JP3086056U - テレビジョン、テレビジョンキャビネットおよびテレビジョンキャビネット成形用金型 - Google Patents

テレビジョン、テレビジョンキャビネットおよびテレビジョンキャビネット成形用金型

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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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    • B29C45/1704Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形時に加わるガス圧で取付ボスのビス孔が
変形するという課題があった。 【解決手段】 フロントキャビネット10では、高圧ガ
スが注入されるメイン経路13aが取付ボス12から回
避するように形成され、メイン経路13aと取付ボス1
2の底部を通過するように形成されたサブ経路13cと
の間には、高圧ガスを減圧させるための絞り経路13b
が設けられている。また、部位Cにはパンチングが施さ
れているため、所望の経路を外れてガス経路13が形成
されることがない。従って、サブ経路13cに流れる高
圧ガスにより、ビス孔12aが変形するのを防ぐことが
可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、テレビジョン、テレビジョンキャビネットおよびテレビジョンキャ ビネット成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のテレビジョンでは、図6に示すような構造を有するキャビネットが採用 されている。 同図は、キャビネット1においてCRTを収容する際に蛍光面を前方外部に対 向させる矩形開口2の四隅付近を背面側から見た際の平面図であり、同図におけ る紙面手前側に立設される取付ボス3にCRTの角部が取り付け可能となってい る。なお、取付ボス3の周辺には、中空のガス経路4が設けられており、このガ ス経路4は、取付ボス3の底部を通過するように形成されている。
【0003】 当該キャビネット1は、成形時、中空金型に樹脂を注入した後、樹脂で形作ら れた筺体における同図の手前面にガス圧を加えつつ冷却させることで、反りなど の変形が抑制される。 このようにガス圧を加えるにあたり、ガス経路4が利用される。すなわち、ガ ス経路4の形成部位を平均肉厚よりも肉厚としておき、中空金型内に高圧ガスを 注入する。すると、高圧ガスは、固まるのが遅くて軟らかい肉厚部位を流れるた め、中空構造を有するガス経路4を形成しながらキャビネット1の背面構造全体 に供給されていく。従って、筺体前面の周囲に力を与えて反りなどの変形を抑制 させることが可能となる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来のテレビジョンにおいては、ガス経路4が上記取付ボス3の底部 を通過しているため、同ガス経路4にガス圧が加えられた際、このガス圧により ガス経路4が取付ボス3の先端に向けて拡大することがある。すると、取付ボス 3の軸線に設けられたビス孔3aは、図7に示すように、拡大したガス経路4の 壁面により変形し、CRTを取り付ける際、ビスを正規の状態で螺合させられな くなるという課題があった。 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、CRTなどの映像出力機器 を取り付ける際にビスを正規の状態で取付ボスのビス孔に螺合させることが可能 なテレビジョン、テレビジョンキャビネットおよびテレビジョンキャビネット成 形用金型の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、映像出力機器を収容する 際に出力画面を前方外部に対向させる矩形開口を備えるとともに同矩形開口の四 隅付近を肉厚とした筺体と、同矩形開口の四隅付近にて背面側へ向けてそれぞれ 立設されて軸線方向にビス孔を備えた取付ボスと、同取付ボスの周辺に設けられ る中空のガス経路とが一体成形されるキャビネットを備えたテレビジョンにおい て、上記ガス経路は、ガス注入部が形成されて上記取付ボスから回避した位置に 設けられるメイン経路と、同メイン経路に連結されて同取付ボスの底部を通過す るように設けられるサブ経路と、同メイン経路とサブ経路との連結部位に形成さ れる絞り経路とを有し、上記矩形開口の四隅付近における上記ガス経路の周囲に は、幅狭な間隔で肉薄部が形成されているキャビネットを備えた構成としてある 。 すなわち、当該テレビジョンは、中空成形された樹脂製のキャビネットを採用 している。このキャビネットは、映像出力機器を収容する際に出力画面を前方外 部に対向させる矩形開口を備えるとともに同矩形開口の四隅付近を肉厚とした筺 体と、同矩形開口の四隅付近にて背面側へ向けてそれぞれ立設されて軸線方向に ビス孔を備えた取付ボスと、同取付ボスの周辺に設けられる中空のガス経路とが 一体成形される。
【0006】 ここで、上記ガス経路を備えているのは、中空成形される際の変形を抑制させ るためである。すなわち、中空金型に樹脂を注入して冷却させるにあたり、上記 筺体の背面側に設けられたガス経路に高圧ガスを注入することで、この筺体に対 して背面側からガス圧を加える。すると、樹脂により形作られたキャビネットが ガス圧による力を受けながら冷却されるため、反りなどの変形が抑制される。 なお、上記ガス経路は、成形時、中空金型内に加えられるガス圧により形成さ れる。すなわち、中空金型内に樹脂が注入された際、内部の型面により、上記ガ ス経路が形成される部位が平均肉厚よりも肉厚に中実構造として形成される。す ると、この肉厚部位は、平均肉厚で形成される部位よりも樹脂温度が下がりにく い。つまり、肉厚部位においては、型面に接する表面における樹脂温度が比較的 速く低下するのに対し、内部の樹脂温度が下がりにくい。このため、この肉厚部 位の表面や平均肉厚で形成された部位が固まっても、同肉厚部位の内部がまだ軟 らかいという状況が生じる。
【0007】 このとき、ガス注入部に向けて高圧ガスを注入すると、同メイン経路が形成さ れる肉厚部位(メイン経路形成用構造)の内部がまだ軟らかいため、注入された 高圧ガスが中空構造を有するメイン経路を形成しつつ、メイン経路形成用構造に 流れ込んでいく。すると、上記メイン経路が上記取付ボスから回避した位置にガ ス圧を与えることとなる。 また、上記メイン経路形成用構造は、サブ経路が形成される肉厚部位(サブ経 路形成用構造)に連結されるため、上記メイン経路に供給された高圧ガスが同様 に、サブ経路を形成しつつ肉厚部位の内部に流れる。すると、上記サブ経路が上 記取付ボスの底部を通過するようにガス圧を与えることとなる。 なお、上記メイン経路形成用構造と上記サブ経路形成用構造との間には、同メ イン経路形成用構造よりも肉薄に形成された絞り経路形成用構造が設けられてい る。このため、上記サブ経路を形成するにあたって、同絞り経路形成用構造の内 部にも高圧ガスが絞り経路を形成しつつ通過する。
【0008】 ここで、上記絞り経路形成用構造は、上記メイン経路形成用構造よりも肉薄で あることから、内部に残された軟らかい部分の樹脂量も少なくなる。このため、 上記絞り経路の内径は、上記メイン経路よりも小径となる。すると、上記メイン 経路から流れ込む高圧ガスの絞り込まれるため、上記サブ経路には圧力が低減さ れた高圧ガスが供給されることとなる。 従って、上記サブ経路が上記取付ボスの底部を通過するものであっても、同サ ブ経路を流れる高圧ガスの圧力が高すぎることで経路が拡大し、同取付ボスに設 けられたビス孔の形状を変形させてしまうようなことがなくなる。 さらに、上記筺体は、上記矩形開口の四隅付近が肉厚となるように形成するこ とで、同筺体の強度を維持しているが、このように肉厚部を設けると、高圧ガス が上記ガス経路を形成していく際、所望の経路を外れてガス経路が形成されてし まう恐れがある。そこで、本考案にかかるキャビネットでは、上記矩形開口の四 隅付近における上記ガス経路の周囲に幅狭な間隔で肉薄部を形成している。この ため、正規のガス経路を外れて高圧ガスが肉厚部に流れ込もうとしても、同肉薄 部が障害となってガス経路を形成することができない。従って、上記筺体に肉厚 部が設けられていても、所望のガス経路のみを形成させることが可能となる。
