JP3432427B2 - 車両用フック - Google Patents

車両用フック

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JP3432427B2
JP3432427B2 JP27931298A JP27931298A JP3432427B2 JP 3432427 B2 JP3432427 B2 JP 3432427B2 JP 27931298 A JP27931298 A JP 27931298A JP 27931298 A JP27931298 A JP 27931298A JP 3432427 B2 JP3432427 B2 JP 3432427B2
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典利 笹田
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Nifco Inc
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のトラン
クルームや居室内などに備えられて、このトランクルー
ムなどに収納され、あるいは、居室内に置かれた物品に
巻き付け、結び付けなどされる紐・帯状物を車両本体側
に引っ掛ける用途に用いるのに適した車両用フックの提
供に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のトランクルームなどに備えられ
て、このトランクルームなどに収納され物品などに巻き
付け、結び付けなどされる紐・帯状物を車両本体側Hに
引っ掛ける用途に用いられるフックとして、車両本体側
Hへの取付部100に対し、フック部110を起伏動で
きるように、当該フック部110の基部を当該取付部1
00に回動可能に組み付けたものがある。(図22)
【0003】また、車両本体側Hに設けられた丸穴GO
に嵌め入れられる、当該丸穴GOを軸穴として回転操作
可能な筒状取付部200と、この筒状取付部200の前
端に一体に備えられるフック部210とを備えたものが
ある。(図23)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記図22
に示されるフックは、そのフック部110が起伏動する
に留まるため、紐・帯状物を引っ掛ける向きにある程度
の方向性があり、また、引っ掛けられた紐・帯状物に作
用される引っ張り荷重に相応して当該紐・帯状物を外れ
出させないようにフック部110の移動を許容させる範
囲を前記起伏動可能な範囲に限定させるものであった。
【0005】一方、前記図23に示されるフックは、前
記フック部210が前記筒状取付部200の取り付けら
れる車両本体側Hの取り付け面Mから常時突き出すよう
に配されるため、フック未使用時にこのように突き出さ
れるフック部210がトランクルームなどの使用上邪魔
になる不都合があった。
【0006】そこでこの発明は、紐・帯状物の引っ掛け
作業において、当該引っ掛けの向きに方向性が少なく、
また、引っ掛けられた紐・帯状物に作用される引っ張り
荷重に相応して当該紐・帯状物を外れ出させないように
フック部の移動を許容させる範囲が比較的広く、また、
未使用時にもトランクルームなどにおいて邪魔とならな
い車両用フックの提供を主目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明にあっては、車両用フックを、
車両本体側への取付部と、紐・帯状物の引っ掛けられる
フック部と、当該取付部とフック部との連結部とを備え
ると共に、前記連結部が一端側で前記取付部に起伏可能
に組み付けられ、かつ、前記フック部が当該連結部の他
端側において回転可能に組み付けられており、しかも、
少なくとも、連結部における取付部への組み付け側であ
って、当該取付部の取り付け面に向けられた側に、当該
取り付け面に接して当該連結部に組み付けられるフック
部側を当該取り付け面に接しさせないように持ち上げる
突部を備えている構成とした。
【0008】かかる車両用フックによれば、車両本体側
への取付部と、紐・帯状物の引っ掛けられるフック部
と、当該取付部とフック部との連結部とを備えているこ
とから、かかるフック部をもって前記紐・帯状物の車両
本体側への引っ掛けをなすことができる。
【0009】また、前記連結部が一端側で前記取付部に
起伏可能に組み付けられ、かつ、前記フック部が当該連
結部の他端側において回転可能に組み付けられているこ
とから、前記取付部と前記連結部との組み付け位置を中
心に前記フック部を起伏操作させることができる共に、
当該連結部とフック部との組み付け位置を中心に当該フ
ック部を回転させて当該フック部の先端の向きを適宜の
位置になるように操作させることができる。
【0010】この結果、前記紐・帯状物を引っ掛け易い
位置に当該フック部を位置付けて操作して、この引っ掛
け作業を容易に行うことができる。また、張り込まれる
紐・帯状物の張り込み方向、すなわち、引っ張り荷重が
作用される向きに抗わない向きにフック部が向けられる
ようにし易く、張り込まれる紐・帯状物の無駄のない、
適切な張り込みが可能とされると共に、こうした引っ張
り荷重に相応してフック部を移動、位置付けて、紐・帯
状物が当該フック部に常時安定的に引っ掛けられている
ようにすることができる。
【0011】また、前記フック部を伏倒させ、かつ、こ
のフック部の先端が前記取付部の取り付け面に突き当た
らないように当該フック部を位置付けることもでき、未
使用時には前記トランクルームなどにおいて当該車両用
フックが邪魔にならないようにしておくことができる。
【0012】さらに、かかる車両用フックによれば、
記連結部の倒伏位置において、前記フック部における先
端が前記取付部の取り付け面に向き合わないように当該
フック部を位置付けておくことにより、当該取り付け面
に前記連結部の突部は接するが、前記フック部は前記取
り付け面に接触しないようにすることができ、車両の走
行に起因した振動によって前記連結部から先の部分が揺
動されてもこの揺動に伴って当該取り付け面に断続的に
接触する箇所の前記取付部に対する起伏動を可能とする
組み付け部からのストロークが小さいことから、格別の
対処を行うことなく、こうした揺動に伴う接触音を実際
上問題とならないレベルに押さえることができる。
【0013】また、請求項2記載の発明にあっては、車
両本体側への取付部と、紐・帯状物の引っ掛けられるフ
ック部と、当該取付部とフック部との連結部とを備える
と共に、前記連結部が一端側で前記取付部に起伏可能に
組み付けられ、かつ、前記フック部が当該連結部の他端
側において回転可能に組み付けられており、しかも、前
フック部が、このフック部及び連結部のいずれか一方
の側に設けられる横断面略円形をなす軸体と、当該フッ
ク部及び連結部における当該軸体の設けられていない側
に設けられ、かつ、当該軸体を回転可能に収めるを軸穴
とにより、前記連結部に回転可能に組み付けられている
と共に、前記軸穴の少なくとも一部に、少なくとも、取
付部の取り付け面を基準とした鉛直方向に前記フック部
の先端を近付ける向きへの当該フック部の回動に所要の
抵抗を付与させる前記軸体の外面への圧接部が設けてあ
る構成とした。
【0014】かかる構成によれば、前記連結部の倒伏位
置において、一旦前記フック部の先端を前記取付部の取
り付け面に向き合わせない向きに回転された前記フック
部は、このフック部におけるフック体の先端を当該取り
付け面に向き合わせる向きに向けて、格別の回転操作を
しない限り、回転され難いものとされ、前記倒伏位置に
おける当該フック部の前記取り付け面に対する非接触状
態を安定的に確保することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図21に基づい
て、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0016】なお、ここで図1は、この実施の形態にか
かる車両用フックと、この車両フックの取り付けられる
車両本体側HのパネルHPの一部、および、本止めをな
すためのボルトBを分離して、斜視の状態として示して
いる。また、図2および図3は、連結部3を後述する伏
倒位置DWにおき、かつ、フック部2を後述する横倒位
置YWにおいた車両用フックを前記パネルHPに取り付
けた状態で示しており、図3は図2における左側から当
該車両用フックを見て示している。
【0017】また、図4は、かかる車両用フックを平面
視の状態で、図5は、底面視の状態でそれぞれ示してお
り、さらに、図6は、取付部1と連結部3との回動組み
付け部12の構成を理解し易いように、取付部1の一部
を断面にして示している。
【0018】また、図7ないし図13は、車両用フック
を構成する取付部1をそれぞれ示しており、図8は図7
の左側から見た状態で、図9は図7の上側から見た状態
で、図10は図7の下側から見た状態で、また、図11
と図12はそれぞれ異なる位置でかかる取付部1を縦断
面の状態として、かかる取付部1を示している。さら
に、図13は、かかる取付部1における取り付け脚部1
1を横断面にして示している。
【0019】また、図14ないし図18は、車両用フッ
クを構成する連結部3をそれぞれ示しており、図15は
図14の左側から見た状態で、図16は縦断面の状態
で、図17は図14の上側から見た状態で、さらに、図
18は図14の下側から見た状態で、かかる連結部3を
それぞれ示している。
【0020】また、図19ないし図21は、車両用フッ
クを構成するフック部2をそれぞれ示しており、図20
は図19の下側から、また、図21は図19の左側か
ら、かかるフック部2を見た状態で示している。
【0021】この実施の形態にかかる車両用フックは、
自動車のトランクルーム(カーゴルーム)や居室内など
に備えられて、このトランクルームなどに収納され、あ
るいは、居室内に置かれた物品をまとめ、たばねたり、
当該物品の位置ズレなどを防止するように、当該物品に
巻き付け、結び付けなどされる紐・帯状物を車両本体側
Hに引っ掛ける用途に用いるのに適したものである。
【0022】すなわち、この実施の形態にかかる車両用
フックは、車両本体側Hへの取付部1と、紐・帯状物の
引っ掛けられるフック部2と、当該取付部1とフック部
2との連結部3とを備えており、かかるフック部2をも
って前記紐・帯状物の車両本体側Hへの引っ掛けをなす
ものである。
【0023】また、この実施の形態にかかる車両用フッ
クは、前記連結部3が一端側31で前記取付部1に起伏
可能に組み付けられ、かつ、前記フック部2が当該連結
部3の他端側30において回転可能に組み付けられてい
る。
【0024】したがって、この実施の形態にかかる車両
用フックによれば、前記取付部1と前記連結部3との組
み付け位置を中心に前記フック部2を起伏操作させるこ
とができる共に、当該連結部3とフック部2との組み付
け位置を中心に当該フック部2を回転させて当該フック
部2の先端の向きを適宜の位置になるように操作させる
ことができる。
【0025】この結果、前記紐・帯状物を引っ掛け易い
位置に当該フック部2を位置付け操作して、この引っ掛
け作業を容易に行うことができる。また、張り込まれる
紐・帯状物の張り込み方向に抗わない向きにフック部2
が向けられるようにし易く、張り込まれる紐・帯状物の
無駄のない、適切な張り込みが可能とされる。また、前
記フック部2を伏倒させ、かつ、このフック部2の先端
が前記取付部1の取り付け面Mに突き当たらないように
当該フック部2を位置付けることもでき、未使用時には
前記トランクルームなどにおいて当該車両用フックが邪
魔にならないようにしておくことができる。前記取付部
1を車両本体側Hを構成するパネルHPなどに形成させ
た凹所Dに設置する場合には、前記のように伏倒させた
フック部2がこの凹所Dを巡る前記パネルHPなどの周
面から突き出さないか、あるいは、著しく突き出されな
いように用いることもできる。(図3)
【0026】より詳細には、先ず、前記取付部1はこの
実施の形態にあっては、ベース部10と、このベース部
10の一面側の略中程に突設される取り付け脚部11
と、前記連結部3の回動組み付け部12とを備えてい
る。
【0027】前記ベース部10は、前記取り付け脚部1
1の突設側と反対の面側において、略長方形の板状体1
0aの長さ側の両側縁部と、幅側の一側縁部とに、互い
に連続する立ち上がり部10bを有している。
【0028】また、前記立ち上がり部10bが形成され
ていない前記板状体10aの幅側における両隅部にはそ
れぞれ、当該立ち上がり部10bと同じ高さに突き出
し、前記板状体10aの長さ側に設けられた立ち上がり
部10bの端部が一体に連続した軸受突部10cが備え
られている。この軸受突部10cにはそれぞれ、前記板
状体10aの幅方向に沿う向きの軸穴10dが形成され
ている。この実施の形態にあっては、かかる一対の軸受
突部10cの間に前記連結部3の一端側31を挟み入れ
た状態で、この連結部3の一端側31に設けられた後述
する軸突部32を前記軸穴10dに収めて当該連結部3
が起伏向きに回動可能に取付部1に組み付けられるもの
とされており、かかる軸受突部10cが前記回動組み付
け部12とされている。
【0029】また、前記取り付け脚部11は、この実施
の形態にあっては、先端側に向かうに連れて次第に細ま
るように形成された角筒状体として構成されている。か
かる取り付け脚部11は、前記先端側で閉塞されてい
る。また、内部空間をボルトBの差し入れ穴部11aと
しており、このボルトBの差し入れ穴部11aは前記ベ
ース部10の当該取り付け脚部11の突設側と反対の側
において外方に開放されている。
【0030】また、この取り付け脚部11の内部には、
前記ボルトBの差し入れ穴部11aに連通して、当該取
り付け脚部11の外面側に向けて延び、かつ、この取り
付け脚部11の長さ方向に沿って形成された四か所の溝
11b、11b…が設けてある。この溝11bは、前記
取り付け脚部11の突き出し方向に直交する向きの断面
において、その内奥側で二つに分岐された分岐溝部11
cを有しており、前記差し入れ穴にボルトBをネジ込む
ことにより、この分岐溝部11c間の肉部11dを弾性
的に延び出させて取り付け脚部11の外面寸法を拡大さ
せる構成としてある。(図13)
【0031】また、この取り付け脚部11における基部
側には、この取り付け脚部11の対向位置にある側部に
おいてそれぞれ、当該取り付け脚部11の軸中心線を巡
る向きに向けて、しかも、その先端側に向かうに連れて
次第に前記取り付け脚部11の外面から離れ出すように
突き出す弾性片11eが設けられている。
【0032】一対の弾性片11e、11eは、突き出す
向きを反対にするように形成されている。また、各弾性
片11e、11eはいずれも、その突き出し基部11g
を当該取り付け脚部11の軸中心線に沿わせており、ま
た、前記ベース部10の一面との間に間隔を開け、しか
も、当該一面に沿う向きの掛合縁部11hを有し、さら
に、前記取り付け脚部11の先端側に当該弾性片11e
の先端側に向けて当該弾性片11eを次第に幅狭にする
向きに傾斜した傾斜縁部11iを有している。また、か
かる弾性片11eにおける前記傾斜縁部11i側の外面
には、当該傾斜縁部11iに沿って、前記突き出し基部
11g側に向かうに連れて次第に当該弾性片11eを厚
くする向きに傾斜した案内斜面11jが形成してある。
【0033】この結果、この実施の形態にあっては、前
記車両本体側Hを構成するパネルHPなどに開設され
た、前記取り付け脚部11の横断面における外郭形状に
倣った方形状の取り付け穴Gであって、少なくとも、向
かい合う一対の穴縁部間の間隔を前記取り付け脚部11
における一対の弾性片11e、11eの先端間の間隔よ
りもやや狭くした取り付け穴Gに対し、かかる取り付け
脚部11をその先端側から差し入れることにより、前記
弾性片11eをこの取り付け穴Gの穴縁に接しさせて内
向きに一旦たわみ込ませ、その後に、当該弾性片11e
の先端が当該取り付け穴Gの穴縁を乗り越えた位置で当
該弾性片11eを弾性復帰させて、この弾性片11eの
前記掛合縁部11hと前記ベース部10との間で前記取
り付け穴Gの穴縁部を挟み付けるようにすることがで
き、これにより、前記パネルHPなどの一面に前記ベー
ス部10の前記取り付け脚部11の突設側の面を接しさ
せた状態で、ワンタッチで仮止めすることができる。
(図3)
【0034】そして、この後、前記ベース部10の側の
開放口から、前記ボルトBの差し入れ穴部11a内にボ
ルトBをネジ込むことにより、前記取り付け脚部11の
外面寸法を太めるようにすることができ、このボルトB
のネジ込みにより取り付け脚部11の外面を取り付け穴
Gの穴縁に圧接させて前記パネルHPなどの取り付け穴
から簡単には前記取り付け脚部11が抜け出さないよう
に本止めすることができる。
【0035】なお、この実施の形態にあっては、前記取
り付け脚部11の突設位置において、前記ベース部10
に凹部10gが形成されており、この凹部10gに当該
取り付け脚部11の基部側にはめ付けられたシール用の
ゴムパッキン13が前記パネルHPなどへの取り付け時
に収まるようにしてある。
【0036】また、前記取り付け脚部11および弾性片
11eに所要の弾性変形特性を付与することは、典型的
には、前記ベース部10をプラスチック材料などの弾性
変形特性を備えた材料により構成することによりなすこ
とができる。
【0037】次いで、前記連結部3は、この実施の形態
にあっては、両端を開放させた端寸の筒状に構成されて
いる。この連結部3の一端側31の直径方向両側には、
当該連結部3の外面から突き出す、円柱状の軸突部32
が形成されている。この実施の形態にあっては、前記取
付部1における軸受突部10cにおける前記ベース部1
0の前記取り付け脚部11の突設側において、この軸受
突部10cに設けられた軸穴10dに連通する欠切部1
0eが、当該軸受突部10cにおける他方の軸受突部1
0cに向き合った側に形成されており、また、この欠切
部10eに向けて傾斜面10fが形成されている。そし
て、この傾斜面10fに沿って前記連結部3の軸突部3
2を前記欠切部10e側に押し込むことにより、一対の
軸受突部10c間の間隔を弾性的に押し広げて、当該軸
受突部10cに設けられた軸穴10dに前記軸突部32
を入れ込ませる位置まで当該一対の軸受突部10c間に
当該連結部3の一端側31を押し入れ、この位置で当該
一対の軸受突部10c間の間隔を弾性復帰により狭め
て、ワンタッチで当該連結部3の軸突部32を前記取付
部1の軸受突部10cにおける軸穴10dに回動可能に
はめ入れることができる構成としてある。
【0038】このように取付部1に組み付けられる連結
部3は、前記軸突部32を中心に、その他端側30、す
なわち、前記フック部2の組み付け側を当該取付部1の
取り付け面Mから離れ出させる向きに、当該連結部3の
外面が前記取付部1における前記一対の軸受突部10
c、10c間の面部に突き当てられる位置まで、この実
施の形態にあっては約142度、回動させることができ
るものとされる。
【0039】また、かかる連結部3は、前記取付部1へ
の組み付け側となる一端側31において筒内径を広く
し、段差部33を介して他端側30に向けて筒内径を狭
くするように構成してあり、この段差部33に当該連結
部3の他端側30から差し入れられた前記フック部2に
おける後述する軸部20先端の掛合部20aが、当該連
結部3内からこのフック部2における軸部20を抜け出
させないように掛合される構成としてある。
【0040】また、この実施の形態にあっては、かかる
連結部3における前記取付部1の取り付け面Mに向き合
う側と、この側と反対の側とにそれぞれ、当該取付部1
の一端側31から他端側30に向けて、すなわち、前記
取付部1への組み付け側から前記フック部2の組み付け
側に向けて、次第に高まる傾斜上面34aを備えた突部
34が形成されている。
【0041】この突部34により、前記連結部3は、前
記取付部1の取り付け面Mにこの連結部3の突部34に
おける傾斜上面34aを接しさせた伏倒位置DWにおい
て、前記他端側30を持ち上げるように傾斜されるもの
とされる。かかる連結部3の伏倒位置DWにおいて、当
該連結部3の他端側30に組み付けられるフック部2
は、当該連結部3の前記傾斜により、前記軸部20に続
くフック基部21を、前記取り付け面Mに接しさせない
ように持ち上げるものとされる。
【0042】次いで、前記フック部2は、この実施の形
態にあっては、前記連結部3にその他端側30から回転
可能に差し入れ、組み付けられる横断面略円形をなす軸
部20と、この軸部20の軸線に沿ってこの軸部20と
一体に前記連結部3の他端側30から延び出すフック基
部21と、このフック基部21の突出し端側において、
当該フック基部21から一体に、当該フック基部21の
側方に突き出すフック体22とを備えている。
【0043】この実施の形態にあっては、かかるフック
体22は先端側に向かうに連れて前記連結部3の側に近
付くように、緩やかに湾曲されており、その湾曲内側2
2aをもって前記紐・帯状物の引っ掛けをなすることが
でき、また、このフック体22は、前記フック基部21
における反対位置にある両側部にそれぞれ形成されてい
る。また、かかる一対のフック体22における前記連結
部3の側と反対の厚さ方向の面と、この面に続く前記フ
ック基部21の面とは、前記連結部3の側を湾曲内側と
するように弧状に湾曲されており、また、この面に沿っ
てリブ23が形成されている。
【0044】また、かかるフック部2における軸部20
の先端部は、当該軸部20の軸中心線方向に沿った割溝
20bにより、互いに近接する向きに弾性変形可能な一
対の弾性部20c、20cが形成されており、この弾性
部20cの先端外側に、前記フック体22の側に向けら
れた掛合面20eを備えた突部状の掛合部20aが形成
されている。
【0045】この掛合部20aは、前記軸部20の先端
側から基部側に向けて次第に当該掛合部20aを高める
向きの傾斜案内面20dを備えている。
【0046】そしてこの実施の形態にあっては、前記連
結部3の他端側30から、かかるフック部2の軸部20
を当該連結部3内に差し入れることにより、前記傾斜案
内面20dに沿って次第に前記弾性部20cを内向きに
たわみ込ませ、この弾性部20cに形成された前記掛合
部20aの掛合面20eと傾斜案内面20dとの交わる
当該掛合部20aの頂部が前記連結部3内の段差部33
から当該連結部3の一端側31に向け出した位置で前記
弾性部20cを外向きに弾性復帰させて、この弾性部2
0cにおける掛合面20eを前記段差部33に対し、当
該連結部3内部を軸穴10dとして前記軸部20を36
0度回転可能とするように、ワンタッチで掛合させるこ
とができる構成としてある。
【0047】この結果、この実施の形態にあっては、前
記フック部2の前記フック基部21およびフック体22
側を、前記軸部20の軸中心線を中心に360度回転さ
せることができる。
【0048】この実施の形態にあっては、前記連結部3
の伏倒位置DWにおいて、前記フック部2における一対
のフック体22の先端を通る仮想の直線xが、少なくと
も、前記取付部1の取り付け面Mに平行をなす当該フッ
ク部2の回転位置(以下、フック部2の横倒位置YWと
いう。)においては、前記のように傾斜される連結部3
によりこのフック体22は前記取り付け面Mに接触しな
いものとされる。(図2、図3)
【0049】また、この実施の形態にあっては、前記連
結部3の内部の、前記段差部33から当該連結部3の他
端側30までの箇所における対向位置であって、前記取
り付け面Mを基準とした鉛直方向にある位置に、この鉛
直方向において当該連結部3の内部をやや狭める高さの
平坦面35aを備えた圧接部35が形成してある。そし
て、この実施の形態にあっては、向き合った二箇所の圧
接部35、35における平坦面35a間の間隔が、前記
フック部2における軸部20の径よりもやや小さくなる
ようにしてあり、前記フック部2の回転において常に前
記軸部20の周面に当該圧接部35の平坦面35aが圧
接力を作用させる構成としてある。また、特に、この実
施の形態にあっては、前記フック部2の横倒位置YWに
おいて、前記フック部2の一対の弾性部20c、20c
を形成させる割溝20bが前記取り付け面Mを基準とし
た鉛直方向yに向き、この横倒位置YWからフック部2
を回転させようとすると、当該一対の弾性部が前記圧接
部35の平坦面35aに外面を押し当てて内向きに撓み
込まされるように、当該割溝20bが前記連結部3内部
の前記圧接部35が形成されている箇所に入り込む深さ
に形成されている。
【0050】この結果、この実施の形態にあっては、前
記連結部3の伏倒位置DWにおいて、一旦前記横倒位置
YWまで回転させた前記フック部2は、このフック部2
におけるフック体22の先端を前記鉛直方向yに近付け
る向き、すなわち、前記一対のフック体22の先端を通
る仮想の直線xを当該鉛直方向yに近付ける向きには、
格別の回転操作をしない限り、前記フック体22は回転
し難いものとされ、前記倒伏位置における当該フック部
2の前記取り付け面Mに対する非接触状態は安定的に確
保される。
【0051】これにより、車両用フックの不使用時にお
いて、当該車両用フックの取り付け箇所の一般的な使用
上、当該車両用フックが邪魔にならないように、前記連
結部3を倒伏位置に回動操作し、かつ、前記フック部2
を前記横倒位置YWに回転操作した状態において、前記
取付部1に起伏可能に回動状態に組み付けられた前記連
結部3から先の部分は、当該回動組み付け部12により
近い連結部3の箇所でのみ前記取り付け面Mに接するも
のとされ、車両の走行に起因した振動によって前記連結
部3から先の部分が揺動されてもこの揺動に伴って当該
取り付け面Mに断続的に接触する箇所の前記回動組み付
け部12からのストロークが小さいことから、格別の対
処を行うことなく、こうした揺動に伴う接触音を実際上
問題とならないレベルに押さえることができる。
【0052】
【発明の効果】この発明にかかる車両用フックによれ
ば、紐・帯状物の引っ掛けられるフック部が車両本体側
に取り付けられる取付部に起伏可能に組み付けられた連
結部に回転可能に組み付けられていることから、前記フ
ック部に対する前記紐・帯状物の引っ掛け作業におい
て、当該引っ掛けの向きに方向性が少なく、また、引っ
掛けられた紐・帯状物に作用される引っ張り荷重に相応
して当該紐・帯状物を外れ出させないようにフック部の
移動を許容させる範囲が比較的広く、また、未使用時に
もトランクルームなどにおいて邪魔とならないようにし
ておくことができ、ひいては、当該トランクルームの内
部などの意匠性も向上できる特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用フックの斜視図
【図2】車両用フックの使用状態を示す側面図
【図3】図2と異なる向きから見た車両用フックの使用
状態を示す側面図
【図4】車両用フックの一部破断平面図
【図5】車両用フックの底面図
【図6】車両用フックの要部断面図
【図7】取付部1の側面図
【図8】図7と異なる向きから見た取付部1の側面図
【図9】取付部1の平面図
【図10】取付部1の底面図
【図11】取付部1の縦断面図
【図12】図11と異なる向きでの取付部1の縦断面図
【図13】取付部1における取り付け脚部11の横断面
【図14】連結部3の平面図
【図15】連結部3の側面図
【図16】連結部3の断面図
【図17】図15と異なる向きから見た連結部3の側面
【図18】図15および図17と異なる向きから見た連
結部3の側面図
【図19】フック部2の平面図
【図20】フック部2の側面図
【図21】図20と異なる向きから見たフック部2の側
面図
【図22】従来例を示す斜視図
【図23】従来例を示す斜視図
【符号の説明】
H 車両本体側 1 取付部 2 フック部 3 連結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−310074(JP,A) 実開 平6−22073(JP,U) 実開 平5−5571(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60P 7/08 B60R 5/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両本体側への取付部と、紐・帯状物の
    引っ掛けられるフック部と、当該取付部とフック部との
    連結部とを備えると共に、 前記連結部が一端側で前記取付部に起伏可能に組み付け
    られ、かつ、前記フック部が当該連結部の他端側におい
    て回転可能に組み付けられており、 しかも、少なくとも、連結部における取付部への組み付
    け側であって、当該取付部の取り付け面に向けられた側
    に、当該取り付け面に接して当該連結部に組み付けられ
    るフック部側を当該取り付け面に接しさせないように持
    ち上げる突部が設けてある ことを特徴とする車両用フッ
    ク。
  2. 【請求項2】 車両本体側への取付部と、紐・帯状物の
    引っ掛けられるフック部と、当該取付部とフック部との
    連結部とを備えると共に、 前記連結部が一端側で前記取付部に起伏可能に組み付け
    られ、かつ、前記フック部が当該連結部の他端側におい
    て回転可能に組み付けられており、 しかも、前記フック部が、このフック部及び連結部のい
    ずれか一方の側に設けられる横断面略円形をなす軸体
    と、当該フック部及び連結部における当該軸体の設けら
    れていない側に設けられ、かつ、当該軸体を回転可能に
    収める軸穴とにより、前記連結部に回転可能に組み付け
    られていると共に、 前記軸穴の少なくとも一部に、少なくとも、取付部の取
    り付け面を基準とした鉛直方向に前記フック部の先端を
    近付ける向きへの当該フック部の回動に所要の抵抗を付
    与させる前記軸体の外面への圧接部が設けてあることを
    特徴とする 車両用フック。
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