JP3555973B2 - 草刈機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、機体前部側のボンネット内部にエンジンを搭載し、このエンジンは上部側からエアーを吸引するよう構成するとともに、前記ボンネットの後部側に連なり、運転部ステップに臨む側を覆う運転部ケースに、運転部ステップ側から外気を取り入れる外気取入口を形成してある草刈機に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記草刈機において、従来では、例えば網状体を用いて前記外気取入口を構成し、この網状の外気取入口において塵埃の侵入を阻止するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この種の草刈機においては草刈り作業に伴って多くの塵埃が発生するので、上記従来構造においては、前記網状体が早期に目詰まりするおそれがあり、改善の余地があった。
そこで、このような欠点を解消する方法として、前記外気取入口の孔を大きめに変更して、その部分での詰まりを起こし難いものにして、エンジンの吸気部の手前に防塵具によって塵埃の侵入を阻止するよう構成することが考えられるが、外気取入口を介して吸引された風は直接、エンジン吸気部に吸引される構成であるから、外気取入口を通って侵入した大きめの塵埃が速い流動風によってそのままエンジン吸気部に到達して、前記防塵具が早期に詰まるおそれがある。
本発明は上記不具合点を解消することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴構成は、冒頭に記載した草刈機において、前記外気取入口を介して吸入される外気が一定の方向に沿う整流となるように風向きを整える整流部を、前記エンジンに上部側からエアーを吸入する吸気部よりも低位に設け、この整流部の流動方向下手側に、整流部を通過した吸入外気の流動方向に交差し対向する案内面を有して、その吸入外気に含まれる塵埃をエンジンの上部から遠ざけるように下方向きに案内する流動抵抗付与手段を設けてある点にある。
【0005】
【作用】
外気取入口を介して刈草等の塵埃が侵入した場合であっても、外気取入口を介して吸入される空気の流れが一定の方向に沿う整流となるように風向きが整えられ、しかも、整流部をエンジンの上部側からエアーを吸入する吸気部よりも低位に設けた外気取入口での整流部の流動方向下手側に設けられる流動抵抗付与手段が、整流部を通過した吸入外気の流動方向に交差し対向する案内面を有して、その吸入外気に含まれる塵埃をエンジンの上部から遠ざけるように下方向きに案内する機能を有したものであるから、整流状態で流動する風が整流部で方向付けられた流動方向を強制的に変化させられ、この箇所で流動抵抗付与手段の案内面に衝突する前の流動方向への流速が低下することになる。その結果、この箇所において刈草等の比較的重い大きめの塵埃が失速して自重によって下方に落下することになり、エンジン上部の吸気部分まで到達するおそれが少ない。
【0006】
【発明の効果】
従って、エンジンの上部側からエアーを吸入する吸気部よりも低位に設けた整流部で、流入する空気の流れを整えて一定の方向に沿って流動させ、さらに、その風で運ばれてきた塵埃をエンジンの上部から遠ざけるように下方向きに案内する機能を有した流動抵抗付与手段を用いて、大きめの塵埃が下方に落下回収されるようにすることで、外気取入口が早期に詰まる弊害を防止しながら、エンジン吸気部分において刈草等によって早期に詰まりが発生するのを未然防止できるものとなった。
【0007】
【実施例】
以下、実施例を図面に基いて説明する。
図1に草刈機の一例である乗用型芝刈機を示している。この芝刈機は、乗用型走行機体における前後車輪7,8の間の下腹部にリンク機構1を介してモーア2を昇降自在に連結するとともに、機体前部のボンネット3内部にエンジン4を搭載し、このエンジン4の動力がベルト伝動機構5を介してモーア2に供給される一方、ミッションケース6を介して後輪8に動力が供給されるよう伝動系を構成してある。前記ボンネット3は上下2分割構成であって、下部ボンネット3aは機体フレーム9に位置固定状態で取付けてあり、上部ボンネット3bは前部横軸芯周りで揺動開閉自在に設けてある。
【0008】
前記エンジン4は空冷式であってその出力軸を縦方向に沿う姿勢で配備するとともに、エンジン冷却風はエンジン4上部から吸引するよう構成してある。そして、エンジン冷却用の外気取入口は、機体前部側のボンネット3の後部側に連なり、ステアリング操作機構の運転部ステップ10に臨む側を覆う運転部ケース11に形成してある。
【0009】
詳述すると、図2に示すように、下端部がギア式ステアリング操作機構に連係されるステアリング操作軸12を内装した運転部ケース11の、運転部ステップ10に臨む平面視円弧状に設けられる部位11a及び左右両横側部位11bの夫々に、前方下方側に向かう斜め姿勢になるように外気取入口13,14を形成してある。円弧状部位11aに設けられる外気取入口13は、図4、図5に示すように、前記部位11aの横幅方向ほぼ全域に亘って長く形成され、刈芝等の比較的大きい塵埃でも通過可能に広幅に形成してある。そして、外気取入口13のケース内方側には該口の上下両縁に沿って前方下方側に向かう斜め姿勢で風の流動方向を斜め下方側に整流させるための整流用板体15〔整流部の一例〕を連設してある。従って、吸入されたエンジン冷却風は、この外気取入口13を介して前方下方側斜め方向に向かって流動した後、エンジン上部側に向けて吸引されることになる。その結果、刈芝等の比較的大きな塵埃は前方下方側斜め方向に向かって流動する際、自重によって下方側に落下して、エンジン吸気部における防塵網16にまで達するおそれが少なくなるよう構成してある。尚、各板体15の間には適宜箇所に補強リブ17を設けてある。
【0010】
又、左右両横側部位11bに形成される外気取入口14は、図6、図7に示すように、運転部ケース11の当該横側部位11bは下方側ほど横側外方に位置する斜め姿勢に形成されているのに対して、前記円弧状部位11aに設けられる外気取入口13と同一方向の前方下方側に向かう複数のスリットSを上下に重ねて形成するとともに、スリットSの内奥面18を前方側ほぼ機体内方側に離間する方向、即ち、機体前後方向に沿う姿勢に形成し、各スリット間を板体19で仕切ってあり、吸入された外気が前方下方側斜め方向に流動するよう整流作用を発揮すべく構成してある。
