JP3433364B2 - 製茶方法 - Google Patents

製茶方法

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JP3433364B2 JP18270394A JP18270394A JP3433364B2 JP 3433364 B2 JP3433364 B2 JP 3433364B2 JP 18270394 A JP18270394 A JP 18270394A JP 18270394 A JP18270394 A JP 18270394A JP 3433364 B2 JP3433364 B2 JP 3433364B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブロークン緑茶の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従米 緑茶の製造方法は、蒸熱工程と、
粗揉工程と、揉捻工程と、中揉工程と、精揉工程と、乾
燥工程とよりなる製造方法が慣行方法である。
【0003】ところで、製造工程を簡素化し、生産費の
低減を図り、同時に新しい嗜好に合わせて、外観にとら
われない新しいお茶を造ろうと、昭和36年に提案され
たブロークン緑茶の製造方法として、蒸熱工程と、粗揉
工程と、揉捻工程と、チョッパーでの切断工程と、荒乾
燥工程と、本乾燥工程とによるもの、或いは、蒸熱工程
と、粗揉工程と、チョッパーでの切断工程と、荒乾燥工
程と、本乾燥工程とによるものであった。また、昭和3
7年〜昭和39年と継続して、各地の茶業試験場で試験
された、そして、ブロークン緑茶の製造方法として、蒸
熱工程と、粗揉工程と、揉捻工程と、中揉工程と、チョ
ッパーでの切断工程と、乾燥工程とによるものが良いと
思われていた。しかし、これらのブロークン緑茶の製造
方法のものでは、外観は、色沢が鮮緑で良いが、形が小
型過ぎ、偏平でカールが無く、茶葉の周辺がザラつい
て、ティー・バックに充填しにくく、内容においても、
沈査が多く、水色が濃く、味が強く、苦渋味が強く、う
ま味に乏しいという報告が業界誌に掲載され、ブローク
ン緑茶が今日まであまり普及していないのが現状であ
る。
【0004】近年になって、ブロークン緑茶の製造方法
として、蒸熱工程と、粗揉工程と、破砕機で茶葉を5〜
10ミリメートルにする工程と、乾燥工程とによるも
の、或いは、特公昭60−27500号公報のように、
蒸熱工程と、粗揉工程と、練りながら細かく裁断する工
程と、中揉工程と、乾燥工程とによるもの、さらには、
特開平4−207153号公報のように、蒸熱工程と、
茶葉の組織を破壊するブロークン工程とからなる湿潤緑
茶、等が提案されているが、これらのものは、上記昭和
36年〜39年にかけて種々試験や提案されたたものと
基本的に変わるところがなく、やはり、上述の報告のよ
うに味が強く、苦渋味が強く、うま味に乏しく、外観は
無視され、成分にのみ重視されたり、比較的下級品をタ
ーゲットとし、せいぜいティー・バック用に力点がおか
れたり、或いは、製造工程の削減に重点がおかれたもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、第1には、い
れてすぐに飲めて、苦渋味が少ない香味を重視し、清涼
味の茶であり、しかも、外観が紅茶のようなイメージの
茶であり、かつ、製造工程が短縮できる茶の製造方法を
提供すること。第2には、第1の課題に加えて、外観が
より紅茶のようなイメージの茶であり、かつ簡単な構造
の再乾機でカールの形がより確実にできる茶の製造方法
を提供すること。第3には、第1又は第2の課題に加え
て、より苦渋味が少ない香味を重視した茶の製造方法を
提供すること。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、第1に、つぎの工程順序をへた製茶方法で
あって、蒸熱工程をへて、粗揉工程へ、ついで略水分が
20〜35%の状態にする再乾工程をへて、切断工程と
し、さらに略水分が10〜12%の状態にする再乾工程
をへて、乾燥工程とした製茶方法である。第2には、上
記再乾工程を、丸胴の内壁に桟又は集葉板をつけた再乾
機による再乾工程としたことを特徴とする請求項1に記
載の製茶方法である。第3には、上記切断工程を、回転
刃と固定刃との間に作用する剪断力とスクリーンとによ
る切断工程としたことを特徴とする請求項1又は請求項
2に記載の殺菌機である。
【0007】
【作用】第1に、揉捻と中捻と精揉工程とを無くしたの
で溶出が早く茶を入れてすぐ飲めて、蒸された茶葉が粗
揉され、さらに再乾されるので、茶葉が水分の少ない略
20〜35%の状態で切断され、さらに略水分が10〜
12%の状態で再乾工程をへて、乾燥工程と順次工程を
へることにより茶葉の成分がおさえこまれたままなの
で、苦渋味が少ない香味を重視でき、清涼味の茶の製造
方法が得られ、かつ、時間のかかる揉捻と中捻と精揉工
程が省略できるので、製造工程の短縮できる茶の製造方
法が得られた。第2には、第1の作用に加えて、再乾工
程を丸胴の内壁に桟又は集葉板をつけた再乾機により茶
葉にカール状の形をより確実に付与できる。第3には、
第1又は第2の作用に加えて、粗揉工程へ、ついで略水
分が20〜35%の状態にする再乾工程をへて、回転刃
と固定刃との間に作用する剪断力で切断することで、苦
渋味が少ない清涼味の茶で、また、スクリーンを用いる
ことで粒径が均一化できた茶の製造方法が得られた。
【0008】
【実施例】図2の矢印に示す順序による製造方法であっ
て、従来、煎茶の製造方法で、蒸熱工程(30〜60
秒)と、粗揉工程(40分)と、揉捻工程(20分)
と、中捻工程(25分)と、精揉工程(45分)と、乾
燥工程(30分)とよりなる製造方法が慣行方法(以
下、「慣行法」という)である。以下、本発明の製造方
法について、実施例に基づいて説明する。図1の矢印に
示す順序による製造方法であって、図1は、本発明の製
茶方法の製造工程図であり、一番茶〜三番茶ともに製造
工程は同じで、茶生葉には、香りの強い品種(例えば、
おくひかり)を用いれば、その特徴をより引き出す事が
出来た。蒸熱工程は、45秒以下の浅蒸しで、好ましく
は30〜40秒の浅蒸がよく、深く蒸とすると、緑茶の
「まったり味」が出てしまい、清涼味が少なくなること
を見出した。粗揉工程は、慣行法より余計な45分行
い、蒸熱と粗揉とのやり方は、慣行法と同じである。切
断前後の再乾工程ではで、紅茶のようなカールの形をつ
くる、切断前の再乾工程では25分で、切断後の再乾工
程では15分行う。この再乾工程には、好ましくは、丸
胴の内壁に桟又は集葉板をつけた再乾機を用いると、よ
り確実な紅茶のようなカールの形をつくる事が出来た。
切断工程は、20分行う。この切断工程には、好ましく
は、回転刃と固定刃との間に作用する剪断力とスクリー
ンとによる切断する方法が、より苦渋味が少ない香味を
重視でき、清涼味の茶の製造方法が得られた。なお、ス
クリーンの開目孔径以下の大きさに達したものが、下方
へ排出され、開目孔径以上のものは、回転刃で持ち上げ
られて切断が繰り返される。このスクリーンの開目孔径
を変えることで、切断の大きさを自由に設定できるもの
である。乾燥工程は、30分行う。
【0009】本発明の製茶方法は、上記の各工程による
ものである。茶生葉は、慣行法よりも浅い蒸し工程で蒸
され、慣行法よりも多い時間の粗揉工程で乾燥されなが
ら揉まれ、茶期や機種の種々の条件や天候等で異なるが
略水分を80〜90%にし、ついで、丸胴に桟又は集葉
板をつけた再乾機で紅茶のようなカールの形をつくられ
つつ再乾工程で乾燥され、略水分を20〜35%にした
状態で、回転刃と固定刃との間に作用する剪断力とスク
リーンとによる切断する方法で切断されるので、従来の
ような揉捻工程と、中揉工程を経ての切断や粗揉工程か
ら練りながら細かく裁断するやり方、或いは、粗揉工程
と、破砕機で茶葉を5〜10ミリメートルにする方法、
さらには、蒸熱工程と茶葉の組織を破壊するブロークン
工程とからなるものに比べて、苦渋味が少ない香味を重
視でき、清涼味の茶の製茶方法が得られた。特に、従来
のように、チョッパー装置による切断する方法では、渋
味が出てしまうことが判明した。また、スクリーンを用
いることで、粒径を均一化できた。さらに、従来にな
い、粗揉工程と再乾工程で乾燥された状態での回転刃と
固定刃との間に作用する剪断力で切断することで、苦渋
味が少ない清涼味の茶になるものであることが、実験の
結果知り得た。そして、さらに、切断後の再乾工程で、
略水分を10〜12%にし、乾燥工程で略水分が5%の
荒茶ができる。
【0010】さらに、従来のような揉捻工程と中揉工程
と煎茶特有な針状の形を作る精揉工程とがいらないの
で、製造工程の短縮が出来て、コスト削減が計られる。
また、煎茶特有な針状の形をしていないので、抽出が早
く、茶を入れてすぐに飲めるのである。従来の粉茶と茶
の中間で、揉捻工程と中揉工程と煎茶特有な針状の形を
作る精揉工程とをなくしたこととも相俟って、あっさり
した味のものが得られた。さらに、切断工程の前後に再
乾工程を採用したことと、切断工程にスクリーンをも用
いたことにより、嵩ばることがない粒径の揃った紅茶の
ようなカールの形になり、茶殻の処理が簡単になり、ま
た、ティー・バックに入れ易くなった。
【0011】
【効果】第1に、揉捻と中捻と精揉工程とを無くしたの
で溶出が早く茶を入れてすぐ飲めて、蒸された茶葉が粗
揉され、さらに再乾されるので、茶葉が水分の少ない略
20〜35%の状態で切断され、さらに略水分が10〜
12%の状態で再乾工程をへて、乾燥工程と順次工程を
へることにより茶葉の成分がおさえこまれたままなの
で、苦渋味が少ない香味を重視でき、清涼味の茶の製造
方法が得られ、かつ、時間のかかる揉捻と中捻と精揉工
程が省略できるので、製造工程を慣行法に比べて15〜
20%短縮できる茶の製造方法が得られた。第2には、
第1の効果に加えて、再乾工程を丸胴の内壁に桟又は集
葉板をつけた再乾機により茶葉にカール状の形をより確
実に付与できる。第3には、第1又は第2の効果に加え
て、粗揉工程へ、ついで略水分が20〜35%の状態に
する再乾工程をへて、回転刃と固定刃との間に作用する
剪断力で切断することで、苦渋味が少ない清涼味の茶
で、また、スクリーンを用いることで粒径が揃うのでテ
ィバックに入れ易く、嵩ばることなく、茶殻の処理が簡
単で、より苦渋味が少ない香味を重視でき、清涼味の茶
の製造方法が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製茶方法の製造工程図である。
【図2】従来の煎茶の製造方法の製造工程図である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】つぎの工程順序をへた製茶方法であって、
    蒸熱工程をへて、粗揉工程へ、ついで略水分が20〜3
    5%の状態にする再乾工程をへて、切断工程とし、さら
    に略水分が10〜12%の状態にする再乾工程をへて、
    乾燥工程とした製茶方法。
  2. 【請求項2】上記再乾工程を、丸胴の内壁に桟又は集葉
    板をつけた再乾機による再乾工程としたことを特徴とす
    る請求項1に記載の製茶方法。
  3. 【請求項3】上記切断工程を、回転刃と固定刃との間に
    作用する剪断力とスクリーンとによる切断工程としたこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の殺菌機。
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