JP3254063B2 - 中空射出成形方法 - Google Patents

中空射出成形方法

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    • B29C2045/1717Temperature controlled mould parts to control the location or configuration of the hollow

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型キャビティ内に射
出した溶融樹脂中に加圧流体を圧入し、必要な冷却後に
この加圧流体を排出することで形成された中空部を有す
る中空射出成形品中空射出成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金型キャビティに、金型キャビテ
ィを満たすに足りない量の溶融樹脂を射出した後、加圧
ガスを圧入して中空部を形成する中空射出成形方法にお
いて、金型キャビティ内の樹脂に温度差を持たせ、高温
の溶融樹脂部に優先的に加圧ガスが入り込むことを利用
して、不均一に広がる中空部を有する中空射出成形品と
することが知られている(特公昭61−53208号公
報)。この技術においては、金型キャビティ内の溶融樹
脂に温度差を持たせることを、金型キャビティ面を部分
的に冷却又は加熱することで行っている。
【0003】また、所定位置に補強用のリブ部を有する
射出成形品の成形に際し、金型キャビティに溶融樹脂を
射出した後加圧ガスを圧入し、加圧ガスが厚肉部に優先
的に圧入されることを利用して、リブ部に沿って中空部
を形成した中空射出成形品とすることも知られている
(特開昭63−268611号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公昭61−53208号公報に記載された従来の技術に
は次のような問題がある。
【0005】(1)金型キャビティ面を部分的に冷却又
は加熱するのは、特別な冷却または加熱手段を備えた金
型を用意しなければならず、設備的負担が大きい問題が
ある。
【0006】(2)部分的に冷却又は加熱するといって
も、一定位置に一定の温度差を付けることは困難で、温
度差を付ける領域が不特定となる。従って、当然形成さ
れる中空部は不均一に広がるものとなるが、板状成形品
にこのような不均一に広がる中空部を形成すると、そり
を生じる原因となる。
【0007】(3)不均一に広がる中空部では、偏った
大きさの中空部となりやすく、1箇所に大きな中空部が
形成された場合、強度不足を生じる原因となる。
【0008】また、上記特開昭63−268611号公
報に記載された従来の技術には次のような問題がある。
【0009】(1)リブ部は凸部として形成されるの
で、その形成位置が制限される結果、中空部を形成する
位置も制約を受ける。
【0010】(2)リブ部を目に付かない裏面や内面側
に配置することで外観の低下を防いでいるが、表面側の
リブ部に対応する位置に若干のヒケや艶むらを生じ、こ
れが外観の低下をもたらす。
【0011】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、簡便な金型によって、表面状態を低
下させることなく、中空部の形成箇所を任意に制御でき
るようにすることを目的とする。
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、 図1
及び図8に示されるように、所定の中空部2の形成位置
に対応する金型キャビティ表面が、その他の金型キャビ
ティ表面より熱伝導率の低い材料で構成された金型を用
いる中空射出成方法を提供するものである。
【0014】また、本発明は、やはり図1及び図8に示
されるように、所定の中空部2の形成位置に対応する位
置以外の金型キャビティ表面が、所定の中空部の形成位
置に対応する金型キャビティ表面より熱伝導率の高い材
料で構成された金型を用いる中空射出成形方法を提供す
るものでもある。
【0015】更に本発明を説明する。
【0016】図1及び図2に示されるように、本発明に
よって得られる中空射出成形品は、表面の予め予定した
位置に異表面1を有し、しかもこの異表面1に対応して
中空部2が形成されているものである。
【0017】上記異表面1は、この異表面1部分を成形
した金型キャビティ表面が、他の表面を成形した金型キ
ャビティ表面と熱伝導率が相違する材料で構成されてい
ることによって形成されるものである。
【0018】この異表面1は、例えば他の表面と光沢が
相違すること、異表面1全体がその周囲よりやや凸又は
凹部となっていること、異表面1の輪郭を形成する筋状
の凸又は凹部が形成されていること等によって他の表面
と区別することができる。
