JP2015129028A - ロール状記録媒体保持機構、ロール給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

ロール状記録媒体保持機構、ロール給紙装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ロール紙の内径の違いに対応するとともに、ロール紙を確実に保持する。
【解決手段】ロール紙(図示せず)を保持する保持部材(フランジ)41は、スプールが装着される筒部43の周囲に、複数個(図示例では4つ)の開閉手段47が配置されている。開閉手段47の当接部材46は、リンク部材により両矢印Cの方向に移動可能となっている。図示しないカム部材により開閉手段47を開くと、当接部材46が外側に移動し、ロール紙の芯管の内面に圧接される。これにより、ロール紙がフランジ41を介してスプール(図示せず)に保持される。
【選択図】図5

Description

本発明は、ロール状記録媒体を保持するロール状記録媒体保持機構、これを用いたロール給紙装置および画像形成装置に関するものである。
複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置において、ロール状に巻かれた記録媒体(以下、ロール紙という)を給紙するロール給紙装置を備えるものは周知である。ロール給紙装置は、ロール紙をその軸周りに回転自在に支持するロール紙保持機構を有している。
例えば特許第4872738号公報(特許文献1)には、ロール紙の軸方向を支点に拡開当接部材が回転し、ロール径方向に広げることで紙管内径の違いに対応するようにしたロール紙の保持機構が開示されている。
また、特開2012−66932号公報(特許文献2)には、ロール紙の半径方向に変形可能な弾性部材でロール紙内周面に当接圧を与えて固定するようにしたロール紙の保持機構が開示されている。
上記特許文献1に開示された保持機構では、拡開当接部材が軸方向を支点に拡開する(拡開当接部材の回転軸がロール軸と平行になっている)ため、当接拡開部材はロール紙の周方向回転に弱いという問題がある。
また、上記特許文献2に開示された保持機構では、当接圧を弾性体で与えると、半径方向に変形可能なためロール紙の偏心が起き易いという問題がある。
本発明は、ロール紙の内径の違いに対応することができ、ロール紙を確実に保持することのできるロール状記録媒体保持機構、これを用いたロール給紙装置および画像形成装置を提供することを課題とする。
前記の課題を解決するため、本発明は、ロール状の記憶媒体をスプールに保持するためのロール状記憶媒体保持機構において、前記スプールに装着支持される保持部材と、該保持部材に取り付けられた開閉手段とを備え、前記開閉手段は、ロール状記憶媒体の芯管内周面に当接される当接部材と、該当接部材を前記スプールのラジアル方向に移動させるリンク部材とを有し、前記リンク部材は、交差部を支点に開閉する複数枚のリンク板からなり、ロール状記憶媒体の芯管内径に応じて前記リンク部材を開閉させることで前記当接部材の前記ラジアル方向の位置を調節することを特徴とする。
本発明によれば、開閉手段のリンク部材を開閉させることで当接部材のラジアル方向の位置を調節するため、リンク部材が折り畳まれることで縮小され、少ないスペースでロール紙の内径の違いに対応することができる。
また、開閉手段のリンク部材を開閉させることにより当接部材のラジアル方向の位置を調節する構成のため、ロール紙の回転に影響されることなくロール紙を確実に保持することができる。
本発明に係るインクジェット記録装置の概要を示す斜視図である。 そのインクジェット記録装置の内部構成を模式的に示す断面図である。 ロール紙保持機構によってスプールにロール紙を取り付ける様子を示す斜視図である。 ロール紙保持機構の構成を示す側面方向からの断面図である。 ロール紙保持機構の軸方向から見た正面図である。 開閉手段の斜視図である。 当接部材の正面図である。 ガイド部材の正面図である。 カム部材の正面図である。 カム部材の別例を示す正面図である。 ロール紙保持機構の第2実施形態を示す側面方向からの断面図である。 第2実施形態におけるリンク部材を示す正面図である。 位置決め部材の正面図である。 当接部材の別例を示す断面図である。 開閉手段の配置とリンク板の配置を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例であるインクジェット記録装置の概要を示す斜視図である。また、図2は、そのインクジェット記録装置の内部構成を模式的に示す断面図である。まず図1及び図2により、画像形成装置全体の構成と動作について説明する。
