JP2915589B2 - 2重反転プロペラー軸系の中間軸受及び船尾管軸受の潤滑装置 - Google Patents
2重反転プロペラー軸系の中間軸受及び船尾管軸受の潤滑装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2重反転プロペラー軸系
の潤滑装置に関し、特にその中間軸受および 船尾管軸受
の潤滑装置に関する。
の潤滑装置に関し、特にその中間軸受および 船尾管軸受
の潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】2重反転プロペラー軸系の内軸軸受は、
内軸と外軸が互いに反転するため、動圧による流体潤滑
負荷能力がないか、あるいは小さいので内軸は静圧軸受
により、潤滑支持する必要がある。この種の従来の給油
装置を図3縦断面図について説明すると、01は、給油
軸02を駆動するためのエンジンであり、03は内軸0
9と外軸013を互いに反転させるための反転装置であ
る。ポンプPにて供給した高圧油は、給油軸02に取付
けられた給油装置04及び内軸用中間軸の給油孔05,
オリフィス06を介し、内軸軸受07及び内軸用中間軸
受08a〜08dに送られ、内軸09及び内軸用中間軸
010a,010bを静圧により潤滑支持している。内
軸プロペラー011に回転を伝達するための内軸用中間
軸010a,010bは、内軸用カップリング012
a,012bにより連結され、また、外軸用中間軸01
4a,014bと外軸013とは、外軸用カップリング
015a,015bにより連結され、外軸プロペラー0
16に回転が伝達される。外軸用中間軸014a,01
4bは、架台019a〜019d,ハウジング018a
〜018d及び外軸用中間軸受017a〜017dで、
外軸013は、船尾管021内に設けられた外軸軸受0
20でそれぞれ動圧による流体潤滑で支持されている。
内軸と外軸が互いに反転するため、動圧による流体潤滑
負荷能力がないか、あるいは小さいので内軸は静圧軸受
により、潤滑支持する必要がある。この種の従来の給油
装置を図3縦断面図について説明すると、01は、給油
軸02を駆動するためのエンジンであり、03は内軸0
9と外軸013を互いに反転させるための反転装置であ
る。ポンプPにて供給した高圧油は、給油軸02に取付
けられた給油装置04及び内軸用中間軸の給油孔05,
オリフィス06を介し、内軸軸受07及び内軸用中間軸
受08a〜08dに送られ、内軸09及び内軸用中間軸
010a,010bを静圧により潤滑支持している。内
軸プロペラー011に回転を伝達するための内軸用中間
軸010a,010bは、内軸用カップリング012
a,012bにより連結され、また、外軸用中間軸01
4a,014bと外軸013とは、外軸用カップリング
015a,015bにより連結され、外軸プロペラー0
16に回転が伝達される。外軸用中間軸014a,01
4bは、架台019a〜019d,ハウジング018a
〜018d及び外軸用中間軸受017a〜017dで、
外軸013は、船尾管021内に設けられた外軸軸受0
20でそれぞれ動圧による流体潤滑で支持されている。
【0003】給油孔05及びオリフィス06を介して供
給された高圧油は、内軸軸受07及び内軸用中間軸受0
8a〜08dに送られ、内軸09及び内軸用中間軸01
0a,010bを静圧支持し、各内軸軸受07,08a
〜08dから排出された油はボリュームがあるため低圧
となる。これらの低圧油は、各内軸軸受07,08a〜
08dに設けた排油溝022を通り、外軸020及び外
軸用中間軸014a,014bに設けた排油孔023を
経由して、外軸軸受020及び外軸用中間軸受017a
〜017dに供給される。
給された高圧油は、内軸軸受07及び内軸用中間軸受0
8a〜08dに送られ、内軸09及び内軸用中間軸01
0a,010bを静圧支持し、各内軸軸受07,08a
〜08dから排出された油はボリュームがあるため低圧
となる。これらの低圧油は、各内軸軸受07,08a〜
08dに設けた排油溝022を通り、外軸020及び外
軸用中間軸014a,014bに設けた排油孔023を
経由して、外軸軸受020及び外軸用中間軸受017a
〜017dに供給される。
【0004】外軸軸受020からの排油は当該軸受に設
