JP3462128B2 - ポリペプチド−ポリシロキサン−コポリマー、その製法及び界面活性剤としてのその使用 - Google Patents
ポリペプチド−ポリシロキサン−コポリマー、その製法及び界面活性剤としてのその使用Info
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Description
リシロキサン−コポリマー、アミノ酸と有機官能性ポリ
シロキサンとの熱的共重合によるその製造及び界面活性
物質としてのその使用に関する。
であり、全ての生物学的過程で重要な役割を果たす。こ
れは、化粧品中において、コンディショナー、保湿剤及
び軟化剤として益々使用されている。蛋白質は、天然の
高分子ポリマーであり、加水分解されて、一般に低分子
の蛋白質になり、そうして水溶性にされる。確かに蛋白
質加水分解物は、容易に組成物に加えることができる
が、可溶性蛋白質は、勿論、皮膚及び毛髪上には僅かに
存続する。
化合物の総称であるが、これら全てがシロキサン鎖中の
珪素原子−酸素原子−結合により特徴付けられる。これ
らは、蛋白質と同様に、化粧品中において、特にコンデ
ィショナーとして重要な役割を果たす。例えば、ポリジ
メチルシロキサンは、皮膚及び毛髪上に存続し、毛髪に
光沢及び艶を与え、皮膚に快適な柔軟性及び絹様の感触
を生じさせる。勿論これは実際には水に不溶性である。
確かにシリコーンポリエーテルを用いて、毛髪上に艶を
与え得る水溶性のシリコーン誘導体を得たが、勿論これ
は僅かにのみ存続する。
粧的用途に重要である、同様に異なる特性及び利点を有
する2種の極めて異なる物質群である。シリコーンの若
干の特性、例えば皮膚及び毛髪の艶を出す蛋白質、又は
蛋白質の利点、例えば比較的高い水溶性及び存続性(s
ubstantivitaet)を有するシリコーンの
開発によって、両方の物質群からの単純な混合物によっ
ては得られない特性を有する製品に到達する。
53号明細書には、コポリマーの形のシリコーンとポリ
ペプチドとの組合せが記載されている。これは、末端官
能化ホモポリマーのカップリングによって得られるAB
A−又は(AB)n−型のブロックコポリマーである。
Aは、分子量2000〜100000を有するポリアミ
ド部分であり、Bは、分子量500〜100000を有
するシリコーン部分である。この化合物は、柔軟性又は
固い、生物適合性の移植材料として使用することができ
る熱可塑性ブロックコポリマーである。これは、α−ア
ミノ酸から成る反応性末端基、例えばヒドロキシアルキ
ル−、アミノアルキル−又はイソシアナト基を有するポ
リアミドと、反応性末端基、例えばクロルアルキル−、
カルボン酸−、イソシアナト−、ヒドロキシアルキル−
又はアミノアルキル基を有するシリコーンとの反応によ
って製造される。しかし、この官能性ポリアミドは、保
護基−化学の関連下で、大きな合成経費を伴って初めて
製造しなければならない。第1段階で、α−アミノ酸か
ら、溶剤、例えばジオキサン中のホスゲンとの反応によ
り、相応するN−カルボキシアンヒドリドが製造され
る。α−アミノ酸とは、ジカルボン酸、例えばグルタミ
ン酸又はアスパラギン酸のことであり、従って、先ず、
臭化水素酸の存在下に、例えば過剰量のベンジルアルコ
ールを用いるエステル化により、カルボキシル基をエス
テル化しなければならない。もう1個のアミノ−、ヒド
ロキシ−又はメルカプト基を有するα−アミノ酸では、
これを、不所望の副反応を回避するために、ホスゲンと
の反応の前に、適当な方法で、同様に保護しなければな
らない。次いで第2段階で、保護されたα−アミノ酸
は、ポリアミドに変換される。この多段階合成を、次の
例で詳説する:ベンジルエステルとして保護されたL−
グルタミン酸のN−カルボキシアンヒドリド、いわゆる
N−カルボキシ−γ−ベンジル−L−グルタメートから
出発する場合に、これを、重合開始剤としてのエタノー
ルアミンを用いて、溶剤としてのジメチルホルムアミド
中で重合させる。約90%変換の後に、フェニルアラニ
ンのN−カルボキシアンヒドリドを添加すべきであり、
こうしてポリアミドの末端基を生成させる。生じたポリ
マーを水で沈澱させ、メタノールで洗浄しなければなら
ない。次の段階で、ポリアミドを、試剤としてのε−カ
プロラクトン及び溶剤中で50時間(!)に渡って加熱
し、改めて水で沈澱させ、メタノールで洗浄する。この
方法で、両末端にヒドロキシアルキル基を有するポリア
ミドが得られる。その後に、ジヒドロキシ官能性ポリア
ミドを、溶剤としてのベンゾール及びジクロルベンゾー
ルから成る混合物中で、α,ω−ビス(ジメチルアミ
ノ)−ポリ(ジメチルシロキサン)と、ジメチルアミン
の離脱下に反応させる。このポリマーをメタノールで沈
澱させ、ヘキサンで洗浄する。従って、米国特許(US
−A)第3562353号明細書に記載されたコポリマ
ーの製造のためには、経費のかかる保護基化学を包含す
る、多数の反応工程及び処理工程が必要である。更に、
部分的には、極めて毒性の試剤、例えばホスゲンが必要
であり、反応を溶剤、例えばベンゾール及びジメチルホ
ルムアミド中で実施し、この溶剤を生成物から再び除去
しなければならない。通例、ポリペプチド部分は、保護
基を含有するアミノ酸、例えばベンジルグルタミン酸及
び非極性アミノ酸、例えばフェニルアラニンを含有す
る。従って、このコポリマーは実際には水に不溶性であ
る。他方で、ポリアミド部分とシリコーン部分の間の結
合は、加水分解感受性のSi−O−C−結合によって行
なわれるから、保護基の除去の際に、シリコーン部分と
