JP3465836B2 - カプラにおける緩衝支持構造 - Google Patents

カプラにおける緩衝支持構造

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JP3465836B2 JP28632095A JP28632095A JP3465836B2 JP 3465836 B2 JP3465836 B2 JP 3465836B2 JP 28632095 A JP28632095 A JP 28632095A JP 28632095 A JP28632095 A JP 28632095A JP 3465836 B2 JP3465836 B2 JP 3465836B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタとトレー
ラの連結装置即ち第5輪と云われるカプラにおいて、サ
ポートブラケットにトッププレートを弾性的に支持する
緩衝支持構造に関する。 【0002】 【従来の技術】カプラによってトレーラを連結した状態
でトラクタを走行させると、サポートブラケットとトッ
ププレートとの間には、主として走行方向と一致する前
後方向ならびに垂直方向の変位作用が働く。従って従前
からサポートブラケットとトッププレートとの支持構造
は、上記変位が許容されるよう弾性的な支持構造がとら
れている。例えば実開昭60−195205号公報に開
示されている通り、トッププレートの下面に囲みを形成
する下向きの突部を設け、この突部によって形成された
囲み内に、下向き凹部を有する第1の弾性部材を装着
し、サポートブラケットの上部に上壁が膨出した形状を
有し左右に通し孔を開口形成したボスを設け、このボス
を上記第1の弾性部材の下向き凹部中に嵌着させて該ト
ッププレートをサポートブラケットに弾性的に支持さ
せ、ボスの通し孔を貫通してサポートピンを上記トップ
プレートの下向き突部間に固定すると共に、このサポー
トピンとボスの上壁間に第2の弾性部材を介在させた構
造となっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従前公知の上記カプラ
の緩衝支持構造は、これが新しいうちはきわめて好まし
い緩衝支持をなし、安全な運転、操縦が行われ、現状十
分に実用化されている。しかし、ある程度以上の長時間
使用により、弾性部材としての寿命が短いことに原因し
て、この弾性部材が磨耗してしまう。その結果、トップ
プレート及びサポートブラケットの金属同士が接触し衝
突して、走行時に異音が発生するという問題点がある。
また、この金属同士が接触及び衝突することにより、そ
の衝撃が運転席に伝達し、運転手の乗り心地に悪影響を
与えるだけでなく、サポートブラケットのボス等の破損
の原因になり、操縦の安全性にも影響するという問題点
がある。 【0004】本発明は、従前公知のカプラの緩衝支持構
造の問題点に鑑み、トッププレートのサポートブラケッ
トに対する垂直方向並びに前後方向の変位による衝撃を
吸収し、運転手の乗り心地を良好とすると共に衝撃を吸
収する弾性部材の疲弊を少なくし、高い安全性を長期間
保つことを可能とし、しかも簡単な構造によって低コス
トとし、経済性にも優れ、実用性に富むカプラにおける
新規な緩衝支持構造を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、下面に平行する突部を設けたトッププ
レートと、軸受孔を有するサポートブラケットと、軸ピ
ンと、内筒と外筒との間に弾性部材を介在させて構成す
る緩衝部材とからなり、上記軸ピンの中間部分を円柱状
にし、この軸ピンの両端部を切削して上下に相対する平
坦面を構成し、この平坦面に上記螺子挿通孔を形成して
あり、該緩衝部材に軸ピンを回転可能に組み込み、この
軸ピンを組み込んだ緩衝部材をサポートブラケットの軸
受孔に嵌合させ、緩衝部材を軸受孔に嵌合したサポート
ブラケットを、その頂部とトッププレートとの間に間隔
をおいて上記トッププレートの下面の突部間に介入し、
該間隔をおいた位置で、上記軸ピンの両端の螺子挿通孔
に螺子を挿通して、この螺子をトッププレートの突部に
螺子込んで、サポートブラケットをトッププレートに支
持するようにしてあり、上記軸ピンの中間部分を円柱状
にし、この軸ピンの両端部を切削して上下に相対する平
坦面を構成し、この平坦面に上記螺子挿通孔を形成して
あることを特徴とする。また、上記軸ピンの中間部分に
突条を設けてあることを特徴とする。 【0006】 【発明の実施の形態】以下図面に示した実施例により本
発明の詳細を説明する。図1及び図2における符号1が
カプラのトッププレートで、公知のトッププレートにも
形成されている下向きの平行する突部2,2を有する。
この突部は、公知のトッププレート同様、トラクタに装
着された状態でトラクタの進行方向に向いて、トッププ
レートの左右二箇所に設けてある。同じく、図中3が公
知のトラクタに装着されるサポートブラケットと同様の
サポートブラケットで、その中心位置に軸受孔4を形成
してある。さらに、図中5が後述する緩衝部材を貫通
し、サポートブラケットにトッププレートを支持するた
めの軸ピンで、図3に示すように中間部分を円柱状にし
てあり、両端部をその相反する面を切削して平坦面とし
てあり、この両端部に螺子挿通孔6,6を形成してあ
る。 【0007】図中7が緩衝部材で、内筒8と、外筒9
と、これら内筒8と外筒9間に介在したゴム等からなる
弾性部材10とによって構成されている。図示した実施
例では、これら内筒8と外筒9と弾性部材10とを一体
化させて構成してあるが、これらは各別にして組み込む
ときに一体化するようにしたものであってもよい。そし
