JP3099440U - テレビキャビネット - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧ガスによる中空部分がリブやボスの内部に形成されることにより、リブやボスの強度を低下させていた。
【解決手段】前方キャビネットにおいて、第二補強リブ52bと縁部30の内側との間に一定の間隔を設け、嵌合部50を縁部30に直接接合させない形状を採ることにより、縁部30の内部に形成されたガス道80を進行する高圧ガスが、嵌合部50の内部に進行するための経路が遮断される。従って、嵌合部50を構成するボス51及びリブ52の内部に高圧ガスによる中空部分が発生することが無くなり、ボス51及びリブ52の強度を上げることができる。
【選択図】 図5

Description

 本考案は、テレビキャビネットに関し、特に、ガスアシスト成型法により成型されるテレビキャビネットに関する。
 従来、この種のガスアシスト成型法により成型されるテレビキャビネットとして、ボスやリブ等の突起部の集中する四隅部分を厚肉とする厚肉領域と、突起部の存在しない通常厚み領域との境に、通常厚み領域よりも薄い薄肉領域を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
 上記テレビキャビネットにおいては、注入されたガスは厚肉領域では容易に進行してボスやリブの根元部分に到達する一方、薄肉領域の存在によって進行が阻まれる。その結果、ガスの移動範囲を厚肉領域に止めることができ、厚肉領域での中空部分の発生のコントロールを容易にしている。また、厚肉領域上のボスやリブの根元部分に必要以上に中空部分が発生することによる強度の低下を防いでいる。
特開平11‐105058号公報
 上述した特許文献1に記載されたテレビキャビネットにおいては、厚肉領域内でガスが進行するため、厚肉領域上に存在するボスやリブの内部にも根元部分を介してガスが進行する場合が考えられる。すなわち、ボスやリブが厚肉領域上に存在する以上、厚肉領域内を進行するガスの一部がボスやリブの内部に進行して、中空部分を作り、その結果、ボスやリブの強度が低下する事態を避けられないという課題があった。
 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、高い強度を有するボスやリブを備えたテレビキャビネットを提供することを目的とする。
 上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、前方キャビネットの前面壁に形成された開口と、同前面壁の縁部から後方に向かって延設する側壁の内側の複数箇所において、同側壁に対して略垂直方向に接合して同前方キャビネットと一体的に成型されたリブと、同リブと接合し、中心軸を略前後方向に配向して同リブ及び同前方キャビネットと一体的に成型されるとともに、嵌合用ピンを内部に案内することにより同前方キャビネットと後方キャビネットとを結合する略円柱状のボスと、同前方キャビネットを形成する合成樹脂内に高圧ガスを注入するガス注入口とを備え、ガスアシスト成型法により成型されるテレビキャビネットにおいて、同リブは、同ボスの周面に直接接合するとともに、略前後方向に配向する第一補強リブと、同第一補強リブから同前面壁の縁部の方向に延設されるとともに、同前面壁の縁部の内側との間に一定の間隔を設けることにより、同前面壁の縁部と直接接合しない第二補強リブと、同第一補強リブから同前面壁の縁部の方向に延設されるとともに、同第二補強リブの同側壁に接合しない側の端部に接合し、かつ、同第二補強リブと接合しない側の端部が同前面壁の縁部に近付く程に先細りとなるテーパ形状部とからなる構成としてある。
 上記のように構成した請求項1にかかる考案においては、上記テレビキャビネットは、ガスアシスト成型法により成型される。また、上記テレビキャビネットを構成する前方キャビネットの前面壁には開口が形成され、同前面壁の縁部からは、後方に向かって側壁が延設されている。同側壁の内側の複数箇所においては、同側壁に対して略垂直方向に接合するリブと、同リブと接合し、中心軸を略前後方向に配向する略円柱状のボスとが、同前方キャビネットとともに一体的に成型されている。また、同ボスは、嵌合用ピンを内部に案内することにより同前方キャビネットと後方キャビネットとを結合する役割を果たす。さらに、同前方キャビネットは、同前方キャビネットを形成する合成樹脂内に高圧ガスを注入するガス注入口を備えている。かかる構成においては、同ガス注入口から注入された高圧ガスは、同前方キャビネットの厚肉領域を進行するとともに、同リブやボスが同厚肉領域と接合している場合には、接合箇所を介して、同リブやボスの内部にまで進行する。そして、同リブやボスの内部にまで進行した高圧ガスは、同リブやボスの内部に中空部分を作り、同ボスやリブの強度を低下させていた。