ペプチド部分の間の結合が再び解裂され、付加的にポリ
シロキサンの所で分解反応が引き起こされる。
ied Polymer Science、27、19
82、139〜148に、ポリペプチド−ポリシロキサ
ン−ブロックコポリマーの製造が記載されている。これ
は、フェニルアラニン及びγ−ベンジルグルタミン酸の
N−カルボキシアンヒドリドと、重合開始剤としての
α,ω−アミノプロピル官能性ポリジメチルシロキサン
との重合によって得られる。得られるブロックコポリマ
ーは、白色の軟質固体である。しかし既に、米国特許
(US−A)第3562353号明細書におけるよう
に、コポリマーの製造のために、多数の反応工程及び後
処理工程及び保護基及び溶剤が必要である。重合の典型
的な反応時間は、100〜200時間(!)の範囲であ
る。
明細書では、シリコーン部分がポリエーテルホスフェー
ト基を介して蛋白質のアミノ基と結合しているシリコー
ン−蛋白質−コポリマーが特許請求されている。このポ
リマーは、ポリエーテルホスフェート単位によって確か
に水溶性であるが、当然、これは極めて加水分解感受性
の燐酸エステル官能も有し、従って、シリコーン−及び
蛋白質部分は相互に再び容易に解裂され得る。更に、蛋
白質部分及びシリコーン部分の間の間座及び結合要素と
して作用するポリエーテル基は、そのポリマー分布及び
それによって変動する高分子特性に基づき、生成物の特
性に影響を及ぼさせ、それが純粋なシリコーン−蛋白質
−コポリマーとして作用するよりも早く、ハイブリッド
−シリコーン−ポリエーテル−蛋白質−コポリマーの特
性像を示すと解されている。シリコーン−蛋白質−コポ
リマーは、水溶性のエポキシ官能ポリシロキサンを天然
蛋白質の加水分解物と水中で反応させることによって製
造される。ここで、ポリシロキサンの水溶性は、ポリエ
ーテルのヒドロシリル化性付加及び引き続くヒドロキシ
基のホスフェート化によって達成される。蛋白質の遊離
アミノ基と反応することのできるエポキシ基が、引き続
いて、シリコーンホスフェートのナトリウム塩とエピク
ロルヒドリンとの反応によって、シリコーン中に導入さ
れる。従って、この合成法も数工程及び危険かつ高毒性
の試剤、例えば五酸化燐又はエピクロルヒドリンの使用
を包含する。
28号明細書中には、シリコーン−蛋白質−コポリマー
の改良製法も記載されている。ここでは、先ず、ヒドロ
キシ官能性シリコーンポリエーテルを、クロル酢酸と反
応させて、相応するクロル酢酸エステル官能性シロキサ
ンにする。それに続いて、蛋白質又は蛋白質加水分解物
との反応が、一定の条件下で行なわれ、この際、置換反
応の範囲で、有機的に結合した塩素原子がクロリド形に
変えられ、蛋白質との結合が行なわれる。この方法は全
体的には改良であるが、この場合にも、腐食性で毒性の
クロル酢酸の使用を放棄することができない。同様に、
シリコーン骨格と蛋白質基との間の結合が加水分解に不
安定なエステル基を介して行なわれることは不利であ
り、このことは、このような物質を水性組成物中で使用
することを著しく制限し、しかも、水性の長時間貯蔵を
不可能にさせる。更に、このような生成物は、固体形で
も、蛋白質基自体の吸湿性に基づき、あまり充分に安定
ではなく、かつ貯蔵時間が進むにつれて、次第に骨格分
断が起こり、シリコーンポリエーテル及び遊離蛋白質が
生じることが危惧される。例中に記載されているよう
に、シリコーンポリエーテルが出発物質として使用され
る場合には、この場合にも、その生成物は純正なシリコ
ーン−蛋白質ではなく、かなりのハイブリッド特性を有
する。
明細書(Croda、GB9123251、Nov.1
991)に、蛋白質−シリコーン−コポリマーが特許請
求されていて、ここでは、シリコーン成分が蛋白質のア
ミノ基と共有結合していて、各々の場合において、少な
くとも若干のシリコーン成分が、異なる蛋白質−鎖の間
の架橋結合に寄与しているが、付加的に、非架橋性のシ
ロキサン単位も含有され得る。蛋白質成分として、部分
的に加水分解された、又は化学的変性により、例えばエ
ステル化又は四級化によって変性された天然蛋白質、例
えばコラーゲン、エラスチン等が使用される。コポリマ
ーは、シラン又はシリコーンの官能基と蛋白質のアミノ
基との反応によって生じる。それによって、相互に架橋
された蛋白質鎖をも含有する高分子ポリマーが生じる。
付加的架橋結合は、シラン又はシリコーンのシラノール
基の縮合によって行なうことができる。蛋白質成分の反
応のための実際的な前提条件は、水又は他の適当な溶
剤、例えばエタノール又はプロピレングリコール中又は
両方から成る混合物中でのその溶解性である。もう1つ
の前提条件は、蛋白質成分との架橋結合に作用するシリ
コーン成分の能力である。そのために、好適な反応基、
例えば酸ハロゲニド−、アンヒドリド−又はエポキシド
基を有する多官能シリコーン又はシロキサン結合への縮
合によって架橋結合を引き起こすシラノール基又は加水
分解によってその場でそれからシラノール基を形成する
ことのできる基を含有する一官能性珪素化合物を必要と
する。珪素化合物が蛋白質と反応し得るためには、有利
に水性蛋白質加水分解物である蛋白質と同じ溶剤中に可
溶性でなければならない。従って、溶剤としての水中
に、加水分解可能な基を有する有機官能性シランが必要
とされる。ここで、反応条件は極めて慎重に制御されな
ければならない。つまり、一方では、蛋白質のアミノ基
が反応するためには、通例7以上のpH−値が必要であ
る。他方では、通例アルカリ性で、離脱可能な基の急速
