JP3414970B2 - 作業車のエンジン冷却構造 - Google Patents
作業車のエンジン冷却構造Info
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- JP3414970B2 JP3414970B2 JP05004697A JP5004697A JP3414970B2 JP 3414970 B2 JP3414970 B2 JP 3414970B2 JP 05004697 A JP05004697 A JP 05004697A JP 5004697 A JP5004697 A JP 5004697A JP 3414970 B2 JP3414970 B2 JP 3414970B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン冷却用の
ラジエータと、このラジエータに冷却風を吸引供給する
回転ファンとをエンジンボンネットの内部に配置してあ
る作業車のエンジン冷却構造に関する。
ラジエータと、このラジエータに冷却風を吸引供給する
回転ファンとをエンジンボンネットの内部に配置してあ
る作業車のエンジン冷却構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】上記作業車において、従来、エンジンボ
ンネットに吸気口を設け、回転ファンがボンネット吸気
口を介してのみ、冷却風をエンジンボンネット内に吸引
するようになっていた。
ンネットに吸気口を設け、回転ファンがボンネット吸気
口を介してのみ、冷却風をエンジンボンネット内に吸引
するようになっていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記した冷却構造にあ
っては、回転ファンのために吸気口に発生する吸引力の
作用により、除塵具に塵埃が付着することがある。この
ため、従来、切断芝など塵埃が発生しやすい作業を行う
場合、ボンネット吸気口が備える除塵具にその全体にわ
たってほぼ同時期に塵埃が付着し、吸気不良によるエン
ジン冷却不良が比較的早期に発生することがあった。本
発明の目的は、除塵具に塵埃が付着してもエンジン冷却
不良が生じにくいエンジン冷却構造を提供することにあ
る。
っては、回転ファンのために吸気口に発生する吸引力の
作用により、除塵具に塵埃が付着することがある。この
ため、従来、切断芝など塵埃が発生しやすい作業を行う
場合、ボンネット吸気口が備える除塵具にその全体にわ
たってほぼ同時期に塵埃が付着し、吸気不良によるエン
ジン冷却不良が比較的早期に発生することがあった。本
発明の目的は、除塵具に塵埃が付着してもエンジン冷却
不良が生じにくいエンジン冷却構造を提供することにあ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】請求項１による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【０００５】〔構成〕エンジン冷却用のラジエータと、
このラジエータに冷却風を吸引供給する回転ファンとを
エンジンボンネットの内部に配置してある作業車のエン
ジン冷却構造において、前記回転ファンに冷却風吸入さ
せる除塵具付き吸気口をエンジンボンネットに備え、上
端側に開口が、下端側に吸気口がそれぞれ存在する冷却
風導入体を、前記開口がエンジンボンネット内の前記除
塵具付き吸気口から回転ファンへの冷却風路に入り込
み、前記吸気口が車体下向きにエンジンボンネット外に
向かって開口する状態で備えるとともに、前記回転ファ
ンが前記冷却風導入体を介して冷却風吸入するように構
成し、前記回転ファンが前記冷却風導入体を介してエン
ジンボンネット内に吸引する冷却風に作用する除塵具を
前記冷却風導入体に備えてある。
このラジエータに冷却風を吸引供給する回転ファンとを
エンジンボンネットの内部に配置してある作業車のエン
ジン冷却構造において、前記回転ファンに冷却風吸入さ
せる除塵具付き吸気口をエンジンボンネットに備え、上
端側に開口が、下端側に吸気口がそれぞれ存在する冷却
風導入体を、前記開口がエンジンボンネット内の前記除
塵具付き吸気口から回転ファンへの冷却風路に入り込
み、前記吸気口が車体下向きにエンジンボンネット外に
向かって開口する状態で備えるとともに、前記回転ファ
