JPH07228164A - 車両のパワ−トレイン配設構造 - Google Patents
車両のパワ−トレイン配設構造Info
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- JPH07228164A JPH07228164A JP1910794A JP1910794A JPH07228164A JP H07228164 A JPH07228164 A JP H07228164A JP 1910794 A JP1910794 A JP 1910794A JP 1910794 A JP1910794 A JP 1910794A JP H07228164 A JPH07228164 A JP H07228164A
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- Japan
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- vehicle
- power train
- arrangement structure
- offset
- engine
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車室内のフロアパネル上に車体前後方向に延
長して凸設されたトンネル部内に、前端をトランスミッ
ションの出力軸に、後端を後輪差動歯車装置にそれぞれ
連結されたプロペラシャフトが配設された構成におい
て、上記トンネル内の限られたスペ−スを有効に利用し
て、車体後部におけるレイアウトの自由度を向上させた
パワ−トレイン配設構造を提供する。 【構成】 プロペラシャフト61を、オフセットギヤ機
構62により、互いにオフセットされた前方部材61a
と後方部材61bとに分割する。上記オフセットギヤ機
構62は、減速機能を備えている。そして、上記後輪差
動歯車装置のハウジング14の上方に燃料タンク34を
配設する。また、後方部材61bの上方に触媒コンバ−
タ48のような補機を配設する。
長して凸設されたトンネル部内に、前端をトランスミッ
ションの出力軸に、後端を後輪差動歯車装置にそれぞれ
連結されたプロペラシャフトが配設された構成におい
て、上記トンネル内の限られたスペ−スを有効に利用し
て、車体後部におけるレイアウトの自由度を向上させた
パワ−トレイン配設構造を提供する。 【構成】 プロペラシャフト61を、オフセットギヤ機
構62により、互いにオフセットされた前方部材61a
と後方部材61bとに分割する。上記オフセットギヤ機
構62は、減速機能を備えている。そして、上記後輪差
動歯車装置のハウジング14の上方に燃料タンク34を
配設する。また、後方部材61bの上方に触媒コンバ−
タ48のような補機を配設する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のパワ−トレイン
配設構造に関し、特に、後輪を差動歯車装置を介して駆
動するように構成された車両におけるパワ−トレイン配
設構造に関するものである。
配設構造に関し、特に、後輪を差動歯車装置を介して駆
動するように構成された車両におけるパワ−トレイン配
設構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジンがその出力軸を車体前
後方向に向けて、すなわち、縦置きに車体前部に搭載さ
れ、エンジンの後方に設けられたトランスミッションの
出力軸と後輪差動歯車装置の入力軸との間にプロペラシ
ャフトが連結され、このプロペラシャフトを介して後輪
を駆動するように構成された車両においては、車室内の
フロアパネル上に車体前後方向に延長して凸設されたト
ンネル部内に、上記プロペラシャフトが延長配設される
ようになっている。
後方向に向けて、すなわち、縦置きに車体前部に搭載さ
れ、エンジンの後方に設けられたトランスミッションの
出力軸と後輪差動歯車装置の入力軸との間にプロペラシ
ャフトが連結され、このプロペラシャフトを介して後輪
を駆動するように構成された車両においては、車室内の
フロアパネル上に車体前後方向に延長して凸設されたト
ンネル部内に、上記プロペラシャフトが延長配設される
ようになっている。
【0003】また、車両の走行特性を向上させるため