な加水分解が起こる。しかし同時に、シランの縮合も行
なわれ、従って、反応全体を制御することは極めて困難
である。従って、この方法では、架橋結合した生成物の
みが得られる。そのような生成物中には線状のポリジメ
チルシロキサン−セグメントが存在しないので、その典
型的シリコーン特性も僅かしか示されない。更に、その
生成物は、水を蒸留又は乾燥によって除去すると直ち
に、水に不溶性の硬い薄膜が生じるので、水溶液の形で
のみ取り扱いが可能である。反応が、例えばエタノール
中で実施でき、従って、水に不溶性であるが、少なくと
も少量までエタノールに可溶性である有機官能性ジメチ
ルシリコーンも使用できるためには、蛋白質加水分解物
のエチルエステルを使用しなければならず、このことは
再び付加的な反応工程を包含する。更に、反応に必要な
pH−値の調整のために、水酸化ナトリウムを必要と
し、これは70℃付近の反応温度で不所望なシロキサン
鎖分解を引き起こすことがある。蛋白質−シリコーン−
コポリマーの化学構造は極めて複雑であり、従って、そ
の単一の一般構造式を関係付けることは不可能であるこ
とが挙げられる。
明細書では、ペプチドのアミノ基が1個だけのシリル基
を有する、シリル化ペプチドが特許請求されている。珪
素化合物とペプチドとの間の結合は、欧州特許(EP−
A)第0540357号明細書における方法と同様に、
ペプチドのアミノ基と珪素化合物の反応基との反応によ
って行なわれる。
有するシランが使用される。親水性のペプチドが疏水性
のシリル化合物と水中で反応することができるために
は、先ず、シランの他の基を加水分解させ、それによっ
てシランが水溶性になるべきである。ハロゲンアルキル
シランの使用の場合には、反応混合物のpH−値を低下
させるハロゲン化水素酸が生じる。この理由から、ハロ
ゲン基と水との反応を避けるために、反応混合物のpH
−値を、水酸化ナトリウムの添加によって一定に保持す
べきである。ペプチド1個当たり、少なくとも2個のシ
リル基が導入され得るためには、リシンの場合のよう
に、ペプチドは付加的なアミノ基を有するアミノ酸を含
有すべきである。要するに、珪素成分はシリル基の形だ
けで、しかも、蛋白質のアミノ基1個当たり、1個だけ
のシリル基から導入される。それに基づき、欧州特許
(EP−A)第0540357号明細書におけるよう
に、シランをベースとする蛋白質−シリコーン−コポリ
マーにおいても、ジメチルシリコーン効果を考慮するこ
とはできない。
ド結合(ペプチド結合)を介して相互に結合しているア
ミノ酸から成る線状のポリマーである。しかし、アミノ
酸を100℃以上に加熱する場合には、通例、ポリマー
が得られず、急速な黒色の変色が認められ、このこと
は、特に複素環の生成に起因する。その例外は、アスパ
ラギン酸であり、アスパラギン酸は加熱の際に、ポリス
クシンイミドを形成し、ポリスクシンイミドは塩基性条
件下でポリアスパラギン酸に変化され得る。グルタミン
酸は、加熱の際に環化して、モノマーのピログルタミン
酸(2−ピロリドン−5−カルボン酸)になる。50年
前に、フォックス及びミドルブロック(Fox und
Middlebrook)(Chemtech、Ma
i 1996、S.26〜29)は、グルタミン酸及び
アスパラギン酸の加熱の際に、両方のアミノ酸から成る
コポリマーが得られることを見いだした。単独ではポリ
マーを形成することができない他のアミノ酸も、グルタ
ミン酸及び/又はアスパラギン酸と反応してコポリマー
になることができる。この”熱的蛋白質”もしくは”プ
ロテイノイド”の特殊性は、それがアミノ酸配列中にお
ける非−統計的分布を有することである。この観察か
ら、陸上条件下で生産可能な蛋白質を基礎とする生命の
起源に基づく、独立した研究方針が展開された。熱的蛋
白質は、天然蛋白質に比べてそのより低い9000まで
の分子量に基づき、非毒性であり、従って、生体系と生
適合性である。即ち、例えばこれは医薬品のマイクロカ
プセルで(米国特許(US−A)第4963364号明
細書、米国特許(US−A)4925673号明細書)
で、人工皮膚(米国特許(US−A)4996292号
明細書)として、又は記憶能力の改善のための作用物質
として(米国特許(US−A)第5373085号明細
書)使用される。冷却水系中の鉱物沈積の抑制剤として
の工業的使用も記載されている(米国特許(US−A)
4534881号明細書)。もう1つの重要な利点は、
その生物学的分解可能性である。
質−コポリマーは公知であるが、これは従来、重大な欠
点を有することを示している。この、コポリマーは、ペ
プチド成分が保護基を有するアミノ酸単位を含有するの
で、水に不溶性であるか又はこれは水溶性であるが、こ
の場合にはペプチド部分とシリコーン部分との間の加水
分解感受性結合を有する。そのようなシリコーン−蛋白
質−コポリマーの公知製法も著しい欠点を有する。しば
しば毒性の物質が必要とされる経費のかかる多工程製法
又は例えばペプチドのシリル化のような簡単な方法があ
る。しかし、それらの生成物からは、真のシリコーン効
果を期待することはできない。
題は、水溶性で、同時に高分子で、従って存続性である
新規種類のシリコーン−ペプチド−コポリマーを見いだ
すことにあった。更に、これは、より長いポリ(ジメチ
ルシロキシ)−単位を含有し、従って明らかなシリコー
ン効果を有すべきである。他方、実施の際に簡単であ
り、毒性の試剤を必要としない方法を見いだすことが重
要であった。
然の保護されていないアミノ酸、特にアスパラギン酸及
