JP2011234883A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転ドラムの回転振動が外部に伝播することを抑制して静粛な運転を実現し、また回転振動の作用による洗濯槽の変形を緩和して、脱水運転の高速化を図ることが可能な洗濯機を提供する。
【解決手段】洗濯機は、有底円筒形の洗濯槽2の内部に同軸上にて回転する回転ドラム3を備えている。回転ドラム3を駆動するドラムモータ4は、モータホルダ5を介して洗濯槽2の底板の外側中央部に取付けてある。モータホルダ5は、洗濯槽5の底板に沿って延びる固定脚52と、固定脚52の端部から洗濯槽2の周壁に沿って延びる支持アーム53とを有しており、洗濯槽2を弾性支持する支持脚21を支持アーム53に連結して、回転ドラム3の回転振動が、モータホルダ5及び支持脚21を介して外部に伝わるように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、有底円筒形の洗濯槽の内部に、該洗濯槽の底板外面に取り付けたドラムモータにより回転駆動される回転ドラムを備える洗濯機に関する。
近年広く普及しているドラム式の洗濯機は、有底円筒形の洗濯槽を、一側の開口を上向き乃至横向きとした姿勢で外箱の内部に支持し、この洗濯槽の内部に有底円筒形の回転ドラムを、一側の開口を洗濯槽の開口と同側に向けて配し、該回転ドラムを洗濯槽と同軸上にて回転せしめるように構成されている。洗濯物は、回転ドラムの内部に投入され、洗濯槽の底部に溜まる洗濯水中に浸され、回転ドラムの回転による持ち上げ及び落下を繰り返して洗濯され、その後の、濯ぎ及び脱水運転、更には、乾燥運転を経て仕上げられる。
回転ドラムを回転駆動するドラムモータは、洗濯槽の底板の外側に取り付けてある。ドラムモータの回転軸は、洗濯槽の底板を貫通し、該底板の内面中央部に突出しており、回転ドラムは、前記回転軸の突出端部に直結支持されている。
この種の洗濯機においては、回転ドラムが内部に偏在する洗濯物と共に回転することにより振動が発生し、この振動が、ドラムモータを取り付けた洗濯槽に伝わり、更に、洗濯槽を支持する外箱に伝播して使用者に体感され、また振動音が発生して運転音が大きくなるという問題がある。
この問題に対応するため、従来においては、ダンパ及びバネを組み合わせてなる複数本の支持脚により洗濯槽を弾性支持し、これらの支持脚により洗濯槽の振動を吸収して、該振動が外箱に伝わり難くする一方、ドラムモータ及びその回転軸の支持強度を高め、振動の発生を抑える等の振動緩和対策が採用されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に開示された洗濯機は、洗濯槽の底板の全面に多数の補強用のリブを設け、該底板の中心部に一体形成された筒形の軸受ハウジングの内部にドラムモータの回転軸を支持し、底板の内側への回転軸の突出端部に回転ドラムを直結する一方、底板の外側への回転軸の突出端部に取付けたロータと、底板の外面に固定したステータとによりドラムモータを構成してある。即ち、特許文献1の洗濯機においては、洗濯槽の底板自体を強化することにより、ドラムモータ及びその回転軸の支持強度を確保して振動の緩和を図っている。
また特許文献2に開示された洗濯機は、ドラムモータを保持するモータホルダを備えている。モータホルダは、ドラムモータの回転軸を支持する筒形の軸受ハウジングと、これの外側に周設されたステータ支持板と、該ステータ支持板から放射状に延びる複数本の固定脚とを備え、軸受ハウジングの一側への回転軸の突出端に取り付けたロータと、該ロータを囲繞するようにステータ支持板に固定したステータとによりドラムモータを構成している。このようなモータホルダは、洗濯槽の底板外面に前記固定脚の夫々を沿わせて固定してあり、回転ドラムは、軸受ハウジングの他側から洗濯槽の内部に延びる前記回転軸の端部に直結してある。即ち、特許文献2に開示された洗濯機においては、洗濯槽と別体に構成されたモータホルダを使用することにより、ドラムモータ及びその回転軸の支持強度を確保して振動の緩和を図っている。