に、動力性能の向上、軽量化、操舵時に発生するヨ−慣
性モ−メントの最小化、前後軸に対する重量配分の適性
化等の手法が知られており、特に、ヨ−慣性モ−メント
の最小化および前後軸に対する重量配分の適性化のため
に、エンジンを車体の中央部に搭載した、いわゆるミッ
ドシップと呼ばれるエンジン配設構造が従来より種々提
案されている。
に、動力性能の向上、軽量化、操舵時に発生するヨ−慣
性モ−メントの最小化、前後軸に対する重量配分の適性
化等の手法が知られており、特に、ヨ−慣性モ−メント
の最小化および前後軸に対する重量配分の適性化のため
に、エンジンを車体の中央部に搭載した、いわゆるミッ
ドシップと呼ばれるエンジン配設構造が従来より種々提
案されている。
【0004】例えば特開平5−85195号公報に開示
されている「自動車のエンジンユニット配置構造」で
は、エンジンユニットを運転席の側方に配置するととも
に、プロペラシャフトを介して後輪を駆動するようにな
っている。
されている「自動車のエンジンユニット配置構造」で
は、エンジンユニットを運転席の側方に配置するととも
に、プロペラシャフトを介して後輪を駆動するようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記プロペ
ラシャフトの存在は、車体後部におけるレイアウトの自
由度を低下させており、さらに、プロペラシャフトの後
端が連結される後輪差動歯車装置は、大きな減速比を有
する最終減速歯車機構を兼ねているため、比較的大きい
外径を有し、この大径の後輪差動歯車装置の存在も、車
体後部におけるレイアウトの自由度を低下させる一因と
なってていた。
ラシャフトの存在は、車体後部におけるレイアウトの自
由度を低下させており、さらに、プロペラシャフトの後
端が連結される後輪差動歯車装置は、大きな減速比を有
する最終減速歯車機構を兼ねているため、比較的大きい
外径を有し、この大径の後輪差動歯車装置の存在も、車
体後部におけるレイアウトの自由度を低下させる一因と
なってていた。
【0006】そこで、本発明は、上記トンネル内の限ら
れたスペ−スを有効に利用して、車体後部におけるレイ
アウトの自由度を向上させたパワ−トレイン配設構造を
提供することを目的とする。
れたスペ−スを有効に利用して、車体後部におけるレイ
アウトの自由度を向上させたパワ−トレイン配設構造を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる車両のパ
ワ−トレイン配設構造は、車室内のフロアパネル上に車
体前後方向に延長して凸設されたトンネル部内に、前端
をトランスミッションの出力軸に、後端を後輪差動歯車
装置にそれぞれ連結されたプロペラシャフトが配設され
た車両のパワ−トレイン配設構造において、上記プロペ
ラシャフトが、オフセットギヤ機構により、互いにオフ
セットされた前方部材と後方部材とに分割されてなるこ
とを特徴とするものである。
ワ−トレイン配設構造は、車室内のフロアパネル上に車
体前後方向に延長して凸設されたトンネル部内に、前端
をトランスミッションの出力軸に、後端を後輪差動歯車
装置にそれぞれ連結されたプロペラシャフトが配設され
た車両のパワ−トレイン配設構造において、上記プロペ
ラシャフトが、オフセットギヤ機構により、互いにオフ
セットされた前方部材と後方部材とに分割されてなるこ
とを特徴とするものである。
【0008】上記オフセットギヤ機構は減速機能を備え
ていることが好ましい。そして、上記後輪差動歯車装置
の上方に燃料タンクが配設される。
ていることが好ましい。そして、上記後輪差動歯車装置
の上方に燃料タンクが配設される。
【0009】また、本発明に係わる車両のパワ−トレイ
ン配設構造は、上記トンネル部内にエンジンおよび上記
トランスミッションが配設された、ミッドシップタイプ
のエンジン配設構造を備えた車両に適用するのが好まし
い。
ン配設構造は、上記トンネル部内にエンジンおよび上記
トランスミッションが配設された、ミッドシップタイプ
のエンジン配設構造を備えた車両に適用するのが好まし
い。
【0010】さらに、上記プロペラシャフトの前方部材
と後方部材とが互いにオフセットされていることにより
生じた空間に、触媒コンバ−タのような補機が配設され
る。
