めて信頼性の高いものとなっているほ
か、第1および第2の潤滑油供給系を流れる潤滑油の油
圧を海水の水圧より大きく保つことにより、海水の船内
への浸入が防止される。
さらに、内軸18の軸線に沿って内部通路18aを設けるこ
とにより、内軸18は軽量化されて、各軸受に加わる面圧
が小さくなっているので、各軸受の性能はより一層向上
する。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明の舶用二重反転プロペラ軸
潤滑装置によれば、次のような効果ないし利点が得られ
る。
(1)第1および第2の潤滑油供給系より、外軸の軸受
および内軸の軸受のそれぞれに対して、低温度で高品質
の潤滑油を直接供給し、外軸の軸受および内軸の軸受の
摺動面が常時流体潤滑されるので、外軸および内軸の軸
受性能を飛躍的に高めることができる。
(2)内軸の軸線に沿って内部通路が設けられてるの
で、内軸の軽量化が可能となり、各軸受に加わる面圧が
小さくなって、外軸および内軸の軸受性能はより一層向
上する。
(3)第1の潤滑油供給系を流れる潤滑油の流量と第2
の潤滑油供給系を流れる潤滑油の流量とをそれぞれ独立
して計測し調整することが可能となっているので、潤滑
系統としての信頼性が著しく向上するとともに、点検や
メンテナンスも簡易化される。
(4)第1の潤滑油供給系を流れる潤滑油の油圧と第2
の潤滑油供給系を流れる潤滑油の油圧とを共に海水の水
圧よりも大きく保つことにより、海水の船内への浸入を
確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は本発明の一実施例としての舶用二重反転プロ
ペラ軸潤滑装置を示すもので、第1図はその縦断面図、
第2図は第1図のII部を拡大して示す断面図であり、第
3図は従来の舶用二重反転プロペラ軸潤滑装置を示す縦
断面図である。 1……潤滑油タンク、2……潤滑油ポンプ、3……潤滑
油冷却機、4……内軸用潤滑油入口管、5a,5b……潤滑
油出口管、6……サイトグラス、7……外軸用潤滑油入
口管、8,9……潤滑油落し管、10……バルブ、11……船
尾側プロペラ、12……船首側プロペラ、13a,13b……内
軸用軸封装置、14a,14b……外軸用軸封装置、15a,15b…
…内軸軸受、16a,16b……外軸軸受、17……外軸、18…
…内軸、18a……内付通路、19……シール部材としての
ラビリンスシール、20……減速兼反転ギヤ装置、21……
弾性継手、22……舶用原動機、23……船尾管、24……潤
滑油供給口、25a……第2の排油口、25b……第1の排油
口、26,27……潤滑油通路部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船尾に設けられた二重反転プロペラ軸系に
    おいて、船尾管に嵌挿されたパイプ状外軸の軸受を潤滑
    する第1の潤滑油供給系と、上記パイプ状外軸に嵌挿さ
    れた内軸の軸受を潤滑する第2の潤滑油供給系とをそな
    え、上記第1の潤滑油供給系が、上記船尾管の壁部に形
    成された潤滑油供給口を通じ上記外軸の船尾側外周面か
    ら同外軸の船尾側軸受を経由して同外軸の船首側軸受へ
    到る第1の潤滑油通路と、上記外軸の船首側軸受を経由
    した潤滑油を上記船尾管に形成された第1の排油口を通
    じて排出しうる第1の潤滑油排出通路とをそなえて形成
    され、上記第2の潤滑油供給系が、上記内軸の前端部か
    ら同内軸の内部通路を通り同内軸の後端部で同内部通路
    と連通するように同内軸の壁部に貫設された潤滑油通路
    部を通って同内軸の船尾側軸受を経由し同内軸の船首側
    軸受へ到る第2の潤滑油通路と、上記内軸の船首側軸受
    を経由した潤滑油を上記外軸の壁部に形成された潤滑油
    通路部と上記船尾管に形成された第2の排油口とを通じ
    て排出しうる第2の潤滑油排出通路とをそなえて形成さ
    れて、上記の第1および第2の排油口へそれぞれ向って
    流れる各潤滑油の相互間を仕切るシール部材が、上記船
    尾の内周面と上記外軸の外周面との間に配設されたこと
    を特徴とする、船用二重反転プロペラ軸潤滑装置。
JP27376785A 1985-12-05 1985-12-05 舶用二重反転プロペラ軸潤滑装置 Expired - Lifetime JPH0678078B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE4232753C2 (de) * 1992-09-30 2001-03-08 Blohm & Voss Ind Gmbh Schmieranordnung für Abdichtungen von Propellerantrieben für Schiffe mit zwei konzentrisch zueinander angeordneten gegenläufigen Propellern

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JPS62134396A (ja) 1987-06-17

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