JP3574283B2 - 田植機のエンジン支持構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、田植機のエンジン支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、機体フレームの上面にエンジンを配置し、同エンジンの複数か所に制振部材の取付部を形成し、同取付部に取付けた制振部材を介してエンジンを機体フレームに取付けた農作業機があり、また、上記エンジンとマフラとは、上記機体フレームに、それぞれ個別に取付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、大重量のエンジンを機体フレーム上面に配置したので、機体の重心が高くなり、走行安定性や操縦性が低下し、更に、エンジンをカバーするボンネットが高くなって、オペレータの前方視界を減ずるという問題がある。
【0004】
また、エンジンに前記制振部材の取付部を形成する必要があり、そのためシリンダブロック等の形状や構造が複雑になって製造コストがかさみ、更に、同一仕様のエンジンであっても、農作業機の機種ごとに異なる形状の制振部材取付部の形成を要して、互換性が乏しくなるという問題がある。
【0005】
また、エンジンとマフラとが、それぞれ個別に機体フレームに取付けられているため、エンジンとマフラとを連通連結する排気管に可撓管等を用いる必要があり、コスト的に不利であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、左右サイドメンバーにより構成した機体フレームの前から順に原動機部、操向ハンドル、座席を配設した自走機体と、その後方に、昇降機構を具備する三点リンク機構を介して連結した植付部とから構成した田植機において、前記原動機部のエンジンを、同エンジンの側面に取付けたエンジン支持枠を介して前記機体フレームに取付けるとともに、同エンジンの後出力軸を機体中心線からオフセット量を設けて偏位させ、かつエンジンのオイルパンを前記機体フレームの下面よりも下方に突出させて配置し、しかも、前記エンジン支持枠は、エンジンの左右側面と、前記機体フレームを構成する左右サイドメンバーとの間にそれぞれ介設した左右エンジン支持枠で構成し、さらに、前記左右エンジン支持枠の一方の中途部からマフラ取付ステーを延設し、同マフラ取付ステーの外側端部に、取付具を介してマフラを取付けたことを特徴とする田植機のエンジン支持構造を提供せんとするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0011】
図1及び図2は、本発明に係る農作業機としての田植機Aを示しており、同田植機Aは、自走機体1と、その後方に昇降機構31を具備する三点リンク機構3を介して連結した植付部4とで構成されている。
【0012】
自走機体1は、機体フレーム11の前後左右側に前後左右車輪12,12,13,13 を配設し、機体フレーム11の上面には、前方から順に原動機部16、操向ハンドル17、座席18を配設しており、原動機部16の内部に配置したエンジンEからの動力を、駆動軸28と、座席18下方の機体フレーム11に取付けたベルト式無段変速機内蔵のミッションケース19と、機体フレーム11後端部下面に配設したリアデフケース20とを介して左右後車輪13,13 に伝達すると共に、上記動力を前記ミッションケース19から、前輪駆動軸21とフロントデフケース22とを介して左右前車輪12,12 に伝達して、田植機Aを駆動するようにしている。
【0013】
また、機体フレーム11と前後左右車輪12,12,13,13 との上方を、原動機部16の左右側に張設した左右ステップ14L,14R と、フロア27と左右リアフェンダ15,15 とでカバーしている。図中、23は変速レバー、24は植付けクラッチレバー、25はクラッチペダル、26はブレーキペダル、40は植付部フレーム、41は苗載台、42はフロート、43は植付ケース、44は植付爪である。
【0014】
三点リンク機構3は、自走機体1と植付部4との間に跨設されており、昇降機構31を連動連結したロアリンク32と、植付部4を前後傾動させるための前後傾動機構33を具備したトップリンク34と、ロアリンク32後端とトップリンク34後端との間に架設したヒッチ35とで構成されており、同ヒッチ35の下部後面に突設した前後方向の枢軸36を介して前記植付部フレーム40を左右傾動自在に枢支し、ヒッチ35の上端部と植付部フレーム40との間に左右傾動機構45を介設して、同左右傾動機構45の作動により、植付部4の左右水平を保持するようにしている。
【0015】
原動機部16は、前述したように、機体フレーム11の前部に配設されており、図3及び図4で示すように、同原動機部16の内部には、前方から後方に向かって、エンジンE、冷却ファンF、ラジエータRを上記の順に配設している。
【0016】
上記エンジンEは、次のようにして機体フレーム11に支持されている。即ち、図5及び図6で示すように、機体フレーム11を断面縦長略矩形状断面の左右サイドメンバ11L,11R で構成し、同左右サイドメンバ11L,11R の間に、エンジンE後部の後出力軸50a を、機体中心線CLの左方にオフセット量50d を設けて偏位させ、かつ、オイルパン51を上記左右サイドメンバ11L,11R の下面よりも下方に突出させてエンジンEを配置している。
【0017】
上記エンジンEは、エンジン支持枠53と、防振ゴム等の制振部材55とを介して機体フレーム11に取付けられている、即ち、エンジンEのシリンダブロック52の左右外側面に、それぞれ左右エンジン支持枠53L,53R の内側面をボルト54を介して取付け、左右エンジン支持枠53L,53R の外側前後端部をそれぞれ制振部材55を介し、左右サイドメンバ11L,11R に突設した制振部材取付台56にて支持させている。
【0018】
上記エンジン支持構造により、エンジン支持部材がエンジンEの下方にないので、エンジンEを可及的最低位置に配置して、機体の低重心化による走行安定性の向上と、後述するボンネットBを低くして前方視界とを向上することができ、また、操向ハンドルコラム57を機体中心線CL上に配置しても、上記後出力軸50a との干渉を回避でき、操向ハンドルコラム57を合理的かつ容易に配設でき、更に、オイルパン51への通風が良くなってエンジンの冷却効率が向上し、潤滑油の劣化を抑制して寿命を延長し、オイルパン51最下部に設けたドレンプラグ51a の着脱が容易になりオイル交換作業が容易になる。
【0019】
特に、上記後出力軸50a のオフセット量50d を、前記ミッションケース19の入力軸29のオフセット量29d よりも小さく設定して、エンジンEの過大なオフセットに起因するボンネット横幅の増加によるオペレータの前方視界の悪化や、重量バランスの悪化を防止している。図中、58はフライホイールである。
【0020】
また、右エンジン支持枠53R の中途部から外側方向にマフラ取付ステー59を突設し、同マフラ取付ステー59の外側端部に、取付具60を介して右ステップ14R の下方に配置したマフラ61を取付けて、エンジンEからマフラ61を離隔することにより、エンジンEの冷却効率を向上させている。
【0021】
上記マフラ61は縦長略円筒形状に形成されており、同マフラ61の外周面から内側方向に前記取付具60を突設し、同マフラ61の前端部とエンジンEの排気マニフォールド62とを排気管63を介して連通し、同マフラ61の後端部を外側方向に開口したテールパイプ64を介して外気に連通している。
【0022】
このように、エンジンEとマフラ61とが右エンジン支持枠53R を介して一体化しているので、エンジンEとマフラ61とが同一振動系に帰属することになり、マフラ61の支持構造と、エンジンEとマフラ61間の連通構造とを、強固かつ簡単にすることができる。
【0023】
また、上記エンジンEの上方には、エンジンEと吸気管65を介してエンジンEに連通連結した略円筒形状のエアクリーナ66を、同エアクリーナ66の長手方向を、機体中心線CLと直交する左右方向に伸延させて配設して、後述するボンネットBの高さを低くすることを可能とし、後述するバイザー78上端縁とオペレータの目とを結ぶ直線よりもボンネットBの上面を低くして、前下方向の視界を良くすると共に、エアクリーナ66の整備性を良くしており、更に、エアクリーナ66に略L字形状に屈折した吸気ダクト67の基端を連通連設して、同吸気ダクト67の吸気開口部67a を前記ラジエータR後方の冷却風吸入側に位置させて充填効率を高めると共に、同吸気ダクト67の吸気開口部67a を前高後低の平面でカットして斜め前下方向に開口させることにより、洗車時の水滴や雨滴の侵入を防止している。
【0024】
冷却ファンFはエンジンEの後側面に回動自在に支持されており、ファンベルト68を介しエンジンEの後出力軸50a で駆動されて、冷却風を後方から吸込み前方へ排出する。
【0025】
ラジエータRは、前記左右サイドメンバ11L,11R の上面間に架設したクロスメンバー69の上面に載設されており、前記冷却ファンFで後方から吸込んだ冷却風が前方に通過する間に、同ラジエータRとエンジンEとの間を循環する冷却水を冷却するようにしている。
【0026】
かかる原動機部16の下半部は、図1〜図4で示すように、機体フレーム11の前端に取付けたバンパー70と、左右ステップ14L,14R と一体の下部カバー71とで下面を除く周囲を囲繞しており、同上半部は上面を含む全周をボンネットBでカバーしている。
【0027】
上記バンパー70は、図3で示すように、バンパー70の下方に設けたバンパー取付軸70a を中心として、実線で示す通常位置から一点鎖線で示す開放位置との間で回動可能であり、同バンパー70の後面とエンジンEの前端部との間に、エンジンEの前出力軸50b に連動連結した洗車用ポンプ72を配設しており、バンパー70を開放し、洗車用ポンプ72にホースを接続して、洗車の用に供することができる。
【0028】
ボンネットBは、図3及び図4で示すように、平面形が略楕円形状の下端縁B3から上方になだらかに膨出した曲面で形成されており、側面視において、前記エンジンEの後部と、ボンネットBのラジエータR直上方位置とを結ぶ前低後高の分割面B4で、着脱容易な前部ボンネットB1と、ボルトナット等を介して半ば機体に固定した後部ボンネットB2とに分割されている。従って、前部ボンネットB1を取外すと、メンテナンス頻度が高いエンジンEの殆ど全部が露出し、一方、メンテナンス頻度が低く回転中は危険な冷却ファンFや高温のラジエータRが後部ボンネットB2でカバーされるので、安全、かつ、容易にエンジンメンテナンスを行うことができる。
【0029】
前部ボンネットB1には、図1〜図3で示すように、前端部に前照灯73を配設し、上部後端縁に後述するバイザー78の下部を嵌入させるための切欠部を形成し、上面に3条の広幅のスリット74よりなる開口面積が大きい排気窓75を形成して、同排気窓75の内側に、網支持体76を介し、ラス網、エキスパンデッドメタルプレート又はパンチングメタルプレート等の開口率が大きい排気網体77を取付けている。従って、ボンネットB内部を後方から前方に流れる冷却排風がスムーズに排出されて冷却効率が向上し、更に、排気窓75の開口面積を大きくしても、従来のように、排気網体をボンネットと一体に構成した場合に比べて、強度及び剛性が高く、製造コストも安価である。
【0030】
後部ボンネットB2には、図1〜図3で示すように、同後部ボンネットB2の上部前端縁に前方に突出した延出部を形成し、同延出部に前端縁にバイザー78を突設した計器盤(図示せず)を配設しており、ラジエータRよりも後方に位置する後部ボンネットB2左右側面に上下2個の冷却風吸入窓79,79 を形成して、各冷却風吸入窓79,79 の裏面に、それぞれ開口率の大きい吸入網体79a,79a を張設している。
【0031】
また、後部ボンネットB2の内部には、前記ラジエータRの前面に、上部を斜め後上方向に屈折させた仕切板82を取付けて、エンジンEと、ラジエータR及び吸気ダクト67の吸気開口部67a とを仕切っており、開放する頻度が低い後部ボンネットB2側に仕切板82を設けたことで、気密性が向上し、更に、前部ボンネットB1内部に配置したエンジンEのメンテナンスの際に仕切板82の着脱を要せず手間が少なくてすむ。
【0032】
仕切板82は、図7で示すように、ラジエータRの上方でラップした上下仕切板82a,82b を結合ネジ83で結合して形成しており、上仕切板82a の下端縁の左右側部と中央左側寄りとに、それぞれ左右ロック支持枠挿通凹部84a,84b と上吸気ダクト挿通凹部85a とを形成し、上記上吸気ダクト挿通凹部85a の対向位置に下吸気ダクト挿通凹部85b を形成して、上下仕切板82a,82b を結合したときに、後述する左右ロック支持枠94,94 と吸気ダクト67とが仕切板82を挿通した状態になるようにして仕切板82の着脱を容易にしている。また、下仕切板82b の上端縁の左右側部に、開閉ロッド挿通孔86を形成している。図中、85c 及び86a はグロメット、88はワイヤハーネス等の挿通孔である。
【0033】
また、図3で示すように、ラジエータRの下端部後面からフロア27の前端部にかけて、側面視略L字形状の下部仕切板87を張設して、冷却排風が下方からラジエータRの後面に回り込むのを防止している。
【0034】
前記前部ボンネットB1はボンネットロック機構90を介し、機体に固定された下部カバー71と後部ボンネットB2とに着脱自在に装着されており、同ボンネットロック機構90は、図8で示すように、前部ボンネットB1後端縁中央の近傍に、補強板91を介して内側方向に突出したロックピン92を突設する一方、機体側には、ボンネットBの内部に、機体に固着した基板93から前方向にパイプ形状のロック支持枠94を架設し、同ロック支持枠94の中途部にロック支持板95を垂設し、同ロック支持板の前端縁下部に斜め前上方向に開口した略U字形状のロックピン挿入凹部96を形成すると共に、同ロック支持板95の外側面にロック軸97を外側方向に突設し、同ロック軸97に外形が略三角形板状のロック板98の中央部を回動自在に枢着し、同ロック板98の前端縁にロック時において、斜め前下方向に開口し、下端縁に上方凸に湾曲した湾曲部99を有する略U字形状のロック凹部100 を形成している。
【0035】
上記ボンネットロック機構90は、前記開閉ロッド挿通孔86を挿通した連動連結部材としての開閉ロッド101 を介し、後部ボンネットB2の後面から後方向に突出したロック開閉操作レバー104 に連動連結している。即ち、前記ロック板98の後端部に仕切板82を挿通した開閉ロッド101 の前端部を回動自在に枢着し、前記基板93の上部を回動自在に挿通した開閉操作軸102 に突設した連動アーム103 の先端に回動自在に枢着し、同開閉操作軸102 に後方向に延出したロック開閉操作レバー104 の基端を固着して、同ロック開閉操作レバー104 の中途部を略へ字形状に屈折させ、その後端部を後部ボンネットB2の後面に形成したスリット105 を介して後方に突出させている。なお、前記連動連結部材にはボーデンケーブルを用いることができる。図中、106 はグリップである。
【0036】
かかる構成により、前部ボンネットB1を取外す際には、ロック開閉操作レバー104 の後端部を一点鎖線で示す位置に上方回動させると、ロック板98が前方上がりに回動してロックを解除すると共に、湾曲部99でロックピン挿入凹部96からロックピン92を斜め前上方向に押し出して、前部ボンネットB1の取外しを容易にすることができる。
【0037】
また、前部ボンネットB1を取付ける際には、ロックピン92を斜め前上方向から前記ロックピン挿入凹部96に押し込むと、同ロックピン92に摺接した湾曲部99により、ロック板98が半ばロック状態になるまで前下がりに回動する。その後、ロック開閉操作レバー104 の後端部を、実線で示す位置に下方回動させると、ロック板98が前下がりに回動して、ロックピン挿入凹部96とロック凹部100 とで、ロックピン92の全周を囲繞した形でロックピン92をロックする。
【0038】
このように、ロック時には、ロックピン92の全周を囲繞した形でロックして、前部ボンネットB1を確実にロックし、また、ロック解除時には、ロックピン92を斜め前上方向に押し出して、前部ボンネットB1の取外しを容易にすることができる。
【0039】
更に、ロック開閉操作レバー104 の後端部を後部ボンネットB2の後面に突出して設けたので、オペレータが座席18に着座したままでロック開閉操作レバー104 を操作でき、同ロック開閉操作レバー104 とロック板98とを、仕切板82を挿通した開閉ロッド101 で連動連結したので、ロック開閉操作レバー104 とボンネットロック部材との連動連結構造を簡単にすることができる。なお、機体の前下部にロック開閉操作レバーがあると、圃場出入の際に同レバーが圃場に突っ込む恐れがある。
【0040】
図4中、110 はバッテリであって、前記右ステップ14R の前端コーナ部111 下面に設けたバッテリ支持枠112 を介して機体に取付けられており、バッテリ110 の端子113,114 の直上方の上記前端コーナ部111 に、それぞれ端子点検孔115,116 を形成している。
【0041】
また、上記右ステップ14R の上面には、ステップマット117 を張設しており、同ステップマット117 には、各端子点検孔115,116 直上方部分のステップマット117 を、部分的にめくり上げるための切込み118,119,120 を形成している。
【0042】
このように、重量が大きいバッテリ110 を、右ステップ14R の前端コーナ部111 に配置したので、機体の前後重量バランスを改善でき、バッテリ110 の端子113,114 直上方に端子点検孔115,116 を形成し、ステップマット117 の各端子点検孔115,116 上方位置に切込み118,119,120 を設けて、各端子点検孔115,116 の直上方のステップマット117 を部分的にめくり上げ可能としているので、機体からバッテリ110 を取外さなくても端子113,114 のメンテナンスや補充電を行うことができ、特に、田植機の場合、年一回しか使用されず長期間の不使用によりバッテリ110 があがっている可能性が大きいが、バッテリ110 を機体に装着したままで補充電を行うことができるので非常に便利である。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば次のような効果を得ることができる。
【0044】
本発明では、左右サイドメンバーにより構成した機体フレームの前から順に原動機部、操向ハンドル、座席を配設した自走機体と、その後方に、昇降機構を具備する三点リンク機構を介して連結した植付部とから構成した田植機において、前記原動機部のエンジンを、同エンジンの側面に取付けたエンジン支持枠を介して前記機体フレームに取付けるとともに、同エンジンの後出力軸を機体中心線からオフセット量を設けて偏位させ、かつエンジンのオイルパンを前記機体フレームの下面よりも下方に突出させて配置し、しかも、前記エンジン支持枠は、エンジンの左右側面と、前記機体フレームを構成する左右サイドメンバーとの間にそれぞれ介設した左右エンジン支持枠で構成し、さらに、前記左右エンジン支持枠の一方の中途部からマフラ取付ステーを延設し、同マフラ取付ステーの外側端部に、取付具を介してマフラを取付けた構成としている。
【0045】
したがって、エンジン支持部材取付部の形成を要せず、エンジンの形状や構造が簡単になり、さらに、エンジン支持枠の交換により、多機種の農作業機に搭載できるようになってエンジンの互換性が向上して、コスト低減に貢献することができる。また、エンジン支持部材がエンジンの下方にないので、エンジンを可及的最低位置に配置して、機体の低重心化による走行安定性の向上と、ボンネットを低くして前方視界とを向上することができ、また、操向ハンドルコラムを機体中心線上に配置しても、後出力軸との干渉を回避でき、操向ハンドルコラムを合理的かつ容易に配設でき、さらに、オイルパンへの通風が良くなってエンジンの冷却効率が向上し、潤滑油の劣化を抑制して寿命を延長し、オイルパン最下部に設けたドレンプラグの着脱が容易になりオイル交換作業が容易になる。
【0046】
しかも、エンジンとマフラとが同一振動系に帰属して相対位置が変更しないので、可撓管等の使用を要せずエンジンとマフラとの連通連結構造を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る農作業機(田植機)の全体側面図。
【図2】同平面図。
【図3】原動機部の一部切断側面図。
【図4】同一部切断平面図。
【図5】エンジン支持枠の平面図
【図6】エンジンの一部切断正面図。
【図7】仕切板の正面図。
【図8】ボンネットロック機構の側面図。
【符号の説明】
A 農作業機
E エンジン
11 機体フレーム
11L 左サイドメンバー
11R 右サイドメンバー
53 エンジン支持枠
53L 左エンジン支持枠
53R 左エンジン支持枠
59 マフラ取付ステー
61 マフラ

Claims (1)

  1. 左右サイドメンバー (11L)(11R) により構成した機体フレーム (11) の前から順に原動機部 (16) 、操向ハンドル (17) 、座席 (18) を配設した自走機体 (1) と、その後方に、昇降機構 (31) を具備する三点リンク機構 (3) を介して連結した植付部 (4) とから構成した田植機 (A) において、
    前記原動機部 (16) エンジン(E)を、同エンジン(E)の側面に取付けたエンジン支持枠(53)を介して前記機体フレーム(11)に取付けるとともに、同エンジン (E) の後出力軸 (50a) を機体中心線 (CL) からオフセット量 (50d) を設けて偏位させ、かつエンジン (E) のオイルパン (51) を前記機体フレーム (11) の下面よりも下方に突出させて配置し、
    しかも、前記エンジン支持枠 (53) は、エンジン (E) の左右側面と、前記機体フレーム (11) を構成する左右サイドメンバー (11L)(11R) との間にそれぞれ介設した左右エンジン支持枠 (53L)(53R) で構成し、さらに、前記左右エンジン支持枠 (53L)(53R) の一方の中途部からマフラ取付ステー (59) を延設し、同マフラ取付ステー (59) の外側端部に、取付具 (60) を介してマフラ (61) を取付けたことを特徴とする田植機のエンジン支持構造。
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