JP4409013B2 - 成形型 - Google Patents

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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1704Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャビティ内に熱可塑性樹脂等の中空成形体原料を充填して中空成形体を成形するために使用される成形型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、樹脂中にガス等の流体を供給して、中空成形体を製造する場合、固定式または可動式のガス注入ピンを設けた成形型としての金型を用いて、キャビティにガス注入ピンを突出させて該キャビティ内に充填された樹脂中にガスを供給して中空部を形成していた。
【0003】
しかしながら、上記のような金型を用いた方法では、金型に専用のガス注入ピンが必要であり、金型コストが高くなるという問題点があった。
【0004】
そこで、上記の問題点を解決するため、例えば特開平8−238642号公報あるいは特開平8−258088号公報に示されるように、ガス注入ピンを用いず、多孔性コアを用いてキャビティ内に充填された樹脂の表面からガスの注入を行い樹脂内部に中空部を形成するための金型が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の公報に開示されている金型を使用した場合、以下に示す問題が生じることがある。
【0006】
上記の公報の金型では、樹脂としてキャビティ内に充填された溶融状の熱可塑性樹脂の表面からガスを供給するようになっているため、確実に溶融状の熱可塑性樹脂の内部にガスを注入することが困難な場合があった。つまり、金型のキャビティ内に充填された溶融状の熱可塑性樹脂内にガスを供給する際、該ガスがキャビティ面と溶融状の熱可塑性樹脂との間から金型外部に漏れ、溶融状の熱可塑性樹脂内に確実にガスを供給することができないことがある。
【0007】
さらに、加飾材等の表面材を金型内に載置して、該表面材に設けた開口部からガスを供給する場合にも、表面材とキャビティ面との間にガスが漏れることがある。
【0008】
したがって、従来の金型を用いた場合では、キャビティ内に充填された溶融状の熱可塑性樹脂内に適切にガスを供給することができないことがある。
【0009】
本発明の目的は、成形型(金型など)のキャビティ内に充填された溶融状の熱可塑性樹脂に対して圧縮流体を供給する際に、圧縮流体が成形型外部に漏れずに、安定して上記溶融状の熱可塑性樹脂内に供給できるような成形型を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記の課題を解決するために、鋭意検討した結果、成形型のキャビティ面側に設けられた圧縮流体供給手段の近傍のキャビティ面に、該圧縮流体供給手段から供給される圧縮流体が成形型外部に漏れないように流体漏洩防止手段を形成することにより、熱可塑性樹脂とキャビティ面との間から成形型外部に圧縮流体が漏れず、確実に圧縮流体を熱可塑性樹脂内に供給でき、この結果、安定して中空成形体内に中空部を形成できることを見いだした。
【0011】
すなわち、本発明に係る成形型は、中空成形体を成形するための雌雄一対の成形型において、少なくとも一方の成形型には、キャビティ内に充填された熱可塑性樹脂に圧縮流体を供給するための圧縮流体供給手段が少なくとも一つ設けられ、上記圧縮流体供給手段の近傍のキャビティ面に、キャビティ内に供給された熱可塑性樹脂に圧縮流体が供給される際、該圧縮流体がキャビティ面と熱可塑性樹脂との間から成形型外部に漏れないようにするための流体漏洩防止手段が形成されていることを特徴としている。
【0012】
上記の構成によれば、圧縮流体供給手段の近傍のキャビティ面に流体漏洩防止手段が設けられていることで、成形型のキャビティ内に充填された熱可塑性樹脂に対して圧縮流体を供給する際に、熱可塑性樹脂とキャビティ面との間から成形型外部に圧縮流体が漏れず、確実に圧縮流体を熱可塑性樹脂内に供給でき、この結果、安定して中空部を形成できる。
【0013】
また、上記流体漏洩防止手段は、上記圧縮流体供給手段を取り囲むように連続した突起であってもよい。
【0014】