【0009】 上記請求項1では、テレビジョンに備えられた具体的な構成を有するキャビネ ットについて説明したが、取付ボスに設けられたビス孔の変形を抑制しつつ中空 成形することが可能な構成であれば良いとの観点から、さらに広い意味合いで本 考案にかかるキャビネットを捉えることも可能である。その一例として、請求項 2にかかる考案は、筺体と、取付ボスと、同取付ボスの周辺に設けられる中空の ガス経路とが一体成形されるテレビジョンキャビネットにおいて、上記ガス経路 は、ガス注入部が形成されて上記取付ボスから回避した位置に設けられるメイン 経路と、同メイン経路に連結されて同取付ボスの底部を通過するように設けられ るサブ経路と、同メイン経路とサブ経路との連結部位に形成される絞り経路とを 備える構成としてある。 すなわち、当該請求項2にかかるテレビジョンキャビネットは、テレビジョン に設けられた取付ボスであれば、映像出力機器取付用に限らず、あらゆる種類の 取付ボスにおけるビス孔の変形を抑制させることが可能となる。また、上記ガス 経路が肉厚部位に形成された場合に限らない。このため、平均肉厚部位や肉薄部 位に形成された場合などであれば、周囲に肉薄部を設けなくても所望のガス経路 を形成することが可能となる。
【0010】 なお、上記請求項2にかかるテレビジョンキャビネットの具体的な構成の一例 として、請求項3にかかる考案は、上記請求項2に記載のテレビジョンキャビネ ットにおいて、上記ガス経路の周囲には、肉薄部が形成されている構成としてあ る。 すなわち、上記筺体の肉厚部に上記ガス経路が設けられた場合には、同ガス経 路の周囲に肉薄部を形成することで、所望の経路のみにガス経路を設けることが 可能となる。
【0011】 また、上記請求項3にかかるテレビジョンキャビネットの具体的な構成の一例 として、請求項4にかかる考案は、上記請求項3に記載のテレビジョンキャビネ ットにおいて、上記筺体は、映像出力機器を収容する際に出力画面を前方外部に 対向させる矩形開口を備えるとともに同矩形開口の四隅付近を肉厚とし、上記取 付ボスは、同矩形開口の四隅付近にて背面側へ向けてそれぞれ立設されて軸線方 向にビス孔を備え、同矩形開口の四隅付近における上記ガス経路の周囲には、幅 狭な間隔で上記肉薄部が形成されている構成としてある。 すなわち、上記請求項3の構成をテレビジョンの前面側を形成するキャビネッ トに適用することができ、映像出力機器取付用のボスにおけるビス孔の変形を抑 制させることが可能となる。
【0012】 ところで、本考案は、上述した構成を有するテレビジョンキャビネットを成形 するための金型としても有用なものとなる。その一例として、請求項5にかかる 考案は、中空成形により筺体と取付ボスと同取付ボスの周辺に形成されるガス経 路形成用構造とを一体成形する型面と、同型面に樹脂を注入する樹脂注入口と、 同樹脂注入口と別個に形成されるとともに同ガス経路形成用構造にガスを注入し てガス圧を加えるガス注入口とを備えるテレビジョンキャビネット成形用金型に おいて、上記型面は、上記ガス注入口に対向するガス注入部が形成されて上記取 付ボスから回避した位置に設けられる肉厚なメイン経路形成用構造と、同メイン 経路に連結されて同取付ボスの底部を通過するように設けられる肉厚なサブ経路 形成用構造と、同メイン経路形成用構造とサブ経路形成用構造との連結部位に形 成されて同メイン経路形成用構造よりも肉薄な絞り経路形成用構造とを備えたガ ス経路形成用構造を形成する構成としてある。 すなわち、上記テレビジョンキャビネットを成形するための金型として本考案 を実現することも可能となる。
【0013】 上記請求項5にかかる金型の具体的な構成の一例として、請求項6にかかる考 案は、上記請求項5に記載のテレビジョンキャビネット成形用金型において、上 記型面は、上記取付ボスの周辺を肉厚にするとともに、上記ガス経路形成用構造 の周囲に幅狭な間隔で肉薄部を形成する構成としてある。 すなわち、金型の構成を工夫することにより、上記ガス経路を所望の経路だけ に形成させることが可能となる。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、映像出力機器を取り付ける際にビスを正規の状 態で取付ボスのビス孔に螺合させることが可能なキャビネットを備えたテレビジ ョンを提供することができる。 また、請求項2にかかる考案によれば、映像出力機器を取り付ける際にビスを 正規の状態で取付ボスのビス孔に螺合させることが可能なテレビジョンキャビネ ットを提供することができる。 さらに、請求項3または請求項6にかかる考案によれば、ガス経路を所望の経 路だけに形成させることができる。 さらに、請求項4にかかる考案によれば、映像出力機器取付用のボスにおける ビス孔の変形を抑制させることができる。 さらに、請求項5にかかる考案によれば、映像出力機器を取り付ける際にビス を正規の状態で取付ボスのビス孔に螺合させることが可能なテレビジョンキャビ ネットを成形するためのテレビジョンキャビネット成形用金型を提供することが できる。
【0015】
【考案の実施の形態】
ここでは、下記の順序に従って本考案の実施形態を説明する。 (1)テレビジョンの概略説明: (2)フロントキャビネットの構造に関する説明: (3)フロントキャビネットの成形に関する説明: (4)まとめ:
【0016】 (1)テレビジョンの概略説明: 図1は、本考案の一実施形態にかかるテレビジョンの概略構成を斜視図により 示している。 テレビジョンは、同図に示すように、概略構成として、フロントキャビネット 10、リヤキャビネット20、CRT30、制御基板40などを備えている。 フロントキャビネット10は、矩形開口を筺体の前面側に備えており、この矩 形開口の下部には、背面側へ向けて概略矩形形状の基板取付部が延設されている 。 かかる構成により、蛍光面を矩形開口に対向させつつCRT30をフロントキ ャビネット10の背面側から取り付け、基板取付部に制御基板40を取り付ける 。そして、キャビネット内における各種配線などを行った後、リヤキャビネット 20をフロントキャビネット10の背面側から組み付けて当該テレビジョンが形 成される。 なお、本実施形態では、本考案にいう映像出力機器としてCRT30を例示し ているが、同映像出力機器として液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなど を搭載したキャビネットに関しても同様に下記の説明を適用可能である。
【0017】 (2)フロントキャビネットの構造に関する説明: 図2は、フロントキャビネット10の背面構成を概略平面図により示している 。 同図において、矩形開口11の四隅付近には、それぞれ紙面手前側へ取付ボス 12が立設されている。この取付ボス12は、軸線方向にビス孔12aを備えて おり、このビス孔12aに対して、CRT30における蛍光面の四隅から側方へ 突設される取付片に設けられた取付孔を連通させ、背面側から取付ビスを螺合さ せることにより、CRT30が取り付けられる。 また、矩形開口11の周囲には、各取付ボス12が立設された四隅を結ぶよう に、中空構造を有するガスチャンネル13がフロントキャビネット10の壁面と 一体的に設けられている。ここにいうガスチャンネル13は、メイン経路、サブ 経路および絞り経路とにより構成されており、上述したように矩形開口11の各 辺に沿って形成されている経路がメイン経路となる。
【0018】 図3は、図2における右上の取付ボス12付近Aを拡大して平面図により示し 、図4は、図3の断面B−Bにおける構造を示している。 同図において、取付ボス12の付近では、矩形開口11の各辺に沿って設けら れているメイン経路13aが取付ボス12から回避するように連結されている。 すなわち、各辺のメイン経路13aは、取付ボス12の手前部位まで形成された 後、隣接辺のメイン経路13aに対して直線的に短絡経路で連結されているため 、フロントキャビネット10の前面壁角部に立設された取付ボス12から離間し た状態で形成される。 取付ボス12の周辺においては、メイン経路13aの内径よりも小径の絞り経 路13bを介して、メイン経路13aに連結されたサブ経路13cも設けられて いる。このサブ経路13cは、メイン経路13aからの分岐位置よりさらに前面 壁の周縁に沿って取付ボス12に近接する位置まで形成され、取付ボス12の底 部を通過するように、隣接辺のサブ経路13cに対して直線的に短絡経路で連結 されている。
【0019】 (3)フロントキャビネットの成形に関する説明: 図5は、フロントキャビネット10を中空成形するためのキャビネット成形用 金型50(以下、金型50と呼ぶ。)の概略構成を断面図により示している。 同図に示すように、金型50には、内部に空洞が形成されており、内壁面には 、上述した構成を形成するための型面51が設けられている。 フロントキャビネット10の背面構造を成形する部位の型面51には、複数の 樹脂注入口52とガス注入口53とがそれぞれ別個に形成されており、樹脂注入 口52からは、溶融した樹脂が金型50内に注入され、ガス注入口53からは、 高圧ガスが金型50内に注入される。
【0020】 以下、フロントキャビネット10を成形する際の手順について説明する。 まず、樹脂注入口52を介して金型50内に樹脂が注入される。すると、型面 51には、図2および図3に示すようなフロントキャビネット10の各壁面、取 付ボス12の外形、取付ボス12内のビス孔12a、ガスチャンネル形成用構造 14の形状が設けられているため、各部位の形状が樹脂により形作られる。 この際、フロントキャビネット10の前面壁は、矩形開口11の各辺部位が平 均肉厚で形成され、矩形開口11の四隅付近(図3における部位C)、取付ボス 12、ガスチャンネル形成用構造14が肉厚に形成される。また、この図3にお ける部位Cには、型面51に設けられた凹凸構造によりパンチングが施され、ガ スチャンネル形成用構造14の幅に比べて極めて狭い間隔で複数の肉薄部15が 形成される。なお、この時点でガスチャンネル形成用構造14は中実である。
【0021】 そして、樹脂が金型50内に注入されて2〜3秒経過した後、次に、ガス注入 口53から金型50内に高圧ガスが注入される。ガス注入口53は、ガスチャン ネル形成用構造14におけるメイン経路の形成部位14aに設けられたガス注入 部14a1に対向し、このガス注入部14a1に高圧ガスを供給する。 ここで、金型50内に注入された樹脂は、高圧ガスが注入されるまでの2〜3 秒の間に冷却し始めている。平均肉厚で形成された部位は、肉厚部位に比べて相 対的に肉薄であるために樹脂温度の低下が速く、高圧ガスが注入されても変形し ない程度まで固まる。一方、取付ボス12やガスチャンネル形成用構造14など は、肉厚であることから、型面51に接触した表面における樹脂温度の低下が比 較的速くて平均肉厚の部位と同程度まで固まるのに対し、内部は樹脂温度の低下 が遅くて十分に固まっていない。
【0022】 このため、ガス注入部14a1に向けて高圧ガスが注入された際、注入された 高圧ガスは、まだ十分に固まっていない軟らかい部位に沿って流れ、フロントキ ャビネット10の背面構造全体に供給される。すなわち、高圧ガスは、ガス注入 部14a1からメイン経路の形成部位14aにおけるガスチャンネル形成用構造 14の内部を通過し、中空構造を有するメイン経路13aを形成しつつ、矩形開 口11の周囲を流れて前面壁の背面構造全体に供給される。 ガスチャンネル形成用構造14は、メイン経路に相当する部位14a、絞り経 路に相当する部位14b、サブ経路に相当する部位14cが連続的に肉厚に形成 されているため、メイン経路13aを流れる高圧ガスが矩形開口11の四隅付近 に達した際、絞り経路に相当する部位14bの内部にも供給され、中空構造を有 する絞り経路13bも形成する。さらに、絞り経路13bを形成しつつ通過した 高圧ガスは、サブ経路に相当する部位14cの内部にも供給され、中空構造を有 するサブ経路13cも形成する。
【0023】 従って、中実のガスチャンネル形成用構造14が設けられていた肉厚部位には 、ガス注入部14a1から供給された高圧ガスにより、上述したメイン経路13 a、絞り経路13bおよびサブ経路13cを備えた中空のガスチャンネル13が 連続的に形成される。 なお、樹脂成形された際のガスチャンネル形成用構造14では、絞り経路に相 当する部位14bがメイン経路やサブ経路に相当する部位14a,14bに比べ て幅狭に(肉薄に)形成されていることから、高圧ガスが通過できる程度に軟ら かい部位が少ない。このため、上述したように、絞り経路13bの内径がメイン 経路13aやサブ経路13cの内径に比べて小さくなる。
【0024】 このため、高圧ガスは、メイン経路13aから絞り経路13bへ流れ込む際に 供給量が絞られる。従って、絞り経路13bを通過してサブ経路13cに流れ込 む高圧ガスは、メイン経路13aに流れる高圧ガスに比べて低圧となる。すると 、サブ経路13cが通過する取付ボス12の底部におけるガス圧が低減されるた め、この部位に加わるガス圧でサブ経路13cが拡大し、ビス孔12aの奥壁が 取付ボス12の先端側へ向けて変形してしまうのを防ぐことができる。 この際、取付ボス12の底部は、軸線を中心とした径方向へ円形状に肉厚部1 2bを有していることから、サブ経路13cに流れ込む高圧ガスがこの肉厚部1 2bにも供給され、取付ボス12の底部にてサブ経路13cと一体化する。従っ て、サブ経路13cは、取付ボス12の底部にて概略円盤形状となって内径を拡 大させ、サブ経路13cにおけるガス圧を一層低減させることができる。 以上のように、高圧ガスを金型50内に注入し、ガスチャンネル13を形成し つつ同ガスチャンネル13にガス圧を加えると、樹脂成形されたフロントキャビ ネット10の前面壁に反りが生じないように力を加えながら樹脂を冷却させてい くことができるため、フロントキャビネット10の変形を抑制させることが可能 となる。
【0025】 ところで、フロントキャビネット10を成形する際、取付ボス12が設けられ た矩形開口11の四隅付近(図3における部位C)を肉厚にしているのは、前面 壁の強度を増大させるためである。しかし、このようにガスチャンネル13の周 囲が肉厚となると、高圧ガスが金型50内に注入された際、メイン経路13aな どを流れる高圧ガスがこの肉厚部位の内部にも流れ込む恐れがある。 そこで、型面51により矩形開口11の四隅付近を形作る際、上述したように 、パンチングを施している。つまり、パンチングを施して複数の肉薄部15を極 めて狭い間隔で形成しておくと、ガスチャンネル13の各経路13a〜13cが 枝分かれしにくいため、所望の位置にだけ高圧ガスの経路を設けることが可能と なる。 むろん、所望の位置にだけガスチャンネル13を形成するためには、前面壁の 肉厚部位(図3における部位C)におけるガスチャンネル13の輪郭を肉薄にす るなどの別の手法を用いても良い。
【0026】 (4)まとめ: このように、フロントキャビネット10では、高圧ガスが注入されるメイン経 路13aが取付ボス12から回避するように形成され、メイン経路13aと取付 ボス12の底部を通過するように形成されたサブ経路13cとの間には、高圧ガ スを減圧させるための絞り経路13bが設けられている。 また、部位Cにはパンチングが施されているため、所望の経路を外れてガス経 路13が形成されることがない。従って、サブ経路13cに流れる高圧ガスによ り、ビス孔12aが変形するのを防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかるテレビジョンの概略構成を
示す斜視図である。
【図2】フロントキャビネットの背面構成を示す概略平
面図である。
【図3】図2の部位Aを拡大した平面図である。
【図4】図3の断面B−Bにおける構造を示す断面図で
ある。
【図5】キャビネット成形用金型の概略構成を示す断面
図である。
【図6】従来例にかかるフロントキャビネットの背面構
成を示す平面図である。