【0019】更に具体的には、異表面1は、予め設定さ
れた当該部分を成形する金型キャビティ表面位置に、他
の金型キャビティ表面とは熱伝導率の異なる材料を埋め
込んで成形を行うことで形成されるものである。従っ
て、冷却状態が他の表面部分とは相違して来ることか
ら、光沢の相違を生じる場合がある。また、熱伝導率の
相違する材料の埋め込み状態によって、異表面1が凸又
は凹部となったり、異表面1の輪郭に筋状の凸又は凹部
を生じる場合がある。
【0020】本中空成形品における中空部2は、この異
表面1に対応して形成されているものである。ここで、
異表面1に対応するとは、位置及び形状が厳密に異表面
1と一致している場合のみではなく、ほぼ異表面1が形
成された領域に沿っていることをもいう。従って、例え
ば、図3に示されるように、分断された複数の異表面1
の連なりに沿って中空部2が形成されている場合や、異
表面1が形成された領域に沿って複数の枝分かれ状に中
空部2が形成されている場合でもよい。また、このよう
に異表面1に対応して中空部2が形成されている結果、
中空部2もほぼ予め設定した位置に形成されているもの
である。
【0021】図1及び図2に示される中空射出成形品に
おいては、成形品のほぼ中央に形成された加圧流体圧入
部3から放射状方向に異表面1及び中空部2が形成され
ている。ここで加圧流体圧入部3とは、加圧流体の圧入
跡として通常成形品に残される小孔である。
【0022】更にこの加圧流体圧入部3について説明す
ると、中空射出成形における加圧流体の圧入は、射出ノ
ズルに内蔵された加圧流体ノズルや、金型に直接設けた
加圧流体ノズルで行われる。射出ノズルに内蔵された加
圧流体ノズルによる場合、加圧流体圧入部3は金型キャ
ビティのゲート部分に相当する箇所に形成される。金型
に直接設けた加圧流体ノズルによる場合、加圧流体圧入
部3は、加圧流体ノズルをスプルーやランナーに開口さ
せるか直接金型キャビティに開口させるかによって、ゲ
ート部分もしくは金型キャビティへの加圧流体ノズル開
口部分に相当する箇所に形成される。
【0023】異表面1の形成位置及び形状、即ちこれに
対応する中空部2の形成位置及び形状は、成形すべき成
形品によって適宜選択されるものであるが、加圧流体圧
入部3から成形品の端部に向かって延在させることが好
ましい。特に金型キャビティ内における射出溶融樹脂の
流動末端方向もしくは成形品端部への最長距離方向に延
在させることが好ましい。成形品の端部、特に金型キャ
ビティ内における溶融樹脂の流動末端側の端部は、金型
キャビティ面への溶融樹脂の密着力が弱くなりやすく、
ヒケを生じやすい箇所であり、この方向へ延在させるこ
とで、当該箇所におけるヒケを防止することができる。
【0024】また、異表面1は、2つの異表面1によっ
て囲繞される面積又は体積が各々概略等しくなる位置に
設けることが好ましい。換言すれば、中空部2は、2つ
の中空部2によって囲繞される部分の面積又は体積が各
々概略等しくなる位置に設けることが好ましい。例えば
図1において、A部分とB部分の面積はほぼ等しいこと
が好ましい。A部分とB部分の厚みが相違する場合、A
部分とB部分の体積がほぼ等しくなるよう、異表面1又
は中空部2が設けられていることが好ましい。
【0025】図1及び図2に示される中空射出成形品に
おいては、異表面1及び中空部2は1本ずつ放射状に伸
びているが、図4及び図5に示されるように異表面1及
び中空部2を途中で分岐させることもできる。また、図
示はされていないが、分岐した異表面1及び中空部2を
更に分岐させることもできる。
【0026】また、異表面1及び中空部2は、図6及び
図7に示されるように、加圧流体圧入部3が成形品の一
端部にある場合、当該一端部から対向する他端部側へと
延在させればよい。
【0027】本発明によって得られる中空射出成形品
は、板状体であることが好ましい。ここで板状体とは、
基本的には肉厚がほぼ一定の平板状のものをいうが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば波板や湾
曲板等の他、例えばバケツの周壁部等、湾曲もしくは屈
曲した、成形品の一部であってもよく、肉厚に変動があ
っても全体として実質的に板状であればよく、リブ、ボ
ス等の厚肉部を有する薄肉成形品でもよい。このリブ、
ボス等の厚肉部を有する薄肉成形品とは、自動車のイン
パネやバンパー、OA機器や家電製品のハウジング等の
ように、リブやボス等の厚肉部が、板状体の1箇所又は
複数箇所に、単独もしくは連続して形成された成形品で
ある。
【0028】次に、図8、図1及び図2で、本発明の
空射出成形方法について説明する。
【0029】図8は図1及び図2に示される中空射出成
形品を成形するための金型回りを示すもので、図中4は
射出ノズルで、加圧流体ノズル5はこの射出ノズル4に
内蔵されたものとなっている。従って、図1における加