上記の構成によれば、キャビティ面に形成された突起は、形成される中空成形体の両面あるいは片面に表面材が設けられる場合、該突起形成面側に表面材を載置するとき、該表面材と突起とが接触するようになるので、表面材とキャビティ面との間から成形型外部に圧縮流体が漏れるのを防止することができる。
【0015】
さらに、上記突起の最大高さH(mm)と最大幅W(mm)とが以下の式(1)を満たせばよい。
【0016】
0.1≦H/W≦10 ・・・・・・・・・・・・・・・(1)
さらに、上記流体漏洩防止手段は、上記圧縮流体供給手段を取り囲むように連続した溝であってもよい。
【0017】
上記の構成によれば、流体漏洩防止手段が圧縮流体供給手段を取り囲むように連続した溝であることで、成形型のキャビティ内に熱可塑性樹脂が充填されるとき、上記溝に熱可塑性樹脂が入り込み、この溝に入り込んだ熱可塑性樹脂により、熱可塑性樹脂とキャビティ面との間から成形型外部に圧縮流体が漏れず、確実に圧縮流体を熱可塑性樹脂内に供給でき、この結果、安定して中空部を形成できる。
【0018】
また、形成される中空成形体の表面に表面材が設けられる場合であって、その表面材に形成した開口部を通して圧縮流体を熱可塑性樹脂中に供給する場合には、上記の溝を表面材の上記開口部の内側に形成することにより、熱可塑性樹脂が上記の溝に入り込み、圧縮流体の漏れを防ぐことができる。
【0019】
さらに、上記溝の最大深さD(mm)と最大幅W(mm)とが以下の式(2)を満たせばよい。
【0020】
0.1≦D/W≦10 ・・・・・・・・・・・・・・・(2)
さらに、上記成形型には、上記流体漏洩防止手段の形成位置より内側で、且つ圧縮流体供給手段の外周の少なくとも一部に隣接するように断熱部材が設けられていてもよい。
【0021】
上記の構成によれば、成形型のキャビティ内に充填される熱可塑性樹脂が圧縮流体供給手段近傍において、その温度が低下しにくくなるので、上記圧縮流体供給手段から供給される圧縮流体を安定して熱可塑性樹脂内に供給することができる。
【0022】
さらに、上記圧縮流体供給手段が多孔質部材からなってもよい。
【0023】
上記の構成によれば、多孔質部材から圧縮流体を供給した場合、多数の小孔から分散流となるので、熱可塑性樹脂に対して局部的な圧力がかからず、中空部を適切に形成することができる。
【0024】
しかも、熱可塑性樹脂が多孔質部材に接触しても該多孔質部材の目詰まりが生じにくくなるという効果もある。
【0025】
さらに、上記圧縮流体供給手段の先端部がキャビティ面から突出することなく設けられていてもよい。
【0026】
このように、圧縮流体供給手段の先端部が突出しない構造であっても、請求項1記載の流体漏洩防止手段を設けているので、熱可塑性樹脂中に圧縮流体をうまく供給することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0028】
図2に示すように、本実施の形態に係る成形型を用いて製造される中空成形体11は、熱可塑性樹脂からなる成形体本体2内部に中空部2aが形成された構造となっている。
【0029】
上記中空成形体11は、後述する成形型内において、圧縮流体供給手段を用いて成形体本体2中に圧縮流体を供給して中空部2aを形成する方法により製造することができる。
【0030】
上記中空成形体11の製造方法では、図5(a)に示すような上型22と下型23とからなる雌雄一対の成形型21が用いられる。
【0031】
上記の下型23には、成形型21のキャビティ内に溶融状の樹脂を供給するための樹脂通路24と、圧縮流体を供給するための圧縮流体供給手段(圧縮流体通路25・圧縮流体供給部材26)とが形成されている。
【0032】
したがって、上記下型23のキャビティ面には、中空成形体原料である溶融状の熱可塑性樹脂をキャビティ内に供給するための開口24aが樹脂通路24に連通して形成されると共に、圧縮流体をキャビティ内に供給するための圧縮流体供給部材26が形成されている。
【0033】
なお、上記の圧縮流体通路25と圧縮流体供給部材26とで構成される圧縮流体供給手段は、上記のように下型23に設けられていなくてもよく、少なくとも雌雄いずれか一方の成形型21に設けられていればよい。また、圧縮流体供給手段は一つでも複数であってもよい。本実施の形態では、図4に示すように、4つの圧縮流体供給部材26を設けた例について説明する。
【0034】
上記の圧縮流体通路25の下型23のキャビティ面側の端部は、上記の圧縮流体供給部材26と接続されており、また、圧縮流体供給部材26の接続側端部とは反対側の端部は、圧縮流体供給源(図示せず)と接続されている。
