JP2003160663A - ジシラン化合物 - Google Patents
ジシラン化合物Info
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Abstract
料やトイレタリー製品に使用した場合、良好な使用感を
有し、増粘、乳化安定性に優れた化合物の提供。 【解決手段】 構造(1)を有するモノ又はポリアミノ
酸の両末端に、ヘテロ原子を含んでもよい2価の炭化水
素基を介して、アルコキシシリル基が結合してなるジシ
ラン化合物、このジシラン化合物を、アルコキシシラン
存在下又は不存在下、加水分解後、縮合して得られる重
合体、この重合体からなる増粘剤、及びこの増粘剤を含
有する化粧料。 【化1】 [式中、R1、R2及びR3は、H、C1-22のアルキル基
等、nは1〜10000の数を示す。]
Description
このジシラン化合物を縮合して得られる重合体、この重
合体からなる増粘剤、及びこの重合体又は増粘剤を含有
する化粧料に関する。
品、トイレタリー製品、外用医薬品、水溶性塗料等の重
要な構成成分の一つとして増粘剤がある。化粧品及びト
イレタリー製品に用いられる理想的な増粘剤としては、
増粘性効果に優れること、金属塩、界面活性剤、油剤、
或いはその他の添加物による粘度変化が少なく、経日粘
度変化が少ないこと、べたつき等が少なく使用感に優れ
ることなどが挙げられる。
ジョン安定剤、凝集剤として広く使用されているものと
してセルロースエーテル類が挙げられる。セルロースエ
ーテル類としては、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性非イオン性
セルロースエーテル、カルボキシメチルセルロース、カ
チオン化セルロース等のイオン性セルロースエーテルな
どが市販され、用いられている。
ール等のポリアクリル酸系の増粘剤に比べて無機金属塩
類、有機金属塩類共存下での水溶液粘度の安定性には比
較的優れている。
クリル酸系の増粘剤に比べて同一濃度における水溶液で
の増粘性が低く、特に化粧品やトイレタリー製品等の増
粘剤或いはエマルジョン安定剤として利用する場合、セ
ルロースエーテル類の性質を十分に活かす為に使用量を
多くする必要があった。すると、べたつき或いは皮膜感
などの感触面での問題が生じ、しかも、温度変化に伴う
粘度変化が大きく、安定な製品形態を維持し難いという
欠点があった。
面活性剤、無機金属塩、有機金属塩或いはpHなどの影
響を受けにくく、しかも、化粧料やトイレタリー製品に
使用した場合、良好な使用感を有し、増粘、乳化安定性
に優れた効果を示す、化合物を提供することにある。
で表される構造(以下構造(1)という)を有するモノ
又はポリアミノ酸の両末端に、ヘテロ原子を含んでもよ
い2価の炭化水素基(以下、連結基という)を介して、
アルコキシシリル基が結合してなるジシラン化合物(以
下、本発明のジシラン化合物という)、このジシラン化
合物を、アルコキシシラン存在下又は不存在下、加水分
解後、縮合して得られる重合体(以下、本発明の重合体
という)、この重合体からなる増粘剤、及びこの重合体
又は増粘剤を含有する化粧料を提供する。
って、水素原子、ヘテロ原子を含む置換基を有していて
もよい、炭素数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキ
ル基あるいはアルケニル基、炭素数3〜22のシクロア
ルキル基、炭素数7〜22のアラルキル基又は炭素数6
〜22のアリール基を示す。またR1又はR2とR3とは
一緒になって環を形成していてもよい。nは1〜100
00の数を示し、n個のR1、R2、R3は同一であって
も、異なっていても良い。]
ラン化合物は、一般式(2)で表される化合物が好まし
い。
し、R、R’は同一又は異なってヒドロキシ基、炭素数
1〜22のアルキル基もしくはアルケニル基、又は炭素
数6〜22のアリール基を示す。p、qは同一又は異な
って、0〜2の数を示す。Yは連結基を介してケイ素原
子に結合する、構造(1)を有するモノ又はポリアミノ
酸を示す。] 一般式(2)において、X、Zは同一又は異なって、炭
素数1〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルコキシ基が好
ましく、メトキシ基、エトキシ基が更に好ましい。R、
R’は同一又は異なって、メチル基、エチル基又はフェ
ニル基が好ましく、p、qは0が好ましい。Yは、一般
