JP3480024B2 - 車両の補機配設構造 - Google Patents

車両の補機配設構造

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JP3480024B2 JP01910594A JP1910594A JP3480024B2 JP 3480024 B2 JP3480024 B2 JP 3480024B2 JP 01910594 A JP01910594 A JP 01910594A JP 1910594 A JP1910594 A JP 1910594A JP 3480024 B2 JP3480024 B2 JP 3480024B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の補機配設構造に
関し、特に、車室内に凸設されたトンネル部内に、エン
ジンの少なくとも一部を配設した車両の補機配設構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の走行特性を向上させるために、動
力性能の向上、軽量化、操舵時に発生するヨー慣性モー
メントの最小化、前後軸に対する重量配分の適性化等の
手法が知られており、特に、ヨー慣性モーメントの最小
化および前後軸に対する重量配分の適性化のために、エ
ンジンを車体の中央部に搭載する、いわゆるミッドシッ
プ方式と呼ばれるエンジン配設構造が、従来より種々提
案されている。
【0003】ところで、一般のミッドシップタイプのエ
ンジン配設構造を有する車両では、エンジンを運転席の
後方において左右中央位置に配置しているため、荷室を
設けるスペースがなく、低いCD値(空気抵抗係数)を
得るためのスラントノーズ化と相俟って、荷物収容性が
完全に犠牲となっていた。したがって、運動性能は優れ
ているものの、レイアウト性が劣り、実用性の点で問題
があった。
【0004】そこで、例えば特開平5−85195号公
報に開示された「自動車のエンジンユニット配置構造」
では、ツーシータ(2人乗り)の車両において、エンジ
ンユニットを、前輪の後方において車体の左右中心線に
対して運転席側とは反対側に片寄せた状態で前後車軸間
に縦置きに配置することにより、運動性能の向上ととも
に、レイアウト性の向上を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の構成では、エンジンユニットを車室内に配置す
るために、エンジンユニットをパネルで覆う必要があ
り、このため、車体フロア上にトンネル部を設ける必要
があるが、広い車室空間を確保ためにトンネル部を小さ
くすると、エンジン補機の配設に制約を伴うものであ
る。
【0006】また、例えば、スターティングモータ等の
補機は、エンジンに近接して配置する必要があるため、
このような補機の存在が、トンネル部をコンパクトにす
るための障害になっていた。
【0007】そこで、本発明は、一般にスポーツカーと
呼ばれる種類の車両のうちでミッドシップタイプのエン
ジン配設構造を有する車両において、低重心、低車高、
低ヨー慣性モーメントのレイアウトを極めてコンパクト
な構成をもって達成することを可能にするとともに、そ
のような構成を有する車両に好適な補機配設構造を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、車室内のフロ
アパネルの中央部にトンネル部が凸設され、エンジン
が、運転姿勢にあるドライバの下半身の側方に存在する
態様で上記トンネル部内に配設され、上記ドライバの膝
の下方に補機が配設されてなり、上記エンジンの側壁に
はスパークプラグが取り付けられ、上記エンジンが、車
体正面から視て側方へ傾斜して車体に取り付けられ、該
傾斜によって上記エンジンの下方に生じた空間に、上記
補機が配設されてなり、上記トンネル部の外壁の側部の
上部における上記スパークプラグの位置に対応する部分
には、サービスホールが形成され、上記サービスホール
を覆う蓋板が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0009】上記補機はスターティングモータおよび/