【0035】
また、図示しないが、上記の圧縮流体供給手段および/または圧縮流体供給源には圧縮流体の供給や停止のための圧縮流体流路開閉弁や圧縮流体の注入圧力を調整するための圧力調整弁が必要に応じて適宜設けられている。
【0036】
さらに、圧縮流体供給部材26の先端部は、成形型21の下型23のキャビティ面と同じ高さにあってもよいし、キャビティ面よりも上位又は下位にあってもよい。
【0037】
かかる圧縮流体供給部材26は、その後端部で連通する圧縮流体通路25から供給される圧縮流体を成形型21のキャビティ内に供給することができる構造であれば特に限定されない。
【0038】
上記圧縮流体供給部材26としては、例えば、連続微小気泡を多数有し、該連続微小気泡が圧縮流体流路となるような各種の多孔質部材からなることができる。かかる多孔質部材の例には、焼結銅や焼結ステンレス鋼等の焼結金属、焼結フッ素樹脂等の焼結樹脂、発泡アルミ、ポーラスセラミックが含まれる。
【0039】
このように圧縮流体供給部材26を多孔質部材で構成した場合、多孔質部材から供給される圧縮流体は、多数の小孔からの分散流となるので、中空成形体原料である溶融状の熱可塑性樹脂に対して局部的な圧力がかからず、該熱可塑性樹脂内に中空部を適切に形成することができる。
【0040】
また、圧縮流体供給部材26は、丸ピンや角ピン等の外周部や内部にその後端部から先端部に連通する圧縮流体流路が設けられた成形部材であってもよい。このような成形部材は、通常は、金属やセラミック等の耐熱性と剛性に優れた材料から成形される。
【0041】
なお、かかる成形部材において、圧縮流体流路とは、それが該成形部材の外周部に設けられている場合には、該成形部材の後端部から先端部に連通する溝であり、成形部材の内部に設けられている場合には、該成形部材の後端部から先端部に連通する貫通孔である。かかる圧縮流体流路の圧縮流体の流通方向に垂直な断面形状は、円形、半円形、V字形、U字形等任意に設定される。
【0042】
また、成形型21のキャビティ内への圧縮流体の注入は、圧縮流体の流れを分散させて行うのが好ましい。従って、圧縮流体供給部材26が上記のような成形部材である場合には、該成形部材は、複数の溝や貫通孔を有することが好ましい。圧縮流体の流れを分散させて成形型21のキャビティ内に圧縮流体を供給する場合には、各圧縮流体流路の先端部の断面積(多孔質部材の場合には連続微小気泡の断面積)が0.03mm2 以下であることが、溶融樹脂による目詰まりの防止の点で好ましい。
【0043】
また、成形体の材質や成形型21の大きさによっては、かかる圧縮流体供給部材26を設けることなく、下型23内に設けられた圧縮流体通路25がキャビティ面に直接開口していてもよい。この場合には、圧縮流体の流れを分散させるために、圧縮流体通路25がキャビティ面付近で熊手状に分岐して複数の細管となり、各細管がキャビティ面に開口していることが好ましい。
【0044】
上記圧縮流体供給部材26は、下型23において少なくとも一つ設けられていればよいが、図2に示すような中空成形体11において、成形体本体2内に効率良く中空部2aを形成するには、複数設けられていることが好ましい。なお、本実施の形態では、上述のように4個の圧縮流体供給部材26が設けられた図4に示す下型23を使用している。
【0045】
また、下型23の圧縮流体供給口26aの近傍には、例えば図3(a)(b)に示すように、流体漏洩防止手段として、該圧縮流体供給口26aを取り囲むように連続した突起23aが形成されている。この突起23aにより、図5(c)および図6(a)に示すように成形型21のキャビティ内に充填された中空成形体原料としての溶融状熱可塑性樹脂4の表面から、圧縮流体として、例えば空気が供給される際、該圧縮流体が下型23のキャビティ面と溶融状熱可塑性樹脂4との間から成形型21外部に漏れないようになる。
【0046】
また、図3(a)(b)に示す成形型においては、上記の下型23に、圧縮流体が漏れないように流体漏洩防止手段として圧縮流体供給口26aを取り囲むように連続した突起23aが形成されていたが、これに限定されず、図7に示すように、該圧縮流体供給口26aを取り囲むように連続した溝23bであっても同様の効果を得ることができる。
【0047】
つまり、成形型21のキャビティ内に熱可塑性樹脂が充填されるとき、下型23上の溝23bに熱可塑性樹脂が入り込み、この溝23bに入り込んだ熱可塑性樹脂により、圧縮流体供給口26aから供給される圧縮流体が熱可塑性樹脂と下型23との間から成形型21外部に漏れるのを防止することができる。
