JP3434078B2 - 輪転印刷機の版替え装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、輪転印刷機、特にウエ
ブの両面を印刷するウエブ輪転印刷機の版替え装置、そ
れも、それぞれ少なくとも１つの印刷ユニットを有し、
この印刷ユニットが、胴周に巻付けられる版端部をクラ
ンプする版締め機構を胴ギャップ内に備えており、ま
た、版胴から外された版を除去する装置と、版胴と組合
わされた、新しい版を送り込む装置とが備えられている
形式のものに関する。

【０００２】

【従来の技術】ヨーロッパ特許出願公開第０４３１ ５
７５ Ａ２号明細書には、１列の複数印刷ユニットを有
する枚葉輪転印刷機用の版供給装置が開示されている。
版を受容するカセットが印刷ユニットの後側に旋回可能
に組付けられている。休止位置へ移動させるには、カセ
ットは印刷ユニット後壁へ向って旋回させられ、作業位
置では、空気シリンダを介して版胴表面と接触せしめら
れる。カセットが非接触位置又は休止位置に在る時に
は、個々の印刷ユニット間に操作員がカセットに接近で
きるような空きスペースがない。版胴又は版胴胴周と接
触するカセット前部には押圧ローラが備えられ、これに
より版に圧力が加えられることによって、版供給過程の
間に版胴胴周に正しく版が巻付けられる。しかし、版胴
と接触するこれら旋回可能のローラは、別個の機構から
成るため、別に費用を要する欠点を有している。

【０００３】同一出願人によるヨーロッパ特許出願公開
第０４３５ ４１３ Ａ２号明細書及び公開第０４３５
４１０ Ａ２号明細書には、輪転印刷機特に枚葉輪転
印刷機用の版替え装置が開示されている。これらの装置
も、また、版胴の胴周に接触可能な旋回可能のカセット
を有している。このカセットは版胴から除去された版
や、新たに供給される版のいずれをも保持できる。この
カセットの構成上の一特徴は、内部に保持される版を重
力の作用を利用して、上方から胴周上に供給する点であ
る。

【０００４】ウエブ輪転印刷機であって、たとえば上下
に配置された印刷ユニットを有する形式の場合には、版
を下側のユニットへ上から供給することは不可能であ
る。２つの隣接印刷ユニット間の空きスペースを横切る
ウエブを切断せねばならないからである。その場合、ウ
エブを新たに引出さねばならず、その結果、ウエブ材料
が多量に無駄となり、印刷機の停止時間が不当に長引く
ことになる。したがって、前述の先行技術による旋回可
能なカセットは、下側の印刷ユニットと接触させるには
不適当である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来技術に見られる欠
点を考慮に入れ、本発明が目的とするところは、印刷機
の下側印刷ユニットの版替えがウエブを切断することな
しに可能な版替え装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、この目
的は次のようにすることにより達成された。すなわち、
印刷機の下側印刷ユニットに近接して保持装置を配置
し、それによって、版の一部が、版胴円筒面と接線方向
に接触する状態で版胴に供給されるようにしたのであ
る。

【０００７】本発明のこの解決策では、版胴弾力性が利
用される。したがって、版の前方部分が版胴の曲率に対
する接線とほぼ平行に位置づけられ、版前方部分を曲げ
ることにより、版胴のギャップに接近するにつれて版の
前縁、すなわちくわえ端が前記ギャップ内へ突入するよ
うにされ、そうすることによって新しい版が版胴の所定
位置にもたらされる。版は、そのように受容される一
方、垂直の、スペースを要しない姿勢に保持され、印刷
ユニット間の空きスペースへの接近性が制限されること
はない。更に、２つの各印刷ユニット間に延びるウエブ
は、そのままにしておくことができる。下側印刷ユニッ
トへ供給される版により損傷される危険はないからであ
る。

【０００８】本発明の別の特徴によれば、保持装置は、
旋回軸線を中心として旋回可能な支持面上に配置されて
いる。この旋回軸線は版胴の回転軸線と平行に延びてい
る。支持面上の保持装置は、版が平らに供給されるよう
に配置されている。更に、旋回可能な支持面上の保持装
置は、有利には共通の真空装置に統合しておくことがで
きる。この真空装置は、旋回可能の保持装置を、版の供
給の間、版胴円筒面に対し接線方向に方位づけるさい、
作動状態を維持する。こうすることにより、印刷ユニッ
ト間の自由スペース内に吊される状態となる新しい版の
後部が保持装置により保持される一方、新しい版の前縁
は、その接線方向の方位の結果として、版胴のギャップ
内に突入し、これにより新しい版内に一定の予圧が生ぜ
しめられる。