 ここで、同リブは、第一補強リブと第二補強リブとテーパ形状部とからなる。同第一補強リブは、一端において同側壁に対して略垂直方向に接合するとともに、他端において同ボスの周面に直接接合する。すなわち、同第一補強リブを介して、同前方キャビネットと同リブと同ボスとが一体的に成型されている。また、同第一補強リブからは、同前面壁の縁部の方向に向かって、同第二補強リブが延設されている。同第二補強リブは、同前面壁の縁部の方向に延設されつつも、同前面壁の縁部の内側との間に一定の間隔を設け、同前面壁の縁部と直接接合しない。すなわち、同第二補強リブと同前面壁の縁部とを直接接合しないことにより、同前面壁の縁部と同リブ及び同ボスとが接合しなくなるので、同前面壁の縁部内を進行する高圧ガスが、同リブ及びボスの内部に進行することも無くなる。その結果、同リブ及び同ボスの内部に、高圧ガスによる中空部分が発生することが防止でき、同リブ及びボスの強度が保たれる。
 特に、大型ディスプレイ装置を内部に収納する大型テレビキャビネットにおいては高い強度が要求されるため、その前面壁の縁部は厚肉に成型される。また、大型であるため、嵌合用ピンを内部に案内して同前方キャビネットと後方キャビネットとを結合する同ボス及び、同ボスを同前方キャビネットに接合する同リブにも高い強度が要求される。従って、本願考案にかかる構成を採用すれば、前面壁の縁部を厚肉に成型してテレビキャビネットの強度を上げつつ、同前面壁の縁部から同リブ及び同ボスへの高圧ガスの進入経路を遮断して、同リブ及び同ボスの強度を高めることが可能となる。さらに、同第二補強リブと同前面壁の縁部の内側との間に一定の間隔を設けることで、同前方キャビネットの成型に必要な合成樹脂の量を少なくすることができ、生産コストの低減及び、同テレビキャビネットの軽量化も実現される。
 また、上記テーパ形状部は、同第一補強リブから同前面壁の縁部の方向に延設されるとともに、同第二補強リブの同側壁に接合しない側の端部に接合し、かつ、同第二補強リブと接合しない側の端部が同前面壁の縁部に近付く程に先細りとなっている。すなわち、同テーパ形状部を同第一補強リブ及び同第二補強リブに接合させることにより、同リブ全体の強度をさらに高めることができる。
 請求項2にかかる考案は、筺体の側壁の内側における複数箇所に接合するリブ及び同リブの所定位置と接合し、嵌合用ピンを内部に案内する略円柱状のボスとともに、ガスアシスト成型法によって一体的に成型されるテレビキャビネットであって、同リブは、同テレビキャビネットにおける所定の厚肉領域とを直接接合しない形状に成型される構成としてある。
 上記のように構成した請求項2にかかる考案においては、同テレビキャビネットは、ガスアシスト成型法によって、筺体の側壁の内側における複数箇所に接合するリブと、同リブの所定位置と接合し、嵌合用ピンを内部に案内する略円柱状のボスとともに一体的に成型される。ここで、同リブは、同テレビキャビネットにおける所定の厚肉領域と直接接合しない形状に成型されている。従って、所定の厚肉領域内を進行する高圧ガスが、同リブ及び同リブに接合する同ボスの内部に進行することを防ぐことが可能となる。その結果、同リブ及び同ボスの内部には中空部分が発生せず、同リブ及び同ボスの強度を保つことができる。
 上記リブは、上記テレビキャビネットの所定の厚肉領域と直接接合しない形状であればよい。そこで、請求項3にかかる考案は、上記請求項2に記載のテレビキャビネットにおいて、上記リブは、上記ボスの周面に直接接合する第一補強リブと、同第一補強リブから上記厚肉領域の方向に延設されるとともに、上記厚肉領域との間に一定の間隔を設けることにより、上記厚肉領域と直接接合しない形状に成型される第二補強リブとを備える構成としてある。
 上記のように構成した請求項3にかかる考案においては、上記リブは、第一補強リブと第二補強リブとを備えている。同第一補強リブは、上記ボスの周面に直接接合する。すなわち、同第一補強リブを介して、上記テレビキャビネットと、上記リブと、上記ボスとが一体的に成型されている。また、同第二補強リブは、同第一補強リブから上記厚肉領域の方向に延設されるとともに、上記厚肉領域との間に一定の間隔を設けることにより、上記厚肉領域と直接接合しない形状に成型されている。すなわち、同第二補強リブと上記厚肉領域との間に一定の間隔を設けることにより、高圧ガスが上記厚肉領域から上記リブ及び上記ボスの内部に進入するための経路が遮断される。その結果、上記リブ及び上記ボスの内部に高圧ガスによる中空部分が発生することを防止できる。
 ここで、請求項4にかかる考案は、上記請求項3に記載のテレビキャビネットにおいて、上記リブは、上記第一補強リブから上記厚肉領域の方向に延設されるとともに、上記第二補強リブの上記側壁に接合しない側の端部に接合することにより上記リブの強度を上げる第三補強リブを有する構成としてある。
 上記のように構成した請求項4にかかる考案においては、上記リブは、上記第二補強リブから上記厚肉領域の方向に延設されるとともに、上記第二補強リブの上記側壁に接合しない側の端部に接合することにより上記リブの強度を上げる第三補強リブを有する。すなわち、上記第二補強リブ及び上記第二補強リブに接合する第三補強リブを有することにより、上記リブ全体の強度をさらに高めることができる。
 上記第三補強リブの形状としては種々考えられるが、請求項5にかかる考案は、上記請求項4に記載のテレビキャビネットにおいて、上記第三補強リブは、上記第二補強リブと接合しない側の端部が上記厚肉領域に近付く程に先細りとなるテーパ形状である構成としてある。
 上記のように構成した請求項5にかかる考案においては、上記第三補強リブは、上記第二補強リブと接合しない側の端部が上記厚肉領域に近付く程に先細りとなるテーパ形状である。つまり、上記第一補強リブ及び上記第二補強リブに接合していれば、上記リブ全体の強度を高めることとなる一方で、上記第二補強リブと接合しない側の端部をテーパ形状にしても、上記リブ全体の強度は保たれる。また、テーパ形状とすることで、上記テレビキャビネットの成型に必要な合成樹脂の量も少なくて済み、生産コストの低減及び、上記テレビキャビネットの軽量化も実現される。
 請求項6にかかる考案は、上記請求項2〜請求項5のいずれかに記載のテレビキャビネットにおいて、上記厚肉領域は、上記テレビキャビネットの前面壁の縁部である構成としてある。
 上記のように構成した請求項6にかかる考案においては、上記厚肉領域は、上記テレビキャビネットの前面壁の縁部である。したがって、同前面壁の縁部内を進行する高圧ガスが、上記リブ及び上記ボスの内部に進行することを防止することができる。その結果、上記リブ及び上記ボスの内部に中空部分が発生することはなく、上記リブ及び上記ボスの強度が保たれる。
 以上説明したように、請求項1,請求項2及び請求項6にかかる考案によれば、高い強度を有するリブ及びボスを備えるテレビキャビネットを提供することができる。
 また、請求項3かかる考案によれば、第二補強リブと厚肉領域との間に一定の間隔を設けることにより、リブ及びボスの内部に高圧ガスが進入する経路を遮断することができる。
 さらに、請求項4及び請求項5にかかる考案によれば、リブ全体の強度をより高めることができる。 
 図1は、本考案の一実施形態にかかるテレビキャビネットを構成する前方キャビネットを背面側から示している。
 同図においては、前方キャビネット100は、熱可塑性を有する合成樹脂により形成されており、前面壁10の略中央には、開口20が形成されている。開口20には、表示面を前面に向けた、CRT等の図示しないディスプレイ装置が取り付けられる。また、前面壁10の上下左右の縁部(以下、縁部30)からは、前方キャビネット100の後方に向かって側壁40が延設されている。
 側壁40の内側の複数箇所には、嵌合部50が接合されている。当該嵌合部50は、略円柱状のボス51と、側壁40の内側に接合するとともに、ボス51に接合して、ボス51を側壁40の内側の複数箇所において支持するリブ52とからなる。嵌合部50のボス51は、前方キャビネット100と、図示しない後方キャビネットとを互いの所定部位で一致させた上で、内部に嵌合用ピンを案内することによって、前方キャビネット100と、後方キャビネットとを結合する役割をはたす。
 また、前面壁10の内側の左右各位置には、ガス注入口60が接合されている。さらに、前面壁10及び側壁40の内側には、上記ボス51またはリブ52以外にも、図示しない複数のリブやボスなどの突出体が接合されている。