【図7】図6の断面D−Dにおける構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10…フロントキャビネット 11…矩形開口 12…取付ボス 12a…ビス孔 12b…肉厚部 13…ガスチャンネル 13a…メイン経路 13b…絞り経路 13c…サブ経路 14…ガスチャンネル形成用構造 14a…メイン経路形成部位 14a1…ガス注入部 14b…絞り経路形成部位 14c…サブ経路形成部位 15…肉薄部 20…リヤキャビネット 30…CRT 40…制御基板 50…キャビネット成形用金型 51…型面 52…樹脂注入口 53…ガス注入口

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像出力機器を収容する際に出力画面を
    前方外部に対向させる矩形開口を備えるとともに同矩形
    開口の四隅付近を肉厚とした筺体と、同矩形開口の四隅
    付近にて背面側へ向けてそれぞれ立設されて軸線方向に
    ビス孔を備えた取付ボスと、同取付ボスの周辺に設けら
    れる中空のガス経路とが一体成形されるキャビネットを
    備えたテレビジョンにおいて、 上記ガス経路は、ガス注入部が形成されて上記取付ボス
    から回避した位置に設けられるメイン経路と、同メイン
    経路に連結されて同取付ボスの底部を通過するように設
    けられるサブ経路と、同メイン経路とサブ経路との連結
    部位に形成される絞り経路とを有し、 上記矩形開口の四隅付近における上記ガス経路の周囲に
    は、幅狭な間隔で肉薄部が形成されているキャビネット
    を備えたことを特徴とするテレビジョン。
  2. 【請求項2】 筺体と、取付ボスと、同取付ボスの周辺
    に設けられる中空のガス経路とが一体成形されるテレビ
    ジョンキャビネットにおいて、 上記ガス経路は、ガス注入部が形成されて上記取付ボス
    から回避した位置に設けられるメイン経路と、同メイン
    経路に連結されて同取付ボスの底部を通過するように設
    けられるサブ経路と、同メイン経路とサブ経路との連結
    部位に形成される絞り経路とを備えることを特徴とする
    テレビジョンキャビネット。
  3. 【請求項3】 上記ガス経路の周囲には、肉薄部が形成
    されていることを特徴とする上記請求項2に記載のテレ
    ビジョンキャビネット。
  4. 【請求項4】 上記筺体は、映像出力機器を収容する際
    に出力画面を前方外部に対向させる矩形開口を備えると
    ともに同矩形開口の四隅付近を肉厚とし、上記取付ボス
    は、同矩形開口の四隅付近にて背面側へ向けてそれぞれ
    立設されて軸線方向にビス孔を備え、同矩形開口の四隅
    付近における上記ガス経路の周囲には、幅狭な間隔で上
    記肉薄部が形成されていることを特徴とする上記請求項
    3に記載のテレビジョンキャビネット。
  5. 【請求項5】 中空成形により筺体と取付ボスと同取付
    ボスの周辺に形成されるガス経路形成用構造とを一体成
    形する型面と、同型面に樹脂を注入する樹脂注入口と、
    同樹脂注入口と別個に形成されるとともに同ガス経路形
    成用構造にガスを注入してガス圧を加えるガス注入口と
    を備えるテレビジョンキャビネット成形用金型におい
    て、 上記型面は、上記ガス注入口に対向するガス注入部が形
    成されて上記取付ボスから回避した位置に設けられる肉
    厚なメイン経路形成用構造と、同メイン経路に連結され
    て同取付ボスの底部を通過するように設けられる肉厚な
    サブ経路形成用構造と、同メイン経路形成用構造とサブ
    経路形成用構造との連結部位に形成されて同メイン経路
    形成用構造よりも肉薄な絞り経路形成用構造とを備えた
    ガス経路形成用構造を形成することを特徴とするテレビ
    ジョンキャビネット成形用金型。
  6. 【請求項6】 上記型面は、上記取付ボスの周辺を肉厚
    にするとともに、上記ガス経路形成用構造の周囲に幅狭
    な間隔で肉薄部を形成することを特徴とする上記請求項
    5に記載のテレビジョンキャビネット成形用金型。
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