けた排油溝024を通り、船尾管021に設けた排油孔
025及び船尾管用排油管026を経由してタンク02
9へ戻る。一方、外軸用中間軸受017a〜017dの
排油は排油通路027を介し中間軸用排油管028に合
流したのちタンク029へ回収するようになっている。
船尾シール030及び船首シール031は海水034の
浸入あるいは、油の漏洩を防止するため、通常複数段設
けられており、船尾管内の油の圧力はエアベント付排油
管026で、海水のヘッド圧より高くしてあり、船首シ
ールは、1段当りの差圧を小さくするため、エアベント
付ヘッドタンク032を設けてある。中間軸に設けてあ
るオイルシール033は油の漏洩を防止するためのもの
で、エアベント付中間軸用排油管028により、大気圧
より若干高く保つようにしてある。
けた排油溝024を通り、船尾管021に設けた排油孔
025及び船尾管用排油管026を経由してタンク02
9へ戻る。一方、外軸用中間軸受017a〜017dの
排油は排油通路027を介し中間軸用排油管028に合
流したのちタンク029へ回収するようになっている。
船尾シール030及び船首シール031は海水034の
浸入あるいは、油の漏洩を防止するため、通常複数段設
けられており、船尾管内の油の圧力はエアベント付排油
管026で、海水のヘッド圧より高くしてあり、船首シ
ールは、1段当りの差圧を小さくするため、エアベント
付ヘッドタンク032を設けてある。中間軸に設けてあ
るオイルシール033は油の漏洩を防止するためのもの
で、エアベント付中間軸用排油管028により、大気圧
より若干高く保つようにしてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装置では多くの内軸軸受へ高圧油を供給するには大
容量の高圧ポンプが必要とする関係上、下記のような欠
点がある。 (1)給油系の損失が大きくなる。 (2)大容量の高圧ポンプは寿命が短い。 (3)潤滑油供給系の信頼性に欠ける。
うな装置では多くの内軸軸受へ高圧油を供給するには大
容量の高圧ポンプが必要とする関係上、下記のような欠
点がある。 (1)給油系の損失が大きくなる。 (2)大容量の高圧ポンプは寿命が短い。 (3)潤滑油供給系の信頼性に欠ける。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たもので、給油系の損失を少なくし、ポンプの長寿命化
及び潤滑油供給系の信頼性の向上を図るようにした、2
重反転プロペラー軸系の中間軸受及び船尾管軸受の潤滑
装置を提供することを目的とする。
たもので、給油系の損失を少なくし、ポンプの長寿命化
及び潤滑油供給系の信頼性の向上を図るようにした、2
重反転プロペラー軸系の中間軸受及び船尾管軸受の潤滑
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、後
端部に前部プロペラを取り付けられた中空状の外軸と、
後端部に後部プロペラを取り付けられるとともに上記外
軸の内部に同軸的に配設された内軸と、上記の外軸と内
軸とを互いに反対方向に回転させる反転装置とをそな
え、上記の外軸および内軸と上記反転装置との間に、外
軸中間軸と内軸中間軸とがそれぞれ介装され、上記外軸
を船尾管に軸支すべく同船尾管の内部に配 設された外軸
軸受と上記外軸中間軸を軸支する外軸用中間軸受と、上
記内軸の船尾部を軸支すべく上記船尾管の内部で上記外
軸に支持された内軸軸受と上記内軸中間軸を軸支すべく
上記外軸中間軸に支持された内軸用中間軸受とが設けら
れ、上記の内軸中間軸と内軸の各中心部を連通して上記
内軸軸受に高圧の潤滑油を供給するための高圧給油孔が
設けられ、上記内軸の上記内軸軸受と対向する個所に高
圧用オリフィスをそなえた給油孔が内軸半径方向に形成
され、上記内軸中間軸の上記高圧供給孔の周囲に中圧給
油孔が軸方向に設けられるとともに同内軸中間軸の上記
内軸用中間軸受と対向する個所に中圧用オリフィスが形
成され、上記内軸軸受に排油溝が設けられ、同排油溝に
連通して同排油溝から排出される潤滑油を上記外軸軸受
に導く排油孔が上記外軸に設けられ、上記内軸用中間軸
受に排油溝が設けられ、同排油溝に連通して同排油溝か
ら排出される潤滑油を上記外軸用中間軸受に導く排油孔
が上記外軸中間軸に設けられ、上記高圧給油孔に高圧の
