JP2629510B2 - 長尺成形品の製造方法 - Google Patents

長尺成形品の製造方法

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JP2629510B2
JP2629510B2 JP3337254A JP33725491A JP2629510B2 JP 2629510 B2 JP2629510 B2 JP 2629510B2 JP 3337254 A JP3337254 A JP 3337254A JP 33725491 A JP33725491 A JP 33725491A JP 2629510 B2 JP2629510 B2 JP 2629510B2
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貴彦 佐藤
浩 向井
高春 吉見
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は長尺成形品の製造方法に
係り、詳しくは、射出成形によって形成されるサイドモ
ール等の長尺成形品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の長尺成形品、例えばサイ
ドモールは次のようにして得られる。すなわち、図
示すように、図中上側に位置する固定型31と下側に位
置する可動型32とによってサイドモールの形状を有す
るキャビティ33を形成する。そして、図に示すよう
に、同キャビティ33の長さ方向のほぼ中央部、幅方向
の一端部に開口され、前記キャビティ33に対し垂直方
向に形成されたゲート34から溶融された樹脂を射出す
る。すると、樹脂は射出時の圧力によりキャビティ33
内をその端部まで流動する。
【0003】前記キャビティ33内に樹脂を充填した
後、これを冷却固化させ、前記可動型32を同図(図5
又は図6)下方に移動させ、図示しない治具により成形
品を取り出す。すると、図に示すように、前記ゲート
34の形状をなすゲート対応部36を有するサイドモー
ル35が得られる。そして、このゲート対応部36をそ
の根本部から切断することによりサイドモール35は
品として仕上げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術においては、前記ゲート34がキャビティ33の幅方
向の一端部に開口され、前記キャビティ33に対し垂直
方向に形成されていた。そのため、最初に射出された樹
脂は前記キャビティ33内の幅方向端部の最も肉薄の部
分の当たってしまっていた。その結果、樹脂に対して加
えられる圧力が理想的に伝播されず、得られた製品にヒ
ケやボイド、あるいは温度分布の差により生じると考え
られているいわゆる流れキズが発生するおそれがあっ
た。また、サンドイッチ成形を行った場合には、各層の
間で層間剥離を起こすおそれもあった。
【0005】さらには、図に示すように、サイドモー
ル35の前記ゲート対応部36を切断する際には、その
ゲート対応部36の形状がサイドモールに対して円弧状
に形成されていたため、その根本部からの切断が困難で
あり、切断された残りの突起をなくすために別途仕上げ
工程を要するという問題もあった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的はヒケ、ボイド、流れキズ
又は層間剥離の発生を抑制できると共に、ゲート対応部
の切断後に別途仕上げ工程を不要とできる長尺成形品
製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、長尺成形品の形状を有し、金型によって
形成されたキャビティ内に、該キャビティに対して開口
するゲートより溶融された樹脂を射出する射出工程と、
前記キャビティ内に射出された樹脂を冷却する冷却工程
と、前記キャビティ内に射出された樹脂が冷却固化され
た後、前記金型を開く型開き工程と、前記金型から樹脂
が冷却されることにより形成された長尺成形品を取り出
す取出工程とを備えた長尺成形品の製造方法であって、
前記射出工程において、前記キャビティの内面のうち、
長尺成形品が最も肉厚に形成される部分近傍に向かっ
、かつ、前記ゲートの形状をなすゲート対応部の周囲
には溝が形成されるようにして、溶融された樹脂を射出
するようにしたことをその要旨とする。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、射出工程において、キャ
ビティの内面のうち、長尺成形品が最も肉厚に形成され
る部分近傍に向かって溶融された樹脂が射出されるの
で、キャビティ内での樹脂に対して圧力が適切に伝播さ
れ、樹脂の流動が滑らかとなる。そのため、樹脂の流れ
にくさに起因する温度差も生じにくい。又、ゲートの形
状をなすゲート対応部の周囲には溝が形成されているの
で、そのゲート対応部を切断した後に突起が残ったとし
ても、その残った突起は前記溝内に位置して長尺成形品
の外表面へ突出することはない。
【0009】
【実施例】下、本発明をサイドモールの製造方法に具
体化した実施例を図1〜図4に基づいて説明する。
【0010】図4は本実施例によって得られた長尺成形
品としてのサイドモール1を示す部分斜視図である。同
図において、本実施例のサイドモール1は車体を保護す
るために車両の両側部に取着されるものであって、ポリ
プロピレン(PP)により形成され、長尺状で断面蒲鉾
形状をなしている。
【0011】次に、上記サイドモール1を製造する際に
用いる金型について説明する。図3は前記サイドモール
を形成するための金型2を示す断面図である。同図にお
いて、金型2は図中上側に位置する固定型3と下側に位
置する可動型4とによって構成され、これら固定型3及
び可動型4を合わせることにより、前記サイドモール1
の形状を有するキャビティ5が形成されている。
【0012】このキャビティ5の長さ方向のほぼ中央部
であって、幅方向の中央部には、溶融されたPPを同キ
ャビティ5内に射出するためのゲート6が開口されてい
る。このゲート6は固定型3内部に形成されており、前
記キャビティ5の最も肉厚となっている部分の底面にP
Pが射出されるようになっている。また、このゲート6
は得られるサイドモール1におけるゲート対応部として
余り部7(図2参照)を切断しやすいように、その根
本部がサイドモール1対し垂直に形成されている。
に、その余り部7の周囲には溝8が形成されるように、
ゲート6の開口近傍はキャビティ5内に向かって隆起形
