JP3477788B2 - 車両のエンジン補機配設構造 - Google Patents

車両のエンジン補機配設構造

Info

Publication number
JP3477788B2
JP3477788B2 JP01910294A JP1910294A JP3477788B2 JP 3477788 B2 JP3477788 B2 JP 3477788B2 JP 01910294 A JP01910294 A JP 01910294A JP 1910294 A JP1910294 A JP 1910294A JP 3477788 B2 JP3477788 B2 JP 3477788B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
vehicle
accessory
vehicle body
passenger compartment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP01910294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07228154A (ja
Inventor
功 任田
誠一 辻
潔 櫻井
智博 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP01910294A priority Critical patent/JP3477788B2/ja
Publication of JPH07228154A publication Critical patent/JPH07228154A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3477788B2 publication Critical patent/JP3477788B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のエンジン補機配
設構造に関し、特に、ミッドシップタイプのエンジン配
設構造を有する車両のエンジン補機配設構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】車両の走行特性を向上させるために、動
力性能の向上、軽量化、操舵時に発生するヨー慣性モー
メントの最小化、前後軸に対する重量配分の適性化等の
手法が知られており、特に、ヨー慣性モーメントの最小
化および前後軸に対する重量配分の適性化のために、重
量物であるエンジンを車体の中央部に搭載する、ミッド
シップタイプと呼ばれるエンジン配設構造が、従来より
種々提案されている。
【0003】ところで、一般のミッドシップタイプのエ
ンジン配設構造を有する車両では、エンジンを運転席の
後方において左右中央位置に配置しているため、荷室を
設けるスペースがなく、低いCD値(空気抵抗係数)を
得るためのスラントノーズ化と相俟って、荷物収容性が
完全に犠牲となっていた。したがって、運動性能は優れ
ているものの、レイアウト性が劣り、実用性の点で問題
があった。
【0004】そこで、例えば特開平5−85195号公
報に開示された「自動車のエンジンユニット配置構造」
では、エンジンユニットを、車室内における運転席の側
方に縦置きに配置することにより、運動性能の向上とと
もに、レイアウト性の向上を図っている。
【0005】ところが、エンジンを車室内に配設した場
合、エンジンと車室とを隔離するために、エンジンを収
容するためのトンネル部を車室のフロア上に凸設する必
要がある。そして、このトンネル部は、エンジンの周辺
に補機類が配設されるために、かなり容積の大きいもの
となり、車室空間を狭くする欠点があった。
【0006】この問題を解決するために、例えば実開昭
63−159322号公報に開示された「ミッドシップ
型パワープラント」では、エンジンを座席の下方に配置
するとともに、補機類をエンジンから分離して前輪車軸
近傍またはその前方において車体に支承させ、例えばプ
ロペラシャフトのような伝動手段を介してエンジンによ
り補機類を駆動するように構成することにより、車室空
間の拡張を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にエン
ジンは、その振動が車体に伝達されるのを防止すべく、
防振ラバーを介して車体に取り付けられているため、始
動時、アイドル運転時あるいは加速時には、慣性による
揺動を発生する。したがって、補機類をエンジンから分
離して車体に支承させ、プロペラシャフトのような伝動
手段を介してエンジンにより補機類を駆動するように構
成した場合、上記プロペラシャフトの途中に、上記エン
ジンの揺動を吸収する手段、例えばユニバーサルジョイ
ントを設けることが必要になる。
