JP3430480B2 - スライドドアのストッパー部構造 - Google Patents

スライドドアのストッパー部構造

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JP3430480B2
JP3430480B2 JP14094397A JP14094397A JP3430480B2 JP 3430480 B2 JP3430480 B2 JP 3430480B2 JP 14094397 A JP14094397 A JP 14094397A JP 14094397 A JP14094397 A JP 14094397A JP 3430480 B2 JP3430480 B2 JP 3430480B2
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充伸 猪坂
裕治 松尾
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日産車体株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車体側部に設けら
れるスライドドアのストッパー部構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ワンボックスカー等の車体側部に
は、車体前後方向にスライドするスライドドアが設けら
れており、該スライドドアは、図4に示すように、ロア
レール81にスライド自在に保持されたローラブラケッ
ト82に支持されている。 【0003】前記ロアレール81が固着されたシルアウ
タ85の後端部には、車体側方へ延出した延出部86
と、該延出部86より車体後方Rへ延在したフランジ8
7が形成されており、該フランジ87は、リアフェンダ
88を介してホイールハウスアウタ89に固着されてい
る。そして、前記シルアウタ85には、前記ローラブラ
ケット82が当接するバンパーラバー90を有した車体
前後方向に延在するラバーブラケット91が、前記ロア
レール81の後端と前記シルアウタ85の前記延出部8
6との間に設けられており、スライドドアのストッパー
が形成されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ロ
アレール81にあっては、その後方Rに車体前後方向に
延在するラバーブラケット91が設けられているため、
当該ロアレール81の全長が短くなるという問題点があ
った。これにより、ロアレール81内をスライドするロ
ーラブラケット82の移動量が減少するので、該ローラ
ブラケット82に支持されたスライドドアの開口ストロ
ークが減少してしまう。 【0005】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、スライドドアの開口ストロークを
大きくすることができるスライドドアのストッパー部構
造を提供することを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、車体の乗降口(4)の下部に設け
られたサイドシル(5)にスライドドアのロアレール
(6)が車体前後方向へ延設され、前記サイドシル
(5)を形成するシルアウタ(11)に前記ロアレール
(6)が固着され、該ロアレール(6)内を移動すると
ともに、前記スライドドアを支持するローラブラケット
(52)に、バンパーラバー(53)が設けられている
スライドドアのストッパー構造において、前記シルアウ
タ(11)の後端部にストッパー部材(12)が設けら
れ、該ストッパー部材(12)には、前記シルアウタ
(11)の後端部に固着された固着面(15)と、前記
ロアレール(6)の延長上に配置されて前記ローラブラ
ケット(52)に設けられた前記バンパーラバー(5
3)が当接する当接面(16)と、該当接面(16)よ
り車体後方へ折曲されリアフェンダ(19)に固着され
た折曲面(18)とが形成され、前記ストッパー部材
(12)と前記シルアウタ(11)とに沿って延在する
レインフォース(43)が前記ストッパー部材(12)
に併設され、前記レインフォース(43)には、前記当
接面(16)に沿って延在され該当接面(16)に固着
された第1の延在面(41)と、前記固着面(15)に
沿って延在され前端部が前記シルアウタ(11)と共に
前記ロアレール(6)に固着された第2の延在部(4
2)とが形成されている。 【0007】すなわち、シルアウタ(11)に設けられ
たロアレール(6)内を移動するローラブラケット(5
2)は、該ローラブラケット(52)に設けられたバン
パーラバー(53)が、前記シルアウタ(11)の後端
部に設けられたストッパー部材(12)の当接面(1
6)に当接するまで移動される。また、前記ストッパー
部材(12)は、該ストッパー部材(12)に併設され
るとともに、前記シルアウタ(11)と共に前記ロアレ
ール(6)に固着されたレインフォース(43)により
補強される。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかるスラ
イドドアのストッパー部構造を備えた車体1の側部を示
す図であり、該車体1のセンターピラー2とリアピラー
3との間には、後部席への乗降口4が設けられている。
該乗降口4の下部に設けられたサイドシル5には、前記
乗降口4を開閉するスライドドア(図示せず)のロアレ
ール6が車体前後方向に延設されている。 【0009】すなわち、ロアレール6は、図2にも示す
ように、前記サイドシル5を形成するシルアウタ11に
固着されており、該シルアウタ11の後端部には、当該
シルアウタ11より厚肉のストッパー部材としてのエク
ステンションシルアウタ12が設けられている。該エク
ステンションシルアウタ12は、図2及び図3に示すよ
うに、前記シルアウタ11より車体後方R側へ延出する
とともに、該シルアウタ11の後端部に固着された固着
面15と、該固着面15より車室外O方向へ折曲され、
前記ロアレール6の延長上に配置された当接面16と、
該当接面16より傾斜面17を介して車体後方Rへ折曲
された折曲面18とからなり、該折曲面18は、リアフ
ェンダー19を介して、タイヤオープニング20を形成
するホイールハウスアウタ21に固着されている。 【0010】前記エクステンションシルアウタ12の前
記固着面15の上部には、図3にも示したように、前記
シルアウタ11に合致する第1及び第2の上部ジョッグ
ル面31,32が折曲形成されており、該第1及び第2
の上部ジョッグル面31,32は、前記当接面16の上
部に折曲形成された第3及び第4の上部ジョッグル面3
3,34に、それぞれ連設されている。また、前記固着
面15の下部には、車室内I方向へ折曲された下部ジョ
ッグル面35が形成されており、該下部ジョッグル面3
5は、前記当接面16の下縁に連設されている。そし
て、前記下部ジョッグル面35には、下方へ垂下した垂
下面36が形成されており、該垂下面36は、前記折曲
面18の下縁に連設されている。 【0011】また、前記エクステンションシルアウタ1
2には、図2に示したように、該エクステンションシル
アウタ12の当接面16に沿って延在する第1の延在面
41と、前記シルアウタ11の固着面15に沿って延在
する第2の延在面42とからなるレインフォース43が
併設されており、前記第2の延在面42は、前記ロアレ
ール6の後端部に重なる長さ寸法に設定されている。こ
のレインフォース43は、前記第1の延在面41が前記
エクステンションシルアウタ12の前記当接面16に固
着されており、前記第2の延在面42の端部が、前記シ
ルアウタ11共に前記ロアレール6に固着されている。 【0012】一方、このロアレール6内には、前記スラ
イドドアを支持するとともに、複数のローラ51,・・
・を備えたローラブラケット52が、スライド自在に保
持されている。該ローラブラケット52の後端部には、
前記ロアレール6の延長上に配置された前記エクステン
ションシルアウタ12の前記当接面16に当接するバン
パーラバー53が突設されている。 【0013】以上の構成にかかる本実施の形態にあって
は、シルアウタ11に設けられたロアレール6内を移動
するローラブラケット52は、該ローラブラケット52
に設けられたバンパーラバー53が、前記シルアウタ1
1の後端部に設けられたエクステンションシルアウタ1
2の当接面16に当接するまで移動することができるの
で、ロアレール6より車体後方R側に車体前後方向に延
在するラバーブラケットが設けられ、前記ロアレール6
を、該ロアレール6が設けられたシルアウタ11の後端
部まで延長することができなかった従来と比較して、ロ
アレール6の全長を長く設定することができる。これに
より、ロアレール6内をスライドするローラブラケット
52の移動量を増加させることができるので、該ローラ
ブラケット52に支持されたスライドドアの開口ストロ
ークを増大させることができ、これに伴い、後部席への
乗降口4における間口を広げることができる。 【0014】また、前記エクステンションシルアウタ1
2を、該エクステンションシルアウタ12に併設される
とともに、前記シルアウタ11と共に前記ロアレール6
に固着されたレインフォース43により補強することが
できるので、前記ローラブラケット52に突設された前
記バンパーラバー53の当接時における前記エクステン