と後方部材とが互いにオフセットされていることにより
生じた空間に、触媒コンバ−タのような補機が配設され
る。
【0011】
【作用および発明の効果】本発明によれば、上記プロペ
ラシャフトが、オフセットギヤ機構により、互いにオフ
セットされた前方部材と後方部材とに分割されているた
め、これによって生じた空間に、触媒コンバ−タのよう
な補機を配設することができるから、車体後部における
レイアウトの自由度を向上させることができる。
ラシャフトが、オフセットギヤ機構により、互いにオフ
セットされた前方部材と後方部材とに分割されているた
め、これによって生じた空間に、触媒コンバ−タのよう
な補機を配設することができるから、車体後部における
レイアウトの自由度を向上させることができる。
【0012】特に、上記オフセットギヤ機構に減速機能
が付与されている場合、最終減速比をオフセットギヤ機
構と後輪差動歯車装置との双方で分担することによっ
て、減速歯車装置としての機能をも兼ね備えている後輪
差動歯車装置における減速比を小さくできるから、それ
だけ、後輪差動歯車装置の外形を縮小することができ
る。したがって、後輪差動歯車装置の上方に燃料タンク
を配設した場合、その燃料タンクの容量を増大させるこ
とが可能になる。
が付与されている場合、最終減速比をオフセットギヤ機
構と後輪差動歯車装置との双方で分担することによっ
て、減速歯車装置としての機能をも兼ね備えている後輪
差動歯車装置における減速比を小さくできるから、それ
だけ、後輪差動歯車装置の外形を縮小することができ
る。したがって、後輪差動歯車装置の上方に燃料タンク
を配設した場合、その燃料タンクの容量を増大させるこ
とが可能になる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例について説明する。
施例について説明する。
【0014】図1は本発明を適用した車両の概略的側面
図であり、図2はその平面図、図3は拡大正面図であ
る。この車両は、縦置きエンジンを含むパワ−ユニット
を前後輪車軸の間に配設したミッドシップタイプのエン
ジン配設構造を有する小型ツ−シ−タ(2人乗り)ク−
ペとして構成され、図中、1は車体、8はエンジン、1
1は前輪、12は後輪であり、これら参照番号に付した
Rは右輪、Lは左輪を意味する。また、以下の説明で
は、左右を識別するために、必要に応じて適宜参照番号
に、右についてはRを、左についてはLを付すことにす
る。
図であり、図2はその平面図、図3は拡大正面図であ
る。この車両は、縦置きエンジンを含むパワ−ユニット
を前後輪車軸の間に配設したミッドシップタイプのエン
ジン配設構造を有する小型ツ−シ−タ(2人乗り)ク−
ペとして構成され、図中、1は車体、8はエンジン、1
1は前輪、12は後輪であり、これら参照番号に付した
Rは右輪、Lは左輪を意味する。また、以下の説明で
は、左右を識別するために、必要に応じて適宜参照番号
に、右についてはRを、左についてはLを付すことにす
る。
【0015】図において、車体1は、スラントノ−ズ化
されたノ−ズ部の内部空間2と、その後方の車室3とが
ダッシュパネル4により区画され、車体後部には荷室5
が形成され、車室3内のフロアパネル6上には、透視的
拡大正面図である図3に示されているように、ダッシュ
パネル4の車幅方向のほぼ中心部位から後方に延び、か
つノ−ズ部の内部空間2に連通するトンネル部7が凸設
されている。そして、このトンネル部7内に、出力軸の
延長方向を車体1の前後方向とするエンジン8が配設さ
れている。
されたノ−ズ部の内部空間2と、その後方の車室3とが
ダッシュパネル4により区画され、車体後部には荷室5
が形成され、車室3内のフロアパネル6上には、透視的
拡大正面図である図3に示されているように、ダッシュ
パネル4の車幅方向のほぼ中心部位から後方に延び、か
つノ−ズ部の内部空間2に連通するトンネル部7が凸設
されている。そして、このトンネル部7内に、出力軸の
延長方向を車体1の前後方向とするエンジン8が配設さ
れている。
【0016】エンジン8は、オイルパンを省いてドライ
サンプ潤滑方式を採用した、2ロ−タ−・ロ−タリピス
トンエンジンよりなり、エンジン8の下面は、オイルパ
ンの代わりに平坦なクロ−ジングプレ−ト8bによって
閉塞されており、その分だけ、エンジン8の全高が低く
構成されている。そして、エンジン8の前端には、該エ
ンジン8の前端に取り付けられたオイルポンプ等を覆う
エンジンカバ−8aが設けられ、エンジン8の後端に
は、クラッチハウジング9が、該ハウジング9の前端に
一体に形成された取付フランジ9aを介して剛結合され
ている。さらに、クラッチハウジング9の後端には、ト
ランスミッションハウジング10が一体に剛結合されて
いる。クラッチハウジング9およびトランスミッション
ハウジング10も、エンジン8とともにトンネル部7内
に配設されている。
サンプ潤滑方式を採用した、2ロ−タ−・ロ−タリピス
トンエンジンよりなり、エンジン8の下面は、オイルパ
ンの代わりに平坦なクロ−ジングプレ−ト8bによって
閉塞されており、その分だけ、エンジン8の全高が低く
構成されている。そして、エンジン8の前端には、該エ
ンジン8の前端に取り付けられたオイルポンプ等を覆う
エンジンカバ−8aが設けられ、エンジン8の後端に
は、クラッチハウジング9が、該ハウジング9の前端に
一体に形成された取付フランジ9aを介して剛結合され
ている。さらに、クラッチハウジング9の後端には、ト
ランスミッションハウジング10が一体に剛結合されて
いる。クラッチハウジング9およびトランスミッション
ハウジング10も、エンジン8とともにトンネル部7内
に配設されている。
【0017】また、トランスミッションハウジング10
と後輪差動歯車装置(ディファレンシャル)のハウジン
グ14との間は、後述するパワ−プラントフレ−ム13
により剛結合されていて、パワ−トレイン15を構成し
ている。
と後輪差動歯車装置(ディファレンシャル)のハウジン
グ14との間は、後述するパワ−プラントフレ−ム13
により剛結合されていて、パワ−トレイン15を構成し
ている。
【0018】運転席および助手席は、車室3内において
上記トンネル部7の両側に配設されているが、図1にお
いては、運転席または助手席のシ−トバック16のみが
示され、かつ運転姿勢にあるドライバの胴部17および
下半身18がハッチングを施した仮想線で示されてい
る。そして、図1から明らかなように、運転姿勢にある
ドライバの下半身18と、トンネル部7とが、車体1の
側方から視てオ−バ−ラップした状態にある。
上記トンネル部7の両側に配設されているが、図1にお
いては、運転席または助手席のシ−トバック16のみが
示され、かつ運転姿勢にあるドライバの胴部17および
下半身18がハッチングを施した仮想線で示されてい
る。そして、図1から明らかなように、運転姿勢にある
ドライバの下半身18と、トンネル部7とが、車体1の
側方から視てオ−バ−ラップした状態にある。
【0019】なお、図2および図3においては、運転席
がトンネル部7の左方に設けられ、ステアリング19、
フットレスト20、クラッチペダル21、ブレ−キペダ
ル22、アクセルペダル23がトンネル部7の左方に配
置された左ハンドル車が示されているが、本実施例が適
用される車両のエンジン配設構造は、右ハンドル車にも
適用可能である。
がトンネル部7の左方に設けられ、ステアリング19、
フットレスト20、クラッチペダル21、ブレ−キペダ
ル22、アクセルペダル23がトンネル部7の左方に配
置された左ハンドル車が示されているが、本実施例が適
用される車両のエンジン配設構造は、右ハンドル車にも
適用可能である。
【0020】上記パワ−トレイン15は、エンジン8の
前部の両側2箇所と、後輪差動歯車装置のハウジング1
4の両側2箇所の4箇所において、車体フレ−ムに防振
ラバ−を介してマウントされている。図3には、エンジ
ン8の前部と車体フレ−ムとの間に介装される防振ラバ
−27L、27Rが示されている。
前部の両側2箇所と、後輪差動歯車装置のハウジング1
4の両側2箇所の4箇所において、車体フレ−ムに防振
ラバ−を介してマウントされている。図3には、エンジ
ン8の前部と車体フレ−ムとの間に介装される防振ラバ
−27L、27Rが示されている。
【0021】車体1のノ−ズ部には、左右1対のフロン
トサイドフレ−ム24L、24Rが車体前後方向に延長
して設けられ、フロントサイドフレ−ム24L、24R
は、それ等の後端付近においてクロスメンバ(図示は省
略)より互いに連結されている。そしてこのクロスメン
