JP3254059B2 - 中空射出成形方法及び中空射出成形用金型 - Google Patents

中空射出成形方法及び中空射出成形用金型

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JP3254059B2 JP21792893A JP21792893A JP3254059B2 JP 3254059 B2 JP3254059 B2 JP 3254059B2 JP 21792893 A JP21792893 A JP 21792893A JP 21792893 A JP21792893 A JP 21792893A JP 3254059 B2 JP3254059 B2 JP 3254059B2
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型キャビティ内に射
出した溶融樹脂中に加圧流体を圧入し、必要な冷却後に
この加圧流体を排出することで形成された中空部を有す
る中空射出成形品成形方法及びそれに用いる金型に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、特に成形品の厚肉部に加圧流体を
圧入して中空部を形成することで、この厚肉部に発生す
る、所謂ヒケを防止することが知られている。
【0003】加圧流体の圧入は、射出ノズルに内蔵され
た加圧流体ノズルや、金型に直接設けた加圧流体ノズル
から行われる。金型キャビティへの加圧流体圧入部は、
射出ノズルに内蔵された加圧流体ノズルによる場合には
ゲート部分であり、金型に直接設けた加圧流体ノズルに
よる場合には、加圧流体ノズルをスプルーやランナーに
開口させるか直接金型キャビティに開口させるかによっ
て、ゲート部分もしくは金型キャビティへの加圧流体ノ
ズル開口部分となる。
【0004】ところで、金型設計上、上記加圧流体圧入
部を、中空部を形成すべき厚肉部に近接した位置とする
ことができない場合、加圧流体圧入部からこの厚肉部へ
と加圧流体を導きやすくするために、加圧流体圧入部か
ら厚肉部に至る、連続したリブ状の誘導チャンネルを設
けることが行われている。
【0005】上記誘導チャンネルは、溶融樹脂が流動し
やすい厚肉の箇所に沿って加圧流体が誘導されやすいこ
とを利用し、加圧流体圧入位置から離れた厚肉部へと加
圧流体を誘導するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記誘
導チャンネルによる加圧流体の誘導には次のような問題
がある。
【0007】(1)加圧流体圧入部から厚肉部に至る成
形品表面に、本来不要なリブ状部分が形成されてしま
い、得られる中空成形品の外観状態を悪化させる。
【0008】(2)外観への悪影響防止のために、誘導
チャンネルを目に付かない成形品の背面側等に形成する
ことも行われているが、誘導チャンネル位置に対応する
表面側の表面状態に微細なヒケを生じやすい。
【0009】(3)加圧流体の圧入による中空部は、厚
肉の箇所ほどその断面が大きくなりやすく、それに伴っ
て加圧流体によって押し除けられる溶融樹脂量も多くな
る。誘導チャンネル部分は、加圧流体を導きやすい厚肉
の箇所であるので、加圧流体の圧入によって押し除けら
れる溶融樹脂量も多くなる。このため、中空部を形成す
べき厚肉部が、この押し除けられた溶融樹脂の溜り場と
なって、厚肉部に形成される中空部が小さくなったり、
甚だしい場合には中空部が形成されず、当該厚肉部のヒ
ケを充分防止しにくくなる。
【0010】(4)本来不要な誘導チャンネルという厚
肉箇所を作るための余計な樹脂を消費しなければならな
い。本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされ
たもので、加圧流体圧入部から離れた位置にある厚肉部
に対しても、リブ状の誘導チャンネルを形成することな
く確実に加圧流体を導くことができるようにすることを
目的とする。
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、図1
及び図7に示されるように、金型キャビティ5への加圧
流体圧入部4と、加圧流体を導くべき厚肉部形成領域6
