JP3454419B2 - キャビネット - Google Patents

キャビネット

Info

Publication number
JP3454419B2
JP3454419B2 JP26604398A JP26604398A JP3454419B2 JP 3454419 B2 JP3454419 B2 JP 3454419B2 JP 26604398 A JP26604398 A JP 26604398A JP 26604398 A JP26604398 A JP 26604398A JP 3454419 B2 JP3454419 B2 JP 3454419B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cabinet
boss
resin
rib
view
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26604398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000101952A (ja
Inventor
芳樹 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP26604398A priority Critical patent/JP3454419B2/ja
Publication of JP2000101952A publication Critical patent/JP2000101952A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3454419B2 publication Critical patent/JP3454419B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機等のキャビネットに係り、フロント側のキャビネット
とリア側のキャビネット(いわゆるリアカバー)とを結
合して一体化するキャビネットに関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機等のキャビネットに
おいては、フロント側のキャビネット(以下、フロント
キャビネット)とリア側のキャビネット(以下、リアカ
バー)とを結合して一体化する。フロントキャビネット
とリアカバーとを結合する構造としては、以下に説明す
る2つの方法が一般的である。
【0003】まず、方法1として、図5に示すように、
フロントキャビネット1の内面に、別部品の接着ボス2
を溶剤によって接着し、図示していないリアカバーをネ
ジ止めする方法。この方法1は、キャビネットが、ソリ
ッド成形と称される溶融樹脂のみを金型内に射出して成
形する場合に使用される。この方法1では、別部品の接
着ボス2を用いる構成であるため、コストが高く、ま
た、有機溶剤を用いるため、環境的に好ましくない。そ
こで、通常、次の方法2が用いられる。
【0004】方法2は、図6に示すように、フロントキ
ャビネット1の内面に、ネジ固定ボス3を一体成形した
ものである。ネジ固定ボス3はリブ4によってフロント
キャビネット1の内面と連結しており、ボス3を補強し
ている。この方法2は、ガスインジェクション成形法を
用いた場合に使用される。
【0005】図7は図6の断面図である。ボス3の先端
部(リア側の端部)にはネジ孔5が形成されており、フ
ロントキャビネット1と図示していないリアカバーとを
結合し、ネジ孔5に図示していないネジを締め込んで、
フロントキャビネット1とリアカバーとを一体化する。
リブ4はボス3とほぼ同じ長さとなっている。溶融樹脂
を金型内に射出し、ガス6を注入すると、ネジ孔5とガ
ス6との間にボス3の径と同じ径の樹脂の固まり(樹脂
だまり)7が必ず発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す従来のキャ
ビネットにおいては、樹脂だまり7が冷却固化する過程
にて樹脂特有の収縮固化が起こると、その樹脂の固まり
の収縮が周りの樹脂を内側へと引き込もうとする力が働
き、ボス3と繋がったリブ4を介してフロントキャビネ
ット1の表面にまで内部に引き込む力が伝わる。する
と、図7に示すように、フロントキャビネット1の表面
に凹座状のヒケ8が発生してしまう。
【0007】また、図8に示すように、フロントキャビ
ネット1の表面に、山なり形状の樹脂流動マーク9が発
生する。樹脂流動マーク9は外観品位を低下させるだけ
でなく、ウェルド10が発生しやすくなり、キャビネッ
トの強度を低下させてしまうという問題点がある。
【0008】前述のヒケ8を防ぐ手段として、リブ4の
根元や周囲部を肉厚とし、ガスをリブ4の根元まで注入
する方法がある。しかしながら、この方法によると、図
9に示すように、フロントキャビネット1の表面にガス
フローマーク11が発生しやすくなってしまうという問
題点がある。なお、これは、高温溶融樹脂(約230
℃)が繰り返し金型内に入るため、通常約40〜60℃
の金型表面温度がそれより高くなり、フロントキャビネ
ット1の表面の樹脂固化が遅れ、これにより、ガスがリ
ブ4の範囲を超えて面全体に薄いスキン層のように広が
るためである。
【0009】また、ヒケ8を抑えるため、成形サイクル
が長くなったり、量産成形時に歩留まりが悪くなり、コ
ストが上昇してしまうという問題点もあった。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、ヒケが発生することなく、外観品位を低下
させる樹脂流動マークやウェルドが発生しにくく、ガス