て本発明では、この緩衝部材7の内筒8内に上記軸ピン
5を回転可能に貫通させてあるが、図1乃至図3に示し
た実施例ではスリーブ11を介在させてある。さらに、
軸ピン5を貫通してある緩衝部材7をサポートブラケッ
ト3の軸受孔4に緊密に嵌合し、サポートブラケット3
に軸ピン5を回転可能にしかも弾性的に装着してある。 【0008】このように軸ピン5、緩衝部材7を装着し
たサポートブラケット3を、その上部をトッププレート
1の突部2,2間に介入させて、図2に示すように軸ピ
ン5の両端の螺子挿通孔6,6に螺子18を挿通し、こ
の螺子18を上記トッププレート1の突部2,2に螺子
込み、トッププレート1をサポートブラケット3に支持
するようにしてある。ここできわめて重要なことは、サ
ポートブラケット3の頂部とトッププレート1との間に
間隔12をおいて位置決めすることである。この他図3
中13は軸ピン5に設けた突条、14はリング、15,
15はパッキン、16,16はダストカバーである。 【0009】図4及び図5に別の実施例が示してあり、
図1乃至図3に示した実施例と同一符号をもって示した
部分は同一部分である。この図4及び図5に示した実施
例と図1乃至図3に示した実施例では、軸ピン5に緩衝
部材7を回転可能に軸支するために、スリーブ11に代
えてベアリングを用いている点が相違するだけであり、
後は全て同等である。 【0010】このような構成からなる本発明カプラにお
ける緩衝支持構造では、サポートブラケット3とトップ
プレート1との間において、軸ピン5と緩衝部材7を介
して連結され、サポートブラケット3とトッププレート
1との間にかかる上下及び前後方向の衝撃を該緩衝部材
7が吸収する。そして、サポートブラケット3の頂部と
トッププレート1の下面との間には間隔12を設けてあ
るから、これが衝突することもない。 【0011】 【発明の効果】叙上の如く本発明緩衝支持構造では、緩
衝部材に軸ピンを回転可能に組み込み、この軸ピンを組
み込んだ緩衝部材をサポートブラケットの軸孔に嵌合さ
せ、緩衝部材を軸孔に嵌合したサポートブラケットを、
その頂部とトッププレートとの間に間隔をおいて上記ト
ッププレートの下面の突部間に介入し、該間隔をおいた
位置で、上記軸ピンの両端の螺子挿通孔に螺子を挿通し
て、この螺子をトッププレートの突部に螺子込んで、サ
ポートブラケットをトッププレートに支持するようにし
てあるから、緩衝部材の弾性部材が内筒と外筒との間で
保護され、これが磨耗することなく、径年的に安全且つ
安定して衝撃を吸収し、高い安全性を長期間保つことが
でき、しかも金属同士の衝突に原因する異音の発生もな
く、運転手の乗り心地も良好に保つことができる。さら
に、緩衝部材が内筒と外筒に介在した弾性部材により構
成され、これを軸ピンに嵌装し、且つサポートブラケッ
トの軸受孔に嵌合させるだけであるから、簡単な構造に
より構成され、低コストとし経済性に優れ、きわめて実
用的であるとする効果も有する。また、軸ピンの中間部
分を円柱状にし、両端部を切削して上下に相対する平坦
面を構成し、この平坦面に螺子挿通孔を形成してあるか
ら、軸ピンの組み込み及びサポートブラケットのトップ
プレートへの組み込みを容易とし、組み込み作業を楽に
することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の好ましい実施例の要部の一部切断拡大
側面図 【図2】軸ピンに沿って切断した正面図 【図3】要部の分解斜面図 【図4】別の実施例の要部の一部切断拡大側面図 【図5】同じく別の実施例の要部の軸ピンに沿って示し
た拡大正面断面図 【符号の説明】 1 トッププレート 2 突部 3 サポートブラケット 4 軸受孔 5 軸ピン 6 螺子挿通孔 7 緩衝部材 8 内筒 9 外筒 10 弾性部材 11 スリーブ 12 間隔 13 突条 14 リング 15 パッキン 16 ダストカバー 18 螺子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−102882(JP,A) 実開 昭57−103282(JP,U) 実開 昭60−195205(JP,U) 実開 昭58−125746(JP,U) 特公 平6−86893(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 53/00 - 53/10

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 下面に平行する突部を設けたトッププレ
    ートと、軸受孔を有するサポートブラケットと、軸ピン
    と、内筒と外筒との間に弾性部材を介在させて構成する
    緩衝部材とからなり、上記軸ピンの中間部分を円柱状に
    し、この軸ピンの両端部を切削して上下に相対する平坦
    面を構成し、この平坦面に螺子挿通孔を形成してあり、
    該緩衝部材に軸ピンを回転可能に組み込み、この軸ピン
    を組み込んだ緩衝部材をサポートブラケットの軸受孔に
    嵌合させ、緩衝部材を軸受孔に嵌合したサポートブラケ
    ットを、その頂部とトッププレートとの間に間隔をおい
    て上記トッププレートの下面の突部間に介入し、該間隔
    をおいた位置で、上記軸ピンの両端の螺子挿通孔に螺子
    を挿通して、この螺子をトッププレートの突部に螺子込
    んで、サポートブラケットをトッププレートに支持する
    ようにしてあることを特徴とするトラクタとトレーラの
    連結装置であるカプラにおける緩衝支持構造。
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