特開2004−121320号公報 特開2001−178989号公報
さてドラム式の洗濯機の洗濯槽は、成形が容易で軽量化が可能なことから、一般的に合成樹脂製としてある。特許文献1に開示された洗濯機においては、洗濯槽の底板にリブを設け、該底板を強化することにより振動の抑制を図っているが、洗濯槽が合成樹脂製である場合、リブによる強化には限界があり、十分な振動緩和効果を得ることは難しい。
特許文献2に開示された洗濯機においては、アルミニウム合金等の軽量金属製のモータホルダを使用しており、該モータホルダ自体の強度は十分に確保し得るが、このモータホルダは、洗濯槽の底板に固定されており、回転ドラムの回転時に発生する振動は、モータホルダを介して洗濯槽の底板に伝わり、該底板の変形を伴って洗濯槽を支持する支持脚に伝わる結果、該支持脚を介して外部に伝播する振動の抑制効果は小さい。
また特許文献2に開示された洗濯機においては、洗濯槽の底板の変形が、例えば、回転ドラムが高速回転する脱水時に顕著となるため、脱水運転時の所要時間を高速化により短縮することが難しいという問題もある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、回転ドラムの回転により発生する振動の外部への伝播を有効に抑制して静粛な運転を実現し、また、回転ドラムの回転振動による洗濯槽の変形を緩和して、脱水運転の高速化を図ることが可能な洗濯機を提供することを目的とする。
本発明に係る洗濯機は、有底円筒形をなし弾性支持された洗濯槽の内部に、該洗濯槽と同軸上にて回転する回転ドラムを備え、該回転ドラムを駆動するドラムモータが前記洗濯槽の底板の外側中央部に取付けてある洗濯機において、前記ドラムモータを保持し、前記洗濯槽の底板に固定されたモータホルダを備え、前記洗濯槽は、前記モータホルダに連結された支持脚により弾性支持してあることを特徴とする。
本発明においては、ドラムモータを保持し、洗濯槽の底板に固定されたモータホルダに支持脚を連結して、該支持脚によりモータホルダを介して洗濯槽を弾性支持する。回転ドラムの回転に伴う振動は、モータホルダを介して支持脚に伝わり、該支持脚の作用により吸収される。洗濯槽は、モータホルダと一体に振動するのみであり、これによる変形を生じないため、支持脚を介して外部に伝播する振動は軽微に抑えられる。
また本発明に係る洗濯機は、前記モータホルダが、前記洗濯槽の底板外面に沿わせた固定脚と、該固定脚の端部から前記洗濯槽の周壁に沿って延びる支持アームとを備え、前記支持脚は、前記支持アームに連結してあることを特徴とする。
この発明においては、モータホルダに、洗濯槽の底板に沿って延びる固定脚と、該固定脚の端部から洗濯槽の周壁に沿って延びる支持アームとを設け、この支持アームに支持脚を連結し、洗濯槽を、ドラムモータを含めた重心の近傍で安定して支持する。
また本発明に係る洗濯機は、前記支持アームが、前記洗濯槽の周壁に固定してあることを特徴とする。
この発明においては、支持脚を連結するための支持アームを洗濯槽の周壁に固定し、モータホルダと洗濯槽とを良好に一体化し、洗濯槽の支持を確実にする。
本発明に係る洗濯機においては、洗濯槽を弾性支持するための支持脚が、該洗濯槽の底部に固定されたモータホルダに連結してあり、回転ドラムの回転に伴う振動は、モータホルダを介して支持脚に直接的に伝わり、該支持脚により吸収されるから、外部への振動の伝播を有効に抑制して静粛な運転を実現することができ、また洗濯槽は、モータホルダと一体に振動するのみであり、該洗濯槽の変形は、回転ドラムが高速回転する脱水運転中にも軽微に抑えることができ、脱水運転の高速化による運転時間の短縮を実現することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