【０００９】アクチュエータユニットを介して旋回可能
な支持面は、版の後部が通過した後、その出発位置へ戻
され、アングル状の版後部の通過が可能になる。

【００１０】本発明の別の特徴によれば、供給装置は、
供給される版のくわえ端を一時的に支持する保持部材を
有している。

【００１１】更に、この保持部材は、印刷機壁内に取付
けられ、保持部材と接続されたアクチュエータユニット
を介して水平方向に可動である。これら保持部材は簡単
な受容ピンである。このピンは有利な代替手段である一
方、構成も容易で、製造費も廉価である。版胴上に新し
い版を正確に取付けるために、前記一時的な保持部材は
版を横方向に整列させるストッパを有している。

【００１２】下側印刷ユニットの版胴とは、インフィー
ド装置及び除去装置が組合されている。除去装置は、固
定的なストッパ部材と旋回可能の保持装置とを有してい
る。旋回可能の保持装置は、版胴円筒面と接触する位置
から、ストッパ部材に接触する位置へ旋回できる。この
旋回運動はアクチュエータユニットにより行なわれる。
このユニットは、印刷ユニット側壁内に可動に取付けら
れ、圧力媒体を負荷されている。版の後端が、版胴の胴
周から除去されるさいに支えられるストッパ部材は定置
ストッパとして構成されている。除去される版に向いた
側には、減摩材料が備えられているので、版の印刷面は
穏かに扱われる。版の後端がストッパ部材に支えられる
ようにするためには、ストッパ部材は、版胴の均分円弧
（ｅｑｕａｔｏｒｉａｌ ａｒｃ）を越えて延びるよう
に位置せしめられており、したがって、取替えられる版
の、解離された後端は、いずれにしても支えられる。

【００１３】

【実施例】以下で、本発明の既述の特徴及びその他の特
徴を、添付図面につき詳説する。

【００１４】図１には除去される版Ａを有する版胴１の
部分側面図である。版のくわえ端２８とくわえじり２９
とが、版胴１のギャップ１１内に保持されている。くわ
えじり２９はクランプ部材により固定されている。版胴
１の円筒面は、インフィード装置５及びその下方に位置
する除去装置６と組合されている。新しい版Ｂ上方の曲
線群は版Ｂが受容ピン７２上に懸架されるさいに取る位
置を示したものである。

【００１５】この場合の版胴１の回転方向は矢印２で示
されており、逆時計回り方向である。アクチュエータユ
ニット５４，５８は、図１には示されていない側壁の支
持部６０，６１に取付けられている。

【００１６】アクチュエータユニット５４により、レバ
ー５３が旋回軸線５２を中心として回転せしめられる。
レバー５３のこの回転運動により、支持面５０が旋回軸
線５２を中心として運動する。また支持面５０上には複
式空気式保持装置５１が備えられている。この保持装置
５１は中央真空装置５１′と接続されている。真空装置
５１′は、本発明の客体ではないので、線分で示すにと
どめる。

【００１７】支持体６１はアクチュエータユニット５８
を保持している。ユニット５８は旋回軸５６を中心とし
て回転可能のレバー５７に作用する。旋回軸５６には、
一様の間隔をおいた数個の旋回カム５５が付加されてい
る。旋回カム５５は、版胴１の円筒面と版ストッパ５
９，５９′の前面との間のスペース内を可動である。版
ストッパ５９，５９′は固定取付けされ、その版Ａの印
刷面に向いた側には、減摩層が備えられている。このた
め、版Ａが滑り落ちても、その印刷面は損傷することは
ない。

【００１８】図２は本発明の装置の前面図である。アク
チュエータユニット７０，７４は、それぞれ印刷ユニッ
トの側方部分４，７に取付けられている。アクチュエー
タユニット７０，７４は受容ピン７２，７３に作用す
る。受容ピン７２は横方向ストッパ７１を有している。
このストッパ７１のところで、版胴１の円筒面に供給さ
れる新しい版Ｂが整列せしめられる。複数の版が並列取
付けされる版胴１を有する輪転印刷機の場合、もちろ
ん、複数の版の版替え装置を用いることができる。