 ここで、ボス51及びリブ52をはじめとして、前方キャビネット100の全体は、いわゆるガスアシスト成型法によって、一体的に成型されている。ガスアシスト成型法とは、成型用金型に合成樹脂を射出した後、ガス注入口60から高圧ガスを成型品内部に注入し、成型品内部の所定位置に中空部分を形成する技術をいう。かかるガスアシスト成型法によって、成型品内部に中空部分を形成することで、成型品表面のヒケやソリを防止できる。しかし、高圧ガスは、成型品の厚肉領域内を進行しやすいため、強度を必要とする部位が厚肉領域と接合していると、当該強度を必要とする部位にも厚肉領域を経由して高圧ガスが進行してしまう。従って、当該強度を必要とする部位内には、高圧ガスが進行して中空部分を形成しないようにしなければならない。
 特に、ボス51は、内部に嵌合用ピンを案内して、前方キャビネット100と後方キャビネットとを結合する役割を果たすため、外的負荷に耐え得る高い強度が求められる。また、リブ52も、ボス51と接合し同ボス51を側壁40に対して支持するものであるため、同様に高い強度が求められる。そこで、本実施形態においては、ボス51及びリブ52からなる嵌合部50を、厚肉領域である縁部30に直接接合させない構成とし、ボス51及びリブ52の強度を確保している。なお、図1では、嵌合部50の形状としてボス51を一つ有するものと、ボス51を二つ有するものが示されているが、以下においては、ボス51を一つ有する嵌合部50を例に、本実施形態の説明を行なう。
 図2は、一つの嵌合部50の形状を斜視図により示している。以下において、同図に示す前後方向及び上下方向を、前方キャビネット100の前後方向及び上下方向とする。
 同図において、ボス51は、中心軸が前方キャビネット100の略前後方向に配向している。また、ボス51の内側には、略円柱状の凹部51aが形成されており、当該凹部51a内に、嵌合用ピンが挿入される構成となっている。ボス51は、その周面を第一補強リブ52aの各端と接合することによって、側壁40の所定位置に支持されている。一方、第一補強リブ52aは補強リブ片52a1,52a2,52a3とから構成されている。補強リブ片52a1は、側壁40に対して略垂直方向に接合し、側壁40に接合しない側の端部においてボス51と接合している。補強リブ片52a2,52a3は、夫々補強リブ片52a1の上下各位置において、側壁40に対して略垂直方向に接合している。補強リブ片52a2は、その途中箇所で略直角下方向に屈曲し、側壁40と略平行に延設された上で、ボス51の周面と接合している。一方、補強リブ片52a3は、その途中箇所で略直角上方向に屈曲し、側壁40と略平行に延設された上で、ボス51の周面と接合している。
 第一補強リブ52aの前方向の一部位からは、第二補強リブ52bが、縁部30の方向に向かって延設されている。当該第二補強リブ52bは、第一補強リブ52aと同様に、側壁40に対して略垂直方向に接合している。ここで、当該第二補強リブ52bは、厚肉領域である縁部30にまで達することなく側壁40における所定位置で、その延設の長さを終えている。
 また、同図に示すように、第一補強リブ52aの前方向の他の部位と、第二補強リブ52bの側壁40と接合しない側の端部とには、テーパ形状部52cが接合している。すなわち、図1に示すリブ52は、第一補強リブ52aと、第二補強リブ52bと、テーパ形状部52cとから構成されている。テーパ形状部52cを、第一補強リブ52a及び第二補強リブ52bに接合することにより、ボス51を支持するリブ52全体の強度が増す。 同テーパ形状部52cにおける、第二補強リブ52bと接合しない側の端部は、縁部30に近付く程に先細りとなるテーパ形状になっている。テーパ形状を採用することで、前方キャビネット100の成型に必要な合成樹脂の量を節約することができ、同時に前方キャビネット100の軽量化も実現される。
 ここで、前方キャビネット100と後方キャビネットとを結合するために、凹部51a内に挿入される嵌合用ピンとしては、例えば、スクリュウねじ70が考えられる。かかるスクリュウねじ70を用いる場合には、凹部51a内に挿入したスクリュウねじ70を、凹部51a内において回転させ、スクリュウねじ70の周面に形成された螺旋状の突起71と凹部51aの内側側面とを螺合させる必要がある。従って、スクリュウねじ70を直接受け入れるボス51及び、ボス51を支持するリブ52には、スクリュウねじ70が凹部51a内で回転して螺合する際に生じる負荷によっては破損しない強度が求められる。
 図3は、本実施形態における改善を行なう前の嵌合部50を示した図である。なお、同図は、図1のA‐A線における断面を側壁40に正対する方向から見た場合であって、嵌合部50の周辺を示した要部拡大図である。図4は、図3のB‐B線における断面を上方向から見た場合を示している。
 図3及び図4に示すように、嵌合部50の第二補強リブ52bが、厚肉領域である縁部30にまで達するとする。すなわち、嵌合部50と縁部30とが直接に接合する。ここで、厚肉領域である縁部30の内部には、ガス注入口60から注入された高圧ガスが進行するガス道80が、中空状態で形成される。
 かかる構成においては、ガス道80を進行する高圧ガスの一部が、同図の矢印が示すように、縁部30と接合する第二補強リブ52bを介して、リブ52及びボス51の内部にまで進行する。その結果、リブ52及びボス51の内部に中空部分が発生し、リブ52及びボス51の強度を低下させかねない。そして、強度が低下したリブ52及びボス51は、凹部51aとスクリュウねじ70とが螺合する際の回転方向の力に対して弱くなり、破損してしまったり、前方キャビネット100が落下した際の衝撃に耐えられない可能性が生じる。また、ガス道80を進行する高圧ガスの一部が、リブ52及びボス51の内部にまで進行することで、ウェルドラインやカジリ等の外観不良をも発生させてしまう。
 本実施形態においては、縁部30内のガス道80を進行する高圧ガスが、第二補強リブ52bを介して、リブ52及びボス51の内部に進行することを防ぐため、第二補強リブ52bと縁部30の内側との間に一定の間隔を設けて、嵌合部50と縁部30とを直接接合しないようにしている。図5は、本実施形態における改善を行なった後の嵌合部50を示した図である。同図は、図1のA‐A線における断面を側壁40に正対する方向から見た場合であって、嵌合部50の周辺を示した要部拡大図である。図6は、図5のC‐C線における断面を上方向から示している。
 図5及び図6に示すように、第二補強リブ52bは、縁部30の内側にまで達していないため、嵌合部50は縁部30に直接接合していない。すなわち、ガス道80を進行する高圧ガスが嵌合部50の内部に進行するための経路が遮断されているので、ガス道80を進行する高圧ガスによって、嵌合部50の内部に中空部分が形成されることは無くなる。その結果、ボス51及びリブ52の強度が保たれ、凹部51aとスクリュウねじ70とが螺合する際の回転方向の力や、落下時の衝撃等の、ボス51及びリブ52への外的負荷による破損を防ぐことができる。また、ウェルドラインやカジリ等の外観不良も改善される。
 ここで、本願考案は、大型テレビキャビネットの製造に際して特に有用な考案である。大型テレビキャビネットは、その多くがガスアシスト成型法によって成型される。しかし上述したように、ガスアシスト成型法においては、高圧ガスが成型品の厚肉領域内を進行しやすく、中空部分の発生を防止して強度を確保したい部位が厚肉領域と接合していると、当該部位にまで高圧ガスが進行してしまうという課題が存在する。かかる状況の下、大型テレビキャビネットにおいては、内部に収容されるCRT等のディスプレイ装置も大型であるため、縁部30等は厚肉に成型して強度を確保する必要がある。同時に、前方キャビネット100と後方キャビネットの嵌合部分であるボス51及び同ボス51を支持するリブ52についは、中空部分の発生を防止し、大きな負荷に耐え得る強度を持たせる必要がある。
 本願考案によれば、縁部30を厚肉に成型し、縁部30の内部を高圧ガスが進行しやすい状況にしても、縁部30の内部を進行する高圧ガスが、嵌合部50の内部に進行することは無い。すなわち、厚肉に成型して強度を確保したい縁部30は厚肉に成型し、高圧ガスによる中空部分の発生を抑えて強度を確保したい嵌合部50においては、同中空部分の発生を防止するという、大型テレビキャビネットの製造に際して要求される二つの事項を、本願考案は同時に達成することができる。
 本願考案による他の有用な効果としては、次の効果がある。第二補強リブ52bと縁部30とを接合せず一定の間隔を設けるため、第二補強リブ52bと縁部30とを接合する場合と比較して、前方キャビネット100の成型に必要な合成樹脂の量が少なくて済む。従って、製造コストの低減にもつながる。また、前方キャビネット100の成型に必要な合成樹脂の量が少なくて済むことにより、前方キャビネット100の軽量化も図ることができる。