ンが前記冷却風導入体を介して冷却風吸入するように構
成し、前記回転ファンが前記冷却風導入体を介してエン
ジンボンネット内に吸引する冷却風に作用する除塵具を
前記冷却風導入体に備えてある。
【０００６】〔作用〕冷却風導入体の上端側の開口がエ
ンジンボンネットの除塵具付き吸気口からファンへの冷
却風路に入り込んでいることにより、冷却風導入体の開
口がボンネットの吸気口よりもファンに対して近くに位
置するとともに、冷却風導入体がファンによるボンネッ
ト吸気口への吸引作用を低下させる障害物になってボン
ネット吸気口に発生する吸引力を低下させる。これによ
り、回転ファンが冷却風導入体の開口にはエンジンボン
ネットの吸気口よりも強い吸引力を発生させる状態で冷
却風導入体の開口とエンジンボンネットの吸気口とに吸
引作用し、その両方から冷却風を吸引してラジエータに
供給する。このため、芝刈り作業時など塵埃が発生する
場合でも、ボンネット吸気口が備える除塵具には冷却風
導入体が備える除塵具よりも塵埃が付着しにくくなる。
この結果、冷却風導入体の除塵具に塵埃が多く付着して
この冷却風導入体からは冷却風をスムーズに吸引されな
い事態が発生しても、ボンネット吸気口の除塵具には冷
却風導入体側ほど多く付着しておらず、ボンネット吸気
口の除塵具に塵埃付着による目詰まりが発生するまで
は、ボンネット吸気口から冷却風がスムーズに吸引され
てエンジン冷却が支障なく行われるようにできる。
ンジンボンネットの除塵具付き吸気口からファンへの冷
却風路に入り込んでいることにより、冷却風導入体の開
口がボンネットの吸気口よりもファンに対して近くに位
置するとともに、冷却風導入体がファンによるボンネッ
ト吸気口への吸引作用を低下させる障害物になってボン
ネット吸気口に発生する吸引力を低下させる。これによ
り、回転ファンが冷却風導入体の開口にはエンジンボン
ネットの吸気口よりも強い吸引力を発生させる状態で冷
却風導入体の開口とエンジンボンネットの吸気口とに吸
引作用し、その両方から冷却風を吸引してラジエータに
供給する。このため、芝刈り作業時など塵埃が発生する
場合でも、ボンネット吸気口が備える除塵具には冷却風
導入体が備える除塵具よりも塵埃が付着しにくくなる。
この結果、冷却風導入体の除塵具に塵埃が多く付着して
この冷却風導入体からは冷却風をスムーズに吸引されな
い事態が発生しても、ボンネット吸気口の除塵具には冷
却風導入体側ほど多く付着しておらず、ボンネット吸気
口の除塵具に塵埃付着による目詰まりが発生するまで
は、ボンネット吸気口から冷却風がスムーズに吸引され
てエンジン冷却が支障なく行われるようにできる。
【０００７】〔効果〕塵埃が発生して除塵具に付着しや
すい場合でも、冷却風導入体の除塵具とボンネットの除
塵具とが同時期には目詰まり状態になりにくくて、除塵
具への塵埃付着が発生しても直にはエンジン冷却不良が
発生せず、付着塵埃を清掃するための作業中断が必要で
ないとか、必要であっても回数が少なくてすむとか能率
よく作業できる。
すい場合でも、冷却風導入体の除塵具とボンネットの除
塵具とが同時期には目詰まり状態になりにくくて、除塵
具への塵埃付着が発生しても直にはエンジン冷却不良が
発生せず、付着塵埃を清掃するための作業中断が必要で
ないとか、必要であっても回数が少なくてすむとか能率
よく作業できる。
【０００８】請求項２による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
つぎのとおりである。
【０００９】〔構成〕請求項１による発明の構成におい
て、前記冷却風導入体が備える前記除塵具を前記開口に
配置するとともに裏面側が前記吸気口に対向する傾斜姿
勢にしてある。
て、前記冷却風導入体が備える前記除塵具を前記開口に
配置するとともに裏面側が前記吸気口に対向する傾斜姿
勢にしてある。
【００１０】〔作用〕除塵具に塵埃が付着しても、回転
ファンを停止させると、ファンの吸引作用が解除するた
めに、塵埃が自ずと除塵具から外れて吸気口から落下す
る。
ファンを停止させると、ファンの吸引作用が解除するた
めに、塵埃が自ずと除塵具から外れて吸気口から落下す
る。
【００１１】〔効果〕ファンを停止させるだけで除塵具
を清掃できて冷却風がスムーズに吸引される状態を楽に
得られる。