【００１９】図２には、また、次のことが示されてい
る。すなわち、旋回可能の支持面５０が等しく分配配置
された複式空気式保持装置５１を有しており、これら保
持装置が共通の真空装置と接続されているため、固定さ
れる版が一様に前記保持装置に吸着される。版ストッパ
５９，５９′は、旋回可能の支持面５０の下方に見え、
部分的に支持面に覆われている。同じく印刷ユニットの
側部４，７に取付けられている旋回軸５６にはピボット
カム５５，５５′が付加されており、版胴１から取外さ
れる版Ａのくわえ端２８が、これらのピボットカム５
５，５５′によって支えられている。図１と関連して既
に説明した通り、各アクチュエータユニット５４，５８
は、印刷ユニット側部４，７内の支持体６０，６１上に
可動に取付けられている。

【００２０】図３には、版のくわえ端２８を保持する部
材７２，７３の詳細図が示されている。この図から分か
るように、受容ピン７２，７３が、アクチュエータユニ
ット７０，７４内に保持されている。ユニット７０，７
４は、空気式、電磁式いずれの方式であってもよい。

【００２１】図４に示されているように、新しい版Ｂの
くわえ端２８′は、横ストッパ７１を有する受容ピン７
２によって一時的に保持される。新しい版Ｂの前面区域
が保持装置５１上に載せられている。保持装置は旋回可
能の支持面５０上に一様に分配配置されている。支持面
５０の、図４に示されている位置は、旋回軸５２を中心
とする旋回軌跡上の休止位置をなしている。したがっ
て、レバー５３とピストン形式のアクチュエータユニッ
ト５４とは休止状態である。ユニット５４には圧力媒体
が供給され、圧力媒体はレバー５３と協働する。

【００２２】版胴１の円筒面上に張られており、取外し
の対象となる版Ａのくわえじり２９は、胴ギャップ１１
内のクランプ部材により解離される。クランプ部材は、
本発明の客体ではないので、図示されていない。ギャッ
プ１１から外された版のくわえじり２９は、定置の版ス
トッパ５９，５９′に支えられる。これら版ストッパ５
９，５９′は、それぞれ減摩層を有しているので、スト
ッパに接触しても版面を損傷させることはない。版胴１
が、矢印３で示した時計回り方向に回転するにつれて、
旋回軸５６を中心として可動のピボットカム５５，５
５′が、取外される版Ａの下へ移動する。それにより版
Ａは、版胴１の円筒面から、文字通り剥ぎ取られる。ピ
ボットカム５５，５５′は、アクチュエータユニット５
８によりそれぞれの位置に保持される。ユニット５８と
旋回軸５６とはレバー５７を介して連結されている。

【００２３】図５に示されているのは、ほとんど３６０
°版胴１が回転した状態を示した図である。版胴１のこ
の回転運動は時計回り３に行なわれた。新しい版Ｂのく
わえ端２８′は、未だ受容ピン７２により固定的に保持
されている。支持面５０に設けられた空気式保持装置５
１は未だ真空化されていず、新しい版Ｂは、この位置に
単に自重で載っているだけである。

【００２４】また、図５に見られるように、ピボットカ
ム５５，５５′は、今や版Ａの下へ移動し、版胴１が時
計回り方向へ更に回転するにつれて、版Ａのくわえ端２
８がギャップ１１の外へ脱出せしめられる。この状態で
は、除去対象の版Ａの印刷面が版ストッパ５９，５９′
と接触していない点を注意せねばならない。版胴１が、
ピボットカム５５，５５′に支持された版Ａと共に回転
運動を行なう間、旋回軸５６、レバー５７、アクチュエ
ータユニット５８は符号５で示した位置に留まってい
る。矢印３方向での版胴１の運動は緩速で行なわれる。

【００２５】図６に示した版Ａの取外し段階では、ピボ
ットカム５５，５５′が版のくわえ端２８をギャップ１
１から脱出させる。くわえ端２８は鉤状なので、ピボッ
トカム５５，５５′に引掛かる状態となる。そのさい作
用する力は自重のみである。図６に示されている位置で
は、旋回軸５６は版Ａの裏側に接触し、付加的な支えと
なる。