フローマークも発生せず、さらに、成形サイクルを短く
でき、歩留まりも向上させることができるキャビネット
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、第1のキャビネット
(1)と第2のキャビネットとを結合して一体化するキ
ャビネットにおいて、前記第1のキャビネットと前記第
2のキャビネットとをネジ固定するため、前記第1のキ
ャビネットの内側に設けられたネジ孔(15)を有する
ボス(13)と、前記ボスに発生する樹脂だまり(1
7)を避けた範囲で前記第1のキャビネットの内面に接
続し、前記第1のキャビネットの内面と前記ボスとを連
結するリブ(14)とを備えて構成したことを特徴とす
るキャビネットを提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のキャビネットにつ
いて、添付図面を参照して説明する。図1は本発明のキ
ャビネットの一実施例を示す斜視図、図2は本発明のキ
ャビネットの一実施例を示す後面図、図3は本発明のキ
ャビネットの一実施例を示す断面図、図4は本発明のキ
ャビネットの効果を説明するための斜視図である。
【0013】図1,図2において、フロントキャビネッ
ト1の内面には、ネジ固定ボス13を一体成形してい
る。ネジ固定ボス13はリブ14によってフロントキャ
ビネット1の内面と連結しており、ボス13を補強して
いる。ボス13には、リブ21を介して無垢ボス22が
連結している。図2より分かるように、無垢ボス22
は、フロントキャビネット1と直接的には連結していな
い。
【0014】図3は図1の断面図である。ボス13の先
端部(リア側の端部)にはネジ孔15が形成されてお
り、フロントキャビネット1と図示していないリアカバ
ーとを結合し、ネジ孔15に図示していないネジを締め
込んで、フロントキャビネット1とリアカバーとを一体
化する。溶融樹脂を金型内に射出し、ガス6を注入する
と、ネジ孔15とガス6との間にボス13の径と同じ径
の樹脂だまり17が発生する。
【0015】本発明の構成においては、フロントキャビ
ネット1の内面と接続しているリブ14はボス13の長
さより短く、リブ14は、樹脂だまり17が発生する範
囲を考慮した長さとなっている。即ち、リブ14は、ボ
ス13に発生する樹脂だまり17を避けた範囲でフロン
トキャビネット1の内面に接続している。換言すれば、
リブ14におけるフロントキャビネット1の内面と接続
している部分を、ボス13の樹脂だまり17が発生する
部分よりもフロント側に形成している。
【0016】本発明のキャビネットは以上のような構成
であるので、樹脂だまり17が冷却固化する過程にて樹
脂特有の収縮固化が起こっても、その樹脂の固まりの収
縮が周りの樹脂を内側へと引き込もうとする力は、フロ
ントキャビネット1の表面にはほとんど伝わらない。そ
のため、図7に示すような、フロントキャビネット1の
表面に凹座状のヒケ8が発生してしまうことがない。
【0017】また、フロントキャビネット1の表面に発
生する樹脂流動マーク9は、図8に示すような山なり形
状とは異なり、図4に示すように、均一的な略直線状と
なる。従って、外観品位が向上すると共に、図8で説明
したようなウェルド10が発生しにくくなり、キャビネ
ットの強度を低下させてしまうこともない。
【0018】また、ヒケ8が発生しないので、ヒケ8を
防ぐ手段を講じた際に発生する図9に示すようなガスフ
ローマーク11が発生することもなく、成形サイクルを
短くすることができ、量産成形時の歩留まりも向上させ
ることができる。従って、コストを削減することが可能
となる。
【0019】リブ14をボス13の長さより短くするこ
とによって、キャビネット全体の強度が若干低下する
が、上記のように、ボス13にリブ21を介して無垢ボ
ス22を連結することによって、強度を補うことができ
る。無垢ボス22を設けなくても十分な強度が得られる
場合には、リブ21及び無垢ボス22はなくてもよい。
無垢ボス22の径は必要とされる強度に応じて適宜に設
定すればよい。本実施例では、無垢ボス22を1つのみ
連結しているが、例えばボス13を挟むように2つ設け
てもよく、個数や形状は本実施例に限定されることはな
い。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のキ
ャビネットは、第1のキャビネット(フロントキャビネ
ット)と第2のキャビネット(リアカバー)とをネジ固
定するため、第1のキャビネットの内側に設けられたネ
ジ孔を有するボスと、このボスに発生する樹脂だまりを
避けた範囲で第1のキャビネットの内面に接続し、第1
のキャビネットの内面とボスとを連結するリブとを備え
て構成したので、ヒケが発生することなく、外観品位を
低下させる樹脂流動マークやウェルドが発生しにくく、
ガスフローマークも発生せず、さらに、成形サイクルを
短くでき、歩留まりも向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す後面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の効果を説明するための斜視図である。
【図5】第1の従来例を示す斜視図である。
【図6】第2の従来例を示す斜視図である。
【図7】第2の従来例を示す断面図である。
【図8】第2の従来例の問題点を説明するための斜視図
である。
【図9】第2の従来例の問題点を説明するための斜視図
である。
【符号の説明】
1 フロントキャビネット 13 ネジ固定ボス 14,21 リブ 15 ネジ孔 17 樹脂だまり 22 無垢ボス