潤滑油を供給する高圧ポンプと、上記中圧給油孔に中圧
の潤滑油を供給する中圧ポンプとが設けられていること
を特徴とする。
端部に前部プロペラを取り付けられた中空状の外軸と、
後端部に後部プロペラを取り付けられるとともに上記外
軸の内部に同軸的に配設された内軸と、上記の外軸と内
軸とを互いに反対方向に回転させる反転装置とをそな
え、上記の外軸および内軸と上記反転装置との間に、外
軸中間軸と内軸中間軸とがそれぞれ介装され、上記外軸
を船尾管に軸支すべく同船尾管の内部に配 設された外軸
軸受と上記外軸中間軸を軸支する外軸用中間軸受と、上
記内軸の船尾部を軸支すべく上記船尾管の内部で上記外
軸に支持された内軸軸受と上記内軸中間軸を軸支すべく
上記外軸中間軸に支持された内軸用中間軸受とが設けら
れ、上記の内軸中間軸と内軸の各中心部を連通して上記
内軸軸受に高圧の潤滑油を供給するための高圧給油孔が
設けられ、上記内軸の上記内軸軸受と対向する個所に高
圧用オリフィスをそなえた給油孔が内軸半径方向に形成
され、上記内軸中間軸の上記高圧供給孔の周囲に中圧給
油孔が軸方向に設けられるとともに同内軸中間軸の上記
内軸用中間軸受と対向する個所に中圧用オリフィスが形
成され、上記内軸軸受に排油溝が設けられ、同排油溝に
連通して同排油溝から排出される潤滑油を上記外軸軸受
に導く排油孔が上記外軸に設けられ、上記内軸用中間軸
受に排油溝が設けられ、同排油溝に連通して同排油溝か
ら排出される潤滑油を上記外軸用中間軸受に導く排油孔
が上記外軸中間軸に設けられ、上記高圧給油孔に高圧の
潤滑油を供給する高圧ポンプと、上記中圧給油孔に中圧
の潤滑油を供給する中圧ポンプとが設けられていること
を特徴とする。
【0008】
【作用】本発明では、給油系統が、船尾管に配設された
軸受を潤滑する高圧系と、中間軸受を潤滑する中圧系と
に分けられ、上記高圧系に高圧ポンプが、また上記中圧
系に中圧ポンプがそれぞれ接続されていて、高圧用オリ
フィスより供給された高圧の潤滑油は、内軸軸受を潤滑
し、その潤滑油は、排油溝、外軸軸受に供給される。 ま
た、中圧用オリフィスより供給された中圧潤滑油は、内
軸用中間軸受を潤滑し、その潤滑油は排油孔を経由し
て、外軸用中間軸受に供給される。 このようにして、内
軸及び内軸中間軸は静圧潤滑で支持され、外軸および外
軸中間軸は動圧による流体潤滑により支持される。
軸受を潤滑する高圧系と、中間軸受を潤滑する中圧系と
に分けられ、上記高圧系に高圧ポンプが、また上記中圧
系に中圧ポンプがそれぞれ接続されていて、高圧用オリ
フィスより供給された高圧の潤滑油は、内軸軸受を潤滑
し、その潤滑油は、排油溝、外軸軸受に供給される。 ま
た、中圧用オリフィスより供給された中圧潤滑油は、内
軸用中間軸受を潤滑し、その潤滑油は排油孔を経由し
て、外軸用中間軸受に供給される。 このようにして、内
軸及び内軸中間軸は静圧潤滑で支持され、外軸および外
軸中間軸は動圧による流体潤滑により支持される。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図面について説明する
と、図1はその全体縦断面図、図2は図1のII−II
に沿った横断面図である。上図において、1は給油軸2
を駆動するためのエンジンであり、3は内軸6と外軸8
を互いに、反転させるための反転装置である。高圧ポン
プP1から供給される高圧油は、給油装置4の高圧給油
溝20から、給油軸2に設けた高圧給油孔23,内軸用
中間軸5a,5bの高圧送油孔24a,24b(図
2),内軸6の給油孔25及び高圧用オリフィス26を
経由して船尾管19内に配設されている内軸軸受13へ
送られ、重荷重が加わる内軸6を静圧支持している。各
内軸用中間軸5a,5bと内軸6は内軸用カップリング
9a,9bで連結され、エンジン1の回転力が内軸プロ
ペラー11へ伝えられる。また、中圧ポンプP2から、
供給される中圧油は、給油装置4の中圧給油溝21から
給油軸2に設けた中圧給油溝28,内軸用中間軸5a,
5bの中圧給油孔29a,29b及び中圧用オリフィス
30(図2)を経由して各内軸用中間軸受14a〜14
dに送られ、比較的荷重の小さい内軸用中間軸5a,5
bを静圧支持している。給油装置4は前述のように高圧
給油溝20と中圧給油溝21とを有し、それぞれの余剰
油は排出溝22から、タンク38へ回収される。外軸用