【００２６】図７にはアクチュエータユニット５８のピ
ストンロッドがユニット５８内へ移動することにより、
旋回軸５６を中心としてレバー５７が移動した状態が示
されている。これにより、版Ａは版ストッパ５９，５
９′の方向へ移動し、除去し易くなる。次いで、版胴１
の回転方向が逆転し、逆時計回り方向、すなわち矢印２
方向に回転する。これにより、ギャップ１１が、新しい
版Ｂのくわえ端２８を一時的に保持している受容ピン７
２，７３の方向へ移動する。

【００２７】矢印２方向への版胴１の回転運動の間、新
しい版Ｂを固定するためのすべての部材は、未だ休止し
ている。

【００２８】図８には、新しい版Ｂの前方区域が版胴１
の円筒面に接触した状態が示してある。この状態では、
ピボットカム５５，５５′は休止状態である。版胴１の
ギャップ１１が図８に示した位置に達する直前に、くわ
え端２８′を一時保持していた保持ピン７２，７３が水
平方向に引込められ、それによりくわえ端２８′が解放
される。同時に、新しい版Ｂの前方部分を支持している
空気式保持装置５１に真空装置５１′から負圧が供給さ
れ、それによって、版Ｂの前方部分が版胴１の円筒面に
対して押付けられる。前方部分と円筒面との密な接触に
より、かつまた、くわえ端２８′の鉤状の構成により、
くわえ端２８′がギャップ１１を通過するさい、くわえ
端２８′をギャップ内へ突入させる係合力が生ぜしめら
れ、くわえ端に作用する。この係合力は、ピストン式の
アクチュエータユニット５４がレバー５３を移動させる
ことで更に高まり、それにより、版胴１の円筒面の接線
とほぼ平行に保持面５０が方位づけられる。加えて、前
記係合力は、くわえ端２８′の後背区域の湾曲により、
更に高められる。ピストン式のアクチュエータユニット
５４は、電磁式、電気式、液圧式、空気式のいずれかの
手段により操作するのが有利である。この種の手段によ
り、ユニット５４は、ギャップ１１がくわえ端２８′が
対向位置に来た正確にその瞬間に、版Ｂを保持する保持
面５０を軸５２を中心として旋回させることができる。
矢印２方向へ緩速で版胴１を更に回転させることによっ
て、くわえ端２８′はギャップ１１のリム２７に接触す
る。版胴１が緩速で更に回転すると、版Ｂは版胴１の胴
周に巻付けられる。

【００２９】図９には、版胴１の胴周に新しい版Ｂを取
付ける次の過程が示してある。図から分かるように、く
わえ端２８′は、今やギャップ１１のリム２７に密着し
ている。これにより、版Ｂは版胴１の胴周に対し接線方
向に位置せしめられることになった。

【００３０】更に、版胴１が矢印２方向へ回転すると、
保持装置５１は真空化され、胴周に巻付けられている
間、版は吸引力を受けることになる。これにより、胴周
への一様な張付けが可能になる。版Ｂの取付けの間、レ
バー５３、保持面５０、アクチュエータユニット５４は
図示の休止位置にとどまる。

【００３１】図１０には、胴周への版Ｂの取付け最終段
階が示されている。版胴１は、緩速で矢印２方向に約２
７０°回転した状態で示されている。この場合、版Ｂの
くわえじり２９′は、実線で示された保持面と同一線上
に位置している。この時点で負圧供給は停止され、保持
装置５１は版Ｂの後方部分を解放する。ピストンロッド
がアクチュエータユニット５４から送出されることによ
り、レバー５３が、旋回軸５２を中心として保持面５０
と一緒に旋回し、破線で示した出発位置（図１の位置）
へ移動する。これにより、鉤状のくわえじり２９′が保
持面５０上方を通過し易くなる。版胴１の胴周と協働す
る圧力手段（図示せず）により、くわえじり２９′がギ
ャップ１１にそう入され、クランプ部材によりロックさ
れる。

【００３２】版ストッパ５９，５９′は、版胴１の均分
平面３０を超えて延びるように位置せしめられている。
これにより、版Ａが外された後、くわえじり２９が、版
胴１の円筒面と版ストッパ５９の面とにより形成される
ホッパ形スペース内へ入り、くわえ端２８が損傷なしに
ピボットカム５５，５５′により受取られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】下側の印刷ユニットの版胴周囲の側面図。

【図２】本発明による版替え装置の前面図。

【図３】くわえ端を一時的に保持する部材の詳細図。

【図４】版胴円筒面に固定された版を除去する過程の開
始段階を示した図。

【図５】旋回可能の保持装置上に、除去される版の前方
部分が載せられる段階を示した図。

【図６】版胴のギャップから版のくわえ端が外される様
子を示した図。

【図７】除去される版Ａの除去位置を示した図。

【図８】支持面上の新しい版Ｂの前方部分が版胴の円筒
面に接触した段階を示した図。

【図９】版Ｂのくわえ端が版胴ギャップに係止された段
階を示した図。

【図１０】版Ｂが版胴円筒面上へ送られる間の保持面の
旋回位置を示した図。

【符号の説明】

Ａ 取外される版 Ｂ 取付けられる版 １ 版胴 ２ 逆時計回りの矢印 ３ 時計回りの矢印 ４，７ 側方部分 ５ インフィード装置 ６ 除去装置 １１ 版胴のギャップ ２７ ギャップのリム ２８，２８′ 版のくわえ端 ２９，２９′ 版のくわえじり ３０ 版胴の均分平面 ５０ 保持面 ５１′ 真空装置 ５２，５６ 旋回軸 ５３ レバー ５４，５８，７０，７４ アクチュエータユニット ５５，５５′ ピボットカム ５９，５９′ 版ストッパ ６０，６１ 側方部分内の保持体 ７１ 横方向ストッパ ７２，７３ 受容ピン

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 390009232 ハイデルベルガー ドルツクマシーネン アクチエンゲゼルシヤフト Ｈｅｉｄｅｌｂｅｒｇｅｒ Ｄｒｕｃｋ ｍａｓｃｈｉｎｅｎ ＡＧ ドイツ連邦共和国 ハイデルベルク ク アフユルステン−アンラーゲ 52−60 Ｋｕｒｆｕｅｒｓｔｅｎ−Ａｎｌａｇｅ 52−60，Ｈｅｉｄｅｌｂｅｒｇ，Ｆｅ ｄｅｒａｌ Ｒｅｐｕｂｌｉｃ ｏｆ Ｇｅｒｍａｎｙ (72)発明者 ジャン−クロード マルマン フランス国 エストレース−サン−ドゥ ニ アレー デイロンデルス 22 (56)参考文献 特開 平３−184848（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−23957（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−176150（ＪＰ，Ａ) 西独国特許出願公開4231901（ＤＥ, Ａ１) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B41F 27/12