圧流体圧入部3は、ゲート部6に相当する箇所である。
【0030】金型は、固定型7aと移動型7bで構成さ
れており、移動型7bは固定型7aに対して進退可能で
ある。
【0031】固定型7a側の金型キャビティ面には断熱
材8が埋設されている。この断熱材8は、図1に示され
る異表面1に相応する位置、即ち中空部2を形成すべき
位置に対応して、ゲート部6から放射状方向設けられて
いる。
【0032】断熱材8は、金型構成材料よりも熱伝導率
が低く、溶融樹脂の射出時の温度等に耐えるものであれ
ばよく、例えばポリイミド、エポキシ樹脂、シリコーン
樹脂、テトラフルオロエチレン樹脂、セラミック等を用
いることができる。
【0033】本発明に係る中空射出成形は次のようにし
て行われる。
【0034】まず、金型キャビティ内に所定量の溶融樹
脂を射出した後、加圧流体を圧入する。
【0035】使用する樹脂としては、一般の射出成形や
押し出し成形に使用される熱可塑性樹脂全般を用いるこ
とができるが、熱硬化性樹脂を用いることもできる。ま
た、必要に応じて各種添加剤、充填材、フィラー等を加
えて用いることもできる。
【0036】加圧流体としては、常温常圧でガス状又は
液状のもので、射出成形の温度及び圧力下で、成形に用
いる溶融樹脂と反応又は混合されないものが使用され
る。例えば窒素ガス、炭酸ガス、空気、ヘリウムガス、
グリセリン、流動パラフィン、溶融樹脂等であるが、窒
素ガス等の不活性ガスが好ましい、また、加圧流体の圧
力は、一般的には10〜500kg/cm2 程度であ
る。
【0037】加圧流体圧入のタイミングは、金型キャビ
ティ内を満たすに充分な量の溶融樹脂を射出(フルショ
ット)した後、もしくは、金型キャビティ内を満たすに
足りない量の溶融樹脂を射出(ショートショット)した
後である。
【0038】フルショットの場合、溶融樹脂が冷却され
て収縮するにつれて、その収縮量に応じて加圧流体が圧
入されることになる。また、ショートショットの場合、
溶融樹脂の未充填容積と樹脂の収縮量に応じた加圧流体
が圧入されることになる。
【0039】ショートショットの場合、金型キャビティ
の容積の90%以上を溶融樹脂で満たした後に加圧流体
の圧入を行うことが好ましい。未充填容積が大き過ぎる
と、予め予定した位置に中空部2を形成しにくくなる。
また、ショートショットの場合、更に溶融樹脂の射出を
継続しつつ加圧流体の圧入を行うこともできる。
【0040】ところで、金型キャビティに設けられた断
熱材8は、この断熱材8が設けられた領域に充填された
溶融樹脂の冷却を、他の領域に充填された溶融樹脂より
遅延させるものである。
【0041】加圧流体は、流動しやすい箇所を通って圧
入されることから、断熱材8によって冷却が遅延してい
る溶融樹脂中に導かれて、そこに中空部2を形成するこ
とになる。従って、予め予定した位置に中空部2を形成
することができる。
【0042】また、断熱材8に相応する領域の冷却が緩
やかで金型キャビティ面へ圧接されやすいこと、断熱材
8が金型キャビティ表面より突出又は埋没して設けられ
ること、断熱材8の周囲に隙間やめくれ上がりが残存す
ること等の原因により、断熱材8部分で成形された表面
は図1で説明したような異表面1となる。
【0043】このようにして加圧流体を圧入した後は、
所定の保持時間及び冷却完了後、中空部2内の加圧流体
を排出して成形品を取り出せばよい。
【0044】断熱材8の設置位置は、成形品の形状や大
きさ等によって選択されれる、中空部2を形成すべき位
置に対応して定められるもので、上記のように異表面1
に相応した位置であることから、具体的には、例えば図
1、図4及び図6に示される異表面1の位置に相応した
位置が挙げられる。
【0045】断熱材8は、図8に示されるように、固定
型7aと移動型7bの一方の面のみではなく、両者の面
に相対向させて設けることもできる。固定型7aと移動
型7bの一方にのみ断熱材8を設ける場合であって、成
形品の衣装面側に設ける場合には移動型7b側とするこ
とが効果的である。
【0046】更に、加圧流体圧入開始と同時、加圧流体
圧入途中又は加圧流体圧入完了後に移動型7bを後退さ
せて金型キャビティを拡大することもできる。この金型
キャビティの拡大を行うと、拡大された金型キャビティ
容積に応じて各中空部2が拡大され、中空部2の大きな
中空射出成形品を得ることができる。
【0047】断熱材8の付設に代えて、上記断熱材8を
設ける領域以外の領域に伝熱材を設けることもできる。
即ち、伝熱材を設けた領域における溶融樹脂の冷却を早
めることで、相対的に、伝熱材の設けられていない領
域、つまり中空部2を形成すべき領域における溶融樹脂
の冷却を遅延させることができる。また、この伝熱材の
設置を断熱材8の設置と併用することもできる。
【0048】伝熱材としては、金型構成材料より熱伝導
率が高く、溶融樹脂の射出時の温度等に耐えるものであ
ればよく、例えば金型構成材料が炭素鋼の場合、アルミ
ニウム、グラファイト、モリブテン、タングステン、マ
グネシウム、ベリリウム、銅、銀等又はこれらの合金を
用いることができる。
【0049】また、断熱材8の付設に代えて、金型構成
材料と同じ材料のブロックもしくは板状の入れ子を、図
8に示される断熱材8と同様に金型に嵌め込むこともで
きる。この場合、入れ子と金型との間に残される隙間内
の空気が断熱層となって、入れ子が冷却されにくい状態
となるので、断熱材8を設けた場合と同様の効果を得る
ことができる。
【0050】
【実施例】図7に示されるような中空射出成形装置を用
い、図1及び図2に示されるような中空射出成形品を成
形した。断熱材8としてはエポキシ樹脂を使用した。
【0051】成形条件は次の通りである。
【0052】使用樹脂:ポリスチレン(旭化成工業社製
「#400」をカーボンで黒色に着色したもの) 成形温度:220℃ 溶融樹脂の射出時間:1.74sec(フルショット) 使用加圧流体:窒素ガス 加圧流体圧入遅延時間(射出完了後圧入開始までの時
間):2sec 加圧流体の圧入及び保持時間:15sec 冷却時間:30sec
【0053】得られた中空射出成形品は、断熱材8に相
応する位置に、中央部から放射状に伸びた異表面1を有
し、この異表面1に対応して中空部2が形成されてい
て、反りのない良好なものであった。また、異表面1は
その周辺より光沢度の高い表面となった。
【0054】実施例2 実施例1において断熱材8を設けたことに代えて、この
断熱材8を設けた領域以外の領域に、アルミニウムの伝
熱材を設けた金型を用いた以外は実施例1と同様にして
同様の中空射出成形品を成形した。
【0055】その結果、実施例1と同様の良好な中空射
出成形品が得られた。また、異表面1はその周囲より光
沢度の高い表面となった。
【0056】実施例3及び4 使用樹脂をABS樹脂(旭化成工業社製「AT30」)
とし、成形温度を240℃とした以外は実施例1及び2
と同様にして同様の成形を行った。得られた中空射出成
形品は実施例1及び2と同様であった。
【0057】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りのものであ
り、次の効果を奏するものである。
【0058】(1)中空部2を均一に分散させて形成す
ることができるので、偏った中空部2に形成を防止で
き、反りのない成形品となる。
【0059】(2)過剰に広い領域に亙る中空部2が形
成されてしまうことによる強度低下を防止することがで
きる。
【0060】(3)中空部2を所定位置に形成するため
の厚肉部が不要で、中空部2の形成位置に沿って厚肉部
を形成する場合のように、中空部2の形成位置について
の制限を受けない。また、この厚肉部の形成に伴う、反
対面でのひけや艶むら等の外観不良を生じることもな
い。
【0061】(4)断熱材8や伝熱材の付設するだけ
で、大掛かりな金型の変更を行うことなく、中空部2を
形成する位置を定めることができ、設備的負担が小さ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって得られる中空射出成形品の第1
の例を示す斜視図である。
【図2】図1に示される中空射出成形品の横断面図であ
る。
【図3】異表面と中空部の他の関係を示す平面図であ
る。
【図4】本発明によって得られる中空射出成形品の第2
の例を示す斜視図である。
【図5】図4に示される中空射出成形品の横断面図であ
る。
【図6】本発明によって得られる中空射出成形品の第3
の例を示す斜視図である。
【図7】図6に示される中空射出成形品の横断面図であ
る。
【図8】請求項2及び3の発明の説明図である。
【符号の説明】
1 異表面 2 中空部 3 加圧流体圧入部 4 射出ノズル 5 加圧流体ノズル 6 ゲート部 7a 固定型 7b 移動型 8 断熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 B29C 45/26 B29C 45/37

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の中空部の形成位置に対応する金型
    キャビティ表面が、その他の金型キャビティ表面より熱
    伝導率の低い材料で構成された金型を用いることを特徴
    とする中空射出成方法。
  2. 【請求項2】 所定の中空部の形成位置に対応する位置
    以外の金型キャビティ表面が、所定の中空部の形成位置
    に対応する金型キャビティ表面より熱伝導率の高い材料
    で構成された金型を用いることを特徴とする中空射出成
    形方法。
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