中間軸7a,7bと外軸8はそれぞれ外軸用カップリン
グ10a,10bにより連結され、外軸プロペラー12
に回転が伝達され、外軸用中間軸7a,7bは、架台1
8a〜18d,ハウジング17a〜17d内に設けた外
軸用中間軸受16a〜16dで、また外軸8は、船尾管
19内に設けられた外軸軸受15でそれぞれ軸を動圧に
よる流体潤滑で支持している。
と、図1はその全体縦断面図、図2は図1のII−II
に沿った横断面図である。上図において、1は給油軸2
を駆動するためのエンジンであり、3は内軸6と外軸8
を互いに、反転させるための反転装置である。高圧ポン
プP1から供給される高圧油は、給油装置4の高圧給油
溝20から、給油軸2に設けた高圧給油孔23,内軸用
中間軸5a,5bの高圧送油孔24a,24b(図
2),内軸6の給油孔25及び高圧用オリフィス26を
経由して船尾管19内に配設されている内軸軸受13へ
送られ、重荷重が加わる内軸6を静圧支持している。各
内軸用中間軸5a,5bと内軸6は内軸用カップリング
9a,9bで連結され、エンジン1の回転力が内軸プロ
ペラー11へ伝えられる。また、中圧ポンプP2から、
供給される中圧油は、給油装置4の中圧給油溝21から
給油軸2に設けた中圧給油溝28,内軸用中間軸5a,
5bの中圧給油孔29a,29b及び中圧用オリフィス
30(図2)を経由して各内軸用中間軸受14a〜14
dに送られ、比較的荷重の小さい内軸用中間軸5a,5
bを静圧支持している。給油装置4は前述のように高圧
給油溝20と中圧給油溝21とを有し、それぞれの余剰
油は排出溝22から、タンク38へ回収される。外軸用
中間軸7a,7bと外軸8はそれぞれ外軸用カップリン
グ10a,10bにより連結され、外軸プロペラー12
に回転が伝達され、外軸用中間軸7a,7bは、架台1
8a〜18d,ハウジング17a〜17d内に設けた外
軸用中間軸受16a〜16dで、また外軸8は、船尾管
19内に設けられた外軸軸受15でそれぞれ軸を動圧に
よる流体潤滑で支持している。
【0010】このような装置において、内軸軸受13及
び内軸用中間軸受14a〜14dから排出された油は、
ボリューム27があるため低圧となり、これらの低圧油
は内軸軸受13及び内軸用中間軸受14a〜14dに設
けた排油溝31(図2)を通り、外軸8及び外軸用中間
軸7a〜7dに設けた排油孔32(図2),32a(図
1)を経由して外軸軸受15及び外軸用中間軸受16a
〜16dにそれぞれ供給される。外軸軸受15からの排
油は、当該外軸軸受15に設けた排油溝33を通り、船
尾管19の排油孔34及び船尾管用排油管35を経由し
て、タンク38へ回収される。一方、外軸用中間軸受1
6a〜16dの排油は排油通路36を介し、中間軸用排
油管37に集合したのち、タンク38へ回収される。船
尾シール39及び船首シール40は海水43の浸入ある
いは油の漏洩を防止するため、複数段設けられており、
船尾管19内の油の圧力を船尾用排油管のヘッドで、海
水43のヘッド圧より高くしてある。船尾シール39の
シール差圧が小さくなるよう、ヘッドタンク41により
調整してある。中間軸に設けてあるオイルシール42は
油の漏洩を防止するためのもので、中間軸用排油管37
により中間軸内の油圧を大気圧より若干高く保つように
してある。この実施例では、上述のように、給油系統
を、船尾管に配設され重荷重を支持する軸受(内軸軸
受,外軸軸受)を潤滑する高圧系と、軽荷重を支持する
軸受(内軸用中間軸受,外軸用中間軸受)を潤滑する中
圧系との二系統に分け、高圧系への潤滑油の供給を高圧
ポンプP1で、また中圧系への潤滑油の供給を空圧ポン
プP2で行う構成としたため、高圧ポンプに大容量のも
のを用いる必要がなく、給油系全体の動力損失を少なく
できるほか、高圧ポンプの耐久性,信頼性を向上させる
ことができる。 また、高圧系は潤滑油のリーク量が多い
が、中間軸受を中圧系としたことにより、装置全体のリ
ーク量を抑制できることになる。
び内軸用中間軸受14a〜14dから排出された油は、
ボリューム27があるため低圧となり、これらの低圧油
は内軸軸受13及び内軸用中間軸受14a〜14dに設
けた排油溝31(図2)を通り、外軸8及び外軸用中間
軸7a〜7dに設けた排油孔32(図2),32a(図
1)を経由して外軸軸受15及び外軸用中間軸受16a