【0008】しかしながら、このような補配設構造
は、エンジンと補機類との間の距離が短い場合には、ユ
ニバーサルジョイントによってエンジンの揺動を吸収す
ることは困難なため、補機類をエンジンの前方に近接し
て配置する場合には不向きである。
【0009】そこで、本発明は、ミッドシップタイプの
エンジン配設構造を有する車両において、車室内に配設
されたエンジンの前方に補機類を近接して配置する場合
に好適な補機配設構造を提供することを主たる目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による車両の補機
配設構造は、車室とその前方のノーズ部の内部空間とが
ダッシュパネルにより区画され、0上記車室内にエンジ
ンが配設され、該エンジンの前面を覆うフロントカバー
に、上記ノーズ部の内部空間まで延出された補機取付け
部が一体に形成され、該補機取付け部上に、上記エンジ
ンにより駆動される補機類が配設され、補機取付け部内
には、エンジン吸気系のサージタンクが一体に形成され
てなることを特徴とする。
【0011】この場合、上記補機類は、それらの回転軸
にそれぞれ固定されたドリブンプーリを前方に向けた態
様で上記補機取付け部上に配設され、該補機取付け部内
を貫通して前方に突出する駆動軸にドライブプーリが固
定され、上記ドリブンプーリが、上記ドライブプーリと
上記ドリブンプーリとの間に懸装された単一のベルトを
介して駆動される。
【0012】
【作用および発明の効果】本発明によれば、エンジンで
駆動される補機類が、エンジンの前部に取り付けられた
態様で、車体ノーズ部の内部空間に配設されているの
で、エンジンの前面投影面積が小さくなる。したがっ
て、車室内にトンネル部を凸設し、このトンネル部内に
エンジンを配設する場合であっても、十分な車室空間を
確保することができる。
【0013】また、エンジンカバーの補機取付け部内
に、エンジン吸気系のサージタンクを設けることによ
り、車体ノーズ部の内部空間に吸気系をコンパクトに配
置することができる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例について説明する。
【0015】図1はエンジンの配設構造の参考例を適用
した車両の概略的側面図、図2はその側面図、図3は透
視的拡大正面図である。
【0016】この車両は、縦置きエンジンを含むパワー
ユニットを前後輪車軸の間に配設したミッドシップタイ
プのエンジン配設構造を有する小型ツーシータ(2人乗
り)クーペとして構成され、図中、1は車体、8はエン
ジン、11は前輪、12は後輪であり、これら参照番号
に付したRは右輪、Lは左輪を意味する。また、以下の
説明では、左右を識別するために、必要に応じて適宜参
照番号に、右についてはRを、左についてはLを付すこ
とにする。なお、全図を通じて同一符号は同一対象物を
示す。
【0017】図において、車体1は、スラントノーズ化
されたノーズ部の内部空間2と、その後方の車室3とが
ダッシュパネル4により区画され、車体後部には荷室5
が形成され、車室3内のフロアパネル6上には、図3に
示されているように、ダッシュパネル4の車幅方向のほ
ぼ中心部位から後方に延び、かつノーズ部の内部空間2
に連通するトンネル部7が凸設されている。そして、こ
のトンネル部7内に、出力軸の延長方向を車体1の前後
方向とするエンジン8が配設されている。
【0018】エンジン8は、オイルパンを省いてドライ
サンプ潤滑方式を採用した、2ローター・ロータリピス
トンエンジンよりなり、エンジン8の下面は、オイルパ
ンの代わりに平坦なクロータジングプレート8bによっ
て閉塞されており、その分だけ、エンジン8の全高が低
く構成されている。そして、エンジン8の前端には、該
エンジン8の前端に取り付けられたオイルポンプ等を覆
うエンジンカバー8aが設けられ、エンジン8の後端に
は、クラッチハウジング9が、該ハウジング9の前端に
一体に形成された取付フランジ9aを介して剛結合され
ている。さらに、クラッチハウジング9の後端には、ト
ランスミッションハウジング10が一体に剛結合されて
いる。クラッチハウジング9およびトランスミッション
ハウジング10も、エンジン8とともにトンネル部7内
に配設されている。
【0019】また、トランスミッションハウジング10
は、従来の構成と同様に、その後部に一体に形成されて
後方に延長されたエクステンションハウジング13を備
えているが、本参考例では、このエクステンションハウ
ジング13からさらに後方へ延びる管状の延長部13a
が一体に形成され、かつこの延長部13aの後端が後輪
差動歯車装置(ディファレンシャル)のハウジング14
に剛結合されている。そして、トランスミッションの出
力軸(図示は省略)が後方へ延長されて、上記延長部1
3a内を通って後輪差動歯車装置の入力軸(図示は省