または、排気浄化用の触媒コンバータよりなり、エンジ
ンの一側にスターティングモータが、他側に触媒コンバ
ータが配設されてなることが好ましい。
【0010】さらに、本発明の他の態様によれば、この
エンジンの下方に生じた空間に配設される補機は、例え
ば、オイルクーラと、該オイルクーラの後方に配設され
たエアポンプとよりなる。
【0011】
【作用および発明の効果】本発明によれば、エンジンが
車室内に凸設されたトンネル部内に配設され、スターテ
ィングモータのような補機が上記トンネル部内において
ドライバの膝の下方に配設されているので、該補機をト
ンネル部内に収容するための膨出部が該トンネル部の側
壁に形成された場合でも、ドライバのペダル操作に支障
を与えるおそれがないものである。
【0012】さらに、上記エンジンを、車体正面から視
て側方へ傾斜して車体に取り付け、該傾斜によって上記
エンジンの下方に生じた空間に、補機を配設したことに
より、空間の有効利用を図ることができる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例について説明する。
【0014】図1ないし図3は本発明の第1実施例が適
用される車両の構成を示す図であり、図1は概略的側面
図、図2は概略的平面図、図3は透視的拡大正面図であ
る。
【0015】この車両は、縦置きエンジンを含むパワー
ユニットを前後輪車軸の間に配設したミッドシップタイ
プのエンジン配設構造を有する小型ツーシータ(2人乗
り)クーペとして構成され、図中、1は車体、8はエン
ジン、11は前輪、12は後輪であり、これら参照番号
に付したRは右輪、Lは左輪を意味する。また、以下の
説明では、左右を識別するために、必要に応じて適宜参
照番号に、右についてはRを、左についてはLを付すこ
とにする。なお、全図を通じて同一符号は同一対象物を
示す。
【0016】図において、車体1は、スラントノーズ化
されたノーズ部の内部空間2と、その後方の車室3とが
ダッシュパネル4により区画され、車体後部には荷室5
が形成され、車室3内のフロアパネル6上には、図3に
示されているように、ダッシュパネル4の車幅方向のほ
ぼ中心部位から後方に延び、かつノーズ部の内部空間2
に連通するトンネル部7が凸設されている。そして、こ
のトンネル部7内に、出力軸の延長方向を車体1の前後
方向とするエンジン8が配設されている。
【0017】エンジン8は、オイルパンを省いてドライ
サンプ潤滑方式を採用した、2ローター・ロータリピス
トンエンジンよりなり、エンジン8の下面は、オイルパ
ンの代わりに平坦なクロージングプレート8bによって
閉塞されていて、その分だけ、エンジン8の全高が低く
構成されている。そして、エンジン8の前端には、該エ
ンジン8の前端に取り付けられたオイルポンプ等を覆う
エンジンカバー8aが設けられ、エンジン8の後端に
は、クラッチハウジング9が、該ハウジング9の前端に
一体に形成された取付フランジ9aを介して剛結合され
ている。さらに、クラッチハウジング9の後端には、ト
ランスミッションハウジング10が一体に剛結合されて
いる。クラッチハウジング9およびトランスミッション
ハウジング10も、エンジン8とともにトンネル部7内
に配設されている。
【0018】また、トランスミッションハウジング10
は、従来の構成と同様に、その後部に一体に形成されて
後方に延長されたエクステンションハウジング13を備
えているが、本実施例では、このエクステンションハウ
ジング13からさらに後方へ延びる管状の延長部13a
が一体に形成され、かつこの延長部13aの後端が後輪
差動歯車装置(ディファレンシャル)のハウジング14
に剛結合されている。そして、トランスミッションの出
力軸(図示は省略)が後方へ延長されて、上記延長部1
3a内を通って後輪差動歯車装置の入力軸(図示は省
略)に連結されていることにより、エンジン8、クラッ
チハウジング9、トランスミッションハウジング10お
よび後輪差動歯車装置のハウジング14が一体に剛結合
されたパワートレイン15を構成している。
【0019】運転席および助手席は、車室3内において
上記トンネル部7の両側に配設されているが、図1にお
いては、運転席または助手席のシートバック16のみが
示され、かつ運転姿勢にあるドライバの胴部17および
下半身18がハッチングを施した仮想線で示されてい
る。そして、図1から明らかなように、運転姿勢にある
ドライバの下半身18と、トンネル部7とが、車体1の
側方から視てオーバーラップした状態にある。
【0020】なお、図2および図3においては、運転席
がトンネル部7の左方に設けられ、ステアリング19、
フットレスト20、クラッチペダル21、ブレーキペダ
ル22、アクセルペダル23がトンネル部7の左方に配
置された左ハンドル車が示されているが、本実施例が適
用される車両のエンジン配設構造は、右ハンドル車にも
適用可能である。
【0021】上記パワートレイン15は、エンジン8の
前部の両側2箇所と、後輪差動歯車装置のハウジング1
4の両側2箇所の4箇所において、車体フレームに防振
ラバーを介してマウントされている。
【0022】すなわち、図4および図5に示されている
ように、車体1のノーズ部には、左右1対のフロントサ
イドフレーム24L、24Rが車体前後方向に延長して
設けられ、フロントサイドフレーム24L、24Rは、
それらの後端より若干前方の部位において、クロスメン
バ25により互いに連結されている。このクロスメンバ
25は、車体前後方向に所定の間隔を置いて車幅方向に
延びる後方部材25aおよび前方部材25bと、両部材
25a、25b間を連結する左右の連結部材25cL、
25cRとによって梯子状に形成されている。そして、
前方部材25bの左右端に、アッパーアーム35L、3
5Rおよびロアアーム36L、36Rを備えたダブルウ
イッシュボーン形式の前輪サスペンション装置(図3参
照)のロアアーム36L、36Rの基部の前端部36b
がそれぞれ揺動自在に取り付けられ、後方部材25aの
左右端に、上記ロアアーム36L、36Rの基部の後端
部36aがそれぞれ揺動自在に取り付けられている。
【0023】また、後方部材25aとフロントサイドフ
レーム24L、24Rの後端との間に、エンジンマウン
ト用メンバ26L、26Rが斜めに橋架され、これらメ
ンバ26L、26R上に、エンジン8の前部の両側壁に
一体に突設されたエンジンマウント用ブラケット37
L、37Rが防振ラバー27L、27Rを介して取り付
けられている。上記エンジンマウント用メンバ26L、
26Rは、クロスメンバ25の後方部材25aおよび各
フロントサイドフレーム24L、24Rに対して着脱可
能に取り付けられており、これによって、エンジン8を
前輪サスペンション装置に関係なく車体1から取り外す
ことを可能にして、サービス性を向上させている。
【0024】さらに、左右のフロントサイドフレーム2
4L、24Rの後端と、車体中央部の左右サイドフレー
ムを構成するサイドシル28L、28Rの前端とは、車
幅方向に延びる閉断面状のトルクボックス29L、29
Rによりそれぞれ連結されている。
【0025】一方、サイドシル28L、28Rの後端
は、図2に示されているように、クロスメンバ30によ
り連結され、さらに、このクロスメンバ30に前端を連
結されて後方へ延びる左右のリヤサイドフレーム31
L、31Rが設けられ、これらリヤサイドフレーム31
L、31R間を連結するクロスメンバ32上に、後輪差
動歯車装置のハウジング14が防振ラバー(図示は省
略)を介して取り付けられている。後輪差動歯車装置の
ハウジング14の上方には、燃料タンク34がこのハウ
ジング14を跨ぐように配設されている。
【0026】本実施例に採用されているエンジン8はロ
ータリピストンエンジンであるため、その吸気管41お
よび排気管42が、排気管42の導出位置を吸気管41
の導出位置よりも下方にした態様で、ともにエンジン8
の右側面に取り付けられている。そして、各気筒につき
2本ずつ設けられていて計4本の吸気管41がエンジン
8から車体ノーズ部の内部空間2に向かって前方に導出
され、排気管42はエンジン8から後方へ導出されてい
る。
【0027】4本の吸気管41の前端部は、エンジン8
の回転数に応じて吸気管長を切り替えて、共鳴過給効果
を発生させるための切替えバルブを備えたバルブチャン
バ43(車体ノーズ部の内部空間2に設けられている)
に連結され、図5に示されているように、車体ノーズ部
の前端の吸気ダクト44から導入された吸気は、ノーズ
部の内部空間2内に配設されたエアクリーナ45および
サージタンク46を経て上記バルブチャンバ43に供給
されるように構成されている。また、車体ノーズ部の内
部空間2内には、ラジエータ50が前傾して設けられて
おり、スラントノーズ化を可能にしている。
【0028】一方、排気管42からエンジン8の後方へ
導出された排気は、プレキャタリスト(前置触媒コンバ
ータ)47およびメインキャタリスト(主触媒コンバー
タ)48を通過して浄化されてから左右に分岐され、左
右のサイレンサ49L、49Rを経て、車外に放出され
るようになっている。
【0029】次に、エンジン8の前方において車体ノー
ズ部の内部空間2に配設されてエンジン8により駆動さ
れる補機類の支持および駆動構造を、図6ないし図8を
参照して説明する。
【0030】上記補機類は、図4に仮想線Aで示されて
いるように、エンジン8の前方に配置されている。すな
わち、エンジン8の前面には、補機マウント用ブラケッ
ト51が、一方のエンジンマウント用ブラケット37L
およびエンジンカバー8aに固定された態様で取り付け
られ、この補機マウント用ブラケット51に、オルタネ
ータ52、エアコン用コンプレッサ53、パワーステア
リング用オイルポンプ54等の、エンジン8によりベル
トを介して駆動される補機類が各回転軸を後方に向け
て、すなわちエンジン8側に向けて支持されているとと
もに、これら補機類の回転軸にそれぞれドリブンプーリ
52a〜54aが取り付けられている。
【0031】一方、エンジン8のエキセントリックシャ
フト55の前端はエンジンカバー8aを貫通して車体ノ
ーズ部の内部空間2に突出しており、このエキセントリ
ックシャフト8bの前端にドライブプーリ55aが取り
付けられている。そして、このドライブプーリ55a
と、エンジンカバー8aを貫通して前方に突出するウォ
ータポンプの回転軸56に取り付けられたドリブンプー
リ56aと、エンジンカバー8aに回転自在に取り付け
られたアイドラ57と、上記補機類52〜54のドリブ
ンプーリ52a〜54aとの間に1本のベルト58が懸
装されて、いわゆるサーペンタイン式のベルトドライブ
機構が構成されている。
【0032】なお、補機マウント用ブラケット51に支
持されている補機類52〜54の間には、ドライブプー
リ55aおよびアイドラ57に対応する領域に空間が存
在するので、この空間に、例えば電動式のエアポンプ5
9が取り付けられている。
【0033】図9ないし図11は、トンネル部7内に配
設される補機の配設構造を示す側面図、平面図および正
面図である。
【0034】この場合の補機は、マグネットスイッチ6
1を備えたスターティングモータ(セルモータ)62
と、排気系の上流側に介装される触媒コンバータである
プレキャタリスト47(前述)とよりなり、スターティ
ングモータ62はパワーユニット15の左側に、プレキ
ャタリスト47はパワーユニット15の右側に、それぞ
れ側方に張り出した状態で配設される。そのため、スタ
ーティングモータ62およびプレキャタリスト47の配
設位置におけるトンネル部7の側壁は、図11に符号C
で示されているように、車室3側に膨出されている。
【0035】前述のように、トンネル部7内において、
クラッチハウジング9およびトランスミッションハウジ
ング10がエンジン8の後方に連結されてパワーユニッ
ト15を構成しているが、スターティングモータ62
は、クラッチハウジング9およびトランスミッションハ
ウジング10の双方に跨がった位置においてパワーユニ
ット15取り付けられている。なお、本実施例はマニュ
アルトランスミッションを備えた車両の場合であるが、
オートマチックトランスミッションを備えた車両におい
ては、スターティングモータ62がオートマチックトラ
ンスミッションのハウジングの側壁に取り付けられるこ
とになる。
【0036】そして、スターティングモータ62が設け
られる位置は、図9〜図11から明らかなように、ステ
アリングハンドル19、アクセルペダル23およびブレ
ーキペダル22をトンネル部7の左方(図11では右
方)に配置した左ハンドル車においては、運転席に着座
したドライバの右足の膝の下方であり、スターティング
モータ62のためにトンネル部7の側壁に膨出部Cが形
成されていても、ドライバの右足によるアクセルペダル
23の操作に支障がないように考慮されている。一方、
右ハンドル車の場合は、プレキャタリスト47の配設位
置が、ドライバの左足の膝の下方となる。
【0037】ところで、本実施例においては、エンジン
8が、オイルパンを省いてドライサンプ潤滑方式を採用
した、2ローター・ロータリピストンエンジンよりなる
ため、2つのローターハウジング8c、8dの左側壁に
は、それぞれ2本のスパークプラグ63が取り付けられ
ている。そのため、トンネル部7の左側壁(図11では
右側壁)には、スパークプラグ63へアクセスするため
のサービスホール64が開けられており、かつこのサー
ビスホール64を着脱自在に覆う蓋板65が設けられて
いる。そして、この蓋板65の車室3側の面上に、クッ
ション材75が取り付けられていて、上記蓋体65が、
コーナリング時の乗員の足を支えるフットホルダとして
機能するようになっている。なお、図11に符号66で
示されているのは、トンネル部7の外面および床面を覆
う断熱・遮音材である。
【0038】以上が本発明の第1実施例の構成である
が、本実施例によれば、エンジン8が、オイルパンを省
いてドライサンプ潤滑方式を採用した、2ローター・ロ
ータリピストンエンジンよりなり、しかも、エンジン8
で駆動される補機類を、エンジン8の前部に取り付けた
態様で車体ノーズ部の内部空間2に収容したことによっ
て、エンジン8の前面投影面積が極めて小さいものとな
り、これによって、エンジン8、クラッチおよびトラン
スミッションからなるパワーユニットを、車室3のフロ
アパネル6上に凸設されたトンネル部7内に配設するこ
とを可能にしている。したがって、車体前後長を短縮で
きるとともに、低重心、低車高、低ヨー慣性モーメント
のレイアウトを極めてコンパクトな構成をもって達成す
ることができる。
【0039】また、上記パワーユニットを車室3内に収
容したことにより、低CDと高ダウンフォースとを両立
させたスラントノーズを実現でき、しかも十分な荷室容
積を確保することが可能になった。
【0040】さらに、小型、軽量な車体でありながら、
パワーユニットが存在しない車体ノーズ部が正面衝突に
対する十分なクラッシャブルゾーンとして機能すること
になり、安全性も確保されている。
【0041】特に、本実施例においては、スターティン
グモータ62およびプレキャタリスト47のような補機
を、着座姿勢にあるドライバの膝の下方に配設している
ので、ドライバのペダル操作に何等の支障をも与えるこ
となしに、補機をトンネル部7内にエンジン8とともに
コンパクトに配設することが可能になる。
【0042】次に、本発明の第2実施例の構成を、図1
2ないし図14に基づいて説明する。本実施例では、図
12の正面図から明らかなように、車体1の正面から視
て、エンジン8が右側(図12では左側)に角度θ(図
12では約30°)だけ傾斜して車体1に搭載されてお
り、これによってエンジン8のクロージングプレート8
aの下方に生じた空間に補機が配設されている。
【0043】この場合の補機は、エンジン8のオイルク
ーラ(またはオートマチックトランスミッションオイル
クーラ)67と、プレキャタリスト47の排気浄化能力
向上のために、プレキャタリスト47の上流側にエアを
供給する電動式エアポンプ68とよりなり、エアポンプ
68はオイルクーラ67の背後に配設されている。エア
ポンプ68と排気系の間には、エンジン8の下方におい
て車幅方向に延びるエアパイプ69が接続され、また、
エアポンプ68の背後には、消音器70が短いエアパイ
プ71を介して接続されている。
【0044】本実施例によっても、補機をトンネル部7
内にエンジン8とともにコンパクトに配設することが可
能になる。
【0045】なお、上述の第1および第2実施例では、
エンジン8の全部が完全にトンネル部7内に収容されて
いるが、エンジン8の前端部を僅かにノーズ部の内部空
間2に突出させた構成であっても、上述の実施例と同様
の効果を奏し得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる車両の概略的側面
【図2】同 概略的平面図
【図3】同 透視的拡大正面図
【図4】同 エンジン前部のマウント構造を示す拡大平
面図
【図5】同 車体前部の構成を示す側面図
【図6】同 エンジン前方における補機配設構造の1例
を示す拡大平面図
【図7】同 正面図
【図8】同 斜視図
【図9】同 エンジン後方における補機配設構造を示す
拡大側面図
【図10】同 平面図
【図11】同 正面図
【図12】本発明の第2実施例の構成を示す正面図
【図13】同 平面図
【図14】同 側面図
【符号の説明】
1 車体 2 ノーズ部の内部空間 3 車室 4 ダッシュパネル 5 荷室 7 トンネル部 8 エンジン 9 クラッチハウジング 10 トランスミッションハウジング 11 前輪 12 後輪 14 後輪差動歯車装置のハウジング 15 パワートレイン 24L、24R フロントサイドフレーム 25 クロスメンバ 27L、27R エンジンマウント用防振ラバー 28L、28R サイドシル 29L、29R トルクボックス 35L、35R アッパーアーム 36L、36R ロアアーム 41 吸気管 42 排気管 43 バルブチャンバ 45 エアクリーナ 46 サージタンク 47 プレキャタリスト 62 スターティングモータ 63 スパークプラグ 64 サービスホール 65 蓋板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 智博 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−96452(JP,A) 特開 平5−179985(JP,A) 特開 昭63−240480(JP,A) 実開 平4−87338(JP,U) 実開 平1−126885(JP,U) 実開 平3−60129(JP,U) 実開 平2−5385(JP,U) 実開 平4−86586(JP,U) 実開 昭61−46232(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 5/02 B62D 25/20 F02B 67/00 F02B 67/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内のフロアパネルの中央部にトンネ
    ル部が凸設され、エンジンが、運転姿勢にあるドライバ
    の下半身の側方に存在する態様で上記トンネル部内に配
    設され、上記ドライバの膝の下方に補機が配設されてな
    り、 上記エンジンの側壁にはスパークプラグが取り付けら
    れ、 上記エンジンが、車体正面から視て側方へ傾斜して車体
    に取り付けられ、該傾斜によって上記エンジンの下方に
    生じた空間に、上記補機が配設されてなり、 上記トンネル部の外壁の側部の上部における上記スパー
    クプラグの位置に対応する部分には、サービスホールが
    形成され、 上記サービスホールを覆う蓋板が設けられている ことを
    特徴とする車両の補機配設構造。
  2. 【請求項2】 上記補機がスターティングモータよりな
    ることを特徴とする請求項1に記載の車両の補機配設構
    造。
  3. 【請求項3】 上記補機が、排気浄化用の触媒コンバー
    タよりなることを特徴とする請求項1または2に記載の
    車両の補機配設構造
  4. 【請求項4】 上記エンジンの一側にスターティングモ
    ータが、他側に触媒コンバータが配設されてなることを
    特徴とする請求項1に記載の車両の補機配設構造。
  5. 【請求項5】 上記補機が、オイルクーラと、該オイル
    クーラの後方に配設されたエアポンプよりなることを特
    徴とする請求項1に記載の車両の補機配設構造。
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