びグルタミン酸を、有機官能性ポリシロキサンと熱的に
共重合させることによって、ポリペプチド−ポリシロキ
サン−コポリマーを得ることができ、これは水溶性の形
に変えることができるが、その際、真のシリコーン効果
を示すことが判明した。
学的に組合せて、シリコーン−蛋白質−コポリマーにす
ることは公知ではない。意外にも、pH−酸性アミノ酸
溶融物中で、170℃以上の温度のような、厳しい反応
条件下にもかかわらず、反応性オルガノポリシロキサン
は、特にアスパラギン酸及びグルタミン酸及びその他の
アミノ酸の熱的重合の間に、ジメチルシリコーン鎖の保
持下に、ペプチドに組み込むことができることが判明し
た。
ペプチド−ポリシロキサン−コポリマー、その製法及び
界面活性物質としてのその使用である。
は、平均的一般式I:
するアルキル基であり、R2は、R1及び/又は−Sp
−であり、ここで、−Sp−は、シロキサンともう1つ
の官能基との間の二価の間座(スペーサー)であり(こ
の際、珪素原子及び間座は、珪素原子−炭素原子−結合
を介して結合している)、特に、場合により分枝鎖であ
り、二重結合又は芳香族環及びヘテロ原子、特に酸素原
子、窒素原子又は硫黄原子を含有する1〜20個のC−
原子を有する二価のアルキレン基であり、指数a及びb
は、a=0〜200、及びb=0〜50の範囲の整数で
あり、この際、a=b=0、及びb=0、及びa≠0に
関しては、各々少なくとも1個のR2は−Sp−である
という条件を伴う]の少なくとも1種のポリシロキサン
単位:
の正の整数である]及び少なくとも1種のポリペプチド
単位:
は、平均的一般式II:
の官能基: −FG− を介して、ポリペプチド単位のC−末端、N−末端又は
両末端を経て、ポリシロキサン単位と結合していて、か
つ−FG−は構造単位:−CH(OH)CH2−又は−
CH(OH)CH20−、−CO−、−CH(CH2C
O2H)CO−、−NH−、−O−、−S−、−CH
(NH2)CO−又は−CH(CO2H)NH−であ
り、かつ場合により基R4及び/又はR5を介して、ポ
リシロキサン−及びポリペプチド単位との間で付加的な
結合を行ない、ここで、R3=R4又はR5であり、こ
の際、R4は、アミノ酸の基と同じであり、かつ−(C
H2)4−NH−R6であり、ここで、R6=H(リシ
ン)又は
R6であり、ここで、R6=OH(グルタミン酸)又は
の整数であり、この際、式II中の指数c、d、e及び
式III中の指数c、d及びfは、全てが0であること
はなく、特に、c=0である場合には、e≠0であり、
e又はf=0である場合には、c及びd≠0であるとい
う条件を伴い、かつポリペプチド単位の分子量は250
〜9000であり、ポリペプチド−ポリシロキサン−コ
ポリマー中のポリシロキサン単位とポリペプチド単位と
の重量比は、1:99〜99:1である]から成るポリ
ペプチド−ポリシロキサン−コポリマーである。
る: A)
この際、R1=CH3、両方のR2=−Sp−、Sp=
−(CH2)3−、a=8、b=0であり、かつ
の際、R3=−CH2CO2H又は(CH2)2CO2
H、c=0、d及びf≠0であり、d:fの比は約=
1:6であり、FG=−NH−であり、ポリペプチド単
位の分子量は、約500であり、コポリマー中のポリシ
ロキサン単位対ポリペプチド単位の重量比は1:9であ
る]。
チド単位は、例A)に挙げた構造に相応し、ここで、R
1=CH3、R2=R1、−Sp−=−(CH2)3−
O−CH2−、a=20、b=5であり、かつ、ここ
で、R3=−CH2CO2H又は−(CH2)2CO2
H、c=0、d及びf≠0であり、d:fの比は約=
1:6であり、FG=−CH(OH)CH2−であり、
ポリペプチド単位の分子量は、約2000であり、コポ
リマー中のポリシロキサン単位対ポリペプチド単位の重
量比は3:7である]。
チド単位は、例A)に挙げた構造に相応し、ここで、R
1=CH3、両方のR2=−Sp−、−Sp−=−(C
H2) 3−、a=40、b=2であり、かつ、この際、
R3=−CH2CO2H又は−(CH2)2CO2H、
c≠0及びR4=−CH2SH(システイン)、d及び
f≠0であり、d:fの比は約=1:4であり、FG=
−NH−であり、ポリペプチド部分のシステインの重量
成分は、約5%であり、ポリペプチド単位の分子量は約
1500であり、コポリマー中のポリシロキサン単位対
ポリペプチド単位の重量比は4:6である]。
挙げた構造に相応し、ここで、R1=CH3、両方のR
2=−Sp−、−Sp−=−(CH2)3−O−CH2
−CH(OH)−CH2−NH−(CH 2)4−、a=
18、b=0であり、かつポリペプチド単位は次の構造
に相応する:
d=0、e≠0であり、FG=−CH(NH2)CO−
又は−CH(CO2H)NH−であり、ポリペプチド単
位の分子量は、約1000であり、コポリマー中のポリ
シロキサン単位対ポリペプチド単位の重量比は1:9で
ある]。
は、それを簡単な方法で、保護基又は溶剤を使用しない
で得ることができることである。特別な利点は、一定の
化合物、つまり(天然の)アミノ酸及び有機的に変性さ
れたポリシロキサンから出発することにある。このこと
は、蛋白質の給源(動物性又は植物性)、製造方法(p
H−値、反応温度、反応時間)及び溶液の貯蔵期間に応
じて、互いに著しく相違することがあり得る蛋白質加水
分解物から出発する方法とは対立している。この生成物
特性の再現可能性は、保証することが極めて困難であ
る。
の界面活性特性を、目的に応じて、規定通りに、再現可
能な方法で調整できることである。これは、簡単な方法
