JPH07228154A - 車両のエンジン補機配設構造 - Google Patents

車両のエンジン補機配設構造

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JPH07228154A
JPH07228154A JP6019102A JP1910294A JPH07228154A JP H07228154 A JPH07228154 A JP H07228154A JP 6019102 A JP6019102 A JP 6019102A JP 1910294 A JP1910294 A JP 1910294A JP H07228154 A JPH07228154 A JP H07228154A
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誠一 辻
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潔 櫻井
Tomohiro Hori
智博 堀
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミッドシップタイプのエンジン配設構造を有
する車両において、車室内に配設されたエンジンの前方
に補機類を近接して配置する場合に好適な補機配設構造
を提供する 【構成】 車室3とその前方のノ−ズ部の内部空間2と
がダッシュパネル4により区画され、車室3内にエンジ
ン8が配設され、ノ−ズ部の内部空間2に、補機マウン
ト用ブラケット51がエンジン8の前方において該エン
ジン8に固定された態様で配設され、該補機マウント用
ブラケット51上に、エンジン8により駆動される補機
類52〜54が配設される。この場合、上記補機類52
〜54は、それらの回転軸にそれぞれ固定されたドリブ
ンプ−リをエンジン8側に向けた態様で上記補機マウン
ト用ブラケット51上に取り付けられ、エンジン8から
前方に突出する駆動軸55にドライブプ−リ55aが固
定され、上記ドリブンプ−リが、ドライブプ−リ55a
と上記ドリブンプ−リとの間に懸装された単一のベルト
を介して駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のエンジン補機配
設構造に関し、特に、ミッドシップタイプのエンジン配
設構造を有する車両のエンジン補機配設構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】車両の走行特性を向上させるために、動
力性能の向上、軽量化、操舵時に発生するヨ−慣性モ−
メントの最小化、前後軸に対する重量配分の適性化等の
手法が知られており、特に、ヨ−慣性モ−メントの最小
化および前後軸に対する重量配分の適性化のために、重
量物であるエンジンを車体の中央部に搭載する、ミッド
シップタイプと呼ばれるエンジン配設構造が、従来より
種々提案されている。
【0003】ところで、一般のミッドシップタイプのエ
ンジン配設構造を有する車両では、エンジンを運転席の
後方において左右中央位置に配置しているため、荷室を
設けるスペ−スがなく、低いCD 値(空気抵抗係数)を
得るためのスラントノ−ズ化と相俟って、荷物収容性が
完全に犠牲となっていた。したがって、運動性能は優れ
ているものの、レイアウト性が劣り、実用性の点で問題
があった。
【0004】そこで、例えば特開平5−85195号公
報に開示された「自動車のエンジンユニット配置構造」
では、エンジンユニットを、車室内における運転席の側
方に縦置きに配置することにより、運動性能の向上とと
もに、レイアウト性の向上を図っている。
【0005】ところが、エンジンを車室内に配設した場
合、エンジンと車室とを隔離するために、エンジンを収
容するためのトンネル部を車室のフロア上に凸設する必
要がある。そして、このトンネル部は、エンジンの周辺
に補機類が配設されるために、かなり容積の大きいもの
となり、車室空間を狭くする欠点があった。
【0006】この問題を解決するために、例えば実開昭
63−159322号公報に開示された「ミッドシップ
型パワ−プラント」では、エンジンを座席の下方に配置
するとともに、補機類をエンジンから分離して前輪車軸
近傍またはその前方において車体に支承させ、例えばプ
ロペラシャフトのような伝動手段を介してエンジンによ
り補機類を駆動するように構成することにより、車室空
間の拡張を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にエン
ジンは、その振動が車体に伝達されるのを防止すべく、
防振ラバ−を介して車体に取り付けられているため、始
動時、アイドル運転時あるいは加速時には、慣性による
揺動を発生する。したがって、補機類をエンジンから分
離して車体に支承させ、プロペラシャフトのような伝動
手段を介してエンジンにより補機類を駆動するように構
成した場合、上記プロペラシャフトの途中に、上記エン
ジンの揺動を吸収する手段、例えばユニバ−サルジョイ
ントを設けることが必要になる。
【0008】しかしながら、このような補記配設構造
は、エンジンと補機類との間の距離が短い場合には、ユ
ニバ−サルジョイントによってエンジンの揺動を吸収す
ることは困難なため、補機類をエンジンの前方に近接し
て配置する場合には不向きである。
【0009】そこで、本発明は、ミッドシップタイプの
エンジン配設構造を有する車両において、車室内に配設
されたエンジンの前方に補機類を近接して配置する場合
に好適な補機配設構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による車両の補機
配設構造は、車室とその前方のノ−ズ部の内部空間とが
ダッシュパネルにより区画され、上記車室内にエンジン
が配設され、上記ノ−ズ部の内部空間に、補機取付け用
部材が上記エンジンの前方において該エンジンに固定さ
れた態様で配設され、該補機取付け用部材上に、上記エ
ンジンにより駆動される補機類が配設されてなることを
特徴とする。
【0011】この場合、上記補機類は、それらの回転軸
にそれぞれ固定されたドリブンプ−リを上記エンジン側
に向けた態様で上記補機取付け用部材上に取り付けら
れ、上記エンジンから前方に突出する駆動軸にドライブ
プ−リが固定され、上記ドリブンプ−リが、上記ドライ
ブプ−リと上記ドリブンプ−リとの間に懸装された単一
のベルトを介して駆動される。
【0012】また、本発明による車両の補機配設構造
は、車室とその前方のノ−ズ部の内部空間とがダッシュ
パネルにより区画され、上記車室内にエンジンが配設さ
れ、該エンジンの前面を覆うフロントカバ−に、上記ノ
−ズ部の内部空間まで延出された補機取付け部が一体に
形成され、該補機取付け部上に、上記エンジンにより駆
動される補機類が配設されてなることを特徴とする。
【0013】この場合、上記補機類は、それらの回転軸
にそれぞれ固定されたドリブンプ−リを前方に向けた態
様で上記補機取付け部上に配設され、該補機取付け部内
を貫通して前方に突出する駆動軸にドライブプ−リが固
定され、上記ドリブンプ−リが、上記ドライブプ−リと
上記ドリブンプ−リとの間に懸装された単一のベルトを
介して駆動される。
【0014】上記補機取付け部内には、エンジン吸気系
のサ−ジタンクが一体に形成される。
【0015】
【作用および発明の効果】本発明によれば、エンジンで
駆動される補機類が、エンジンの前部に取り付けられた
態様で、車体ノ−ズ部の内部空間に配設されているの
で、エンジンの前面投影面積が小さくなる。したがっ
て、車室内にトンネル部を凸設し、このトンネル部内に
エンジンを配設する場合であっても、十分な車室空間を
確保することができる。
【0016】特に、エンジンカバ−の補機取付け部内
に、エンジン吸気系のサ−ジタンクを設けることによ
り、車体ノ−ズ部の内部空間に吸気系をコンパクトに配
置することができる。
【0017】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例について説明する。
【0018】図1は本発明に係わるエンジンの配設構造
の第1実施例を適用した車両の概略的側面図、図2はそ
の側面図、図3は透視的拡大正面図である。
【0019】この車両は、縦置きエンジンを含むパワ−
ユニットを前後輪車軸の間に配設したミッドシップタイ
プのエンジン配設構造を有する小型ツ−シ−タ(2人乗
り)ク−ペとして構成され、図中、1は車体、8はエン
ジン、11は前輪、12は後輪であり、これら参照番号
に付したRは右輪、Lは左輪を意味する。また、以下の
説明では、左右を識別するために、必要に応じて適宜参
照番号に、右についてはRを、左についてはLを付すこ
とにする。なお、全図を通じて同一符号は同一対象物を
示す。
【0020】図において、車体1は、スラントノ−ズ化
されたノ−ズ部の内部空間2と、その後方の車室3とが
ダッシュパネル4により区画され、車体後部には荷室5
が形成され、車室3内のフロアパネル6上には、図3に
示されているように、ダッシュパネル4の車幅方向のほ
ぼ中心部位から後方に延び、かつノ−ズ部の内部空間2
に連通するトンネル部7が凸設されている。そして、こ
のトンネル部7内に、出力軸の延長方向を車体1の前後
方向とするエンジン8が配設されている。
【0021】エンジン8は、オイルパンを省いてドライ
サンプ潤滑方式を採用した、2ロ−タ−・ロ−タリピス
トンエンジンよりなり、エンジン8の下面は、オイルパ
ンの代わりに平坦なクロ−ジングプレ−ト8bによって
閉塞されており、その分だけ、エンジン8の全高が低く
構成されている。そして、エンジン8の前端には、該エ
ンジン8の前端に取り付けられたオイルポンプ等を覆う
エンジンカバ−8aが設けられ、エンジン8の後端に
は、クラッチハウジング9が、該ハウジング9の前端に
一体に形成された取付フランジ9aを介して剛結合され
ている。さらに、クラッチハウジング9の後端には、ト
ランスミッションハウジング10が一体に剛結合されて
いる。クラッチハウジング9およびトランスミッション
ハウジング10も、エンジン8とともにトンネル部7内
に配設されている。
【0022】また、トランスミッションハウジング10
は、従来の構成と同様に、その後部に一体に形成されて
後方に延長されたエクステンションハウジング13を備
えているが、本実施例では、このエクステンションハウ
ジング13からさらに後方へ延びる管状の延長部13a
が一体に形成され、かつこの延長部13aの後端が後輪
差動歯車装置(ディファレンシャル)のハウジング14
に剛結合されている。そして、トランスミッションの出
力軸(図示は省略)が後方へ延長されて、上記延長部1
3a内を通って後輪差動歯車装置の入力軸(図示は省
略)に連結されていることにより、エンジン8、クラッ
チハウジング9、トランスミッションハウジング10お
よび後輪差動歯車装置のハウジング14が一体に剛結合
されたパワ−トレイン15を構成している。
【0023】運転席および助手席は、車室3内において
上記トンネル部7の両側に配設されているが、図1にお
いては、運転席または助手席のシ−トバック16のみが
示され、かつ運転姿勢にあるドライバの胴部17および
下半身18がハッチングを施した仮想線で示されてい
る。そして、図1から明らかなように、運転姿勢にある
ドライバの下半身18と、トンネル部7とが、車体1の
側方から視てオ−バ−ラップした状態にある。
【0024】なお、図2および図3においては、運転席
がトンネル部7の左方に設けられ、ステアリング19、
フットレスト20、クラッチペダル21、ブレ−キペダ
ル22、アクセルペダル23がトンネル部7の左方に配
置された左ハンドル車が示されているが、本実施例が適
用される車両のエンジン配設構造は、右ハンドル車にも
適用可能である。
【0025】上記パワ−トレイン15は、エンジン8の
前部の両側2箇所と、後輪差動歯車装置のハウジング1
4の両側2箇所の4箇所において、車体フレ−ムに防振
ラバ−を介してマウントされている。
【0026】すなわち、図4および図5に示されている
ように、車体1のノ−ズ部には、左右1対のフロントサ
イドフレ−ム24L、24Rが車体前後方向に延長して
設けられ、フロントサイドフレ−ム24L、24Rは、
それ等の後端より若干前方部位において、クロスメンバ
25により互いに連結されている。このクロスメンバ2
5は、車体前後方向に所定の間隔を置いて車幅方向に延
びる後方部材25aおよび前方部材25bと、両部材2
5a、25b間を連結する左右の連結部材25cL、2
5cRとによって梯子状に構成されている。そして、前
方部材25bの左右端に、アッパ−ア−ム35L、35
Rおよびロアア−ム36L、36Rを備えたダブルウイ
ッシュボ−ン形式の前輪サスペンション装置(図3参
照)のロアア−ム36L、36Rの基部の前端部36b
がそれぞれ揺動自在に取り付けられ、後方部材25aの
左右端に、上記ロアア−ム36L、36Rの基部の後端
部36aがそれぞれ揺動自在に取り付けられている。
【0027】また、後方部材25aとフロントサイドフ
レ−ム24L、24Rの後端との間に、エンジンマウン
ト用メンバ26L、26Rが斜めに橋架され、これらメ
ンバ26L、26R上に、エンジン8の前部の両側壁に
一体に突設されたエンジンマウント用ブラケット37
L、37Rが防振ラバ−27L、27Rを介して取り付
けられている。上記エンジンマウント用メンバ26L、
26Rは、クロスメンバ25aおよび各フロントサイド
フレ−ム24L、24Rに対して着脱可能に取り付けら
れており、これによって、エンジン8を前輪サスペンシ
ョン装置に関係なく車体1から取り外すことを可能にし
て、サ−ビス性を向上させている。
【0028】さらに、左右のフロントサイドフレ−ム2
4L、24Rの後端と、車体中央部の左右サイドフレ−
ムを構成するサイドシル28L、28Rの前端とは、車
幅方向に延びる閉断面状のトルクボックス29L、29
Rによりそれぞれ連結されている。
【0029】一方、サイドシル28L、28Rの後端
は、図2に示されているように、クロスメンバ30によ
り連結され、さらに、このクロスメンバ30に前端を連
結されて後方へ延びる左右のリヤサイドフレ−ム31
L、31Rが設けられ、これらリヤサイドフレ−ム31
L、31R間を連結するクロスメンバ32上に、後輪差
動歯車装置のハウジング14が防振ラバ−(図示は省
略)を介して取り付けられている。後輪差動歯車装置の
ハウジング14の上方には、燃料タンク34がこのハウ
ジング14を跨ぐように配設されている。
【0030】本実施例に採用されているエンジン8はロ
−タリピストンエンジンであるため、その吸気管41お
よび排気管42が、排気管42の導出位置を吸気管41
の導出位置よりも下方にした態様で、ともにエンジン8
の右側面に取り付けられている。そして、各気筒につき
2本ずつ設けられていて計4本の吸気管41がエンジン
8から車体ノ−ズ部の内部空間2に向かって前方に導出
され、排気管42はエンジン8から後方へ導出されてい
る。
【0031】4本の吸気管41の前端部は、エンジン8
の回転数に応じて吸気管長を切り替えて、共鳴過給効果
を発生させるための切替えバルブバルブチャンバ43
(車体ノ−ズ部の内部空間2に設けられている)に連結
され、図5に示されているように、車体ノ−ズ部の前端
の吸気ダクト44から導入された吸気は、ノ−ズ部の内
部空間2内に配設されたエアクリ−ナ45およびサ−ジ
タンク46を経て上記バルブチャンバ43に供給される
ように構成されている。また、車体ノ−ズ部の内部空間
2内には、ラジエ−タ50が前傾して設けられており、
スラントノ−ズ化を可能にしている。
【0032】一方、排気管42からエンジン8の後方へ
導出された排気は、プレキャタリスト(前置触媒コンバ
−タ)47およびメインキャタリスト(主触媒コンバ−
タ)48を通過して浄化されてから左右に分岐され、左
右のサイレンサ49L、49Rを経て、車外に放出され
るようになっている。
【0033】次に、本実施例における補機類の支持およ
び駆動構造の1例について、図6ないし図8を参照して
説明する。
【0034】上記補機類は、図4に仮想線Aで示されて
いるように、エンジン8の前方に配設されている。すな
わち、エンジン8の前面には、補機マウント用ブラケッ
ト51が、一方のエンジンマウント用ブラケット37L
およびエンジンカバ−8aに固定された態様で取り付け
られ、この補機マウント用ブラケット51に、オルタネ
−タ52、エアコン用コンプレッサ53、パワ−ステア
リング用オイルポンプ54等の、エンジン8によりベル
トを介して駆動される補機類が各回転軸を後方に向け
て、すなわちエンジン8側に向けて支持されているとと
もに、これら補機類の回転軸にそれぞれドリブンプ−リ
52a〜54aが取り付けられている。
【0035】一方、エンジン8のエキセントリックシャ
フト55の前端はエンジンカバ−8aを貫通して車体ノ
−ズ部の内部空間2に突出しており、このエキセントリ
ックシャフト8bの前端にドライブプ−リ55aが取り
付けられている。そして、このドライブプ−リ55a
と、エンジンカバ−8aを貫通して前方に突出するウォ
−タポンプの回転軸56に取り付けられたドリブンプ−
リ56aと、エンジンカバ−8aに回転自在に取り付け
られたアイドラ57と、上記補機類52〜54のドリブ
ンプ−リ52a〜54aとの間に1本のベルト58が懸
装されて、いわゆるサ−ペンタイン式のベルトドライブ
機構が構成されている。
【0036】なお、補機マウント用ブラケット51に支
持されている補機類52〜54の間には、ドライブプ−
リ55aおよびアイドラ57に対応する領域に空間が存
在するので、この空間に、エンジンで駆動されない補
機、例えば電動式のエアポンプ59が取り付けられてい
る。
【0037】以上が本発明による車両の補機配設構造の
第1実施例の構成であるが、本実施例においては、エン
ジン8が、オイルパンを省いてドライサンプ潤滑方式を
採用した、2ロ−タ−・ロ−タリピストンエンジンより
なり、しかも、エンジン8で駆動される補機類を、エン
ジン8の前部に取り付けた態様で車体ノ−ズ部の内部空
間2に収容したことによって、エンジン8の前面投影面
積が極めて小さいものとなり、これによって、エンジン
8、クラッチおよびトランスミッションからなるパワ−
ユニットを、車室3のフロアパネル6上に凸設されたト
ンネル部7内に配設することを可能にしている。したが
って、車体前後長を短縮できるとともに、低重心、低車
高、低ヨ−慣性モ−メントのレイアウトを極めてコンパ
クトな構成をもって達成することができる。
【0038】また、上記パワ−ユニットを車室3内に収
容したことにより、低CD と高ダウンフォ−スとを両立
させたスラントノ−ズを実現でき、しかも十分な荷室容
積を確保することが可能になった。
【0039】さらに、小型、軽量な車体でありながら、
パワ−ユニットが存在しない車体ノ−ズ部が正面衝突に
対する十分なクラッシャブルゾ−ンとして機能すること
になり、安全性も確保されている。
【0040】次に、図9〜図11は、本発明によるエン
ジン補機配設構造の第2実施例を示す図である。
【0041】本実施例も、上述した第1実施例と同様の
エンジン8の配設構造を有するが、本実施例において
は、前部に取り付けられるエンジンカバ−8aが、図9
に示されているように、車体ノ−ズ部の内部空間2にま
で延出された補機取付け部70を一体に備えており、こ
の補機取付け部70の上部に、オルタネ−タ52および
エアコン用コンプレッサ53を取り付けるためのブラケ
ット70aが一体に形成され、かつ補機取付け部70の
下部に、パワ−ステアリング用オイルポンプ54を取り
付けるためのブラケット70bが一体に形成されてい
る。そして、これらブラケット70a、70bに、エン
ジン8により駆動される補機類52〜54が各回転軸を
前方に向けて固定され、かつそれぞれの回転軸にドリブ
ンプ−リ52a〜54aが取り付けられている。
【0042】一方、エキセントリックシャフト55は、
補機取付け部70内を貫通して前方に延長され、その前
端が補機駆動軸として補機取付け部70の前面から突出
している。そして、この突出部にドライブプ−リ55a
が取り付けられ、ドライブプ−リ55aとドリブンプ−
リ52a〜54aとの間に1本のベルト58が懸装され
ていることによって、補機類52〜54がエンジン8に
より駆動されるように構成されている。
【0043】また、本実施例においては、上記補機取付
け部70の中心部に吸気系のサ−ジタンク46およびス
ロットルチャンバ71が一体に形成され、このサ−ジタ
ンク46の一側に、エンジン8の側面から前方に導出さ
れた4本の吸気管41が接続され、サ−ジタンク46の
他側に形成されたスロットルチャンバ71に一端を接続
された吸気管72の他端がエアクリ−ナ45に接続され
ている。
【0044】さらに、補機取付け部70の上部のブラケ
ット70aは、上方に突出する突片70cを備えてお
り、この突片70cと、左右のフロントサイドフレ−ム
24L、24Rとの間が、補強用バ−73L、73Rに
よってそれぞれ連結されている。なお、補強用バ−73
L、73Rとフロントサイドフレ−ム24L、24Rと
の連結部には、補機取付け部70がエンジン8と一体的
に振動するために、緩衝部材74L、74Rがそれぞれ
介装されている。
【0045】本実施例によっても、エンジン8で駆動さ
れる補機類52〜54を、補機取付け用部材62に取り
付けた態様で車体ノ−ズ部の内部空間2に収容したこと
によって、エンジン8の前面投影面積が極めて小さいも
のとなり、これによって、エンジン8、クラッチおよび
トランスミッションからなるパワ−ユニットを、車室3
のフロアパネル6上に凸設されたトンネル部7内に配設
することを可能にしている。したがって、車体前後長を
短縮できるとともに、低重心、低車高、低ヨ−慣性モ−
メントのレイアウトを極めてコンパクトな構成をもって
達成することができる。
【0046】さらに、エンジンカバ−8aの補機取付け
部70内に、エンジン吸気系のサ−ジタンク46を設け
ることにより、車体ノ−ズ部の内部空間2に吸気系を構
成する要素をコンパクトに配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された車両の概略的側面図
【図2】同 概略的平面図
【図3】同 透視的拡大正面図
【図4】本発明の第1実施例が適用された車両におけ
る、エンジン前部のマウント構造を示す拡大平面図
【図5】同 車両の車体前部の構成を示す側面図
【図6】同 補機配設構造を示す拡大平面図
【図7】同 正面図
【図8】同 斜視図
【図9】本発明の第2実施例で用いられるエンジンカバ
−の斜視図
【図10】本発明の第2実施例の構成を示す側面図
【図11】同 正面図
【符号の説明】
1 車体 2 ノ−ズ部の内部空間 3 車室 4 ダッシュパネル 5 荷室 7 トンネル部 8 エンジン 8a エンジンのフロントカバ− 9 クラッチハウジング 10 トランスミッションハウジング 11 前輪 12 後輪 14 後輪差動歯車装置のハウジング 15 パワ−トレイン 25 クロスメンバ 24L、24R フロントサイドフレ−ム 27L、27R エンジンマウント用防振ラバ− 28L、28R サイドシル 29L、29R トルクボックス 35L、35R アッパ−ア−ム 36L、36R ロアア−ム 41 吸気管 42 排気管 45 エアクリ−ナ 46 サ−ジタンク 50 ラジエ−タ 51 補機マウント用ブラケット 70 補機取付け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 智博 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室とその前方のノ−ズ部の内部空間と
    がダッシュパネルにより区画され、上記車室内にエンジ
    ンが配設され、上記ノ−ズ部の内部空間に、補機取付け
    用部材が上記エンジンの前方において該エンジンに固定
    された態様で配設され、該補機取付け用部材上に、上記
    エンジンにより駆動される補機類が配設されてなること
    を特徴とする車両のエンジン補機配設構造。
  2. 【請求項2】 上記補機類は、それらの回転軸にそれぞ
    れ固定されたドリブンプ−リを上記エンジン側に向けた
    態様で上記補機取付け用部材上に取り付けられ、上記エ
    ンジンから前方に突出する駆動軸にドライブプ−リが固
    定され、上記ドリブンプ−リが、上記ドライブプ−リと
    上記ドリブンプ−リとの間に懸装された単一のベルトを
    介して駆動されることを特徴とする請求項1に記載の車
    両のエンジン補機配設構造。
  3. 【請求項3】 上記補機取付け用部材上に、非エンジン
    駆動補機が上記ドライブプ−リに対向して取り付けられ
    てなることを特徴とする請求項2に記載の車両のエンジ
    ン補機配設構造。
  4. 【請求項4】 前端が上記ノ−ズ部の内部空間に開口
    し、かつ上記ダッシュパネルの車幅方向のほぼ中心部位
    から後方に延びるトンネル部が上記車室のフロアパネル
    上に凸設され、該トンネル部内に、上記エンジンがその
    出力軸の延長方向を車体前後方向として配設されてなる
    ことを特徴とする請求項1ないし3のうちのいずれか1
    つに記載の車両のエンジン補機配設構造。
  5. 【請求項5】 車室とその前方のノ−ズ部の内部空間と
    がダッシュパネルにより区画され、上記車室内にエンジ
    ンが配設され、該エンジンの前面を覆うフロントカバ−
    に、上記ノ−ズ部の内部空間まで延出された補機取付け
    部が一体に形成され、該補機取付け部上に、上記エンジ
    ンにより駆動される補機類が配設されてなることを特徴
    とする車両のエンジン補機配設構造。
  6. 【請求項6】 上記補機類は、それらの回転軸にそれぞ
    れ固定されたドリブンプ−リを前方に向けた態様で上記
    補機取付け用部上に配設され、該補機取付け用部内を貫
    通して前方に突出する駆動軸にドライブプ−リが固定さ
    れ、上記ドリブンプ−リが、上記ドライブプ−リと上記
    ドリブンプ−リとの間に懸装された単一のベルトを介し
    て駆動されることを特徴とする請求項5に記載の車両の
    エンジン補機配設構造。
  7. 【請求項7】 上記補機取付け部内に、エンジン吸気系
    のサ−ジタンクが一体に形成されてなることを特徴とす
    る請求項5または6に記載の車両のエンジン補機配設構
    造。
  8. 【請求項8】 上記補機取付け部が車体に連結されてな
    ることを特徴とする請求項5ないし7のうちのいずれか
    1つに記載の車両のエンジン補機配設構造。
  9. 【請求項9】 前端が上記ノ−ズ部の内部空間に開口
    し、かつ上記ダッシュパネルの車幅方向のほぼ中心部位
    から後方に延びるトンネル部が上記車室のフロアパネル
    上に凸設され、該トンネル部内に、上記エンジンがその
    出力軸の延長方向を車体前後方向として配設されてなる
    ことを特徴とする請求項5ないし8のうちのいずれか1
    つに記載の車両のエンジン補機配設構造。
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TWI798103B (zh) * 2021-09-03 2023-04-01 日商旭精機工業股份有限公司 捲繞裝置

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