を清掃できて冷却風がスムーズに吸引される状態を楽に
得られる。
【００１２】請求項３による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
つぎのとおりである。
【００１３】〔構成〕請求項１又は２による発明の構成
において、前記冷却風導入体の上端側に、ステアリング
ハンドル支柱を立設する支柱支持部を備えてある。
において、前記冷却風導入体の上端側に、ステアリング
ハンドル支柱を立設する支柱支持部を備えてある。
【００１４】〔作用〕冷却風導入体の上端側にステアリ
ングハンドル支柱を立設してステアリングハンドルを装
備するものである。すなわち、ステアリングハンドル支
柱を車体部分に直接に立設するに比べ、ステアリングハ
ンドル支柱を短尺なものにしながらステアリングハンド
ルを所望の配置レベルに配置するものである。
ングハンドル支柱を立設してステアリングハンドルを装
備するものである。すなわち、ステアリングハンドル支
柱を車体部分に直接に立設するに比べ、ステアリングハ
ンドル支柱を短尺なものにしながらステアリングハンド
ルを所望の配置レベルに配置するものである。
【００１５】〔効果〕ステアリングハンドルを所定レベ
ルに配置できる割りには、ステアリングハンドル支柱と
して短尺な支柱を使用する比較的軽小な取付け構造を採
用して経済面などで有利にできる。
ルに配置できる割りには、ステアリングハンドル支柱と
して短尺な支柱を使用する比較的軽小な取付け構造を採
用して経済面などで有利にできる。
【００１６】
【発明の実施の形態】図１に示すように、左右一対の前
車輪１，１と駆動式後車輪２，２とによって自走すると
ともにエンジンＥやエンジンボネット３などを有する原
動部を車体前方側に備え、さらに、前車輪１を操向操作
するステアリングハンドル４や運転座席５などを有する
運転部を車体後方側に備える自走車体の前後輪間に、芝
刈り装置３０をリンク機構７を介して昇降操作自在に連
結するとともに、自走機体の出力装置８から伝動ベルト
９を介して芝刈り装置３０に動力伝達するように構成し
て、乗用型芝刈り機を構成してある。
車輪１，１と駆動式後車輪２，２とによって自走すると
ともにエンジンＥやエンジンボネット３などを有する原
動部を車体前方側に備え、さらに、前車輪１を操向操作
するステアリングハンドル４や運転座席５などを有する
運転部を車体後方側に備える自走車体の前後輪間に、芝
刈り装置３０をリンク機構７を介して昇降操作自在に連
結するとともに、自走機体の出力装置８から伝動ベルト
９を介して芝刈り装置３０に動力伝達するように構成し
て、乗用型芝刈り機を構成してある。
【００１７】図１に示すように、エンジンボンネット３
は、上端部に運転パネルを備える操縦塔に兼用するとと
もに自走機体に固定されている後部ボンネット部分３ａ
と、この後部ボンネット部分３ａよりも車体前方側でエ
ンジンＥの両横側方などをカバーするとともに自走機体
に固定されている前部ボンネット部分３ｂと、エンジン
Ｅの上方などをカバーするとともに前端側に位置する車
体横向きの軸芯まわりで上下に揺動開閉できる上部ボン
ネット部分３ｃとによって構成してある。
は、上端部に運転パネルを備える操縦塔に兼用するとと
もに自走機体に固定されている後部ボンネット部分３ａ
と、この後部ボンネット部分３ａよりも車体前方側でエ
ンジンＥの両横側方などをカバーするとともに自走機体
に固定されている前部ボンネット部分３ｂと、エンジン
Ｅの上方などをカバーするとともに前端側に位置する車
体横向きの軸芯まわりで上下に揺動開閉できる上部ボン
ネット部分３ｃとによって構成してある。
【００１８】図１および図２に示すように、エンジンボ
ンネット３の内部のエンジンＥの後側にエンジン冷却用
のラジエータ１０と回転ファン１１とを設け、前記後部
ボンネット部分３ａの後端部に、車体後方向きに開口す
るとともにボンネット内に吸引されるエンジン冷却風か
ら切断芝などの塵埃を取り除く網製の除塵具１２を有す
る第１吸気口１３を備えさせ、前記後部ボンネット部分
３ａの上端部の両横側に第２吸気口１４を備えさせ、前
記第１吸気口１３から回転ファン１１にエンジン冷却風
が流れる冷却風路Ｒに上端側部分１５ａが入り込んでい
る冷却風導入体１５を、後部ボンネット部分３ａの前記
第１吸気口１３を有する後縦壁部分と、前記ラジエータ