 さらに、前方キャビネット100の形状を、本実施形態のようにすることで、前方キャビネット100の一台あたりの製造時間が短縮されるという効果や、成型に用いられる成型用金型の耐久年数を増加させるという効果もある。すなわち、成型用金型の一部は、嵌合部50を成型するために、前方キャビネット100の背面側から縁部30の方向に、嵌合部50の前後方向の長さ分移動する必要がある。しかし、本実施形態においては、嵌合部50の第二補強リブ52bが縁部30まで達していない分、成型用金型の一部の移動距離が短くて済む。成型用金型の一部の移動距離を短縮することは、同時に、一台あたりの製品の製造時間を短縮するという効果も生み出す。製品製造の場においては、大量の前方キャビネット100を製造する。従って、本実施形態によれば、従来と比較して短時間で大量の製品を製造することが可能となる。また、成型用金型の一部の移動距離を短縮することは、成型用金型の耐久年数を増加させることにもつながる。
 このように、前方キャビネット100において、第二補強リブ52bと縁部30の内側との間に一定の間隔を設け、嵌合部50を縁部30に直接接合させない形状を採ることにより、縁部30の内部に形成されたガス道80を進行する高圧ガスが、嵌合部50の内部に進行するための経路が遮断される。従って、嵌合部50を構成するボス51及びリブ52の内部に高圧ガスによる中空部分が発生することが無くなり、ボス51及びリブ52の強度を上げることができる。
前方キャビネットの背面図である。 嵌合部の形状を示した斜視図でる。 本実施形態における改善を行なう前の嵌合部を示した図である。 図3のB‐B線における断面図である。 本実施形態における改善を行なった嵌合部を示した図である。 図5のC‐C線における断面図である。
符号の説明
10…前面壁
20…開口
30…縁部
40…側壁
50…嵌合部
51…ボス
51a…凹部
52…リブ
52a…第一補強リブ
52b…第二補強リブ
52a1,52a2,52a3…補強リブ片
52c…テーパ形状部
60…ガス注入口
70…スクリュウねじ
71…突起
80…ガス道
100…前方キャビネット

Claims (6)

  1. 前方キャビネットの前面壁に形成された開口と、同前面壁の縁部から後方に向かって延設する側壁の内側の複数箇所において、同側壁に対して略垂直方向に接合して同前方キャビネットと一体的に成型されたリブと、同リブと接合し、中心軸を略前後方向に配向して同リブ及び同前方キャビネットと一体的に成型されるとともに、嵌合用ピンを内部に案内することにより同前方キャビネットと後方キャビネットとを結合する略円柱状のボスと、同前方キャビネットを形成する合成樹脂内に高圧ガスを注入するガス注入口とを備え、ガスアシスト成型法により成型されるテレビキャビネットにおいて、
     同リブは、同ボスの周面に直接接合するとともに、略前後方向に配向する第一補強リブと、
     同第一補強リブから同前面壁の縁部の方向に延設されるとともに、同前面壁の縁部の内側との間に一定の間隔を設けることにより、同前面壁の縁部と直接接合しない第二補強リブと、
     同第一補強リブから同前面壁の縁部の方向に延設されるとともに、同第二補強リブの同側壁に接合しない側の端部に接合し、かつ、同第二補強リブと接合しない側の端部が同前面壁の縁部に近付く程に先細りとなるテーパ形状部とからなることを特徴とするテレビキャビネット。
  2. 筺体の側壁の内側における複数箇所に接合するリブ及び同リブの所定位置と接合し、嵌合用ピンを内部に案内する略円柱状のボスとともに、ガスアシスト成型法によって一体的に成型されるテレビキャビネットであって、
     同リブは、同テレビキャビネットにおける所定の厚肉領域とを直接接合しない形状に成型されることを特徴とするテレビキャビネット。
  3. 上記リブは、上記ボスの周面に直接接合する第一補強リブと、同第一補強リブから上記厚肉領域の方向に延設されるとともに、上記厚肉領域との間に一定の間隔を設けることにより、上記厚肉領域と直接接合しない形状に成型される第二補強リブとを備えるを特徴とする請求項2に記載のテレビキャビネット。
  4. 上記リブは、上記第一補強リブから上記厚肉領域の方向に延設されるとともに、上記第二補強リブの上記側壁に接合しない側の端部に接合することにより上記リブの強度を上げる第三補強リブを有することを特徴とする請求項3に記載のテレビキャビネット。
  5. 上記第三補強リブは、上記第二補強リブと接合しない側の端部が上記厚肉領域に近付く程に先細りとなるテーパ形状であることを特徴とする請求項4に記載のテレビキャビネット。
  6. 上記厚肉領域は、上記テレビキャビネットの前面壁の縁部であることを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載のテレビキャビネット。
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