略)に連結されていることにより、エンジン8、クラッ
チハウジング9、トランスミッションハウジング10お
よび後輪差動歯車装置のハウジング14が一体に剛結合
されたパワートレイン15を構成している。
【0020】運転席および助手席は、車室3内において
上記トンネル部7の両側に配設されているが、図1にお
いては、運転席または助手席のシートバック16のみが
示され、かつ運転姿勢にあるドライバの胴部17および
下半身18がハッチングを施した仮想線で示されてい
る。そして、図1から明らかなように、運転姿勢にある
ドライバの下半身18と、トンネル部7とが、車体1の
側方から視てオーバーラップした状態にある。
【0021】なお、図2および図3においては、運転席
がトンネル部7の左方に設けられ、ステアリング19、
フットレスト20、クラッチペダル21、ブレーキペダ
ル22、アクセルペダル23がトンネル部7の左方に配
置された左ハンドル車が示されているが、本参考例が適
用される車両のエンジン配設構造は、右ハンドル車にも
適用可能である。
【0022】上記パワートレイン15は、エンジン8の
前部の両側2箇所と、後輪差動歯車装置のハウジング1
4の両側2箇所の4箇所において、車体フレームに防振
ラバーを介してマウントされている。
【0023】すなわち、図4および図5に示されている
ように、車体1のノーズ部には、左右1対のフロントサ
イドフレーム24L、24Rが車体前後方向に延長して
設けられ、フロントサイドフレーム24L、24Rは、
それ等の後端より若干前方部位において、クロスメンバ
25により互いに連結されている。このクロスメンバ2
5は、車体前後方向に所定の間隔を置いて車幅方向に延
びる後方部材25aおよび前方部材25bと、両部材2
5a、25b間を連結する左右の連結部材25cL、2
5cRとによって梯子状に構成されている。そして、前
方部材25bの左右端に、アッパーアーム35L、35
Rおよびロアアーム36L、36Rを備えたダブルウイ
ッシュボーン形式の前輪サスペンション装置(図3参
照)のロアアーム36L、36Rの基部の前端部36b
がそれぞれ揺動自在に取り付けられ、後方部材25aの
左右端に、上記ロアアーム36L、36Rの基部の後端
部36aがそれぞれ揺動自在に取り付けられている。
【0024】また、後方部材25aとフロントサイドフ
レーム24L、24Rの後端との間に、エンジンマウン
ト用メンバ26L、26Rが斜めに橋架され、これらメ
ンバ26L、26R上に、エンジン8の前部の両側壁に
一体に突設されたエンジンマウント用ブラケット37
L、37Rが防振ラバー27L、27Rを介して取り付
けられている。上記エンジンマウント用メンバ26L、
26Rは、クロスメンバ25aおよび各フロントサイド
フレーム24L、24Rに対して着脱可能に取り付けら
れており、これによって、エンジン8を前輪サスペンシ
ョン装置に関係なく車体1から取り外すことを可能にし
て、サービス性を向上させている。
【0025】さらに、左右のフロントサイドフレーム2
4L、24Rの後端と、車体中央部の左右サイドフレー
ムを構成するサイドシル28L、28Rの前端とは、車
幅方向に延びる閉断面状のトルクボックス29L、29
Rによりそれぞれ連結されている。
【0026】一方、サイドシル28L、28Rの後端
は、図2に示されているように、クロスメンバ30によ
り連結され、さらに、このクロスメンバ30に前端を連
結されて後方へ延びる左右のリヤサイドフレーム31
L、31Rが設けられ、これらリヤサイドフレーム31
L、31R間を連結するクロスメンバ32上に、後輪差
動歯車装置のハウジング14が防振ラバー(図示は省
略)を介して取り付けられている。後輪差動歯車装置の
ハウジング14の上方には、燃料タンク34がこのハウ
ジング14を跨ぐように配設されている。
【0027】本参考例に採用されているエンジン8はロ
ータリピストンエンジンであるため、その吸気管41お
よび排気管42が、排気管42の導出位置を吸気管41
の導出位置よりも下方にした態様で、ともにエンジン8
の右側面に取り付けられている。そして、各気筒につき
2本ずつ設けられていて計4本の吸気管41がエンジン
8から車体ノーズ部の内部空間2に向かって前方に導出
され、排気管42はエンジン8から後方へ導出されてい
る。
【0028】4本の吸気管41の前端部は、エンジン8
の回転数に応じて吸気管長を切り替えて、共鳴過給効果
を発生させるための切替えバルブチャンバ43(車体ノ
ーズ部の内部空間2に設けられている)に連結され、図
5に示されているように、車体ノーズ部の前端の吸気ダ
クト44から導入された吸気は、ノーズ部の内部空間2
内に配設されたエアクリーナ45およびサージタンク4
6を経て上記バルブチャンバ43に供給されるように構
成されている。また、車体ノーズ部の内部空間2内に