図示のインクジェット記録装置は、シリアル型インクジェット記録装置であり、記録装置本体1の内部には、画像形成部2、用紙吸引搬送部3、ロール紙収納部4などが配置されている。
画像形成部2は、図示しない両側板にガイドロッド13及びガイドレール14が掛け渡され、これらのガイドロッド13及びガイドレール14にキャリッジ15が図中の矢示A方向に摺動可能に保持されている。
キャリッジ15には、ブラック(K),イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各色のインク滴を吐出する液体吐出ヘッドが搭載されている。各記録ヘッドには図示しないが、各記録ヘッドにインクを供給するサブタンクが一体的に備えられている。
そして、キャリッジ15を移動走査する主走査機構は、主走査方向の一方側に配置される駆動モータ21と、駆動モータ21によって回転駆動される駆動プーリ22と、主走査方向他方側に配置された従動プーリ23と、駆動プーリ22と従動プーリ23との間に掛け回されたベルト部材24とを備えている。なお、従動プーリ23は、図示しないテンションスプリングによって外方(駆動プーリ22に対して離れる方向)にテンションが掛けられている。
ベルト部材24は、キャリッジ15の背面側に設けたベルト固定部に一部分が固定保持されていることで、主走査方向(図中の矢示A方向)にキャリッジ15を牽引している。また、キャリッジ15の主走査方向に沿ってキャリッジ15の主走査位置を検知するためのエンコーダシート(図示せず)が配置され、キャリッジ15に設けたエンコーダセンサ(図示せず)によってエンコーダシートが読み取られるようになっている。このキャリッジ15における主走査領域のうち、記録領域では、用紙30が用紙吸引搬送部3によってキャリッジ15の主走査方向と直交する方向(副走査方向:図中の矢示B方向)に間欠的に搬送される。
また、主走査領域のうち一方の端部側領域には、各記録ヘッドの維持回復を行うための維持回復機構18が配置されている。さらに、主走査方向のキャリッジ移動領域外、または上述した主走査領域のうち他方の端部側領域には、記録ヘッドのサブタンクに供給する各色のインクを収容したメインカートリッジ19が記録装置本体1に対して着脱自在に装着されている。
図に示すロール紙収容部4はいわゆる給紙手段を構成し、ロール紙(用紙)30がセットされている。このロール紙収容部4には、幅方向(図中矢示A方向)のサイズが異なるロール紙をセット可能である。ロール紙30は、その紙軸に両側から保持部材であるフランジ31を装着し、装置本体に取り付けられる。フランジ31は図示を省略した軸受等により画像形成装置の装置本体側に回転可能に支持されており、フランジ31が回転することで、ロール紙30が給送される。なお図2の符号32は、ロール紙収容部4内でロール紙30の下側を支える支持部材である。なお以下では、必要に応じてロール紙30あるいは用紙30と記載する。
この記録装置では、ロール紙収容部4から搬送された用紙30は、搬送手段(ローラ対33、搬送ローラであるレジストローラ34及びレジスト加圧ローラ35など)により記録領域へ搬送される。そして、キャリッジ15を主走査方向に移動し、用紙30を間欠的に送りながら、記録ヘッドを画像情報に応じて駆動して液滴を吐出させることによって、用紙30上に所要の画像を形成させる。さらに、画像形成後の用紙30は、所定の長さにカットされ、装置本体1の正面側(図2において左側)に配置された図示しない排紙トレイへ排出される。
図3は、ロール紙保持機構によって、スプールにロール紙を取り付ける様子を示す斜視図である。
図3において、スプールを構成する軸部材42に、保持部材であるフランジ41a,41bが装着支持されている。実施例では、一方側のフランジ41aは軸部材42に固定され、他方側のフランジ41bは図中に両矢印で示すように軸部材42の軸線方向に可動となっている。軸部材42をロール紙30の芯管内に挿入し、両側からフランジ41a,41bで挟持して記録媒体であるロール紙30をスプールに保持させる。可動側のフランジ41bを軸線方向に移動させることで、幅方向のサイズが異なるロール紙をセット可能となっている。なお、フランジ41a,41bは、両側とも軸部材42に固定してもよいし、両側とも軸線方向に可動としてもよい。