式(3)で表される基が好ましい。
味を示す。Aはアミノ基を有する2価の炭化水素基、B
はヒドロキシ基、エステル基もしくはアミド基を有し、
エーテル基を含んでいてもよい2価の炭化水素基、又は
2価の炭化水素基を示す。] 一般式(3)において、連結基A,Bとして、以下のも
のが好ましい。
1個以上有する炭素数1〜22のアルキレン基、炭素数
6〜22のアリーレン基又は炭素数7〜22のアルキル
アリーレン基もしくはアリールアルキレン基が好まし
く、式(4)〜(6)で表される基が更に好ましい。
価の炭化水素基として、ヒドロキシ基を1個以上有する
炭素数1〜22のアルキレン基、炭素数6〜22のアリ
ーレン基又は炭素数7〜22のアルキルアリーレン基も
しくはアリールアルキレン基、あるいはこれらがエーテ
ル結合を有する基が好ましく、式(7)〜(9)で表さ
れる基が更に好ましい。
てもよい2価の炭化水素基として、エステル基を1個以
上有する炭素数1〜22のアルキレン基、炭素数6〜2
2のアリーレン基又は炭素数7〜22のアルキルアリー
レン基もしくはアリールアルキレン基が好ましく、式
(10)又は(11)で表される基が更に好ましい。
もよい2価の炭化水素基として、アミド基を1個以上有
する炭素数1〜22のアルキレン基、炭素数6〜22の
アリーレン基又は炭素数7〜22のアルキルアリーレン
基もしくはアリールアルキレン基が好ましく、式(1
2)で表される基が更に好ましい。
のアルキレン基、炭素数6〜22のアリーレン基又は炭
素数7〜22のアルキルアリーレン基もしくはアリール
アルキレン基が好ましく、式(13)で表される基が更
に好ましい。
1及びR2として、同一又は異なって、水素原子、炭素数
1〜8の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基が好ましく、
R3として、水素原子、炭素数1〜8の直鎖もしくは分
岐鎖のアルキル基が好ましい。n個のR1、R2、R3は
同一であっても、異なっていても良い。好ましいアルキ
ル基として、メチル基、エチル基、i−プロピル基、n
−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、ヘキシル
基、オクチル基等が挙げられる。ヘテロ原子を含む置換
基としては、水酸基、メルカプト基、ジチオエーテル
基、アミノ基、グアニジノ基、エステル基、エーテル
基、アミド基、カルボキシル基等が挙げられる。nは、
好ましくは2〜5000、更に好ましくは5〜100
0、特に好ましくは5〜500の数である。
として、例えば、グリシン、アラニン、N−メチルグリ
シン、プロリン等の中性アミノ酸又はその重合体;グル
タミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸又はその重
合体;ε−リジン、σ−オルニチン等の塩基性アミノ酸
又はその重合体;セリン、システイン、アルギニン、ヒ
スチジン等の水酸基、メルカプト基等を有するアミノ酸
又はその重合体等が挙げられ、ポリアミノ酸が好まし
い。これらの中でも、得られるジシラン化合物の増粘
性、塩類やpHに対する粘度の安定性が高い点から、ポ
リN−メチルグリシンが特に好ましい。また、ポリアミ
ノ酸は、2種類以上のアミノ酸からなる共重合体であっ
てもよい。
は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー)のポリエチレン換算分子量で200〜10万が好ま
しく、1000〜5万が更に好ましい。
ン化合物は、例えば下記工程1及び工程2により、得る
ことができる。
する1価の炭化水素基、並びにアルコキシ基を有するシ
ラン化合物(以下、アミノアルコキシシランという)
と、一般式(14)で表されるα−アミノ酸−N−カル
ボン酸無水物(以下、α−アミノ酸NCAという)と
を、α−アミノ酸NCAを溶解し、かつ両成分に対して
不活性の溶媒中で反応させ、ポリアミノ酸の片末端にア
ルコキシシリル基を有するシラン化合物(以下、単にシ
ラン化合物という)を得る工程。
す。] 工程2:得られたシラン化合物と、分子中に、エポキシ
基、アクリロイル基、メタクリロイル基、ハロゲン及び
イソシアネート基からなる群から選ばれる1種以上の官
能基を有し、エーテル基を含んでいてもよい1価の炭化
水素基、並びにアルコキシ基を有するシラン化合物(以
下、結合性官能基を有するアルコキシシランという)と
を反応させることにより、本発明のジシラン化合物を得
る工程。
