JPH07276422A - 樹脂製品の成形方法及び成形用金型装置 - Google Patents

樹脂製品の成形方法及び成形用金型装置

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JPH07276422A
JPH07276422A JP6745894A JP6745894A JPH07276422A JP H07276422 A JPH07276422 A JP H07276422A JP 6745894 A JP6745894 A JP 6745894A JP 6745894 A JP6745894 A JP 6745894A JP H07276422 A JPH07276422 A JP H07276422A
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gate
sheet material
molding
resin
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宣芳 馬場
Tadamasa Kidera
忠正 木寺
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Toyoda Gosei Co Ltd
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14778Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the article consisting of a material with particular properties, e.g. porous, brittle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/30Vehicles, e.g. ships or aircraft, or body parts thereof
    • B29L2031/3005Body finishings
    • B29L2031/3008Instrument panels

Abstract

(57)【要約】 【目的】成形時に起因してのひけの発生及びシート材の
損傷を抑制し、外観品質の低下を防止する。 【構成】インストルメントパネルは、基材本体と弾性シ
ート材3とを備える。成形に際し、予め製造された弾性
シート材3を、可動型12、固定型13を開いた状態で
セット面15に当接させてセットする。そして、樹脂材
料をゲート21を介してキャビティ17内に射出充填す
る。ゲート21は断面略長方形状に形成され、かつ、当
該ゲート21内に存在していた樹脂材料により、基材本
体から裏面側へ突出するリブが一体形成される。このた
め、冷却固化の程度に差が生じにくく、基材本体の表面
側にひけが発生しにくくなる。また、射出された樹脂材
料は、ゲート21内で一旦拡散されてからキャビティ1
7内に充填されるため、樹脂材料の圧力及び熱が直接的
かつ局部的に加わってしまうのが抑制される。さらに、
リブにより、自身が補強されうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用インストルメ
ントパネル等に代表される、基材本体表面に部分的にシ
ート材が熱融着されてなる樹脂製品の成形方法及びその
成形用金型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、インストルメントパネル(以
下、「インパネ」という)は、硬質樹脂よりなる基材及
びその表面に取着された弾性シート材よりなっている。
インパネは、その構造上、表面全体に弾性シート材の設
けられた「フルパッドタイプ」、基材の一部が剥き出し
になった「ハーフパッドタイプ」、基材のみから構成さ
れる「パッドレスタイプ」の3種類に大別される。
【0003】例えば、図8に示すように、大衆車に多く
採用される「ハーフパッドタイプ」のインパネ51の基
材52は、所定の剛性及び成形性等が要求されることか
ら、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン)やPP(ポリプロピレン)等を主材として形成され
ている。また、弾性シート材53は、例えば、軟質ポリ
ウレタンフォームよりなるクッション層54、PVC
(ポリ塩化ビニル)よりなる表皮層55等を備えてい
る。
【0004】上記インパネ51は、例えば次にようにし
て形成される。すなわち、予め公知の真空成形等により
弾性シート材53を所定の形状としておく。次に、図9
に示すように、その弾性シート材53を基材52を成形
するための金型装置56内の所定の位置にセットする。
この金型装置56は固定型57及び可動型58を有し、
これら両型57,58により基材52を形成するための
キャビティ59が構成される。そして、このキャビティ
59内に可塑化された樹脂材料をゲート60より射出充
填する。すると、該樹脂材料により、基材52が形成さ
れるとともに、その表面には、弾性シート材53が熱融
着される。その後、ゲート60部分に対応していた余剰
の樹脂が除去され、前述したインパネ51が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記技
術においては、樹脂材料は射出成形機のノズル(ホット
ランナ)からゲート60を介してキャビティ59内に向
かって射出される。このとき、樹脂材料は直接的にキャ
ビティ59内に到達する場合がある。この場合には、樹
脂材料が直接弾性シート材53のクッション層54等に
当たり、その樹脂材料の圧力及び熱が直接的かつ局部的
に加わってしまう場合があった。その結果、クッション
層54等が損傷してしまい、ひいては外観品質の低下を
招くおそれがあった。
【0006】また、ゲート60は、金型装置56の構造
の簡素化を図るため、可動型58の移動方向と平行に、
すなわち、キャビティ59の長さ方向に対して斜め方向
に形成されていた。また、ゲート60の内部空間は、キ
ャビティ59側ほど拡径する円錐台の一部をなすように
形成されていた。このため、上記技術では、ゲート60
のキャビティ59に開口する部分の開口部分は、図10
に示すように、略楕円形状となるとともに、その開口面
積は比較的大きなものとなってしまっていた。従って、
成形直後における基材52から突出する、ゲート60に
対応した余剰部分の付け根部分は、肉厚(円形に近
く)、かつ、その断面積は、非常に大きなものとなって
いた。そのため、ゲート60に対応する部位と、そうで
ない部位との間では、冷却固化に要する時間に大きな差
が生じ、基材52の表面側にいわゆる「ひけ」が発生し
てしまうおそれがあった。その結果、外観品質が著しく
低下してしまうおそれがあった。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、基材本体及びその表面
に熱融着されたシート材を備えた樹脂製品において、成
形に際してのひけの発生及びシート材の損傷を抑制する
ことができ、もって、外観品質の低下を確実に防止する
ことのできる樹脂製品の成形方法及びその成形用金型装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、樹脂材料よりな
る基材本体と、その表面の一部に対し熱融着されたシー
ト材とからなる樹脂製品の成形方法であって、前記シー
ト材を、真空成形法により成形し、所定の形状とする工
程と、一部に前記シート材がセットされるセット面を有
し、前記基材本体の一部を形成するための第1の成形面
を備えた第1の金型と、該第1の金型に対し相対的に接
離可能に配設され、前記基材本体の残りの部分を形成す
るための第2の成形面を備えた第2の金型とからなる金
型装置を用意する工程と、前記シート材の表面を前記第
1の金型のセット面にほぼ当接させた状態で、前記シー
ト材を前記第1の成形面及び第2の成形面によって構成
されるキャビティ内にセットする工程と、可塑化された
樹脂材料を前記第2の金型に設けられた少なくとも1つ
のゲートより前記キャビティ内に射出し、充填する工程
と、表面の一部に対し前記シート材が熱融着された基材
本体を前記金型装置から取り出す工程とを備え、前記ゲ
ートを偏平状に形成するとともに、かつ、当該ゲート内
に存在していた樹脂材料により、前記基材本体から裏面
側へ突出するリブを一体形成するようにしたことをその
要旨としている。
【0009】また、請求項2に記載の発明においては、
熱可塑性樹脂によって構成される基材本体と、該基材本
体表面の一部に対し熱融着されてなるシート材とを備え
た樹脂製品を成形するための金型装置であって、一部に
前記シート材がセットされるセット面を有し、前記基材
本体の一部を形成するための第1の成形面を備えた第1
の金型と、該第1の金型に対し相対的に接離可能に配設
され、前記第1の成形面との整合により前記基材本体を
形成するためのキャビティを構成する第2の成形面を備
え、かつ、前記キャビティ内へ前記基材本体を形成する
ための可塑化された樹脂材料を射出するためのゲートを
有してなる第2の金型とを備え、前記ゲート内に存在し
ていた樹脂材料により、前記基材本体から裏面側へ突出
するリブが一体形成されるよう、ゲートを偏平状に形成
したことをその要旨としている。
【0010】
【作用】上記請求項1に記載の発明によれば、まず、シ
ート材が、真空成形法により成形され、所定の形状とさ
れる。また、第1の成形面を備えた第1の金型と、該第
1の金型に対し相対的に接離可能に配設され、第2の成
形面を備えた第2の金型とからなる金型装置が用意され
る。さらに、シート材の表面が第1の金型のセット面に
ほぼ当接された状態で、シート材が第1の成形面及び第
2の成形面によって構成されるキャビティ内にセットさ
れる。
【0011】そして、可塑化された樹脂材料が前記第2
の金型に設けられた少なくとも1つのゲートよりキャビ
ティ内に射出され、充填される。その後、表面の一部に
対しシート材が熱融着された基材本体が、金型装置から
取り出される。上記一連の工程を経ることにより、樹脂
材料よりなる基材本体と、その表面の一部に対し熱融着
されたシート材とからなる樹脂製品が成形される。
【0012】本発明においては、射出された樹脂材料
は、ゲート内で一旦拡散されてからキャビティ内に充填
される。このとき、射出された樹脂材料が直接的にシー
ト材に当たりにくく、その樹脂材料の圧力及び熱が直接
的かつ局部的に加わってしまうのが抑制される。従っ
て、その圧力及び熱によりシート材が損傷されるのが防
止される。
【0013】また、前記ゲートが偏平状に形成され、か
つ、当該ゲート内に存在していた樹脂材料により、基材
本体から裏面側へ突出するリブが一体形成される。この
ため、ゲートに対応した余剰部分の付け根部分は、偏平
状に形成されるいるため、冷却に際して固化の時間に大
きな差が生ずることはなく、基材本体の表面側にいわゆ
る「ひけ」が発生しにくくなる。
【0014】さらに、本発明によれば、上記ゲートに対
応したリブにより、樹脂製品自体が補強されうることと
なり、強度、剛性の増大が図られる。また、請求項2に
記載の発明によれば、第1に金型のセット面にシート材
がセットされる。さらに、第1の金型の第1の成形面
と、該第1の金型に対し接離可能に配設された第2の金
型の第2の成形面との整合によりキャビティが構成され
る。そして、キャビティ内へ可塑化された樹脂材料が第
2の金型に設けられたゲートを介して射出される。その
結果、熱可塑性樹脂によって構成される基材本体と、該
基材本体表面の一部に対し熱融着されてなるシート材と
を備えた樹脂製品が得られる。
【0015】本発明においても、ゲートが偏平状に形成
され、ゲート内に存在していた樹脂材料により、基材本
体から裏面側へ突出するリブが一体形成される。このた
め、前記請求項1に記載の発明と同様、「ひけ」が発生
しにくく、シート材が損傷されるのが防止される。ま
た、ゲートに対応したリブにより、樹脂製品自体の強
度、剛性の増大が図られる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
7に基づいて説明する。自動車の運転席及び助手席の前
側には、図2に示すように、計器板周りの樹脂製品とし
てのインストルメントパネル(以下、「インパネ」とい
う)1が配設される。このインパネ1は、基材本体2
と、その上面(図では斜線を付した箇所)に取着された
弾性シート材3とを備えている。すなわち、本実施例の
インパネ1は、大衆車に多く採用される「ハーフパッド
タイプ」のものであって、基材本体2の一部が剥き出し
になっている。
【0017】図3に示すように、前記基材本体2は、フ
ィラーの混入されたポリプロピレン(フィラー入りP
P)よりなり、所定の剛性が確保されている。また、弾
性シート材3は、内層側(図の下側)から順に、PPよ
りなる熱融着層4、該熱融着層4の外側(図の上側)に
位置し、PPフォームよりなるクッション層5及び該ク
ッション層5の外側に位置し、ポリ塩化ビニル(PV
C)よりなるソリッド表皮層6が一体となることにより
構成されている。そして、本実施例では、弾性シート材
3の熱融着層4が、基材本体2の上面に対し熱融着によ
り接合されることにより、弾性シート材3と基材本体2
との間の密着性が確保されている。
【0018】また、図1に示すように、基材本体2に
は、裏面側(図の左側)へ突出するリブ7が一体形成さ
れている。該リブ7は、所定間隔毎に複数本設けられて
いる。本実施例においては、リブ7の厚さは「3〜5m
m」程度となっている。
【0019】次に、上記のインパネ1の基材本体2を成
形するための金型装置11について説明する。図4に示
すように、金型装置11は、第1の金型を構成する可動
型12及び第2の金型を構成する固定型13を備えてい
る。可動型12は、固定型13に対し接離可能に配設さ
れている。また、可動型12は、基材本体2の一部を形
成するための第1の成形面14を備えているとともに、
前記弾性シート材3がセットされるセット面15を有し
ている。さらに、固定型13は、第2の成形面16を備
えている。そして、可動型12及び固定型13が相互に
当接し、第1の成形面14と第2の成形面16とが整合
することにより、前記基材本体2を形成するためのキャ
ビティ17が構成される。
【0020】併せて、本実施例では、前記固定型13に
は、キャビティ17に開口する複数の(図では1つのみ
示す)ゲート21と、該ゲート21及び固定型13の端
面とを連通するランナ22とが形成されている。
【0021】前記ゲート21は、可動型12の移動方向
とほぼ平行に形成されている。また、ゲート21は、断
面略長方形状に形成され、その幅は、前記リブ7の厚さ
に対応している。換言すれば、前記ゲート21は、キャ
ビティ17に樹脂材料を射出するための連通路であると
ともに、リブ7を形成するためのキャビティ17の一部
としての役割も兼ね備えている。さらに、ゲート21
は、その内部を通過する樹脂材料が拡散するよう、十分
幅広に形成されている。
【0022】次に、本実施例における、上記インパネ1
の製造方法について説明する。まず、予め、弾性シート
材3を製造する。すなわち、上記の3層構造よりなる平
面状のシートを得る。次いで、公知の真空成形法によ
り、インパネ1の上面の形状に則した形状に成形する。
その後、余分な箇所をトリミングにより切断除去する。
これら一連の工程を経ることにより、弾性シート材3が
得られる。
【0023】そして、図5に示すように、前記金型装置
11のキャビティ17内の所定の箇所に、予め形成され
た前記弾性シート材3をセットする。より詳しくは、両
型12,13を型開きした状態で、前記可動型12のセ
ット面15に弾性シート材3を当接させ、その後、可動
型12を固定型13に当接させる。このとき、弾性シー
ト材3は、そのソリッド表皮層6がセット面15に当接
した状態でセットされる。
【0024】続いて、図6,7に示すように、図示しな
い射出成形機を用いて、可塑化されたフィラー入りPP
(樹脂材料)を、前記ランナ22からゲート21を介し
てキャビティ17内に射出する。すると、樹脂材料がキ
ャビティ17内に充填される。このとき、樹脂材料の持
つ熱により、熱融着層4が軟化する。その後、樹脂材料
が冷却固化することにより、熱融着層4が樹脂材料と融
着する。この融着により、弾性シート材3と樹脂材料
(基材本体2)とが接合される。そして、両型12,1
3が型開きされ、弾性シート材3が取着された基材本体
2が取り出されることにより、基材本体2の裏面にリブ
7の一体形成されてなる上記インパネ1が得られる。
【0025】このようにして得られたインパネ1におい
ては、フィラー入りPPよりなる基材本体2により所定
の剛性が確保される。また、基材本体2の一部に取着さ
れた弾性シート材3のクッション層5により、触れたと
きのソフト感が確保され、ソリッド表皮層6により、防
眩性、耐候性、耐熱性、外観品質等が確保される。さら
に、熱融着層4により、弾性シート材3と基材本体2と
の密着性が確保される。
【0026】また、本実施例では、射出された樹脂材料
は、ゲート21内で一旦拡散されてから介してキャビテ
ィ17内に充填される。このとき、樹脂材料は直接的に
弾性シート材3に当たりにくく、その樹脂材料の圧力及
び熱が直接的かつ局部的に加わってしまうのが抑制され
る。従って、その圧力及び熱により弾性シート材3が損
傷されるのを防止することができる。その結果、弾性シ
ート材3の損傷による外観品質の低下を防止することが
できる。
【0027】さらに、ゲート21が略長方形状に形成さ
れ、かつ、当該ゲート21内に存在していた樹脂材料に
より、基材本体2から裏面側へ突出するリブ7が一体形
成される。このため、ゲート21に対応した余剰部分の
付け根部分は、偏平状(薄肉状)に形成されるいるた
め、冷却に際して固化の時間に大きな差が生ずることは
なく、基材本体2の表面側にいわゆる「ひけ」が発生し
にくくなる。その結果、ひけによる外観品質の低下を防
止することができる。
【0028】併せて、本実施例によれば、上記ゲート2
1に対応したリブ7により、インパネ1自体が補強され
うることとなる。このため、上記効果と同時に、強度、
剛性の増大を図ることができるという効果をも奏する。
【0029】加えて、本実施例では、ゲートに対応した
樹脂材料が余剰部分となっていた従来技術とは異なり、
ゲート21に対応した樹脂材料をインパネ1の一部とし
て活用することができる。このため、余剰の樹脂材料の
発生を最小限にとどめることができ、歩留りの向上を図
ることができる。
【0030】尚、本発明は構成の一部を適宜に変更して
次のように実施してもよい。 (1)前記実施例では、基材本体2をフィラー入りPP
により構成したが、PPのみにより構成されていてもよ
い。また、固化時に所定の剛性を有するその外の熱可塑
性樹脂(例えばABS樹脂等)により構成されていても
よい。
【0031】さらに、前記実施例では、弾性シート材3
を熱融着層4、クッション層5及びソリッド表皮層6に
より構成したが、表皮として採用されうる素材よりなれ
ば、何層からなっていてもよいし、また、その素材も何
ら限定されるものではない。従って、クッション層5を
有しない表皮層のみからなるシート材を用いてもよい。
【0032】(2)前記実施例における固定型13と可
動型12を図面上、上下逆にしても差し支えない。 (3)前記実施例では、樹脂製品としてインパネ1を採
用したが、その外にもドアトリム、サイドガーニッシ
ュ、ピラーガーニッシュ等の樹脂製品に具体化してもよ
い。
【0033】(4)前記実施例では、リブ7を複数箇所
に設ける構成としたが、少なくとも一箇所に設ければよ
い。 (5)前記実施例では、リブ7の断面形状を略長方形状
としたが、その断面形状は特に限定されるものではな
く、樹脂製品形成時において、基材本体の裏面側に突出
するリブを構成できるような偏平形状であればよい。従
って、例えば、ゲートの断面形状を湾曲状としたり、一
部膨出する部分を有するような形状としてもよい。
【0034】(6)前記実施例におけるリブ7の一部を
カットして、所望の形状、所望の大きさとすることもで
きる。 特許請求の範囲の各請求項に記載されないものであっ
て、上記実施例から把握できる技術的思想について以下
にその効果とともに記載する。
【0035】(a)請求項1又は2に記載の樹脂製品の
製造方法又は成形用金型装置において、前記ゲートは、
所定間隔を隔てて複数箇所に設けられていることを特徴
とする。この構成とすることにより、樹脂製品の強度、
剛性の著しい増大を図ることができる。
【0036】(b)請求項1、2又は上記付記(a)に
記載の樹脂製品の製造方法又は成形用金型装置におい
て、前記基材本体と、前記シート材のうち前記基材本体
に当接する部分とは、共に同一の素材を主成分としてい
ることを特徴とする。このような構成とすることによ
り、両者間での接合力の向上を図ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1又は2記
載の発明によれば、基材本体及びその表面に熱融着され
た弾性シート材を備えた樹脂製品の成形方法及びその成
形用金型装置において、成形時に起因してのひけの発生
及びシート材の損傷を抑制することができ、もって、外
観品質の低下を確実に防止することができるという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例におけるインパネ
を示す断面図である。
【図2】一実施例におけるインパネの斜視図である。
【図3】一実施例におけるインパネの拡大断面図であ
る。
【図4】一実施例におけるインパネを成形するための金
型装置を示す断面図である。
【図5】一実施例において、インパネ成形用の金型装置
の内部にシート材をセットした状態を示す断面図であ
る。
【図6】一実施例において、キャビティ内に樹脂を射出
した状態であって、金型装置のうちゲートの存在する部
分を示す断面図である。
【図7】一実施例において、キャビティ内に樹脂を射出
した状態であって、金型装置のうちゲートの存在しない
部分を示す断面図である。
【図8】従来技術におけるインパネの一部を示す拡大断
面図である。
【図9】従来技術におけるインパネを成形するための金
型装置を示す断面図である。
【図10】従来技術におけるインパネ成形用の金型装置
のゲート開口部分を示す端面図である。
【符号の説明】
1…樹脂製品としてのインストルメントパネル(インパ
ネ)、2…基材本体、3…シート材としての弾性シート
材、7…リブ、11…金型装置、12…第1の金型をと
しての可動型、13…第2の金型としての固定型、14
…第1の成形面、15…セット面、16…第2の成形
面、17…キャビティ、21…リブ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂材料よりなる基材本体(2)と、そ
    の表面の一部に対し熱融着されたシート材(3)とから
    なる樹脂製品の成形方法であって、 前記シート材(3)を、真空成形法により成形し、所定
    の形状とする工程と、 一部に前記シート材(3)がセットされるセット面(1
    5)を有し、前記基材本体(2)の一部を形成するため
    の第1の成形面(14)を備えた第1の金型(12)
    と、該第1の金型(12)に対し相対的に接離可能に配
    設され、前記基材本体(2)の残りの部分を形成するた
    めの第2の成形面(16)を備えた第2の金型(13)
    とからなる金型装置(11)を用意する工程と、 前記シート材(3)の表面を前記第1の金型(12)の
    セット面(15)にほぼ当接させた状態で、前記シート
    材(3)を前記第1の成形面(14)及び第2の成形面
    (16)によって構成されるキャビティ(17)内にセ
    ットする工程と、 可塑化された樹脂材料を前記第2の金型(13)に設け
    られた少なくとも1つのゲート(21)より前記キャビ
    ティ(17)内に射出し、充填する工程と、 表面の一部に対し前記シート材(3)が熱融着された基
    材本体(2)を前記金型装置(11)から取り出す工程
    とを備え、前記ゲート(21)を偏平状に形成するとと
    もに、かつ、当該ゲート(21)内に存在していた樹脂
    材料により、前記基材本体(2)から裏面側へ突出する
    リブ(7)を一体形成するようにしたことを特徴とする
    樹脂製品の成形方法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂によって構成される基材本
    体(2)と、該基材本体(2)表面の一部に対し熱融着
    されてなるシート材(3)とを備えた樹脂製品(1)を
    成形するための金型装置であって、 一部に前記シート材(3)がセットされるセット面(1
    5)を有し、前記基材本体(2)の一部を形成するため
    の第1の成形面(14)を備えた第1の金型(12)
    と、 該第1の金型(12)に対し相対的に接離可能に配設さ
    れ、前記第1の成形面(14)との整合により前記基材
    本体(2)を形成するためのキャビティ(17)を構成
    する第2の成形面(16)を備え、かつ、前記キャビテ
    ィ(17)内へ前記基材本体(2)を形成するための可
    塑化された樹脂材料を射出するためのゲート(21)を
    有してなる第2の金型(13)とを備え、前記ゲート
    (21)内に存在していた樹脂材料により、前記基材本
    体(2)から裏面側へ突出するリブ(7)が一体形成さ
    れるよう、前記ゲート(7)を偏平状に形成したことを
    特徴とする樹脂製品の成形用金型装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6413460B1 (en) 1998-09-10 2002-07-02 Visteon Global Technologies, Inc. Method of forming a partially covered panel
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