JPS6241858Y2 - - Google Patents

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JPS6241858Y2
JPS6241858Y2 JP1983060921U JP6092183U JPS6241858Y2 JP S6241858 Y2 JPS6241858 Y2 JP S6241858Y2 JP 1983060921 U JP1983060921 U JP 1983060921U JP 6092183 U JP6092183 U JP 6092183U JP S6241858 Y2 JPS6241858 Y2 JP S6241858Y2
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wall
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JP1983060921U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトラクタ等の各種車輛の動力取出装置
に関し、動力取出ケース内の通気をよくし、ケー
ス内の高温化防止を図つたものである。
車輛、例えばトラクタにおいては、トラクタ車
体の前端部に、左右の前輪間に位置するように動
力取出ケースを設けると共に、この動力取出ケー
スの下端部に、後方に突出するPTO軸を設け、
エンジンのクランク軸からの動力を、動力取出ケ
ース内の巻掛伝動機構を介してPTO軸から取出
し、このPTO軸によつてトラクタ車体の下腹部
のモアー等を駆動するようにしたものがある。し
かしながら、巻掛伝動機構の駆動プーリ、従動プ
ーリ及びベルトが高速回転されるため、相互間の
スリツプ等により高熱が発生され、動力取出ケー
ス内の温度が上昇し、ベルトの耐久性劣化を招く
欠点があつた。
そこで、本考案は上記問題点を解消したもので
あり、その特徴とするところは、車体1の前端部
に前車軸ケース8よりも前方に位置して動力取出
ケース19を設け、この動力取出ケース19内
に、後方のエンジン2に連動する上部側の伝動軸
30と、後方に突出する下部側のPTO軸31と
を連動させるベルト式の動力伝動機構20を設け
た車輛の動力取出装置において、動力取出ケース
19は後壁21、左右一対の側壁22及び底壁2
3が一体形成されたケース本体60と、このケー
ス本体60の前面側に着脱自在に装着された前壁
24とを備え、ケース本体60には、伝動軸30
とPTO軸31とを回転自在に設けると共に動力
伝動機構20用のテンシヨンプーリ40を支持す
る枢軸41を設け、前壁24に多数の小孔52
を、後壁21に大孔53を夫々設けた点にある。
以下、図示の実施例について本考案を詳述する
と、第1図及び第2図において、1はトラクタ車
体で、エンジン2、ミツシヨンケース3等から構
成されている。エンジン2はボンネツト4により
覆われると共に、前方に突出する左右一対の前車
軸フレーム5が取付けられている。前車軸フレー
ム5の前端には、ボンネツト4よりも前方に突出
してバンパー6が設けられ、また前後方向の中間
部に、前輪7を支持する前車軸ケース8がセンタ
ー軸、前車軸受台9を介して左右揺動自在に支持
されている。前車軸ケース8は前輪駆動用のデフ
装置を内蔵する大径部10を横方向の中央部に有
する。11は後輪、12は運転席、13は作業機
昇降用の油圧装置である。14はモアーであつ
て、前部リンク15と後部リンク16とから成る
平行リンク機構17を介してトラクタ車体1の下
腹部に昇降自在でかつ着脱自在に装着されてお
り、該モアー14は連動機構18を介して油圧装
置13により昇降せしめられる。19は巻掛伝動
機構20(動力伝動機構)を支持する動力取出ケ
ースであつて、第3図及び第4図に示すように、
後面を構成する後壁21、左右一対の側壁22及
び底壁23が一体形成されたケース本体60と、
このケース本体60の前面側の前壁24とにより
構成されている。ケース本体60は上方開放状で
あり、また前壁24はケース本体60にボルト2
5により着脱自在に取付けている。
この動力取出ケース19はボンネツト4の下部
前端縁及び前輪7の前端部より後方に位置するよ
うにして、左右一対の前車軸フレーム5間にボル
ト26により着脱自在に取付けられている。巻掛
伝動機構20は駆動プーリ27、従動プーリ2
8、及びこれらに掛装されたベルト29とから成
り、その駆動プーリ27は動力取出ケース19の
上端部に位置する伝動軸30に固設され、また従
動プーリ28は動力取出ケース19の下端部に位
置するPTO軸31に固設されている。伝動軸3
0及びPTO軸31は後壁21に装着された軸受
ケース32,33に軸受34,35を介して回転
自在に支持されると共に、後壁21より夫々後方
に突出せしめられており、その伝動軸30は撓み
接手36、中間軸37等を介してエンジン2のク
ランク軸38に連動連結されている。動力取出ケ
ース19は、下部側が前車軸フレーム5の直下位
置より横方向一側方に偏位するように、前面視傾
斜状に構成され、またPTO軸31は前車軸ケー