本発明に係る洗濯機の外観を略示する斜視図である。 本発明に係る洗濯機の内部構成を略示する縦断面図である。 ドラムモータの取付け部分の拡大断面図である。 モータホルダの詳細構造を示す平面図である。 洗濯槽の支持構造の説明図である。 支持アームの他の固定形態の説明図である。 支持アームの他の固定形態の説明図である。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る洗濯機の外観を略示する斜視図、図2は、本発明に係る洗濯機の内部構成を略示する縦断面図である。
図2に示すように、本願発明の洗濯機は、外装を構成する外箱1の内部に洗濯槽2を備えている。洗濯槽2は、洗濯物の投入のための開口20を一側に備える大径の有底円筒体であり、外箱1の底面に立設された支持脚21により、後述するように、前記開口20の側を上として軸心を傾けた傾斜姿勢にて支持されている。外箱1の前面(図2における左側面)には、洗濯槽2の開口20に臨むように、前蓋10により開閉自在に洗濯物の投入口11が開設されており、該投入口11と前記開口20との間は、ゴム等の弾性材料製のベローズ12により液密に封止されている。
洗濯槽2の内部には、回転ドラム3が同軸をなして支持されている。回転ドラム3は、洗濯槽2よりもやや小径の有底円筒体であり、一側には洗濯物の投入のための開口30を備えており、該開口30を洗濯槽2の開口20の内側に合わせ、洗濯槽2の底板外面の中央部に後述するように設けられたドラムモータ4の出力端に連結し、該ドラムモータ4の駆動により、洗濯槽2の内部にて回転するように構成されている。
回転ドラム3は、開口30の外側に周設された流体バランサ31を備えている。この流体バランサ31は、回転ドラム3の回転時に、これに伴う振動を吸収、緩和する作用をなす。また回転ドラム3の周壁には、これを貫通する多数の小孔32が全面に亘って設けてあり、更に、回転ドラム3の周壁内面には、軸長方向に延びるバッフル33が、周方向に等配をなして複数突設されている。なお図2中には、多数の小孔32のうちの一部と、上下に位置する2つのバッフル33のみが図示されている。
以上の如く構成された洗濯機の洗濯運転は、外箱1前面の前蓋10を開放し、投入口11を経て洗濯物を投入し、前蓋10を閉止操作して、投入口11を閉止した後、洗濯槽2の内部に洗濯水を後述するように給水し、ドラムモータ4を駆動して回転ドラム3を低速度で回転せしめて行われる。図1に示すように、外箱1の前面には、前蓋10の近傍にドア開ボタン13が設けてあり、前蓋10は、ドア開ボタン13を押圧操作することにより開放される。また前蓋10には、閉止時に押圧する位置を示す押圧部14が設けてあり、前蓋10は、その周縁部を把持して投入口11に合わせる位置まで閉操作し、前記押圧部14の近傍を外側から押すことにより閉止される。
外箱1の投入口11は、洗濯槽2及び回転ドラム3の開口20,30に臨ませてあり、投入口11から投入された洗濯物は、回転ドラム3の内部に導入され、底部近傍に堆積するように位置する。回転ドラム3の内部には、周面に設けた小孔32から洗濯槽2の内部の洗濯水が流入し、また回転ドラム3の内面には、バッフル33が突設されているため、洗濯物は、回転ドラム3内に流入する洗濯水中に浸され、該回転ドラム3の回転に伴ってバッフル33の作用による持ち上げ及び落下を繰り返し、回転ドラム3の内周面に繰り返し叩き付けられて洗濯される。
図1に示すように、外箱1前面の上部には、各種の操作のための操作キー及び各種の表示のための表示部を備える操作パネル15が設けてある。該操作パネル15は、これの内側に位置して外箱1の内部に設けた運転制御部16(図2参照)に接続してあり、前述した洗濯運転、並びに、洗濯運転の終了後の濯ぎ運転及び脱水運転は、操作パネル15の操作に応じた運転制御部16の動作により、個々に独立した運転、又は相互に関連した一連の運転として実行される。
