JP3453699B2 - ベアリングシール - Google Patents
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16C41/00—Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/78—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
- F16C33/7869—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted with a cylindrical portion to the inner surface of the outer race and having a radial portion extending inward
- F16C33/7879—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted with a cylindrical portion to the inner surface of the outer race and having a radial portion extending inward with a further sealing ring
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- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/04—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
- F16C19/06—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2326/00—Articles relating to transporting
- F16C2326/01—Parts of vehicles in general
- F16C2326/02—Wheel hubs or castors
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、相対回転する軸受
部のシール構造に関し、具体的には自動車のアンチロッ
クブレーキシステムにおける前後の車輪の回転数を検出
する回転検出装置を持ったシール構造に関する。
部のシール構造に関し、具体的には自動車のアンチロッ
クブレーキシステムにおける前後の車輪の回転数を検出
する回転検出装置を持ったシール構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車のスキッドを防止するため
のアンチスキッド用車輪回転数検出装置としては次のよ
うな構造が多く用いられている。すなわち、前記の如く
の回転数検出装置はパルス発生リングとこのパルスを感
知する感知センサーからなっており、その一般的な構造
としては、軸受を密封するシール装置に併設して配置
し、密封手段と回転数検出手段とを一体化した回転数検
出装置付シールを構成しているものが開発され実用化に
至っている。以下、図面を参照しつつ詳述する。
のアンチスキッド用車輪回転数検出装置としては次のよ
うな構造が多く用いられている。すなわち、前記の如く
の回転数検出装置はパルス発生リングとこのパルスを感
知する感知センサーからなっており、その一般的な構造
としては、軸受を密封するシール装置に併設して配置
し、密封手段と回転数検出手段とを一体化した回転数検
出装置付シールを構成しているものが開発され実用化に
至っている。以下、図面を参照しつつ詳述する。
【０００３】このような従来例の一例を図面によつて説
明すると、図４に示すように、外輪（１ａ）に嵌合され
たオイルシール（７）へパルス発生リング（８）が取り
付けられ、このパルス発生リング（８）を回転数検出セ
ンサー（４）で感知検出する構造がある。ここで軸受
（１ａ、１ｂ）はその内輪（１ｂ）にリップが摺接する
オイルシール（７ａ）によって水分あるいは異物の侵入