Claims (22)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 輪転印刷機の版替え装置であって、前記
   印刷機が、周面上に巻付けられた版の両端を受容する版
   胴（１）を備えた少なくとも１つの印刷ユニットを有し
   ており、前記版胴（１）が、ギャップ（１１）内にクラ
   ンプ手段を有し、取替えられる版（Ａ）を取外す除去装
   置（６）、及び取付け固定される新しい版（Ｂ）のイン
   フィード装置（５）と組合されている形式のものにおい
   て、 下側印刷ユニットの版胴（１）に近接して、前記新しい
   版（Ｂ）をバイアスするように、及び前記版胴（１）に
   供給される新しい版（Ｂ）のくわえ端（２８′）から延
   びた領域を、前記版胴（１）の外部円筒面に対する接線
   に対して実質的に平行な方向に向き付けるように、保持
   手段（５０，５１）が配置されており、これにより、前
   記くわえ端（２８′）が前記版胴（１）の外部円筒面に
   係合し、新しい版の後部が自由スペース内に吊されるこ
   とを特徴とする、輪転印刷機の版替え装置。
2. 【請求項２】 保持装置（５１）が、旋回軸線（５２）
   を中心として旋回可能の支持面（５０）上に配置されて
   いることを特徴とする、請求項１記載の版替え装置。
3. 【請求項３】 旋回軸線（５２）が版胴（１）の回転軸
   線と平行に延びていることを特徴とする、請求項２記載
   の版替え装置。
4. 【請求項４】 旋回可能の支持面（５０）上に、保持装
   置（５１）が一様に分配配置されていることを特徴とす
   る、請求項２記載の版替え装置。
5. 【請求項５】 旋回可能な支持面（５０）上の保持装置
   （５１）が共通の真空装置（５１′）と接続されている
   ことを特徴とする、請求項２記載の版替え装置。
6. 【請求項６】 新しい版(Ｂ)の供給過程で、旋回可能の
   保持装置（５０，５１）が、接線に沿って版胴円筒面に
   接触せしめられる間、真空装置（５１′）が作動状態に
   されていることを特徴とする、請求項１又は５記載の版
   替え装置。
7. 【請求項７】 旋回可能の支持面（５０）が起動ユニッ
   ト（５４）を介して可動であることを特徴とする、請求
   項２記載の版替え装置。
8. 【請求項８】 新しい版（Ｂ）のくわえじり（２９′）
   が通過後に、旋回可能の支持面（５０）がその出発位置
   へ戻されることを特徴とする、請求項２記載の版替え装
   置。
9. 【請求項９】 インフィード装置（５）が新しい版
   （Ｂ）のくわえ端（２８′）を一時的に保持する保持部
   材（７２，７３）を有することを特徴とする、請求項１
   記載の版替え装置。
10. 【請求項１０】 くわえ端（２８′）の一時的保持部材
    （７２，７３）が水平方向に可動であることを特徴とす
    る、請求項９記載の版替え装置。
11. 【請求項１１】 起動ユニット（７０，７４）が、くわ
    え端（２８′）の一時的保持部材（７２，７３）と組合
    されていることを特徴とする、請求項９記載の版替え装
    置。
12. 【請求項１２】 くわえ端(２８′)の一時的保持部材
    （７２，７３）が受容ピンとして構成されていることを
    特徴とする、請求項９記載の版替え装置。
13. 【請求項１３】 くわえ端（２８′）の一時的保持部材
    （７２，７３）の一方が、版（Ｂ）の整列用ストッパ
    （７１）を有するように構成されていることを特徴とす
    る、請求項９記載の版替え装置。
14. 【請求項１４】 除去装置（６）が定置ストッパ部材
    （５９，５９′）と、旋回可能の支持部材（５５，５
    ５′）とを有することを特徴とする、請求項１記載の版
    替え装置。
15. 【請求項１５】 旋回可能の支持部材（５５，５５′）
    が、版胴（１）円筒面との接触位置から、ストッパ部材
    （５９，５９′）と接触する位置へ可動であることを特
    徴とする、請求項１４記載の版替え装置。
16. 【請求項１６】 旋回可能の支持部材（５５，５５′）
    が起動ユニット（５８）を介して操作可能であり、起動
    ユニット（５８）は側部（４）に組付けられ、かつ圧力
    媒体を供給されていることを特徴とする、請求項１４記
    載の版替え装置。
17. 【請求項１７】 ストッパ部材（５９，５９′）が、版
    ストッパとして構成され、除去される版（Ａ）のくわえ
    じり（２９）が、これらストッパにより支えられること
    を特徴とする、請求項１４記載の版替え装置。
18. 【請求項１８】 除去される版（Ａ）に向い合う、スト
    ッパ部材（５９，５９′）の側が減摩材料を有すること
    を特徴とする、請求項１４記載の版替え装置。
19. 【請求項１９】 ストッパ部材（５９，５９′）が版胴
    （１）の均分平面（ｅｑｕａｔｏｒｉａｌｐｌａｎｅ）
    を越えるように配置されていることを特徴とする、請求
    項１４記載の版替え装置。
20. 【請求項２０】 版（Ｂ）のくわえ端（２８′）の一時
    的保持部材（７２，７３）が、前記くわえ端（２８′）
    を空気式保持装置（５１）の操作により解放することを
    特徴とする、請求項１から１９までのいずれか１項に記
    載の版替え装置。
21. 【請求項２１】 起動ユニット（５４，５８，７０，７
    ４）が、空気式ピストン型シリンダユニットとして構成
    されていることを特徴とする、請求項１から２０までの
    いずれか１項記載の版替え装置。
22. 【請求項２２】 起動ユニット（５４，５８，７０，７
    ４）が電動モータにより操作されるように構成されてい
    ることを特徴とする、請求項１から２１までのいずれか
    １項に記載の版替え装置。