１０との間に設けてある。図３および図４に明示するよ
うに、前記冷却風導入体１５は、自走機体の左右一対の
機体フレーム１６，１６の上面どうしにわたって取り付
けた板金製の箱状の下端側導入体部分１５ｂと、この下
端側導入体部分１５ｂの上面側の後部に立設する板金製
の箱状の前記上端側導入体部分１５ａとによって形成し
てある。冷却風導入体１５の下端側に、車体下向きにエ
ンジンボンネット３の外部に向かって開口する吸気口１
７を下端側導入体部分１５ｂの下向き開口によって形成
し、冷却風導入体１５の上端側に、回転ファン１１に向
かうように前向きに開口するとともに吸引されるエンジ
ン冷却風から切断芝などの塵埃を取り除く網製の除塵具
１８を有する第１開口１９を上端側導入体部分１５ａの
前向き開口によって形成し、かつ、前記上端側導入体部
分１５ａよりも回転ファン１１に近い位置で車体上向き
に開口するとともに吸引されるエンジン冷却風から切断
芝などの塵埃を取り除く網製の除塵具２０を有する第２
開口２１を下端側導入体部分１５ｂの上面部に位置する
開口によって形成し、もって、回転ファン１１によりラ
ジエータ１０に冷却風を供給してエンジン冷却水を冷却
するようにエンジン冷却構造を構成してある。
ンネット３の内部のエンジンＥの後側にエンジン冷却用
のラジエータ１０と回転ファン１１とを設け、前記後部
ボンネット部分３ａの後端部に、車体後方向きに開口す
るとともにボンネット内に吸引されるエンジン冷却風か
ら切断芝などの塵埃を取り除く網製の除塵具１２を有す
る第１吸気口１３を備えさせ、前記後部ボンネット部分
３ａの上端部の両横側に第２吸気口１４を備えさせ、前
記第１吸気口１３から回転ファン１１にエンジン冷却風
が流れる冷却風路Ｒに上端側部分１５ａが入り込んでい
る冷却風導入体１５を、後部ボンネット部分３ａの前記
第１吸気口１３を有する後縦壁部分と、前記ラジエータ
１０との間に設けてある。図３および図４に明示するよ
うに、前記冷却風導入体１５は、自走機体の左右一対の
機体フレーム１６，１６の上面どうしにわたって取り付
けた板金製の箱状の下端側導入体部分１５ｂと、この下
端側導入体部分１５ｂの上面側の後部に立設する板金製
の箱状の前記上端側導入体部分１５ａとによって形成し
てある。冷却風導入体１５の下端側に、車体下向きにエ
ンジンボンネット３の外部に向かって開口する吸気口１
７を下端側導入体部分１５ｂの下向き開口によって形成
し、冷却風導入体１５の上端側に、回転ファン１１に向
かうように前向きに開口するとともに吸引されるエンジ
ン冷却風から切断芝などの塵埃を取り除く網製の除塵具
１８を有する第１開口１９を上端側導入体部分１５ａの
前向き開口によって形成し、かつ、前記上端側導入体部
分１５ａよりも回転ファン１１に近い位置で車体上向き
に開口するとともに吸引されるエンジン冷却風から切断
芝などの塵埃を取り除く網製の除塵具２０を有する第２
開口２１を下端側導入体部分１５ｂの上面部に位置する
開口によって形成し、もって、回転ファン１１によりラ
ジエータ１０に冷却風を供給してエンジン冷却水を冷却
するようにエンジン冷却構造を構成してある。
【００１９】すなわち、エンジンＥを駆動すると、回転
ファン１１がエンジンＥの出力プーリ２２によって伝動
ベルト２３を介して駆動されてエンジンボンネット３の
第１吸気口１３および第２吸気口１４に吸引作用し、両
吸気口１３，１４から冷却風をエンジンボンネット内に
吸引するとともに冷却風路Ｒを介してラジエータ１０に
供給する。これとともに、冷却風導入体１５の第１開口
１９および第２開口２１にも吸引作用し、両開口１９，
２１と吸気口１７とを介して冷却風をエンジンボンネッ
ト内に吸引するとともにラジエータ１０に供給する。
ファン１１がエンジンＥの出力プーリ２２によって伝動
ベルト２３を介して駆動されてエンジンボンネット３の
第１吸気口１３および第２吸気口１４に吸引作用し、両
吸気口１３，１４から冷却風をエンジンボンネット内に
吸引するとともに冷却風路Ｒを介してラジエータ１０に
供給する。これとともに、冷却風導入体１５の第１開口
１９および第２開口２１にも吸引作用し、両開口１９，
２１と吸気口１７とを介して冷却風をエンジンボンネッ
ト内に吸引するとともにラジエータ１０に供給する。
【００２０】そして、冷却風導入体１５の第２開口２１