図4は、ロール紙保持機構の構成を示す側面方向からの断面図である。また、図5は、ロール紙保持機構の軸方向から見た正面図である。なお、フランジ41a,41bの構成は同一であり、区別の必要がない場合は単にフランジ41と記す。
図4に示すように、フランジ41の端面には筒部43が凸設されている。その筒部43の外側(外周側)には、交差部軸44,リンク板45,当接部材46等からなる開閉手段47が設けられている。開閉手段47は、図4では1つのみ示しているが、実際は図5に示すように、フランジ41の周方向に複数個が配置されている。図示例では、4つの開閉手段47をフランジ41の周方向に等間隔で配置している。なお、開閉手段47の数は4つに限らず、適宜な個数とすることができるもので、例えば3つの開閉手段47をフランジ41の周方向に等間隔で配置してもよい。
開閉手段47は、図6にも示すように、2枚のリンク板45からなるリンク部材によって当接部材46を開閉可能に設けたものである。2枚のリンク板45は交差部軸44に軸着されて回動可能となっている。2枚のリンク板45の先端部には当接部材46がピン49,49により支持されている。これにより当接部材46は、図5に示す両矢印Cの方向、すなわちラジアル方向に移動可能となっており、フランジ41の中心に対して開閉される。なお、リンク板45は後述するようにスプール軸方向に長い平板状としてもよいし、複数枚の薄板をスプール軸方向に並べた構成でもよい。
また、当接部材46が「開く」とは、当接部材46がフランジ41の中心から遠ざかる(スプール軸から遠ざかる)ことを意味し、当接部材46が「閉まる」とは、当接部材46がフランジ41の中心に近づく(スプール軸に近づく)ことを意味している。そして、複数(4つ)の開閉手段47が開くことにより、複数(4つ)の開閉手段47で形成する擬似的な円の直径が増大し、また、複数(4つ)の開閉手段47が閉まることにより、複数(4つ)の開閉手段47で形成する擬似的な円の直径が縮小する。
当接部材46は、フランジの筒部43と共にロール紙30の芯管内に挿入される。そして、当接部材46が開かれることにより、複数(4つ)の開閉手段47で形成する擬似的な円の直径が増大し、各当接部材46がロール紙30の芯管の内周面に押し付けられる。これにより、ロール紙30は、当接部材46が設けられているフランジ41を介してスプール(軸部材42)に保持される。
開閉手段47を開閉させる構成を、図4及び図6〜9により説明する。なお、図6は、開閉手段47の構成を示す部分斜視図である。図7は、当接部材46正面図である。図8は、開閉手段47の動きをガイドするガイド部材50の正面図である。図9は、開閉手段47を動かすためのカム部材51の正面図である。
図4に示すように、ガイド部材50は、カム部材51を間に挟んでフランジ41に固定される。カム部材51は、フランジ41及びガイド部材50に対して回転可能に支持される。
先にも説明したように、開閉手段47は、2枚のリンク板45によって当接部材46を開閉可能に設けている。図6に示すように、リンク板45の先端部(フランジ外周側の端部)にはピン49が軸着されている。また、リンク板45の下端部(フランジ内周側の端部)にはピン48が軸着されている。そして、当接部材46の両端部には、図7に示すように、当接部材の長手方向(フランジ円周方向)に沿って延びる溝46aが形成されている。この溝46aは当接部材46を貫通して設けられており、溝46a内にピン49が挿入され、ピン49は溝46a内でフランジ41の円周方向に移動可能となっている。
ガイド部材50には、図8に示すように、円周方向に延びる複数(実施例では8つ)のガイド溝52が形成されている。このガイド溝52には、開閉手段47のリンク板45の下端部に軸着されたピン48が挿入され、ガイド溝52によってピン48がガイドされる。ガイド溝52の外側(ラジアル方向の外側)には、円周方向に延びる複数(実施例では8つ)のガイド溝53が形成されている。このガイド溝53には、開閉手段47のリンク板45の上端部に軸着され当接部材46の溝46aを貫通した(当接部材46を貫通した)ピン49が挿入され、ガイド溝53によってピン49がガイドされる。