で、出発化合物及びその重量比の選択により達成され
る。アミノ酸対ポリシロキサンの重量比、通例95:5
〜40:60の選択により、ポリジメチルシロキサン単
位の成分は実質的に予め決定され、これは再び界面活性
特性に非常に影響を与える。もう1つのパラメーター
は、ポリシロキサンの構造である。ポリシロキサン中の
官能基の配列及び数がコポリマーの特性に大きな影響を
与えることは明らかである。シロキサンは、官能基を連
鎖の両末端又は側位に異なる数で有していてよい。例え
ば末端官能化ポリシロキサンが、いかなる鎖長を有する
か、又は櫛状のポリシロキサンが、いかなる鎖長及び1
鎖当たり幾つの官能基を有するかが、生成物特性に差異
をつける。界面活性特性の変性のためのもう1つの可能
性は、使用されるアミノ酸種類及び相互の割合である。
即ち、例えば疏水性アミノ酸、例えばフェニルアラニン
の添加によって、ポリペプチド部分の親水性を減少させ
ることができる。更に、コポリマーの分子量は、反応の
進め方によって、特に加熱温度及び加熱時間によって調
整することができる。
リシロキサン−コポリマーに反して、本化合物は、ポリ
(ジメチルシロキシ)−鎖を含有し、疏水性部分として
のそれと、親水性ポリペプチド部分とが一緒になって、
真の化学的結合をして界面活性剤が生成され、他方で、
真のシリコーン−効果が達成される。もう1つの利点
は、コポリマーが、後処理の形に応じて、水に不溶性の
形又は水溶性の形で得ることができることである。水に
不溶性の形では、それは、例えば非極性媒体中に導入す
ることができる。しかし、それを、水溶液として、又は
(水の除去後に)固体で水溶性の形で得ることもでき
る。この際、易流動性の乾燥粉末が重要であり、これは
水中で任意の割合で混合し、澄明な溶液になる。この粉
末は、水の蒸留により、この溶液から回収することがで
きる。従って、これは、欧州特許(EP−A)第054
0357号明細書に記載されているような、水の除去後
に、もはや水に溶けない硬い膜を形成する蛋白質加水分
解物−有機シラン−又はオルガノポリシロキサン−溶液
とは明らかに相違する。
酸、例えばグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イ
ソロイシン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、ス
レオニン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アル
ギニン、リシン、トリプトファン、ヒスチジン、システ
イン、メチオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸の残
基である]のアミノ酸を、前記式(I)の反応基−RG
を有するオルガノポリシロキサンの存在下に熱的に重合
させることによる、前記のポリペプチド−ポリシロキサ
ン−コポリマーの製法である。
知技術水準から公知であり、市場で得られるか又は自体
公知の方法で容易に製造され得る。末端エポキシ−又は
アミノ官能化されたポリシロキサンは、例えば末端官能
化された水素シロキサンでのアリルグリシジルエーテル
又はアリルアミンのヒドロシリル化によって得られる。
櫛状のアミノプロピルシロキサンは、例えばアミノプロ
ピルジアルコキシシラン及びシロキサンシルの縮合及び
アルカリ性平衡化によって製造される。
次のものである:
程で、例えばグルタミン酸を約170〜180℃で溶融
させ、この際、水の離脱により環状アミド、ピログルタ
ミン酸(2−ピロリドン−5−カルボン酸)が生じる。
生じたピログルタミン酸の代わりに、プロリン又は極性
の高沸点溶剤、例えばN−メチルピロリドン又はスルホ
ランを使用することもできる。次いで、アスパラギン酸
を添加し、溶融物又は高沸騰性溶液を160〜220℃
に加熱する。この際、ポリスクシンイミドが生成し、こ
れはグルタミン酸の使用の場合にはグルタミン酸単位も
含有する。成長するポリマーの分子量は、加熱の時間及
び温度により調整される。加熱時間が長くなればなるほ
ど、かつ温度が高くなればなるほど、分子量は大きくな
る。次の工程で、有機官能性ポリシロキサンを滴加す
る。ポリシロキサンの全添加後の加熱時間は、生じるコ
ポリマーの分子量に再び影響する。溶融物を注ぎ出し、
冷却後に、ガラス様の塊状物が得られ、これは乳鉢で容
易に粉末化できる。これはポリペプチド−ポリシロキサ
ン−コポリマーの水に不溶性の形である。
ーの水溶性の形は、コポリマーをアルカリ性水溶液、例
えば苛性ソーダ水溶液で処理することによって得られ
る。この際、中性点を越えると、例えば塩酸水で中和す
ることができる。そうして得られたコポリマーの水溶液
を、直接使用することができるか又は水を蒸留させて水
溶性粉末を得る。
酸溶融物を約120℃まで冷却させ、次いで、先ず、有
機官能性ポリシロキサンを添加し、しばらく後に、温度
を170℃まで高め、次いで、初めてアスパラギン酸を
添加する。この変法は、特に櫛状ポリシロキサンで有利
であると実証された。
おける、特にシリコーン界面活性剤としてのポリペプチ
ド−ポリシロキサン−コポリマーの使用である。
ン−コポリマーは、多様な用途において使用できる。こ
れは、特に、水性媒体中での使用が好適であり、その媒
体から、このコポリマーはその界面活性及びその表面へ
の親和性に基づきその作用を発揮する。このコポリマー
は、その構成に依存し、プラスチック中での使用の際
に、表面状態を改善することができる。これは、水中油
