JP3476512B2 - 自動巻取り機を駆動するための方法 - Google Patents

自動巻取り機を駆動するための方法

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    • D01H9/00Arrangements for replacing or removing bobbins, cores, receptacles, or completed packages at paying-out or take-up stations ; Combination of spinning-winding machine
    • D01H9/18Arrangements for replacing or removing bobbins, cores, receptacles, or completed packages at paying-out or take-up stations ; Combination of spinning-winding machine for supplying bobbins, cores, receptacles, or completed packages to, or transporting from, paying-out or take-up stations ; Arrangements to prevent unwinding of roving from roving bobbins
    • D01H9/187Arrangements for replacing or removing bobbins, cores, receptacles, or completed packages at paying-out or take-up stations ; Combination of spinning-winding machine for supplying bobbins, cores, receptacles, or completed packages to, or transporting from, paying-out or take-up stations ; Arrangements to prevent unwinding of roving from roving bobbins on individual supports, e.g. pallets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B65H2701/30Handled filamentary material
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロット(1種類の製品
の1回の製造分)交換時に自動巻取り機を駆動するため
の方法であって、部分的に共通の搬送経路を有する多数
の環状搬送経路を備えたコップ及び巻管搬送装置で、コ
ップ及び巻管をキャディーに載設し、1回のロットの最
後において巻取り機にコップが供給されなくなった時
に、巻取り機の環状搬送経路にキャディーを残して、こ
のキャディーを巻管戻し案内軌道からコップ供給軌道に
再びガイドする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動巻取り機は、コップ及び巻管のため
の自動搬送システムも有しており、この自動搬送システ
ムは、コップ及び巻管のための多数の搬送循環経路を有
している。これらの搬送循環経路経路の一部は、共通の
搬送軌道を介してガイドされている。コップ及び巻管は
キャディーに載せられている。このような形式の搬送シ
ステムは例えばドイツ連邦共和国特許公開第39195
42号明細書により公知である。
【0003】このような形式の公知の搬送システムから
出発して、ドイツ連邦共和国特許出願第413160
8.8号明細書には、ロット交換時においてこのような
形式の巻取り機を駆動するための方法について記載され
ている。この公知の方法によれば、巻取り機にコップが
供給されなくなって、1回のロットが終了したときに、
空の巻管を載せたキャディーを巻取り機の搬送循環経路
内に残して、この残ったキャディーを巻管戻し案内軌道
からコップ供給軌道に再びガイドするようになってい
る。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】本発明の課題は、ロッ
ト交換時におけるキャディーの処理に関してさらに改良
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明の方法によれば、巻取り機の運転を停止し、巻取り部
にコップを供給するために巻取り部に沿って延びる分配
経路の、製品流れ方向で見て下流側の最後の巻取り部を
開放接続して分岐経路からコップを搬出し、次いで残り
の巻取り部を順次開放接続して、繰り出し位置及び準備
位置に配置されたキャディーを搬出させ、巻管戻し案内
経路の下流で、送られてくるすべてのキャディーから、
巻き付け状態に関係なく、コップ若しくは巻管を取り除
くようにした。
【0006】
【発明の効果】1回のロットが終了した後に、ロットの
作業経過の選択されたモードに応じて幾つかのコップ及
び半端コップが搬送システム内に残る。これらのコップ
及び半端コップは、さしあたっては巻き返されない。こ
のような状態は、例えば所定の製造量が達成された時に
生じる。ロット終了のモードとして、ロットを直ちに中
断するか、又はできるだけ多くの綾巻きボビンが製造さ
れる。ここ10年以上前から一般に行われている方法に
よれば、所定の数の綾巻きボビンの交換が終了すると、
綾巻きボビン交換装置を運転停止させるようになってい
る。これによって、満管の綾巻きボビンを製造する巻取
り部の作動は順次停止される。
【0007】巻取り運転が完全に停止されてから、巻取
り部にコップを供給する分配経路の、製品流れ方向で見
て下流側の終端部に存在する1つ若しくは少なくとも1
つの巻取り部が開放接続され、分配経路からキャディー
若しくはコップが搬出される。分配経路が空にされてか
ら、残りの巻取り部が順次開放接続されるようになって
いるので、これらの巻取り部に存在するコップ及び半端
コップは巻管戻し案内区軌道に供給される。順次開放接
続されるようになっていることによって、各巻取り部か
ら送り出されるキャディーが互いに妨害し合うことはな
い。新たなロットの開始時に、新たなロットが古いロッ
トと混ざり合うのを避けるために、巻管戻し案内軌道の
下流側で、キャディーからコップ、半端コップ若しくは
巻管を抜き取らなければならない。巻取り機が、紡績機
と分離されて作業するか又は紡績機と接続されて作業す
るかに応じて、新たなロットを開始させるためには、空
のキャディーを提供するか、又は新たなロットに使用さ
れる巻管(この巻管が古いロットに使用される巻管と異
なっている限りは)がかぶせ嵌められているキャディー
を準備する必要がある。新たなロットに使用される巻管
がかぶせ嵌められているキャディーを準備する場合で、
しかも巻取り機が紡績機と直接接続されている場合に
は、巻取り部に供給されるコップと同数の空の巻管を紡
績機に供給しなければならない。
【0008】本発明の別の構成要件は請求項2〜8に記
載されている。
【0009】巻取り部を巻管戻し案内軌道の搬送方向と
は逆方向で順次開放接続することによって、この作業過
程のための時間は著しく短縮された。何故ならば、巻管
戻し案内軌道において、製品流れ方向の下流側にある巻
取り部が完全に空にされる前に、次に位置する巻取り部
をあらかじめ開放接続することができるからである。巻
管戻し案内軌道の最初の端部で空のキャディーをせき止
めて溜ることによって、巻管戻し案内軌道上で巻取り部
からキャディーを搬出する作業は、巡回経路に存在する
キャディーによって、妨げられることなく行うことがで
きる。従って、せき止めて溜られたキャディーは、巻管
戻し案内軌道上で巻取り部から搬出されたキャディーに
接触しなくなってから、解放(せき止め解除)さるよう
になっている。
【0010】分配経路をできるだけ迅速に空にすること
ができるようにするために、巻取り運転中にキャディー
を交互に2つの方向で搬送する際に、伝動装置の運転方
向を、最初に開放接続された巻取り部に向かう方向に切
り替える必要がある。
【0011】第1の巻取り部として、巻管戻し案内軌道
の搬送方向で下流の最も遠い位置に配置された巻取り部
を開放接続するようにすれば、この巻取り部を通って搬
送されるキャディーは、これらのキャディーがそのコッ
プ若しくは巻管から解放される位置に比較的迅速に達す
る。これは手動によって又は相応の装置によって行われ
る。巻取り機の反対側の端部において、その他の巻取り
部が順次開放接続開始されることは、分配経路を空にす
る作業がまだ終了していない時点で既に行うことができ
る。この場合には、2つの搬送方向が互いに妨害し合う
ことがないようにしなければならない。
【0012】キャディーのせき止めて溜ておく場合の、
貯蔵容量を高めるために、コップ供給区間と分配区間と
の間の分岐区間を、もっぱらキャディーを溜ておくため
に使用することもできる。
【0013】キャディーをコップ供給装置内を通ってガ
イドせずに、場合によってはこの時間内に、相応の切換
作業又は待機作業を行うことができるようにすれば、古
いロットの終了と新たなロットの開始との間の時間のた
めに有利である。
【0014】
【実施例】次に図面に示した実施例を用いて本発明を具
体的に説明する。
【0015】図1のaと図1のbとに分割して示された
図面は、巻取り機の搬送システムを示している。
【0016】巻取り機1は巻管搬送システムを有してお
り、この巻管搬送システムは、多数の環状の搬送経路を
有している。この搬送経路上でキャディー4が搬送さ
れ、このキャディー4はコップ若しくは巻管を有してい
る。図面を見易くするためにコップ若しくは巻管は省略
した。
【0017】すべての巻取り機1に沿って、コップを巻
取り部に供給するためのコップ供給軌道2が延びてい
る。このコップ供給軌道2から接続区間25が分岐して
いて、この接続区間25は準備ステーション26,2
7,28に通じている。この準備ステーション26,2
7,28によって、コップが段階的に準備されるように
なっている(ドイツ連邦共和国特許公開第391954
2号明細書参照)。
【0018】接続区間25の端部には仕分け箇所24が
設けられており、この仕分け箇所24によってコップ
は、分配経路に供給されるか、又は新たにコップ供給
軌道2に供給される。この接続区間24は最後の接続区
間24によって制御され、この最後の接続区間24はコ
ップ準備が行われているかどうかを検査する。コップが
正しく準備されていれば、両方向で駆動可能なベルトを
有している接続区間24が、コップを分配経路3に供給
する。コップが正しく準備されていなければ、コップを
支持するキャディー4は、仕分け箇所24のコンベヤベ
ルトの搬送方向が逆転されることによって、コップ供給
軌道2にガイドされる。コップ供給軌道2は、このキャ
ディーを、次に接続区間25に案内するか、又は巻取り
機1の端部を迂回する迂回区間31を経由して巻管戻し
案内軌道22にガイドする。
【0019】この巻管戻し案内軌道22は、巻取り機1
全体に沿って、コップ供給軌道2に対して平行に延びて
いる。
【0020】種々異なる接続区間25にコップを分配す
る作業については、ドイツ連邦共和国特許公開第391
9542号明細書に記載されている。従ってそれについ
ての詳しい説明は省略する。分配経路3の駆動部材(有
利には同様にコンベヤベルト)は、所定の時間間隔で搬
送方向に切換可能であって、コップを支持して供給され
るキャディーを、巻取り部を通ってガイドされる搬送軌
道21に分配する。巻取り部5(各コップの繰り出し位
置)と分配経路3との間には、コップを支持するキャデ
ィー4のためのさらに2つの準備位置6が設けられてい
る。最も後ろの準備位置6が占領されていない場合に、
分配経路3上を巡回する、コップを有するキャディーの
グループ7が、巻き取り位置を通ってガイドされる搬送
軌道21に侵入する。これについての詳細は、ドイツ連
邦共和国特許公開第3919542号明細書に記載され
ている。図面においては、見やすくするために、巡回す
るキャディー4の一部しか示されていない。特に搬送軌
道21には、1つの搬送軌道21において示されている
ように、それぞれ3つのキャディーが置かれていなけれ
ばならない。
【0021】次に、所属の処理ステーションを備えた巻
管戻し案内軌道22の最後における搬送軌道について説
明する。
【0022】符号9で示された半端コップは、さらに処
理されるべき糸の残りを有している。この半端コップ9
は、まだ残っている糸の量を検出する糸残量検出器33
の隣に配置されている。この糸残量検出器33は電磁石
11を制御し、この電磁石11は、キャディー4に設け
られた鉄リングに作用し、それぞれのキャディーを巻管
戻し案内軌道22からサブ搬送軌道12に変向させる。
次いで、電磁石34に電流が供給されることによって、
サブ搬送軌道12上で残りのコップ9が接続区間16を
介して、コップ準備装置15に達する。このコップ準備
装置15は、円錐形コップの糸端部をその位置とは無関
係に捜し出して、後で巻取り部で糸端部を捕まえること
ができるように、再び保持しておく。キャディー4は電
流の供給された電磁石35によって接続区間36に達
し、この接続区間36を介して、準備されたコップはコ
ップ供給軌道2にガイドされる。コップ準備装置15は
同様に、準備結果を検査する検出器を有している。残り
のコップ6が正しい状態で準備されていなければ、電磁
石35に電流が供給されないので、残りのコップ6は供
給路17上で貯蔵区間18に達する。
【0023】最終位置19の隣を通過する、少量の残り
糸を有する巻管8は、同様に糸残量検出器33によって
確認されて、この巻管8を支持するキャディー4が電磁
石11によってサブ搬送軌道12に迂回せしめられる。
次いでこの巻管8は、新たに分岐されて巻管除塵装置1
0に達する。この分岐ポイントには、糸残量検出器33
によって付加的に制御される電磁石11が配置されてい
る。次いでこの除塵された巻管8は接続区間20を介し
て再び巻管戻し案内軌道22に達するか、又は、除塵が
まだ行われていない場合は貯蔵区間18に達する(制御
に関してはドイツ連邦共和国特許公開第3919542
号明細書参照)。巻取り部から投げ出された完全に空の
巻管は巻管戻し案内軌道22上に載って同様に糸残量検
出器33に供給される。この糸残量検出器33は通常の
巻取り運転において電磁石11を作動接続しないので、
空の巻管を支持するキャディー4は搬送軌道13に達
し、この搬送軌道13で空の巻管がコップに交換され
る。このために搬送方向で相前後して、巻管抜き取り装
置とコップ供給装置とが配置されている。キャディー4
はコップと共に再びコップ供給軌道2上に達し、次いで
前記形式で巻取り機内の巻取り部に達する。
【0024】1ロット(1回の製造分)が終了して、例
えばコップ供給ステーションが空になった時に、搬送軌
道13上にコップが供給されなくなると、ロット交換が
準備される。このためにキャディー4は搬送システム内
にそのまま置いておき、一方、前回のロットの、まだ存
在するところのコップ、半端コップ若しくは空巻管はす
べて取り除かれる。手動によって又は、例えばグリッパ
によって作業する取り除き装置によって、巻管は取り除
かれて、例えば、準備された(図示していない)多数の
容器内に収容される。残っている満管のコップは、後で
同一のロットが供給される時に再び使用される。
【0025】コップ供給軌道2から分岐して、コップを
有するキャディー4が分配経路3に供給される、接続区
間25の開始ポイントに、それぞれ1つの電磁石30が
配置されている。この電磁石30は、前述の形式でキャ
ディー4を選別する。このために各電磁石30は、製品
流れ方向で上流側に配置されたセンサ29に接続されて
いる。このセンサ29は同時に制御装置として機能す
る。センサ29に接続された制御装置は、後置された電
磁石30をそれぞれ制御して、キャディー4を所定のプ
ログラム(分配経路3上でキャディー4を均一に分配す
る)に従って分岐移動させるようになっている。これに
ついては例えばドイツ連邦共和国特許出願第42108
15号明細書に記載されているので、ここでは詳しい説
明は省く。
【0026】搬送軌道13上のキャディーにコップ供給
ステーションから新たなコップが供給されなくなると、
まずキャディーは装入位置で短時間待機させられ、これ
によってまだ存在するキャディーは接続区間25に分配
される。この間に、搬送軌道13で、製品流れ方向で上
流側に配置された巻管取り除き装置(図示せず)が作動
せしめられていて、糸残量検出器33によって検出され
た空の巻管がさらに取り除かれる。このような形式で、
最後に糸繰り出し終了した空の巻管8が巻管取り除き位
置23を通過してから、巻管取り除き位置23におい
て、巻芯の取り除きが作業が開始される。
【0027】以上の作業を行うためには、前記の時点に
おいてすべての巻取り部を非作業状態にしなければなら
ない。これは巻取り機の中央でプログラミングされたス
テップ連続によって自動的に行われるか又は作業員によ
って手動で終端フレーム19で行われる。この時点で、
接続区間3上で方向転換されるキャディー4の駆動方向
は、巻管戻し案内軌道22の搬送方向に相当する搬送方
向に切り替えられる。この搬送方向では、場合によって
は取り除き作業を加速するするために、搬送速度が高め
られる。このために、終端フレーム19の隣に配置され
た第1の巻取り部(番号1が付けられている)が開放接
続される(開放位置に切り替えられる)。これは例え
ば、巻取り部5に配置された、長手方向で分割されたス
リーブ(例えばドイツ連邦共和国特許公開第38435
53号明細書参照)が開放されることによって行われ
る。これによって、このスリーブの下を走行する搬送軌
道21のコンベヤベルトが、分配経路3の相応の端部に
来るキャディー4を巻取り部を通過させて巻管戻し案内
軌道22に送ることができるようになっている。
【0028】巻管取り除き位置23においてコップ及び
残りのコップを取り除く作業が開始されてから、電磁石
11には常に電流が供給され、これによって、生じた空
のキャディー4′はもはや搬送軌道13に達することは
なく、すべてのキャディー4がサブ搬送軌道12に迂回
せしめられる。同時に電磁石34にはもはや電流が流さ
れないので、この空のキャディー4′は短絡経路14を
介して再びコップ供給軌道2に直接達する。
【0029】この空のキャディー4が接続区間25の第
1の分岐ポイントに達する前に、電磁石30は無電流状
態に切り替えられるので、空のキャディー4′は巻取り
機の端部にまで送られ、ここで迂回区間31に達する
(この迂回区間31は巻管戻し案内軌道22に開口して
いる)。最後の巻取り部(番号60が付けられている)
の手前にストッパ32が配置されており、このストッパ
32は、迂回区間31で溜められた空のキャディー4′
を保持する。
【0030】巻取り部の番号付けは、隣合わせに60箇
所の巻取り部が配置されている機械を前提としている。
それはつまり、この巻取り機が、図示の実施例では図1
のa及び図1のbに分割して示されてはいるが、1部が
省略されているということである。また別の接続区間2
5も省かれている。さらに、巻取り機1のそれぞれ10
カ所の巻取り部を有する部分の、図示の接続区間25の
配置は例として示されているだけである。
【0031】分配経路3からキャディー4を送り出す過
程の終了前に既に、巻取り部60から始まって搬送方向
で(この搬送方向で巻管戻し案内軌道22が搬送され
る)、巻取り部が順次開放接続される。これは、巻取り
部60から送り出されたキャディー4が、分配経路3か
ら最後のキャディーが送り出された直後に、最初に開放
接続された巻取り部(1)に達している間は、分配軌道
3の送り出し過程終了前に行うことができる。
【0032】また、これとは逆の連続で、巻取り部を順
次開放接続する作業を行うこともできる。これによっ
て、搬送の流れがぶつかり合うことを避けるために、開
放接続は、分配経路3が完全に空にされてから(分配経
路3上のキャディーがすべて送り出されてから)開始さ
れるようになっている。この場合は勿論、前方の巻取り
部が空にされる前に、それぞれ後続の巻取り部の開放接
続を開始することができるという利点がある。これは、
各巻取り部の間に存在する巻管戻し案内軌道22の搬送
区間が負荷的に自由にされることによって可能である。
【0033】有利には、分配経路3が空にされてから、
空のキャディー4′を接続区間25に分岐させるため
に、電磁石30に所定の時間だけ再び電流が流されるよ
うになっている。これによって、貯蔵容量が全体的に高
められる。この間は、仕分け箇所24に存在するコンベ
ヤベルトは作動されないので、接続区間25でせき止め
られた空のキャディー4′はそれ以上搬送されない。
【0034】この時点でストッパ32が再び開放され、
せき止められていて初めの空のキャディー4′が、巻取
り部か5から最後に送り出されたキャディー4に達する
ことはないか、若しくはこの最後に送り出されたキャデ
ィー4を妨げることはない。
【0035】取り除き位置23における最後のキャディ
ー4が、このキャディー4にかぶせはめられたコップか
ら外されてから、この位置に、既に処理された空のキャ
ディー4′が達する。
【0036】新たなロットからコップが供給されると直
ちに、電磁石11が切り替えられて、空のキャディー
4′(糸残量検出器33が糸の残量を検出しない)が再
び搬送軌道13上でそのコップ供給位置に達することが
できる。ストッパ32を開放させることによってコップ
供給軌道2は再び空にされるので、新たなコップを有す
るキャディー4が直ちに、通常運転中におけるように巻
取り機に再び供給される。仕分け箇所24に配置された
コンベヤベルトはあらかじめ、コップ供給軌道2に向か
う方向でしばらく駆動されているので、接続区間25か
ら空のキャディー4′はすべて送り出され、新たなコッ
プを載せる状態で準備されている。これらの空のキャデ
ィー4′は、迂回区間31を介して巻取り機を巡って巻
管戻し案内経路22に送られる。
【0037】以上述べた実施例は、紡績機から分離され
ている巻取り機に関するものであって、コップの供給数
に応じた数の空の巻管を準備する必要は必ずしもない。
これに対して、巻取り機が紡績機と直接接続されて作業
する方法について以下に述べる。
【0038】この場合、搬送軌道13は、紡績機側及び
巻取り機側の、キャディーのための循環経路の共通の搬
送区間である。このことはつまり、新たなロットのコッ
プを紡績機側のキャディーから巻取り機側のキャディー
に交換するために、コップの供給数に応じた数の空の巻
管を準備する必要があるということである。それに応じ
て、図1aでは符号37によって巻管載設位置が示され
ている。この巻管載設位置で、コップ若しくは糸が残っ
ているコップを有する空のキャディー4′を抜き取って
から、新たなロットの巻管を手によって又は公知の巻管
供給装置によって載設するようになっている。この場合
にはまた、電磁石11を常に作動接続(スッチオン)さ
せて、これによって、搬送軌道13上で、新たなロット
のコップを有する巻管との交換をまだ行うことができな
い間は、新たな巻管を有するキャディーが搬送軌道13
に達することはない。新たなロットの巻管が、古いロッ
トの巻管と同じである場合は、古いロットの空の巻管を
引き抜くことができないようにすることもできる。これ
によって巻管を新たに取り付ける必要はなくなる。
【0039】さらにまた、センサによって、空の巻管を
備えたキャディー及び空のキャディーを検知することも
知られている。この場合には、それに応じた特性をセン
サ29が有するようにすることも考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例による巻取り機の搬送システ
ムの概略図である。
【符号の説明】
1 巻取り機、 2 コップ供給軌道、 3 分配経
路、 4,4′ キャディー、 5 巻取り部、 6
準備位置、 7 グループ、 8 巻管、 9半端コッ
プ、 10 巻管除塵装置、 11 電磁石、 12
サブ搬送軌道、13 搬送軌道、 14 短絡経路、
15 コップ準備装置、 16 接続区間、 17 供
給路、 18 貯蔵区間、 19 終端フレーム、 2
0 接続区間、 21 搬送軌道、 22 巻管戻し案
内軌道、 23 取り除き位置、 24 仕分け箇所、
25 接続区間、 26,27,28 準備ステーシ
ョン、 29 センサ、 30 電磁石、 31 迂回
区間、 32 ストッパ、 33 糸残量検出器、 3
4 電磁石、 36 接続区間、 37 巻管載設位
置、 60 巻取り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルムート ヘンゼン ドイツ連邦共和国 メンヒェングラート バッハ ヘルマン−エーラース−シュト ラーセ 80 (72)発明者 ロルフ マイアー ドイツ連邦共和国 メンヒェングラート バッハ フリードリッヒ−エーベルト− シュトラーセ 245 (56)参考文献 特開 平3−88680(JP,A) 特開 昭64−81770(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 67/06

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロット交換時に自動巻取り機を駆動する
    ための方法であって、部分的に共通の搬送経路を有する
    多数の環状搬送経路を備えたコップ及び巻管搬送装置
    で、コップ及び巻管をキャディー(4)に載設し、1回
    のロットの最後において巻取り機にコップが供給されな
    くなった時に、巻取り機の環状搬送経路にキャディーを
    残して、このキャディーを巻管戻し案内軌道(22)か
    らコップ供給軌道(2)に再びガイドする方法におい
    て、 巻取り機の運転を停止し、巻取り部にコップを供給する
    ために巻取り部に沿って延びる分配経路(3)の、製品
    流れ方向で見て下流側の最後の巻取り部(5)を開放接
    続して分配経路(3)からコップを搬出し、次いで残り
    の巻取り部(5)を順次開放接続して、繰り出し位置及
    び準備位置に配置されたキャディーを搬送させ、巻管戻
    し案内経路の下流で、送られてくるすべてのキャディー
    から、巻き付け状態に関係なく、コップ若しくは巻管を
    取り除くようにすることを特徴とする、自動巻取り機を
    駆動するための方法。
  2. 【請求項2】 巻取り部(5)の開放接続を、巻管戻し
    案内経路(22)上の搬送方向とは逆方向で順次行うよ
    うにする、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 空のキャディー(4′)を、コップ供給
    軌道(2)から、巻取り機(1)の端部を巡って、巻管
    戻し案内軌道(22)の、製品流れ方向で見て上流側の
    端部にまで案内し、ここで空のキャディー(4′)をス
    トップさせてコップ供給経路内で十分な量だけ空のキャ
    ディー(4′)をせき止め、巻取り部(5)から巻管戻
    し案内軌道(22)へのキャディー(4)の順次送り出
    し作業が妨げられないようになってから、せき止めを解
    除してコップ供給経路を再び開放するようにする、特許
    請求の範囲第1項又は第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】 巻取り運転時に、分配経路(3)上でキ
    ャディー(4)を2つの方向で交互に搬送し、最初に開
    放接続された巻取り部(5)に向かう方向だけで搬送手
    段を駆動させて、分配経路(3)からキャディーを搬出
    する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 まず、巻管戻し案内軌道(22)の搬送
    方向で下流側の最も遠い位置における、終端フレーム
    (19)の隣に配置された巻取り部を第1の巻取り部
    (5)として開放続し、分配経路(3)が空にされる
    前に既に、前記終端フレーム(19)とは反対側の、迂
    回区分(31)の領域内における巻取り機(1)の端
    においてその他の巻取り部(5)を順次開放接続するよ
    うになっている、請求項1から4までのいずれか1項記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 コップ供給軌道(2)と分配経路(3)
    との間の接続区間(25)を、空のキャディー(4′)
    を溜めておくために使用し、新たなロットを作業開始し
    た時に、溜めて置いた空のキャディーをコップ供給軌道
    (2)に送って再び空にする、請求項1から5までのい
    ずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 巻管戻し案内軌道(22)に存在する空
    のキャディー(4′)を、繰り出し終わった巻管をコッ
    プと交換するための搬送軌道(13)の手前において分
    岐させてコップ供給軌道(2)に再びガイドするように
    する、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 古いロットの巻管及びコップを引き抜い
    てから、新たなロットの巻管を空のキャディー(4′)
    にかぶせはめる、請求項1から7までのいずれか1項記
    載の方法。
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