【0048】
また、上記した下型23に設けられた突起23aあるいは溝23bは、形状において特に限定されるものではなく、圧縮流体供給口26aを取り囲めるような形状であればよく、円形、楕円形、あるいは三角形、四角形等の多角形、または不定形であってもよい。
【0049】
また、突起23aあるいは溝23bが圧縮流体供給口26aを取り囲む形状の大きさとしては、この圧縮流体供給口26aの外周より大きければ特に限定されないが、圧縮流体供給口26aから1mm〜50mm程度の範囲に突起23aあるいは溝23bを形成することが圧縮流体の漏れを防止し、効率よく溶融状熱可塑性樹脂4中に圧縮流体を供給する点で好ましい。
【0050】
また、突起23aあるいは溝23bの断面形状も特に限定されず、円形、楕円形、あるいは三角形、四角形等の多角形、または不定形であってもよく、一定した断面形状であっても、断面形状が変化していてもよい。
【0051】
また、突起23aあるいは溝23bのサイズは、成形した成形品に悪影響を及ぼさない程度であれば特に限定されないが、以下のような条件の場合が好ましい。
【0052】
下型23に突起23aが設けられている場合には、該突起23aの最大高さH(mm)と最大幅W(mm)とが以下の式(1)を満たすことが好ましい。
【0053】
0.1≦H/W≦10 ・・・・・・・・・・・・・・・(1)
この場合、H/Wが0.1よりも小さいと、圧縮流体の漏れを確実に防ぐことができず、10よりも大きいと、突起が折れ易くなり、あるいは成形品に深い溝が形成されてしまう。
【0054】
また、下型23に溝23bが設けられている場合には、該溝23bの最大深さD(mm)と最大幅W(mm)とが以下の式(2)を満たすことが好ましい。
【0055】
0.1≦D/W≦10 ・・・・・・・・・・・・・・・(2)
この場合、D/Wが0.1よりも小さいと、圧縮流体の漏れを確実に防ぐことができず、10よりも大きいと、成形品に高い突起が形成されてしまう。
【0056】
なお、複数の圧縮流体供給部材26を有する成形型21の場合、すべての圧縮流体供給部材26の近傍の下型23面に流体漏洩防止手段としての突起23aまたは溝23bを形成することが好ましいが、必ずしもすべての圧縮流体供給部材26の近傍の下型23面に突起23aまたは溝23bを形成する必要はない。
【0057】
さらに、上述したように、下型23に突起23aあるいは溝23bの何れが設けられている場合であっても、圧縮流体供給部材26の近傍に、該突起23aあるいは溝23bの内側で圧縮流体供給口26aの外周の少なくとも一部に接するようにキャビティ面に断熱部材27を配設することは、供給された溶融状熱可塑性樹脂4のその部分での固化の進行を遅らせて圧縮流体の供給を容易にするためにも好ましい。つまり、圧縮流体供給部材26の近傍に断熱部材27を設けることにより、溶融状熱可塑性樹脂4が圧縮流体供給部材26近傍のキャビティ面に接触したときの該溶融状熱可塑性樹脂4の急激な温度低下を防止することができる。
【0058】
この断熱部材27の材料としては、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、ガラス、陶磁器、木質繊維、耐熱性エンジニアリングプラスチック(例えばエコノール樹脂)等が好適に用いられる。
【0059】
また、断熱部材27の形状は任意であり、例えば円形、矩形、環状等でよい。
【0060】
また、本発明の成形型21はキャビティ面に、キャビティ内から成形型21外に流体を放出するための流体放出口を有してもよく、流体放出口の近傍にも流体放出口を取り囲むように突起や溝を設けてもよい。
【0061】
ここで、上述した構成の成形型21を用いて、図2に示す中空成形体11を製造する方法を、図1、図5および図6を参照しながら以下に説明する。
【0062】
まず、図5(a)に示すように、成形型21の上型22を下型23に対して開いた状態に配する。なお、下型23としては、図4に示すように圧縮流体供給部材26を4つ配置したものを使用するが、説明の便宜上、図5および図6では、圧縮流体供給部材26について1つのみ図示している。
【0063】
次に、図5(b)に示すように、上型22を降下させて成形型21のキャビティ内に樹脂通路24を通じて開口24aから溶融状熱可塑性樹脂4を供給する。
【0064】