バの左右端に、アッパ−ア−ム35L、35Rおよびロ
アア−ム36L、36Rを備えたダブルウイッシュボ−
ン形式の前輪サスペンション装置(図3参照)のロアア
−ム36L、36Rの基部がそれぞれ揺動自在に取り付
けられている。
トサイドフレ−ム24L、24Rが車体前後方向に延長
して設けられ、フロントサイドフレ−ム24L、24R
は、それ等の後端付近においてクロスメンバ(図示は省
略)より互いに連結されている。そしてこのクロスメン
バの左右端に、アッパ−ア−ム35L、35Rおよびロ
アア−ム36L、36Rを備えたダブルウイッシュボ−
ン形式の前輪サスペンション装置(図3参照)のロアア
−ム36L、36Rの基部がそれぞれ揺動自在に取り付
けられている。
【0022】左右のフロントサイドフレ−ム24L、2
4Rの後端と、車体中央部の左右サイドフレ−ムを構成
するサイドシル28L、28Rの前端とは、車幅方向に
延びる閉断面状のトルクボックス29L、29Rにより
それぞれ連結されている。
4Rの後端と、車体中央部の左右サイドフレ−ムを構成
するサイドシル28L、28Rの前端とは、車幅方向に
延びる閉断面状のトルクボックス29L、29Rにより
それぞれ連結されている。
【0023】一方、サイドシル28L、28Rの後端
は、クロスメンバ30により連結され、さらに、このク
ロスメンバ30に前端を連結されて後方へ延びる左右の
リヤサイドフレ−ム31L、31Rが設けられ、これら
リヤサイドフレ−ム31L、31R間を連結するクロス
メンバ32上に、後輪差動歯車装置のハウジング14が
防振ラバ−(図示は省略)を介して取り付けられてい
る。後輪差動歯車装置のハウジング14の上方には、燃
料タンク34がハウジング14を跨ぐように配設されて
いる。
は、クロスメンバ30により連結され、さらに、このク
ロスメンバ30に前端を連結されて後方へ延びる左右の
リヤサイドフレ−ム31L、31Rが設けられ、これら
リヤサイドフレ−ム31L、31R間を連結するクロス
メンバ32上に、後輪差動歯車装置のハウジング14が
防振ラバ−(図示は省略)を介して取り付けられてい
る。後輪差動歯車装置のハウジング14の上方には、燃
料タンク34がハウジング14を跨ぐように配設されて
いる。
【0024】本実施例に採用されているエンジン8はロ
−タリピストンエンジンであるため、排気管42は、そ
の導出位置を吸気管(図示は省略)の導出位置よりも下
方にした態様で、吸気管とともにエンジン8の右側面に
取り付けられ、エンジン8から後方へ導出されている。
また、車体ノ−ズ部の内部空間2内には、ラジエ−タ5
0が前傾して設けられており、スラントノ−ズ化を可能
にしている。
−タリピストンエンジンであるため、排気管42は、そ
の導出位置を吸気管(図示は省略)の導出位置よりも下
方にした態様で、吸気管とともにエンジン8の右側面に
取り付けられ、エンジン8から後方へ導出されている。
また、車体ノ−ズ部の内部空間2内には、ラジエ−タ5
0が前傾して設けられており、スラントノ−ズ化を可能
にしている。
【0025】一方、排気管42からエンジン8の後方へ
導出された排気は、トランスミッションハウジング10
の側方に配置されたプレキャタリスト(前置触媒コンバ
−タ)47、およびパワ−プラントフレ−ム13の上方
に配置されたメインキャタリスト(主触媒コンバ−タ)
48を通過して浄化されてから左右に分岐され、左右の
サイレンサ49L、49Rを経て、車外に放出されるよ
うになっている。
導出された排気は、トランスミッションハウジング10
の側方に配置されたプレキャタリスト(前置触媒コンバ
−タ)47、およびパワ−プラントフレ−ム13の上方
に配置されたメインキャタリスト(主触媒コンバ−タ)
48を通過して浄化されてから左右に分岐され、左右の
サイレンサ49L、49Rを経て、車外に放出されるよ
うになっている。
【0026】次に、後輪駆動系の構成について図4およ
び図5を参照して説明すると、トランスミッションの出
力軸と後輪差動歯車装置の入力軸とを連結して、トンネ
ル部7内に配設されているプロペラシャフト61は、前
方部材61aと後方部材61bとに分割され、かつ、図
4から明らかなように、両部材61a、61bは、オフ
セットギヤ機構62により、後方部材61bの軸線が前
方部材61aの軸線よりも下方に位置する態様で、上下