成されている(図3参照)。
【0013】さて、上記の金型2を用いてサイドモール
1を製造する際の製造方法について説明する。図3にお
いて、前記固定型3と可動型4とを相互に締付けること
により、いわゆる型締めを行う。次いで、図示しない射
出ユニットより加熱溶融されたPPを前記ゲート6より
射出する。すると、図1に示すように、PPは前記キャ
ビティ内の最も肉厚となっている部分の底面に射出さ
れ、その後キャビティ5の内部をその端部に到るまで流
動する。このとき、PPはスペース的に余裕のある部分
に射出されるので、同PPに対して圧力が適切に伝播さ
れる。従って、PPは滑らかに流動するとともに各箇所
の温度差も生じにくい。
【0014】前記キャビティ5内にPPを充填した後、
これを冷却固化させる。そして、前記可動型4を同図下
方に移動させ、図示しない治具により成形品を取り出
す。すると、図2に示すような、ゲート6の形状をなす
余り部7を有するサイドモール1が得られる。このサイ
ドモール1は、射出成形時における圧力伝播が適切に行
われ、かつ、各箇所の温度差もあまりないので、ヒケ、
ボイド、流れキズ等を有しない。
【0015】そして、最後に前記ゲート6の形状をなす
余り部7を切断する。このとき、前記余り部7の周囲に
は溝8が形成されているので、その余り部7を切断した
後に突起が残ったとしても、その突起は前記溝8内に位
置してサイドモール1の外表面へ突出することがない。
しかも、前記余り部7はその根本部がサイドモール1に
対し垂直形状となるように形成されているので、従来の
円弧状(図参照)の場合に比べてさらにその根本から
切断される。このようにして、サイドモール1は製品と
して仕上げられる。
【0016】以上詳述したように、本実施例におけるサ
イドモール1の製造方法によれば、ゲート6をキャビテ
ィ5の長さ方向のほぼ中央部、幅方向の中央部に開口さ
せ、溶融されたPPを同キャビティ5内の最も肉厚とな
っている部分の底面に射出するようにしたので、サイド
モール1にヒケ、ボイド、流れキズ等が発生するのを抑
制することができる。
【0017】また、この実施例では、余り部7を切断し
た後に突起が残ったとしても、その突起は余り部7の周
囲に形成された溝8内から外方へ突出することもないの
で、余り部7の切断後にそのような突起を取り除くため
の別途仕上げ工程を要することもない。しかも、前記ゲ
ート6の形状を余り部7の根本部がサイドモール1に対
し垂直形状となるよう形成したので、従来の円弧状の場
合に比べてさらにその根本から容易に切断することがで
き、後に切削仕上げ等を施さずとも外観の向上を図るこ
とができる。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、樹脂をキャビティ5内の最も肉
厚となっている部分の底面に射出するようにしたが、そ
の射出方向は厳密に限定されるべきものではなく、幾分
ずれていてもよい。又、前記キャビティ5内の最も肉厚
となっている部分の底面に射出可能であれば、前記ゲー
ト6はその射出方向が斜めとなるように形成されていて
もよい。
【0024】(2)前記実施例では、図2に示すよう
に、サイドモール1の余り部7が根本部から切断しやす
いように、ゲート6の形状を余り部7の根本部がサイド
モール1に対し垂直形状となるよう形成したが、余り部
7の周囲に溝8が形成されるようにしてあれば、従来と
同様に円弧状となるように形成してもよい。
【0025】(3)前記実施例では、サイドモール1の
素材としてPPを採用したが、その材質は特に限定され
るものではなく、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化
ビニル、ポリエステル等の熱可塑性樹脂、SEBS以外
のスチレン系熱可塑性エラストマーであってもよい。ま
た、その成形法は前記実施例で示した単なる射出成形法
公知のサンドイッチ成形法又はそれら以外の成形法に
より形成してもよい。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の長尺成形
品の製造方法によれば、ヒケ、ボイド、流れキズ又は層
間剥離の発生を抑制できるばかりでなく、ゲート対応部
を切断した後に別途仕上げ工程を要することもないとい
う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した実施例におけるキャビ
ティ内に樹脂を射出した状態を示す金型の断面図であ
る。
【図2】 実施例における余り部を有するサイドモー
ルを示す斜視図である。
【図3】 実施例におけるサイドモールを製造するた
めの金型を示す断面図である。
【図4】 実施例におけるサイドモールを示す斜視図
である。
【図5】 従来例における金型を示す断面図である。
【図6】 従来例におけるキャビティ内に樹脂を射出し
た状態を示す金型の断面図である。
【図7】 従来例におけるサイドモールを示す斜視図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生川 博久 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成 株式会社 内 (56)参考文献 特開 昭58−168536(JP,A) 実開 昭59−133385(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺成形品(1)の形状を有し、金型
    (2)によって形成されたキャビティ(5)内に、該キ
    ャビティ(5)に対して開口するゲート(6)より溶融
    された樹脂を射出する射出工程と、 前記キャビティ(5)内に射出された樹脂を冷却する冷
    却工程と、 前記キャビティ(5)内に射出された樹脂が冷却固化さ
    れた後、前記金型(2)を開く型開き工程と、 前記金型(2)から樹脂が冷却されることにより形成さ
    れた長尺成形品(1)を取り出す取出工程とを備えた長
    尺成形品の製造方法であって、 前記射出工程において、前記キャビティ(5)の内面の
    うち、長尺成形品(1)が最も肉厚に形成される部分近
    傍に向かって、かつ、前記ゲート(6)の形状をなすゲ
    ート対応部(7)の周囲には溝(8)が形成されるよう
    にして、溶融された樹脂を射出するようにしたことを特
    徴とする長尺成形品の製造方法。
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