続いて、図5(c)に示すように、成形型21の型締めを行い、溶融状熱可塑性樹脂4を賦形する。このとき、下型23上に設けられた突起23aは、溶融状熱可塑性樹脂4に対して密着した状態となっている。
【0065】
次に、図6(a)に示すように、流体通路25を通じて圧縮流体供給部材26の圧縮流体供給口26aから溶融状熱可塑性樹脂4内に圧縮流体として例えば空気を送り込む。これによって、溶融状熱可塑性樹脂4中に中空部4aが形成され、最終的に、図6(b)に示すように、内部に中空部2aを有する成形体本体2を形成する。
【0066】
その後、成形型21を開き、成形体本体2内に中空部2aが形成された中空成形体11を該成形型21から取り出す。
【0067】
ここで、成形型21のキャビティ内に充填された溶融状熱可塑性樹脂4への圧縮流体(空気)の供給について詳細に説明する。
【0068】
図1(a)に示すように、成形型21のキャビティ内に充填された溶融状熱可塑性樹脂4に向かって、下型23に設けられた圧縮流体供給部材26の圧縮流体供給口26aから圧縮流体である空気を供給すると、図1(b)に示すように、成形型21のキャビティ内の溶融状熱可塑性樹脂4内には、供給された空気により中空部4aが形成される。
【0069】
このとき、下型23には、圧縮流体供給口26aを取り囲むように連続した突起23aが形成されているので、該圧縮流体供給口26aから供給される空気は、上記突起23aにより成形型21のキャビティ内に充填された状態の溶融状熱可塑性樹脂4と下型23との隙間に流れることなく確実に該溶融状熱可塑性樹脂4内部に導かれる。
【0070】
また、上記の成形体本体2には、その片面あるいは両面に加飾層等の表面層が積層されていてもよい。この時、積層される表面層としては軟質な材質でできたものや硬質な材質でできたもの等任意のものが積層され、両面に積層される場合には同材質のものでも、異材質のものでもよい。また積層される表面層の形状についても同形状でも異形状でもよく、特に限定されない。
【0071】
また、圧縮流体が供給される面に表面層が積層される場合には、該表面層に開口部を形成し、該開口部近傍に該開口部を取り囲むように突起または溝を配置してもよい。この場合、キャビティ面と表面層の間における圧縮流体の漏れを防止でき、効率よく熱可塑性樹脂の中に圧縮流体を供給することが可能となる。
【0072】
以下の実施の形態2において、成形体本体2の両面に加飾層等の表面層が積層された例について説明する。
【0073】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図8ないし図11に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明は省略する。
【0074】
図8に示すように、本実施の形態の成形型を用いて製造される中空成形体12は、内部に中空部2aを有する成形体本体2の両面に表面材として表面層5・6が形成された構造となっている。
【0075】
上記の表面層5・6を構成する表面材としては、例えば珪酸カルシウム板等の多孔質性硬質板が使用される。なお、表面材としては、多孔質性硬質板に限定されず、中空成形体12の使用目的等に応じて適宜選択できるものとする。
【0076】
上記の中空成形体12は、前記実施の形態1で使用した成形型21と同じものを用いて成形体本体2の外表面から圧縮流体を供給することにより中空部2aを形成する方法が適用されている。
【0077】
上述した構成の成形型21を用いて、図8に示す中空成形体12を製造する方法を、図9ないし図11を参照しながら以下に説明する。
【0078】
まず、図9(a)に示すように、成形型21の上型22を下型23に対して開いた状態に配し、中空成形体12の表面層5・6となる多孔質性硬質板15・16が載置される。このとき、下型23側に載置される多孔質性硬質板15には、該下型23に載置した状態で樹脂通路24の開口24aに対応する位置に開口部15aが形成されると共に、圧縮流体供給部材26の圧縮流体供給口26aに対応する位置に開口部15bが形成されている。
【0079】
次に、図9(b)に示すように、上型22を降下させて成形型21内に樹脂通路24を通じて開口24aから多孔質性硬質板15の開口部15aを介して多孔質性硬質板15・16間に溶融状熱可塑性樹脂4を供給する。
【0080】
続いて、図9(c)に示すように、成形型21の型締めを行い、溶融状熱可塑性樹脂4を賦形する。このとき、下型23上の突起23aは、多孔質性硬質板15に接触した状態となっている。