ス8の大径部10との干渉を避けて、左右一対の
前輪7間の中央部よりも一側方に偏位して配置さ
れている。ベルト29には揺動アーム39の先端
に支持されたテンシヨンプーリ40が接離自在に
設けられ、また揺動アーム39は枢軸41を介し
て後壁21に揺動自在に枢支されると共に、動力
取出ケース19の外部に設けられた引張バネ4
2、プツシユプルワイヤー43等を介して運転席
12近傍の操作具に連動連結されている。44は
PTO軸31の慣性回転を防止するブレーキシユ
ーで、従動プーリ28の下側面に対向して配置さ
れており、このブレーキシユー44は一端が支軸
45により枢支され、また他端は後壁21側の固
定ピンとの間に掛張された引張バネ46により従
動プーリ28側に付勢されると共に、揺動アーム
39に連結された解除ロツド47により規制され
ている。従つて、テンシヨンプーリ40のルト2
9への圧接時にブレーキシユー44が従動プーリ
28から離れ、またテンシヨンプーリ40の離間
時にブレーキシユー44が圧接するようになつて
いる。48は駆動プーリ27を左右から保護する
ガード板で、前車軸フレーム5に夫々取付けられ
ており、この各ガード板48にボンネツト4の前
面部をボルト49等によつて取付けるための取付
部50が設けられている。PTO軸31は自在接
手軸51を介してモアー14の駆動部に連動連結
される。
そして、第2図乃至第3図に示すように、前記
前壁24には全面に亘つて多数の通気用小孔52
が形成され、後壁21には前車軸ケース8の大径
部を回避すべく、略中央部に大面積の通気用大孔
53が形成されている。また、底壁23にもごみ
排出口54が形成されている。
上記構成において、芝生等の刈取作業の際に
は、モアー14を駆動しながら地面に追従して走
行させることにより行なう。この場合、エンジン
2からの動力は、中間軸37、伝動軸30、駆動
プーリ27、ベルト29、従動プーリ28を経て
PTO軸31へと取出され、このPTO軸31から
自在接手軸51へと伝達されて行く。作業時等に
おいて前方の障害物と衝突した場合、それがバン
パー6と同高さ又はそれ以上であればバンパー6
が、またバンパー6より低ければ前輪7が夫々障
害物に接触し、動力取出ケース19等の損傷を防
止でき、安全性が向上する。更に、PTO軸31
は前車軸ケース8の大径部10より一側方に偏位
して設けているので、それだけ動力取出ケース1
9の地上高を大きく確保できる。従つて、低い障
害物であれば、接触することなく通過することが
できる。
動力伝達時には、テンシヨンプーリ40がベル
ト29に圧接しているが、プツシユプルワイヤー
43の操作力を解除すると、テンシヨンプーリ4
0がベルト29により押戻されて該ベルト29の
張力が低下し、動力の伝達が遮断されると同時
に、引張バネ46によつてブレーキシユー44が
従動プーリ28に押圧され、従動プーリ28、
PTO軸31の慣性空転を防止する。
そして、この刈取作業におけるトラクタ車体の
前進に伴なつて、動力取出ケース19の前壁24
に形成された小孔52より外気がケース19内に
流入すると共に、後壁21に形成された大孔53
より流出される。従つて、動力取出ケース19内
の空気が滞留することなく、作業と共に常に流通
されるので動力取出ケース19内の温度が、高温
になるおそれがない。即ち、通気により動力取出
ケース19内を絶えず冷却できるので、ベルト2
9が熱のために炭化するようなことがなく、その
寿命を大きく伸長でき、耐久性向上が図れる。ま
た高速回転により熱を発生する各プーリ27,2
8,40も冷却され、同様に耐久性向上が図れ
る。さらに前壁24に設けられた通気用の開口が
小孔52とされているため、ケース19内にごみ
や草等の侵入が防止でき、また侵入したごみや草
等は底板23に形成されたごみ排出口54より排
出されるため、ケース19内にごみ等が溜まるお
それもない。従つてオイルシール等の損傷防止も
図れる。また前壁24に小孔52を設け、後壁2
4に大孔53を設けた簡単な構成であり、容易に
製作できる。
尚、上記実施例において、動力取出ケース19
が上方開放状のものを示しているが、上部を閉塞
状としたものであつてもよく、実施例の形状.構
造に限定されない。また、板状の前壁24に小孔
52を設けたものを示しているが、金網を前壁2
4として使用してもよい。そうすれば、小孔52
を別途形成する必要がなく、至便である。
尚、動力取出ケースが密閉型の場合において、
ベルトの温度を測定した結果、約106℃あり、前
壁24に小孔52を設け、後壁21に大孔53を
設けた場合においては約82℃であり、さらに前壁
24に金網を使用した場合においては約62℃であ
つた。
また、前輪駆動型のトラクタであるため、デフ
装置を内蔵した大径部10を回避する位置に大孔
53を設けたものを示しているが、後輪駆動型の
車輛においては、中央に設ければよい。
本考案は動力取出ケースの前壁に多数の小孔が
設けられると共に、動力取出ケースの後壁に大孔
が設けられたものであり、車輛の前進移動に伴な
つて、動力取出ケース内の空気が常常に流通さ
れ、該通気により動力取出ケース内が常に冷却で