濯ぎ運転は、洗濯槽2の内部に洗剤を含まない濯ぎ水を供給し、回転ドラム3を低速回転せしめて行われる。洗濯物は、回転ドラム3内に入り込む濯ぎ水中に中に浸され、洗濯運転時と同様に、回転ドラム3内での持ち上げ、落下を繰り返すことで濯がれる。脱水運転は、洗濯槽2内の水を排水し、回転ドラム3を高速回転せしめて行われる。洗濯物は、回転ドラム3の周面に付着した状態で回転し、該洗濯物に含まれる水は、遠心力の作用により周面に設けた小孔32,32…を通って洗濯槽2内に流出して排出される。この脱水運転は、濯ぎ運転の前にも実施される。濯ぎ運転は、脱水運転と組み合わせて複数回繰り返される。
図1、図2に示すように外箱1の後部上面には、給水口17が設けてある。この給水口17は、外箱1の内部において給水弁18に接続してある。給水口17は、耐圧ホースを介して給水源(水道)に接続可能である。給水弁18は、複数の給水出口を備える多連形の電磁弁であり、該給水弁18の第1給水出口は、給水管19を介して洗濯槽2の上部周面に接続してあり、洗濯槽2内への洗濯水及び濯ぎ水の給水は、給水口17を給水源に接続し、給水弁18を第1給水出口に切換えることにより実現される。なお、公知にように、給水管19の途中に洗剤ケースを介装し、給水管19内を流れる水を洗剤ケース内に通すことにより、該洗剤ケース内に予め供給された適量の洗剤を含む洗濯水を洗濯槽2内に給水することも可能である。
また洗濯槽2には、最下位置となる底板近傍の周面に導水管22が接続してあり、該導水管22は、外箱1内側の前下部に配された筒形のフィルタケース23に接続されている。フィルタケース23の内部には、繊維屑等の異物を捕捉するリントフィルタ24が収容され、またフィルタケース23の下部は、排水弁25を介して外箱1の底面に沿って敷設された排水管26に接続されている。フィルタケース23の後部には、循環ポンプ27が付設してあり、該循環ポンプ27には、循環水管28の一端が接続されている。循環水管28は、洗濯槽2の前部に沿って上方に延長され、該洗濯槽2の前上部に回転ドラム3の内側に臨ませて設けられたシャワーヘッド29に接続してある。
洗濯槽2内に給水される洗濯水は、導水管22を経てフィルタケース23に導入され、該フィルタケース23の内部に充満する。循環ポンプ27は、例えば、前述した洗濯運転中に連続的又は間欠的に駆動され、フィルタケース23内の洗濯水を吸い込み加圧して、循環水管28中に送り出す。この洗濯水は、洗濯槽2の前上部に送水されて、シャワーヘッド29を経て回転ドラム3内の洗濯物に降り注ぎ、該洗濯物の洗浄効果を高めるように作用する。フィルタケース23の内部に設けたリントフィルタ24は、以上のように循環する洗濯水中に含まれる繊維屑等の異物を捕捉、除去する。循環ポンプ27は、前述した濯ぎ運転中にも濯ぎ水を循環させ、洗濯物の濯ぎ効果を高めるべく駆動される。
フィルタケース23の下部に設けられた排水弁25は、洗濯運転の終了後に開放される。この開放により洗濯槽2内部の洗濯水は、導水管22及びフィルタケース23を経て排水管26に排水される。排水弁25は、濯ぎ運転の途中及び終了後においても、洗濯槽2内部の濯ぎ水を排水すべく開放され、更に、脱水運転中においても、洗濯物からの脱水を排水すべく開放される。これらの排水に際しても、フィルタケース23内のリントフィルタ24は、排水中に含まれる異物を捕捉、除去し、排水管26を経て公共下水道に異物が排出されることを防止するように作用する。
図2に示すように、回転ドラム3を回転駆動するドラムモータ4は、洗濯槽2の底板の外側に取り付けたモータホルダ5に保持してある。図3は、ドラムモータ4の取付け部分の拡大断面図、図4は、モータホルダ5の詳細構造を示す平面図である。
モータホルダ5は、図2及び図3に示すように、その中央に円筒形をなす軸受ハウジング50を備え、該軸受ハウジング50の外側に周設された円板状をなすステータ支持板51を備えている。ステータ支持板51の外周には、半径方向外向きに延びる固定脚52が連設され、この固定脚52の先端部は、略直角に曲げられ、軸受ハウジング50及びステータ支持板51の軸方向に延びる支持アーム53が連設してある。
図4に示すモータホルダ5は、周方向に等配をなす位置に3本の固定脚52,52…を有しており、支持アーム53は、3本の固定脚52,52…の夫々に同様に連設してある。固定脚52及び支持アーム53は、図4に示す3本に限らず、複数本であればよいが、後述するような洗濯槽2の固定支持を安定して行わせるためには、図示の如く3本、又はそれ以上の固定脚52,52…を設ける必要がある。
なお、図2〜図4に示すモータホルダ5は、軸受ハウジング50、ステータ支持板51、固定脚52及び支持アーム53の全てを一体に備えているが、軸受ハウジング50、ステータ支持板51、固定脚52及び支持アーム53の一部又は全部を別部材とし、相互に結合してモータホルダ5を構成することもできる。またモータホルダ5は、高強度、高剛性及び軽量化を実現すべく、アルミニウム合金等の軽量金属製とするのが望ましいが、一部又は全部を他の金属製、又は合成樹脂製としてもよい。更にステータ支持板51及び固定脚52,52…の表面には、図4に示すように多数の補強用のリブが設けてあり、所望の強度及び剛性を確保した上で、全体の薄肉化による軽量化が図られている。
以上のように構成されたモータホルダ5は、図2及び図3に示すように、支持アーム53の突設側を先として洗濯槽2の外側に嵌め合わせ、図3に示すように、固定脚52の中途に設けたボス部55を洗濯槽2の底板に当て、また支持アーム53の先端部に内向き(軸受ハウジング50及びステータ支持板51の中心向き)に突設されたボス部56を洗濯槽2の周壁外面に当てて、これらのボス部55,56に夫々通した固定ボルト57,57により洗濯槽2に固定してある。なおボス部55,56は、洗濯槽2の側に設けてもよい。
この固定は、図3に示すように、洗濯槽2の内側の固定ボルト57が挿通される位置に当て板58を配し、洗濯槽2内に突出する固定ボルト57の先端を当て板58の該当位置に設けた通孔に通し、当て板58の内側に突出する固定ボルト57のねじ部に固定ナット59を螺合して締め付けることにより、固定脚52と当て板58との間に洗濯槽2の底板を挾持し、また支持アーム53と当て板58との間に洗濯槽2の周壁を挾持してなされている。このような固定により、金属製のモータホルダ5と合成樹脂製の洗濯槽2とを強固に一体化することができる。
なお、図3においては、洗濯槽2の底板から周壁の中途に亘って延びる長寸の当て板58を使用し、固定脚52及び支持アーム53の固定に共用しているが、夫々の固定ボルト57の挿通位置に各別の当て板58を使用してもよく、また逆に、洗濯槽2の底板及び周壁の内側を覆う筒形の当て板58を使用し、モータホルダ5全体の固定を1つの当て板58で行わせてもよい。更に、当て板58を使用せず、洗濯槽2の底板に固定脚52を、また洗濯槽2の周壁に支持アーム53を夫々直接固定してもよい。
図3に示すように、洗濯槽2の底板の中心部には、円形の窓孔2aが開設されており、前述の如く固定されたモータホルダ5の中央に設けられた軸受ハウジング50は、窓孔2aの周縁部にシール部材2bを介して嵌め込まれている。該軸受ハウジング50の内部には、軸長方向の両端部に内嵌固定された玉軸受60,61により、同軸上での回転を自在とし、また軸長方向の移動を不可として回転軸6が支持されている。
回転軸6の一端部は、前記窓孔2aを通して洗濯槽2の内部に突出しており、この突出端は、回転ドラム3の底板に同軸をなして固定してある。また回転軸6の他端部は、軸受ハウジング50の同側端部から洗濯槽2の外部に突出しており、この突出部には、円形のロータ板40が嵌め込み固定されている。該ロータ板40は、その外側にロータマグネット41を固設してドラムモータ4のロータを構成している。一方、軸受ハウジング50の外側に設けたステータ支持板51には、ロータ板40の外側を囲繞するようにステータ環42が周設されている。ステータ環42は、その内側にステータコイル43を固定し、ドラムモータ4のステータを構成している。
ドラムモータ4は、ブラシレスDCモータであり、ロータマグネット41を備えるロータ板40は、ステータコイル43の通電を制御することにより適宜の回転速度にて回転する。この回転は、ロータ板40が固定された回転軸6を介して回転ドラム3に伝わり、該回転ドラム3は、洗濯槽2の内部で回転する。
本発明に係る洗濯機の特徴は、以上の如くモータホルダ5が取り付けられた洗濯槽2の支持構造にある。図4に示すように、モータホルダ5が備える固定脚52,52…のうちの2つは、夫々の支持アーム53,53の外面に外向きに突設された支持ブラケット54,54を備えている。これらの支持ブラケット54,54には、図4中に2点鎖線により示すように、各別の支持脚21,21の一端部が連結してある。これらの支持脚21,21は、前述したように、外箱1の内部において底面に立設されており、洗濯槽2は、モータホルダ5に連結された支持脚21により外箱1内に支持されている。
図5は、洗濯槽2の支持構造の説明図である。本図に略示するように支持脚21は、同軸上に並設されたばね 21a及びダンパ 21bを備え、これらの並設方向に弾性を有するように構成されている。モータホルダ5は、上向きに延びる1本の固定脚52の左右両側で斜め下向きに延びる2本の固定脚52,52の夫々を支持脚21,21によって支えてある。
図5中に2点鎖線で示す洗濯槽2は、図5中に矢符により示すように、底板の側(開口20の逆側)から固定脚52,52…間に挿入され、前述の如く固定することにより、図2に示ように、開口20が設けられた前部を上として軸心を傾けた傾斜姿勢にて支持されている。
このように支持された洗濯槽2の内部においては、前述したように回転ドラム3が回転する。このとき、回転ドラム3の内部には、洗濯物が存在しており、該洗濯物は、多くの場合、回転ドラム3の内部で均等に分布していない上、洗濯水又は濯ぎ水を含んで適宜の重量を有していることから、回転ドラム3は、回転に伴って振動する。
このように発生する回転ドラム3の振動は、ドラムモータ4の回転軸6を介してモータホルダ5に伝播する。本発明に係る洗濯機においては、モータホルダ5が支持脚21,21によって支持されており、回転ドラム3の回転に伴う振動は、モータホルダ5を介して支持脚21,21に伝わり、これらの支持脚21,21が備えるばね 21a及びダンパ 21bの相乗作用により吸収されて外箱1に伝播する。
以上のように伝播する振動の加振源は、回転ドラム3に連結されたドラムモータ4の回転軸6であり、該回転軸6は、ドラムモータ4と共にモータホルダ5に保持されている一方、本発明に係る洗濯機においては、モータホルダ5自体が支持脚21,21に支持されているから、加振源から支持部までの振動の伝播経路には、モータホルダ5が介在するのみである。モータホルダ5は、前述の如く、強度及び剛性に優れた金属製とすることができ、前記振動は、モータホルダ5を伝播する過程で増大せずに支持脚21,21に伝わり、該支持脚21,21の作用により良好に吸収される。従って、本発明に洗濯機においては、外箱1を介して外部に伝わる振動を大幅に軽減し、静粛な運転を実現することができる。
洗濯槽2は、モータホルダ5に嵌め込み固定されており、該洗濯槽2は、モータホルダと一体に振動する。モータホルダ5は、固定脚52及び支持アーム53を洗濯槽2の底板及び周壁に夫々沿わせて固定してあり、モータホルダ5の振動は、洗濯槽2の全体に均等に伝播するから、洗濯槽2の変形は、回転ドラム3が高速回転する脱水運転中にも軽微に抑えることができ、脱水運転の高速化による運転時間の短縮を実現することができる。
なお、モータホルダ5の固定脚52,52…は、支持アーム53,53…を含めて長大となることから、図5中に示すように、3本の支持アーム53,53…を、夫々の先端部近傍にて相互に連結する補強環53aを設け、支持アーム53,53…の強度を高めることが望ましく、これにより一層有効に振動を抑制することができる。
また、3本の固定脚52,52…及び支持アーム53,53…を一体化し、モータホルダ5を、洗濯槽2の底部全体を受容する円筒形とすることも可能であるが、該モータホルダ5の重量増加を招くことから、実施の形態に示すように、複数本の固定脚52,52…及び支持アーム53,53…を備えるモータホルダ5を使用するのが望ましい。
更に実施の形態においては、支持アーム53を洗濯槽2の周壁外面に固定し、モータホルダ5を洗濯槽2に固定するための固定部としても利用しているが、支持アーム53は、洗濯槽2の底板に固定したモータホルダ5から前方に延びる支持脚21との連結専用とし、支持アーム53は、支持脚21との連結専用としてもよい。
洗濯槽2の周壁外面への支持アーム53の固定は、図2、3に示す形態に限らず、他の形態にて実現してもよい。図6、図7は、支持アーム53の他の固定形態の説明図である。
図6において、洗濯槽2の周壁外面の固定部位には、前後方向に延びる一対の支持ブラケット2b,2bが、周方向に間隔を隔てて対向するように設けてあり、また支持アーム53の先端部には、洗濯槽2との対向面の幅方向の中央部に、長手方向に延びる固定片 53bが内向きに突設されている。支持アーム53は、図6中に矢符により示すように、支持ブラケット2b,2bの間に固定片 53bを差し込み、これらに設けられたボルト孔に挿通した固定ボルト 57a,57aと、これらのネジ部に螺合する固定ナット57bとにより、支持ブラケット2b,2bを両側から締め付けることにより固定される。この固定形態によれば、洗濯槽2の外側での操作により固定が完了するから、組立工程が簡素化されるという利点がある。
図7において、洗濯槽2の周壁外面の固定部位には、周方向に延びる一対の支持ブラケット2c,2cが、前後方向に間隔を隔てて対向するように設けてあり、また支持アーム53の先端部には、全幅に亘る固定片 53cが内向きに突設されている。支持アーム53は、固定片 53cと支持ブラケット2c,2cとが一致するように前後方向に位置決めし、図7中に矢符により示すように、支持ブラケット2c,2cの対向面間に固定片 53cを押し込むことにより固定される。
ここで、固定片 53cの幅Wは、支持ブラケット2c,2cの対向面間の幅wよりもわずかに大きくしてあり、支持ブラケット2c,2c間への固定片 53cの押し込みは、圧入によりなされ、押しみを終えた固定片 53cは、支持ブラケット2c,2c間に挾持されて抜け出し不可に拘束されるように構成してある。また支持ブラケット2c,2cの一側端部は、対向面間に架設したストッパ部2dにより連絡し、他側からなされる固定片 53cの押し込みをストッパ部2dとの当接により止めるように構成してある。この固定形態によれば、図6に示す固定形態と同様、洗濯槽2の外側での操作により固定が完了する上、固定用のボルト及びナットが不要であり、組立工程が一層簡素化されるという利点がある。
なお、以上の実施の形態においては、回転ドラム3及び洗濯槽2が、水平面に対して傾いた姿勢で支持された洗濯機、所謂、斜めドラム式の洗濯機について説明したが、本発明は、洗濯槽2及び回転ドラム3が縦姿勢又は横姿勢に支持されたドラム式の洗濯機にも適用可能であることは言うまでもない。
2 洗濯槽
3 回転ドラム
4 ドラムモータ
5 モータホルダ
21 支持脚
53 支持アーム

Claims (3)

  1. 有底円筒形をなし弾性支持された洗濯槽の内部に、該洗濯槽と同軸上にて回転する回転ドラムを備え、該回転ドラムを駆動するドラムモータが前記洗濯槽の底板の外側中央部に取付けてある洗濯機において、
    前記ドラムモータを保持し、前記洗濯槽の底板に固定されたモータホルダを備え、
    前記洗濯槽は、前記モータホルダに連結された支持脚により弾性支持してあることを特徴とする洗濯機。
  2. 前記モータホルダは、前記洗濯槽の底板外面に沿わせた固定脚と、該固定脚の端部から前記洗濯槽の周壁に沿って延びる支持アームとを備え、前記支持脚は、前記支持アームに連結してある請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記支持アームは、前記洗濯槽の周壁に固定してある請求項2に記載の洗濯機。
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