にオフセットされている。そして、プロペラシャフト6
1およびオフセットギヤ機構62は、トランスミッショ
ンハウジング10と後輪差動歯車装置(ディファレンシ
ャル)のハウジング14との間を剛結合しているパワ−
プラントフレ−ム13の内部に収容されている。
び図5を参照して説明すると、トランスミッションの出
力軸と後輪差動歯車装置の入力軸とを連結して、トンネ
ル部7内に配設されているプロペラシャフト61は、前
方部材61aと後方部材61bとに分割され、かつ、図
4から明らかなように、両部材61a、61bは、オフ
セットギヤ機構62により、後方部材61bの軸線が前
方部材61aの軸線よりも下方に位置する態様で、上下
にオフセットされている。そして、プロペラシャフト6
1およびオフセットギヤ機構62は、トランスミッショ
ンハウジング10と後輪差動歯車装置(ディファレンシ
ャル)のハウジング14との間を剛結合しているパワ−
プラントフレ−ム13の内部に収容されている。
【0027】上記オフセットギヤ機構62は、プロペラ
シャフト61の前方部材61aの後端に固定された第1
ギヤ62aと、プロペラシャフト61の後方部材61b
の前端に固定されて、上記第1ギヤ62aに下方から噛
合する第2ギヤ62bとによって構成され、かつ第2ギ
ヤ62bが第1ギヤ62aよりも大径に形成されて、減
速歯車装置としての機能も兼ね備えている。
シャフト61の前方部材61aの後端に固定された第1
ギヤ62aと、プロペラシャフト61の後方部材61b
の前端に固定されて、上記第1ギヤ62aに下方から噛
合する第2ギヤ62bとによって構成され、かつ第2ギ
ヤ62bが第1ギヤ62aよりも大径に形成されて、減
速歯車装置としての機能も兼ね備えている。
【0028】さらに、本実施例では、プロペラシャフト
61の後方部材61bの軸線が、前方部材61aの軸線
よりも下方に配置されていることによって後方部材61
bの上方に生じた空間に、メインキャタリスト48が配
設されている。
61の後方部材61bの軸線が、前方部材61aの軸線
よりも下方に配置されていることによって後方部材61
bの上方に生じた空間に、メインキャタリスト48が配
設されている。
【0029】以上が本発明の実施例の構成であるが、本
実施例においては、エンジン8が、オイルパンを省いて
ドライサンプ潤滑方式を採用した、2ロ−タ−・ロ−タ
リピストンエンジンよりなり、しかも、エンジン8で駆
動される補機類を、エンジン8の前部に取り付けた態様
で車体ノ−ズ部の内部空間2に収容したことによって、
エンジン8の前面投影面積が極めて小さいものとなり、
これによって、エンジン8、クラッチおよびトランスミ
ッションを含むパワ−ユニットを、車室3のフロアパネ
ル6上に凸設されたトンネル部7内に配設することを可
能にしている。したがって、車体前後長を短縮できると
ともに、低重心、低車高、低ヨ−慣性モ−メントのレイ
アウトを極めてコンパクトな構成をもって達成すること
ができる。
実施例においては、エンジン8が、オイルパンを省いて
ドライサンプ潤滑方式を採用した、2ロ−タ−・ロ−タ
リピストンエンジンよりなり、しかも、エンジン8で駆
動される補機類を、エンジン8の前部に取り付けた態様
で車体ノ−ズ部の内部空間2に収容したことによって、
エンジン8の前面投影面積が極めて小さいものとなり、
これによって、エンジン8、クラッチおよびトランスミ
ッションを含むパワ−ユニットを、車室3のフロアパネ
ル6上に凸設されたトンネル部7内に配設することを可
能にしている。したがって、車体前後長を短縮できると
ともに、低重心、低車高、低ヨ−慣性モ−メントのレイ
アウトを極めてコンパクトな構成をもって達成すること
ができる。
【0030】また、上記パワ−ユニットを車室3内に収
容したことにより、低CD と高ダウンフォ−スとを両立
させたスラントノ−ズを実現でき、しかも十分な荷室容
積を確保することが可能になった。
容したことにより、低CD と高ダウンフォ−スとを両立
させたスラントノ−ズを実現でき、しかも十分な荷室容
積を確保することが可能になった。
【0031】さらに、小型、軽量な車体でありながら、
パワ−ユニットが存在しない車体ノ−ズ部が正面衝突に
対する十分なクラッシャブルゾ−ンとして機能すること