から守られている。
明すると、図４に示すように、外輪（１ａ）に嵌合され
たオイルシール（７）へパルス発生リング（８）が取り
付けられ、このパルス発生リング（８）を回転数検出セ
ンサー（４）で感知検出する構造がある。ここで軸受
（１ａ、１ｂ）はその内輪（１ｂ）にリップが摺接する
オイルシール（７ａ）によって水分あるいは異物の侵入
から守られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな回転数検出装置付オイルシール（７）は、前記パル
ス発生リング（８）及び回転数検出センサー（４）を最
も外部側の大気に露出した配置としているので、飛散す
る水あるいは異物に直接曝される酷い状況にあり、この
水が侵入すれば錆びの発生を招いて回転数の検出能力を
低下させ、悪くすると該部分へ異物さえ付着しかねず、
異物がパルス発生リング（８）と回転数検出センサー
（４）間へ付着侵入すれば該パルス発生リング（８）ま
たは回転数検出センサー（４）が異物の回転噛み込みに
よって損傷を起こし回転検出数を誤らせると云う回転数
検出装置として致命的な欠点となって現われる。本発明
はこのような欠点に鑑み、回転数検出部の完璧な保護を
なし感知性能と耐久性を飛躍的に向上せしめた車輪回転
数検出装置を持つベアリングシールを提供することを目
的としている。
うな回転数検出装置付オイルシール（７）は、前記パル
ス発生リング（８）及び回転数検出センサー（４）を最
も外部側の大気に露出した配置としているので、飛散す
る水あるいは異物に直接曝される酷い状況にあり、この
水が侵入すれば錆びの発生を招いて回転数の検出能力を
低下させ、悪くすると該部分へ異物さえ付着しかねず、
異物がパルス発生リング（８）と回転数検出センサー
（４）間へ付着侵入すれば該パルス発生リング（８）ま
たは回転数検出センサー（４）が異物の回転噛み込みに
よって損傷を起こし回転検出数を誤らせると云う回転数
検出装置として致命的な欠点となって現われる。本発明
はこのような欠点に鑑み、回転数検出部の完璧な保護を
なし感知性能と耐久性を飛躍的に向上せしめた車輪回転
数検出装置を持つベアリングシールを提供することを目
的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明を図面に基づいて
説明すると、図１に示すように、自動車用ホィール等の
軸受部（１ａ、１ｂ）にあってその回転数の検出と密封
とをなさしめる弾性体と補強環からなるベアリングシー
ルであって、前記ベアリングシールは、図２に示すよう
に合成ゴムまたは合成樹脂等からなる弾性体とハードフ
ェライト等の強磁性材料を混合して形成した磁性環（２
ａ）を、軸方向部と当該軸方向部から径方向に延びる径
方向部とからなる補強環（２ｂ）の径方向部の外部側面
に配備した磁性リング（２）と、軸方向部と当該軸方向
部から径方向に延びる非磁性材製のフランジ部（３ｃ）
とからなる補強環（３ｂ）の前記フランジ部周縁にシー
ルリップ（３ａ）が設けられているシールリング（３）
の二部材からなり、前記磁性リング（２）の磁性環（２
ａ）を前記シールリング（３）の非磁性材製のフランジ
部（３ｃ）が外部方向から包み込む配置で、磁性リング
（２）の軸方向部とシールリング（３）の軸方向部とが
嵌合装着されることによって磁性リング（２）とシール
リング（３）とが一体化され、この嵌合装着された軸方
向部が軸受けの回転する側に取り付け固定されて組み合
わせシール構造となっていることを特徴としている。前
記において、磁性リング（２）の軸方向部の径方向外周
面部に、シールリング（３）の軸方向部の径方向内周面
部が嵌合装着されることによって磁性リング（２）とシ
ールリング（３）とが一体化されると共に、磁性リング
（２）の軸方向部の径方向内周面部が、軸受けの外輪
（１ａ）の径方向外周面部に取り付け固定されている構
造のベアリングシールにすることができる。 前記本発明
のベアリングシールに対して、回転数検知センサー
（４）が、図１図示のように、前記シーリング（３）の
外方から近設配置される。
説明すると、図１に示すように、自動車用ホィール等の
軸受部（１ａ、１ｂ）にあってその回転数の検出と密封
とをなさしめる弾性体と補強環からなるベアリングシー
ルであって、前記ベアリングシールは、図２に示すよう
に合成ゴムまたは合成樹脂等からなる弾性体とハードフ
ェライト等の強磁性材料を混合して形成した磁性環（２
ａ）を、軸方向部と当該軸方向部から径方向に延びる径
方向部とからなる補強環（２ｂ）の径方向部の外部側面
に配備した磁性リング（２）と、軸方向部と当該軸方向
部から径方向に延びる非磁性材製のフランジ部（３ｃ）
とからなる補強環（３ｂ）の前記フランジ部周縁にシー
ルリップ（３ａ）が設けられているシールリング（３）
の二部材からなり、前記磁性リング（２）の磁性環（２
ａ）を前記シールリング（３）の非磁性材製のフランジ
部（３ｃ）が外部方向から包み込む配置で、磁性リング
（２）の軸方向部とシールリング（３）の軸方向部とが
嵌合装着されることによって磁性リング（２）とシール
リング（３）とが一体化され、この嵌合装着された軸方
向部が軸受けの回転する側に取り付け固定されて組み合
わせシール構造となっていることを特徴としている。前
記において、磁性リング（２）の軸方向部の径方向外周
面部に、シールリング（３）の軸方向部の径方向内周面
部が嵌合装着されることによって磁性リング（２）とシ
ールリング（３）とが一体化されると共に、磁性リング
（２）の軸方向部の径方向内周面部が、軸受けの外輪
（１ａ）の径方向外周面部に取り付け固定されている構
造のベアリングシールにすることができる。 前記本発明
のベアリングシールに対して、回転数検知センサー
（４）が、図１図示のように、前記シーリング（３）の
外方から近設配置される。
【０００６】また、図３に示すように自動車用ホィール
等の軸受部（１ａ、１ｂ）にあってその回転数の検出と
密封とをなさしめる弾性体と補強環からなったベアリン
グシールであって、前記ベアリングシールは、合成ゴ
ム、合成樹脂等の弾性体とフェライト等の強磁性材料を
混合して形成した磁性環（２ａ）が、軸方向部と当該軸
方向部から径方向に延びる径方向部とからなる補強環
（２ｂ）の前記径方向部の外部側面に配備されている磁
性リング（２）と、該磁性リング（２）の内側部へ摺接
するシールリップ（５ａ）を有したシール部材（５）と
を組み合わせた組合せ構造を持っており、前記磁性リン
グ（２）に沿い前記磁性リング（２）とほぼ同形状に形
成されているスリンガー（６）の非磁性材製のフランジ
部（６ｃ）が、前記磁性リング（２）の磁性環（２ａ）
を外部方向から包み込む配置で、磁性リング（２）の軸
方向部とスリンガー（６）の軸方向部とが嵌合装着され
ることによって磁性リング（２）とスリンガー（６）と
が一体化され、この嵌合装着された軸方向部が軸受けの
回転する側に取り付け固定されて組み合わせシール構造
となっていることを特徴としている。ここで、シール部
材（５）を構成する補強環（５ｂ）のシールリップ（５
ａ）が形成されていない側の周端部と、磁性リング
（２）の補強環の径方向部の外部側面に配備されている
磁性環（２ａ）の周端部とが近接配備されて両者の間に
形成される隙間部にラビリンスシール構造が形成されて
いるベアリングシールとすることができる。この図３図
示のベアリングシールに対しても、回転数検出センサー
（４）が、前記スリンガー（６）の外方から近接配備さ
れる。
等の軸受部（１ａ、１ｂ）にあってその回転数の検出と
密封とをなさしめる弾性体と補強環からなったベアリン
グシールであって、前記ベアリングシールは、合成ゴ
ム、合成樹脂等の弾性体とフェライト等の強磁性材料を
混合して形成した磁性環（２ａ）が、軸方向部と当該軸
方向部から径方向に延びる径方向部とからなる補強環
（２ｂ）の前記径方向部の外部側面に配備されている磁
性リング（２）と、該磁性リング（２）の内側部へ摺接
するシールリップ（５ａ）を有したシール部材（５）と
を組み合わせた組合せ構造を持っており、前記磁性リン
グ（２）に沿い前記磁性リング（２）とほぼ同形状に形
成されているスリンガー（６）の非磁性材製のフランジ
部（６ｃ）が、前記磁性リング（２）の磁性環（２ａ）
を外部方向から包み込む配置で、磁性リング（２）の軸
方向部とスリンガー（６）の軸方向部とが嵌合装着され
ることによって磁性リング（２）とスリンガー（６）と
が一体化され、この嵌合装着された軸方向部が軸受けの
回転する側に取り付け固定されて組み合わせシール構造
となっていることを特徴としている。ここで、シール部
材（５）を構成する補強環（５ｂ）のシールリップ（５
ａ）が形成されていない側の周端部と、磁性リング
（２）の補強環の径方向部の外部側面に配備されている
磁性環（２ａ）の周端部とが近接配備されて両者の間に
形成される隙間部にラビリンスシール構造が形成されて
いるベアリングシールとすることができる。この図３図
示のベアリングシールに対しても、回転数検出センサー
（４）が、前記スリンガー（６）の外方から近接配備さ
れる。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明は、上記した構造をもって
下記に示す優れた作用をなす。すなわち、軸受（図１で
は外輪１ａ）に装着固定されたベアリングシールはパル
スを発生する磁性リング（２ａ）を径方向部であるその
側面に配備しており、この径方向に設けられた磁性リン
グ（２ａ）がその外側に位置するフランジ部（３ｃ、あ
るいは６ｃ）によって覆われ完全に外部から遮断された
状態にあるので、外方からの水あるいは異物等の侵入か
ら完璧に守られる。ここでパルスを発生する磁性リング
（２ａ）とこれを感知する回転数検出センサー（４）は
外部マイナス要因（損傷、腐食、変質など）に全く影響
されない最良の感知環境におかれ、誤作動のない正確な
回転数検出を長期間にわたって保証し得るものとなる。
下記に示す優れた作用をなす。すなわち、軸受（図１で
は外輪１ａ）に装着固定されたベアリングシールはパル
スを発生する磁性リング（２ａ）を径方向部であるその
側面に配備しており、この径方向に設けられた磁性リン
グ（２ａ）がその外側に位置するフランジ部（３ｃ、あ
るいは６ｃ）によって覆われ完全に外部から遮断された
状態にあるので、外方からの水あるいは異物等の侵入か
ら完璧に守られる。ここでパルスを発生する磁性リング
（２ａ）とこれを感知する回転数検出センサー（４）は
外部マイナス要因（損傷、腐食、変質など）に全く影響
されない最良の感知環境におかれ、誤作動のない正確な
回転数検出を長期間にわたって保証し得るものとなる。
【０００８】
【実施例】本発明での強磁性材料を混合した弾性体から
なる磁性環（２ａ）は、焼入硬化形材料あるいは析出硬
化形あるいは焼結形等の粉体または粒体状材料を合成ゴ
ムあるいは合成樹脂等の弾性素材に混入せしめ、型内に
て必要なら予め下地処理と接着剤の塗布された補強環
（２ｂ、あるいは３ｂ）へプレス造形する。その磁性環
（２ａ）の造形形状においては、補強環（２ｂ）の径方
向の平面部へ周状に配備するものであり、外方に位置す
るシールリング（３）あるいはスリンガー（６）のフラ
ンジ部（３ｃ、あるいは６ｃ）と隙間が出ない密着形状
とすることが望ましい。
なる磁性環（２ａ）は、焼入硬化形材料あるいは析出硬
化形あるいは焼結形等の粉体または粒体状材料を合成ゴ
ムあるいは合成樹脂等の弾性素材に混入せしめ、型内に
て必要なら予め下地処理と接着剤の塗布された補強環
（２ｂ、あるいは３ｂ）へプレス造形する。その磁性環
（２ａ）の造形形状においては、補強環（２ｂ）の径方
向の平面部へ周状に配備するものであり、外方に位置す
るシールリング（３）あるいはスリンガー（６）のフラ
ンジ部（３ｃ、あるいは６ｃ）と隙間が出ない密着形状
とすることが望ましい。
【０００９】一方、シールリング（３）の造形において
は、前記磁性環（２ａ）を外方から包む形状のフランジ
部（３ｃ）を持つ補強環（３ｂ）の周縁部分へ合成ゴム
あるいは合成樹脂等からなるシールリップ（３ａ）を成
形型にて成形せしめてなり、スリンガー（６）において
は、磁性リング（２）へ沿う該磁性リング（２）とほぼ
同形状に構成せしめることで容易に造形され、製造コス
トと装着嵌合性に優れたものとなる。
は、前記磁性環（２ａ）を外方から包む形状のフランジ
部（３ｃ）を持つ補強環（３ｂ）の周縁部分へ合成ゴム
あるいは合成樹脂等からなるシールリップ（３ａ）を成
形型にて成形せしめてなり、スリンガー（６）において
は、磁性リング（２）へ沿う該磁性リング（２）とほぼ
同形状に構成せしめることで容易に造形され、製造コス
トと装着嵌合性に優れたものとなる。
【００１０】これらシールリング（３）と磁性リング
（２）あるいはスリンガー（６）との一体化において
は、図２に示すように互いの補強環の軸方向部分を嵌合
装着せしめ、軸受（１）へ取付前に固着一体化を図るの
が一般的であり、ここでは装着作業性とか密封性に優位
がありまたコスト的にも優れているが、装着スペース、
シール要求性能等で形状に制約が架せられる場合等は係
合取付構造、カシメ取付構造、接着取付構造、鋲着取付
構造等の構造が選択できる。
（２）あるいはスリンガー（６）との一体化において
は、図２に示すように互いの補強環の軸方向部分を嵌合
装着せしめ、軸受（１）へ取付前に固着一体化を図るの
が一般的であり、ここでは装着作業性とか密封性に優位
がありまたコスト的にも優れているが、装着スペース、
シール要求性能等で形状に制約が架せられる場合等は係
合取付構造、カシメ取付構造、接着取付構造、鋲着取付
構造等の構造が選択できる。
【００１１】ここで重要なことは、前記磁性環（２ａ）
を外方から包む形状のフランジ部（３ｃ、あるいは６
ｃ）は、内包する磁性環（２ａ）が発生する磁場を有効
最大に回転数検出センサー（４）へ届かせるために、該
フランジ部（３ｃ、あるいは６ｃ）をほとんど抵抗なし
に透過せしめる非磁性材で形成することであり、これに
より強い保護構造を持ちながら他部へ影響を与えないも
のとなる。
を外方から包む形状のフランジ部（３ｃ、あるいは６
ｃ）は、内包する磁性環（２ａ）が発生する磁場を有効
最大に回転数検出センサー（４）へ届かせるために、該
フランジ部（３ｃ、あるいは６ｃ）をほとんど抵抗なし
に透過せしめる非磁性材で形成することであり、これに
より強い保護構造を持ちながら他部へ影響を与えないも
のとなる。
【００１２】次に、シールリップ（５ａ）を有したシー
ル部材（５）と磁性リング（２）及びスリンガー（６）
とからなる組合せシール構造にあっては、前記シールリ
ップ（５ａ）を磁性リング（２）の内側部へ弾性的に摺
接せしめる構造とすることで高精度が保たれ強力な密封
構造とすることができ、また必要ならシールリップ（５
ａ）の形成されない補強環（５ｂ）のもう一方の周端部
と磁性環（２ａ）の周端部とを近接配備すると該間隙部
をラビリンスシール構造とすることができるなどさらに
その密封力を向上せしめることが可能である。
ル部材（５）と磁性リング（２）及びスリンガー（６）
とからなる組合せシール構造にあっては、前記シールリ
ップ（５ａ）を磁性リング（２）の内側部へ弾性的に摺
接せしめる構造とすることで高精度が保たれ強力な密封
構造とすることができ、また必要ならシールリップ（５
ａ）の形成されない補強環（５ｂ）のもう一方の周端部
と磁性環（２ａ）の周端部とを近接配備すると該間隙部
をラビリンスシール構造とすることができるなどさらに
その密封力を向上せしめることが可能である。
【００１３】また、図１及び図２で示したベアリングシ
ールは回転する外輪（１ａ）の外周面部へ取り付け固定
せしめる構造を採用し、磁性環（２ａ）とシールリップ
（３ａ）に面積及び配置的余裕を持たせる構造とした
が、スペースさえ許せば外輪（１ａ）の内周部へ取り付
ける構造であっても差し支えなく、また図３に示すよう
に内輪（１ｂ）が回転する構造にあってもその回転数検
出性能は変わるものでない。
ールは回転する外輪（１ａ）の外周面部へ取り付け固定
せしめる構造を採用し、磁性環（２ａ）とシールリップ
（３ａ）に面積及び配置的余裕を持たせる構造とした
が、スペースさえ許せば外輪（１ａ）の内周部へ取り付
ける構造であっても差し支えなく、また図３に示すよう
に内輪（１ｂ）が回転する構造にあってもその回転数検
出性能は変わるものでない。
【００１４】
【発明の効果】本発明によると、回転パルスを発生する
磁性環（２ａ）は外方部へ位置するフランジ部（３ｃ、
あるいは６ｃ）によって完全に外気から隔離されてお
り、異物あるいは潤滑油等の被着から守られて正確で安
定した磁場を形成する。この安定した磁場があって初め
て回転数検出センサー（４）の感知性能が発揮されるも
のであり高精度な回転検出を行うものとなる。また、磁
性リング（２）とシールリング（３）あるいはシール部
材（５）は個別にに形成されるので高精度を保ち互いの
装着と軸受け部（１）への取付の精度を高めることがで
きその感知性能を大きく向上せしめた。更に、この発明
によれば、シールリング（３）と磁性リング（２）との
一体化、あるいは、スリンガー（６）と磁性リング
（２）との一体化は、磁性リング（２）の磁性環（２
ａ）をシールリング（３）の非磁性材製のフランジ部
（３ｃ）が外部方向から包み込む配置で、磁性リング
（２）の軸方向部とシールリング（３）の軸方向部とが
嵌合装着されることによって行われている。あるいは、
磁性リング（２）に沿い磁性リング（２）とほぼ同形状
に形成されているスリンガー（６）の非磁性材製のフラ
ンジ部（６ｃ）が、磁性リング（２）の磁性環（２ａ）
を外部方向から包み込む配置で、磁性リング（２）の軸
方向部とスリンガー（６）の軸方向部とが嵌合装着され
ることによって磁性リング（２）とスリンガー（６）と
の一体化が行われている。そこで、装着作業性、密封性
に優位があり、またコスト的にも優れたものになってい
る。
磁性環（２ａ）は外方部へ位置するフランジ部（３ｃ、
あるいは６ｃ）によって完全に外気から隔離されてお
り、異物あるいは潤滑油等の被着から守られて正確で安
定した磁場を形成する。この安定した磁場があって初め
て回転数検出センサー（４）の感知性能が発揮されるも
のであり高精度な回転検出を行うものとなる。また、磁
性リング（２）とシールリング（３）あるいはシール部
材（５）は個別にに形成されるので高精度を保ち互いの
装着と軸受け部（１）への取付の精度を高めることがで
きその感知性能を大きく向上せしめた。更に、この発明
によれば、シールリング（３）と磁性リング（２）との
一体化、あるいは、スリンガー（６）と磁性リング
（２）との一体化は、磁性リング（２）の磁性環（２
ａ）をシールリング（３）の非磁性材製のフランジ部
（３ｃ）が外部方向から包み込む配置で、磁性リング
（２）の軸方向部とシールリング（３）の軸方向部とが
嵌合装着されることによって行われている。あるいは、
磁性リング（２）に沿い磁性リング（２）とほぼ同形状
に形成されているスリンガー（６）の非磁性材製のフラ
ンジ部（６ｃ）が、磁性リング（２）の磁性環（２ａ）
を外部方向から包み込む配置で、磁性リング（２）の軸
方向部とスリンガー（６）の軸方向部とが嵌合装着され
ることによって磁性リング（２）とスリンガー（６）と
の一体化が行われている。そこで、装着作業性、密封性
に優位があり、またコスト的にも優れたものになってい
る。
【図１】本発明の装着状態を示す一実施例の断面図であ
る。
る。
【図２】本発明の一体化工程を示す一実施例の断面図で
ある。
ある。
【図３】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図４】本発明を用いない従来例を示す断面図である。
１ 軸受部
１ａ 外輪
１ｂ 内輪
２ 磁性リング
２ａ 磁性環
２ｂ 補強環
３ シールリング
３ａ シールリップ
３ｂ 補強環
３ｃ フランジ部
４ 回転数検出センサー
５ シール部材
５ａ 磁性リングへの内側部へ摺接するシールリップ
６ スリンガー
６ｃ フランジ部
７ オイルシール
８ パルス発生リング
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F16C 33/78
F16C 19/52
F16C 41/00
F16J 15/32 311
G01P 3/488
Claims (4)
- 【請求項１】自動車のホィール軸受部にあってその回転
数の検出と密封とをなさしめる弾性体と補強環からなる
ベアリングシールにおいて、 前記ベアリングシールは、軸方向部と当該軸方向部から径方向に延びる径方向部と
からなる補強環の前記径方向部の外部側面に、 弾性体と
強磁性材料を混合して形成した磁性環が配備されている
磁性リングと、軸方向部と当該軸方向部から径方向に延びる非磁性材製
のフランジ部とからなる補強環の前記フランジ部周縁 に
シールリップが設けられているシールリングとからな
り、前記磁性リングの磁性環を前記シールリングの非磁性材
製のフランジ部が外部方向から包み込む配置で、磁性リ
ングの軸方向部とシールリングの軸方向部とが嵌合装着
されることによって磁性リングとシールリングとが一体
化され、この嵌合装着された軸方向部が軸受けの回転す
る側に取り付け固定されて組み合わせシール構造となっ
ている ことを特徴としたベアリングシール。 - 【請求項２】磁性リングの軸方向部の径方向外周面部
に、シールリングの軸方向部の径方向内周面部が嵌合装
着されることによって磁性リングとシールリングとが一
体化されると共に、磁性リングの軸方向部の径方向内周
面部が、軸受けの外輪の径方向外周面部に取り付け固定
されていることを特徴とした請求項１記載のベアリング
シール。 - 【請求項３】 自動車のホィール軸受部にあってその回
転数の検出と密封とをなさしめる弾性体と補強環からな
ったベアリングシールにおいて、 前記ベアリングシールは、軸方向部と当該軸方向部から径方向に延びる径方向部と
からなる補強環の前記径方向部の外部側面に、 弾性体と
強磁性材料を混合して形成した磁性環が配備されている
磁性リングと、 該磁性リングの内側部へ摺接するシールリップを有した
シール部材とを組み合わせた組合せ構造からなり、前記磁性リングに沿い前記磁性リングとほぼ同形状に形
成されているスリンガーの非磁性材製のフランジ部が、
前記磁性リングの磁性環を外部方向から包み込む配置
で、磁性リングの軸方向部とスリンガーの軸方向部とが
嵌合装着されることによって磁性リングとスリンガーと
が一体化され、この嵌合装着された軸方向部が軸受けの
回転する側に取り付け固定されて組み合わせシール構造
となっている ことを特徴としたベアリングシール。 - 【請求項４】シール部材を構成する補強環のシールリッ
プが形成されていない側の周端部と、磁性リングの補強
環の径方向部の外部側面に配備されている磁性環の周端
部とが近接配備されて両者の間に形成される隙間部にラ
ビリンスシール構造が形成されていることを特徴とした
請求項３記載のベアリングシール。
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| JP13137098A JP3453699B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | ベアリングシール |
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|---|---|---|---|
| JP13137098A JP3453699B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | ベアリングシール |
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ID=15056358
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP13137098A Expired - Fee Related JP3453699B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | ベアリングシール |
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1998
- 1998-04-23 JP JP13137098A patent/JP3453699B2/ja not_active Expired - Fee Related
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