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のキャビネットと第2のキャビネット
    とを結合して一体化するキャビネットにおいて、 前記第1のキャビネットと前記第2のキャビネットとを
    ネジ固定するため、前記第1のキャビネットの内側に設
    けられたネジ孔を有するボスと、 前記ボスに発生する樹脂だまりを避けた範囲で前記第1
    のキャビネットの内面に接続し、前記第1のキャビネッ
    トの内面と前記ボスとを連結するリブとを備えて構成し
    たことを特徴とするキャビネット。
  2. 【請求項2】前記ボスにリブを介して連結した無垢ボス
    をさらに備えて構成したことを特徴とする請求項1記載
    のキャビネット。
JP26604398A 1998-09-21 1998-09-21 キャビネット Expired - Fee Related JP3454419B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26604398A JP3454419B2 (ja) 1998-09-21 1998-09-21 キャビネット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26604398A JP3454419B2 (ja) 1998-09-21 1998-09-21 キャビネット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000101952A JP2000101952A (ja) 2000-04-07
JP3454419B2 true JP3454419B2 (ja) 2003-10-06

Family

ID=17425610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26604398A Expired - Fee Related JP3454419B2 (ja) 1998-09-21 1998-09-21 キャビネット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3454419B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3082213U (ja) * 2001-05-28 2001-12-07 船井電機株式会社 テレビジョンキャビネット
US6663198B2 (en) * 2000-06-13 2003-12-16 Funai Electric Co., Ltd. Television cabinet
JP3090702U (ja) * 2002-06-13 2002-12-26 船井電機株式会社 キャビネット取付構造
JP3099440U (ja) 2003-07-24 2004-04-08 船井電機株式会社 テレビキャビネット
JP2014017703A (ja) * 2012-07-10 2014-01-30 Sharp Corp スタンド及び表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000101952A (ja) 2000-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0622838B2 (ja) 射出成形用金型
JP3454419B2 (ja) キャビネット
JP2000280303A (ja) 射出成形ケース
JP3086056U (ja) テレビジョン、テレビジョンキャビネットおよびテレビジョンキャビネット成形用金型
JP2002067111A (ja) ソリッド部分付き発泡成形品及びその製造方法
US6971436B2 (en) Connecting method for wax patterns of a golf club head
JPH0624362A (ja) 中空スポイラー
JP2005288745A (ja) 射出成形品の製造方法
JPH0752183A (ja) 中空射出成形品、中空射出成形方法及び中空射出成形用金型
JPH1148287A (ja) 射出成形装置におけるシリンダ用の射出ノズル、及びこれを使用した射出成形金型
JPH09267363A (ja) 前面キャビネット成形方法
JPH0752733A (ja) バンパーフェイシアの端末部構造
JP3140642B2 (ja) 自動車用ウインドウの製造方法と製造装置
JP2000005846A (ja) 電子機器及び電子機器の製造方法、金型装置
JP2001007574A (ja) 電子機器
JP3733341B2 (ja) 電力半導体装置の製造方法
JP3254063B2 (ja) 中空射出成形方法
JP7463617B2 (ja) 自動車用内装トリム取付けブラケット
JPH11123738A (ja) リブ付成形品
JP2629510B2 (ja) 長尺成形品の製造方法
JPH05116184A (ja) 射出成形金型ノズル
JPH1095027A (ja) ガスアシスト射出成形法
JPH09155520A (ja) 金型を用いた金属成形方法及び金属成形用金型
JPS59179325A (ja) 車両用合成樹脂成形品の製造方法
JPH0679755A (ja) 合成樹脂成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100725

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees