JP2009285954A - 版交換装置及び印刷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】版交換装置及び印刷機に関し、簡素な構成により、新版の版胴への自動装着時に新版を運ぶ吸盤に新版のくわえ尻部が干渉することを防止できるようする。
【解決手段】刷版100の裏面を吸着して支持する複数の吸盤42と、吸盤を装着され、吸盤に吸着支持された刷版のくわえ部100aが版胴のギャップに到達するように移動する移動部材41と、吸盤の前記移動の終点位置に固定され、吸盤の刷版に対する吸着力よりも弱い弾性力で刷版の裏面に圧接し、刷版の移送時に裏面又は裏面から突出したくわえ尻部が摺動するガイド面51aを有する弾性ガイドプレート50と、をそなえ、弾性ガイドプレート50は、吸盤が終点位置で刷版の裏面の吸着を解除すると、弾性力によって刷版を吸盤から離隔させるように配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷機の版胴に刷版を自動で装着するための版交換装置、及び、これをそなえた印刷機に関するものである。
印刷機には、版胴への版の着脱を自動で行なう版交換装置を備えているものがある。
例えば、印刷機の刷版交換時に適宜オペレータが補助動作をしながら、ある程度自動化して刷版交換を行なうようにした半自動版交換技術(特許文献1参照)や、版交換にかかる一定の処理工程をオペレータの補助動作を不要として行なえるようにした自動版交換技術(特許文献2参照)が提案されている。
特許文献2には、版胴への刷版の装着を自動的で行なう版自動装着に関し、左右方向に間隔を空けて設けられた複数の吸盤によって新版を保持して版胴に供給して、自動的に新版を版胴に装着する版交換カセットを備えた印刷機の技術が提案されている。
このような版自動装着の際には、新版を吸盤で吸着保持して移動させて、先端のくわえ部を版胴のギャップ部に到達させてギャップ部に係止させて、その後、吸盤による吸着から新版を開放して、版胴を回転させながら新版を版胴の外周に巻装させていく。この際、刷版の後端には屈曲したくわえ尻部が形成されているので、新版を開放した吸盤に対して、版胴の外周に巻装させていく際に、新版のくわえ尻部がこの吸盤上を移動することになり、吸盤と干渉してしまう。
このような観点から、版自動装着の際に、版のくわえ尻部が吸盤と干渉しないようにする技術が必要になる。
かかる従来の技術としては、例えば、図9に示すようなものがある。この技術では、ベース111上に突出して備えられた吸盤112と、ベース111上にエアシリンダ113を介して出没可能に備えられたガイドプレート114とを、何れも左右方向(図9の紙面と直行する方向)に間隔を空けて複数設け、新しい刷版(新版)100を版胴に移送する際には、図9(a),(b)に示すように、新版100を吸盤112で吸着保持してベース111を移動させて新版100のくわえ部100aを図示しない版胴のギャップ部に到達させる。この際には、エアシリンダ113を収縮させ、ガイドプレート114を吸盤112の吸着面よりも下方に没した状態としておく。
その後、新版100を吸盤112による吸着から開放して、版胴を回転させながら新版100を版胴の外周に巻装させていくが、この新版100の吸着開放後には、図9(c)に示すように、エアシリンダ113を伸長させて、ガイドプレート114を吸盤112の吸着面よりも上方に突出した状態とする。これにより、新版100の後端に屈曲形成されたくわえ尻部100bは、ガイドプレート114の後端部に下降傾斜するように形成されたガイド面114aに案内されてガイドプレート114上を移動し、吸盤112との干渉が回避される。
特開2008−55794号公報 特開2007−223207号公報
しかしながら、図9に示す新版100のくわえ尻部100bと吸盤112との干渉回避構造では、ガイドプレート114を出没させるエアシリンダ113が必要であり、また、このエアシリンダを適切なタイミングで伸縮させることも必要であるため、装置の構成が複雑になり、装置コストの増加も招く。
また、ベース111上には、吸盤112とエアシリンダ113を介したガイドプレート114とが装備されるので、ベース111が大きくなり、吸盤112やガイドプレート114を載せたベース111の重量も大きくなり、ベース111を移動させる駆動系の負担も大きくなる。また、この点でも装置コストの増加も招く。
本発明は、このような課題に鑑み案出されたもので、エアシリンダを要することのない簡素な構成により、新版の版胴への自動装着時に新版を運ぶ吸盤に新版のくわえ尻部が干渉することを防止することができるようにした、版交換装置及び印刷機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の版交換装置(請求項1)は、印刷機の版胴に刷版を自動で装着する装置であって、左右方向に間隔を空けて設けられ前記刷版の裏面を吸着して支持する複数の吸盤と、前記吸盤を装着され、前記吸盤に吸着支持された前記刷版のくわえ部が前記版胴のギャップに到達するように移動する移動部材と、前記吸盤の前記移動の終点位置に固定され、前記吸盤の前記刷版に対する吸着力よりも弱い弾性力で前記刷版の裏面に圧接し、前記刷版の移送時に該裏面又は該裏面から突出したくわえ尻部が摺動するガイド面を有する弾性ガイドプレートと、をそなえ、前記弾性ガイドプレートは、前記吸盤が前記終点位置で前記刷版の裏面の吸着を解除すると、前記弾性力によって前記刷版を前記吸盤から離隔させるように配置されていることを特徴としている。
前記弾性ガイドプレートの支持部には、前記移動部材が前記吸盤の前記終点位置又は該終点位置近傍に到達すると、該移動部材又は該移動部材と一体の連動部材と当接可能な当接部材が備えられ、前記弾性ガイドプレートは、自然の状態では前記ガイド面が前記刷版の前記裏面から離隔していて、前記当接部材が前記移動部材又は前記連動部材と当接すると前記ガイド面が前記裏面に圧接するように配置されていることが好ましい(請求項2)。
また、前記移動部材には、前記移動の方向と直角な幅方向に延びて前記吸盤を支持する梁状部材が用いられ、前記梁状部材よりも刷版装着側には、前記吸盤の移動軌跡及び前記弾性ガイドプレートと干渉しない範囲で前記梁状部材の移動領域を覆うカバー部材が装備されていることが好ましい(請求項3)。
さらに、前記吸盤が前記終点位置に到達し、前記刷版のくわえ部が前記版胴のギャップに到達すると、前記版胴を微小回転させ前記くわえ部を前記ギャップ内に嵌入させ係止させる運転制御装置をそなえ、前記版胴の前記微小回転時に、前記吸盤に吸着し支持された前記刷版の前記嵌入,係止動作に伴う微小移動を許容するように、前記移動部材が、ベース部材と該ベース部材に対して前記移動の方向に相対動可能に連係され前記吸盤を支持する梁状部材とに分割構成されると共に、前記ベース部材と前記梁状部材との間に、前記微小移動に伴って伸縮するバネが介装され、前記微小移動に伴う前記ベース部材と前記梁状部材との相対変位を検出する相対変位検出センサが装備されていることが好ましい(請求項4)。
この場合、前記運転制御装置は、前記相対変位検出センサの検出信号から前記くわえ部が前記ギャップ内に嵌入,係止されたことの検出信号を受けて、前記吸盤による前記刷版の吸着を解除すると共に、前記版胴を回転させて前記刷版の前記版胴の外周への巻装を開始することが好ましい(請求項5)。
本発明の印刷機(請求項6)は、請求項1〜5の何れか1項に記載の版交換装置と、前記版交換装置により刷版を自動で装着される版胴とを備えていることを特徴としている。
本発明の版交換装置(請求項1)及びこれを備えた印刷機(請求項6)によれば、版胴に刷版を自動で装着する際に、複数の吸盤に刷版の裏面を吸着し支持させて、吸盤を装着された移動部材を移動させて、吸盤に吸着支持された刷版のくわえ部を版胴のギャップに到達させる。この後、吸盤が、くわえ部をギャップに到達させた終点位置で、刷版の裏面の吸着を解除すると、吸盤のかかる終点位置に固定された弾性ガイドプレートの、刷版の裏面に圧接していたガイド面が、刷版を押圧しながら吸盤の吸着面よりも突出して刷版を吸盤から離隔させる。これによって、その後、刷版が版胴に巻き付けられていく際に、刷版の裏面側に屈曲して突出したくわえ尻部は、ガイド面に案内されて、吸盤に干渉することなく移動する。もちろん、弾性ガイドプレートの刷版を押圧する弾性力は、吸盤の刷版に対する吸着力よりも弱いので、刷版の吸盤への吸着は支障なく行なえる。
したがって、エアシリンダやエアシリンダを適切なタイミングで伸縮させる制御等を要することのない簡素な構成により、新しい刷版の版胴への自動装着時に、刷版のくわえ尻部が刷版を運ぶ吸盤に干渉することを防止することができ、装置コストの増加も抑制することができる。
また、本発明の版交換装置(請求項2)及びこれを備えた印刷機(請求項6)によれば、移動部材が移動して吸盤の終点位置又は終点位置近傍に到達する前には、弾性ガイドプレートの支持部に備えられた当接部材が、移動部材又はこの移動部材と一体の連動部材と当接しない自然の状態となるため、ガイド面が刷版の裏面から離隔している。したがって、移動部材の移動により吸盤に吸着支持された刷版をそのくわえ部が版胴のギャップに到達させるまで或いはその直前までの移動区間で、ガイド面が刷版の裏面から離隔した状態となり、ガイド面が刷版を吸盤へ吸着支持させる妨げになったり、刷版の移動の抵抗になったりすることがない。
そして、移動部材が移動して吸盤の終点位置又は終点位置近傍に到達すると、弾性ガイドプレートの支持部に備えられた当接部材が、移動部材又はこの移動部材と一体の連動部材と当接して、ガイド面を裏面に圧接させるので、刷版の裏面の吸着を解除すると、刷版の裏面に圧接する弾性ガイドプレートのガイド面が、刷版を押圧しながら吸盤の吸着面よりも突出して刷版を吸盤から離隔させる。したがって、その後、刷版が版胴に巻き付けられていく際に、刷版のくわえ尻部の吸盤への干渉を防止することができる。
また、本発明の版交換装置(請求項3)及びこれを備えた印刷機(請求項6)によれば、移動部材には、移動の方向と直角な幅方向に延びて吸盤を支持する梁状部材が用いられているので、移動部材を少なくとも移動方向に小型化することができる。また、梁状部材よりも刷版装着側には、吸盤の移動軌跡及び弾性ガイドプレートと干渉しない範囲で梁状部材の移動領域を覆うカバー部材が装備されているので、刷版を吸盤に吸着させセットする際に、カバー部材上面をガイド面に用いることもでき、また、移動する梁状部材が外観されないため装置の見栄えも向上する。
また、本発明の版交換装置(請求項4)及びこれを備えた印刷機(請求項6)によれば、移動部材が移動して吸盤が終点位置に到達し、刷版のくわえ部が版胴のギャップに到達すると、運転制御装置が版胴を微小回転させくわえ部をギャップ内に嵌入させ係止させる。この版胴の微小回転時には、刷版を吸着し支持する吸盤も微小移動することになるが、移動部材が、ベース部材と、このベース部材に、移動方向に相対動可能に連係されて吸盤を支持する梁状部材と、ベース部材と梁状部材との間に介装され前記微小移動に伴って伸縮するバネとからなっているので、ベース部材は固定としながら、吸盤の微小移動が許容される。この微小移動の際には、バネが弾性変形して収縮しながら、刷版に版胴の回転に対する抗力を増加させていくので、刷版のくわえ部はギャップ内に円滑に嵌入する。
そして、このような微小移動に伴うベース部材と梁状部材との相対変位を、相対変位検出センサが検出するので、かかる相対変位からくわえ部のギャップ内への嵌入の完了を確認することができる。つまり、くわえ部のギャップ内進入時における吸盤及び梁状部材のベース部材からの微小離隔を相対変位検出センサが検出することで、くわえ部のギャップ内への嵌入の完了を確認できる。
これにより、本発明の版交換装置(請求項5)及びこれを備えた印刷機(請求項6)のように、相対変位検出センサの検出信号からくわえ部がギャップ内に嵌入,係止されたことの検出信号を受けて、運転制御装置により、吸盤による刷版の吸着を解除と、版胴を刷版の外周への巻装するための版胴の回転を開始させるようにして、版の自動装着を適切に行なうことができるようになる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
図1〜図5は本発明の第1実施形態に係る版交換装置及び印刷機を示すものであり、これらの図に基づいて説明する。
(印刷機の構成)
本実施形態は、本発明の版交換装置をウェブの両面に多色印刷を行なうブランケット対向型の輪転印刷機に適用したものである。
図2は輪転印刷機1の全体概略構成を示す側面図である。図2に示すように、輪転印刷機1には、給紙装置2と、インフィード装置3と、印刷部4と、乾燥装置5と、冷却装置6と、ウェブパス部7と、折機8と、が備えられている。
給紙装置2はロール状に巻かれた紙ロール10Aからウェブ10を供給するものであり、紙ロール10Aが複数(ここでは、2個)保持できるように構成される。一方の紙ロール10Aからウェブ10が給紙されているときに、他方の紙ロール10Aが装着され、紙継ぎ準備がなされる。一方の紙ロール10Aのウェブ10が残り少なくなると、他方の紙ロール10Aのウェブ10に紙継ぎされて、ウェブ10は給紙装置2から下流側へ向けて連続的に繰り出される。
インフィード装置3は、給紙装置2からのウェブ10の張力を調整して印刷部4へ供給する。
印刷部4には、印刷色数に相当する個数だけ印刷ユニット21が設けられている。本実施形態では、印刷ユニット21は4ユニット設けられており、それぞれシアン,イエロー,マゼンダ及び墨を印刷し、これらの混色を利用してカラー印刷を行なうようになっている。
各印刷ユニット21には、版胴22a,22bとブランケット胴23a,23bとが2組設けられている。ブランケット胴23aとブランケット胴23bとがウェブ10を挟んで対向して配置されており、相互に印圧を付与し合いながら印刷を実施する。
なお、このように、印刷ユニット21はウェブ10の走行経路を基準として略対称に構成されているので、以下の説明では、上下の各部材を区別する場合には、符号にサフィックス“a”を付加して上側の部位や部材を示し、符号にサフィックス“b”を付加して下側の部位や部材を示すものとする。
なお、それぞれの版胴22の周面には、版胴22の周囲に取り付けられた印版に湿し水を供給する湿し装置24と、刷版にインキを供給するインキ装置25とが設けられている。そして、印刷ユニット21のウェブ走行方向RD下流側には、後述する版交換装置30a,30bが備えられている。
乾燥装置5は、印刷部4によって両面に印刷されたウェブ10を加熱し乾燥する。
冷却装置6には、複数の冷却ドラム26が設けられており、乾燥装置4で加熱されたウェブ10を各冷却ドラム26の周面に接するように通過させることによってウェブ10を冷却する。
ウェブパス部7は、ウェブ10の張力を調節して折機8に供給するもので、必要によってウェブ10を縦断する切断機能を有している。
折機8は、搬送されて来たウェブ10を三角板27によって縦折りしたり、さらに横折り、横切断したりして、所望の折帳として排出する。
(版交換装置)
次に、本実施形態の版交換装置30の全体構成について説明する。
図3は一つの印刷ユニット21の縦断面図、図4はその印刷ユニット21の要部斜視図である。図3に示すように、印刷ユニット21には、間隔を隔ててそれぞれ床31上に設置されたベッド32上に、左右の操作側及び駆動側に対をなしてフレーム33が立設されている。版胴22a,22b,ブランケット胴23a,23b,湿し装置24a,24b,インキ装置25a,25b,上部版交換装置30a及び下部版交換装置30bは、これらの左右のフレーム33に支持されて備えられている。
版交換装置30aには、装置幅方向に向けて設けられたガイドレール33aと、ガイドレール33aに沿って装置幅方向に移動可能に設けられたカセット支持部材34aと、カセット支持部材34aに左右に対を成して固定された図示しない支持フレームと、この支持フレームに枢支軸35aを介して揺動可能に装備された版交換カセット(版保持部材)36aと、版交換カセット36aを揺動駆動するエアシリンダ37aと、が備えられている。
同様に、版交換装置30bには、装置幅方向に向けて設けられたガイドレール33bと、ガイドレール33bに沿って装置幅方向に移動可能に設けられたカセット支持部材34bと、カセット支持部材34bに左右に対を成して固定された図示しない支持フレームと、この支持フレームに枢支軸35bを介して揺動可能に装備された版交換カセット(版保持部材)36bと、版交換カセット36bを揺動駆動するエアシリンダ37bと、が備えられている。
版交換カセット36a,36bは、何れも、通常時には、図3に実線で及び図4(a)に示すように、鉛直方向に起立した待機状態とされ、版交換時には、図3に二点鎖線で及び図4(b)に示すように、各先端が対応する版胴22a,22bにアクセスしうるように、傾斜した版交換状態とされる。
なお、上部版交換カセット36aは、待機状態では、その先端(即ち、刷版100のくわえ部100aに対応した端部)を下方に、基端(即ち、刷版100のくわえ尻部100bに対応した端部)を上方に向けており、刷版100は、版交換カセット36aの版胴22bの側とは逆向きの面に装着される。したがって、版交換状態では、版交換カセット36aが傾動され、この刷版100の装着面が斜め下方を向くことになるため、上部版交換カセット36aには、斜め下方を向く刷版100を覆うようにガイドプレート48[図4(a)参照]が装備される。
また、下部版交換カセット36bは、待機状態では、その先端(即ち、刷版100のくわえ部100aに対応した端部)を上方に、基端(即ち、刷版100のくわえ尻部100bに対応した端部)を下方に向けており、刷版100は、版交換カセット36bの版胴22bの側とは逆向きの面に装着される。版交換状態では、この刷版100の装着面が斜め上方を向くように、版交換カセット36bが傾動される。
このような版交換カセット36a,36bの揺動は、エアシリンダ37a,37bの伸縮によって行なわれるが、エアシリンダ37a,37bの収縮時には、版交換カセット36a,36bは何れも起立した待機状態とされ、エアシリンダ37a,37bの伸長によって、版交換カセット36a,36bは何れも傾斜した版交換状態とされる。
なお、エアシリンダ37a,37bや枢支軸35a,35bの配置等によっては、エアシリンダ37a,37bの収縮時には版交換カセット36が傾斜した版交換状態とされ、エアシリンダ37a,37bの伸長時には版交換カセット36が起立した待機状態とされる構成も考えられる。
このエアシリンダ37a,37bの伸縮操作は、予め設定されたプログラムにしたがって、コンピュータを備えて構成されたコントローラ(運転制御装置)60によって行なわれるようになっている。
(版交換カセットの要部構成)
図5は版交換カセット36(上部版交換カセット36a及び下部版交換カセット36b)の主要構成を示す図であり、(a)はそのテーブルの正面図、(b)は(a)のY−Y矢視断面図、(c)は(a)のX−X矢視断面図、(d)はそのテーブルに覆われて備えられた移動部材の正面図である。
図5(a)に示すように、版交換カセット36には、図示しない左右の支持フレームに固定されたテーブル(カバー部材)44が備えられている。このテーブル44の下方には、図5(d)に示すように、左右のガイドレール43と、この左右のガイドレール43にそれぞれ沿ってスライドする梁状部材(移動部材)41とが装備されている。なお、梁状部材41の左右端には、各ガイドレール43にそれぞれ沿ってスライドするスライダ部41aが備えられている。この左右のガイドレール43にそれぞれ沿ってスライドするスライダ41aと、左右のスライダ41a,41aに支持された梁状部材41とが装備されている。
梁状部材41は、装置幅方向(左右方向)に延びており、左右方向に間隔を空けて複数の吸盤42が装備されている。刷版100はその裏面をこれらの吸盤42への吸着により版交換カセット36に支持される。梁状部材41のスライダ部41aは、図示しないアクチュエータによってガイドレール43に沿って移動して、吸盤42に吸着支持された刷版100を版胴へと移送する。
なお、テーブル44には、テーブル44が吸盤42の移動軌跡及び後述の弾性ガイドプレート50と干渉しない範囲で移動部材(スライダ41a及び梁状部材41)の移動領域を覆うように、吸盤用穴部45及び弾性ガイドプレート用穴部46が形成されている。また、テーブル44の上面は、下流側ガイド面44aと、下流側ガイド面44aから上流側にやや低く傾斜した上流側ガイド面44bとから構成されている。
ここで、本装置の特徴的な構成要素である弾性ガイドプレート50について説明する。図1はこの弾性ガイドプレート50を説明する版交換カセットの要部の模式的な側面図であり、(a),(b),(c)の順に、刷版100が移送される過程を示している。