【0011】
又、前記各外気取入口13,14の流動方向下手側には、外気取入口13,14を介して整流状態で流入する流動風に対して流動抵抗となる板体20,21〔流動抵抗付与手段の一例〕を縦向き姿勢で配設してある。このように流動抵抗を付与することで、外気取入口13,14を介して外気と共に吸入される刈草等の大きめの塵埃が失速して自重落下し易くなる。そして、運転部ケース11の下端部には、下方側外方からの塵埃の侵入を防止するとともに、落下した塵埃を受止め支持する受け皿23を取り外し自在に配備してある。
【0012】
前記運転部ケース11の上部には、ステアリング操作軸12を回動自在に支持するステアリング支持部22と、各種の操作状況を表示するランプ類や各種操作具が配備される操作パネル部24を設けてあり、図3、図4に示すように、上記運転部ケース11、ステアリング支持部22及び操作パネル部24の夫々は合成樹脂材で一体成型にて構成してある。
【0013】
ステアリングハンドル25は、作業状況に応じて前後に移動調節できるよう構成してある。つまり、図8、図9に示すように、ステアリング操作軸12の下端部にユニバーサルジョイント26を介装し前後揺動自在に設けるとともに、前記ステアリング支持部22に前後方向の揺動を許す長孔27を形成してある。そして、鍔付きの樹脂ブッシュ28によりステアリング操作軸12を回動自在に支持するとともに、この樹脂ブッシュ28が圧入された筒部材29には、左右固定フレーム30,30に形成したガイド溝31に係合案内される摺動案内部32を一体的に設けるとともに、カラー33を介して締付け用レバー34によって各固定フレーム30,30にボルト35で共締め連結される連結部36を一体的に形成してある。そして、筒部材29に形成されるボルト挿通孔37は前後揺動軸芯周りの円弧状の長孔に形成して、締付けレバー34を緩めて長孔範囲内でステアリングハンドル25を前後移動調節して再度レバー34を締め付け固定することでハンドル位置調節を行えるよう構成してある。
又、前記樹脂ブッシュ28の鍔38は、ステアリング操作軸12の前後揺動調節の全範囲においてステアリング支持部22に形成した長孔27が外方に露出しないように覆うことができる長尺に形成してある。
【0014】
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】芝刈機の全体側面図
【図2】運転部ケースの側面図
【図3】樹脂一体化ケースの側面図
【図4】樹脂一体化ケースの後面図
【図5】外気取入口の横断平面図
【図6】外気取入口の横断平面図
【図7】外気取入口の縦断正面図
【図8】ハンドル移動調節部の側面図
【図9】ハンドル移動調節部の正面図
【図10】ステアリング操作軸枢支部分の斜視図
【符号の説明】
3 エンジンボンネット
4 エンジン
10 運転部ステップ
11 運転部ケース
13 外気取入口
15 整流部
20 流動抵抗付与手段
Claims (1)
- 機体前部側のボンネット(3)内部にエンジン(4)を搭載し、このエンジン(4)は上部側からエアーを吸引するよう構成するとともに、前記ボンネット(3)の後部側に連なり、運転部ステップ(10)に臨む側を覆う運転部ケース(11)に、運転部ステップ(10)側から外気を取り入れる外気取入口(13)を形成してある草刈機であって、
前記外気取入口(13)を介して吸入される外気が一定の方向に沿う整流となるように風向きを整える整流部(15)を、前記エンジン(4)に上部側からエアーを吸入する吸気部よりも低位に設け、
この整流部(15)の流動方向下手側に、整流部(15)を通過した吸入外気の流動方向に交差し対向する案内面を有して、その吸入外気に含まれる塵埃をエンジン(4)の上部から遠ざけるように下方向きに案内する流動抵抗付与手段(20)を設けてある草刈機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24404093A JP3555973B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 草刈機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24404093A JP3555973B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 草刈機 |
Publications (2)
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JPH0796754A JPH0796754A (ja) | 1995-04-11 |
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Family
ID=17112824
Family Applications (1)
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JP24404093A Expired - Fee Related JP3555973B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 草刈機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3555973B2 (ja) |
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1993
- 1993-09-30 JP JP24404093A patent/JP3555973B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0796754A (ja) | 1995-04-11 |
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