JP2010105370A - 版交換装置及び印刷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸盤で刷版を吸着させて搬送する構成において、吸盤に刷版を吸着させる際に刷版を押さえる部材の寸法を小さくするとともに、刷版を確実に吸盤に吸着させること。
【解決手段】上部版交換装置30aは、印刷機の版胴に刷版を自動で装着するものである。上部版交換装置30aは、上部版交換装置30aの幅方向に間隔を空けて設けられて、刷版100aを吸着して支持する複数の吸盤42aを備えている。複数の吸盤42aに版胴100aを吸着させる場合、押さえ部材53aは、吸盤42aの吸着側に刷版100aが配置された状態において、吸盤42aの位置とは異なる位置に対応する刷版100aを、吸盤42aに向かって押し付ける。
【選択図】 図6−2

Description

本発明は、印刷機の版胴に刷版を自動で装着するための版交換装置、及び、これを備えた印刷機に関するものである。
印刷機には、版胴への版の着脱を自動で行う版交換装置を備えているものがある。例えば、特許文献1には、版交換に要する一定の処理工程を、作業者の補助動作を不要として行なえるようにした自動版交換技術が提案されている。また、特許文献1には、版胴への刷版の装着を自動的で行う版自動装着に関し、左右方向に間隔を空けて設けられた複数の吸盤によって新版を保持して版胴に供給して、自動的に新版を版胴に装着する版交換カセットを備えた印刷機の技術が提案されている。このような版自動装着の際には、新版を吸盤で吸着保持して移動させて、先端のくわえ部を版胴のギャップ部に到達させてギャップ部に係止させて、その後、吸盤による吸着から新版を開放して、版胴を回転させながら新版を版胴の外周に巻装させていく。
特開2007−223207号公報
ところで、特許文献1に開示された技術では、押さえ部材によって刷版を吸盤に押し付けて、吸盤に吸引させるが、吸盤は刷版の幅方向に配列されているため、押さえ部材も、幅方向に大きく張り出す形状となってしまう。一方、押さえ部材の幅方向における寸法を小さくすると、刷版が吸盤から浮く部分が発生することがあり、刷版を確実に吸盤へ吸着させることができないおそれがある。本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、吸盤で刷版を吸着させて搬送する構成において、吸盤に刷版を吸着させる際に刷版を押さえる部材の寸法を小さくするとともに、刷版を確実に吸盤に吸着させることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る版交換装置は、印刷機の版胴に刷版を自動で装着する版交換装置であって、前記版交換装置の幅方向に間隔を空けて設けられて、前記刷版を吸着して支持する複数の吸盤と、それぞれの前記吸盤が装着され、かつ、前記吸盤に吸着支持された前記刷版のくわえ部を前記版胴のギャップへ移動させる移動部材と、前記吸盤の吸着側に前記刷版が配置された状態において、前記吸盤の位置とは異なる位置に対応する前記刷版を前記吸盤に向かって押し付ける押さえ部材と、を備えることを特徴とする。
この版交換装置は、複数の吸盤が刷版を吸着する際に、押さえ部材が、吸盤の吸着側に刷版が配置された状態において、吸盤の位置とは異なる位置で刷版を押さえる。これによって、刷版がしなって一直線になるので、刷版をその搬送方向と平行な仮想の軸を中心として曲げようとした場合、刷版がしならない場合と比較して曲げにくくなる。その結果、刷版の横方向に向かって複数配置されるすべての吸盤に、まんべんなく刷版が接触しやすくなるので、複数の吸盤は、確実に刷版を吸着できる。また、押さえ部材の横方向における寸法が小さくても、確実に刷版を複数の吸盤へ吸着させることができるので、押さえ部材の横方向における寸法を小さくできる。
本発明の望ましい態様としては、前記版交換装置において、前記吸盤の吸着側に前記刷版が配置された状態に前記刷版を位置決めして保持する刷版保持部材を備え、前記押さえ部材は、前記吸盤に対して前記刷版保持部材とは反対側を押し付けることが好ましい。これによって、刷版保持部材と押さえ部材とで吸盤を挟み込んで、刷版を吸盤に押し付けるようになるので、複数の吸盤は、より確実に刷版を吸着できる。