すなわち、開閉手段47の2枚のリンク板45は、内周側でピン48がガイド溝52によってガイドされ、外周側でピン49がガイド溝53によってガイドされ、2枚のリンク板45が開閉できるようになっている。なお、ピン48,49は、ガイド部材50の裏側で抜け止めされている。
また、ガイド部材50には、図8に示すように、ラジアル方向(半径方向)に延びる複数(実施例では4つ)のガイド溝54が形成されている。このガイド溝54には、開閉手段47の2枚のリンク板45の回動軸となる交差部軸44が挿入される。交差部軸44は、ガイド溝54に案内され、ラジアル方向(半径方向)に移動可能となっている。なお、交差部軸44は、ガイド部材50の裏側で抜け止めさるとともに、その先端がカム部材51の駆動凹部55(図9)に差し込まれている。
なお、ガイド部材50に設けられているガイド溝52、ガイド溝53及びガイド溝54の数は、開閉手段47の数(実施例では4つ)に対応する数だけが設けられたものであり、また、溝の位置も、開閉手段47の位置に対応して設けられるものである。
図9に示すように、カム部材51の端面には4つの駆動凹部55が形成されている。なお、駆動凹部55の数と位置は開閉手段47の数と位置に対応して設けられるものである。駆動凹部55は、カム部材51の端面からくぼんだ窪み形状として設けられており、その窪み(凹部)の中に、ガイド溝54を通してガイド部材50を貫通した交差部軸44の先端部が差し込まれる。前述したように、交差部軸44はガイド部材50の裏側で抜け止めされており、交差部軸44の先端部が駆動凹部55から外れないようになっている。
駆動凹部55の形状(図9に示すように軸方向から見た平面形状)は、カム部材51の回転中心(スプール軸の中心)からの距離が異なる複数の(実施例では2つの)位置決め部55a,55bを有している。各位置決め部55a,55bの間は滑らかな曲線状の壁面で連絡されており、カム部材51が回動されたときに、交差部軸44が駆動凹部55の壁面に沿って移動できるようになっている。
図9において下側の駆動凹部55に、交差部軸44を仮想線にて示してある。カム部材51が回動されたとき、両矢印で示すように、交差部軸44は各位置決め部55a,55bの間を移動することができる。実施例では、カム部材51を図9において反時計回りに回動させると、交差部軸44は位置決め部55aから55bに移動する(位置決め部55bに交差部軸44が位置していた場合は、そのまま位置決め部55bにとどまる)。また、カム部材51を図9において時計回りに回動させると、交差部軸44は位置決め部55bから55aに移動する(位置決め部55aに交差部軸44が位置していた場合は、そのまま位置決め部55aにとどまる)。さらに、駆動凹部55の表面摩擦負荷やカム部材51の回転角を規制することで、交差部軸44の位置決めを行う(交差部軸44を所定の位置に保持させる)ことができる。
カム部材51を図9において反時計回りに回動させると、交差部軸44はガイド部材50のガイド溝54の中で外側(スプール軸の中心と反対側)に移動される。カム部材51を図9において時計回りに回動させると、交差部軸44はガイド部材50のガイド溝54の中で内側(スプール軸の中心側)に移動される。
このようにして、カム部材51を(オペレータが)回動させることで、交差部軸44をガイド溝54の中で、ラジアル方向(半径方向)に移動させることができるようになっている。なお実施例は、駆動凹部55に2つの位置決め部を設けた構成により、交差部軸44を2つの位置に移動させるものであるが、例えば駆動凹部55に3つの位置決め部を設けて、交差部軸44を3つの位置に移動させるような構成も可能である。
さて、カム部材51が回動することによって交差部軸44がガイド溝54にガイドされてラジアル方向(半径方向)に移動し、内側または外側に移動することで、2枚のリンク板45が開閉する(図8の右上図を参照)。このとき、リンク板45に軸着又は固定されたピン48,49は、ガイド部材50のガイド溝52とガイド溝53にガイドされて移動する。そして、2枚のリンク板45が開閉することにより、上側(半径方向外側)のピン49がはめ込まれている当接部材46が、図5に矢印Cで示すように、上方(半径方向外側)あるいは下方(半径方向内側)に移動して開閉される。
開閉手段47は、ロール紙30の芯管内に挿入されており、カム部材51を回動させて交差部軸44を駆動凹部55の位置決め部55bに移動させて保持させることで、ロール紙芯管の内面を当接部材46が押圧してロール紙30をスプールに確実に保持する。ロール紙をスプールから取り外す際は、カム部材51を逆方向に回動させて交差部軸44を駆動凹部55の位置決め部55aに移動させることで、ロール紙芯管から当接部材46が離間される。
図10は、カム部材の別例を示す正面図である。
この図に示すカム部材151には、2つの位置決め部155a,155bを有している斜め溝(長穴)状の駆動凹部155が4箇所に設けられている。2つの位置決め部155a,155bは、スプール軸中心からの距離が異なるように設けられており、位置決め部155aが内側、位置決め部155bが外側に位置している。このような構成においても、図9のカム部材51と同様、交差部軸44をラジアル方向(半径方向)に移動させることができる。また、駆動凹部155の表面摩擦負荷やカム部材151の回転角を規制することで、交差部軸44の位置決めを行う(交差部軸44を所定の位置に保持させる)ことができる。
図11は、ロール紙保持機構の第2実施形態を示す側面方向からの断面図である。
この図に示す保持機構では、フランジ141の内部に位置決め部材142が配置されている。また、フランジ141の端面には、図8のガイド部材50と同様のガイド溝が形成されているが、図12に示すように、中心側のガイド溝52は、一方側の52Lは周方向に延びる溝であり、他方側の52Rは丸穴となっている。各ガイド溝52L,52R,53,53には、リンク板45の端部に軸着又は固定されたピン48(48L,48R)及び49が挿入される。なお、2枚のリンク板45,45は、回動軸144によって回動可能となっている。回動軸144は、2枚のリンク板45,45を回動可能に挟持しているだけで、フランジ141まで延びていない。
図13は、位置決め部材142の正面図である。
この図に示すように、位置決め部材142には、位置決め用の丸穴143が4つ設けられている。丸穴143の数は開閉手段47の個数に対応して設けられる。上記丸穴143には、リンク板45の内側(半径方向中心側)に位置するピン48(48L,48R)のうち、一方側のピン48Lが挿入される。すなわち、ガイド溝52のうちの丸穴ではなく周方向に延びるガイド溝(52L)に挿入されている方のピン(48L)が挿入される。
このような構成において、位置決め部材142を回動させると、リンク板45の内側(半径方向中心側)に位置するピン48(48L,48R)のうち、一方側のピン48Rは、フランジ141の端面に設けられた丸穴のガイド溝52Rによって位置決めされているので移動せず、位置決め部材142の丸穴143に挿入されたピン48Lだけが位置決め部材142の回動によって周方向に(フランジ端面の周方向に延びるガイド溝52Lに沿って)移動される。リンク板45の外側(半径方向外側)のピン49,49は、共にフランジ端面の周方向に延びるガイド溝53,53にガイドされて周方向に移動する。これにより、2枚のリンク板45,45が開閉し、ピン49,49が挿入されている当接部材46も開閉する。位置決め部材142は、表面摩擦負荷(摩擦係数)や回転角を規制することで、位置決めを行う(当接部材46を所定の位置に保持させる)ことができる。
よって、中心側のピン48(48L,48R)の距離が近づく方向に位置決め部材142を回動させることで、当接部材46を中心側に移動させ(開閉手段47を閉じ)、反対側に位置決め部材142を回動させることで、当接部材46を半径方向の外側に移動させる(開閉手段47を開く)ことができる。開閉手段47を開くことで、当接部材46をロール紙芯管の内面に当接させて押圧し、ロール紙30をスプールに確実に保持することができる。
図14は、開閉手段47の当接部材の別例を示す断面図である。
この図に示す当接部材146は、内部に圧接部材147が配置されている。その圧接部材147の外周面(図では上面)に複数の押圧ピン147aが設けられている。押圧ピン147aは、図に示すように周方向に複数個設けられており、また、スプール軸方向(図面に垂直な方向)にも複数個が設けられている。そして、圧接部材147の内周面(図では下面)にはガイド部147bが周方向の両側に設けられている。ガイド部147bは、当接部材の底面146までの距離が、端部側から内側に向かって次第に小さくなるように設けられている。そのガイド部147bと当接部材底面146b間の空間にピン49(リンク板45の上端に軸着又は固定されたピン:図6,12等参照)が挿入されている。
前述したように、カム部材51,151あるいは位置決め部材142を回動させることにより、両側のピン49が図に矢印Dで示すように内側に移動すると、ピン49がガイド部147bに当接して圧接部材147を外周方向(図では上方)に押し上げる。圧接部材147が押し上げられると、その外周面に設けられた押圧ピン147aが、当接部材146の天板146aに設けられた穴から外部に突出するように構成されている。カム部材51,151あるいは位置決め部材142を逆方向に回動させ、ピン49が外側位置に戻ると、ピン49による押上げが解除され、押圧ピン147aは当接部材146の内部に収納される。
このような構成の当接部材146を用いた場合、開閉手段47を開いたときに、ロール紙芯管の内面に押圧ピン147aが圧接され、さらに確実にロール紙30をスプールに保持することができる。
なお、図示例では、圧接部材147に設けたガイド部147bは、当接部材の底面146までの距離が、端部側から内側に向かって次第に小さくなるように設けているが、底面146までの距離が段階的に小さくなるように設けてもよい。その場合、ロール紙芯管の内径に対応させて段数を設定してやれば、異なる内径のロール紙30をセットする場合に好適である。
次に、開閉手段47のリンク板45について説明する。当接部材46又は146を支持するリンク板45は、図6で示すように、2枚のリンク板45で当接部材46又は146を支持するように説明したが、薄板状のリンク板45をスプール軸方向に複数枚配置して、その複数枚のリンク板により当接部材46又は146を支持するように構成してもよい。その場合、リンク板45の先端部が当接部材46又は146の内部に挿入されているピン49装着できるよう、当接部材46又は146に切り欠きを設けることで対応可能である。あるいは、リンク板45を、スプール軸方向に延びる平板としてもよい。その場合も、先端部が当接部材46又は146の内部に挿入されているピン49に装着できるよう、先端部のみ薄板状として、当接部材46又は146に設けた切り欠きからピン49に装着することで対応できる。
また、図15(a)に示すように、開閉手段47が接近して配置されリンク板45同士が干渉する場合は、図15(b)に示すように互い違いに入れ込むように配置すればよい。また、リンク板45が平板状リンク板の場合は、先端部のみ薄板状とし、その薄板先端部を互い違いに入れ込むように配置すればよい。
これにより、開閉手段47を接近させて配置することが可能となり、開閉手段47の数を増やしてロール紙30を保持する力を増大させることができる。
以上説明したように、本発明によるロール状記憶媒体保持機構によれば、開閉手段のリンク部材を開閉させることで当接部材のラジアル方向の位置を調節するため、リンク部材が折り畳まれることで縮小され、少ないスペースでロール紙の内径の違いに対応することができる。
また、開閉手段のリンク部材を開閉させることにより当接部材のラジアル方向の位置を調節する構成のため、ロール紙の回転に影響されることなくロール紙を確実に保持することができる。
さらに、カム機構によってリンク板の交差部軸を移動させて当接部材の位置を調節することにより、簡単な構成で当接部材を移動させることができる。
また、カム部材の駆動凹部に複数の位置決め部を設けたことで、当接部材を複数の位置に確実に位置決めすることができる。当接部材の位置を多段階で調節することも可能となる。
また、カム部材に2つの位置決め部を結ぶ長穴状の駆動凹部が形成されていることで、カム部材をより簡素な構成とすることができる。
また、リンク板の一端部を固定し、他端部のスプール周方向の位置を変えることでリンク部材が開閉する構成により、開閉手段の構成を簡単にすることができる。
また、開閉手段が開かれたときに押圧ピンが当接部材の外部に突出することで、ロール紙の滑りを防ぎ、より確実にロール紙を保持することができる。
また、隣接する開閉手段のリンク板端部が互い違いに入れ込まれて配置されることで、開閉手段を接近させて配置することが可能となり、開閉手段の数を増やしてロール紙の保持力を増大させることができる。
以上、本発明を図示例に基づき説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、適宜変更可能なものである。
また、画像形成装置はインクジェット記録装置に限らず、電子写真方式の装置であってもよい。また、画像形成装置としてはプリンタに限らず、複写機やファクシミリ、あるいは複数の機能を備える複合機であっても良い。
1 記録装置本体
4 ロール紙収納部
30 ロール紙(ロール状記憶媒体)
41 フランジ(保持部材)
42 軸部材(スプール)
44 交差部軸
45 リンク板
46 当接部材
47 開閉手段
49 ピン
50 ガイド部材
51,151 カム部材
55 駆動凹部
55a,55b 位置決め部
142 位置決め部材
146 当接部材
147 圧接部材
147a 押圧ピン
155 駆動凹部(長穴)
特許第4872738号公報 特開2012−66932号公報

Claims (9)

  1. ロール状の記憶媒体をスプールに保持するためのロール状記憶媒体保持機構において、
    前記スプールに装着支持される保持部材と、該保持部材に取り付けられた開閉手段とを備え、
    前記開閉手段は、ロール状記憶媒体の芯管内周面に当接される当接部材と、該当接部材を前記スプールのラジアル方向に移動させるリンク部材とを有し、
    前記リンク部材は、交差部を支点に開閉する複数枚のリンク板からなり、
    ロール状記憶媒体の芯管内径に応じて前記リンク部材を開閉させることで前記当接部材の前記ラジアル方向の位置を調節することを特徴とするロール状記憶媒体保持機構。
  2. 前記リンク部材の開閉支点となる交差部軸を前記スプールのラジアル方向に移動させるカム機構を備え、
    該カム機構によって前記交差部軸を移動させて前記当接部材の位置を調節することを特徴とする、請求項1に記載のロール状記憶媒体保持機構。
  3. 前記カム機構は、前記スプールを中心として回動可能に支持されるカム部材を有し、
    該カム部材には、前記交差部軸の先端部が挿入される駆動凹部が形成されており、該駆動凹部には、前記スプールの中心からの距離が異なる複数の位置決め部が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載のロール状記憶媒体保持機構。
  4. 前記カム機構は、前記スプールを中心として回動可能に支持されるカム部材を有し、
    該カム部材には、前記スプールの中心からの距離が異なる2つの位置決め部を結ぶ長穴状の駆動凹部が形成されていることを特徴とする、請求項2に記載のロール状記憶媒体保持機構。
  5. 前記複数枚のリンク板の一端部は、前記スプールの周方向における位置を固定されており、
    前記複数枚のリンク板の他端部は、前記スプールの周方向における位置を変更可能に設けられ、該他端部の前記スプール周方向の位置を変えることで前記リンク部材が開閉することを特徴とする、請求項1に記載のロール状記憶媒体保持機構。
  6. 前記当接部材の内部に可動配置される圧接部材が設けられ、
    前記圧接部材は、前記リンク部材の開閉に応じて前記スプールのラジアル方向に移動可能に設けられるとともに、前記圧接部材の外周面に凸設されており、
    前記開閉手段が開かれたときに、前記押圧ピンが前記当接部材の外部に突出するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のロール状記憶媒体保持機構。
  7. 隣接する前記開閉手段において、前記リンク板の端部が互い違いに入れ込まれて配置されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のロール状記憶媒体保持機構。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のロール状記憶媒体保持機構を用いたことを特徴とするロール給紙装置。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のロール状記憶媒体保持機構または請求項8に記載のロール給紙装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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