【0081】
次に、図10(a)に示すように、流体通路25を通じて圧縮流体供給部材26の圧縮流体供給口26aから多孔質性硬質板15の開口部15bを介して溶融状熱可塑性樹脂4内に圧縮流体として例えば空気を送り込む。これによって、溶融状熱可塑性樹脂4中に中空部4aを形成し、最終的に、図10(b)に示すように、内部に中空部2aを有する成形体本体2を形成する。
【0082】
その後、成形型21を開き、両面に表面層5・6が積層され、成形体本体2内に中空部2aが形成された中空成形体12を該成形型21から取り出す。
【0083】
ここで、成形型21において、多孔質性硬質板15・16間に充填された溶融状熱可塑性樹脂4への圧縮流体(空気)の供給について詳細に説明する。
【0084】
図11(a)に示すように、成形型21のキャビティ内に充填された溶融状熱可塑性樹脂4に向かって、下型23に設けられた圧縮流体供給部材26の圧縮流体供給口26aから圧縮流体である空気を多孔質性硬質板15の開口部15bを介して供給すると、図11(b)に示すように、溶融状熱可塑性樹脂4内には、供給された空気により中空部4aが形成される。
【0085】
このとき、圧縮流体供給口26aを取り囲むように突起23aが連続的に下型23上に形成されているので、該圧縮流体供給口26aから供給される空気は、上記突起23aにより、成形型21のキャビティ内に充填された状態の溶融状熱可塑性樹脂4に接触する多孔質性硬質板15と下型23との隙間を流れて成形型21外部に漏れることなく、確実に該溶融状熱可塑性樹脂4内部に導かれる。
【0086】
上記の方法によれば、多孔質性硬質板15と下型23面との間に、圧縮流体供給口26aから供給される圧縮流体の漏れがなく、効率的に溶融状熱可塑性樹脂4中に圧縮流体が供給され、良好な中空部2aを有する中空成形体12が得られる。
【0087】
また、下型23に設けられた突起23aの代わりに、下型23の圧縮流体供給部材26側に載置される多孔質性硬質板15の開口部15bを取り囲むように連続した溝を該多孔質性硬質板15の溶融状熱可塑性樹脂4の充填側の面に形成してもよい。この場合、溶融状熱可塑性樹脂4が上記の溝に入り込み、多孔質性硬質板15と溶融状熱可塑性樹脂4との隙間からの圧縮流体の漏れを防ぐことができる。
【0088】
なお、以上の実施の形態1および2に係る成形型21は、該成形型21中に樹脂通路24を備えるものであったが、本発明の成形型は、必ずしも樹脂通路24を備える必要はなく、例えば、樹脂供給ノズル等を備えた外部供給手段によって成形型21のキャビティ内に供給してもよい。
【0089】
成形体本体2内の中空部2aを形成するために用いる圧縮流体としては、空気、窒素、二酸化炭素等の圧縮気体が一般的であるが、熱によって容易に気化する液化炭酸ガスや水等の液体も用いることができる。
【0090】
圧縮気体は、1MPa以上の高圧ガスであってもよいし、1MPa未満の低圧ガスであってもよいが、成形時に係る費用の点から、1MPa未満の低圧空気を用いるのが好ましい。
【0091】
本発明の成形型を用いる中空成形体の製造には、一般の射出成形、射出圧縮成形、押出成形、スタンピング成形等において通常使用される熱可塑性樹脂、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリロニトリル・スチレン・ブタジエンブロック共重合体、ナイロン等の一般的な熱可塑性樹脂、エチレン・プロピレンブロック共重合体、スチレン・ブタジエンブロック共重合体等の熱可塑性エラストマー、あるいはこれらのポリマーアロイ等を使用することができる。また、このような樹脂は、タルクやガラス繊維等の充填材、顔料、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤等の通常使用される各種の添加剤を含有していてもよい。
【0092】
また、本発明の成形型を用いて中空成形体を製造するに際し、供給する溶融樹脂の温度、供給圧力、供給速度、溶融樹脂供給時の成形型間隔、圧縮速度(型締速度)、成形型温度等の各種の成形条件は、使用樹脂の種類、成形型形状、積層体の大きさ等に応じて適宜選択され、特に限定されるものではない。
【0093】
【実施例】
実施例により本発明を説明するが、本発明がこれらに限定されるものではない。
【0094】
〔実施例1〕
成形型として雌雄一対の上下金型において、下型面の8箇所に直径10mmの焼結金属を圧縮流体供給部材として設けた。すべての圧縮流体供給部材は断熱部材としての直径25mmのエポキシ樹脂の中央に配置した。また、下型面には、すべての圧縮流体供給部材を中心として圧縮流体供給部材を取り囲むように直径50mm、高さ3mm、幅5mmの突起を形成した。
【0095】
上型を20mm/secの速度で降下し、型締めを行った。上型と下型の金型クリアランスが20mmの位置で型締を一旦停止した。この位置でポリプロピレン84.5重量部(住友化学工業(株)製、住友ノープレンAX568・メルトフローインデックス65g/10min)とガラス繊維15重量部(日本板硝子(株)製、RES03X−TP69A、繊維長3mm、繊維径13μm)と変性剤0.5重量部(三洋化成工業(株)製、ユーメックス1001)を混練した溶融状熱可塑性樹脂を260℃で下型に設けた樹脂通路から金型のキャビティ内に供給した。
【0096】
樹脂の供給完了後、型締動作を再開して、上型を再下降させ、1MPaの成形圧力で加圧賦形した。溶融状熱可塑性樹脂の賦形完了の2秒後に下型に設けた8箇所の圧縮流体供給部材から0.6MPaの低圧空気(圧縮流体)を供給し、空気供給開始10秒後に上型を8mm上昇させ、60秒冷却し、成形品の取出しのための型開き開始5秒前に空気の供給を停止した。その結果、熱可塑性樹脂と下型面の間に空気漏れがなく、効率的に熱可塑性樹脂中に空気が供給され、良好な中空部を有する中空成形体が得られた。
【0097】
〔実施例2〕
実施例1において、下型上に中空成形体の加飾層である表面層となる二枚の珪酸カルシウム板(浅野スレート(株)製、ハイラックN#80、厚み:5mm)を重ね合わせて載置し、該2枚の珪酸カルシウム板間に溶融状熱可塑性樹脂を供給する以外は同様にして成形を行った。下型と面する側の珪酸カルシウム板には直径15mmの樹脂供給用開口部1個所と直径20mmの圧縮流体供給用開口部8個所を設けておき、溶融状熱可塑性樹脂の供給は、該樹脂供給用開口部を通じて金型に設けた樹脂供給口から行った。
【0098】
その結果、珪酸カルシウム板と下型面の間に空気漏れがなく、効率的に熱可塑性樹脂中に空気が供給され、良好な中空部を有する珪酸カルシウム板が積層された中空成形体が得られた。
【0099】
【発明の効果】
本願発明の成形型は、中空成形体を成形するための雌雄一対の成形型において、少なくとも一方の成形型にはキャビティ内に充填された熱可塑性樹脂に圧縮流体を供給するための圧縮流体供給手段が少なくとも一つ設けられ、上記圧縮流体供給手段の近傍のキャビティ面に、キャビティ内に充填された熱可塑性樹脂に圧縮流体が供給される際、該圧縮流体がキャビティ面と熱可塑性樹脂との間から成形型外部に漏れないようにする流体漏洩防止手段が形成されている構成である。
【0100】
それゆえ、圧縮流体供給手段の近傍のキャビティ面に流体漏洩防止手段が設けられていることで、成形型のキャビティ内に充填された熱可塑性樹脂に対して圧縮流体を供給する際に、熱可塑性樹脂とキャビティ面との間から成形型外部に圧縮流体が漏れず、確実に圧縮流体を熱可塑性樹脂内に供給でき、この結果、安定して中空部が形成できるという効果を奏する。
【0101】
上記流体漏洩防止手段は、上記圧縮流体供給手段を取り囲むように連続した突起であってもよいし、該圧縮流体供給手段を取り囲むように連続した溝であってもよい。
【0102】
また、上記成形型には、突起または溝の形成位置より内側で、且つ圧縮流体供給手段の外周の少なくとも一部に隣接するように断熱部材が設けられていてもよい。
【0103】
この場合、成形型のキャビティ内に充填される溶融状の熱可塑性樹脂が圧縮流体供給手段近傍において、その温度が低下しにくくなるので、上記圧縮流体供給手段から供給される圧縮流体を安定して熱可塑性樹脂内に供給することができるという効果を奏する。
【0104】
さらに、上記圧縮流体供給部材が、多孔質部材で構成されている場合、多孔質部材から圧縮流体を供給した場合、多数の小孔から分散流となるので、熱可塑性樹脂に対して局部的な圧力がかからず、中空部を適切に形成することができるという効果を奏する。
【0105】
しかも、熱可塑性樹脂が多孔質部材に接触しても該多孔質部材の目詰まりを生じにくくさせるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形型を用いた中空成形体の製造方法を示し、(a)は、キャビティ内に充填された溶融状熱可塑性樹脂に圧縮流体を供給する直前の状態を示す説明図であり、(b)は、(a)に示す状態において、溶融状熱可塑性樹脂に圧縮流体を供給している状態を示す説明図である。
【図2】図1に示す製造工程により製造された中空成形体の断面図である。
【図3】本発明の成形型を用いた中空成形体の製造方法に使用される圧縮流体供給部材およびその近傍を示し、(a)は、平面図、(b)は、(a)のAA線矢視断面図である。
【図4】上記の製造方法において使用される成形型の下型の一例を示す平面図である。
【図5】本発明の成形型を用いた中空成形体の製造方法を示し、(a)は、成形型の上型を下型に対して開いた状態にする工程を示す断面図、(b)は、成形型のキャビティ内に溶融状熱可塑性樹脂を供給する工程を示す断面図、(c)は、賦形工程が完了した状態を示す断面図である。
【図6】(a)は、図5(c)に続く製造工程であって、溶融状熱可塑性樹脂への圧縮流体注入工程を示す断面図、(b)は、成形完了後の上型上昇工程を示す断面図である。
【図7】本発明の他の成形型の下型の圧縮流体供給部材近傍の断面図である。
【図8】本発明の他の成形型を用いて製造される中空成形体の断面図である。
【図9】本発明の他の成形型を用いた中空成形体の製造方法を示し、(a)は、成形型に二枚の多孔質性硬質板をセットする工程を示す断面図、(b)は、二枚の多孔質性硬質板間に溶融状熱可塑性樹脂を供給する工程を示す断面図、(c)は、型締め、賦形工程を示す断面図である。
【図10】(a)は、図9(c)に続く製造工程であって、溶融状熱可塑性樹脂への圧縮流体注入工程を示す断面図、(b)は、成形完了後の上型上昇工程を示す断面図である。
【図11】本発明の他の成形型を用いた中空成形体の製造方法を示し、(a)は、溶融状熱可塑性樹脂に圧縮流体を供給直前の状態を示す説明図であり、(b)は、(a)に示す状態において、溶融状熱可塑性樹脂に圧縮流体を供給している状態を示す説明図である。
【符号の説明】
2 成形体本体
2a 中空部
4 溶融状熱可塑性樹脂(熱可塑性樹脂)
4a 中空部
5 表面層
6 表面層
11 中空成形体
12 中空成形体
15 多孔質性硬質板
15a 開口部
15b 開口部
16 多孔質性硬質板
21 成形型
22 上型
23 下型
23a 突起(流体漏洩防止手段)
23b 溝(流体漏洩防止手段)
24 樹脂通路
24a 開口
25 圧縮流体通路(圧縮流体供給手段)
26 圧縮流体供給部材(圧縮流体供給手段)
26a 圧縮流体供給口

Claims (4)

  1. 中空成形体を成形するための雌雄一対の成形型において、
    少なくとも一方の成形型には、キャビティ内に充填された熱可塑性樹脂に圧縮流体を供給するための圧縮流体供給手段が少なくとも一つ設けられ、
    上記圧縮流体供給手段の近傍のキャビティ面に、キャビティ内に供給された熱可塑性樹脂に圧縮流体が供給される際、該圧縮流体がキャビティ面と熱可塑性樹脂との間から成形型外部に漏れないようにするための流体漏洩防止手段が形成されており、
    上記圧縮流体供給手段が多孔質部材からなり、
    上記圧縮流体供給手段の先端部が上記キャビティ面から突出することなく設けられており、
    上記流体漏洩防止手段は、上記圧縮流体供給手段を取り囲むように連続した突起又は溝であり、
    上記突起の最大高さH(mm)と最大幅W (mm)とが以下の式(1)を満たし、
    上記溝の最大深さD(mm)と最大幅W (mm)とが以下の式(2)を満たすことを特徴とする成形型。
    0.1≦H/W ≦10 ・・・・・・・・・・・・・・・(1)
    0.1≦D/W ≦10 ・・・・・・・・・・・・・・・(2)
  2. 上記成形型には、上記流体漏洩防止手段の形成位置より内側で、且つ圧縮流体供給手段の外周の少なくとも一部に隣接するように断熱部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の成形型。
  3. 上記流体漏洩防止手段が、上記圧縮流体供給手段の上記キャビティ面における開口部である圧縮流体供給口から1mm〜50mmの範囲に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の成形型。
  4. 上記多孔質部材が、焼結金属、焼結樹脂、発泡アルミまたはポールスセラミックからなることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の成形型。
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