型又は油中水型乳化剤として、又はエマルジョン中の安
定剤として使用でき、例えば皮膚及び毛髪の清浄、起泡
の改善及び毛髪のコンディショニング及び/又は快適な
皮膚感触の達成のために化粧品中で使用される。これ
を、蛋白質誘導体として皮膚湿潤剤(保湿剤)として、
又は皮膚刺激緩和剤として使用することができる。本発
明によるポリペプチド−ポリシロキサン−コポリマー
は、当然、界面活性剤及び表面状態に影響する他の添加
剤と一緒にしばしば使用される。前記の全ての組成物
は、公知の添加剤、例えば陰イオン性、陽イオン性、両
性イオン性、両性又は非イオン性界面活性物質の群から
の湿潤剤、界面活性剤又は乳化剤、例えば脂肪アルコー
ルスルフェート、脂肪アルコールエーテルスルフェー
ト、アルキルスルホネート、アルキルベンゾールスルホ
ネート、スルホコハク酸アルキルエステル、四級アンモ
ニウム塩、アルキルベタイン、カルボン酸アミドアルキ
ルベタイン、モノマーの又は高縮合化された糖類、オキ
シエチル化脂肪アルコール、脂肪酸アルカノールアミド
又はオキシエチル化脂肪酸エステル、粘稠化剤、例えば
カオリン、ベントナイト、脂肪酸、高級脂肪アルコー
ル、澱粉、ポリアクリル酸及びそれらの誘導体、セルロ
ース誘導体、アルギネート、ワセリン又はパラフィン油
を含有することができる。
カー中の添加剤としての本発明による化合物の使用が可
能である。
備えた250ml入り三頚フラスコ中で、グルタミン酸
50gを、窒素ガスの導入下で、30分間180℃に加
熱した。反応装置は開口装置であり、従って、反応の間
に生じる水は窒素ガス流によって大部分除去された。引
き続き、溶融物の温度を170℃に調整し、30分間で
アスパラギン酸50gを少量づつ添加した。温度を更に
30分間170℃で保ち、次いで30分間にわたり、
α,ω−末端アミノプロピルジメチルポリジメチルシロ
キサン(信越のX−22−161 AS)66.5g
(総成分に対して40重量%)を滴加した。引き続き、
更に1時間170℃に加熱した。まだ熱い溶融物を乳鉢
中に注いだ。溶融物がガラス様の塊状物に凝結した後
に、それを出来るだけ微細に磨り潰した。黄色粉末を水
1.5l中で12時間撹拌し、不溶性残分を濾過し、残
分を水及びエタノールで洗浄し、引き続き乾燥箱中で6
0℃で乾燥させた。水に不溶性の黄色粉末95g(収率
57%)が得られた。生成物はNMR−分光学的特性付
けのために、[D6]ジメチルスルホキシド中に溶かす
ことができた。
1l、次いで1N苛性ソーダ溶液630mlと共に、殆
ど澄明な溶液が生じるまで撹拌した。3N塩酸水で中和
し、引き続き水を100℃でオイルポンプ真空中で留去
させた。黄色粉末が得られ、これは任意の濃度で水中に
可溶性であった。
1による総成分のアミノシロキサンの割合を変えた。実
験実施は同じであった。比較として、本発明に依らない
例を引用した。
ルシロキサン(信越のX−22−161AS)11g
(総成分に対して10重量%)。
ルシロキサン25g(20重量%)。
ルシロキサン42.8g(30重量%)。 例5:アミノプロピルジメチルポリジメチルシロキサン
100g(50重量%)。
チルシロキサン0g(0重量%)。
ロート及び温度計を備えた250ml入り三頚フラスコ
中で、グルタミン酸50gを、窒素ガスの導入下で、3
0分間180℃に加熱した。反応装置は開口装置であ
り、従って、反応の間に生じる水は窒素ガス流によって
大部分除去された。引き続き、溶融物の温度を170℃
に調整し、30分間にわたってアスパラギン酸及びシス
テイン(2:1)から成る混合物75gを少量づつ添加
した。温度を更に30分間170℃で保ち、次いで30
分間で、α,ω−末端アミノプロピルジメチルポリジメ
チルシロキサン(信越のX−22−161 AS)83
g(総成分に対して40重量%)を滴加した。引き続
き、更に1時間170℃に加熱した。まだ熱い溶融物を
乳鉢中に注いだ。溶融物がガラス様の塊状物に凝結した
後に、それを出来るだけ微細に磨り潰した。黄色粉末を
水1.5l中で12時間撹拌し、不溶性残分を濾過し、
残分を水及びエタノールで洗浄し、引き続き乾燥箱中で
60℃で乾燥させた。水に不溶性の黄色粉末129g
(収率62%)が得られた。生成物は、NMR−分光学
的特性付けのために、[D6]ジメチルスルホキシド中
に溶かすことができた。
1l、次いで1N苛性ソーダ溶液900mlと共に、殆
ど澄明な溶液が生じるまで撹拌した。3N塩酸水で中和
し、引き続き水を100℃でオイルポンプ真空中で留去
させたさせた。黄色粉末が得られ、これは任意の濃度で
水中に可溶性であった。硫黄含量は1.1%と測定され
た。
ロート及び温度計を備えた250ml入り三頚フラスコ
中で、グルタミン酸50gを、窒素ガスの導入下で、3
0分間180℃に加熱した。反応装置は開口装置であ
り、従って、反応の間に生じる水は窒素ガス流によって
大部分除去された。溶融物を120℃に冷却し、30分
間で、α,ω−末端エポキシ官能性ポリジメチルシロキ
サン(GelestのDMS−E12)66.5g(総
成分に対して40重量%)を滴加した。もう1時間15
0℃に加熱し、次いで温度を170℃に高め、次いで3
0分間にわたってアスパラギン酸50gを添加した。1
70℃で1時間後に、100℃まで冷却し、1N苛性ソ
ーダ溶液83gを添加し、撹拌下で更に冷却させた。固
形物が溶解するまで、固体水酸化ナトリウムを添加し
た。水溶液のpH−値がアルカリ性である場合には、引
き続き3N塩酸水で中和した。水をオイルポンプ真空中
で充分に除去し、次いで、黄色でやや粘着性の塊状物を