との間に薄肉部形成領域7を配置した中空成形用金型を
用いた中空射出成形方法において、前記薄肉部形成領域
7内に射出された溶融樹脂であって、前記加圧流体圧入
部4側から前記厚肉部形成領域6へと伸びる所定領域A
の溶融樹脂の冷却を、当該薄肉部形成領域7内の他の領
域Bの溶融樹脂の冷却より遅延させることを特徴とする
中空射出成形方法を提供するものである。
【0013】また、本発明は、やはり図1及び図7に示
されるように、金型キャビティへ5の加圧流体圧入部4
と、加圧流体を導くべき厚肉部形成領域6との間に薄肉
部形成領域7が位置した中空成形用金型において、前記
薄肉部形成領域7の金型キャビティ面に、加圧流体圧入
部4側から前記厚肉部形成領域6へと伸びる所定領域A
を断熱する断熱材8が設けられていることを特徴とする
中空成形用金型を提供するものでもある。
【0014】更に本発明を説明する。
【0015】図1及び図2は、本発明により得られる
空射出成形品の第1の例を示すもので、この中空射出成
形品は、薄板状をなす薄肉部3の一側辺に、当該一辺に
亙って連なる断面方形の厚肉部2が形成されたものとな
っている。
【0016】ここで、厚肉部2とは、中空部1aを形成
しない場合に明瞭なヒケを生じてしまう程度に肉厚の厚
い部分で、例えば補強リブ部分やボス部分等をいう。ま
た、薄肉部3とは、中空部1bを形成しなくとも明瞭な
ヒケを生じない程度に肉厚の薄い部分で、図1に示され
るような平板状部分のみではなく、例えば波板状や湾曲
板状であってもよい。更に、全域が同一厚さである場合
に限られず、肉厚が多少変動していてもよい。
【0017】厚肉部2には、当該厚肉部2におけるヒケ
を防止するために、中空部1aが形成されている。ま
た、薄肉部3のほぼ中央にも中空部1bが形成されてい
る。
【0018】薄肉部3に形成された中空部1bは、その
一端が、中空部1a,1bを形成するための加圧流体圧
入部4に連通され、他端が厚肉部2の中空部1aに連通
されている。加圧流体圧入部4は、通常、小孔として中
空射出成形品に残されている。
【0019】薄肉部3の中空部1bは、加圧流体圧入位
置4から圧入される加圧流体を厚肉部2へと導くために
形成されたもので、この中空部1bが形成された部分の
肉厚は、その隣接する、中空部1bが形成されていない
薄肉部3部分の肉厚とほぼ等しくなっている。即ち、本
中空射出成形品は、薄肉部3に従来のようなリブ状の誘
導チャンネルという厚肉の箇所を設けることなく、中空
部1bが形成されているものである。
【0020】図示される薄肉部3の中空部1bは1本で
あるが、例えば厚肉部2が長尺である場合等において
は、中空部1bを複数本に分岐させて、各々厚肉部2の
中空部1aに連通させたものとすることができる。ま
た、1つの厚肉部2に対して、複数の加圧流体圧入部4
から伸びる複数の中空部1bが薄肉部3に形成されたも
のとすることもできる。
【0021】図3及び図4は、本発明により得られる
空射出成形品の第2の例を示すもので、この中空射出成
形品は、薄板状をなす薄肉部3の一側寄りに、円柱形の
厚肉部2が2箇所形成されたものとなっている。
【0022】各厚肉部2には中空部1aが形成されてお
り、また薄肉部3には、V字形に分岐した中空部1bが
形成されている。この中空部1bは、一端である分流側
が加圧流体圧入部4に連通され、他端である分岐側が各
厚肉部2の中空部1aに連通されている。
【0023】本実施例では、各厚肉部2に対して加圧流
体圧入部4から直接加圧流体を導けるよう、加圧流体圧
入部4から分岐した中空部1bを薄肉部3に形成してい
るが、この中空部1bを分岐させずに左右いずれか一方
の厚肉部2に対してのみ形成し、左右の厚肉部2間を連
結する他の中空部(図示されていない)を薄肉部3に形
成することもできる。
【0024】図5及び図6は、本発明により得られる
空射出成形品の第3の例を示すもので、この中空射出成
形品は、薄板状をなす薄肉部3の相対向する2つの側辺
に、当該各一辺に亙って連なる断面方形の厚肉部2が形
成されたものとなっている。即ち、2つの厚肉部2が薄
肉部3を挟んで位置するものとなっている。
【0025】各厚肉部2には中空部1aが形成されてお
り、この両厚肉部2の中空部1aを結ぶ中空部1bが薄
肉部3に形成されている。また、一方の厚肉部2(図中
手前側の厚肉部2)の中空部1aは、当該厚肉部2に位
置する加圧流体圧入部4と直接つながっており、薄肉部
3に形成された中空部1bの一端は、この図中手前側の
厚肉部2の中空部1aを介して、加圧流体圧入部4に連
通されている。
【0026】次に、図7及び図1で本発明に係る中空射
出成形方法及び中空射出成形用金型を説明する。
【0027】図7は、図1に示される中空射出成形品を
成形するための金型キャビティ5を示すもので、図中6
が厚肉部成形領域、7が薄肉部成形領域である。
【0028】厚肉部成形領域6は、図1に示される中空
射出成形品における厚肉部2を成形する領域で、また薄
肉部成形領域7は、やはり図1に示される中空射出成形
品における薄肉部3を成形する領域である。
【0029】金型キャビティ5内には、厚肉部成形領域
6側とは反対側の薄肉部成形領域7の側端部から加圧流
体が圧入されるもので、当該部分が加圧流体圧入部4と
なっている。
【0030】薄肉部成形領域7における金型キャビティ
5の表面には、加圧流体圧入部4側から厚肉部2へと伸
びる所定領域A(図1参照)に対応する位置に、図7に
示されるように断熱材8が設けられている。
【0031】断熱材8は、金型構成材料よりも熱伝導率
が低く、溶融樹脂の射出時の温度等に耐えるものであれ
ばよく、例えばポリイミド、エポキシ樹脂、シリコーン
樹脂、テトラフルオロエチレン樹脂、セラミック等を用
いることができる。
【0032】本発明に係る中空射出成形は次のようにし
て行われる。
【0033】まず、金型キャビティ5内に所定量の溶融
樹脂を射出した後、加圧流体を圧入する。
【0034】使用する樹脂としては、一般の射出成形や
押し出し成形に使用される熱可塑性樹脂全般を用いるこ
とができるが、熱硬化性樹脂を用いることもできる。ま
た、必要に応じて各種添加剤、充填剤、フィラー等を加
えて用いることができる。
【0035】加圧流体としては、常温常圧でガス状又は
液状のもので、射出成形の温度及び圧力下で、成形に用
いる溶融樹脂と反応又は混合されないものが使用され
る。例えば窒素ガス、炭酸ガス、空気、ヘリウムガス、
グリセリン、流動パラフィン、溶融樹脂等であるが、窒
素ガス等の不活性ガスが好ましい。また、加圧流体の圧
力は、一般的には10〜500kg/cm2 程度であ
る。
【0036】加圧流体圧入のタイミングは、金型キャビ
ティ5内を満たすに充分な量の溶融樹脂を射出(フルシ
ョット)した後、若しくは、金型キャビティ5内を満た
すに足りない量の溶融樹脂を射出(ショートショット)
した後である。
【0037】フルショットの場合、溶融樹脂が冷却され
て収縮するにつれて、その収縮量に応じて加圧流体が圧
入されることになる。また、ショートショットの場合、
溶融樹脂の未充填容積と樹脂の収縮量に応じて加圧流体
が圧入されることになる。
【0038】ショートショットの場合、金型キャビティ
5の容積の90%以上を溶融樹脂で満たした後に加圧流
体の圧入を行うことが好ましい。未充填容積が大き過ぎ
ると、薄肉部3の予定した位置に中空部1bを形成しに
くくなる。また、ショートショットの場合、更に溶融樹
脂の射出を継続しつつ加圧流体の圧入を行うこともでき
る。
【0039】ところで、金型キャビティ5に設けられた
断熱材8は、薄肉部形成領域7内において、断熱材8が
設けられた領域(図1における所定領域A)に充填され
た溶融樹脂の冷却を、他の領域(図1における他の領域
B)に充填された溶融樹脂より遅延させるものである。
従って、加圧流体圧入部4側から厚肉部成形領域6へと
伸びる所定領域Aの溶融樹脂の冷却が、当該薄肉部形成
領域7内の他の領域Bの溶融樹脂の冷却より遅延される
ことになる。
【0040】加圧流体は、流動しやすい箇所を通って圧
入されることから、断熱材8が設けられた薄肉部成形領
域7内の領域である、上記冷却の遅延した領域(所定領
域A)の溶融樹脂中を通って厚肉部成形領域6の溶融樹
脂中へと導かれることになる。そして、薄肉部成形領域
7内の所定領域A中を加圧流体が導かれることで中空部
1bが形成され、この加圧流体が厚肉部成形領域6に至
って中空部1aを形成することになる。
【0041】断熱材8は、加圧流体圧入部4側から厚肉
部成形領域6に亙って設けられるが、加圧流体圧入部4
及び厚肉部成形領域6と接する位置まで設けられていな
くとも、その付近まで設けられていれば足る。また、断
熱材8は、図7に示されるような一方の金型側のみでは
なく、対向する他方の金型側にも設けて、薄肉部成形領
域7を挟み込ませることもできる。
【0042】断熱材8の付設に代えて、上記断熱材8を
設けた領域以外の領域に伝熱材を設けることもできる。
即ち、伝熱材を設けた領域における溶融樹脂の冷却を早
めることで、相対的に、伝熱材の設けられていない領
域、つまり前述の所定領域Aにおける溶融樹脂の冷却を
遅延させることができる。また、この伝熱材の設置を、
断熱材8の設置と併用することもできる。
【0043】伝熱材としては、金型構成材料より熱伝導
率が高く、溶融樹脂の射出時の温度等に耐えるものであ
ればよく、例えば金型構成材料が炭素鋼の場合、アルミ
ニウム、モリブテン、タングステン、マグネシウム、ベ
リリウム、銅、銀等及びそれらの合金を用いることがで
きる。
【0044】更には、前記断熱材8の付設に代えて、前
記断熱材8の設置領域と同様の領域を加熱する、部分加
熱手段を設けたり、逆に上記断熱材8を設けた領域以外
の領域を冷却する部分冷却手段を設けたり、更には両者
を併用することもできる。
【0045】部分加熱手段としては、金型キャビティ5
の表面を部分的に加熱する加熱媒体パイプや高周波誘電
加熱装置等が挙げられる。また、部分冷却手段として
は、金型キャビティ5の表面を部分的に冷却する冷却媒
体パイプが挙げられる。これらの部分加熱手段や部分冷
却手段を用いる場合、当該手段によって加熱又は冷却さ
れる金型キャビティ5の表面を前記伝熱材で構成してお
くことが好ましい。
【0046】加圧流体の圧入後は、所定の保持時間及び
冷却完了後、中空部1a,1b(図1参照)内の加圧流
体を排出して成形品を取り出せばよい。
【0047】
【実施例】
実施例1 図8に示されるような中空射出成形装置を用い、図5に
示されるような形状の中空射出成形品を成形した。成形
品は、前述した通り、中央が薄板状の薄肉部3、両側部
が断面方形の厚肉部2となった形状であるが、図8に示
されるように、図5における薄肉部3の下面側中央部か
ら溶融樹脂の射出と加圧流体の圧入を行った結果、加圧
流体圧入部4は図5に示される位置ではなく、図5にお
ける薄肉部2の下面側中央部に形成された。
【0048】図8において8はエポキシ樹脂の断熱材
で、その設置位値は図9に示される所定領域Aとした。
また、図8中9は加圧流体ノズル、10は射出ノズル
で、図示される通り、射出ノズル10に内蔵された加圧
流体ノズル9によって加圧流体の圧入を行った。従っ
て、加圧流体圧入位置4はゲート部である。
【0049】成形条件は次の通りである。
【0050】使用樹脂:ポリスチレン(旭化成工業社製
「#400」をカーボンで黒色に着色したもの) 成形温度:220℃ 溶融樹脂の射出時間:1.74sec(フルショット) 使用加圧流体:窒素ガス 加圧流体圧入遅延時間(射出完了後圧入開始までの時
間):2sec 加圧流体の圧入及び保持時間:15sec 冷却時間:30sec
【0051】得られた中空射出成形品は、厚肉部2にも
充分な大きさの中空部1aが形成されており、この厚肉
部2におけるヒケの発生は見られなかった。
【0052】また、得られた中空射出成形品の断熱材8
に対応する部分の裏面側は全く均一な表面状態で、断熱
材8の設置及び薄肉部3に中空部1bを形成したことに
よる痕跡は全く見られなかった。
【0053】実施例2 実施例1において断熱材8を設けたことに代えて、この
断熱材8を設けた領域以外の領域に、アルミニウムの伝
熱材を設けた金型を用いた以外は実施例1と同様にして
同様の中空射出成形品を成形した。
【0054】その結果、実施例1度同様の良好な中空射
出成形品が得られた。
【0055】比較例1 実施例1において断熱材8を設けたことに代えて、加圧
流体圧入部4から厚肉部2に亙るリブ状の誘導チャンネ
ルを設け、図9に示されるような中空射出成形品の成形
を行った。図9において11が誘導チャンネル部であ
る。
【0056】得られた中空射出成形品は、厚肉部2の中
空部1aが実施例1における中空部1aに比して小さ
く、厚肉部2にわずかではあるがヒケが認められた。
【0057】また、得られた中空射出成形品の誘導チャ
ンネル部11の裏面側は、表面粗度、光沢性及び鮮映性
についてその隣接領域とやや相違が認められ、誘導チャ
ンネル部11を形成したことの痕跡が発生した。
【0058】実施例3、4及び比較例2 使用樹脂をABS樹脂(旭化成工業社製「AT30」)
とし、成形温度を240℃とした以外は実施例1、2及
び比較例1と同様にして同様の成形を行った。得られた
中空射出成形品は、実施例1、2及び比較例1と夫々同
様であった。
【0059】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りのものであ
り、次の効果を奏するものである。
【0060】(1)加圧流体圧入部4から厚肉部2に至
る成形品表面に、リブ状の誘導チャンネル11を形成す
る必要がないので、外観状態の良好な中空成形品とな
る。
【0061】(2)断熱材8等の設置側の裏面に、その
設置や中空部1bの形成の痕跡が出ず、得られる中空射
出成形品の表面状態が向上する。
【0062】(3)厚肉部2に充分な大きさの中空部1
aを形成できるので、厚肉部2のヒケ防止が確実とな
る。
【0063】(4)誘導チャンネル11という厚肉箇所
を作るための余計な樹脂を消費しないで済むので、消費
樹脂量を節約できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により得られる中空射出成形品の第1の
例を示す斜視図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】本発明により得られる中空射出成形品の第2の
例を示す斜視図である。
【図4】図3におけるIV−IV断面図である。
【図5】本発明により得られる中空射出成形品の第3の
例を示す斜視図である。
【図6】図5におけるVI−VI断面図である。
【図7】図1に示される中空射出成形品を成形するため
の金型キャビティを示す図である。
【図8】実施例1で用いた中空射出成形装置の説明図で
ある。
【図9】比較例1で成形した中空射出成形品の斜視図で
ある。
【符号の説明】
A 薄肉部成形領域における所定領域 B 薄肉部成形領域における所定領域以外の領域 1a,1b 中空部 2 厚肉部 3 薄肉部 4 加圧流体圧入部 5 金型キャビティ 6 厚肉部成形領域 7 薄肉部成形領域 8 断熱材 9 加圧流体ノズル 10 射出ノズル 11 誘導チャンネル部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−218811(JP,A) 特開 平4−37511(JP,A) 特開 平5−84787(JP,A) 特開 平6−262637(JP,A) 特開 平6−238699(JP,A) 特開 平3−286813(JP,A) 特表 平3−501588(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 B29C 45/26 B29C 45/73

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型キャビティへの加圧流体圧入位置
    と、加圧流体を導くべき厚肉部形成領域との間に薄肉部
    形成領域を配置した中空成形用金型を用いた中空射出成
    形方法において、前記薄肉部形成領域内に射出された溶
    融樹脂であって、前記加圧流体圧入部側から前記厚肉部
    形成領域へと伸びる所定領域の溶融樹脂の冷却を、当該
    薄肉部形成領域内の他の領域の溶融樹脂の冷却より遅延
    させることを特徴とする中空射出成形方法。
  2. 【請求項2】 金型キャビティへの加圧流体圧入位置
    と、加圧流体を導くべき厚肉部形成領域との間に薄肉部
    形成領域が位置した中空成形用金型において、前記薄肉
    部形成領域の金型キャビティ面に、加圧流体圧入部側か
    ら前記厚肉部形成領域へと伸びる所定領域を断熱する断
    熱材が設けられていることを特徴とする中空成形用金
    型。
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