が第１開口１９よりもファン１１に近いことから第２開
口２１に発生する吸引力が第１開口１９に発生する吸引
力よりも強くなる。これにより、冷却風導入体１５の第
２開口２１の除塵具２０に切断芝などの塵埃が多く付着
してこの第２開口２１からは冷却風がスムーズに吸入さ
れない事態に至っても、第１開口１９の除塵具１８には
第２開口２１ほど塵埃が多く付着していなくて第１開口
１９からは冷却風がスムーズに吸入される状態でラジエ
ータ１０に冷却風が供給される。また、冷却風導入体１
５の第１開口１９を備える上端側導入体部分１５ａが冷
却風路Ｒに入り込んでファン１１による第１吸気口１３
への吸引作用を低下させる障害物になっていることと、
冷却風導入体１５の第１開口１９が第１吸気口１３より
もファン１１に近いこととにより、第１開口１９に発生
する吸引力が第１吸気口１３に発生する吸引力よりも強
くなる。これにより、第２開口１９の除塵具１８に塵埃
が多く付着してこの第２開口１９からは冷却風をスムー
ズに吸引されない事態に至っても、後部ボンネット部分
３ａの第１吸気口１３の除塵具１２には塵埃が第１開口
１９ほど多く付着しておらず、第１吸気口１３からは冷
却風がスムーズに吸引される状態でラジエータ１０に冷
却風が供給される。
が第１開口１９よりもファン１１に近いことから第２開
口２１に発生する吸引力が第１開口１９に発生する吸引
力よりも強くなる。これにより、冷却風導入体１５の第
２開口２１の除塵具２０に切断芝などの塵埃が多く付着
してこの第２開口２１からは冷却風がスムーズに吸入さ
れない事態に至っても、第１開口１９の除塵具１８には
第２開口２１ほど塵埃が多く付着していなくて第１開口
１９からは冷却風がスムーズに吸入される状態でラジエ
ータ１０に冷却風が供給される。また、冷却風導入体１
５の第１開口１９を備える上端側導入体部分１５ａが冷
却風路Ｒに入り込んでファン１１による第１吸気口１３
への吸引作用を低下させる障害物になっていることと、
冷却風導入体１５の第１開口１９が第１吸気口１３より
もファン１１に近いこととにより、第１開口１９に発生
する吸引力が第１吸気口１３に発生する吸引力よりも強
くなる。これにより、第２開口１９の除塵具１８に塵埃
が多く付着してこの第２開口１９からは冷却風をスムー
ズに吸引されない事態に至っても、後部ボンネット部分
３ａの第１吸気口１３の除塵具１２には塵埃が第１開口
１９ほど多く付着しておらず、第１吸気口１３からは冷
却風がスムーズに吸引される状態でラジエータ１０に冷
却風が供給される。
【００２１】図２に明示するように、冷却風導入体１５
の第１開口１９の除塵具１８は、これの裏面側が前記吸
気口１７に対向する傾斜姿勢になるように上端側ほど車
体後方側に位置する後倒れ姿勢で上端側導入体部分１５
ａに支持させてある。これにより、エンジンＥを停止さ
せると、回転ファン１１が停止して第１開口１９に対す
る吸引作用を解除するため、それまで除塵具１８に付着
していた塵埃が自ずと除塵具１８から外れて吸気口１７
から地上に落下し、除塵具１８の清掃が行える。第２開
口２１の除塵具２０は、吸気口１７の上方で水平姿勢に
なっていることにより、この除塵具２０の清掃も同様に
行える。
の第１開口１９の除塵具１８は、これの裏面側が前記吸
気口１７に対向する傾斜姿勢になるように上端側ほど車
体後方側に位置する後倒れ姿勢で上端側導入体部分１５
ａに支持させてある。これにより、エンジンＥを停止さ
せると、回転ファン１１が停止して第１開口１９に対す
る吸引作用を解除するため、それまで除塵具１８に付着
していた塵埃が自ずと除塵具１８から外れて吸気口１７
から地上に落下し、除塵具１８の清掃が行える。第２開
口２１の除塵具２０は、吸気口１７の上方で水平姿勢に
なっていることにより、この除塵具２０の清掃も同様に
行える。
【００２２】図２に明示するように、冷却風導入体１５
の上端側導入体部分１５ａの上面側の一部分を支柱支持
部２４に形成して、この支柱支持部２４にステアリング
ハンドル支柱２５を立設し、このハンドル支柱２５と冷
却風導入体１５とを回転自在に挿通するハンドル支軸を
介して前記ステアリングハンドル４を支持させてある。
また、冷却風導入体１５の下端側導入体部分１５ｂの上
面側の横一端側部分をバッテリー搭載部に形成し、下側
導入体部分１５ｂをバッテリ搭載台に利用してバッテリ