乾燥箱中で60℃で乾燥させた。黄色の粉末が得られ、
その1%水溶液は不透明であり、極めて良好に起泡し
た。
ロート及び温度計を備えた250ml入り三頚フラスコ
中で、グルタミン酸50gを、窒素ガスの導入下で、3
0分間180℃に加熱した。反応装置は開口装置であ
り、従って、反応の間に生じる水は窒素ガス流によって
大部分除去された。溶融物を120℃に冷却し、30分
間にわたって、櫛状のアミノプロピルポリジメチルシロ
キサン(窒素3.8%)11.1g(総成分に対して1
0重量%)を滴加した。温度を170℃に高め、次いで
30分間にわたってアスパラギン酸50gを添加した。
170℃で1時間後に、まだ熱い溶融物を乳鉢中に注ぎ
だした。溶融物がガラス様に凝結した後に、できるだけ
微細に磨り潰した。黄色粉末(61g)を、先ず0.1
N苛性ソーダ溶液1l、次いで1N苛性ソーダ溶液40
0mlと共に、殆ど澄明な溶液が生じるまで撹拌した。
3N塩酸水で中和し、引き続き水を100℃でオイルポ
ンプ真空中で除去した。黄色粉末が得られ、その1%水
溶液は不透明であり、良好に起泡した。
の量により、ポリペプチド−ポリシロキサン−コポリマ
ー中のシリコーン成分を、目的に合わせて調整すること
ができることが明らかである。更にこの表は、化合物4
の例で、シリコーンペプチドが水の表面張力(72mN
/m)を明らかに減少させるので、このシリコーンペプ
チドは界面活性であることを示している。熱的蛋白質は
確かに界面活性も示すが、この高さではない。
せた2gの重さのEuro−毛髪束で、毛髪束試験を実施し
た。この際、毛髪を、ナトリウムラウリルエーテルスル
フェート9%及びココアミドプロピルベタイン3%の他
に、コンディショナー1%(活性含量)を含有する水性
シャンプー組成物で標準的に処理した。更に、溶液を塩
化ナトリウムで粘稠化させ、pH−値を約5.5に調整
した。比較のために、市場で知られた蛋白質−シリコー
ン−コポリマー(Crodasone(登録商標)W;
欧州特許(EP−A)0540357号)及び盲検試料
(コンディショナー不含=プラセボ)を引用した。感覚
試験を、選ばれた6人の実験人によって、等級試験とし
て実施し、その間に差異を付けさせた。
燥感触及び髪艶)及び湿潤特性(結束解除、湿潤櫛梳
性、湿潤感触)について評価した。結果を第1及び2表
に示す。
製品に対する差異が明らかであり、むしろ、段階的差異
は、低下性シリコーン含量により知ることができる。乾
燥感触においては、差異付けは不可能であり、髪艶にお
いては、結果は散在している。市販製品はプラセボより
も良くないことが注目される。
0%をベースとする製品が、結束解除及び湿潤櫛梳性に
おいて卓越している;湿潤櫛梳性において、アミノシロ
キサン50%をベースとする製品も良好に評価された。
湿潤感触においては、全4種の製品は良好であった。湿
潤特性においては、プラセボに対する差異が認められ
る。
リコーンペプチドのコンディショニング特性(特に乾燥
特性において)が明白であることを書き留めることがで
きる。この際、より高いシリコーン分を有する製品が最
良である。それに反して、市販製品はコンディショニン
グ特性を示さなかった。
Claims (15)
- 【請求項1】 平均的一般式I: 【化1】 [式中、 R1は、1〜4個のC−原子を有するアルキル基であ
り、 R2は、R1及び/又は−Sp−であり、ここで、 −Sp−は、シロキサンともう1つの官能基との間の二
価の間座(スペーサー)であり(この際、珪素原子及び
間座は、1個の珪素原子−炭素原子−結合を介して結合
している)、場合により分枝しており、二重結合又は芳
香族環及びヘテロ原子の酸素原子、窒素原子又は硫黄原
子を含有する1〜20個のC−原子を有する二価のアル
キレン基であり、 指数a及びbは、a=0〜200及びb=0〜50の範
囲の整数であり、 この際、a=b=0及びb=0でa≠0に関しては、各
々少なくとも1個のR2は−Sp−であるという条件を
伴う]の少なくとも1種のポリシロキサン単位: 【化2】 [ここで、指数mは、m=1〜52の範囲の正の整数で
ある]及び少なくとも1種のポリペプチド単位: 【化3】 [ここで、Therm.Proteinは、平均的一般
式II: 【化4】 又は式III: 【化5】 の構造であり、ポリペプチド単位は、二価の官能基: −FG− を介して、ポリペプチド単位のC−末端、N−末端又は
両末端を経て、ポリシロキサン単位と結合しており、か
つ−FG−は構造単位:−CH(OH)CH2−又は−
CH(OH)CH20−、−CO−、−CH(CH2C
O2H)CO−、−NH−、−O−、−S−、−CH
(NH2)CO−又は−CH(CO2H)NH−であ
り、 かつ、場合により基R4及び/又はR5を介して、ポリ
シロキサン−及びポリペプチド単位との間で付加的な結
合を行ない、 ここで、R3=R4又はR5であり、この際、R4は、
アミノ酸の残基と同じ及び−(CH2)4−NH−R6
であり、 ここで、R6=H(リシン)又は 【化6】 であり、 R5=−CH2−CH2−CO−R6であり、 ここで、R6=OH(グルタミン酸)又は 【化7】 であり、 c、d、e及びfは、0を含む正の整数であり、 この際、式II中の指数c、d、e及び式III中の指
数c、d及びfは、全てが0であることはなく、c =0である場合には、e≠0であり、 e又はf=0である場合には、c及びd≠0であるとい
う条件を伴い、かつ ポリペプチド単位の分子量は250〜9000であり、 ポリペプチド−ポリシロキサン−コポリマー中のポリシ