ションシルアウタ12の変形を防止することができる。
さらに、前記レインフォース43は、車体を構成するサ
イドシル5のシルアウタ11に固着されることから、車
体の骨格を強化することもできる。 【0015】 【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
シルアウタに設けられたロアレール内にて移動されるロ
ーラブラケットを、該ローラブラケットに設けられたバ
ンパーラバーが、前記シルアウタの後端部に設けられた
ストッパー部材の当接面に当接するまで移動することが
できるので、ロアレールより後方に車体前後方向に延在
するラバーブラケットが設けられ、前記ロアレールを、
該ロアレールが設けられたシルアウタの後端部まで延長
することができなかった従来と比較して、ロアレールの
全長を長くすることができる。これにより、ロアレール
内をスライドするローラブラケットの移動量を増加させ
ることができるので、該ローラブラケットに支持された
スライドドアの開口ストロークを増大させることができ
る。 【0016】また、前記ストッパー部材を、該ストッパ
ー部材に併設されるとともに、前記シルアウタと共に前
記ロアレールに固着されたレインフォースにより補強す
ることができるので、前記ローラブラケットに設けられ
た前記バンパーラバーの当接時における前記ストパー部
材の変形を防止することができる。さらに、前記レイン
フォースは、車体を構成するシルアウタに固着されるこ
とから、車体の骨格を強化することもできる。 【0017】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施の形態を示す側面図である。 【図2】図1のA−A断面図である。 【図3】同実施の形態におけるエクステンションシルア
ウタを示す斜視図である。 【図4】従来例の車体における側部を示す断面図であ
る。 【符号の説明】4 乗降口 5 サイドシル 6 ロアレール 11 シルアウタ 12 エクステンションシルアウタ(ストッパー部
材)15 固着面 16 当接面18 折曲面 19 リアフェンダ 41 第1の延在面 42 第2の延在面 43 レインフォース 52 ローラブラケット 53 バンパーラバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/06

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車体の乗降口(4)の下部に設けられた
    サイドシル(5)にスライドドアのロアレール(6)が
    車体前後方向へ延設され、前記サイドシル(5)を形成
    するシルアウタ(11)に前記ロアレール(6)が固着
    され、該ロアレール(6)内を移動するとともに、前記
    スライドドアを支持するローラブラケット(52)に、
    バンパーラバー(53)が設けられているスライドドア
    のストッパー構造において、 前記シルアウタ(11)の後端部にストッパー部材(1
    2)が設けられ、 該ストッパー部材(12)には、前記シルアウタ(1
    1)の後端部に固着された固着面(15)と、前記ロア
    レール(6)の延長上に配置されて前記ローラブラケッ
    ト(52)に設けられた前記バンパーラバー(53)が
    当接する当接面(16)と、該当接面(16)より車体
    後方へ折曲されリアフェンダ(19)に固着された折曲
    面(18)とが形成され、前記ストッパー部材(12)
    と前記シルアウタ(11)とに沿って延在するレインフ
    ォース(43)が前記ストッパー部材(12)に併設さ
    れ、 前記レインフォース(43)には、前記当接面(16)
    に沿って延在され該当接面(16)に固着された第1の
    延在面(41)と、前記固着面(15)に沿って延在さ
    れ前端部が前記シルアウタ(11)と共に前記ロアレー
    ル(6)に固着された第2の延在部(42)とが形成さ
    れている ことを特徴とするスライドドアのストッパー部
    構造。
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JP4745052B2 (ja) * 2005-12-27 2011-08-10 シロキ工業株式会社 スライドドアのストッパ構造
JP6217913B2 (ja) * 2013-10-31 2017-10-25 三菱自動車エンジニアリング株式会社 車両のスライドドア構造

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