になり、安全性も確保されている。
パワ−ユニットが存在しない車体ノ−ズ部が正面衝突に
対する十分なクラッシャブルゾ−ンとして機能すること
になり、安全性も確保されている。
【0032】さらに、本実施例では、トランスミッショ
ンハウジング10と後輪差動歯車装置のハウジング14
とが、パワ−プラントフレ−ム13によって剛結合され
ているため、アクセルペダル23の踏み込みが、駆動力
として路面に伝達される間のタイムラグを短縮し、ダイ
レクトなスロットルレスポンスを得ることができる。
ンハウジング10と後輪差動歯車装置のハウジング14
とが、パワ−プラントフレ−ム13によって剛結合され
ているため、アクセルペダル23の踏み込みが、駆動力
として路面に伝達される間のタイムラグを短縮し、ダイ
レクトなスロットルレスポンスを得ることができる。
【0033】ところで、周知のように、後輪差動歯車装
置は、そのハウジング14内に設けられた小径のドライ
ブピニオンギヤと大径のリングギヤとの噛合による減速
作用によって、最終減速歯車装置としての機能をも兼ね
備えているものであるが、本実施例では、減速機能を有
するオフセットギヤ機構62がプロペラシャフト61の
途中に介設されて、最終減速比をオフセットギヤ機構6
2と後輪差動歯車装置との双方で分担していることによ
り、下記のような利点を生じる。。
置は、そのハウジング14内に設けられた小径のドライ
ブピニオンギヤと大径のリングギヤとの噛合による減速
作用によって、最終減速歯車装置としての機能をも兼ね
備えているものであるが、本実施例では、減速機能を有
するオフセットギヤ機構62がプロペラシャフト61の
途中に介設されて、最終減速比をオフセットギヤ機構6
2と後輪差動歯車装置との双方で分担していることによ
り、下記のような利点を生じる。。
【0034】すなわち、例えば所望とする最終減速比を
4として、従来は後輪差動歯車装置のみで減速を行って
いたが、本実施例では、例えば減速比を2とするオフセ
ットギヤ機構62を設けたことによって、後輪差動歯車
装置に必要な減速比が4÷2=2となり、その分、後輪
差動歯車装置のリングギヤの外径を従来のものよりも縮
小することができるのである。このため、後輪差動歯車
装置のハウジング14の外形は、図4に仮想線14′で
示す従来の後輪差動歯車装置のハウジングの外形に比較
して小さいものとなっている。したがって、後輪差動歯
車装置のハウジング14の上方に、従来のものよりも大
容量の燃料タンク34を配設することが可能になる。
4として、従来は後輪差動歯車装置のみで減速を行って
いたが、本実施例では、例えば減速比を2とするオフセ
ットギヤ機構62を設けたことによって、後輪差動歯車
装置に必要な減速比が4÷2=2となり、その分、後輪
差動歯車装置のリングギヤの外径を従来のものよりも縮
小することができるのである。このため、後輪差動歯車
装置のハウジング14の外形は、図4に仮想線14′で
示す従来の後輪差動歯車装置のハウジングの外形に比較
して小さいものとなっている。したがって、後輪差動歯
車装置のハウジング14の上方に、従来のものよりも大
容量の燃料タンク34を配設することが可能になる。
【0035】さらに、本実施例では、プロペラシャフト
61が前方部材61aと後方部材61bとに分割され、
かつ両部材61a、61b間に介設されたオフセットギ
ヤ機構62によって、プロペラシャフト61の後方部材
61bが前方部材61aに対してオフセットされている
から、これによって生じた空間に、触媒コンバ−タ(メ
インキャタリスト48)のような補機を配設することが
でき、車体後部におけるレイアウトの自由度を向上させ
ることができる。
61が前方部材61aと後方部材61bとに分割され、
かつ両部材61a、61b間に介設されたオフセットギ
ヤ機構62によって、プロペラシャフト61の後方部材
61bが前方部材61aに対してオフセットされている
から、これによって生じた空間に、触媒コンバ−タ(メ
インキャタリスト48)のような補機を配設することが
でき、車体後部におけるレイアウトの自由度を向上させ
ることができる。
【図1】本発明の実施例が適用された車両の概略的側面
図
図
【図2】同 概略的平面図
【図3】同 透視的拡大正面図
【図4】後輪駆動系の構成を示す拡大側面図
【図5】同 平面図
1 車体 2 ノ−ズ部の内部空間 3 車室 4 ダッシュパネル 5 荷室 7 トンネル部 8 エンジン 9 クラッチハウジング 10 トランスミッションハウジング 11 前輪 12 後輪 13 パワ−プラントフレ−ム 14 後輪差動歯車装置のハウジング 15 パワ−トレイン 24L、24R フロントサイドフレ−ム 28L、28R サイドシル 29L、29R トルクボックス 35L、35R アッパ−ア−ム 36L、36R ロアア−ム 42 排気管 48 メインキャタリスト 50 ラジエ−タ 61 プロペラシャフト 61a プロペラシャフトの前方部材 61b プロペラシャフトの後方部材 62 オフセットギヤ機構
フロントページの続き (72)発明者 増井 芳行 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 車室内のフロアパネル上に車体前後方向
に延長して凸設されたトンネル部内に、前端をトランス
ミッションの出力軸に、後端を後輪差動歯車装置にそれ
ぞれ連結されたプロペラシャフトが配設された車両のパ
ワ−トレイン配設構造において、 上記プロペラシャフトが、その中間に設けられたオフセ
ットギヤ機構により、互いにオフセットされた前方部材
と後方部材とに分割されてなることを特徴とする車両の
パワ−トレイン配設構造。 - 【請求項2】 上記オフセットギヤ機構が減速機能を備
えてなることを特徴とする請求項1に記載の車両のパワ
−トレイン配設構造。 - 【請求項3】 上記後輪差動歯車装置の上方に燃料タン
クが配設されてなることを特徴とする請求項1または2
に記載の車両のパワ−トレイン配設構造。 - 【請求項4】 上記トンネル部内にエンジンおよび上記
トランスミッションが配設されてなることを特徴とする
請求項1ないし3のうちのいずれか1つに記載の車両の
パワ−トレイン配設構造。 - 【請求項5】 上記プロペラシャフトの後方部材が上記
前方部材に対してオフセットされていることにより生じ
た空間に、補機が配設されてなることを特徴とする請求
項1ないし4のうちのいずれか1つに記載の車両のパワ
−トレイン配設構造。 - 【請求項6】 上記補機がエンジン排気浄化用の触媒コ
ンバ−タよりなることを特徴とする請求項5に記載の車
両のパワ−トレイン配設構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1910794A JPH07228164A (ja) | 1994-02-16 | 1994-02-16 | 車両のパワ−トレイン配設構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1910794A JPH07228164A (ja) | 1994-02-16 | 1994-02-16 | 車両のパワ−トレイン配設構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07228164A true JPH07228164A (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=11990265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1910794A Pending JPH07228164A (ja) | 1994-02-16 | 1994-02-16 | 車両のパワ−トレイン配設構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07228164A (ja) |
-
1994
- 1994-02-16 JP JP1910794A patent/JPH07228164A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040427 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20040611 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040817 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |