JP3432206B2 - ドラム洗濯機の駆動部の構造 - Google Patents

ドラム洗濯機の駆動部の構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドラム洗濯機に関
し、特に、ドラム洗濯機の駆動部の構造改善に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ドラム洗濯方式はモータの駆動
力が伝達され回転するドラムと洗濯物の摩擦力を用いて
洗濯を行う方式であって、洗濯物が損傷したり縺れず
に、叩いてもみ洗いの洗濯効果を奏する。
【0003】以下、図1を参照して従来のドラム洗濯機
の構造について簡略に説明する。図1は従来のドラム洗
濯機の構成を示す縦断面図であって、キャビネット1の
内側にタブ(Tub)2が設けられ、そのタブ2の内側
の中央にはドラム3が回転可能に設けられる。そして、
タブ2の下部側にはモータ5aが設けられ、そのモータ
5aにはモータプーリ18が軸連結されている。
【0004】一方、ドラム3の後方にはドラム軸が設け
られ、そのドラム軸にはドラムプーリ19が設けられ
る。また、ドラム軸上に設けられたドラムプーリ19と
モータ5aに連結されたモータプーリ18は動力伝達要
素のベルト20によって連結される。そして、キャビネ
ット1の前方にはドア21が設けられ、ドア21とタブ
2との間にはガスケット22が設けられる。
【0005】そして、キャビネット1上部面の内側とタ
ブ2外周面の上部側との間には、タブ2を支持するハン
イングスプリング23(Hanging sprin
g)が設けられ、キャビネット1下部面の内側とタブ2
外周面の下部側との間には、脱水時のタブ2の振動を減
殺させるためのプーリクションダンパ24が設けられ
る。
【0006】一方、前記キャビネット1上部の前方には
洗剤投入のための洗剤筒26が備えられ、キャビネット
の後方には洗剤筒への吸水のための吸水バルブ27が備
えられる。
【0007】しかし、上記従来の洗濯機はモータ5aの
駆動力がモータプーリ18及びドラムプーリ19、そし
て、モータプーリ18及びドラムプーリ19を連結する
ベルト20によってドラム3へ伝達される構造であるの
で、次のような短所があった。
【0008】まず、モータ5aの駆動力がドラム3へ直
接伝達されず、モータプーリ18及びドラムプーリ19
に巻かれたベルト20を介して伝達されるため、駆動力
の伝達過程でエネルギーの損失が発生する。また、モー
タ5aの駆動力がドラム3へ直接伝達されず、モータプ
ーリ18及びドラムプーリ19、ベルト20などの部品
を介して伝達されることにより、動力伝達過程で激しい
騒音が発生する。そして、モータ5aの駆動力をドラム
3へ伝達するためにはモータプーリ18及びドラムプー
リ19、ベルト20などの多数の部品が必要となるから
製品の組立工数が増加し、且つ故障発生頻度が増加する
不具合があった。また、タブ2の後面の下端にモータが
装着されるため、システム自体が不安定となり、モータ
の回転時に激しい振動が発生する問題がある。従って、
システム均衡のために、モータが装着される反対の位置
に金属またはセメントからなる均衡錘(Weight
balancer)を別途に装着した。
【0009】要するに、従来のドラム洗濯機はモータ5
aの駆動力をモータプーリとドラムプーリ及びバルトを
用いてドラム3へ間接的に伝達する方式であって、故障
及び騒音発生の可能性が高く、且つエネルギーが浪費さ
れる。また、洗濯力の低下をもたらすなどの短所があっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決するためのもので、その目的はシステム安定性の確
保のためにモータをドラムに直接締結することにより、
振動及び均衡錘の重量を減らすことである。また、エネ
ルギー効率の優れたBLDCモータを締結することでエ
ネルギーの浪費を低減させることに他の目的がある。前
記二つの目的を達成するためにBLDCモータを使用す
るとき、高速回転時にもローターが変形しないようにす
ることにまた他の目的がある。本発明の最後の目的は、
BLDCモータのローターにおいて、永久磁石との相互
作用によって磁路を形成するバックヨークをなす側壁面
と、これを支持する後壁面とを鉄板または鉄合金材質を
使って一体に形成することにより、ドラム洗濯機の駆動
部を容易に組み立てることである。
【0011】
【課題を解決するために手段】本発明のドラム洗濯機の
駆動部の構造は、洗濯水を貯蔵するタブと、地面と水平
または所定の角度に傾いた状態で回転するように前記タ
ブの内側に設けられ、内部に洗濯水を収容する金属材質
のドラムと、前記タブを貫通してタブの内側に設けられ
るドラムに軸連結され、モータの駆動力をドラムへ伝達
するシャフトと、前記シャフトの両端部の外部面上に各
々設けられ、シャフトを支持するベアリングと、前記ベ
アリングを支持し、その中央部に円周方向に一定の間隔
をなすようにステータ締結用ボスが形成されたベアリン
グハウジングと、半径方向の外側に突出した突極と、半
径方向の内側に形成されたリブとが一体に形成された磁
性体の薄板を積層して製造される複数のマグネティック
コアと、そのマグネティックコアを組み合ってなるマグ
ネティックコアアセンブリの上面および下面を各々覆う
絶縁材質のフレームと、マグネティックコアの突極の外
側に巻かれるコイルとで構成されたステータと、磁路を
形成するバックヨークをなす側壁面と、前記バックヨー
クをなす側壁面と一体に形成される後壁面とからなるコ
ップ状を形成し、前記側壁面と後壁面が鉄または鉄合金
材質からなるローターボディと、前記側壁面上に”L”
字状に形成される切り曲げ部の安着面上に安着される永
久磁石とからなるローターと、前記ローターとシャフト
とを連結するためのコネクタと、を含み、そのことによ
り、上記目的が達成される。前記ドラムを回転させるた
めのシャフトをローターに連結させるためのコネクタ
は、振動の減少のためにローターボディの材質と異なる
樹脂材質を含んでもよい。前記コネクタは、前記シャフ
トとの締結のために前記コネクタの中央部をシリンダ状
に突出させてなるハブと、前記ハブとの間にローターと
シャフト間の振動の移動を遮断する空間部が形成される
ように、前記ハブの外周面から一定の間隔離れた位置に
シリンダ状に形成される外角リブと、前記ハブと外角リ
ブとの間に設けられ、空間部を横切って前記ハブと外角
リブとを連結する補強リブとを含んでもよい。前記シリ
ンダ状のハブの外側にはシャフトとの締結のためのセレ
ーション部を形成し、前記コネクタの一側には前記コネ
クタを前記ローターにボルト締結する前位置を固定させ
る位置決定突起を形成してもよい。前記ローターには、
後壁面上に”⊂”状に切開した後、ステータ方向に折り
込むことにより形成され、前記ステータからの発生熱を
冷却させる冷却フィンと、前記後壁面を切開して形成さ
れ、空気の流れのための通風口の役割を果たす通孔とが
備えられてもよい。前記ローター後壁面の冷却フィンと
冷却フィンとの間の領域に前記ローターの強度補強のた
めのエンボシング部が形成されてもよい。前記ローター
の強度補強のためのエンボシング部に水分排出のための
排水ホールが更に形成されてもよい。前記コップ状のロ
ーターは、高速回転時に真円度を維持できるように、そ
の先端を屈曲させてもよい。上記目的を達成するために
本発明は、洗濯水を貯蔵するタブと、地面と水平または
一定の角度に傾いた状態で回転するように前記タブの内
側に設けられ、内部に洗濯水を収容する金属材質のドラ
ムと、タブを貫通してタブの内側に設けられるドラムに
軸連結され、モータの駆動力をドラムへ伝達するシャフ
トと、そのシャフトの両端部の外部面上に各々設けら
れ、シャフトを支持するベアリングと、前記ベアリング
を支持し、その中央部に円周方向に一定の間隔をなすよ
うにステータ締結用ボスが形成されたベアリングハウジ
ングと、半径方向の外側に突出した突極と、半径方向の
内側に形成されたリブとが一体に形成された磁性体の薄
板を積層して製造される多数のマグネティックコアと、
そのマグネティックコアを組み合ってなるマグネティッ
クコアアセンブリの上/下面を各々覆う絶縁材質のフレ
ームと、マグネティックコアの突極の外側に巻かれるコ
イルとで構成されたステータと、磁路を形成するバック
ヨークをなす側壁面と、バックヨークをなす側壁面と一
体に形成される後壁面とからなるコップ状を形成し、側
壁面と後壁面が鉄または鉄合金材質からなるローターボ
ディと、側壁面上に”L”字状に形成される切り曲げ部
の安着面上に安着される永久磁石とからなるローター
と、そのローターとシャフトとを連結するためのコネク
タと、を含むことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付の図
面2乃至13を参照して詳細に説明する。
【0013】まず、第1実施例による本発明のドラム洗
濯機を図2乃至図9に基づいて説明する。図2Aは本発
明の第1実施例によるドラム洗濯機の構成を示す縦断面
図であり、図2Bは図2Aの”A”部の詳細図であり、
図2Cは図2Bの”B”部の拡大詳細図であり、図3は
図2Bの右側面図として、モータが除去された状態を示
す図面であり、図4は図2のローターを示す一部の切開
斜視図であり、図5は図4の”B”部の拡大斜視図であ
り、図6は図4の底面斜視図であり、図7は図2のステ
ータを示す斜視図であり、図8は図2のコネクタを示す
斜視図であり、図9は図8の底面斜視図である。
【0014】図2A〜図2Cに示すように、第1実施例
による本発明のドラム洗濯機はキャビネット(図示せ
ず)の内側に設けられ、貯水槽を形成する金属材質のタ
ブ2と、タブ2の内側に設けられるドラム3と、ドラム
3に軸連結され、モータ5の駆動力をドラム3へ伝達す
るシャフト4と、シャフト4の両端部の外周面上に設け
られる前方ベアリング6a及び後方ベアリング6bと、
タブ2の後壁面200に装着され、前方および後方ベア
リングを支持するベアリングハウジング7と、シャフト
4の後端部に結合され、ステータと共にモータ5を構成
するローター13と、ローター13の内側に位置し、ロ
ーターと共にモータを構成するようにタブの後壁面20
0に締結されるステータ14と、シャフト4の後方ベア
リング6bの後方の外周面上にセレーション結合される
と共に、ローター13に締結され、ローターの回転力を
シャフト4へ伝達するコネクタ16とで構成されてい
る。この際、ベアリングハウジング7は金属材質とし
て、アルミニウム合金からなることが好ましい。
【0015】一方、金属材質のベアリングハウジング7
の中央部には、前方および後方ベアリングが内部に位置
するハブ700が一体に形成され、ハブ700の外側に
は締結部材15dを用いてステータ14をベアリングハ
ウジング7に固定させるための締結用ボス701が円周
方向に沿って一定の間隔離隔するように形成され、ベア
リングハウジング7は図3に示すように三脚構造を形成
する。この際、金属材質のベアリングハウジング7の中
央部のハブ700の内周面上には、前方ベアリング6a
及び後方ベアリング6bを支持し、各ベアリングがベア
リングハウジング7から離脱せずに支持されるようにす
るための段部8a、8bが各々形成される。
【0016】前記ベアリングハウジング7の内周面上に
形成される段部8a、8bのうち前方に形成される段部
8aは、シャフト4両端部の外周面上に各々設けられる
ベアリングのうち前端部に設けられる前方ベアリング6
aの後端部を支持する構造を有するように”┐”状に形
成され、ベアリングハウジング7の内周面上に形成され
る段部8a、8bのうち後方に形成される段部8bは、
後端部に設けられる後方ベアリング6bの前端部を支持
する構造を有するように”└”状に形成される。
【0017】一方、ベアリングハウジング7の内側に位
置して、ドラム3へモータ5の駆動力を伝達するシャフ
ト4の外周面上にも前方ベアリング6a及び後方ベアリ
ング6bのシャフト4上での設置位置を決定させる位置
決定用段部9a、9bが前方及び後方に各々形成され
る。
【0018】前記シャフト4の前端部はドラム3の後壁
部に備えられたスパイダ10に結合されるし、シャフト
4のスパイダ10の後方に露出された部分から前方ベア
リング6aまでの領域には、シャフト4の錆防止のため
の黄銅材質のブッシング11が押入して設けられ、その
ブッシング11の外側面にはベアリング側への水分浸透
を防止するためのシーリング部材12が設けられる。
【0019】また、シャフト4の後端部の中心には直結
式モータ5を構成するローター13が締結され、そのロ
ーター13の内側にはベアリングハウジング7の締結用
ボス701に締結して固定され、ローター13と共に直
結式モータを構成するクラウン状のステータ14が位置
する。この際、ローター13は鉄または鉄合金からな
り、図4乃至図6に詳細に示したように、ボディを形成
する後壁面と側壁面及び、その側壁面上に備えられる永
久磁石から構成される。
【0020】この際、後壁面13aの縁部から前方に延
長形成され磁路を形成するバックヨークの役割を兼ねる
側壁面13b上には、その内面の前方に装着されるマグ
ネット13cを支持すると共に、強度を補強するための
切り曲げ部が円周方向に沿って形成され、マグネット安
着面130が備えられ、その後壁面13aの中心にはロ
ーターと結合するコネクタ16のシャフト4の離脱を防
止するための締結部材15aが通過する貫通ホール13
1が形成されたハブ部132が備えられる。
【0021】ここで、ローター13のボディはプレス加
工によって成形されることが好ましい。即ち、プレス加
工により、マグネット安着部を有する側面壁13bと、
これらを全体的に支持するフレームの機能を果たす後壁
面13aとを別途の追加工程無しに一体に成形すること
ができる。
【0022】一方、一般的なドラム洗濯機は金属材質か
らなるドラムと洗濯水を一体に高速回転させなければな
らず、負荷に対する温度上昇が問題となる。従って、ロ
ーター13のハブ部132の周辺にはローター13の回
転時に空気をステータ14の側に吹き込み、ステータ1
4からの発生熱を冷却させる複数の冷却フィン133が
ローターと一体に放射状に形成され、その冷却フィン1
33は半径方向に所定の長さを有するように形成され
る。この際、冷却フィン133はレンシング加工によ
り、後壁面13aに対して略90°の角度に切り曲げら
れ、開口部の側に向いている形態となり、前記レンシン
グ加工で形成された通孔134は通風口の役割を果た
す。従って、冷却フィン133及び通風口134は一つ
の工程から形成可能となり、穿孔作業により通風口を形
成する場合とは異なって、冷却フィンの形成のための別
途の部品及び工程が省略され、材料及び作業工数を節減
できる。
【0023】これと共に、洗濯機で用いられるBLDC
モータは、VCRなどで用いられるBLDCモータとは
異なって大きな負荷で高速回転するため、ローターの回
転時、ローターの形状が変形となりうる。そのため、ロ
ーターとステータ間の間隔が不均一となる。従って、こ
れを解消するために、安着面130を有する切り曲げ部
と共に、ローターの後壁面13aの各冷却フィン133
と、隣接する冷却フィンとの間の領域にはローター13
の強度補強のためのエンボシング部135が形成され
る。また、高速回転時にもローター13の真円度を維持
できるように、ローターの先端を”⊂”状になるように
折り込み、屈曲部13dを形成した。
【0024】一方、エンボシング部135上には水分排
出のための排水ホール136が形成される。そして、ロ
ーター13のハブ部132に形成された貫通ホール13
1の縁部には、後方ベアリング6bの後方に露出された
シャフト4の後端部の外周面上にセレーション結合され
るコネクタ16をローター13に締結させるための締結
孔137及び、コネクタ16の組立位置を決定する位置
決定ホール138が一定の間隔離隔して形成される。こ
の際、コネクタ16は鉄または鉄合金材質のローター1
3のボディと振動モードが異なる樹脂材質から構成し
て、ドラム回転時の振動を減殺させる。
【0025】一方、コネクタ16に形成される締結孔1
37と位置決定ホール138はその直径が互いに異なる
ように形成される。そして、コネクタ16は、図2と図
8及び図9に示すように、その縁部の領域に円周方向に
沿ってローター13のハブ部132に形成された締結孔
137に対応する締結孔162が形成され、その締結孔
162の間にはローター13の位置決定ホール138内
に挿入され、ローター13の締結孔137とコネクタ1
6の締結孔162とが自動的に一致されるようにする位
置決定突起160が一体に形成される。
【0026】また、コネクタ16のハブ163の内周面
上にはシャフト4の後端部に形成されたセレーション4
00に係合するセレーション164が形成され、コネク
タ16のハブ163の外側にはハブ163の強度補強の
ための補強リブ161が備えられる。
【0027】一方、ローター13と共にモータ5を構成
するステータ14は、図2及び図7に示すように、半径
方向の外側に突出した突極141と、半径方向の内側に
形成されたリブ143とが一体に形成された磁性体の薄
板を積層して製造される多数のマグネティックコア14
5と、そのマグネティックコア145を組み合ってなる
マグネティックコアアセンブリの上/下面を各々覆う絶
縁材質のフレーム140と、マグネティックコアの突極
の外側に巻かれるコイル142とで構成される。
【0028】そして、タブ2の外周面上にはベアリング
ハウジング7をタブの後方に固定させるためのタブブラ
ケット17が溶接して結合され、そのタブブラケット1
7の後端部にはベアリングハウジング7の端部に半径方
向に形成された締結溝702に締結される締結部材15
dが貫通する締結孔170が形成される。
【0029】このように構成された第1実施例による本
発明のドラム洗濯機の作用を説明すると、パネル部(図
示せず)に内装されたモータ駆動用コントローラの制御
によってステータ14のコイル142に順次に電流が流
れ、ローター13が回転を行うと、ローターに結合され
たコネクタ16とセレーション結合されたシャフト4が
回転し、そのシャフト4を介してドラムへ動力が伝達さ
れ、ドラム3が回転するようになる。
【0030】以下、第1実施例による本発明のドラム洗
濯機の組立過程を説明する。まず、ドラム3をタブ2の
内側に組み立てる。この際、シャフトのスパイダ10の
後方に露出された部分から前方ベアリング6aまでの領
域にはシャフトの錆防止のためのブッシング11が設け
られ、そのブッシング11の外側にはベアリング側への
水分浸透を防止するためのシーリング部材12が設けら
れている。その後、ドラム3をタブ2の内側に組み立て
た状態でシャフト4の外側に前方ベアリング6aを挿入
する。
【0031】一方、前方ベアリング6aを設置した後
は、ベアリングハウジング7をタブの後方に固定する。
この際、ベアリングハウジング7はタブ2の外周面上に
溶接されたタブブラケット17の締結孔170を貫通し
て締結される締結部材15dによってタブブラケット1
7に結合されることにより、タブ2の後方に固定され
る。即ち、タブブラケット17がタブ2の外周面上に溶
接され固定されているので、ベアリングハウジング7は
タブブラケット17に締結され、タブ2の後方に装着さ
れる。
【0032】ベアリングハウジング7の組立が完了した
後は、シャフト4の後端部に後方ベアリング6bを装着
する。この際、後方ベアリング6bはシャフト4の後方
に形成された段部9b及び、ベアリングハウジング7の
端部に形成された段部8bの内側に掛かって固定され
る。この様になった状態で、ベアリングハウジングのハ
ブ700の外側に円周方向に沿って一定の間隔離隔して
形成された締結用ボス701と、ステータの締結用リブ
143に形成された締結孔143aとを一致させ、締結
部材15cを用いてステータを締結用ボス701に締結
することにより、ステータ14をベアリングハウジング
7に堅固に固定させる。
【0033】次いで、ローター13とコネクタ16との
組立体をシャフト4の後端部に挿入した後、締結部材1
5aをシャフトの後端に締結して、その締結力によって
コネクタ16の軸離脱が防止されるようにすることで駆
動部の組立を完了する。
【0034】一方、ローター13とコネクタ16との組
立過程を説明すると、まず、ローター13の位置決定ホ
ール138とコネクタ16の位置決定突起160とを一
致させ、ローター13の位置決定ホール138内にコネ
クタ16の位置決定突起160を挿入させる。このよう
に、ローター13の位置決定ホール138内にコネクタ
16の位置決定突起160が臨時に挿入された仮組立状
態では、ローター13の締結孔137とコネクタ16の
締結孔162とが一致し、この状態で締結孔137、1
62を介して締結部材15bを締結してローター13と
コネクタ16とを相互結合させる。
【0035】このように組み立てられた本発明の作用は
以下の通りである、まず、ベアリングハウジング7はア
ルミニウム合金などの金属材質からなり、高温でも熱的
変形が生せず、乾燥工程を有したドラム洗濯機にも適用
することができる。そして、本発明によるベアリングハ
ウジング7は、内周面の前方に”┐”状の段部8aが形
成され、内周面の後方に”└”状の段部8bが形成され
ることにより、シャフト4の両端部の外周面上に各々設
けられる前方ベアリング6aの後端部及び後方ベアリン
グ6bの前端部に対する支持が可能である。即ち、金属
材質のベアリングハウジング7は内周面の両側に段部8
a、8bが各々形成されているので、両側ベアリング6
a、6bはベアリングハウジング7から離脱せずに支持
される。また、ベアリングハウジング7の内側に位置
し、ドラム3へモータ5の駆動力を伝達するシャフト4
の前方および後方の外周面上には位置決定用段部9a、
9bが各々形成されていて、前方ベアリング6a及び後
方ベアリング6bのシャフト4上での組立位置が容易に
決定される。
【0036】一方、シャフト4の前端部はドラム3の後
壁面に備えられたスパイダ10に結合され、シャフト4
のスパイダ10の外側に露出された部分から前方ベアリ
ング6aまでの領域には黄銅材質のブッシング11が強
制に押入して設けられることにより、シャフト4の錆発
生を防止できる。また、ブッシング11の外側面にはシ
ーリング部材12が設けられ、ベアリング側への水分浸
透が防止される。
【0037】ベアリングハウジングのハブ700の外側
には締結用ボス701が円周方向に沿って一定の間隔離
隔して形成され、ステータ14を貫通した締結部材15
cが締結用ボス701に締結されるようにすることでス
テータ14をベアリングハウジング7上に堅固に固定さ
せることができる。
【0038】また、シャフト4の後端部の中心には直結
式モータ5を構成するローター13が結合され、ロータ
ー13の内側にはステータ14が位置するが、ローター
13の後壁面13aの縁部から前方に延長形成された側
壁面13b上にはマグネット安着面130を有する切り
曲げ部が円周方向に沿って形成されているので、マグネ
ット13cをローター13のボディに付着する時、安着
面130によってマグネット13cが支持され、ロータ
ーを容易に製作することができる。
【0039】そして、ローター13の後壁面13aの中
心に位置したハブ部132には貫通ホール131が備え
られ、その貫通ホール131を介してローター13及び
それと結合するコネクタ16のシャフト4の離脱を防止
するための締結部材15aをシャフトの後端部に締結可
能であり、ローター13のハブ部132の周辺には複数
の冷却フィン133が放射状を成しつつ、半径方向に所
定の長さを有するように形成されていて、ローター13
の回転時に冷空気をステータ14の側に吹き込み、ステ
ータ14からの発生熱を冷却させる。 この際、冷却フ
ィン133はレンシング加工によってローター13の開
口部の側に向くように形成され、レンシング加工により
形成された通孔134は通風口の役割を果たす。
【0040】ここで、ローター13のボディは鉄または
鉄合金材質からなり、プレス加工で成形されることでロ
ーターの製作時間が短縮され、生産性が向上する。これ
と共に、ローターの後壁面13aの各冷却フィン133
と冷却フィンとの間の領域にはエンボシング部135が
形成され、ローター13の全体強度が向上するし、エン
ボシング部135上には排水ホール136が形成され、
水分排出が行われる。
【0041】一方、ローター13のハブ部132に形成
された貫通ホール131の縁部にはコネクタの締結のた
めの締結孔137及び、コネクタ16の組立位置を決定
するための位置決定ホール138が形成され、後方ベア
リング6bの後方に露出されたシャフト4の後端部の外
周面上にセレーション結合されるコネクタ16をロータ
ー13に容易に組み立てることができる。即ち、コネク
タ16の位置決定突起160がローター13の位置決定
ホール138内に挿入されるように係合(align)
させるだけで、ローター13及びコネクタ16の締結孔
137、162は自動的に一致し、ローター13及びコ
ネクタ16の締結孔137、162に締結部材15bを
締結することによりコネクタ16とローター13との組
立が容易に行われる。この際、コネクタ16は樹脂材質
として射出成形されるが、鉄または鉄合金からなるロー
ター13のボディとは振動モードが異なり、ローター1
3振動が減殺しつつシャフト4へ伝達されるようにする
役割を果たす。
【0042】一方、コネクタ16のハブ163の内周面
上にはセレーション164が形成され、シャフト4の後
端部に形成されたセレーション400に係合(fit)
することにより、コネクタ16を介してローター13の
回転力がシャフト4へそのまま伝達される。そして、ハ
ブ163の外周面から一定の距離離れた位置にシリンダ
状の外角リブ165を形成し、その外角リブの先端はロ
ーターに密着され支持されるようにする。従って、ハブ
163と外角リブ165との間には空間部166が形成
され、この空間部166はシャフトの振動がローターへ
伝達されたり、ローターの振動がシャフトへ伝達される
ことを遮断する。
【0043】一方、空間部166にはハブ163と外角
リブ167とを連結する補強リブ161があって、コネ
クタ16の強度は十分に維持される。
【0044】次に、本発明の第2実施例によるドラム洗
濯機を図10及び図11に基づいて説明する。
【0045】図10は本発明の第2実施例によるドラム
洗濯機の駆動部の構成を示す要部縦断面図であり、図1
1は図10の右側面図として、モータが除去された状態
を示す図面である。ここで、第1実施例と同一構成要素
については同一符号を付し、その説明は省略する。
【0046】第2実施例による本発明のドラム洗濯機に
おいて、ベアリングハウジング7のローター13の外側
上部には吸水バルブ25の故障時に吸水バルブ25から
落下する水がモーター5の内部に浸透する現象を防止す
る弧形のバッフル703が更に備えられる。この際、バ
ッフル703はそのバッフルの両先端をつなげる直線の
長さがローター13の直径より大きな値を有するように
形成される。また、バッフル703はその先端がロータ
ーの側壁面13bの後方に十分に突出する程度の長さを
有するように形成される場合、タブの後壁面200とバ
ッフル703の上面との間の角度(θ)が直角または鈍
角になるように形成しても良いが、その角度が鋭角にな
るようにすることが最も好ましい。
【0047】このように構成された第2実施例による本
発明のドラム洗濯機の作用を以下に説明する。
【0048】従来はモーター5aがタブ2の下部に位置
するから、吸水バルブ25の故障によるモーター5側へ
の水浸透のおそれがなかったが、本発明のドラム洗濯機
ではモータ5がタブ2の後方に位置するため、吸水バル
ブ25の故障時、落下水がモーター5の側に浸透する可
能性があり、これを防止するために、本発明ではベアリ
ングハウジング7のローターの外側上部にローター13
を包む弧形のバッフル703が備えられることで吸水バ
ルブ25の位置を移すことなく、モーターの信頼性を確
保することができる。
【0049】即ち、本発明では吸水バルブ25からの落
下水がバッフル703を介してモータを離れた位置に流
れ、水浸透によるショット発生を防止できるのである。
タブ2の後壁面200とバッフル703の上面との間の
角度(θ)は水がタブの後壁面に沿って流れるように鋭
角になることが最も好ましく、バッフル703の固定端
から自由端までの長さがローターの側壁面13bを覆う
ような十分の長さを有する限り、その角度は直角、或い
は鈍角であっても関係はない。
【0050】次に、第3実施例による本発明のドラム洗
濯機を図12に基づいて説明する。ここで、第1及び第
2実施例と同一構成については同じ符号を付し、その説
明は省略する。
【0051】図12は本発明の第3実施例によるドラム
洗濯機の駆動部の構成を示す要部縦断面図であって、第
3実施例による本発明のドラム洗濯機は、ベアリングハ
ウジング7の締結用ボス701の外側には、一側に傾斜
面705aが形成された自己整列リブ705が円周方向
に沿って備えられ、ベアリングハウジング7の締結用ボ
ス701に締結されるステータ14のフレーム140の
内側にはベアリングハウジング7の自己整列リブ705
の傾斜面705aに対応して係合する(corresp
ondence)傾斜面144aが形成された自己整列
リブ144が更に備えられる。
【0052】このように構成された第3実施例による本
発明のドラム洗濯機の作用として、ベアリングハウジン
グ7の締結用ボス701の外側には、一側に傾斜面70
5aが形成された自己整列リブ705が円周方向に沿っ
て備えられ、ベアリングハウジング7の締結用ボス70
1に締結されるステータ14のフレーム140の内側に
はベアリングハウジング7の自己整列リブ705の傾斜
面705aと係合する(correspondenc
e)傾斜面144aが形成された自己整列リブ144が
更に備えられることから、製品の組立時、ベアリングハ
ウジング7の自己整列リブ705とステータ14の自己
整列リブ144間の自己整列作用によってステータ14
がベアリングハウジング7のハブ700と正確に同心円
をなすように位置づけられることで、そのステータ14
をベアリングハウジングに容易に締結させることができ
る。
【0053】以下、第4実施例による本発明のドラム洗
濯機について添付の図面13を参照にして詳細に説明す
る。
【0054】図13は本発明の第4実施例によるドラム
洗濯機の駆動部の構成を示す要部縦断面図であって、第
4実施例による本発明のドラム洗濯機は、キャビネット
(図示せず)の内側に設けられ、貯水槽を形成しつつ、
後壁面200の中央部に前方に突出して形成されたハブ
部201が備えられたタブ2と、タブ2の内側に設けら
れるドラム3と、ドラム3に軸連結され、モータ5の駆
動力をドラム3へ伝達するシャフト4と、シャフト4の
両端部の外周面上に設けられる前方ベアリング6a及び
後方ベアリング6bと、タブ2のハブ部201の一側面
に接した状態で締結孔801を貫通する締結部材15d
によって締結され、後方ベアリング6bを支持する段部
800及び、ステータが装着される締結孔802が備え
られた支持ブラケット8と、シャフト4の後端部にセレ
ーション結合されるコネクタ16と、そのコネクタ16
に結合され、ステータと共にモータ5を構成するロータ
ー13と、そのローター13の内側に位置し、ローター
13と共にモータを構成するようにタブの後壁面200
に締結されるステータ14とで構成されている。この
際、支持ブラケット8はアルミニウム合金などの金属材
質からなることが好ましい。
【0055】タブ2のハブ部201の内側端に形成され
る段部202は、シャフト4の両端部の外周面上に各々
設けられるベアリングのうちシャフト4の前端部の外周
面に設けられる前方ベアリング6aの前端部を支持する
構造を有し、支持ブラケット8の内側の端部に形成され
る段部800はシャフト4の後端部の外周面上に設けら
れる後方ベアリング6bの前端部を支持する構造を有す
る。
【0056】一方、支持ブラケット8の内側に位置し、
ドラム3へモータ5の駆動力を伝達するシャフト4の外
周面上にも前方ベアリング6a及び後方ベアリング6b
のシャフト4上での設置位置を決定させる位置決定用段
部9a、9bが前方及び後方に各々形成されるように構
成される。
【0057】シャフト4の前端部はドラム3の後壁部に
備えられたスパイダ10に結合され、シャフト4のスパ
イダ10の後方に露出された部分から前方ベアリング6
aまでの領域にはシャフト4の錆防止のための黄銅材質
のブッシング11が押入され設けられ、そのブッシング
11の外側面にはベアリング側への水分浸透を防止する
ためのシーリング部材12が設けられる。
【0058】そして、シャフト4の後端部の中心には直
結式モータ5を構成するローター13との締結のための
コネクタの軸離脱を防止するための締結部材15aが締
結され、ローター13の内側には支持ブラケット8の締
結孔801に締結され固定され、ローター13と共に直
結式モータを構成するステータ14が位置する。そし
て、タブ2の後壁面の上部の一側には吸水バルブ25の
故障時、吸水バルブからの落下水がモータ5の内部に浸
透する現象を防止する弧形のバッフル210が備えられ
る。この際、バッフルの両先端をつなげる直線の長さは
ローター13の直径より大きな値を有するように形成さ
れる。また、バッフル210はその先端がローターの側
壁面13bの後方に十分に突出する程度の長さを有する
ように形成される場合、タブの後壁面200とバッフル
210の上面との間の角度(θ)が直角または鈍角にな
るように形成しても良いが、その角度が鋭角になるよう
にすることが最も好ましい。
【0059】一方、ローターとステータ及びコネクタ、
そして、バッフルの個別的な構成は上述した第1乃至第
3実施例と同様であるので、その説明は省略する。この
ように構成された第4実施例による本発明のドラム洗濯
機の駆動部の動作過程は以下の通りである。
【0060】パネル部(図示せず)に内装されたモータ
駆動用コントローラの制御によってステータ14のコイ
ル142に順次に電流が流れ、ローター13の回転が行
われると、ローターに結合されたコネクタ16とセレー
ション結合されたシャフト4が回転し、そのシャフト4
を介してドラムへ動力が伝達され、ドラム3が回転する
ようになる。
【0061】一方、第4実施例による本発明のドラム洗
濯機の駆動部の組立過程を説明すると、まず、シャフト
4をドラム3後方のスパイダ10に結合した状態で、ド
ラム3をタブ1の内側に組み立てた後、シャフト4の外
側に前方ベアリング6aを挿入する。それにより、シャ
フト4の外周面に挿入された前方ベアリング6aはシャ
フトの前方に形成された段部9a、及びタブ2のハブ部
200の内側端に形成された段部202の内側に掛かっ
て固定される。その後、タブ2のハブ部201に形成さ
れた締結孔203と、支持ブラケット8の締結孔801
とを一致させた状態で締結部材15dを締結して、支持
ブラケット8をタブ2のハブ部201に固定させる。
【0062】一方、タブ2に対する支持ブラケット8の
組立が完了すると、シャフト4の後端部を介して後方ベ
アリング6bを挿入する。この際、後方ベアリング6b
はシャフト4の後方に形成された段部9b、及び支持ブ
ラケット8の内側端部に形成された段部800の内側に
掛かって固定される。次いで、支持ブラケット8の外側
端部に形成された締結孔802と、ステータ14の締結
用リブ143に形成された締結孔143aとを一致させ
た後、締結部材15cを用いてステータ14を支持ブラ
ケット8上に固定させる。
【0063】この様になった状態で、別途に組み立てら
れたローター13とコネクタ16との組立体をシャフト
4の後端部に挿入した後、締結部材15aをシャフトの
後端面に締結して、その締結部材15aの締結力によっ
てコネクタ16の軸離脱が防止されるようにすることで
駆動部の組立を完了する。
【0064】このように組み立てられる第4実施例によ
る本発明のドラム洗濯機の作用は次の通りである。
【0065】第4実施例による本発明のドラム洗濯機は
支持ブラケット8がアルミニウム合金などの金属材質か
らなるため、高温でも熱的変形が生せず、乾燥工程を有
したドラム洗濯機にも適用可能である。
【0066】即ち、第4実施例による本発明の支持ブラ
ケット8は内側の端部に段部800が形成されることに
より、後方ベアリング6bの前端部が支持される。ま
た、支持ブラケット8の内側に位置し、ドラム3へモー
タ5の駆動力を伝達するシャフト4の前方および後方の
外周面上には位置決定用段部9a、9bが各々形成され
ることで、前方ベアリング6a及び後方ベアリング6b
のシャフト4上での組立位置が容易に決定される。
【0067】一方、シャフト4の前端部はドラム3の後
壁面に備えられたスパイダ10に結合され、シャフト4
のスパイダ10の外側に露出された部分から前方ベアリ
ング6aまでの領域には黄銅材質のブッシング11が強
制に押入され設けられることにより、シャフト4の錆発
生を防止することができる。また、ブッシング11の外
側面にはシーリング部材12が設けられ、ベアリング側
への水分浸透を防止する。
【0068】一方、支持ブラケット8の外側端部には締
結孔802が円周方向に沿って一定の間隔離隔して形成
されており、ステータ14の締結用リブ143に形成さ
れた締結孔143aを貫通した締結部材15cが支持ブ
ラケットの締結孔802を貫通して締結されるようにす
ることで、ステータ14を支持ブラケット8上に堅固に
固定させることができる。
【0069】また、コネクタ16のハブ201の内周面
上にはセレーション164が形成され、シャフト4の後
端部に形成されたセレーション400に係合する(fi
t)ことにより、コネクタ16を介してローター13の
回転力がシャフト4へそのまま伝達される。特に、本発
明ではタブの後壁面200の中央部に前方に突出したハ
ブ部201が形成された状態で、ハブ部201に支持ブ
ラケット8が面接触して組み立てられ、再び支持ブラケ
ット8にステータ14が組み立てられることにより、タ
ブの後壁面200からステータ14までの距離が非常に
近づくようになる。これにより、本発明ではドラム洗濯
機のタブの後壁面200からローターの後壁面13aま
での距離を最小化することができ、製品のコンパクト化
が可能になる。本発明によれば、ドラム洗濯機の駆動部
の構造を改善して、モータの駆動力がドラムに直接的に
伝達されるようにすることで騒音及び故障、エネルギー
浪費要素を減らすと共に、洗濯力を向上させることがで
きる。本発明のドラム洗濯機の駆動部の構造は、洗濯水
を貯蔵するタブと、地面と水平または一定の角度に傾い
た状態で回転するように前記タブの内側に設けられ、内
部に洗濯水を収容する金属材質のドラムと、タブを貫通
してタブの内側に設けられるドラムに軸連結され、モー
タの駆動力をドラムへ伝達するシャフトと、そのシャフ
トの両端部の外部面上に各々設けられ、シャフトを支持
するベアリングと、前記ベアリングを支持し、その中央
部に円周方向に一定の間隔をなすようにステータ締結用
ボスが形成されたベアリングハウジングと、半径方向の
外側に突出した突極と、半径方向の内側に形成されたリ
ブとが一体に形成された磁性体の薄板を積層して製造さ
れる多数のマグネティックコアと、そのマグネティック
コアを組み合ってなるマグネティックコアアセンブリの
上/下面を各々覆う絶縁材質のフレームと、マグネティ
ックコアの突極の外側に巻かれるコイルとで構成された
ステータと、磁路を形成するバックヨークをなす側壁面
と、バックヨークをなす側壁面と一体に形成される後壁
面とからなるコップ状を形成し、側壁面と後壁面が鉄ま
たは鉄合金材質からなるローターボディと、側壁面上
に”L”字状に形成される切り曲げ部の安着面上に安着
される永久磁石とからなるローターと、そのローターと
シャフトとを連結するためのコネクタと、を含むことを
特徴とする。
【0070】
【発明の効果】上述した本発明は次のような効果があ
る。まず、第1乃至第3実施例による本発明のドラム洗
濯機はモータ直結式構造であって、騒音及び故障発生、
動力損失を減らすことができる。また、第1乃至第3実
施例による本発明のドラム洗濯機はベアリングハウジン
グが金属材質からなるため、熱的変形がなく、乾燥機能
を有した製品に適用可能である。そして、第1乃至第3
実施例による本発明のドラム洗濯機はローターが鉄また
は鉄合金材質からなっており、プレス成形によって製造
可能であるので、成形性が優れ、且つ製造時間も短縮す
ることができ、生産性が向上する。また、第1乃至第3
実施例による本発明のローターはマグネット安着面を有
するため、マグネット装着時に作業性が向上し、排水ホ
ールと共に冷却フィン及び通孔が備えられることによ
り、モータの過熱を防止し且つ、モータの信頼性向上及
び寿命延長などを図ることができる。
【0071】また、第2実施例による本発明の場合にお
いては、ベアリングハウジング7のローターの外側上部
に備えられた弧形のバッフル703によって、吸水バル
ブ25からの落下水がモータ5の内部に浸透する現象を
防止することができる。
【0072】第3実施例による本発明によれば、ステー
タ14をベアリングハウジング7の後方に装着する時、
リブ703の自己整列作用によってステータの組立を容
易に行うことができる。
【0073】第4実施例による本発明のドラム洗濯機も
またモータ直結式構造であって、騒音及び故障発生、動
力損失を低減できる。そして、第4実施例による本発明
のドラム洗濯機は支持ブラケットが金属材質からなって
いるため、熱的変形がなく、乾燥機能を有した製品に適
用可能である。また、第4実施例による本発明のドラム
洗濯機はタブ2の後方に備えられた弧形のバッフル21
0によって、吸水バルブ25からの落下水がモータ5の
内部に浸透する現象を防止することができる。
【0074】以上のように、各実施例による本発明のド
ラム洗濯機は、駆動部の構造が改善され、モータの駆動
力がドラムへ直接的に伝達されることにより、騒音及び
故障を減らせると共に、動力損失の低減によって製品の
信頼性を向上させることができる。また、駆動部を構成
するローターの製作性を向上させ、製品の生産性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のドラム洗濯機の駆動部の構成を示す縦
断面図。
【図2A】 本発明の第1実施例によるドラム洗濯機の
構成を示す縦断面図。
【図2B】 図2Aの”A”部の詳細図。
【図2C】 図2Bの”B”部の拡大詳細図。
【図3】 図2Bの右側面図として、モータが除去され
た状態を示す図面。
【図4】 図2のローターを示す一部切開斜視図。
【図5】 図4の”C”部の拡大斜視図。
【図6】 図4の底面斜視図。
【図7】 図2のステータを示す斜視図。
【図8】 図2のコネクタを示す斜視図。
【図9】 図8の底面斜視図。
【図10】 本発明の第2実施例によるドラム洗濯機の
駆動部の構成を示す要部縦断面図。
【図11】 図10の右側面図として、モータが除去さ
れた状態を示す図面。
【図12】 本発明の第3実施例によるドラム洗濯機の
駆動部の構成を示す要部縦断面図。
【図13】 本発明の第4実施例によるドラム洗濯機の
駆動部の構成を示す要部縦断面図。
【符号の説明】
2 タブ 200 後壁面 201 ハブ部 202 段部 203 締結孔 210 バッフル 3 ドラム 4 シャフト 400 シャフトのセレーション 5 モータ 6a、6b 前方および後方ベアリング 7 ベアリングハウジング 700 ベアリングハウジングのハブ 701 締結用ボス 702 締結溝 8a、8b ベアリングハウジングの段部 8 支持ブラケット 800 支持ブラケットの段部 801 締結孔 802 締結孔 9a、9b 位置決定用段部 10 スパイダ 11 ブッシング 12 シーリング部材 13 ローター 13a 後壁面 13b 側壁面 13c マグネット 13d 屈曲部 130 安着面 131 貫通ホール 132 ハブ部 133 冷却フィン 134 ローターの通孔 135 エンボシング部 136 排水ホール 137 ローターの締結孔 138 位置決定ホール 14 ステータ 140 フレーム 141 巻線部 142 コイル 143 締結用リブ 145 マグネットコア 15a、15b、15c、15d 締結部材 16 コネクタ 160 位置決定突起 161 補強リブ 162 コネクタの締結孔 163 コネクタのハブ 164 コネクタのセレーション 165 外角リブ 166 空間部 17 タブブラケット 170 タブブラケットの締結孔
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16F 15/124 H02K 9/06 C H02K 9/06 F16F 15/12 L (31)優先権主張番号 1999−45323 (32)優先日 平成11年10月19日(1999.10.19) (33)優先権主張国 韓国(KR) (56)参考文献 特開 平11−28298(JP,A) 特開 平5−176488(JP,A) 実開 昭61−17877(JP,U) 実開 平2−14278(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 1/00 - 51/02 F16F 15/10 F16F 15/124 H02K 9/06

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯水を貯蔵するタブと、 地面と水平または所定の角度に傾いた状態で回転するよ
    うに前記タブの内側に設けられ、内部に洗濯水を収容す
    る金属材質のドラムと、 前記タブを貫通してタブの内側に設けられるドラムに軸
    連結され、モータの駆動力をドラムへ伝達するシャフト
    と、 前記シャフトの両端部の外部面上に各々設けられ、
    ャフトを支持するベアリングと、 前記ベアリングをその中央部に支持し、円周方向に一定
    の間隔をなすようにステータ締結用ボスが形成されたベ
    アリングハウジングと、 半径方向の外側に突出した突極と、半径方向の内側に形
    成されたリブとが一体に形成された磁性体の薄板を積層
    して製造される複数のマグネティックコアと、そのマグ
    ネティックコアを組み合ってなるマグネティックコアア
    センブリの上面および下面を各々覆う絶縁材質のフレー
    ムと、マグネティックコアの突極の外側に巻かれるコイ
    ルとで構成されたステータと、長手方向の中間部に、縦断面”L”字状に形成される切
    り曲げ部を有する円筒型の側壁面と、前記側壁面の一端
    に一体に形成される後壁面からなり、鉄または鉄合金材
    質からなるコップ状のローターボディと、前記切り曲げ
    部に一端が安着され、前記側壁面の内周面に一面が密着
    するように設けられる永久磁石からなるローターと、 前記シャフトと結合されるように中央部に設けられたシ
    リンダ状に突出するハブと、前記ローターとシャフトと
    の間の振動の伝達が遮断されるように前記ハブ外周面か
    ら一定の距離だけ離れて設けられて前記ハブとの間に空
    間部を形成するシリンダ状の外角リブとを有し、前記ロ
    ータと連結されたコネクタと、 を含むことを特徴とするドラム洗濯機の駆動部の構造。
  2. 【請求項2】 前記コネクタは、振動の減少のためにロ
    ーターボディの材質と異なる樹脂材質を含むことを特徴
    とする請求項1記載のドラム洗濯機の駆動部の構造。
  3. 【請求項3】 前記コネクタは、前記 ハブと前記外角リブとの間に、前記空間部を横切る
    ように設けられて、前記ハブと外角リブとを連結する補
    強リブとを含むことを特徴とする請求項2記載のドラム
    洗濯機の駆動部の構造。
  4. 【請求項4】 前記シリンダ状のハブの外側には前記
    ャフトとの締結のためのセレーション部を形成し、前記
    コネクタの一側には前記コネクタを前記ローターにボル
    ト締結する前位置を固定させる位置決定突起を形成した
    ことを特徴とする請求項3記載のドラム洗濯機の駆動部
    の構造。
  5. 【請求項5】 前記ローターには、 後壁面上に”⊂”状に切開した後、ステータ方向に折り
    込むことにより形成され、前記ステータからの発生熱を
    冷却させる冷却フィンと、 前記後壁面を切開して形成され、空気の流れのための通
    風口の役割を果たす通孔とが備えられることを特徴とす
    る請求項1記載のドラム洗濯機の駆動部の構造。
  6. 【請求項6】 前記ローター後壁面の冷却フィンと冷却
    フィンとの間の領域に前記ローターの強度補強のための
    エンボシング部が形成されたことを特徴とする請求項5
    記載のドラム洗濯機の駆動部の構造。
  7. 【請求項7】 前記ローターの強度補強のためのエンボ
    シング部に水分排出のための排水ホールが更に形成され
    たことを特徴とする請求項6記載のドラム洗濯機の駆動
    部の構造。
  8. 【請求項8】 前記コップ状のローターは、高速回転時
    に真円度を維持できるように、その先端を屈曲させたこ
    とを特徴とする請求項1記載のドラム洗濯機の駆動部の
    構造。
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