ロキサン単位とポリペプチド単位との重量比は1:99
〜99:1である]から成るポリペプチド−ポリシロキ
サン−コポリマー。 - 【請求項2】 R1=CH3、m=2〜32、a=8〜
100、b=0〜30であり、ここで、b=0の場合に
は、両方の基R2は、−Sp−に相応する、請求項1に
記載のポリペプチド−ポリシロキサン−コポリマー。 - 【請求項3】 m=2〜17、a=8〜40、b=0〜
15であり、ここで、b=0の場合には、両方の基R2
は、−Sp−に相応する、請求項1又は2に記載のポリ
ペプチド−ポリシロキサン−コポリマー。 - 【請求項4】 式II中のc、d及びe又は式III中
のc、d及びfは≠0であり、ここで、 ポリペプチド−ポリシロキサン−コポリマー中のポリシ
ロキサン単位とポリペプチド単位との重量比は5:95
〜55:45である、請求項1から3までのいずれか1
項に記載のポリペプチド−ポリシロキサン−コポリマ
ー。 - 【請求項5】 式II又は式III中のc=0であり、
及び式II中のd及びe又は式III中のd及びf≠0
であり、 かつ、R3=R5又は−CH2−CO−R6であり、 ここで、R6=OH(アスパラギン酸)又は 【化8】 であり、ポリペプチド−ポリシロキサン−コポリマー中
のポリシロキサン単位とポリペプチド単位との重量比
は、5:95〜55:45である、請求項1から4まで
のいずれか1項に記載のポリペプチド−ポリシロキサン
−コポリマー。 - 【請求項6】 式II又は式III中のc及びd=0で
あり、及び式II又は式III中のe又はf≠0であ
り、 かつ、R3=−CH2−CO−R6であり、 ここで、R6=OH(アスパラギン酸)又は 【化9】 であり、ポリペプチド−ポリシロキサン−コポリマー中
のポリシロキサン単位とポリペプチド単位との重量比は
5:95〜55:45である、請求項1から3までのい
ずれか1項に記載のポリペプチド−ポリシロキサン−コ
ポリマー。 - 【請求項7】 −Sp−は、−(CH2)3−、−(C
H2)3−O−CH2−又は−(CH2)3−NH−
(CH2)2−から選択され、かつ −FG−は、−CH(OH)CH2−又は−CH(O
H)CH2O−、−CO−、−CH(CH2CO2H)
CO−、−NH−、−O−、−S−、−CH(NH2)
CO−又は−CH(CO2H)NH−から選択されてい
る、請求項1に記載のポリペプチド−ポリシロキサン−
コポリマー。 - 【請求項8】 −Sp−は、−(CH2)3−又は−
(CH2)3−NH−(CH2)2−から選択され、か
つ−FG−は−NH−である、請求項1に記載のポリペ
プチド−ポリシロキサン−コポリマー。 - 【請求項9】 アミノ酸は、グリシン、アラニン、バリ
ン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、プロ
リン、セリン、スレオニン、チロシン、アスパラギン、
グルタミン、アルギニン、トリプトファン、ヒスチジ
ン、システイン、メチオニン、アスパラギン酸及びグル
タミン酸から選択されている、請求項1から8までのい
ずれか1項に記載のポリペプチド−ポリシロキサン−コ
ポリマー。 - 【請求項10】 請求項1から9までのいずれか1項に
記載のポリペプチド−ポリシロキサン−コポリマーを製
造するために、一般式: 【化10】 [式中、R7は、同じ又は異なり、アミノ酸、例えばグ
リシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、
フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、チ
ロシン、アスパラギン、グルタミン、アルギニン、リシ
ン、トリプトファン、ヒスチジン、システイン、メチオ
ニン、アスパラギン酸、グルタミン酸の残基である]の
アミノ酸を、一般的平均式(I’): 【化11】 の反応性基: −RG− を有するオルガノポリシロキサン(この際、平均して少
なくとも1個の基:−Sp−RG−を含有していて、b
=0の場合には、両方の基R2の少なくとも一方は、基
−Sp−RG−に相応し、ここで、RGは、エポキシ
−、カルボキシ−、アミノ−、チオ−、アミノ酸−又は
ヒドロキシ基であるという条件を伴う)の存在下に熱重
合させ、かつ場合により付加的に、ポリペプチド中のス
クシンイミド単位をアルカリ性加水分解させて、アスパ
ラギン酸単位にすることより成る、ポリペプチド−ポリ
シロキサン−コポリマーの製法。 - 【請求項11】 アミノ酸アスパラギン酸、グルタミン
酸及び1種以上の他のアミノ酸の混合による、請求項1
0に記載のポリペプチド−ポリシロキサン−コポリマー
の製法。 - 【請求項12】 アミノ酸アスパラギン酸及びグルタミ
ン酸の混合による、請求項10に記載のポリペプチド−
ポリシロキサン−コポリマーの製法。 - 【請求項13】 アミノ酸は、もっぱらアスパラギン酸
である、請求項10に記載のポリペプチド−ポリシロキ
サン−コポリマーの製法。 - 【請求項14】 アスパラギン酸対グルタミン酸の重量
比は、5:1〜1:5であり、混合物の他のアミノ酸成
分は、0〜30重量%である、請求項11から13まで
のいずれか1項に記載のポリペプチド−ポリシロキサン
−コポリマーの製法。 - 【請求項15】 極性媒体中での界面活性物質又は表面
への親和性を有する物質としての、請求項1から9まで
のいずれか1項に記載の化合物の使用。
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