本発明の望ましい態様としては、前記版交換装置において、前記刷版保持部材は、前記刷版のくわえ部又はくわえ尻部を保持して、前記刷版を吊り下げることが好ましい。これによって、刷版保持部材に刷版のくわえ部又はくわえ尻部を引っ掛けるだけで、刷版を版交換装置に装着できるので、刷版の装着作業が容易になる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る印刷機は、前記版交換装置と、前記版交換装置により刷版を自動で装着される版胴とを備えることを特徴とする。この印刷機は、前記版交換装置を備えるので、吸盤で刷版を吸着させて搬送する構成において、吸盤に刷版を吸着させる際に刷版を押さえる部材の寸法を小さくするとともに、刷版を確実に吸盤に吸着させることができる。
本発明は、吸盤で刷版を吸着させて搬送する構成において、吸盤に刷版を吸着させる際に刷版を押さえる部材の寸法を小さくするとともに、刷版を確実に吸盤に吸着させることができる。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の説明により本発明が限定されるものではない。また、下記の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
(印刷機の構成)
図1は、本実施形態に係る版交換装置を備える輪転印刷機の全体構成図である。本実施形態は、本発明の版交換装置をウェブの両面に多色印刷を行うブランケット対向型の輪転印刷機に適用したものである。図1に示すように、輪転印刷機1には、給紙装置2と、インフィード装置3と、印刷部4と、乾燥装置5と、冷却装置6と、ウェブパス部7と、折機8と、が備えられている。
給紙装置2はロール状に巻かれた紙ロール10Aからウェブ10を供給するものであり、紙ロール10Aが複数(ここでは、2個)保持できるように構成される。一方の紙ロール10Aからウェブ10が給紙されているときに、他方の紙ロール10Aが装着され、紙継ぎ準備がなされる。一方の紙ロール10Aのウェブ10が残り少なくなると、他方の紙ロール10Aのウェブ10に紙継ぎされて、ウェブ10は給紙装置2から下流側へ向けて連続的に繰り出される。インフィード装置3は、給紙装置2からのウェブ10の張力を調整して印刷部4へ供給する。
印刷部4には、印刷色数に相当する個数だけ印刷ユニット21が設けられている。本実施形態では、印刷ユニット21は4ユニット設けられており、それぞれシアン、イエロー、マゼンタ及びブラックを印刷し、これらの混色を利用してカラー印刷を実現するようになっている。
各印刷ユニット21には、版胴22a、22bとブランケット胴23a、23bとが2組設けられている。ブランケット胴23aとブランケット胴23bとがウェブ10を挟んで対向して配置されており、相互に圧力を付与し合いながら印刷を実施する。なお、このように、印刷ユニット21はウェブ10の走行経路を基準として略対称に構成されているので、以下の説明では、符号にサフィックス“a”を付加して上側の部位や部材を示し、符号にサフィックス“b”を付加して下側の部位や部材を示すことにより、上下の各部材を区別する。なおウェブ10を挟んで上下を区別しない場合には、サフィックス“a”、“b”を付加しない。ここで、「上」とは、重力の作用方向側、すなわち鉛直方向とは反対側であり、「下」とは、重力の作用方向側、すなわち鉛直方向側である。
それぞれの版胴22の周面には、版胴22の周囲に取り付けられた印版に湿し水を供給する湿し装置24と、刷版にインキを供給するインキ装置25とが設けられている。そして、印刷ユニット21のウェブ10の走行方向(ウェブ走行方向)RD下流側には、版交換装置30a、30bが備えられている。版交換装置30a、30bの構成については後述する。
乾燥装置5は、印刷部4によって両面に印刷されたウェブ10を加熱し乾燥する。冷却装置6には、複数の冷却ドラム26が設けられており、乾燥装置5で加熱されたウェブ10を各冷却ドラム26の周面に接するように通過させることによってウェブ10を冷却する。ウェブパス部7は、ウェブ10の張力を調節して折機8に供給するもので、必要によってウェブ10を縦断する切断機能を有している。折機8は、搬送されて来たウェブ10を三角板27によって縦折りしたり、さらに横折り、横切断したりして、所望の折帳として排出する。次に、版交換装置30について説明する。
(版交換装置)
図2は、本実施形態に係る版交換装置を備える一つの印刷ユニットの縦断面図である。図3−1、図3−2は、印刷ユニットの要部を示す斜視図である。図2に示すように、印刷ユニット21には、間隔を隔ててそれぞれ床31上に設置されたベッド32上に、左右の駆動側及び操作側に対を成してフレーム33が立設されている。版胴22a、22b、ブランケット胴23a、23b、湿し装置24a、24b、インキ装置25a、25b、上部版交換装置30a及び下部版交換装置30bは、これらの左右のフレーム33に支持されて備えられている。ここで、左右とは、ウェブ走行方向RDと直交する方向を基準とする。本実施形態では、右が輪転印刷機1や印刷ユニット21の操作側となり、左が輪転印刷機1や印刷ユニット21の駆動側となる。また、ウェブ走行方向RDと直交する方向は、輪転印刷機1、印刷ユニット21、版交換装置30の幅方向となる。
上部版交換装置30aには、装置幅方向に向けて設けられたガイドレール38aと、ガイドレール38aに沿って装置幅方向に移動可能に設けられたカセット支持部材34aと、カセット支持部材34aに左右に対を成して固定された図示しない支持フレームと、この支持フレームに枢支軸35aを介して揺動可能に装備された版交換カセット(刷版保持部材)36aと、上部版交換カセット36aを揺動駆動するエアシリンダ37aと、が備えられている。
同様に、下部版交換装置30bには、装置幅方向に向けて設けられたガイドレール38bと、ガイドレール38bに沿って装置幅方向に移動可能に設けられたカセット支持部材34bと、カセット支持部材34bに左右に対を成して固定された図示しない支持フレームと、この支持フレームに枢支軸35bを介して揺動可能に装備された版交換カセット(刷版保持部材)36bと、下部版交換カセット36bを揺動駆動するエアシリンダ37bと、が備えられている。
版交換カセット36a、36bは、いずれも、通常時には、図2の2点鎖線、及び図3−1に示すように、略鉛直方向に起立した待機状態とされる。そして、版交換時には、版交換カセット36a、36bは、図2の実線及び図3−2に示すように、それぞれの先端部分が、対応する版胴22a、22bにアクセスできるように、傾斜した版交換状態とされる。
なお、上部版交換カセット36aは、待機状態では、その先端部分(すなわち、刷版100aのくわえ部100Laに対応した端部)を下方に、基端(すなわち、刷版100aのくわえ尻部100Taに対応した端部)を上方に向けている。そして、刷版100aは、上部版交換カセット36aの版胴22bの側とは逆向きの面に装着される。上部版交換カセット36aには、刷版100aを吸盤42aに吸着させる際に用いる吸着補助装置48aが装備される。
また、下部版交換カセット36bは、待機状態では、その先端(すなわち、刷版100bのくわえ部100Lbに対応した端部)を上方に、基端(すなわち、刷版100bのくわえ尻部100Tbに対応した端部)を下方に向けている。そして、刷版100bは、下部版交換カセット36bの版胴22bの側とは逆向きの面に装着される。版交換状態では、この刷版100の装着面が斜め上方を向くように、下部版交換カセット36bが傾動される。下部版交換カセット36bには、刷版100bを吸盤42bに吸着させる際に用いる吸着補助装置48bが装備される。
このような版交換カセット36a、36bは、エアシリンダ37a、37bの伸縮によって旋回する。このエアシリンダ37a、37bの伸縮操作は、例えば、予め設定されたプログラムにしたがって、コンピュータを備えて構成されたコントローラ(運転制御装置)60によって制御される。
(版交換カセットの要部構成)
図4−1は、上部版交換カセットを構成するテーブルの正面図、図4−2は、図4−1のY−Y矢視断面図、図4−3は、上部版交換カセットを構成するテーブルに覆われて備えられた移動部材の正面図である。また、図5−1は、下部版交換カセットを構成するテーブルの正面図、図5−2は、図5−1のY−Y矢視断面図、図5−3は、下部版交換カセットを構成するテーブルに覆われて備えられた移動部材の正面図である。
まず、上部版交換カセット36aについて説明する。図4−1に示すように、上部版交換カセット36aには、上部版交換カセット36aを構成する左右の支持フレーム(図示せず)に固定されたテーブル(カバー部材)44aが備えられている。このテーブル44aの背面(吸盤42aの吸着側、すなわち開口側とは反対側)には、図4−3に示すように、左右のガイドレール43aと、この左右のガイドレール43aにそれぞれ沿ってスライドするスライダ41Saと、左右のスライダ41Sa、41Saに支持された梁状部材41aとが装備されている。なお、スライダ41Saと梁状部材41aとを合わせて移動部材とする。
梁状部材41aは、装置幅方向(左右方向)に延びており、装置幅方向に間隔を空けて複数の吸盤42aが装備されている。刷版は、その裏面をこれらの吸盤42aで吸着されて上部版交換カセット36aに支持される。移動部材(スライダ41Sa及び梁状部材41a)は、図示しないアクチュエータ(例えば、エアシリンダ等)によって一対のガイドレール43a、43aに沿って移動して、吸盤42aに吸着支持された刷版を版胴へと移送する。なお、テーブル44aには、テーブル44aが吸盤42aの移動軌跡と干渉しない範囲で移動部材(スライダ41Sa及び梁状部材41a)の移動領域を覆うように、吸盤用穴部45aが形成されている。
図4−2に示すように、吸盤42aには真空ポンプ(VP)50が接続されており、真空ポンプ50によって吸盤42aの内部の空気を吸引する。真空ポンプ50は、コントローラ60によって制御される。吸盤42aに刷版を吸着させる場合、コントローラ60は、真空ポンプ50を駆動して、吸盤42aの内部の空気を吸引し、この状態で、吸盤42aの吸着側を刷版に接触させる。すると、刷版と吸盤42aとで囲まれる空間内の圧力が大気圧よりも低くなるので、刷版が吸盤42aに吸着される。なお、吸盤42aの吸着側を刷版に接触させてから真空ポンプ50が駆動され、刷版と吸盤42aとで囲まれる空間内の圧力を大気圧よりも低くするように構成してもよい。
次に、下部版交換カセット36bについて説明する。図5−1に示すように、下部版交換カセット36bには、下部版交換カセット36bを構成する左右の支持フレーム(図示せず)に固定されたテーブル(カバー部材)44bが備えられている。このテーブル44bの背面(吸盤42bの吸着側とは反対側)には、図5−3に示すように、左右のガイドレール43bと、この左右のガイドレール43bにそれぞれ沿ってスライドするスライダ41Sbと、左右のスライダ41Sb、41bに支持された梁状部材41bとが装備されている。なお、スライダ41Sbと梁状部材41Sbとを合わせて移動部材とする。
梁状部材41bは、装置幅方向(左右方向)に延びており、装置幅方向に間隔を空けて複数の吸盤42bが装備されている。刷版は、その裏面をこれらの吸盤42bで吸着されて下部版交換カセット36bに支持される。移動部材(スライダ41Sb及び梁状部材41b)は、図示しないアクチュエータ(例えば、エアシリンダ等)によって一対のガイドレール43b、43bに沿って移動して、吸盤42bに吸着支持された刷版を版胴へと移送する。
なお、テーブル44bには、テーブル44bが吸盤42bの移動軌跡と干渉しない範囲で移動部材(スライダ41Sb及び梁状部材41b)の移動領域を覆うように、吸盤用穴部45bが形成されている。また、テーブル44bの上面は、上流側、すなわち給紙側がやや低く傾斜したガイド面となっている。図5−2に示すように、吸盤42bには、コントローラ60によって制御される真空ポンプ(VP)50が接続されている。吸盤42bに刷版を吸着させる場合、コントローラ60は、真空ポンプ50を駆動して、吸盤42bの内部の空気を吸引し、この状態で、吸盤42bの吸着側を刷版に接触させる。すると、刷版と吸盤42bとで囲まれる空間内の圧力が大気圧よりも低くなるので、刷版が吸盤42bに吸着される。
図6−1、図6−2は、上側の版交換装置において、刷版を吸盤に吸着させる手法を示す説明図である。図6−3は、刷版を吸盤に吸着させる際における刷版の状態を示す模式図である。図7−1、図7−2は、下側の版交換装置において、刷版を吸盤に吸着させる手法を示す説明図である。図8−1〜図8−3は、上側の版交換装置において刷版が搬送される過程を示す図であり、図9−1〜図9−3は、下側の版交換装置において刷版が搬送される過程を示す図である。次の説明において、上述したように、上側の版交換装置については、符号にサフィックス“a”を付し、下側の版交換装置については、符号にサフィックス“b”を付す。
上部版交換装置30aは、刷版保持部材55aを備える。また、上部版交換装置30aを構成する上側の上部版交換カセット36aは、吸着補助装置48aを備える。吸着補助装置48aは、上側の上部版交換カセット36aのテーブル44aと対向して配置される押さえ部材53aと、押さえ部材53aが取り付けられてこれを支持するブラケット52aと、ブラケット52aを回動できるように支持する回動軸54aと、回動軸54aを中心としてブラケット52aを回動させる吸着ガイド用アクチュエータ(例えばエアシリンダ)51aとで構成される。ここで、回動軸54aは、吸着補助装置48aの本体に設けられる。また、吸着ガイド用アクチュエータ51aは、コントローラ60によって駆動される。押さえ部材53aは、吸着ガイド用アクチュエータ51aによって、テーブル44a及びテーブル44aから突出した吸盤42aと押さえ部材53aとの間に配置された刷版100aに押し付けられて、吸盤42aが刷版100aを吸着しやすくする。
刷版保持部材55aは、新しい刷版100aのくわえ尻部100Taを引っ掛けて保持し、刷版100aを吊り下げる。これによって、刷版100aは、上側の上部版交換カセット36aのテーブル44aから突出する吸盤42aの吸着側に配置される。すなわち、刷版100aは、吸盤42aと押さえ部材53aとの間に配置される。新しい刷版100aは、図1に示す輪転印刷機1の操作側から刷版保持部材55aにくわえ尻部100Taを引っ掛けた後、輪転印刷機1の横方向、すなわち駆動側に向かって送り込まれて、吸盤42aと押さえ部材53aとの間に配置される。
ここで、下部版交換装置30bは、上部版交換装置30aと略同様の構成であるが、下部版交換装置30bが備える刷版保持部材55bは、刷版100bのくわえ部100Lbを引っ掛けて保持し、刷版100bを吊り下げる点が異なる。したがって、次の説明では、原則として上部版交換装置30aを例として、刷版を複数の吸盤に吸着させる手法を説明する。なお、新しい刷版100bは、図1に示す輪転印刷機1の操作側から刷版保持部材55bにくわえ部100Lbを引っ掛けた後、輪転印刷機1の横方向、すなわち駆動側に向かって送り込まれて、吸盤42bと押さえ部材53bとの間に配置される。
吸盤42aが刷版100aを吸着する場合、コントローラ60は、真空ポンプ50を駆動する。すると、吸盤42aの内部の空気が真空ポンプ50に吸引される。この状態で、コントローラ60は、吸着ガイド用アクチュエータ51aを動作(具体的には伸ばす)させる。すると、図6−2に示すように(下部版交換装置30bでは図7−2)、ブラケット52aは、回動軸54aを中心として、図6−2の矢印R方向に回動する。このため、押さえ部材53aは、ブラケット52aの回動によって吸盤42aが刷版100aに向かって移動して、吸盤42aに向かって刷版100aを押し付ける。このとき押さえ部材53aは、刷版100aがテーブル44aに接触するように刷版100aを押し付ける。これによって、複数の吸盤42aが刷版100aを吸着する。なお、押さえ部材53aによって刷版100aが複数の吸盤42aに押し付けられた後に、コントローラ60が真空ポンプ50を駆動して、複数の吸盤42aに刷版100aを吸着させてもよい。
押さえ部材53aが刷版100aを押し付ける位置は、吸盤42aの吸着側に刷版100aが配置された状態において、吸盤42aの位置とは異なる位置である。上述したように、吸盤42aは、テーブル44aから突出しているので、刷版100aがテーブル44aに接触するように押さえ部材53aで押し付けられると、押さえ部材53aの刷版100aと接触する部分は、吸盤42aの刷版100aと接触する部分よりもテーブル44a側に位置することになる。これによって、図6−3に示すように、刷版100aがしなって一直線になり、刷版100aは、吸着補助装置48aに向かって凸になるので、刷版100aの横方向に向かう凸部STが形成される。
これによって、刷版100aは、横方向における曲げ剛性が向上する。すなわち、刷版100aの横方向と直交する方向(刷版100aの搬送方向)と平行な仮想の軸を中心として刷版100aに曲げモーメントを作用させた場合、刷版100aは曲げにくくなる。その結果、刷版100aの横方向に向かって複数配置されるすべての吸盤42aに、まんべんなく刷版100aが接触しやすくなるので、複数の吸盤42aは、確実に刷版100aを吸着でき、刷版100aを確実に搬送できる。また、刷版100aは、横方向における曲げ剛性が向上するので、押さえ部材53aの横方向における寸法が小さくても、確実に刷版100aを複数の吸盤42aへ吸着させることができる。
その結果、吸着補助装置48a、より具体的には、押さえ部材53aの横方向における寸法をコンパクトに構成できる。本実施形態において、押さえ部材53aは棒状の部材であるが、押さえ部材53aの形状を、刷版100aに点接触するような形状としてもよい。このようにすれば、押さえ部材53aの横方向における寸法をより小さくできるので、吸着補助装置48aをよりコンパクトに構成できる。
押さえ部材53aが刷版100aを押し付ける位置は、刷版100aの搬送方向(刷版の横方向と直交する方向)において、吸盤42aの位置と異なる位置であればよい。したがって、吸盤42aに対して刷版保持部材55a側(下部版交換装置30bでは刷版保持部材55b側)を押さえ部材53aで押し付けてもよいし、吸盤42aに対して刷版保持部材55a側とは反対側を押さえ部材53aで押し付けてもよい。しかし、本実施形態のように、吸盤42aに対して刷版保持部材55aとは反対側を押し付けると、刷版保持部材55aと押さえ部材53aとの間に吸盤42aが配置される。その結果、刷版保持部材55aと押さえ部材53aとで刷版100aを吸盤42aに押し付けるようになり、複数の吸盤42aは、より確実に刷版100aを吸着できるので好ましい。
複数の吸盤42aが刷版100aを吸着したら、コントローラ60は、吸着ガイド用アクチュエータ51aを動作(具体的には縮める)させて、押さえ部材53aを刷版100aの表面から吸着補助装置48aの位置(図6−1に示す位置)まで待避させる(下部版交換装置30bでは、図7−1に示す位置)。同時に、コントローラ60は、刷版保持部材55aを現在の位置から待避(例えば、下に向かって移動)させることにより、刷版100aのくわえ尻部100Taとの係合を解除する。その後、コントローラ60は、図3−2に示すように、上部版交換カセット36aを揺動させて、上部版交換カセット36aの先端部分が、対応する版胴にアクセスできるように、傾斜した版交換状態とする。そして、コントローラ60は、梁状部材41aを刷版100aのくわえ部100Laの方向にスライドさせて、刷版100aを対応する版胴に向かって送り出す(図8−1〜図8−3に示す矢印A方向)。ここで、複数の吸盤42aが刷版100aを吸着したことは、コントローラ60が吸盤42a内の圧力を計測し、当該圧力が所定の基準値(例えば、大気圧の70%)以下になった場合に、複数の吸盤42aが刷版100aを吸着したと判定する。
なお、下部版交換装置30bでは、刷版保持部材55bが下部版交換カセット36bとともに揺動する。したがって、下部版交換装置30bでは、押さえ部材53bを刷版100bの表面から吸着補助装置48bの位置(図7−1に示す位置)まで待避させた後、コントローラ60は、図3−2に示すように、下部版交換カセット36bを揺動させて、下部版交換カセット36bの先端部分が、対応する版胴にアクセスできるように、傾斜した版交換状態とする。そして、コントローラ60は、梁状部材41bを刷版100bのくわえ部100Lbの方向にスライドさせて、刷版100bを対応する版胴に向かって送り出す(図9−1〜図9−3に示す矢印A方向)。
なお、刷版100a、100bが、上部版交換装置30aや下部版交換装置30bから離れる際には、刷版100a、100bのくわえ尻部100Ta、100Tbが吸盤42a、42bと干渉するおそれがある。この場合、刷版100a、100bのくわえ尻部100Ta、100Tbを吸盤42a、42bから離すように動かす装置や、刷版100a、100bを吸盤42a、42bの吸着力よりも弱い力で押圧する弾性部材を上部版交換装置30a及び下部版交換装置30bに備える。そして、前記装置や弾性部材によって、吸盤42a、42bによる刷版100a、100bの吸着が解除されたときには、刷版100a、100bのくわえ尻部100Ta、100Tbを吸盤42a、42bから離れるように動かすことが好ましい。
以上のように、本発明に係る版交換装置及び印刷機は、吸盤を用いて刷版を吸着して、搬送することに有用である。
本実施形態に係る版交換装置を備える輪転印刷機の全体構成図である。 本実施形態に係る版交換装置を備える一つの印刷ユニットの縦断面図である。 印刷ユニットの要部を示す斜視図である。 印刷ユニットの要部を示す斜視図である。 上部版交換カセットを構成するテーブルの正面図である。 図4−1のY−Y矢視断面図である。 上部版交換カセットを構成するテーブルに覆われて備えられた移動部材の正面図である。 下部版交換カセットを構成するテーブルの正面図である。 図5−1のY−Y矢視断面図である。 下部版交換カセットを構成するテーブルに覆われて備えられた移動部材の正面図である。 上側の版交換装置において、刷版を吸盤に吸着させる手法を示す説明図である。 上側の版交換装置において、刷版を吸盤に吸着させる手法を示す説明図である。 刷版を吸盤に吸着させる際における刷版の状態を示す模式図である。 下側の版交換装置において、刷版を吸盤に吸着させる手法を示す説明図である。 下側の版交換装置において、刷版を吸盤に吸着させる手法を示す説明図である。 上側の版交換装置において刷版が搬送される過程を示す図である。 上側の版交換装置において刷版が搬送される過程を示す図である。 上側の版交換装置において刷版が搬送される過程を示す図である。 下側の版交換装置において刷版が搬送される過程を示す図である。 下側の版交換装置において刷版が搬送される過程を示す図である。 下側の版交換装置において刷版が搬送される過程を示す図である。
符号の説明
1 輪転印刷機
2 給紙装置
3 インフィード装置
4 印刷部
5 乾燥装置
6 冷却装置
7 ウェブパス部
8 折機
10 ウェブ
10A 紙ロール
21 印刷ユニット
22、22a、22b 版胴
23a、23b ブランケット胴
24、24a、24b 湿し装置
25、25a、25b インキ装置
26 冷却ドラム
27 三角板
30 版交換装置
30a 上部版交換装置
30b 下部版交換装置
31 床
33 フレーム
34a、34b カセット支持部材
35a、35b 枢支軸
36a 上部版交換カセット
36b 下部版交換カセット
37a、37b エアシリンダ
38a、38b ガイドレール
41Sa、41Sb スライダ
41a、41b 梁状部材
42、42a、42b 吸盤
43a、43b ガイドレール
44a、44b テーブル
45a、45b 吸盤用穴部
48a、48b 吸着補助装置
50 真空ポンプ
51a 吸着ガイド用アクチュエータ
52a ブラケット
53a、53b 押さえ部材
54a 回動軸
55a、55b 刷版保持部材
60 コントローラ
100、100a、100b 刷版
100La、100Lb くわえ部
100Ta、100Tb くわえ尻部
ST 凸部

Claims (4)

  1. 印刷機の版胴に刷版を自動で装着する版交換装置であって、
    前記版交換装置の幅方向に間隔を空けて設けられて、前記刷版を吸着して支持する複数の吸盤と、
    それぞれの前記吸盤が装着され、かつ、前記吸盤に吸着支持された前記刷版のくわえ部を前記版胴のギャップへ移動させる移動部材と、
    前記吸盤の吸着側に前記刷版が配置された状態において、前記吸盤の位置とは異なる位置に対応する前記刷版を前記吸盤に向かって押し付ける押さえ部材と、
    を備えることを特徴とする版交換装置。
  2. 前記吸盤の吸着側に前記刷版が配置された状態に前記刷版を位置決めして保持する刷版保持部材を備え、
    前記押さえ部材は、前記吸盤に対して前記刷版保持部材とは反対側を押し付けることを特徴とする請求項1に記載の版交換装置。
  3. 前記刷版保持部材は、前記刷版のくわえ部又はくわえ尻部を保持して、前記刷版を吊り下げることを特徴とする請求項2に記載の版交換装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の版交換装置と、前記版交換装置により刷版を自動で装着される版胴とを備えることを特徴とする印刷機。
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