は、ラジエータ50が前傾して設けられており、スラン
トノーズ化を可能にしている。
【0029】一方、排気管42からエンジン8の後方へ
導出された排気は、プレキャタリスト(前置触媒コンバ
ータ)47およびメインキャタリスト(主触媒コンバー
タ)48を通過して浄化されてから左右に分岐され、左
右のサイレンサ49L、49Rを経て、車外に放出され
るようになっている。
【0030】次に、本参考例における補機類の支持およ
び駆動構造の1例について、図6ないし図8を参照して
説明する。
【0031】上記補機類は、図4に仮想線Aで示されて
いるように、エンジン8の前方に配設されている。すな
わち、エンジン8の前面には、補機マウント用ブラケッ
ト51が、一方のエンジンマウント用ブラケット37L
およびエンジンカバー8aに固定された態様で取り付け
られ、この補機マウント用ブラケット51に、オルタネ
ータ52、エアコン用コンプレッサ53、パワーステア
リング用オイルポンプ54等の、エンジン8によりベル
トを介して駆動される補機類が各回転軸を後方に向け
て、すなわちエンジン8側に向けて支持されているとと
もに、これら補機類の回転軸にそれぞれドリブンプーリ
52a〜54aが取り付けられている。
【0032】一方、エンジン8のエキセントリックシャ
フト55の前端はエンジンカバー8aを貫通して車体ノ
ーズ部の内部空間2に突出しており、このエキセントリ
ックシャフト8bの前端にドライブプーリ55aが取り
付けられている。そして、このドライブプーリ55a
と、エンジンカバー8aを貫通して前方に突出するウォ
ータポンプの回転軸56に取り付けられたドリブンプー
リ56aと、エンジンカバー8aに回転自在に取り付け
られたアイドラ57と、上記補機類52〜54のドリブ
ンプーリ52a〜54aとの間に1本のベルト58が懸
装されて、いわゆるサーペンタイン式のベルトドライブ
機構が構成されている。
【0033】なお、補機マウント用ブラケット51に支
持されている補機類52〜54の間には、ドライブプー
リ55aおよびアイドラ57に対応する領域に空間が存
在するので、この空間に、エンジンで駆動されない補
機、例えば電動式のエアポンプ59が取り付けられてい
る。
【0034】以上が車両の補機配設構造の参考例の構成
であるが、本参考例においては、エンジン8が、オイル
パンを省いてドライサンプ潤滑方式を採用した、2ロー
ター・ロータリピストンエンジンよりなり、しかも、エ
ンジン8で駆動される補機類を、エンジン8の前部に取
り付けた態様で車体ノーズ部の内部空間2に収容したこ
とによって、エンジン8の前面投影面積が極めて小さい
ものとなり、これによって、エンジン8、クラッチおよ
びトランスミッションからなるパワーユニットを、車室
3のフロアパネル6上に凸設されたトンネル部7内に配
設することを可能にしている。したがって、車体前後長
を短縮できるとともに、低重心、低車高、低ヨー慣性モ
ーメントのレイアウトを極めてコンパクトな構成をもっ
て達成することができる。
【0035】また、上記パワーユニットを車室3内に収
容したことにより、低CDと高ダウンフォースとを両立
させたスラントノーズを実現でき、しかも十分な荷室容
積を確保することが可能になった。
【0036】さらに、小型、軽量な車体でありながら、
パワーユニットが存在しない車体ノーズ部が正面衝突に
対する十分なクラッシャブルゾーンとして機能すること
になり、安全性も確保されている。
【0037】次に、図9〜図11は、本発明によるエン
ジン補機配設構造の実施例を示す図である。
【0038】本実施例も、上述した参考例と同様のエン
ジン8の配設構造を有するが、本実施例においては、前
部に取り付けられるエンジンカバー8aが、図9に示さ
れているように、車体ノーズ部の内部空間2にまで延出
された補機取付け部70を一体に備えており、この補機
取付け部70の上部に、オルタネータ52およびエアコ
ン用コンプレッサ53を取り付けるためのブラケット7
0aが一体に形成され、かつ補機取付け部70の下部
に、パワーステアリング用オイルポンプ54を取り付け
るためのブラケット70bが一体に形成されている。そ
して、これらブラケット70a、70bに、エンジン8
により駆動される補機類52〜54が各回転軸を前方に
向けて固定され、かつそれぞれの回転軸にドリブンプー
リ52a〜54aが取り付けられている。
【0039】一方、エキセントリックシャフト55は、
補機取付け部70内を貫通して前方に延長され、その前
端が補機駆動軸として補機取付け部70の前面から突出
している。そして、この突出部にドライブプーリ55a
が取り付けられ、ドライブプーリ55aとドリブンプー
リ52a〜54aとの間に1本のベルト58が懸装され
ていることによって、補機類52〜54がエンジン8に
より駆動されるように構成されている。
【0040】また、本実施例においては、上記補機取付
け部70の中心部に吸気系のサージタンク46およびス
ロットルチャンバ71が一体に形成され、このサージタ
ンク46の一側に、エンジン8の側面から前方に導出さ
れた4本の吸気管41が接続され、サージタンク46の
他側に形成されたスロットルチャンバ71に一端を接続
された吸気管72の他端がエアクリーナ45に接続され
ている。
【0041】さらに、補機取付け部70の上部のブラケ
ット70aは、上方に突出する突片70cを備えてお
り、この突片70cと、左右のフロントサイドフレーム
24L、24Rとの間が、補強用バー73L、73Rに
よってそれぞれ連結されている。なお、補強用バー73
L、73Rとフロントサイドフレーム24L、24Rと
の連結部には、補機取付け部70がエンジン8と一体的
に振動するために、緩衝部材74L、74Rがそれぞれ
介装されている。
【0042】本実施例によっても、エンジン8で駆動さ
れる補機類52〜54を、補機取付け部70に取り付け
た態様で車体ノーズ部の内部空間2に収容したことによ
って、エンジン8の前面投影面積が極めて小さいものと
なり、これによって、エンジン8、クラッチおよびトラ
ンスミッションからなるパワーユニットを、車室3のフ
ロアパネル6上に凸設されたトンネル部7内に配設する
ことを可能にしている。したがって、車体前後長を短縮
できるとともに、低重心、低車高、低ヨー慣性モーメン
トのレイアウトを極めてコンパクトな構成をもって達成
することができる。
【0043】さらに、エンジンカバー8aの補機取付け
部70内に、エンジン吸気系のサージタンク46を設け
ることにより、車体ノーズ部の内部空間2に吸気系を構
成する要素をコンパクトに配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例の車両の概略的側面図
【図2】同 概略的平面図
【図3】同 透視的拡大正面図
【図4】参考例が適用された車両における、エンジン前
部のマウント構造を示す拡大平面図
【図5】同 車両の車体前部の構成を示す側面図
【図6】同 補機配設構造を示す拡大平面図
【図7】同 正面図
【図8】同 斜視図
【図9】本発明の実施例で用いられるエンジンカバーの
斜視図
【図10】本発明の実施例の構成を示す側面図
【図11】同 正面図
【符号の説明】
1 車体 2 ノーズ部の内部空間 3 車室 4 ダッシュパネル 5 荷室 7 トンネル部 8 エンジン 8a エンジンのフロントカバー 9 クラッチハウジング 10 トランスミッションハウジング 11 前輪 12 後輪 14 後輪差動歯車装置のハウジング 15 パワートレイン 25 クロスメンバ 24L、24R フロントサイドフレーム 27L、27R エンジンマウント用防振ラバー 28L、28R サイドシル 29L、29R トルクボックス 35L、35R アッパーアーム 36L、36R ロアアーム 41 吸気管 42 排気管 45 エアクリーナ 46 サージタンク 50 ラジエータ 51 補機マウント用ブラケット 70 補機取付け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 智博 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−27715(JP,A) 実開 平4−87338(JP,U) 実開 昭63−159322(JP,U) 実開 昭63−98449(JP,U) 実開 昭56−135551(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 5/02 B60K 13/02 B60K 13/06 B62D 25/20 F02B 67/00 F02B 67/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室とその前方のノーズ部の内部空間と
    がダッシュパネルにより区画され、 上記車室内にエンジンが配設され、該エンジンの前面を
    覆うフロントカバーに、上記ノーズ部の内部空間まで延
    出された補機取付け部が一体に形成され、上記 補機取付け部上に、上記エンジンにより駆動される
    補機類が配設され 上記補機取付け部内に、エンジン吸気系のサージタンク
    が一体に形成され てなることを特徴とする車両のエンジ
    ン補機配設構造。
  2. 【請求項2】 上記補機類は、それらの回転軸にそれぞ
    れ固定されたドリブンプーリを前方に向けた態様で上記
    補機取付け部上に配設され、上記 補機取付け部内を貫通して前方に突出する駆動軸に
    ドライブプーリが固定され、 上記ドリブンプーリが、上記ドライブプーリとドリブン
    プーリとの間に懸装された単一のベルトを介して駆動さ
    れることを特徴とする請求項に記載の車両のエンジン
    補機配設構造。
  3. 【請求項3】 上記補機取付け部が車体に連結されてな
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両のエン
    ジン補機配設構造。
  4. 【請求項4】 前端が上記ノーズ部の内部空間に開口
    し、かつ上記ダッシュパネルの車幅方向のほぼ中心部位
    から後方に延びるトンネル部が上記車室のフロアパネル
    上に凸設され、上記 トンネル部内に、上記エンジンがその出力軸の延長
    方向を車体前後方向として配設されてなることを特徴と
    する請求項ないしのうちのいずれか1つに記載の車
    両のエンジン補機配設構造。
JP01910294A 1994-02-16 1994-02-16 車両のエンジン補機配設構造 Expired - Fee Related JP3477788B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01910294A JP3477788B2 (ja) 1994-02-16 1994-02-16 車両のエンジン補機配設構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01910294A JP3477788B2 (ja) 1994-02-16 1994-02-16 車両のエンジン補機配設構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07228154A JPH07228154A (ja) 1995-08-29
JP3477788B2 true JP3477788B2 (ja) 2003-12-10

Family

ID=11990123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01910294A Expired - Fee Related JP3477788B2 (ja) 1994-02-16 1994-02-16 車両のエンジン補機配設構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3477788B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7019278B1 (ja) * 2021-09-03 2022-02-15 旭精機工業株式会社 巻回装置及び巻回体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07228154A (ja) 1995-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5460234A (en) Motor vehicle
JP4205297B2 (ja) 自動二輪車のエンジン取付構造
CA2673402C (en) Intake structure of vehicle
EP1495896A2 (en) Layout structure of a driving device for a vehicle
JP5223453B2 (ja) 内燃機関搭載の電気自動車
EP1356971B1 (en) Engine positioning structure for an automobile
JP3480024B2 (ja) 車両の補機配設構造
JP4363106B2 (ja) 車両エンジンルーム内の補機配設構造
JP3477788B2 (ja) 車両のエンジン補機配設構造
JP2002037174A (ja) 自動二輪車におけるエンジンの排気装置支持構造
WO2005063559A1 (ja) 電動車両
JP3531197B2 (ja) 車両のエンジンの配設構造
JP3551461B2 (ja) 車両用外気導入構造
JP3528224B2 (ja) 車両のパワートレイン配設構造
JP2832623B2 (ja) 自動二・三輪車の吸気通路配置構造
JP3330715B2 (ja) 車両の下部車体構造
JPH0131537Y2 (ja)
JP3424297B2 (ja) 車両のパワートレイン装置
JP3835101B2 (ja) スノーモービル用4サイクルエンジンの構造
JP3517925B2 (ja) 車両のサスペンション構造
JP4314914B2 (ja) 車両用補機の配設構造
JP3416414B2 (ja) 自動車前部の構成部品配設構造
JP3073334B2 (ja) 車両の駆動装置
JP3835092B2 (ja) 雪上車のエンジン装置
JPH07228158A (ja) 自動車のパワートレイン構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees