JPH052527Y2 - - Google Patents

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JPH052527Y2
JPH052527Y2 JP1989103658U JP10365889U JPH052527Y2 JP H052527 Y2 JPH052527 Y2 JP H052527Y2 JP 1989103658 U JP1989103658 U JP 1989103658U JP 10365889 U JP10365889 U JP 10365889U JP H052527 Y2 JPH052527 Y2 JP H052527Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は管糸の搬送処理装置に関する。
〔従来の技術〕
例えば、一台の自動ワインダにおいて糸種、番
手の異なる異品種の糸を巻取る場合、一台のワイ
ンダを複数の巻取セクシヨンに実質的に分割し、
該セクシヨン毎に同一種類の物品即ち管糸を巻取
るとすると、各巻取セクシヨンには他種の管糸
が、混同することなく供給する必要がある。
また、管糸搬送手段として、管糸を一本毎に一
個の搬送媒体、例えば円板の中心にペグを植立
し、該ペグに管糸を直立して挿着して搬送するペ
グトレイの如き搬送媒体により管糸を搬送するシ
ステムがある。
〔考案が解決しようとする課題〕
このようなペグトレイによる管糸搬送手段によ
り異品種の管糸をワインダの各巻取セクシヨンへ
混同することなく供給するには、各管糸専用の搬
送路を設け、該搬送路をトレイに管糸を挿着する
管糸供給ステーシヨンと巻取セクシヨン間に閉ル
ープ状に配設すれば異種管糸の混同は生じない
が、搬送路のスペースが多品種になればなるほど
大きくなり、ワインダ自体の設置スペース以上に
搬送路スペースが必要となる。
本考案は上記問題点に着目し、多品種の管糸搬
送路を一本の共通の搬送路とし、しかも該搬送路
上を移送される各種管糸専用のペグトレイに混同
することなく、かつトレイが搬送路上に渋帯する
ことなく、管糸を供給、搬送する装置を提供する
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案はトレイに管糸を挿着したままワインダ
の巻返し位置へ供給し、巻返し後の空ボビンが上
記トレイと一体のままワインダから払出されるボ
ビン供給システムを実施するための、ワインダか
ら払出されるトレイの移送方向に沿つて、ボビン
抜取り装置を有するボビン処理ゾーンとボビンが
抜取れた空トレイに新管糸を供給する管糸供給装
置を有する管糸供給ゾーンとおよび管糸の糸端口
出し装置とがトレイの移送方向の順に配置され、
上記ワインダー、ボビン抜取装置、新管糸供給装
置、糸端口出し装置間にはトレイ搬送ラインが設
けられて閉ループのトレイ移送路が形成された装
置において、上記管糸供給ゾーンには、ワインダ
ーへ供給される管糸の品種数に見合う複数の管糸
供給装置が配置され、各管糸供給装置は上記搬送
ラインから分岐し、再び上記搬送ラインに合流す
る複数の分岐ラインの途次に配設されており、上
記各分岐ラインの直前にはトレイに形成された品
種識別部材を検出して特定のトレイのみ当該トレ
イ専用の分岐ラインに取り込む選別装置を設けた
ものである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を多品種の管糸をペグト
レイに供給、搬送するシステムに用いた場合につ
いて図面に従つて説明する。
第1図、第2図において、自動ワインダWは多
数の巻取ユニツト1a〜1nが並設して構成さ
れ、本実施例の場合、複数の巻取ユニツト毎に1
セクシヨンの巻取セクシヨンとされ、5セクシヨ
ンSC1〜SC5に実質的に分割される。
上記ワインダWへの管糸の供給、空ボビン等の
搬出は、閉ループ状のメイン搬送ライン2によつ
て行われる。即ち、メイン搬送ライン2の両端は
ワインダW側のボビン帰還路3と管糸供給路4に
連なり、ライン2に沿つては、搬送媒体(以下ト
レイと称す)の移送方向に順に、ボビン処理ゾー
ン5、管糸供給ゾーン6、および管糸の糸端口出
し装置7が配置される。
上記ボビン処理ゾーン5は、ワインダから排出
されるボビンのうち、糸層の全くない空ボビン
と、残糸はわずかに残つているもののワインダへ
の再供給が不可能な極少残糸付ボビンをトレイよ
り抜き取り、空ボビンと極少残糸付ボビンを選別
処理、搬送するゾーンで、該ゾーンにはボビン処
理装置R12,R34,R5がメイン搬送ライン
2の途次に設置される。ボビン処理装置R12は
2種のボビンa,bについて、空ボビンと極少残
糸付ボビンとに選別処理できるタイプであり、装
置R34についても同様に他の種類のボビンc,
dについて処理し、装置R5は残り一種類のボビ
ンの空ボビンと極少残糸付ボビンを選別するもの
である。
なお、上記ボビン帰還路3に巻取ユニツトから
排出されるボビンにはさらに、残糸を多く有し巻
取ユニツトへの再供給が可能な残糸付ボビンが含
まれており、このような残糸付ボビンは、ボビン
処理ゾーン5では抜取られることなく、搬送ライ
ン2上を移送され、また管糸供給ゾーン6におい
ては、管糸供給を受けることなく通過する。
さらに、上記管糸供給ゾーン6においては、メ
イン搬送ライン2から分岐し、再び同搬送ライン
2へ合流する分岐ライン8a〜8eが管糸の種類
数(本実施例では5品種)と等しい数だけ設けら
れる。上記各分岐路8a〜8eの途次には管糸供
給ステーシヨンP1〜P5が設けられ、ステーシ
ヨンP1では管糸aが、ステーシヨンP2では管
糸bが、ステーシヨンP3では管糸cが、ステー
シヨンP4では管糸dが、ステーシヨンP5では
管糸eが、各管糸専用のトレイに供給挿着され
る。
上記ゾーン6で管糸供給を完了したトレイ、あ
るいは通過した残糸付ボビンを有するトレイはメ
イン搬送路2上を矢印9方向に移送され、共通の
口出し装置7に供給され、口出し作用を受けた
後、ワインダWへ向かつてライン2上を多品種の
管糸はランダムな順番で搬送される。
第3図は上記システムに適用されるワインダの
巻取ユニツトの一例を示す。即ち、複数の巻取ユ
ニツト1が並設されて、一台のワインダーWが構
成され、巻取ユニツト1は、管糸配送路10と空
ボビン帰還路との間に設けられている。11は搬
送路10上の管糸を巻返し位置12に移送し、巻
返されて空になつた空ボビンを帰還路3上へ排出
する際の回転円盤で、該回転円盤11の上位には
一定の間隔を有してガイド板13,14が設けら
れ、ガイド板14と他のガイド板15との間に管
糸取込口16および余剰管糸送り出し口17を形
成し、ガイド板13,14間に管糸待機溝18、
ボビン排出溝19が形成される。上記管糸待機溝
18とボビン排出溝19の接続位置が前記巻返し
位置21である。20は空ボビンあるいは残糸付
ボビンの排出用レバーである。
上記巻返し位置12のトレイの下位には図示し
ない、圧空供給源に導管を介して連なる圧空噴射
ノズル21が設けられ、該ノズル21から噴出さ
れる圧空は回転円盤11に形成される図示しない
円弧状スリツトよりトレイ22のペグ内空間から
管糸の芯管内に噴出し、芯管内に芯管上端から垂
下している糸端を芯管外部上方へ吹き上げる。巻
返し位置12の管糸23の上位に待機する中継パ
イプ24が吹き上げられた糸端を吸引保持し、上
方へ旋回してノツターへ導入し、パツケージ側糸
端と管糸側糸端か糸結びされ、巻返しが開始され
るのである。25は綾振ドラム、26は巻取パツ
ケージである。
このような巻取ユニツト1が第1図示の如く、
並設されると共に、一方の管糸搬送路10は各巻
取セクシヨンSC1〜SC5内で閉ループ10a〜
10eを構成し、各セクシヨンを貫通する管糸搬
送路4とは分岐路27a〜27eを介して接続さ
れ、該分岐路入側には後述する管糸選別装置が設
けられて、管糸aはセクシヨンSC1の配送路1
0a上へ移送され、管糸b〜eは分岐路27aを
通過し、管糸dは分岐路27dからセクシヨン
SC4の配送路10d上へ移送されるというよう
に、各管糸が巻取られるべき所定の巻取セクシヨ
ンへ供給されるのである。
各セクシヨンにおいては、第3図のように管糸
配送路10を移行した管糸23はトレイ22が巻
取ユニツト1のガイド板13,14,15に当
り、回転円盤11上へ乗り移り、管糸取込み口1
6から待機溝18に入り、巻返し位置12に至
る。このようにして後続の管糸が管糸待機溝18
に順次入り込み待機溝18が所定数の管糸で満た
されると、その後から送られてくる管糸は待機溝
に入れなくなり、該管糸は余剰管糸送り出し口1
7から次の巻取ユニツトへ向かう。このようにし
て口出し装置7に最も近い巻取ユニツト1aから
順次ユニツト1b〜1nへと管糸を挿着したトレ
イが満たされていくが、管糸待機溝18に空きが
生じると、巻取ユニツト1aに近いユニツトから
順にその空きを埋められていく。
次に、上記システムに適用されるペグトレイを
第4図において説明する。
即ち、本実施例では、5種類の管糸を扱うの
で、5種類のトレイTa〜Teが用いられる。第4
図において、イに示すトレイTaはa品種の管糸
用のトレイで、トレイの円筒状基体28の基準2
9から距離h1の位置に環状凹溝の識別溝30a
が形成され、上記基体28の中央にペグ31を一
体的に形成したもので、該ペグ31に管糸が挿入
支持される。また上記トレイTaの内部は空間3
2となつておりペグの先端傾斜面に穿設したエア
噴出口33と連通している。
第4図ロはb品種の管糸専用のトレイTbで、
基準面29から距離h2の位置に識別溝30bが
形成されている他はトレイTaと同様の構造であ
り、以下、トレイTc,Td,Teは各々c品種、
d品種、e品種の管糸専用のトレイで基準面29
から距離h3,h4,h4の位置に識別溝30
c,30d,30eを形成したものである。
なお、上記識別溝30aは基体28の全周に渡
つて基準面から等距離にあり、平行状態に形成さ
れる。他の識別溝30b〜30eについても同様
である。なお、基準面29を基体28の上面とし
たのは、コンベアベルトで形成される搬送ライン
上には基体28の下面34が載置されて搬送され
るため、コンベア上面の凸凹、あるいはゴミの付
着等により、後述する識別溝を検出する検出片が
コンベア上面から一定距離に固定設置されていて
も、溝位置がコンベア面より変動する恐れがある
ためである。
次に上記各種トレイの種類を選別する選別装置
について、第5図〜第7図において説明する。ト
レイ搬送ライン2は、コンベアベルト35と、該
コンベアベルト35上面から一定間隔位置の固定
ガイド板36,36とにより構成され、トレイ
Taの基体28下面がコンベア35上に載置され、
円柱状台部37の周側面が上記ガイド板36,3
6間に位置してガイドされつつ搬送される。
分岐点において、例えば第1図、第2図の分岐
ライン8aの入側分岐点における選別装置38a
について説明すると、分岐点においては、第5図
の如くガイド板36aに続いて、トレイ選別部材
39、およびトレイを二方向に振り分ける選別ガ
イド部材40が設けられる。上記選別部材39
は、第6図の如く、固定ブラケツト41上に固定
のピン42,42に遊嵌され、ピン42を中心に
上下方向に角度(θ)の範囲で振動が自在な基準
プレート43と、該プレート43の下位に間隔h
1をおいてプレート43と平行に該プレート43
に固定された選別ゲージ44とより構成されてい
る。
上記基準プレート43の側縁はコンベア回動方
向と平行な平行部45と、該平行部45に続い
て、管糸供給ステーシヨン側へ傾斜した傾斜部4
6とからなり、該プレート43の両端は上方に向
いた拡開部47,47とされ、トレイの進入、送
出に支障がないように形成されている。
さらに、拡開部47,47間のプレートの下面
43aは基準面とされ、トレイTaの基体28の
上面29に当接する面である。
また上記選別ゲージ44は第6図の如く、基準
プレート43に取付ける取付部分47と、該取付
部分47から垂直に折曲げた垂直部分48とさら
に垂直部分48から直角に折曲げたゲージ部分4
9とが一体的に板金加工されたもので、ゲージ部
分49は、トレイTaの溝30aの巾Sよりも十
分小さい厚さtの薄板で、該ゲージ44は上記基
準プレート43の基準面43aと全域に渡つて平
行となるように、ねじ、あるいは溶接固定され
る。さらにまた、ゲージ44のガイド縁はコンベ
ア35の中央部へ向かつて傾斜した傾斜部50,
51と、該傾斜部50,51間の頂部に形成した
平行部52とよりなる。
一方、上記選別部材39と対向する側のガイド
板36には、トレイをゲージ44側へ押しやる傾
斜面53と平行部54を形成し、さらに、分岐ラ
インへ進入しないトレイの通過路に沿つてガイド
されるのに合わせた傾斜部55と、ガイド部材4
0に向かつて直進させる平行部56と、該平行部
56に続いて、ガイド部材40によつて振り分け
られ、メイン搬送路2上を移送するのに適した傾
斜部57または曲線部、および平行部58等より
なる。
さらにフレームに固定された選別ガイド部材4
0は、コンベアベルト35の略中央部に鋭角な先
端部59を有し、該先端部に続く一方のガイド縁
60はガイド部材43の傾斜面46とによつて当
該分岐ライン8aへのトレイ進入用通路を形成
し、他方のガイド縁61は対向するガイド板36
の平行部58とによりメイン搬送ライン2を形成
している。なお、上記選別ガイド部材40の先端
部59の位置は、当該分岐路8aへ進入するトレ
イの溝30a内にゲージ44が位置して通過した
トレイTaの中心Oaが先端部59とトレイ台部の
当接点Xaよりも分岐路8a側に距離l1を偏位
し、かつ、上記ゲージ44に対応する位置に溝の
ないトレイTb〜Teがゲージ44によつてガイド
板36側へ押しやられて移送されて、先端部59
に当接した時、該トレイTbの中心Obが当接点
Xbよりもメイン搬送ライン2側へ距離l2偏位
するような位置に設定されている。
このような選別装置38a〜38eが管糸供給
ゾーン6の各分岐路の入側に設けられる。なお、
各選別装置38a〜38eにおける選別ゲージ
が、対応するトレイの溝位置と同高さに設けられ
る点のみが異なつている。即ち、第6図における
ゲージ44と基準面43aの距離hは分岐路8b
においては第4図ロのトレイTbの溝30bに等
しい距離h2とされ、以下同様にして、順次h
3,h4,h5の距離を有してゲージ位置が規定
されている。
次に、上記分岐ライン8a〜8eの途次に設け
た管糸供給ステーシヨンP1〜P5について説明
する。なお、いづれのステーシヨンも扱う管糸の
種類のみが相異し、供給機構は同様なので、ステ
ーシヨンP1の管糸供給装置についてのみ説明す
る。
管糸供給ステーシヨンP1は第1図示の如き、
予め多数のランダムに収容しておき、高周波振動
を利用して管糸を一本ずつ分離して移送する管糸
送出装置62と、第8,9図示の該管糸送出装置
62から送出される管糸を下方で待機する空トレ
イに挿着させる管糸ガイド装置63と、管糸の落
下時に方向を揃える管糸方向規制装置64等より
構成されている。
第8図において、管糸送出装置62の出口65
に続いて設けられるベルトコンベア66上を移送
される管糸Kは、管糸端部検出片67に当接して
コンベア66用のモータ68が停止して実線位置
Kに停止する。続いて、第9図のロータリソレノ
イド69の駆動により切出しアーム70が軸71
中心に時計針方向へ旋回し、コンベア66上の管
糸の芯管KXをガイド板72上を転動させてシユ
ート73内へ落下させる。この時、管糸の両端の
芯管を支承しガイドするガイド板の一方の側のガ
イド板72上部に芯管の径に応じて挙動する天尻
判別フイーラ74が設けられており、第9図のよ
うに管糸の天部KX即ち径の小さい部分が通過す
る時はフイーラ74は作動せず、径の大きい尻部
KYが通過する時はフイーラー74が一軸75を
中心に二点鎖線位置74aへ偏位し、近接センサ
76が作動する。
従つて、例えば、第8図示の如く、管糸Kの天
部KXがフイーラ74側に位置する方向で移送さ
れてきた場合、該状態で切り出しアーム70が管
糸をコンベア66上からシユート73側へ押し出
した時、フイーラー74は偏位しないので、方向
規制用のピン77,78は実線位置に位置決めさ
れ続ける。上記ピン77,78はシユート73の
二位置へシユートの長孔79,80を通つて第9
図の如く突出し、管糸が落下する時天部KXのみ
が当接するように間隔を設けてある。即ち、固定
軸81,82に軸支された一対のレバー83,8
4の先端に上記ピン77,78が軸支され、レバ
ー83,84間を連結したロツド85により、ロ
ータリソレノイド86の作動で両レバー83,8
4は連動し、ピン77,78は同方向へ平行異動
する。
従つて、第9図の状態でシユート83内に投入
された管糸K1は天部KXがピン77に当接し、
尻部KYを下にしてガイドシユート87,88内
へ落下し、下方のトレイTa上に尻部が挿入され
る。一方、尻部KYが検出片67側に位置する方
向でコンベア66上を移送されてきた管糸は、切
出しアーム70で切出される際、フイーラ74を
偏位させるので、ロータリソレノイド86が作動
し、ピン77,78は二点鎖線位置77a,78
aをとり、管糸落下の際は天部がピン78aに当
接し、やはり尻部を下にして落下することにな
り、いずれの場合においても管糸は尻部をトレイ
に挿着されることになる。
なお、固定のシユート73に続いて設けられる
ガイドシユート87,88は互いに軸89,90
を支点に反対方向に揺動可能に支持され、管糸挿
着時のみ閉じた位置をとり、トレイの移動時は開
いた位置をとる。即ち、固定軸89,90を支店
に揺動自在に垂下されたアーム91,92に、ガ
イドシユート87,88がねじ93,94固定さ
れ、ガイドシユート87,88が閉じた第8図の
状態ではシユート73を落下する管糸K1がガイ
ドシユート87,88によつて周囲を規制ガイド
され、下位のトレイTa上のペグに挿入されるよ
うにガイドシユート87,88が位置規制され
る。上記アーム91,92の中間部にはレバー9
5,96の一端が連結され、レバー95の他端9
7はロータリソレノイド98の軸99に固定され
た駆動レバー100に連結され、レバー96の他
端101は固定軸102を中心に揺動可能な揺動
レバー103の一端に連結される。また上記駆動
レバー100と揺動レバー103間にロツド10
4が連結され、駆動レバー100が第8図の位置
から時計針方向へ一定角度旋回することにより、
揺動アーム91,92は互いに離反する方向に旋
回し、ガイドシユート87,88が開位置をと
る。
以上のような各種装置を配置したシステムの動
作について次に説明する。
第1,2図において、ワインダWの各巻取セク
シヨンSC1〜SC5からランダムにボビン帰還路
3上へ排出される各種類の空ボビン、極少残糸付
ボビン、残糸付ボビンはメイン搬送ライン2上へ
移送され、上記ライン2に沿つてまずボビン処理
ゾーン5において、極少残糸付ボビンと空ボビン
がトレイより抜取られる。上記ボビン処理ゾーン
5において、各トレイ専用のボビン処理装置を設
けるとすると、本実施例では5台のボビン処理装
置が必要となり、スペースも大きくなり、設置費
用も増大することから、本実施例では1台のボビ
ン処理装置で二種のトレイ上のボビンが処理可能
な装置を設置するのである。即ち、ボビン処理装
置R12においては二種のトレイTa,Tbについ
て処理される。例えば、当該装置のボビン抜取位
置に到着したトレイについて、まずトレイの種別
が識別センサによつて判別される。識別センサと
しては、第4図示のトレイの識別溝30a,30
bを利用して判別するもの、あるいは、トレイに
異なる5種の色を付しておき、公知のカラーセン
サで識別するもの等が適用可能である。さらに、
トレイ上から抜取るべきボビンが極小残糸付ボビ
ンか、空ボビンかを判別するセンサが設けられ
る。該センサは、光電センサあるいは、メカニカ
ルなセンサ等の公知の残糸検出センサが適用可能
である。収容ボツクスB1にはトレイTa上の極
小残糸付ボビンa1が昇降かつ旋回可能な可動チ
ヤツク装置等の抜取り部材により抜取られて収容
され、トレイTa上の空ボビンは図示しない搬送
ライン、例えば天井側に敷設される空ボビン搬送
ラインによつて対応する精紡機へ返送されるか、
又は空ボビンボツクスへ収容される。また、トレ
イTb上の極小残糸付ボビンについても、該トレ
イから抜取られ、予め判別されたトレイの種別に
従つて、当該品種用のボビンボツクスへ投入さ
れ、トレイTb上の空ボビンも上記トレイTa上の
空ボビンの場合と同様に、当該品種用の精紡機又
は空ボビンボツクスへ収容される。同様にしてボ
ビン処理装置R34では他の二種のトレイTc,
Td上のボビンが処理され、ボビン処理装置R5
で残りのトレイTe上のボビンが処理される。
また、上記ボビン処理装置の位置では、トレイ
はいつたん停止した状態となり、トレイ上の空ボ
ビンと極小残糸付ボビンが抜取られる。この抜取
り動作中、既にボビンが抜取られた空トレイは、
下流へ搬送されるため、即ち、メインラインのコ
ンベアは常時回動しているため、ボビン処理装置
に至るまでは、密接した状態で複数のトレイが移
送されてきたとしても、ボビン処理装置より下流
ではトレイ間にスペースが生じることになる。従
つて、ボビン処理ゾーン5を通過した各種トレイ
はボビンを有しない空トレイ、もしくはワインダ
への再供給が可能な残糸付ボビンを有したトレイ
のみが搬送される。
続いて管糸供給ゾーン6に至ると、第1の分岐
ライン8aの入側に設けられる第5〜7図の選別
装置38aによつて第4図のトレイTaのみが前
記動作により分岐ライン8aへ取込まれ、分岐ラ
イン8a上を管糸供給ステーシヨンP1に向かつ
て移送される。該ステーシヨンの所定位置に至る
と、図示しないストツパによりトレイTaは停止
し、トレイの存在と、トレイ上にボビンが存在し
ないことをセンサにより確認した後、第8,9図
示の管糸供給装置105が1サイクル作動し、コ
ンベア66上の新管糸Kが空トレイTa上に供給
挿着される。管糸の挿着が行われると上記ボビン
無確認用センサがボビン有となりストツパが解除
されて、所定の管糸を挿着したトレイTaは分岐
ライン8a上をさらに矢印106方向へ移送さ
れ、メイン搬送ライン2へ合流し、該ライン2上
を口出し装置7へ向けて移送される。なお、上記
管糸供給ステーシヨンP1に至つたトレイに残糸
付ボビンが存在している時は管糸供給を受けるこ
となく通過し、口出し装置へ向かう。
さらに、メイン搬送ライン2上を移送されるト
レイのうち管糸b用のトレイ(第4図Tb)は分
岐路8aへは進入することなく通過し、分岐ライ
ン8bの入側に設けられる選別装置38bにより
分岐ライン8bへ取込まれる。即ち、該選別装置
38bは第6図のゲージ44が基準面43aより
距離h2の位置にあるので、トレイの基準面29
より距離h2の位置に溝30bの有るトレイTb
のみが分岐ライン8bへ進入する。
このようにして、以下トレイTcは分岐ライン
8cへ、トレイTdは分岐ライン8dへ、トレイ
Teは分岐ライン8eへ機械的に選別されて取込
まれ、前記同様の管糸供給装置105によつて所
定の種類の管糸が対応するトレイ上に挿着される
のである。
なお、上記各分岐ライン8a〜8eは第10図
のように、トレイTaの管糸供給位置Mと取込口
N間の待機ライン8a1が数個のトレイ(図では
3個)で満たされると後続のトレイTXは当該分
岐ライン上のトレイTaと同種、異種を問わず、
メイン搬送ライン2上へ送出されるような寸法と
されている。即ち、待機ライン8a1上の最後位
のトレイTa3の基体28に、後続のトレイTX
の基体28Xが当接した状態では、トレイTXの
台部37Xの中心OXは、選別ガイド部材40の
先端部59よりメイン搬送ライン2側へ偏位する
位置、即ち第5図二点鎖線位置Tbをとるように
分岐ライン8aの待機ライン8a1が設定されて
いる。
従つて、一つまたは複数箇所の分岐ライン8a
〜8eの待機ライン上に所定数トレイが満たされ
た状態となつても後続のトレイは当該分岐ライン
の入側で渋帯することなくメイン搬送ライン上を
矢印107方向に移送され、再び口出し装置7へ
供給されるか、口出し装置7の手前側からボビン
処理ゾーン5と管糸供給ゾーン6の間のメイン搬
送ライン2上へリターンさせる等して巡回させる
ことができ、トレイ搬送または管糸搬送の障害と
なることが避けられる。
さらに、管糸を挿着したトレイは搬送路2上に
移送されて、口出し装置7に供給され、糸端が口
出しされ、管糸の芯管内へ芯管上端から垂下した
状態とされ、ワインダWへ向かつて搬送される。
ワインダWにおいては、第2図のメイン供給ライ
ン2上をランダムに搬送される各種トレイは、各
巻取セクシヨンSC1〜SC5内に設けられる閉ル
ープ状の管糸配送路10a〜10eへ分岐路27
a〜27eを介して移送される。該分岐路27a
〜27eの入側には前述の第5〜7図示のトレイ
選別装置と同様の選別装置が設けられており、前
記同様の作用で、特定のトレイ即ち管糸が特定の
巻取セクシヨンへ自動的に分類して供給されるの
である。
第11図は管糸供給ゾーン6におけるトレイの
メイン搬送ライン2と分岐ライン108a,10
8bの関係を示す他の実施例を示す。即ち前記実
施例の場合、分岐ライン8a〜8eはゾーン6内
を貫通するメイン搬送ライン2と略直角方向に配
置したが、第11図では分岐ライン108a,1
08bはメイン搬送ライン2と略平行に設けられ
る。WはワインダRはボビン処理装置、7は口出
し装置である。本実施例の場合も、前記実施例と
同様にして特定のトレイのみを選別装置38a,
38bによりメインライン2から管糸供給ステー
シヨンへ取込むことが行え、また、分岐ラインの
待機ライン中に所定数のトレイが満たされた場合
でも余剰トレイはメイン搬送ライン上を通過でき
る。
上記メイン搬送ラインと分岐ラインの配置関
係、あるいは、分岐ライン、管糸供給ステーシヨ
ンの数は巻取られる糸種に合わせて任意の数が設
定され、また管糸送出装置62に代えて精紡機と
直結することも可能である。また第2図示のボビ
ン処理ゾーンにおいても前記実施例同様の分岐ラ
インを設け、該分岐ラインの途次にボビン処理装
置を配置することもできる。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案では、異種管糸を搬送す
る共通のメイン搬送ラインと、該メイン搬送ライ
ンから分岐し、再び上記メイン搬送ラインに合流
する異種管糸専用の分岐ラインと、該分岐ライン
の途次に設けられる異種管糸供給装置とからなる
管糸供給システムであるので、メイン搬送路上を
ランダムに移送される異種トレイを専用の分岐ラ
インへ振分け、該分岐ラインの途次で管糸の供給
を行うことができ、異種のトレイがメイン搬送ラ
イン上に渋帯することなく、管糸供給が極めてス
ムーズに行える。即ち、特定のトレイはメイン搬
送ライン上を対応する専用の分岐ラインへ他の分
岐ラインを通過して搬送できる。
即ち、メイン搬送ライン上にトレイ同士が接触
する程度に連続して移送される時には、ボビン処
理ステーシヨンを介して下流側へ移送されるの
で、トレイ間のスペースが十分にとられることに
なり、分岐路入口においてトレイ同士が密接する
ことなく、分岐路内への取り込みミスも生じな
い。又、分岐路内にトレイが満杯になつたとして
も、後続のトレイは該分岐点をバイパスしてメイ
ン搬送ラインを移送されるのである。
また、管糸供給装置において、当該装置の分岐
ラインへ取込まれたトレイにのみ管糸供給するの
で、分岐ラインの入側において取込まれるトレイ
の種類さえ確認しておけば、管糸供給装置では単
に管糸を供給するだけでよく、供給動作を効率よ
く行うことが可能となる。
さらに、メイン搬送ラインの途次に設けたボビ
ン抜取装置によつて、ワインダから排出された空
ボビンと極小残糸付ボビンとが選別されて抜取ら
れると共に、その品種によつても分類されて処理
されるので、管糸の供給は勿論、ワインダから排
出されるボビンの処理も選別処理され、複数品種
の糸を巻返す自動ワインダーの管糸供給から空ボ
ビン処理までを品種混同することなくスムーズな
処理、搬送を可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の一実施例を示す斜視図、
第2図は同平面レイアウト図、第3図は本考案に
適用されるワインダの巻取ユニツトの一例を示す
斜視図、第4図はペグトレイの種類を示す一部断
面正面図、第5図は同トレイの選別装置の平面
図、第6図は同側面図、第7図は同正面図、第8
図は管糸供給装置の一例を示す正面図、第9図は
管糸の方向検出装置の側面図、第10図は分岐ラ
インの拡大平面図、第11図は本考案の他の実施
例を示す平面レイアウト図である。 1a〜1n……巻取りユニツト、2……メイン
搬送ライン、5……ボビン処理ゾーン、R12,
R13,R5……ボビン処理装置、6……管糸供
給ゾーン、8a〜8e,108a,108b……
分岐ライン、62……管糸送出装置、63……管
糸ガイド装置、64……管糸方向規制装置、Ta
〜Te……ペグトレイ、P1〜P5……管糸供給
ステーシヨン、W……ワインダ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. トレイに管糸を挿着したままワインダの巻返し
    位置へ供給し、巻返し後の空ボビンが上記トレイ
    と一体のままワインダから払出されるボビン供給
    システムを実施するための、ワインダから払出さ
    れるトレイの移送方向に沿つて、ボビン抜取り装
    置を有するボビン処理ゾーンとボビンが抜取られ
    た空トレイに新管糸を供給する管糸供給装置を有
    する管糸供給ゾーンとおよび管糸の糸端口出し装
    置とがトレイの移送方向の順に配置され、上記ワ
    インダー、ボビン抜取装置、新管糸供給装置、糸
    端口出し装置間にはトレイ搬送ラインが設けられ
    て閉ループのトレイ移送路が形成された装置にお
    いて、上記管糸供給ゾーンには、ワインダーへ供
    給される管糸の品種数に見合う複数の管糸供給装
    置が配置され、各管糸供給装置は上記搬送ライン
    から分岐し、再び上記搬送ラインに合流する複数
    の分岐ラインの途次に配設されており、上記各分
    岐ラインの直前にはトレイに形成された品種識別
    部材を検出して特定のトレイのみ当該トレイ専用
    の分岐ラインに取り込む選別装置を設けたことを
    特徴とする管糸の搬送処理装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5246115A (en) * 1975-10-09 1977-04-12 Toray Eng Co Ltd Apparatus for preparations of bobbins
JPS57141362A (en) * 1981-02-20 1982-09-01 Murata Mach Ltd Device for feeding and discharging cop in automatic winder

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5246115A (en) * 1975-10-09 1977-04-12 Toray Eng Co Ltd Apparatus for preparations of bobbins
JPS57141362A (en) * 1981-02-20 1982-09-01 Murata Mach Ltd Device for feeding and discharging cop in automatic winder

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