き、高温化防止が図れ、また内部の動力伝動機構
の耐久性向上が図れる。さらに簡単な構成であ
り、容易に製作できるという利点を奏する。動力
取出ケースのケース本体は、後壁、左右一対の側
壁及び底壁を一体形成したものであつて、単なる
平板状のものに比較して剛性が非常に大であり、
このケース本体に伝動軸、PTO軸及びテンシヨ
ンプーリの枢軸を設けているので、これらの支持
が非常に安定したものになる。また剛性が大とな
るケース本体側に伝動軸、PTO軸及び枢軸を設
け、このケース本体に対して前壁を着脱自在に装
着しているから、前壁を着脱する際の作業が容易
であり、従つて、動力取出ケース内部の清掃、動
力伝動機構のベルトの点検・交換等を容易に行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す側面図、第2図
は同要部の拡大正面図、第3図は同要部の拡大断
面図、第4図は第3図の−線矢視断面図であ
る。 1……トラクタ車体、19……動力取出ケー
ス、20……巻掛伝動機構、21……後壁、24
……前壁、52……小孔、53……大孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体1の前端部に前車軸ケース8よりも前方に
    位置して動力取出ケース19を設け、この動力取
    出ケース19内に、後方のエンジン2に連動する
    上部側の伝動軸30と、後方に突出する下部側の
    PTO軸31とを連動させるベルト式の動力伝動
    機構20を設けた車輛の動力取出装置において、
    動力取出ケース19は後壁21、左右一対の側壁
    22及び底壁23が一体形成されたケース本体6
    0と、このケース本体60の前面側に着脱自在に
    装着された前壁24とを備え、ケース本体60に
    は、伝動軸30とPTO軸31とを回転自在に設
    けると共に動力伝動機構20用のテンシヨンプー
    リ40を支持する枢軸41を設け、前壁24に多
    数の小孔52を、後壁21に大孔53を夫々設け
    たことを特徴とする車輛の動力取出装置。
JP1983060921U 1983-04-22 1983-04-22 車輌の動力取出装置 Granted JPS59165230U (ja)

Priority Applications (1)

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JP1983060921U JPS59165230U (ja) 1983-04-22 1983-04-22 車輌の動力取出装置

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JP1983060921U JPS59165230U (ja) 1983-04-22 1983-04-22 車輌の動力取出装置

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Publication Number Publication Date
JPS59165230U JPS59165230U (ja) 1984-11-06
JPS6241858Y2 true JPS6241858Y2 (ja) 1987-10-27

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ID=30191146

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JP1983060921U Granted JPS59165230U (ja) 1983-04-22 1983-04-22 車輌の動力取出装置

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4630068B2 (ja) * 2005-01-06 2011-02-09 ヤンマー株式会社 作業車両のフロントpto構造

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5421331B2 (ja) * 1973-11-01 1979-07-30

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5187177U (ja) * 1975-01-08 1976-07-13
JPS606343Y2 (ja) * 1977-07-15 1985-02-28 井関農機株式会社 動力農機におけるフロントpto取出装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5421331B2 (ja) * 1973-11-01 1979-07-30

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JPS59165230U (ja) 1984-11-06

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