ー２６を搭載してある。
の上端側導入体部分１５ａの上面側の一部分を支柱支持
部２４に形成して、この支柱支持部２４にステアリング
ハンドル支柱２５を立設し、このハンドル支柱２５と冷
却風導入体１５とを回転自在に挿通するハンドル支軸を
介して前記ステアリングハンドル４を支持させてある。
また、冷却風導入体１５の下端側導入体部分１５ｂの上
面側の横一端側部分をバッテリー搭載部に形成し、下側
導入体部分１５ｂをバッテリ搭載台に利用してバッテリ
ー２６を搭載してある。
【００２３】図１に示すように、芝刈り装置３０の刈刃
ハウジング３１の後部の両横側に、地面上の障害物を乗
り越えていくローラ３２を取り付けてある。このローラ
３２は、図５および図６に示す取り付け構造によって取
り付けてある。
ハウジング３１の後部の両横側に、地面上の障害物を乗
り越えていくローラ３２を取り付けてある。このローラ
３２は、図５および図６に示す取り付け構造によって取
り付けてある。
【００２４】すなわち、ローラ３２が下端側に回動自在
に連結している支持杆３３の上端側を、刈刃ハウジング
３１から延出する支持アームが支持するブラケット３４
に上下摺動自在に挿通させ、このブラケット３４が保持
するバネ板製ロック具３５の上下一対の係止部を支持杆
３３の凹入部に係入させるとともに、この係入状態をロ
ックカム３６のロック具３５に対する押圧作用によって
維持させることにより、支持杆３３をブラケット３４に
抜け外れないように固定してある。前記ロックカム３６
をこれから延出する操作レバー３７によりロック解除位
置に回動操作して、ロック具３５の支持杆３３に対する
押圧を解除することにより、支持杆３３の凹入部による
カム作用によってロック具３５の係止部を支持杆３３の
凹入部から押出し操作しながら支持杆３３をブラケット
３４に対して上下に摺動操作でき、支持杆３３のブラケ
ット３４に対する取り付け高さを変更してローラ３２の
刈刃ハウジング３１に対する取り付け高さを変更できる
ようにしてある。この取付け構造の場合、ロック具３５
が支持杆３３をブラケット３４に押し付け固定するた
め、支持杆３３をガタ付きにくいように支持させられ
る。
に連結している支持杆３３の上端側を、刈刃ハウジング
３１から延出する支持アームが支持するブラケット３４
に上下摺動自在に挿通させ、このブラケット３４が保持
するバネ板製ロック具３５の上下一対の係止部を支持杆
３３の凹入部に係入させるとともに、この係入状態をロ
ックカム３６のロック具３５に対する押圧作用によって
維持させることにより、支持杆３３をブラケット３４に
抜け外れないように固定してある。前記ロックカム３６
をこれから延出する操作レバー３７によりロック解除位
置に回動操作して、ロック具３５の支持杆３３に対する
押圧を解除することにより、支持杆３３の凹入部による
カム作用によってロック具３５の係止部を支持杆３３の
凹入部から押出し操作しながら支持杆３３をブラケット
３４に対して上下に摺動操作でき、支持杆３３のブラケ
ット３４に対する取り付け高さを変更してローラ３２の
刈刃ハウジング３１に対する取り付け高さを変更できる
ようにしてある。この取付け構造の場合、ロック具３５
が支持杆３３をブラケット３４に押し付け固定するた
め、支持杆３３をガタ付きにくいように支持させられ
る。
【００２５】本発明は、芝刈り機の他、農用トラクタ
ー、コンバインなど各種の車両にも適用できる。したが
って、これらの車両を総称して作業車と呼称する。
ー、コンバインなど各種の車両にも適用できる。したが
って、これらの車両を総称して作業車と呼称する。
【図１】乗用型芝刈り機全体の側面図
【図２】原動部の一部の断面図
【図３】冷却風導入体の斜視図
【図４】冷却風導入体の配設部の断面図
【図５】ローラ取付け構造の縦断面図
【図６】ローラ取付け構造の横断面図
３ エンジンボンネット
１０ ラジエータ
１１ 回転ファン
１３ 除塵具付き吸気口
１５ 冷却風導入体
１７ 吸気口
１８ 除塵具
１９ 開口
２４ 支柱支持部
２５ ステアリングハンドル支柱
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 上村 勝彦
大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク
ボタ 堺製造所内
(72)発明者 大島 博
大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク
ボタ 堺製造所内
(72)発明者 山口 正敏
大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク
ボタ 堺製造所内
(72)発明者 林 正樹
大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク
ボタ 堺製造所内
(56)参考文献 特開 平８−119146（ＪＰ，Ａ)
実開 平１−107626（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭51−35813（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B60K 11/04
A01D 34/68
F01P 11/12
Claims (3)
- 【請求項１】 エンジン冷却用のラジエータと、このラ
ジエータに冷却風を吸引供給する回転ファンとをエンジ
ンボンネットの内部に配置してある作業車のエンジン冷
却構造であって、 前記回転ファンに冷却風吸入させる除塵具付き吸気口を
エンジンボンネットに備え、 上端側に開口が、下端側に吸気口がそれぞれ存在する冷
却風導入体を、前記開口がエンジンボンネット内の前記
除塵具付き吸気口から回転ファンへの冷却風路に入り込
み、前記吸気口が車体下向きにエンジンボンネット外に
向かって開口する状態で備えるとともに、前記回転ファ
ンが前記冷却風導入体を介して冷却風吸入するように構
成し、 前記回転ファンが前記冷却風導入体を介してエンジンボ
ンネット内に吸引する冷却風に作用する除塵具を前記冷
却風導入体に備えてある作業車のエンジン冷却構造。 - 【請求項２】 前記冷却風導入体が備える前記除塵具を
前記開口に配置するとともに裏面側が前記吸気口に対向
する傾斜姿勢にしてある請求項１記載の作業車のエンジ
ン冷却構造。 - 【請求項３】 前記冷却風導入体の上端側に、ステアリ
ングハンドル支柱を立設する支柱支持部を備えてある請
求項１又は２記載の作業車のエンジン冷却構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05004697A JP3414970B2 (ja) | 1997-03-05 | 1997-03-05 | 作業車のエンジン冷却構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05004697A JP3414970B2 (ja) | 1997-03-05 | 1997-03-05 | 作業車のエンジン冷却構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10244843A JPH10244843A (ja) | 1998-09-14 |
| JP3414970B2 true JP3414970B2 (ja) | 2003-06-09 |
Family
ID=12848060
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05004697A Expired - Fee Related JP3414970B2 (ja) | 1997-03-05 | 1997-03-05 | 作業車のエンジン冷却構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3414970B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114122453B (zh) * | 2022-01-28 | 2022-04-08 | 氢山科技有限公司 | 一种氢能叉车燃料电池系统 |
-
1997
- 1997-03-05 JP JP05004697A patent/JP3414970B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10244843A (ja) | 1998-09-14 |
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