〜16dにそれぞれ供給される。外軸軸受15からの排
油は、当該外軸軸受15に設けた排油溝33を通り、船
尾管19の排油孔34及び船尾管用排油管35を経由し
て、タンク38へ回収される。一方、外軸用中間軸受1
6a〜16dの排油は排油通路36を介し、中間軸用排
油管37に集合したのち、タンク38へ回収される。船
尾シール39及び船首シール40は海水43の浸入ある
いは油の漏洩を防止するため、複数段設けられており、
船尾管19内の油の圧力を船尾用排油管のヘッドで、海
水43のヘッド圧より高くしてある。船尾シール39の
シール差圧が小さくなるよう、ヘッドタンク41により
調整してある。中間軸に設けてあるオイルシール42は
油の漏洩を防止するためのもので、中間軸用排油管37
により中間軸内の油圧を大気圧より若干高く保つように
してある。この実施例では、上述のように、給油系統
を、船尾管に配設され重荷重を支持する軸受(内軸軸
受,外軸軸受)を潤滑する高圧系と、軽荷重を支持する
軸受(内軸用中間軸受,外軸用中間軸受)を潤滑する中
圧系との二系統に分け、高圧系への潤滑油の供給を高圧
ポンプP1で、また中圧系への潤滑油の供給を空圧ポン
プP2で行う構成としたため、高圧ポンプに大容量のも
のを用いる必要がなく、給油系全体の動力損失を少なく
できるほか、高圧ポンプの耐久性,信頼性を向上させる
ことができる。 また、高圧系は潤滑油のリーク量が多い
が、中間軸受を中圧系としたことにより、装置全体のリ
ーク量を抑制できることになる。
【0012】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば次
のような効果が得られる。 (1)給油系を二系統に分け、重荷重となる内軸軸受及
び外軸軸受への潤滑油の供給を高圧ポンプで行い、軽荷
重となる内軸用中間軸受及び外軸用中間軸受への潤滑油
の供給を中圧ポンプで行うようにしたため、高圧ポンプ
として大容量のポンプを用いなくてすみ、その結果、給
油系の動力損失を少なくでき、さらに高圧ポンプの耐久
性,信頼性を向上させることができる。 (2)中圧系では潤滑油のリーク量が少なくなるため、
装置全体の潤滑油リーク量を抑制できる。
のような効果が得られる。 (1)給油系を二系統に分け、重荷重となる内軸軸受及
び外軸軸受への潤滑油の供給を高圧ポンプで行い、軽荷
重となる内軸用中間軸受及び外軸用中間軸受への潤滑油
の供給を中圧ポンプで行うようにしたため、高圧ポンプ
として大容量のポンプを用いなくてすみ、その結果、給
油系の動力損失を少なくでき、さらに高圧ポンプの耐久
性,信頼性を向上させることができる。 (2)中圧系では潤滑油のリーク量が少なくなるため、
装置全体の潤滑油リーク量を抑制できる。
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のII−IIに沿った横断面図である。
【図3】従来の2重反転プロペラー軸系の縦断面図であ
る。
る。
1 エンジン 2 給油軸 3 反転装置 4 給油装置 5a,5b 内軸中間軸 6 内軸 7a,7b 外軸中間軸 8 外軸 9a,9b 内軸用カップリング 10a,10b 外軸用カップリング 11 内軸プロペラー 12 外軸プロペラー 13 内軸軸受 14a〜14d 内軸用中間軸受 15 外軸軸受 16a〜16d 外軸用中間軸受 17a〜17d ハウジング 18a〜18d 架台 19 船尾管 20 高圧給油溝 21 中圧給油溝 22 排出溝 23 高圧給油孔 24a,24b 高圧送油孔 25 給油孔 26 高圧用オリフィス 27 ボリューム 28 中圧給油溝 29a,29b 中圧給油孔 30 中圧用オリフィス 31 排油溝 32,32a 排油孔 33 外軸軸受用排油溝 34 船尾管用排油孔 35 船尾管用排油管 36 排油通路 37 中間軸用排油管 38 タンク 39 船尾シール 40 船首シール 41 ヘッドタンク 42 オイルシール 43 海水P1 高圧ポンプ P2 中圧ポンプ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−279194(JP,A) 実開 昭61−99797(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B63H 5/10,5/101 B63H 23/32
