JP7324403B2 - ロール状記録媒体保持機構、画像形成装置 - Google Patents

ロール状記録媒体保持機構、画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7324403B2
JP7324403B2 JP2019206310A JP2019206310A JP7324403B2 JP 7324403 B2 JP7324403 B2 JP 7324403B2 JP 2019206310 A JP2019206310 A JP 2019206310A JP 2019206310 A JP2019206310 A JP 2019206310A JP 7324403 B2 JP7324403 B2 JP 7324403B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
recording medium
roll paper
shaped recording
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019206310A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021080035A (ja
Inventor
仁 奥野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2019206310A priority Critical patent/JP7324403B2/ja
Publication of JP2021080035A publication Critical patent/JP2021080035A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7324403B2 publication Critical patent/JP7324403B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Unwinding Webs (AREA)

Description

本発明は、ロール状記録媒体保持機構および画像形成装置に関する。
ロール紙のようなロール状記録媒体に画像を形成する画像形成装置では、ロール紙をスプールに保持し、装置内に収容するためのロール状記録媒体保持機構が設けられる。
このようなロール状記録媒体保持機構では、ロール紙を交換する際には、まず、ロール紙の幅方向一端部に当接してロール紙を保持するフランジなどの保持部材をスプールから引き抜く作業が必要になる。しかし、ロール紙と保持部材が密着しているため、その間に指を差し入れることができず、保持部材に引き抜く方向の力を加えることが難しい等、フランジの引き抜き動作の作業性が課題になっていた。
これに対して、例えば特許文献1(特開2012-66932号公報)のロール状記録媒体保持機構では、図13に示すように、ロール紙201を挿入する軸部材202と、ロール紙201の幅方向一端を保持するフランジ203と、軸部材202とロール紙201との間に設けられる弾性部材204と、弾性部材204にその一端が取り付けられた解除部材205等を有する。ロール紙201を交換する際には、解除部材205を図の矢印方向へ引っ張ることで、弾性部材204と共にフランジ203を軸部材202から引き抜くことができる。
特許文献1では、弾性部材は軸部材とロール紙との間に圧接されており、弾性部材を引き抜くために大きな力が必要であったり、弾性部材がロール紙から離間する際に圧接力が解除されて弾性部材が引き出し方向に急に飛び出してしまう等、保持部材のスプールに対する引き抜き動作の作業性に課題があった。
上記の課題を解決するため、本発明は、スプールと、前記スプールに挿入されたロール状記録媒体の幅方向一端側に当接して、当該ロール状記録媒体を幅方向一端側から保持する保持部材と、前記ロール状記録媒体をその幅方向他方側へ押圧する押圧部材とを備えたロール状記録媒体保持機構であって、前記保持部材は、前記スプールの軸線方向に移動可能に設けられ、前記押圧部材は、前記幅方向一方側から加圧可能な加圧操作部と、前記幅方向他方側に設けられ、前記ロール状記録媒体に当接してロール状記録媒体を押圧する押圧部とを有し、前記保持部材は、前記ロール状記録媒体側に、前記幅方向に設けられ、保持部材の外周面側に開口した凹部を有するロール状記録媒体保持機構であることを特徴とする。
本発明によれば、保持部材のスプールからの引き抜き動作の作業性を改善することができる。
画像形成装置の概略構成を示す斜視図である。 画像形成装置を示す概略側面図である。 ロール紙を保持していない状態のロール紙保持機構を示す斜視図である。 ロール紙を保持した状態のロール紙保持機構を示す斜視図である。 ロール紙保持機構の幅方向一端側を示す図である。 ロール紙保持機構の幅方向一端側を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るロール紙保持機構を示す斜視図であり、(a)図がフランジの幅方向一方側を示す図、(b)図がフランジの幅方向他方側を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るロール紙保持機構を示す斜視図であり、(a)図が押圧部材を折り曲げた状態、(b)図が押圧部材を加圧操作可能にした状態を示す図である。 押圧部材がロール紙を押圧する様子を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るロール紙保持機構を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るロール紙保持機構を示す斜視図である。 本発明の第5実施形態に係るロール紙保持機構を示す斜視図であり、(a)図がロール紙を押圧前の状態、(b)図がロール紙を押圧している状態を示す図である。 従来のロール状記録媒体保持機構を示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1はインクジェット画像形成装置の全体構成を示す斜視説明図、図2は同装置の模式的側面説明図である。図示のインクジェット画像形成装置は、シリアル型インクジェット画像形成装置であり、画像形成装置本体1の内部には、画像形成部2、用紙吸引搬送部3、ロール紙収容部4などが配置されている。画像形成部2は、両側板にガイドロッド13およびガイドレール14が掛け渡され、これらのガイドロッド13およびガイドレール14にキャリッジ15が図中の矢印A方向に摺動可能に保持されている。
図1および図2に示すように、キャリッジ15は、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のインク滴を吐出する液体吐出ヘッドが搭載されている。各記録ヘッドには各記録ヘッドにインクを供給するサブタンクが一体的に備えられている。そして、キャリッジ15を移動走査する主走査機構は、主走査方向の一方側に配置される駆動モータ21と、駆動モータ21によって回転駆動される駆動プーリ22と、主走査方向他方側に配置された従動プーリ23と、駆動プーリ22と従動プーリ23との間に掛け回されたベルト部材24とを備えている。
なお、従動プーリ23は、テンションスプリングによって外方(駆動プーリ22に対して離れる方向)にテンションが掛けられている。ベルト部材24は、キャリッジ15の背面側に設けたベルト固定部に一部分が固定保持されていることで、主走査方向(図中の矢印A方向)にキャリッジ15を牽引している。
また、キャリッジ15の主走査方向に沿ってキャリッジ15の主走査位置を検知するためのエンコーダシートが配置され、キャリッジ15に設けたエンコーダセンサによってエンコーダシートが読み取られるようになっている。
このキャリッジ15における主走査領域のうち、記録領域では、用紙10が用紙吸引搬送部3によってキャリッジ15の主走査方向と直交する方向(副走査方向:図中の矢印B方向)に間欠的に搬送される。また、主走査領域のうち一方の端部側領域には、各記録ヘッドの維持回復を行うための維持回復機構18が配置されている。さらに、主走査方向のキャリッジ移動領域外、または上述した主走査領域のうち他方の端部側領域には、記録ヘ
ッドのサブタンクに供給する各色のインクを収容したメインカートリッジ19が画像形成装置本体1 に対して着脱自在に装着されている。
装置本体1の下部に設けられたロール紙収容部4はいわゆる給紙手段を構成し、ロール状記録媒体としてのロール紙(用紙)10がセットされている。ロール紙収容部4は、幅方向(図中矢印A方向)のサイズが異なるロール紙がセット可能である。
ロール紙収容部4は、ロール紙10をロール紙収容部4内の所定の位置に保持するための、ロール状記録媒体保持機構としてのロール紙保持機構30を有する。ロール紙保持機構30に設けられたフランジがロール紙10を保持し、このフランジが回転することで、ロール紙10が給送される。支持部材41は、ロール紙収容部4内でロール紙10をその下方側から支持する。なお以下では、必要に応じてロール紙10あるいは用紙10と記載する。