としては、1級及び/又は2級のアミノ基を1個以上有
する炭素数1〜22のアルキル基、炭素数6〜22のア
リール基又は炭素数7〜22のアルキルアリール基もし
くはアリールアルキル基を有するアミノアルコキシシラ
ンが好ましく、例えば、N−(β−アミノエチル)−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミ
ノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェ
ニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げ
られる。
9−5132号公報の第4頁第8欄20行〜44行に記
載されているものが挙げられる。これらの中で、好まし
いα−アミノ酸NCAは、N−メチルグリシンNCAで
ある。
ミ体の何れもが使用可能である。これらのα−アミノ酸
NCAは2種以上併用してもよく、2種以上のα−アミ
ノ酸NCAを同時に添加するとランダムに2種以上のα
−アミノ酸が配列したセグメントが生じる。一方のα−
アミノ酸NCAの重合終了後に第2のα−アミノ酸NC
Aを添加すると、2種のα−アミノ酸がブロック状に配
列したセグメントが得られる。
NCAを溶解し、かつ、α−アミノ酸NCA及び使用す
るアミノアルコキシシランに対して不活性な、即ち活性
水素を有さない有機溶媒が適当である。このような反応
溶媒としては、α−アミノ酸NCAの種類により異な
り、選択を要するが一般的にはハロゲン化炭化水素、例
えば、塩化メチレン、クロロホルム、1,1−ジクロロ
エタン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリク
ロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、テトラク
ロロエタン、ジクロロプロパン、ジクロロベンゼン等;
脂肪酸エステル、例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸ブチル、酢酸アミル、プロピオン酸エチル等;環状エ
ーテル、例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン等;
その他にN−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。反応溶媒は
混合系であっても良い。
コキシシランとα−アミノ酸NCAとを添加混合するこ
とにより、炭酸ガスの発生が認められ、反応は直ちに開
始する。アミノアルコキシシランの1級及び/又は2級
アミノ基に対するα−アミノ酸NCAの当量比により定
められるポリ−α−アミノ酸セグメント長を有するポリ
アミノ酸が高収率で得られる。アミノアルコキシシラン
の1級及び/又は2級アミノ基に対するα−アミノ酸N
CAの当量比(以下、NCA/AMIと略記する)は、
100〜10000が好ましい(α−アミノ酸NCA1
モルは、反応性から1当量とする)。
加、順次添加、全量添加、部分逐次添加など何れの方法
によっても良いが、ポリアミノ酸セグメント長の調節、
ポリアミノ酸の組成変化などを容易に、かつ、確実に実
施するためには、反応溶媒中にあらかじめアミノアルコ
キシシランを均一に溶解乃至分散させた後、α−アミノ
酸NCAを全量添加或いは反応速度に合わせて逐次添加
する方法が適しており望ましい方法である。
状、α−アミノ酸NCAの対応するアミノアルコキシシ
ランに対する反応性、反応溶媒の沸点などを考慮して決
定されるが、一般的には−5℃〜200℃の温度範囲で
行うことが望ましい。
ルコキシシランが、エポキシ基を有する1価の炭化水素
基を有する場合、エポキシ基を1個以上有し、エーテル
基を含んでいてもよい炭素数1〜22のアルキル基、炭
素数6〜22のアリール基又は炭素数7〜22のアルキ
ルアリール基もしくはアリールアルキル基を有するもの
が好ましく、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン等が好ましく例示され、連結基は、ヒ
ドロキシ基を有し、エーテル基を含んでいてもよい2価
の炭化水素基となる。
が、アクリロイル基又はメタクリロイル基を有する1価
の炭化水素基を有する場合、アクリロイル基又はメタク
リロイル基を1個以上有する炭素数1〜22のアルキル
基、炭素数6〜22のアリール基又は炭素数7〜22の
アルキルアリール基もしくはアリールアルキル基を有す
るものが好ましく、γ−(アクリロキシプロピル)トリ
メトキシシラン、γ−(メタクリロキシプロピル)トリ
メトキシシラン等が好ましく例示され、連結基は、エス
テル基を有する2価の炭化水素基となる。
が、ハロゲン基を有する1価の炭化水素基を有する場
合、ハロゲン基を1個以上有する炭素数1〜22のアル
キル基、炭素数6〜22のアリール基又は炭素数7〜2
2のアルキルアリール基もしくはアリールアルキル基を
有するものが好ましく、γ−クロロプロピルトリメトキ
シシランが好ましく例示され、連結基は、2価の炭化水
素基となる。
が、イソシアネート基を有する1価の炭化水素基を有す
る場合、イソシアネート基を有する炭素数1〜22のア
ルキル基、炭素数6〜22のアリール基又は炭素数7〜
22のアルキルアリール基もしくはアリールアルキル基
を有するものが好ましく、γ−イソシアナトプロピルト
リエトキシシランが好ましく例示され、連結基は、アミ
ド基を有する2価の炭化水素基となる。
官能基を有するアルコキシシランの反応は、反応溶媒と
しては、シラン化合物及び結合性官能基を有するアルコ
キシシランを溶解し、且つ両成分に対して不活性な有機
溶媒中で行うことが好ましい。そのような溶媒として
は、工程1で例示した溶媒が挙げられる。反応溶媒は単
独であっても又混合系であっても良い。
基を有するアルコキシシランと工程1で得られたシラン
化合物を混合することにより、反応は直ちに開始する。
上記結合性官能基を有するアルコキシシランと、工程1
で得られたシラン化合物は、シラン化合物1当量に対
し、アルコキシシランを1〜10当量比で混合すること
が好ましい。
官能基を有するアルコキシシランの反応性、反応溶媒の
沸点などを考慮して決定されるが、一般的には−20℃
〜100℃の温度範囲で行なうことが望ましい。
シラン存在下又は不存在下、本発明のジシラン化合物の
両末端のアルコキシシリル基を加水分解後、縮合するこ
とにより得られ、重合体は直鎖状、分岐状であっても、
または架橋していても良い。
反応及び/又は架橋反応は、例えば、ゾル−ゲル法によ
って行なうことができる。ゾル−ゲル法とは、例えば、
式(15)に示すように、アルコキシシランの加水分解
とそれに続くシラノール基の縮合反応という素反応から
なっており、結果として、ケイ素−酸素結合を繰り返し
単位とする結合を形成する反応である。
化合物の両末端に結合しているアルコキシシリル基がケ
イ素−酸素結合を介して結合し、高分子量化反応及び/
又は架橋反応が進行する。
するジシラン化合物を溶媒に溶解し、そこへ加水分解用
の水と触媒を加えて反応させることにより、直鎖状、分
岐状、又は、架橋した重合体が得られる。
リル基を有するジシラン化合物、加水分解用の水及び触
媒を溶解する有機溶媒が適当である。そのような溶媒と
しては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノー
ル等のアルコール類、ジオキサン、テトラヒドロフラン
等の環状エーテル類、その他、N−メチルピロリドン、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
等が挙げられる。溶媒は、本発明のジシラン化合物10
0質量部に対して、10〜10000質量部用いること
が好ましい。
酸、硝酸、酢酸、フッ酸等の酸が挙げられる。酸は、本
発明のジシラン化合物100質量部に対して、0.1〜
10質量部用いることが好ましい。
と反応することができる、テトラメトキシシラン、テト
ラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エチル
トリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメ
チルジエトキシシラン等のアルコキシシランを添加して
も良い。このようなアルコキシシランは、本発明のジシ
ラン化合物100質量部に対して、0.1〜1000質
量部用いることが好ましい。
反応溶媒の沸点などを考慮して決定されるが、一般的に
は−20℃〜200℃の温度範囲で行なうことが望まし
い。また、必要に応じて、水や溶媒を溜去しながら反応
しても良い。
500万が好ましく、5万〜200万がさらに好まし
い。尚、分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー)によって、ポリエチレンオキサイド換
算で求めることができる。
として有用である。増粘剤の配合量は、水溶液中、0.
01〜10質量%が好ましく、0.05〜3質量%が更
に好ましい。
触向上剤として化粧料に好ましく用いることができ、化
粧料としては、皮膚化粧料、毛髪化粧料等が挙げられ
る。本発明の化粧料中の本発明の重合体の配合量は特に
限定されないが、0.01〜10質量%が好ましく、
0.05〜3質量%が更に好ましい。
合は、皮膚化粧料成分として一般に使用されている界面
活性剤、油分、保湿剤、皮膜形成剤、油ゲル化剤、金属
酸化物、有機紫外線吸収剤、無機金属塩類、有機金属塩
類、アルコール類、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、
他の増粘剤、薬効成分、色素、香料等の成分と任意に組
み合わせて配合することにより、種々の形態、例えば、
油/水、水/油型乳化化粧料、クリーム、化粧乳液、化
粧水、油性化粧水、口紅、ファンデーション、皮膚洗浄
剤等とすることができる。
合は、毛髪化粧料成分として一般に使用されている界面
活性剤、他の増粘剤、油ゲル化剤、金属酸化物、有機紫
外線吸収剤、無機金属塩類、パール化剤、酸化防止剤、
防腐剤、薬効成分、色素、香料等の成分と任意に組み合
わせて配合することができる。また、毛髪の感触を向上
させるために、カチオン化セルロース等のカチオン化ポ
リマーや、ジメチルポリシロキサン、アミノ変性シリコ
ーン、ポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン誘導
体を配合することもできる。毛髪化粧料の剤型は特に限
定されず、用途に応じて、エマルジョン、サスペンジョ
ン、ゲル、透明溶液、エアゾール等の各種剤型の毛髪化
粧料一般、すなわちプレシャンプー剤、シャンプー、ヘ
アリンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナ
ー、コンディショニングブロー剤等とすることができ
る。
安定性を示すものであるが、界面活性剤、無機金属塩
類、有機金属塩類等と併用した場合、特に良好な使用感
及び粘度安定性を得ることができる。
「質量部」、「質量%」である。
有するジシラン化合物の合成) 塩化メチレン100部、γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン0.5部を仕込み、窒素ガス置換後、N−メチ
ルグリシン−N−カルボン酸無水物125部の塩化メチ
レン(1000部)溶液を室温下、約2時間かけて滴下
した。炭酸ガスが発生し、N−メチルグリシン−N−カ
ルボン酸無水物の開環重合が進行した(NCA/AMI
=500)。一晩室温で攪拌した後、γ−イソシアナト
プロピルトリエトキシシラン2.8部を添加した。室温
で5時間攪拌した後、反応混合物をシクロヘキサン50
00部に投入し、生じた沈殿を減圧乾燥することによ
り、下記式で表される両末端にアルコキシシリル基を有
するポリ−N−メチルグリシン(分子量36000)が
得られた。
中)の測定結果を以下に示す。 1.12ppm(t,9H,トリエトキシシリル基の(CH3CH2O)3Si)、 2.6〜3.1ppm(m,1499H,ポリN−メチルグリシン鎖のN-CH
3)、 3.43ppm(s,9H,トリメトキシシリル基の(CH3O)3Si)、 3.71ppm(q,6H,トリエトキシシリル基の(CH3CH2O)3Si)、 3.75〜4.5ppm(m,998H,ポリN−メチルグリシン鎖のN-CH
2-C=O)。
るポリ−N−メチルグリシン10部をメタノール50部
に溶解し、0.01N塩酸50部を添加した。100℃
に加熱し、5時間かけて常圧下で濃縮した。そこにイオ
ン交換水100部を添加して溶解させた後、窒素気流
下、100℃で一晩減圧乾燥し、高分子量化したポリ−
N−メチルグリシン(分子量1,500,000、以下
重合体1という)が得られた。
中)の測定結果を以下に示す。 2.65〜3.05ppm(m,ポリN−メチルグリシン鎖のN-CH3)、 3.7〜4.55ppm(m,ポリN−メチルグリシン鎖のN-CH2-C=
O)。
るポリ−N−メチルグリシン10部及びテトラメトキシ
シラン0.1部をメタノール50部に溶解し、0.01
N塩酸50部を添加した。100℃に加熱し、5時間か
けて常圧で濃縮した。そこにイオン交換水100部を添
加して膨潤させた後、窒素気流下、100℃で一晩減圧
乾燥し、架橋したポリ−N−メチルグリシン(以下重合
体2という)が得られた。
イオン交換水に溶解し、室温で一晩放置後の水溶液の粘
度を測定した。また、重合体1 1.0gを200ml
の1.0%塩化カルシウム水溶液、200mlの10%
ドデシル硫酸ナトリウム水溶液、及び200mlのフタ
ル酸塩pH標準液(pH=4.01;和光純薬工業
(株)製)に攪拌溶解し、室温で一晩放置後のそれぞれ
の水溶液の粘度を測定した。なお、粘度は、B型粘度計
(12rpm、25℃)を用いて測定した。結果を表1
に示す。
の組成の乳化液を調製し、乳化直後及び50℃で1週間
保存した場合の乳化安定性を目視により判定したとこ
ろ、何れも均一に乳化していた。
1ヶ月間安定で、肌に塗布後の感触は、しっとりかつす
べすべし、使用感も良好なものであった。
れ、肌に塗布後の感触は、しっとりかつすべすべする
が、べたつかず、使用感は良好なものであった。
び脱水縮合して得られる重合体は、水溶液中、増粘性を
示し、界面活性剤、無機金属塩、有機金属塩類或いはp
Hなどによる粘度変化が少ない。本発明の重合体を、化
粧料やトイレタリー製品に配合した場合、良好な使用感
を有し、増粘、乳化安定性に優れた効果を示す。
Claims (5)
- 【請求項1】 一般式(1)で表される構造を有するモ
ノ又はポリアミノ酸の両末端に、ヘテロ原子を含んでも
よい2価の炭化水素基を介して、アルコキシシリル基が
結合してなるジシラン化合物。 【化1】 [式中、R1、R2及びR3は同一又は異なって、水素原
子、ヘテロ原子を含む置換基を有していてもよい、炭素
数1〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基あるいは
アルケニル基、炭素数3〜22のシクロアルキル基、炭
素数7〜22のアラルキル基又は炭素数6〜22のアリ
ール基を示す。またR1又はR2とR3とは一緒になって
環を形成していてもよい。nは1〜10000の数を示
し、n個のR1、R2、R3は同一であっても、異なって
いても良い。] - 【請求項2】 請求項1記載のジシラン化合物を、アル
コキシシラン存在下又は不存在下、加水分解後、縮合し
て得られる重合体。 - 【請求項3】 請求項2記載の重合体からなる増粘剤。
- 【請求項4】 請求項2記載の重合体を含有する化粧
料。 - 【請求項5】 請求項3記載の増粘剤を含有する化粧
料。
Priority Applications (1)
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