Claims (1)
- 【請求項1】 後端部に前部プロペラを取り付けられた
中空状の外軸と、後端部に後部プロペラを取り付けられ
るとともに上記外軸の内部に同軸的に配設された内軸
と、上記の外軸と内軸とを互いに反対方向に回転させる
反転装置とをそなえ、上記の外軸および内軸と上記反転
装置との間に、外軸中間軸と内軸中間軸とがそれぞれ介
装され、 上記外軸を船尾管に軸支すべく同船尾管の内部に配設さ
れた外軸軸受と上記外軸中間軸を軸支する外軸用中間軸
受と、上記内軸の船尾部を軸支すべく上記船尾管の内部
で上記外軸に支持された内軸軸受と上記内軸中間軸を軸
支すべく上記外軸中間軸に支持された内軸用中間軸受と
が設けられ、 上記の内軸中間軸と内軸の各中心部を連通して上記内軸
軸受に高圧の潤滑油を供給するための高圧給油孔が設け
られ、 上記内軸の上記内軸軸受と対向する個所に高圧用オリフ
ィスをそなえた給油孔が内軸半径方向に形成され、上記
内軸中間軸の上記高圧供給孔の周囲に中圧給油孔が軸方
向に設けられるとともに同内軸中間軸の上記内軸用中間
軸受と対向する個所に中圧用オリフィスが形成され、 上記内軸軸受に排油溝が設けられ、同排油溝に連通して
同排油溝から排出される潤滑油を上記外軸軸受に導く排
油孔が上記外軸に設けられ、上記内軸用中間軸受に排油
溝が設けられ、同排油溝に連通して同排油溝から排出さ
れる潤滑油を上記外軸用中間軸受に導く排油孔が上記外
軸中間軸に設けられ、上記高圧給油孔に高圧の潤滑油を
供給する高圧ポンプと、上記中圧給油孔に中圧の潤滑油
を供給する中圧ポンプとが設けられている ことを特徴と
する、2重反転プロペラー軸系の中間軸受及び船尾管軸
受の潤滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3021684A JP2915589B2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 2重反転プロペラー軸系の中間軸受及び船尾管軸受の潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3021684A JP2915589B2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 2重反転プロペラー軸系の中間軸受及び船尾管軸受の潤滑装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04356298A JPH04356298A (ja) | 1992-12-09 |
JP2915589B2 true JP2915589B2 (ja) | 1999-07-05 |
Family
ID=12061896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3021684A Expired - Fee Related JP2915589B2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 2重反転プロペラー軸系の中間軸受及び船尾管軸受の潤滑装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2915589B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6199797U (ja) * | 1984-12-06 | 1986-06-26 | ||
JPS62279194A (ja) * | 1986-05-28 | 1987-12-04 | Eagle Ind Co Ltd | 船尾管軸受の給油方法 |
-
1991
- 1991-01-22 JP JP3021684A patent/JP2915589B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04356298A (ja) | 1992-12-09 |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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