この画像形成装置では、ロール紙収容部4から搬送された用紙10は、画像形成装置本体1の図2の紙面後方から同前方に向けて、搬送手段(ローラ対25、搬送ローラであるレジストローラ26およびレジスト加圧ローラ27など)により記録領域へ搬送される。そして、キャリッジ15を主走査方向に移動し、用紙10を間欠的に送りながら、記録ヘッドを画像情報に応じて駆動して液滴を吐出させることによって、用紙10上に所要の画像を形成させる。さらに、画像形成後の用紙10は、所定の長さにカットされ、装置本体1の正面側に配置された排紙トレイへ排出される。
次に、ロール紙収容部4に設けられた、ロール紙10を保持するためのロール紙保持機構30について説明する。なお、図3~図6では、便宜上、フランジ32およびその周辺の構成を簡略化して記載している。
図3に示すように、ロール紙保持機構30は、スプールを構成する軸部材31と、軸部材31の軸方向一方側と他方側とにそれぞれ設けられる、保持部材としてのフランジ32,33と、駆動部34とを有する。なお、本実施形態では軸部材31の軸方向はロール紙10の幅方向(図2の紙面垂直方向)と同じであり、以下、この方向を単に幅方向とも呼ぶ。
図4に示すように、フランジ32、33は、軸部材31の軸方向一方側と他方側とにそれぞれ挿嵌されることで、軸部材31が挿入されたロール紙10の紙管部分に軸方向両側から当接し、ロール紙10を幅方向両側から保持することができる。フランジ32、33は軸受等により画像形成装置の装置本体側に回転可能に支持されている。
一方のフランジ32は、軸部材31に対してその軸方向の両方向(取り外し方向である矢印C1方向および挿入方向である矢印C2方向)に移動可能に設けられており、軸部材31に対して着脱することができる。他方のフランジ33は、軸部材31に対して固定されている。
駆動部34は、軸部材31の軸方向他方側端部に設けられ、フランジ33にその駆動力を伝達する。駆動部34としては、モータなどの駆動源であってもよいし、駆動源に連結されて駆動源からの駆動力を伝達する駆動伝達部材としての駆動ギアであってもよい。
駆動部34がフランジ33に自身の駆動力を伝達することにより、フランジ33、および、フランジ33に保持されるロール紙10、そしてフランジ32が軸部材31に対して回転し(図4の図の矢印D参照)、ロール紙10が画像形成装置本体側へ給送される。軸部材31に挿入されたロール紙10の幅方向他端側をフランジ33が保持し、このフラン
ジ33を介してロール紙10に駆動部34の駆動力が伝達されることで、駆動部34が空転することを防止できる。
次に、ロール紙保持機構30にロール紙10をセットして保持させる手順について説明する。
まず、図3の状態からフランジ32を矢印C1方向へ移動させて軸部材31から取り外した後、ロール紙10(図4参照)の芯管に設けられた中空部分に軸部材31を挿入する。そして、ロール紙10をその幅方向他端側がフランジ33に当接させる位置まで移動させて、ロール紙10をロール紙保持機構30にセットする。次に、図4に示すように、フランジ32を軸部材31に挿入して矢印C2方向へ移動させ、ロール紙10の幅方向一端側に当接させてロール紙10の幅方向一端側を保持させる。フランジ32を矢印C2方向へ移動させる際には、ロール紙10の内周面に対してフランジ32のガイド部32d(図3参照)が摺動することで、フランジ32が矢印C2方向へ正しくガイドされ、ロール紙10に当接する。以上により、ロール紙10がロール紙保持機構30に保持される。
また、ロール紙10が少なくなったり、違うサイズのロール紙10で印刷を行いたい場合には、前述した動作と逆の動作により、ロール紙10をロール紙保持機構30から取り外して新しいロール紙10に交換する。具体的には、フランジ32を軸部材31から取り外した後、ロール紙10を軸部材31から引き抜き、新しいロール紙10を上記手順で再びロール紙保持機構30に保持させる。
以上のフランジ32やロール紙10の着脱動作は手作業で行われる。そして、この動作のうち、軸部材31からフランジ32を取り外す動作について、その取り外しの作業性が問題になる。一連の作業では、まず、フランジ32をロール紙10から離間させたうえで、軸部材31から引き抜くことが必要になる。
図5に示すように、ロール紙10の外径E1がフランジ32の外径E2よりも大きい状態でロール紙10を交換しようとした場合、つまり、ロール紙10がまだ十分に残っている状態で交換をする場合には、フランジ32とロール紙10の端面との間にほとんど隙間がないため、この間に指を入れてフランジ32のロール紙10側を把持することができず、フランジ32を軸部材31から引き抜くことが困難になる。
また、図6に示すように、ロール紙10の外径E3がフランジ32の外径E2よりも小さい場合には、フランジ32のロール紙10側の端面(例えば、端面のうち、図の上側の部分F1や下側の部分F2)を把持してフランジ32を軸部材31から引き抜くことが可能になる。
しかし、フランジ32を引き抜くためには、片手でロール紙10や軸部材31等を抑えた状態でフランジ32に引き抜く方向の力を加え、フランジ32をロール紙10や軸部材31に対して引き抜き方向へ相対移動させる必要があり、片手だけでフランジ32に引き抜き方向の力を加える必要があった。この点、本実施形態では、その幅が841mmのA0用紙にも対応したロール紙保持機構であるため、フランジ32の外径E2が150mmと大きく設定されており、フランジ32を引き抜くことが困難であった。つまり、フランジ32に適切に引き抜き方向の力を加えるためには、軸部材31を挟んで両側に均等に力を加える必要がある。例えば、図の部分F1と部分F2にそれぞれ引き抜き方向の力G1と力G2を均等に加える必要があるが、上記のように大型のフランジ32に対して片手だけで同時に力G1,G2を加えることは困難であった。特に、フランジ32とロール紙10の内周面側との間にガイド部32d(図3参照)や弾性部材を設けている等、フランジ32がロール紙10の内周面側で、その幅方向にわたって当接している場合には、フラン
ジ32の引き抜き時にロール紙10との間に摺動抵抗が生じるため、引き抜き動作に大きな力が必要となり、フランジ32のロール紙10に対する取り付け状態を解除することが特に困難であった。
以上のように、ロール紙10の外径がフランジ32の外径に対して大きい場合と小さい場合のいずれの場合でも、フランジ32の軸部材31からの引き抜き動作の作業性が課題になる。これに対して本実施形態では、以下に示す構成により、フランジ32の引き抜き動作の作業性を改善している。
図7(a)および図7(b)に示すように、フランジ32は、その断面が略円形状の部材であり、ロール紙10に対向する面である幅方向他方側の面で、その周方向の4箇所に凹部32aが設けられる。またフランジ32には、幅方向一方側へ突出した挿入部32bが設けられる。
凹部32aは、図7(b)に示すように、幅方向他方側から見ると、幅方向一方側へ凹状に設けられ、フランジ32の外周面側へ開口した部分である。また図7(a)に示すように、フランジ32は、幅方向一方側から見ると、凹部32a、挿入部32b、およびフランジ32の外周端部分が、その他の部分よりも幅方向一方側へ突出している。
挿入部32bはフランジ32の周方向の異なる位置に2つ設けられている。挿入部32bは、中空の直方体状をなし、その中空部分はフランジ32の幅方向他方側に貫通した孔部32b1である。
なお、フランジ32の幅方向他方側には、軸部材31がその内周面側に挿入される中空円筒状の円筒部32c、および、円筒部32cの外周面側に複数のガイド部32dが設けられる(図3参照)。ガイド部32dは、円筒部32cの周方向に複数(本実施形態では6つ)設けられる。
図7(a)に示すように、本実施形態のフランジ32には押圧部材35が設けられる。押圧部材35は長手の棒状部材であり、各挿入部32bに設けられた孔部32b1に挿入され、孔部32b1を貫通して、フランジ32よりも幅方向一方側へ突出して設けられる。
本実施形態では、押圧部材35が2つ設けられており、軸部材31の軸方向に直交する面上において、フランジ32の中心位置(略円形部分の仮想円中心)を基準に対称位置に配置されている。ただし、押圧部材35は3つ以上設けられてもよいし、1つであってもよい。
押圧部材35の幅方向一端部は、作業者によって加圧力を加えられる加圧操作部である。また、押圧部材35の幅方向他端部は、ロール紙10の幅方向一方側の端面に当接してロール紙10を押圧する押圧部である。フランジ32の凹部32aは、幅方向において、押圧部材35の加圧操作部よりも幅方向他方側に設けられる。
フランジ32を軸部材31から取り外す際の動作の一例としては、両手のそれぞれの人差し指で異なる凹部32aを幅方向一方側から掴み、それぞれの親指で各押圧部材35の幅方向一端部(加圧操作部)を加圧する(図7aの矢印H方向参照)。この動作により、押圧部材35の幅方向他端部(押圧部)がロール紙10に当接してロール紙10の幅方向一端面を押圧すると共に、凹部32aに引き抜き方向の力が加えられる。これにより、図7(b)に示すように、フランジ32をロール紙10から離間させてロール紙10から外すことができる。そして、凹部32aにさらに引き抜き方向の力を加えることで、フラン
ジ32を矢印C1方向へ移動させて軸部材31から引き抜くことができる。