この弾性ガイドプレート50は、刷版100の版胴22への装着時に、刷版100を移送する梁状部材41及び吸盤42が到達する移動の終点位置[図1(b)参照]に配置して固定され、弾性ガイドプレート本体51と、弾性ガイドプレート50の基部(支持部)に結合され弾性ガイドプレート50を揺動させる揺動プレート(当接部材)52とを備えている。
弾性ガイドプレート本体51は、刷版100の裏面と対向する面に刷版100の裏面又はくわえ尻部100bが摺接しうるガイド面51aが設けられ、ガイド面51aの基部(図示しない支持プレートに支持される部位)の側は、刷版100の裏面から離隔するように、僅かに屈曲した導入ガイド面51bが形成されている。
揺動プレート(当接部材)52は、梁状部材41が刷版100の版胴22への装着時に、梁状部材41が移動の終点位置又はこの近傍に到達すると梁状部材41に当接して、図1(b)に示すように、梁状部材41によって押し上げられ、弾性ガイドプレート本体51のガイド面51aが刷版100の裏面に圧接するように駆動するもので、弾性ガイドプレート50は、梁状部材41が揺動プレート52に当接してこれを押し上げない自然の状態では、図1(a)に示すように、ガイド面51aが刷版100の裏面から離隔した状態となるように配置されている。
また、弾性ガイドプレート本体51は、吸盤42の刷版100に対する吸着力よりも弱い弾性力で刷版100の裏面に圧接するような弾性特性を有する板バネで構成され、吸盤42が刷版100に対する吸着力を発揮していると、図1(b)に示すように、刷版100の裏面に圧接するが刷版100の吸盤42への吸着は保持され、吸盤42が刷版100に対する吸着力を開放すると、図1(c)に示すように、弾性力によって刷版100の側に、ガイド面51aを突出させ、刷版100を吸盤42から離隔させるようになっている。
移動部材(スライダ41a及び梁状部材41)の移動及び停止や、吸盤42の吸着力の開放操作も、コントローラ(運転制御装置)60によって行なわれる。
(作用及び効果)
本発明の第1実施形態にかかる版交換装置及びこれを備えた印刷機は上述のように構成されているので、特に、新しい刷版(新版)100を版胴22に巻き付ける際には、以下のように動作する。
つまり、まず、版交換カセット36を起立した待機状態として、新版100をセットする。この時には、各吸盤42を吸着可能な状態として、新版100の裏面を各吸盤42に吸着させる。
その後、版交換カセット36を版交換状態に傾斜させて、図1(a),(b)に示すように、移動部材(スライダ41a及び梁状部材41)を移動させて、吸盤42に吸着支持された新版100のくわえ部100aを版胴22のギャップに到達させる。
この際、梁状部材(移動部材)41が移動終点付近に到達するまでは、移動弾性ガイドプレート50は、図1(a)に示すように、ガイド面51aが刷版100の裏面から離隔した状態となっている。したがって、移動弾性ガイドプレート50のガイド面51aが新版100を吸盤42へ吸着支持させる妨げになったり、新版100の移動の抵抗になったりすることがない。
そして、図1(b)に示すように、移動部材41が移動して終点位置又は終点位置近傍に到達すると、弾性ガイドプレート50の支持部に備えられた揺動プレート(当接部材)52が、移動部材41(又はこの移動部材41と一体の連動部材でもよい)と当接して、ガイド面51aを新版100の裏面に圧接させる。
したがって、ここで、新版100裏面の吸盤42の吸着を解除すると、新版100裏面に圧接する弾性ガイドプレート50のガイド面51aが、新版100を押圧しながら吸盤42の吸着面よりも突出して新版100を吸盤42から離隔させる。このため、その後、新版100が版胴22に巻き付けられていく際に、新版100のくわえ尻部100bは、端部がくわえ尻部100bの下方に位置するように後傾斜した導入ガイド面51bからガイド面51a上に導入され、図1(c)に示すように、ガイド面51a上を移動していく。これにより、新版100のくわえ尻部100bの吸盤42への干渉を防止することができる。
また、本実施形態の場合、移動部材には、移動の方向と直角な幅方向に延びて吸盤42を支持する梁状部材41が用いられているので、移動部材を少なくとも移動方向に小型化することができる。
また、梁状部材41よりも刷版装着側には、吸盤42の移動軌跡及び弾性ガイドプレート50と干渉しない範囲で梁状部材41の移動領域を覆うテーブル(カバー部材)44が装備されているので、刷版100を吸盤42に吸着させセットする際に、テーブル44の上面をガイド面に用いることもでき、また、梁状部材41等の移動部材が外観されないため装置の見栄えも向上する。
[第2実施形態]
図6は本発明の第2実施形態に係る版交換装置の要部を示すものである。
図6に示すように、本実施形態は、第1実施形態の弾性ガイドプレート50の揺動プレート(当接部材)52を省いたもので、弾性ガイドプレート150のガイド面151が常時新版100裏面に圧接するように配置されている。その他は、第1実施形態と同様に構成されている。
したがって、かかる構成によれば、図6(a)に示すように、各吸盤42を吸着可能な状態として、新版100の裏面を各吸盤42に吸着させて新版100を版交換カセット36にセットする。この時には、弾性ガイドプレート150が新版100裏面に圧接する弾性力は、吸盤42の吸着力よりも低く設定されているので、新版100のガイド面151が弾性ガイドプレート150に押圧されて、図6(a)に二点鎖線で示す自然の状態から、図6(a)に実線で示すように弾性変形する。
その後、版交換カセット36を版交換状態に傾斜させて、図6(b)に示すように、移動部材(スライダ41a及び梁状部材41)を移動させて、吸盤42に吸着支持された新版100のくわえ部100aを版胴22のギャップに到達させる。
この際、梁状部材(移動部材)41が移動終点付近に到達するまでは、移動弾性ガイドプレート150は、図6(a)に示すように、ガイド面151aが刷版100の裏面に摺接した状態となる。しかし、弾性ガイドプレート150が新版100裏面を押圧する力は、吸盤42が新版100を吸着する力よりも小さいため、吸盤42による新版100を吸着保持には支障がない。
そして、図6(b)に示すように、移動部材41が移動して終点位置又は終点位置近傍に到達すると、新版100裏面の吸盤42の吸着が解除されて、図1(c)に示すように、新版100裏面に圧接する弾性ガイドプレート150のガイド面151aが、新版100を押圧しながら吸盤42の吸着面よりも突出して新版100を吸盤42から離隔させる。このため、その後、新版100が版胴22に巻き付けられていく際に、新版100のくわえ尻部100bは、端部がくわえ尻部100bの下方に位置するように後傾斜した導入ガイド面151bからガイド面151a上に導入され、図6(c)に示すように、ガイド面151a上を移動していく。これにより、新版100のくわえ尻部100bの吸盤42への干渉を防止することができる。
このように、本実施形態では、ガイド面151aが刷版100の裏面から離隔していないので、第1実施形態のように、ガイド面151aが新版100を吸盤42へ吸着支持させる妨げになったり、新版100の移動の抵抗になったりするおそれがあるもの、これを除いて第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第3実施形態]
図7,図8は本発明の第3実施形態に係る版交換装置の要部を示すものである。
本実施形態では、第1実施形態又は第2実施形態の構成に加えて、図7(a),(b)に示すような構成が付設されている。
つまり、本実施形態では、図7(a),(b)に示すように、移動部材が、第1又は第2実施形態と同様の吸盤42を装備した第1の梁状部材41と、スライダ部を有し梁状部材41を支持する第2の梁状部材(ベース部材)47とから構成され、第1の梁状部材41は第2の梁状部材47に対してその移動方向に相対移動できるようにガイド49aで連携され、さらに、第1の梁状部材41と第2の梁状部材47との間に、その移動方向に伸縮するバネ49が介装されている。そして、第1の梁状部材41と第2の梁状部材47との間の相対変位を検出する相対変位検出センサ(近接センサ)70が装備されている。なお、第2の梁状部材47はエアシリンダ等のアクチュエータ48により駆動される。また、第1の梁状部材41はリニアガイド41bによって所定の移動方向への移動を案内される。
これは、刷版100のくわえ部100aを版胴22のギャップ内に嵌入させ係止させる動作と関係して備えられる。くわえ部100aを版胴22のギャップ221内に嵌入させ係止させるには、図8(a)に示すように、くわえ部100aをギャップ221方向に移動させ(矢印F参照)、次に、図8(b),(c),(d)に示すように、版胴22を微小角度だけ正転させながら(矢印R参照)、くわえ部100aをギャップ221内に嵌入させ、最後に、図8(e)に示すように、くわえ部100aの外側を版押さえローラ222で押さえ付けるようにする(矢印P参照)。
更に詳細には、くわえ部100aをギャップ221内に嵌入させるには、まず、図8(b)に示すように、くわえ部100aをギャップ221よりも微少量だけ前進させ、その後、図8(c)に示すように、その後、版胴22を微小量だけ正回転させて、くわえ部100aをギャップ221内に進入させていく。この版胴22の微小回転時には、刷版100を吸着し支持する吸盤42も微小移動することになるが、第1の梁状部材41と第2の梁状部材47とがその移動方向に相対移動できるため、吸盤42を装備した第1の梁状部材41は刷版100と共に微小移動する。
ただし、この時に、第1の梁状部材41と第2の梁状部材47との間に介装されたバネ49が第1の梁状部材41の移動を阻止するように弾性力を加えているので、くわえ部100aがギャップ221内に嵌入していく時には、嵌入抵抗が生じて、版胴22を回転させても、刷版100もこれに追従して移動してしまうが、この刷版100の移動に応じてバネ49が収縮してその弾性力(伸びようとする力)が強まるので、バネ49の弾性力が嵌入抵抗を上回って、図8(d)に示すように、くわえ部100aのギャップ221内への嵌入(くわえ部100aがギャップ部221に密着する)が完了する。
そして、このような刷版100の微小移動、つまり、吸盤42を装備した第1の梁状部材41の微小移動に伴って、第1の梁状部材41と第2の梁状部材47との間に相対変位が生じ、これを近接センサ70が検出するので、かかる相対変位から、くわえ部100aのギャップ221内への嵌入の完了を確認することができる。
つまり、くわえ部100aのギャップ221内進入時における吸盤42及び第1の梁状部材41が第2の梁状部材47から微小離隔するのを近接センサ70が検出することで、くわえ部100aのギャップ221内への嵌入の完了を確認できる。
この近接センサ70の検出情報(嵌入完了信号)は、コントローラ60に送られて、コントローラ60では、嵌入完了信号を受けると、吸盤42の吸着力の開放操作を実施し、版胴100を刷版22の外周への巻装するための版胴22の回転を開始させるようになっている。
なお、図8において、221aはくわえ尻部100bを固定するテンションバーであり、223は着脱時に刷版100に反りを与える版反らしローラである。
本発明の第3実施形態にかかる版交換装置及びこれを備えた印刷機は上述のように構成されているので、近接センサ70によってくわえ部100aのギャップ221内への嵌入の完了を確認できるので、吸盤42の吸着力の開放操作、及び、版胴100を刷版22の外周への巻装するための版胴22の回転操作を適切に実施することができる。
しかも、本装置の場合、移動部材を構成する第1の梁状部材41と第2の梁状部材(ベース部材)47との相対変位を近接センサ70で検出して刷版100の微小移動を認識するので、例えば、図7(c)に示すように刷版100自体の微小移動を直接検知する構成に比べると、装置本体を小型化することが可能になる。
つまり、くわえ部100aのギャップ221内への嵌入の完了を、これに伴う刷版100の微小移動から検知しようとすると、図7(c)に示すように、刷版100のくわえ部100aがギャップ221に到達したときの刷版100のくわえ尻部100bの位置近くに、接触式センサ71を設け、くわえ部100aのギャップ221内への嵌入に伴うくわえ尻部100bの版胴22側への移動によって、くわえ尻部100bが接触式センサ71に接触するようにする構成が考えられる。
しかし、この場合、接触式センサ71を版取付時に移動終点に位置する移動部材(吸盤42を備えた第1の梁状部材41及び第2の梁状部材47)よりも大幅に後方に接触式センサ71を突設する必要があり、装置の大型化を招くばかりでなく、くわえ尻部100bを確実に接触式センサ71に接触させるためにガイド160が必要となる。つまり、くわえ尻部100bは吸盤42の保持場所から遠い為、刷版100がしなり(たわみ)、ガイド160を設けなければくわえ尻部100bが接触式センサ71に接触しないおそれがある。
さらに、くわえ尻部100bが接触式センサ71に接触した後に、くわえ尻部100bが接触式センサ71と干渉することなく刷版100を前進させるには、くわえ尻部100bの吸盤42との干渉回避と同様に、くわえ尻部100bの接触式センサ71との干渉を回避する機構を設けなくてはならず、装置が複雑になり、装置の大型化やコスト増を招く。
この点、本装置では、版胴100の動きに追従する吸盤42,梁状部材41の動きに着目して、第1の梁状部材41と第2の梁状部材47との間に介装された近接センサ70で版胴100の動きを検知するので、装置本体を小型化可能であり、くわえ尻部100bの近接センサ70との干渉のおそれもなく、干渉回避機構も不要であり、この点でも、装置をシンプルに構成し、装置の大型化やコスト増を回避できる。
(その他)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。
例えば、弾性ガイドプレートは、所定の位置、即ち、吸盤が移動する終点位置に配置されて固定され、吸盤の刷版に対する吸着力よりも弱い弾性力で刷版の裏面に圧接し、刷版の移送時に刷版のくわえ尻部が摺動するガイド面を有するものであればよく、各実施形態の形状に限定されない。
本発明の第1実施形態にかかる弾性ガイドプレートを説明する版交換カセットの要部模式的側面図であり、(a),(b),(c)の順に、刷版が移送される過程を示している。 本発明の各実施形態にかかる印刷機の全体概略構成を示す側面図である。 本発明の各実施形態にかかる印刷ユニットの縦断面図である。 本発明の各実施形態にかかる印刷ユニットの要部斜視図であり、(a)はその版交換カセットの待機状態を示し、(b)ははその版交換カセットの版交換状態を示す。 本発明の第1実施形態にかかる版交換カセットの主要構成を示す図であり、(a)はそのテーブルの正面図、(b)は(a)のY−Y矢視断面図、(c)は(a)のX−X矢視断面図、(d)はそのテーブルの内側に備えられた移動部材の正面図である。 本発明の第2実施形態にかかる弾性ガイドプレートを説明する版交換カセットの要部模式的側面図であり、(a),(b),(c)の順に、刷版が移送される過程を示している。 本発明の第3実施形態にかかる版交換装置の要部を示すもので、(a),(b)はその相対変位検出センサの設置状態を示す要部模式的側面図及び要部模式的平面図であり、(c)はその効果を説明するために参照する版交換装置の要部を示す模式的側面図である。 本発明の第3実施形態にかかるにかかる刷版(新版)取付用のローラの配置及びをその取り外し手順を(a)〜(e)の順に示す模式図である。 従来技術にかかる版交換工程を示す要部模式的側面図であり、(a),(b),(c)の順に、刷版が移送される過程を示している。
符号の説明
1 輪転印刷機
2 給紙装置
3 インフィード装置
4 印刷部
5 乾燥装置
6 冷却装置
7 ウェブパス部
8 折機
10 ウェブ
10A 紙ロール
21 印刷ユニット
22,22a,22b 版胴
23,23a,23b ブランケット胴
24,24a,24b 湿し装置
25,25a,25b インキ装置
30,30a,30b 版交換装置
26 冷却ドラム
27 三角板
31 床
32 ベッド
33a,33b ガイドレール
34a,34b カセット支持部材
35a,35b 枢支軸
36a,36b 版交換カセット(版保持部材)
37a,37b エアシリンダ
41 移動部材としての梁状部材,(第1の梁状部材)
41a スライダ部
41b リニアガイド
42 吸盤
43 ガイドレール
44 テーブル(カバー部材)
45 吸盤用穴部
46 弾性ガイドプレート用穴部
47 移動部材としての第2の梁状部材(ベース部材)
48 エアシリンダ等のアクチュエータ
41b リニアガイド
49 バネ
49a ガイド
50,150 弾性ガイドプレート
51,151 弾性ガイドプレート本体
51a,151a ガイド面
51b,151b 導入ガイド面
52 揺動プレート(当接部材)
60 コントローラ(運転制御装置)
70 相対変位検出センサ(近接センサ)
100 刷版
100a くわえ部
100b くわえ尻部
111 ベース
112 吸盤
113 エアシリンダ
114 ガイドプレート
160 ガイド
221 ギャップ
221a テンションバー
222 版押さえローラ
223 版反らしローラ

Claims (6)

  1. 印刷機の版胴に刷版を自動で装着する版交換装置であって、
    左右方向に間隔を空けて設けられ前記刷版の裏面を吸着して支持する複数の吸盤と、
    前記吸盤を装着され、前記吸盤に吸着支持された前記刷版のくわえ部が前記版胴のギャップに到達するように移動する移動部材と、
    前記吸盤の前記移動の終点位置に固定され、前記吸盤の前記刷版に対する吸着力よりも弱い弾性力で前記刷版の裏面に圧接し、前記刷版の移送時に該裏面又は該裏面から突出したくわえ尻部が摺動するガイド面を有する弾性ガイドプレートと、をそなえ、
    前記弾性ガイドプレートは、前記吸盤が前記終点位置で前記刷版の裏面の吸着を解除すると、前記弾性力によって前記刷版を前記吸盤から離隔させるように配置されている
    ことを特徴とする、版交換装置。
  2. 前記弾性ガイドプレートの支持部には、前記移動部材が前記吸盤の前記終点位置又は該終点位置近傍に到達すると、該移動部材又は該移動部材と一体の連動部材と当接可能な当接部材が備えられ、
    前記弾性ガイドプレートは、自然の状態では前記ガイド面が前記刷版の前記裏面から離隔していて、前記当接部材が前記移動部材又は前記連動部材と当接すると前記ガイド面が前記裏面に圧接するように配置されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の版交換装置。
  3. 前記移動部材には、前記移動の方向と直角な幅方向に延びて前記吸盤を支持する梁状部材が用いられ、
    前記梁状部材よりも刷版装着側には、前記吸盤の移動軌跡及び前記弾性ガイドプレートと干渉しない範囲で前記梁状部材の移動領域を覆うカバー部材が装備されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の版交換装置。
  4. 前記吸盤が前記終点位置に到達し、前記刷版のくわえ部が前記版胴のギャップに到達すると、前記版胴を微小回転させ前記くわえ部を前記ギャップ内に嵌入させ係止させる運転制御装置をそなえ、
    前記版胴の前記微小回転時に、前記吸盤に吸着し支持された前記刷版の前記嵌入,係止動作に伴う微小移動を許容するように、前記移動部材が、ベース部材と該ベース部材に対して前記移動の方向に相対動可能に連係され前記吸盤を支持する梁状部材とに分割構成されると共に、前記ベース部材と前記梁状部材との間に、前記微小移動に伴って伸縮するバネが介装され、
    前記微小移動に伴う前記ベース部材と前記梁状部材との相対変位を検出する相対変位検出センサが装備されている
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の版交換装置。
  5. 前記運転制御装置は、前記相対変位検出センサの検出信号から前記くわえ部が前記ギャップ内に嵌入,係止されたことの検出信号を受けて、前記吸盤による前記刷版の吸着を解除すると共に、前記版胴を回転させて前記刷版の前記版胴の外周への巻装を開始する
    ことを特徴とする、請求項4記載の版交換装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の版交換装置と、前記版交換装置により刷版を自動で装着される版胴とを備えている
    ことを特徴とする、印刷機。
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