このように本実施形態では、押圧部材35がロール紙10を押圧した状態で引き抜き方向の力を加えることで、フランジ32をロール紙10から離間させることができる。つまり、ロール紙10を片手で抑えながらフランジ32を引き抜く必要がなく、フランジ32を両方の手で掴みながら引き抜くことができ、その作業性を改善することができる。特に、このように両手での操作を可能とすることで、仮に大型のフランジ32であっても、押圧部材35によってロール紙10の複数箇所を同時に押圧しながらフランジ32の複数箇所に同時に引き抜き方向の力を加えることができる。従って、フランジ32の中心位置を挟んで両側(幅方向と直交する面上において、フランジ32の円中心を挟んで両側で、例えば、図6の上側であるF1の側と下側であるF2の側)に力を加えることができ、フランジ32を軸部材31に対して傾けることなく適切に引き抜き方向の力を加えることができる。従って、フランジ32を容易に軸部材31から引き抜くことが可能になり、その作業性を改善することができる。
特に本実施形態では、押圧部材35を複数設けて、フランジ32の円中心を基準に対称位置に設けている。これにより、押圧部材35によるロール紙10に対する押圧、および、フランジ32に加える引き抜き方向の力を、フランジ32の中心位置を挟んでその両側により偏りなく加えることができ、より好ましい。
次に、押圧部材の変形例を順に説明する。以下の説明では、前述の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の部分については適宜その説明を省略する。
図8(a)および図8(b)に示すように、第2実施形態では、押圧部材35の幅方向一方側のフランジ32から突出した部分35a(押圧部材35の幅方向一端側の加圧操作部を含む部分)が、回転軸35bを中心にして突出方向と交差する方向へ折り曲げ可能になっている。一例として、図8(a)に示すように、突出部35aは、突出方向に対して90度の角度まで折り曲げることができる。
本実施形態では、突出部35aを折り曲げ可能な構成としてフランジ32の引き抜き動作時以外に突出部35aをコンパクトに収容することができ、ロール紙保持機構を省スペース化することができる。
図8(b)に示すように、押圧部材35を押圧してフランジ32を軸部材31から引き抜く動作を行う際には、まず、突出部35aを立ち上げる。そして、図9に示すように、前述の実施形態と同様、押圧部材35を矢印H方向へ押圧すると共に、凹部32aを把持してフランジ32に引き抜き方向の力を加えることで、フランジ32を軸部材31から引き抜くことができる。
次に、図10に示すように、本発明の第3実施形態では、押圧部材35が、ロール紙を押圧する押圧部としてのロール紙押圧部材36と複数の延在部351とを有する。
延在部351は、幅方向に延在し、フランジ32よりも幅方向一方側および他方側へ突出した棒状部材であり、前述した実施形態の押圧部材35(図7a参照)に相当する部材であるが、幅方向他方側がロール紙10に直に当接しない点が異なる。延在部351の幅方向一方側が作業者によって加圧される加圧操作部をなす点は前述の実施形態と同様である。
ロール紙押圧部材36は、本実施形態では円環状をなす。ロール紙押圧部材36には、各延在部351の幅方向他方側端部が連結されている。
フランジ32の引き抜き動作の手順としては、前述の実施形態と同様である。つまり、フランジ32の凹部32aを掴み、各延在部351の幅方向一端部を加圧することで行われる。
上記の動作時に、本実施形態では、延在部351に代えて、ロール紙押圧部材36がロール紙の端面を押圧する。複数の押圧部材35がそれぞれロール紙を押圧する場合と比較すると、本実施形態のように各延在部351に連結されたロール紙押圧部材36がロール紙を押圧することで、その押圧状態が安定する。すなわち、フランジ32の円中心を挟んでその一方側、例えば、フランジ32の図の上側だけが強く押圧されて、押圧力が上側と下側で不均一になることを抑制できる。また、ロール紙10や軸部材31等を片手で抑えながらフランジ32を引き抜く必要がなく、フランジ32を両方の手で掴みながら引き抜くことができる点は同様である。従って、ロール紙10を適切に押圧することができ、フランジ32の引き抜き動作の作業性が改善する。特にロール紙押圧部材36を環状に形成することで、延在部351から伝達された加圧力を周方向に均一化することができ、より好ましい。
次に、図11に示すように、本発明の第4実施形態では、押圧部材35が、複数の延在部351と、加圧操作部としての加圧操作部材37を有する。
フランジ32の幅方向一方側に中空筒状の円筒部32eが突出して設けられる。円筒部32eの中空部分は、幅方向他方側の円筒部32c(図10参照)に連通しており、幅方向一方側から他方側に貫通する孔部である。この孔部に軸部材31(図9参照)が挿入される。
加圧操作部材37は円環状をなし、その中央に円筒部32eが挿入される孔部を有する。
加圧操作部材37には、各延在部351(本実施形態では4つの延在部351)の幅方向一方側端部が連結されている。本実施形態では、押圧部材35(図7a参照)に代えて、延在部351に連結された加圧操作部材37を加圧することで、押圧部材35がロール紙端面を押圧することができる。
延在部351の幅方向他方側端部がロール紙10を押圧する押圧部である点は、図7で示した実施形態などと同様である。ただし、加圧操作部としての加圧操作部材37と、押圧部としてのロール紙押圧部材36(図10参照)と、複数の延在部351とを組み合わせて、押圧部材35を構成することもできる。
図11に示すように、フランジ32の引き抜き動作の手順の一例としては、フランジ32の各凹部32aを両方の人差し指で掴み、加圧操作部材37を加圧することで行われる。
本実施形態では、加圧操作部材37を加圧することで全ての延在部351にその加圧力を伝達してロール紙10を押圧することができるため、ロール紙10に対する押圧動作が容易になり、ロール紙10に対する押圧力がフランジ32の円中心に対して一方側に偏ることを防止できる。従って、フランジ32の引き抜き動作の作業性を改善することができる。特に加圧操作部材37を環状に形成することで、周方向に配置された各延在部351に均等に加圧力を伝達し加圧力の偏りを抑制することができるため、より好ましい。
また、加圧操作部材37を加圧するだけで複数の延在部351に一度に加圧力を伝達す
ることが可能になるため、より多く(本実施形態では4つ)の延在部351によって同時にロール紙10を押圧することが可能になる。従って、ロール紙10に対する押圧力を周方向により均一化することができる。また、ロール紙10を片手で抑えながらフランジ32を引き抜く必要がなく、フランジ32を両方の手で掴みながら引き抜くことができる。以上により、フランジ32の軸部材31からの引き抜き動作の作業性を改善することができる。
次に、図12(a)に示すように、本発明の第5実施形態では、押圧部材35が、複数の延在部351と、環状の連結部材38と、加圧操作部としての回転部材39とを有する。
連結部材38は、その内周面側の孔部に円筒部32eが挿入されている。連結部材38には、各延在部351(本実施形態では4つの延在部351)の幅方向一方側端部が連結されており、延在部351と共に、フランジ32に対して幅方向に相対移動可能である。
本実施形態では、円筒部32eの外径側にネジ部が設けられている。
回転部材39は、その内周面側に円筒部32eのネジ部と螺合するネジ部を有する中空円筒状の部材である。また、回転部材39の幅方向他端部は連結部材38に当接している。
回転部材39を矢印J方向へ回転させることで、回転部材39のネジ部が円筒部32eのネジ部に沿って移動し、回転部材39および回転部材39が当接する連結部材38、連結部材38に連結される各延在部351をフランジ32に対して矢印K方向へ移動させることができる。
延在部351の幅方向他方側端部がロール紙10を押圧する押圧部である点は、図7で示した実施形態などと同様である。
本実施形態では、回転部材39を矢印J方向へ回転させることで、回転部材39、連結部材38、これに連結された延在部351をフランジ32に対して矢印K方向へ移動させることができる。この移動により、延在部351の幅方向他方側端部がロール紙10を押圧することができる。図7で示した第1の実施形態と同様、ロール紙10を押圧すると共に、凹部32aを掴んでフランジ32に引き抜く方向の力を加えることで、フランジ32をロール紙10から離間させ、軸部材31から引き抜くことができる。
また、フランジ32をロール紙10の幅方向一方側端面に当接させてロール紙10を保持させる際には、回転部材39を矢印J方向と反対方向へ回転させて回転部材39はロール紙10と反対方向へ移動させる。また、連結部材39はロール紙10に押し戻されて回転部材39と同じ方向へ移動する。これらにより、フランジ32をロール紙10に当接可能な状態にすることができる。
本実施形態では、回転部材39を回転させる動作により、複数の延在部351にロール紙10の加圧方向の力を加えることができる。このため、ロール紙10に対する押圧動作が容易になり、ロール紙10に対する押圧力がフランジ32の円中心に対して一方側に偏ることを防止できる。従って、フランジ32の引き抜き動作の作業性を改善することができる。特に連結部材38を環状に形成することで、周方向に配置された各延在部351に均等に加圧力を伝達し加圧力の偏りを抑制することができるため、より好ましい。また、より多く(本実施形態では4つ)の延在部351によって同時にロール紙10を押圧することが可能になる。従って、ロール紙10に対する押圧力が周方向により均一化される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
画像形成装置としては、実施形態のシリアル型画像形成装置に限らず、任意な方式・構成の画像形成装置であって良い。もちろん、大判プロッタに限らず、複写機やプリンタやファクシミリであっても良いし、複数の機能を備える複合機であっても良い。
記録媒体としては、用紙(普通紙)の他、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート、プラスチックフィルム、プリプレグ、銅箔等が含まれる。
1 画像形成装置
4 ロール紙収容部
10 ロール紙(ロール状記録媒体)
30 ロール紙保持機構(ロール状記録媒体保持機構)
31 軸部材(スプール)
32 フランジ(保持部材)
32a 凹部
32b 挿入部
32b1 孔部
33 フランジ(保持部材)
34 駆動部
35 押圧部材
351 延在部
36 ロール紙押圧部材(押圧部)
37 加圧操作部材(加圧操作部)
38 連結部材
39 回転部材(加圧操作部)
特開2012-66932号公報

Claims (8)

  1. スプールと、
    前記スプールに挿入されたロール状記録媒体の幅方向一端側に当接して、当該ロール状記録媒体を保持する保持部材と、
    前記ロール状記録媒体をその幅方向他方側へ押圧する押圧部材とを備えたロール状記録媒体保持機構であって、
    前記保持部材は、前記スプールの軸線方向に移動可能に設けられ、
    前記押圧部材は、前記幅方向一方側から操作可能な加圧操作部と、前記幅方向他方側に設けられ、前記ロール状記録媒体に当接してロール状記録媒体を押圧する押圧部とを有し、
    前記保持部材は、前記ロール状記録媒体側に、前記幅方向に設けられ、保持部材の外周面側に開口した凹部を有することを特徴とするロール状記録媒体保持機構。
  2. 前記押圧部材は前記保持部材の周方向に複数設けられ、
    前記複数の押圧部材は、前記幅方向と直交する面上において、前記保持部材の中心位置に対して対称位置に設けられる請求項1記載のロール状記録媒体保持機構。
  3. 前記押圧部材は、前記保持部材の周方向の異なる複数の箇所に、前記幅方向に延在する延在部を有し、
    前記押圧部は、前記複数の延在部の前記幅方向他端部が連結され、前記周方向に延在する環状部である請求項1記載のロール状記録媒体保持機構。
  4. 前記押圧部材は、前記保持部材の周方向の異なる複数の箇所に、前記幅方向に延在する延在部を有し、
    前記加圧操作部は、前記複数の延在部の前記幅方向一端部が連結され、前記周方向に延在する環状部である請求項1または3いずれか記載のロール状記録媒体保持機構。
  5. 前記加圧操作部は、前記保持部材に形成されたネジ部と螺合することができ、前記保持部材に対して回転することで前記幅方向に相対移動可能に設けられ、
    前記押圧部は、前記加圧操作部と一体的に前記幅方向に移動する請求項1または3いずれか記載のロール状記録媒体保持機構。
  6. 前記複数の延在部は、前記幅方向と直交する面において、前記保持部材の中心位置に対して対称位置に設けられる請求項3から5いずれか1項に記載のロール状記録媒体保持機構。
  7. 前記加圧操作部は前記幅方向と交差する方向へ折り曲げ可能に設けられる請求項1から3いずれか1項に記載のロール状記録媒体保持機構。
  8. 請求項1から7いずれか1項に記載のロール状記録媒体保持機構を有する画像形成装置。
JP2019206310A 2019-11-14 2019-11-14 ロール状記録媒体保持機構、画像形成装置 Active JP7324403B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019206310A JP7324403B2 (ja) 2019-11-14 2019-11-14 ロール状記録媒体保持機構、画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019206310A JP7324403B2 (ja) 2019-11-14 2019-11-14 ロール状記録媒体保持機構、画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021080035A JP2021080035A (ja) 2021-05-27
JP7324403B2 true JP7324403B2 (ja) 2023-08-10

Family

ID=75964000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019206310A Active JP7324403B2 (ja) 2019-11-14 2019-11-14 ロール状記録媒体保持機構、画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7324403B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000203746A (ja) 1999-01-18 2000-07-25 Canon Inc 記録装置
JP2004358764A (ja) 2003-06-04 2004-12-24 Seiko Epson Corp ロール状媒体の保持部材及び記録装置
JP2007112585A (ja) 2005-10-21 2007-05-10 Toshiba Tec Corp 用紙巻取りリール

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000203746A (ja) 1999-01-18 2000-07-25 Canon Inc 記録装置
JP2004358764A (ja) 2003-06-04 2004-12-24 Seiko Epson Corp ロール状媒体の保持部材及び記録装置
JP2007112585A (ja) 2005-10-21 2007-05-10 Toshiba Tec Corp 用紙巻取りリール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021080035A (ja) 2021-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7438288B2 (en) Recording apparatus
EP1770034B1 (en) Sheet feeder including a plurality of paper cassettes
JP4877259B2 (ja) 記録装置
US11072194B2 (en) Cleaning device and image forming apparatus provided with the cleaning device
US8579432B2 (en) Recording apparatus with removable member
JP2011156736A (ja) 画像記録装置
US7264239B2 (en) Feeding device for feeding recording medium
JP4816192B2 (ja) ロール状媒体支持機構及び記録装置
JP2012066932A (ja) ロール媒体保持機構、ロール給紙装置、及び画像形成装置
JP7324403B2 (ja) ロール状記録媒体保持機構、画像形成装置
WO2014010736A1 (ja) 媒体加工装置および媒体加工方法
JP4487786B2 (ja) 記録媒体給送装置
JP2015129028A (ja) ロール状記録媒体保持機構、ロール給紙装置及び画像形成装置
JPH11322141A (ja) 画像形成装置のロール記録媒体
US11312162B2 (en) Cleaning device and image forming apparatus provided with the cleaning device
JP2003118193A (ja) インクリボンカセット及びそれを用いた熱転写プリンタ
JP2016179624A (ja) プリンタ
US11192393B2 (en) Cleaning device and image forming apparatus provided with the cleaning device
JP4535188B2 (ja) 記録装置
JP2012062192A (ja) ロール紙ホルダー
JP2005169744A (ja) 記録装置及び液体噴射装置
JP4428041B2 (ja) 記録装置
JP2010064826A (ja) 巻管固定装置およびこれを用いたプリンタ
JP2007238270A (ja) ロール状媒体支持装置及び記録装置
JP2006205606A (ja) 媒体保持手段及び記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220914

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230627

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230712

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7324403

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151