JP3414330B2 - 画像形成システム - Google Patents

画像形成システム

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JP3414330B2
JP3414330B2 JP23234999A JP23234999A JP3414330B2 JP 3414330 B2 JP3414330 B2 JP 3414330B2 JP 23234999 A JP23234999 A JP 23234999A JP 23234999 A JP23234999 A JP 23234999A JP 3414330 B2 JP3414330 B2 JP 3414330B2
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正 小林
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,複写装置やプリン
タ本体などによって画像形成されたシートに紙折り処理
やステープル処理等の後処理を行うことのできる後処理
装置を有した画像形成システムに関する。さらに詳細に
は,複写装置やプリンタ本体などによってシートに形成
された画像の態様に応じて新たな態様の紙折り処理やス
テープル処理等を行うことのできる後処理装置を有する
画像形成システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より,画像形成システムとして,複
写装置やプリンタ本体などに,プリントされたシートを
自動的に折り畳み,ステープルで綴じる等の処理を行う
後処理装置を連結したものがある。このような後処理装
置では,出力されたシートを二つ折りやZ字状に3つ折
にしたり,端部や中央部等をステープル処理して綴るこ
とが可能である。また,複写装置には,原稿自動搬送部
が設けられており,複数の複写元原稿を自動的に送り,
複写することができる。
【0003】そして,このような従来の後処理装置で
は,画像を外側にしてシートの両解放側端面を揃えて二
つ折りを行い,二つ折りされたシートの開放側端面付近
のみステープル処理することが可能であった。つまり,
いわゆる袋綴じに対応したモードが可能であった。ま
た,ページ順を入れ替え,1枚のシートの表裏に計4ペ
ージ分印刷し,シートの中央部を閉じる中綴じ又は週刊
誌綴じと呼ばれる製本化も可能であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが,このような
機器がネットワークプリンタとして使用されるようにな
ってきたため,排出された多くのシート中から各自が排
出したシートを選び出す必要が生じてきた。このため,
排出したシートの画像内容を他人が見てしまうこととな
る。しかし,画像の内容を他人に見られたくないという
要望が徐々に高まってきたことに伴って,画像を内側に
しての二つ折りや,製本化されたシート束を開けられな
い様にステープル処理する必要が出てきた。また,前述
した週刊誌綴じでは,シート枚数が多いときにはシート
端面が揃わないため,見栄えが悪い。一方,袋綴じで
は,見栄えは良いが1枚のシートに対し2ページ分しか
印字されないため,省資源の観点からは好ましくないと
いう問題点があった。
【0005】そこで,本発明は,このような従来の問題
点を解決するためになされたものである。すなわちその
課題とするところは,新たなプリントモード,紙折り機
能及びステープル機能を設定し得る画像形成システムを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題の解決を目的と
してなされた画像形成システムは,シートを表裏反転さ
せる反転手段と,シートに折り目をつける折り目付け手
段と,受け入れ口から受け入れた片面に画像を有するシ
ートについて,画像面を内側に二つ折りにする内折りモ
ードと画像面を外側に二つ折りにする外折りモードと
を,反転手段を用いるか否かによって選択する第一選択
手段とを備えている。
【0007】この画像形成システムは,画像形成された
シートを折り目付け手段によって二つ折りを行う。その
画像形成されたシートを折り目付け手段に搬送するまで
の間には,シートを表裏反転させる反転手段が備えられ
ているため,折り目付け手段は常に単一の方向に折り目
をつけるのみで画像を内側に二つ折りする内折りと,画
像を外側に二つ折りする外折りとの選択が容易になる。
そして,内折りが可能になることで,形成された画像の
内容を他人に見られたくないという要望に応えることが
できる。さらに,内折りと外折りとの選択ができること
から,従来からの機能を保持したまま,新たなモードを
選ぶことが可能になった。
【0008】また,この画像形成システムは,第一選択
手段に,1ジョブ内の各シートについて前記内折りモー
ドと前記外折りモードとの選択が可能であることが望ま
しい。このような選択が可能になることで,1ジョブ内
の他人に見られたくないシートと他人に見られても構わ
ないシートとを別々のジョブに分ける必要がなくなるた
め,複写の効率が上がる。
【0009】また,この画像形成システムは,第一選択
手段が,タッチパネルの頁指定入力により,シートに
ついて内折りモードと外折りモードとの選択行うもの
であることが望ましい。
【0010】これにより他人に見られたくないシート
と他人に見られても構わないシートとを別々のジョブに
分ける必要がなくなっている。
【0011】画像形成システムにおいて,第一選択手段
により内折りモードが選択されているときに,二つ折り
位置を選択的に変更してシートの開放側端部に段差を付
けさせる二つ折り位置調整手段を有することが望まし
い。
【0012】このように,画像を内側に二つ折りする内
折りを行う際に,二つ折り位置を変更することができる
ため,画像を形成した面の一部のみを見えるように内折
りすることが可能となる。この一部のみ見える部分に,
名前等を記載しておけば,誰が排出したシートであるの
か画像の内容全体を見ることなく理解することができ
る。
【0013】さらにこの画像形成システムは,二つ折り
位置調整手段が,二つ折り位置を変更したときには,二
つ折り位置に連動して開放側端部のステープル処理位置
,段差の分進んだ位置に変更することが望ましい。そ
して二つ折り位置調整手段は,オペレータが入力したず
れ量に合わせて二つ折り位置を変更することが望まし
い。
【0014】開放側端部のステープル処理位置が,オペ
レータが入力したずれ量による二つ折り位置の変更に連
動して変更されるため,別途にステープル処理位置を変
更する必要がない。従って,ステープル処理位置の変更
忘れによるステープル針の無駄がなく,また変更設定が
容易にできる。
【0015】一方,この画像形成システムは,シートに
折り目をつける折り目付け手段と,シートを一時的に集
積する一時集積トレイと,一時集積トレイ上に集積され
たシート束を折り目付け手段による折り目と交差する方
向に搬送するシート搬送手段と,シート搬送手段により
搬送されたシート束にステープル処理を施すステープル
手段と,二つ折りされたシート束の折り目側端部にステ
ープル処理を施す折り目側端部綴じモードと二つ折りさ
れたシート束の開放側端部にステープル処理を施す開放
側端部綴じモードとの選択が可能な第二選択手段とを備
えたものとしてもよい。
【0016】両面に画像を有するシートを二つ折りし
て,折り目側端部を綴じることが可能となるにより,従
来の週刊誌綴じの場合に問題であったシート枚数が多い
ときにシート端面が揃わないことによる見栄えの悪さを
解消することができる。また,1枚のシートの表裏に4
ページ分の印字ができるため,省資源の観点からも好ま
しい。また,開放側端部を綴じることができるため,形
成された画像を容易に見ることができない。さらに,折
り目側端部綴じと開放側端部綴じとの選択ができること
から,従来からの機能を保持したまま,新たなモードを
選ぶことが可能になる。
【0017】また,この画像形成システムは,シートを
表裏反転させる反転手段を有し,第二選択手段が,折り
目側端部綴じモードと開放側端部綴じモードとをこの反
転手段を用いるか否かによって選択するようにしても良
い。
【0018】反転するか否かは,前述したように内折り
を行うか外折りを行うかによって決定される場合があ
る。このため,折り目側端部綴じモードと開放側端部綴
じモードとの選択も内折りか外折りかによって決定して
しまうからである。
【0019】また,画像が形成されたシートが1枚のみ
である場合には,二つ折りされたシートの折り目側端部
を綴じる必要がない。従って,この画像形成システム
は,シート1枚のみからなるジョブについて折り目側端
部綴じモードが選択されたときにステープル処理を禁止
するステープル禁止手段とを有することが望ましい。
【0020】そして,この画像形成システムは,第二選
択手段により選択されたモードによりステープル処理が
要求される端部と反対側の端部にもステープル処理を施
す隠蔽モードを選択可能な隠蔽モード選択手段を有する
ことが望ましい。
【0021】このようなモードを有することで,製本さ
れたシートについても,容易に内部を他人に見られるこ
とのないものが得られる。
【0022】あるいはこの画像形成システムは,シート
を一時的に集積する一時集積トレイと,一時集積トレイ
上に集積されたシート束を搬送するシート搬送手段と,
シート搬送手段により搬送されたシート束にステープル
処理を施すステープル手段と,シート束におけるシート
搬送手段の搬送方向の前方側端部にステープル処理を施
す前方端部綴じモードと後方側端部にステープル処理を
施す後方側端部綴じモードとの選択が可能な第三選択手
段と,第三選択手段により選択されたモードによりステ
ープル処理が要求される端部と反対側の端部にもステー
プル処理を施す隠蔽モードを選択可能な隠蔽モード選択
手段を有するものとすることもできる。
【0023】このように構成することで,紙折りのない
シート束についても,容易に内部を他人に見られること
のないものが得られる。
【0024】さらにこの画像形成システムは,ステープ
ル手段をシート搬送手段による搬送方向と交差する方向
に移動させるステープル移動手段を有し,隠蔽モードが
選択されているときには,ステープル手段は,第二選択
手段により選択されたモードによりステープル処理が要
求される端部に,選択されている綴じ点数について判断
することなく,ステープル移動手段による移動方向の少
なくとも2箇所においてステープル処理を施すことが望
ましい。
【0025】この画像形成システムは,ステープル処理
を行うステープル手段をシート搬送方向と交差する方向
に移動させることができる。このため,種々のシートサ
イズが選択された場合においても,単一のステープル手
段によって一端部に複数箇所のステープル処理を施すこ
とができる。そして隠蔽用のステープル処理端部と製本
用のステープル処理端部とをステープル処理箇所の数に
よって見分けることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下,本発明の画像形成システム
を具体化した実施の形態について,図面に基づいて詳細
に説明する。本実施の形態に係る画像形成システムは,
原稿自動搬送部20を設けた複写装置10に,複写され
たシートに対し折り加工やステープル処理等を行う後処
理装置50を取り付けたものである。まず,複写装置1
0の概略的な構成とその動作とを説明する。複写装置1
0の内部概略構造を図1に示す。
【0027】複写装置10は,いわゆるデジタル複写機
と称されるものであり,イメージリーダ部IRと画像プ
ロセス部PRとに大別される。イメージリーダ部IRで
は,複写すべき原稿の画像データを読み取り,一旦メモ
リに記憶して,必要により各種の画像編集処理を行う。
そして,イメージリーダ部IRから転送されてきた画像
データに基づき,画像プロセス部PRにおいて,周知の
電子写真プロセスにより原稿の画像をシート上に再現す
る。コピー動作は,画像データを読み出すことにより,
必要な編集,例えば,ぺージ順の変更,画像反転処理あ
るいは表裏両面へのコピー処理などを加えて実行され
る。
【0028】イメージリーダ部IRはさらに,画像読み
取り部11とその上の原稿自動搬送部20とに分かれ
る。画像読み取り部11は,原稿を載置する原稿台ガラ
ス111と,原稿台ガラス111の真下に配置されてお
り,原稿台ガラス111上に載置された原稿を照射する
露光ランプ112とを有している。そして,原稿の反射
光の光路を偏光させるための反射ミラー113,11
4,115や,分焦及び変倍機能を有するレンズ116
と,イメージリーダであるCCDセンサ117とを備え
ている。さらに,光学系を駆動する光学系モータ11
8,及びCCDセンサ117の感度バラツキを補正する
ために原稿台ガラス111上に設置されたシェーディン
グ補正板119を備えている。また,CCDセンサ11
7によって得られた画像信号を処理する画像処理部12
0や,画像処理部120から出力される画像データを記
憶するメモリユニット部130を備えている。さらに,
原稿台ガラス111上にセットされた原稿のサイズを検
出する複数の反射型センサ102も備えている。一方,
原稿台ガラス111の左端部には,位置決めを行うため
の原稿基準板101が配置されている。
【0029】次に,原稿自動搬送部20の概略的な構成
について,図2の内部概略構造図を用いて説明する。原
稿自動搬送部20は,原稿台ガラス111の上面に対し
て開閉自在に装着されており,後述する給紙トレイ21
1上に載置された原稿を最上からピックアップするファ
ストページシステムを採用している。この原稿自動搬送
部20は,給紙部210と,読み取り部220と,排紙
部240とを含んでいる。給紙部210には,原稿を載
置する給紙トレイ211と,給紙トレイ211上の原稿
を最上からピックアップするピックアップローラ214
と,ピックアップローラ214によってせり出された原
稿のうち最上の1枚のみを送り出すための捌きローラ対
215と,捌きローラ対215の下流に配置された搬送
ローラ対216とを備えている。給紙トレイ211は,
ピックアップローラ214と対向する側に,押上げ部2
12と,押上げ部212をピックアップローラ214に
押しつけるレバー213とを備えている。
【0030】読み取り部220は,前述の搬送ローラ対
216から原稿を受け取る第1読み取りローラ対222
と,それらの下流に位置する第2読み取りローラ対22
3とを有している。そして,これら両ローラ対の中間
に,スリットガラス198及び押圧板221が設けられ
ている。スリットガラス198は,第1読み取りローラ
対222及び第2読み取りローラ対223により搬送さ
れる原稿の画像を画像読み取り部11で読み取るための
窓である。押圧板221は,原稿をスリットガラス19
8に押し付けるものである。スリットガラス198のす
ぐ下流の位置には,すくい上げガイド199が設けられ
ている。また,第1読み取りローラ対222の上流には
原稿サイズを検出するための検出センサ225が設けら
れている。
【0031】第2読み取りローラ対223の下流の位置
には,両面読み取りのために,第1切り替え爪231
と,第1反転ローラ232と,第2切り替え爪233
と,第2反転ローラ234とが備えられている。排紙部
240には,読み取りを終えた原稿を収容するために,
排出ローラ対241及び原稿排出トレイ242が備えら
れている。
【0032】図1に戻って,画像プロセス部PRは,光
学走査部13と,プロセス部12と,搬送部14と,こ
れらを制御するプロセス制御部120とを有している。
光学走査部13には,レーザ光を発光する半導体レーザ
131と,半導体レーザ131から発光されたレーザ光
を反射するために,高速回転しているポリゴンスキャナ
134に接続されたポリゴンミラー135とを備えてい
る。そして,そのレーザ光を偏光するトロイダルレンズ
136及びfθレンズ137を備え,さらに,折り返し
ミラー138a,138b,138cを備えている。
【0033】プロセス部12には,感光体ドラム121
と,帯電チャージャ125と,現像器122と,転写チ
ャージャ126と,分離チャージャ127と,クリーニ
ング器124とが備わっている。搬送部14には,シー
トを積載して収容する給紙カセット151と,手差しト
レイ161と,定着ローラ対176と,複写が完了した
シートを複写装置10より排出する排出ローラ対177
とが備わっている。また,給紙カセット151には,収
容されたシートを送るピックアップローラ154,給送
ローラ155及び分離ローラ156が配置されている。
そして,搬送ローラ対171,172,173及び,タ
イミングローラ対174を備えている。また,搬送ロー
ラ対173から搬送されてきたシートの先端を検出し
て,一定の動作をさせることによりタイミングローラ対
174に対する斜行を補正するセンサ175及び,この
動作を確保するために部分的に通紙路を広く形成された
上流側搬送路179を備えている。なお,センサ175
は,手差しトレイ161から供給されたシートのサイズ
を判別するためにも使用されている。
【0034】一方,手差しトレイ161に手差しされた
シートを送るピックアップローラ162,給送ローラ1
63及び分離ローラ164が配置されている。排出ロー
ラ対177の上流には,スイッチバック部190及び,
スイッチバック部190に搬送するためのスイッチバッ
ク搬送部180が設けられている。さらに,スイッチバ
ック部により表裏反転されたシートをタイミングローラ
対174の上流に再度搬送する表裏反転搬送部140が
設けられている。
【0035】スイッチバック搬送部180は,図示しな
いソレノイドにより駆動される切換爪181と,搬送ロ
ーラ対182とを有している。スイッチバック部190
は,双方向に回転可能な搬送ローラ対191と,シート
を下流へ搬送する方向にのみ回転可能に構成された搬送
ローラ対192と,搬送ガイド193と,検知センサ1
95及びシート後端の逆送防止用マイラ196により構
成される。
【0036】表裏反転搬送部140は,スイッチバック
部190により表裏反転されたシートを,第1搬送ロー
ラ対141と,第2搬送ローラ対142及び搬送ガイド
143,144により構成されている。
【0037】次に,複写装置10の動作を説明する。ま
ず,イメージリーダ部IRの原稿自動搬送装置20にお
ける原稿の読み取りについて説明する。本実施形態の複
写装置10は,原稿群などの第1頁目からコピー動作を
開始するいわゆるファーストページシステムである。こ
のため,原稿自動搬送部20の給紙部210には,第1
頁目を上に向けて原稿群等がセットされる。ファースト
ページシステムの複写機では,例えば,片面原稿を1枚
のシートの表裏にコピーする両面コピーの場合におい
て,原稿群が奇数枚か偶数枚かを指定ないし検出する必
要がなく,迅速にコピー動作を行い得るなどの利点があ
る。
【0038】原稿自動搬送装置20の給紙トレイ211
に1ページ目を上方に向けた状態で載置された原稿は,
図15に示す操作パネルのコピースタートキーOP1が
押されると,図示しない駆動源によりピックアップロー
ラ214が原稿最上面に下降圧接し,一定時間後に回転
して原稿を下流へ搬送する。そして,捌きローラ対21
5により1枚ずつ取出され,搬送ローラ対216を介し
て読み取り部220へ搬送される。このとき読み取り部
220では,第1読み取りローラ対222が停止してい
る。このため,原稿の先端レジスト及びスキュー補正が
行われる。また,同時に検出センサ225により原稿が
搬送されてきたことを検出する。そして,図示しない検
出センサによって,図2の紙面に対する垂直方向の大き
さを判別する。
【0039】次に,第1読み取りローラ対222に接続
された図示しないステッピングモータが回転を開始す
る。すると原稿は,第1読み取りローラ対222に搬送
されてスリットガラス198上を通過し,すくい上げガ
イド199により第2読み取りローラ対223へ導かれ
てさらに搬送される。このとき,画像読み取り部11に
おいては,CCDセンサ117が,まずシェーディング
補正板119を読み取り,CCDセンサ117の各画素
のバラツキを補正する。その後,光学系モータ118の
駆動により,露光ランプ112がスリットガラス198
の直下に位置するように露光ランプ112及び反射ミラ
ー113,114,115をスライド移動させて,この
位置に固定される。これにより,原稿がスリットガラス
198を通過する際に,画像読み取り部11により画像
情報が読み取られる。一方,第1読み取りローラ対22
2の回転開始と同時に検出センサ225が原稿の通過時
間を計測する。この通過時間と,前述した紙面に対する
垂直方向の大きさ判別とのデータから,A4縦やB5横
等という原稿のサイズを判別する。
【0040】読み取りが終了した原稿は,第2読み取り
ローラ対223を出てから,排出ローラ対241により
原稿排出トレイ242上へ排出される。その際,必要に
より適宜,第1切り替え爪231や第1反転ローラ23
2等により反転され裏面の読み取りに供される。
【0041】原稿両面モードが選択された場合,給紙ト
レイ211から供給された原稿は,表面を読み取った後
に,第1切り替え爪231や第1反転ローラ232等に
より原稿の表裏反転を行い,裏面を読み取る。裏面読み
取り後に,再度表裏反転されて排出ローラ対241によ
り排出トレイ242に排出収容される。
【0042】このように,原稿自動搬送装置20は,原
稿片面コピー動作と原稿両面コピー動作とを備えてお
り,図示しない操作パネルによってオペレータが選択す
る。また,複数の原稿がセットされた場合は,上述した
原稿送り動作を順次繰り返し行う。一方,後述するよう
に,1枚の原稿に対して画像読み取り部11により読み
取られたデータはメモリユニット部130に一旦記憶さ
れる。このため,オペレータが複数の複写を設定した場
合には,読み取りを1回行うのみで所定回数の複写を行
う仕組みとなっている。
【0043】なお,イメージリーダ部IRでは,原稿を
原稿台ガラス111上に載置し,露光ランプ112をス
キャンさせて画像情報を読み取ることも可能である。こ
の場合には,オペレータは,原稿の画像面を下向きにし
て原稿台ガラス111上にその一端を原稿基準板101
に合わせてセットする。画像読み取り部11はセットさ
れた原稿の画像をスキャンしながら照明を当てることに
よって,レンズ116を通してその反射光をCCDセン
サ117により読み取る。
【0044】この画像のスキャン時,CCDセンサ11
7は,まずシェーディング補正板119を読み取り,C
CDセンサ117の各画素のバラツキを補正する。その
後,光学系モータ118の駆動により,露光ランプ11
2及び反射ミラー113,114,115をスライド移
動させ原稿基準位置SPにセットする。そして,露光ラ
ンプ112及び反射ミラー113が感光体ドラム121
の周速度V(等倍,変倍に拘らず一定)に対してV/m
(mはコピー倍率)の速度で移動する。同時に反射ミラ
ー114,115がV/2mの速度で同一方向に移動す
ることにより,光路長を一定にして画像の読み取りを行
う。また,同時に複数の反射型センサ102によって,
原稿台ガラス111上にセットされた原稿のサイズを検
出する。
【0045】かかる読み取りにより得られた画像データ
は,メモリユニット部130に一旦記憶され,画像プロ
セス部PRでの複写処理に供される。画像プロセス部P
Rでは,プロセス制御部120の制御により,画像デー
タに対応したレーザ光が半導体レーザ131から発せら
れる。そのレーザ光は,ポリゴンミラー135,トロイ
ダルレンズ136及びfθレンズ137を介し,さら
に,折り返しミラー138a,138b,138cを介
して感光体ドラム121に照射される。このとき感光体
ドラム121は,図1中矢印方向に回転しており,帯電
チャージャ125により表面が一様に帯電させられてい
る。
【0046】感光体ドラム121は,レーザ光が照射さ
れた部分の電荷が除去される特性を有しており,この電
荷が除去された部分に静電潜像と同極性のトナーを付着
させることが可能となっている。前述した画像データに
対応したレーザ光が照射されるのは帯電チャージャ12
5のすぐ下流の位置である。このレーザ光の照射によっ
て,画像データに対応した静電潜像が形成されている。
この静電潜像は,現像器122により現像されてトナー
像となる。
【0047】同時に,オペレータによって選択されたシ
ートサイズに基づいて,若しくは選択された拡大・縮小
率を元に,前述したイメージリーダ部IRによって判別
された原稿サイズに基づいて,給紙カセット151から
シートが供給される。この時,手差しトレイ161から
シートを供給しても良い。なお,手差しトレイ161か
ら供給されたシートのサイズは,前述したようにセンサ
175によって判別される。
【0048】そのシートは,タイミングローラ対174
により先端レジスト及びスキュー補正された上で,感光
体ドラム121と転写チャージャ126との間の転写位
置へ搬送される。供給されたシートの先端が感光体ドラ
ム121に到達するタイミングを計って,前述したよう
に,画像データに対応したレーザ光が,あらかじめ帯電
チャージャ125により帯電された感光体ドラム121
上に照射される。現像器122は感光体ドラム121上
のレーザ光が照射された部分にトナーを付着させ,感光
体ドラム121に乗せて,転写チャージャ126により
シートの表面にトナー像が転写される。
【0049】所望の転写が終了したシートは,分離チャ
ージャ127によりAC放電を行うことや分離爪の作用
により,感光体ドラム121に巻き付くことなく分離す
る。トナーを転写されたシートは,定着ローラ対176
により加熱,圧着されて,切替爪181に向けて搬送さ
れる。切替爪181は,搬送されてきたシートをスイッ
チバック部190方向に搬送する向きにセットされてい
る。このため,前述した転写処理が行われたシートは,
スイッチバック部190に向けて搬送されていく。
【0050】検知センサ186によりシートの先端が検
出されてから一定時間後,搬送ローラ対182が下向き
に回転される。この時搬送ローラ対191はシートの搬
送に伴ってフリーに回転するようになっている。これに
よって,表面に転写されたシートが搬送ガイド193内
に搬送されていく。そして,検知センサ186によりシ
ートの後端が検出された時点で,搬送ローラ対182が
矢印d方向とは反対側に回転される。また,同時に切替
爪181を切り替えて,表面に転写されたシートが反転
された状態で排出ローラ対177方向に搬送される。こ
のような処理により,シートの表裏反転が行われた上で
排出される仕組みになっている。こうして1枚分のコピ
ーが終了する。
【0051】また,後述する紙折り部800において,
画像形成した面を内側にした二つ折り処理や中折り処理
がオペレータによって選択された時にも,前述したシー
トの表裏反転が行われて複写装置10から排出される。
一方,オペレータにより画像形成した面を外側にした二
つ折り処理やあるいはZ折り処理が選択された時には,
切替爪181が切り替えられてシートの表裏反転が行わ
れずに複写装置10から排出される。
【0052】さて,シートの両面に複写を行うモードが
選択された時には,前述した転写処理が行われたシート
は,複写装置10の機外へ排出される前に,前述したシ
ートの表裏反転処理と同様に,スイッチバック部190
へ搬送される。この時には,検出センサ186による検
出信号は無視される。また,搬送ローラ対182はシー
トの搬送に伴ってフリーに回転するようになっている。
そして,検知センサ195によりシートの先端が検出さ
れてから一定時間後,搬送ローラ対191が下向きに回
転される。これによって,表面に転写されたシートが搬
送ガイド193内に搬送される。
【0053】また,搬送ローラ対191により搬送され
てきたシートの後端が検知センサ195により検出され
てから一定時間後に,搬送ローラ対191をc方向とは
逆に回転させる。すると,逆送防止用マイラ196があ
るため,シートは表裏反転搬送部140へ搬送される。
スイッチバック部190により表裏反転されたシート
は,搬送ローラ対141,142によりタイミングロー
ラ対174の上流へ搬送されて,前述した転写処理をシ
ートの裏面に再度行うことになる。そして,裏面の転写
処理が行われた後に,シートがスイッチバック部190
に搬送されないよう切替爪181を切り替える。従っ
て,裏面の転写処理を行った後は,直接排出ローラ対1
77を介して複写装置10から排出される。このような
処理により,シートの表裏両面に転写処理が行われる仕
組みになっている。
【0054】また,後述する紙折り部800において,
画像形成した表面を内側にした二つ折り処理や中折り処
理がオペレータによって選択された時にも,裏面の転写
処理を行った後にシートの表裏反転が行われることなく
複写装置10から排出される。一方,Z折り処理や画像
形成した表面を外側にした二つ折り処理が選択された時
には,再度シートの表裏反転が行われて複写装置10か
ら排出される。
【0055】なお,このような,シートの両面に複写を
行うモードとしては,両面コピーモードの他にも以下の
ようなモードがある。即ち,ページ順を入れ替えて1枚
のシートの表裏両面に4ページ分を複写し,二つ折りさ
れた複数の用紙の折り側端部をステープル処理する製本
モードや,中折りされた複数の用紙の中央をステープル
処理する週刊誌モードがある。
【0056】この製本モードの左開き処理を行う場合の
画像転写を,図3を参照しながら説明する。A4縦サイ
ズの表面のみに画像が形成されたn枚の原稿D1,D
2,…,Dn−1,Dnを,等倍で製本するモードが選
択された場合について説明する。この場合には,先ず4
枚分の原稿を読み取りメモりユニット130に4枚分の
画像データを蓄える。そして,1枚のシートの表裏に4
枚分の画像データを転写することになる。このために,
A3横サイズのシートが収納された給紙カセット151
からA3横のシートが供給される。そして,図3に示す
ように,このシートの表面側に原稿D1の画像(以下,
単にD1という,他のページについても同じ)とD4と
が転写される。この時,D1はシートの右側に,D4は
シートの左側に転写される。次に,表裏反転を行い,シ
ートの裏面側にD2とD3とが転写される。この時,D
2はシートの左側に,D3はシートの右側に転写され
る。このように転写することによって,D1が転写され
た箇所の裏面にD2が配置され,D3が転写された箇所
の裏面にD4が配置される。2枚目のシート以降もこの
配置になるようにD5以降についてページ順が変更され
て転写される。
【0057】シートの表面には,D1とD4が転写され
ているため,紙折り処理は表面を外側にした二つ折り処
理を行うことが必要になる。このため,スイッチバック
部190方向に搬送し,再度シートの反転処理を行った
後に複写装置10から排出される。本実施形態における
製本モードの画像転写では,D1及びD4をシートの表
面に転写する場合について説明したが,D2及びD3を
シートの表面に転写するようにしても良い。この場合に
は,両面の画像転写を行った後に再度シートの反転処理
を行うことなく,そのまま複写装置10から排出され
る。
【0058】また,A4縦の原稿をA3横のシートに転
写する等倍による製本モードの転写する場合について説
明したが,A4縦の原稿を,A4横のシートに転写する
ような50%縮尺による製本モードの転写も上述したペ
ージ順の入れ替えにより可能である。
【0059】なお,右開きの場合には,シートの片面に
転写する画像の左右を入れ替えるだけでよい。即ち,シ
ートの表面側に,D1を左側に,D4を右側に転写す
る。そして,表裏反転を行い,シートの裏面側にD2を
右側に,D3を左側に転写する。その後の処理は上述の
場合と同じでよい。
【0060】次に,オペレータによって二つ折り処理が
選択されている場合に,複写装置10からシートを排出
する前に反転するか否かの制御フローを,図4を用いて
説明する。まず,シートへの転写が両面になさているか
どうかを判断する(S1)。両面になされている場合に
は(S1:Yes),D1及びD4をシートの表面に複
写するかどうかを判断する(S2)。表面に印刷するの
であれば(S2:Yes),複写装置10から排出する
前に再度反転する(S5)。裏面に印刷するのであれば
(S2:No),反転しないで(S4)そのまま排出す
る。S1に戻り,シートへの転写が両面になされたもの
でない場合は(S1:No),シートへの転写面を内側
にする二つ折りモードか,そうではなく外側にする二つ
折りモードかを判断する(S3)。内側にする二つ折り
モードの場合には(S3:Yes),複写装置から排出
する前に反転を行う(S5)。外側にする二つ折りモー
ドの場合には(S3:No),反転を行わずに(S4)
排出する。
【0061】次に,図1に戻って後処理装置50の概略
的な構成とその動作とを説明する。後処理装置50は,
複写装置10の排出ローラ対177を経て排出され,1
枚ずつ搬送されるシートに対して,必要に応じて二つ折
りやZ字状に三つ折り(Z折り)などをする折り加工
や,シート束をステープル止めするステープル処理を行
うものである。また,この後処理装置50は,シートの
搬送形態,積載形態,あるいは,折り形態などの決定に
際して,ファーストページシステムの複写装置10やプ
リンタに接続して用いることを前提としている。後処理
装置50は,搬入部750と,紙折り部800と,後処
理トレイ部400と,ステープル部500と,集積トレ
イ部600と,排紙トレイ部710とに大別される。
【0062】搬入部750では,排出ローラ対177を
経て排出されたシートを後処理装置50内に搬入する。
オペレータにより紙折り処理が選択されると,つぎに紙
折り部800に搬送されて,1枚ずつ搬送されるシート
に折り目を付ける。また,オペレータによりステープル
処理が選択されると,後処理トレイ部400に搬送され
て,ステープル処理をする前にシートを積載し整合す
る。そして,つぎに後処理トレイ部400の下流側に配
置されたステープル部500に搬送されて,積載・整合
されたシート束にステープル処理を施す。このステープ
ル処理をしたシート束は集積トレイ部600に搬送され
て収容する。一方,排紙トレイ部710では,後処理装
置50から排出されるステープル処理を施さないシート
を積載する。
【0063】搬入部750は,搬送ローラ対701及び
ガイド板を備える。紙折り部800は,複数の紙折りロ
ーラ807,808,809を備え,これら紙折りロー
ラ807,808,809間にシートを挟み込んで折り
目を付ける。また,ステープル部500は,後処理トレ
イ部400にて積載・整合されたシート束のシート搬送
方向に対して直交する方向に移動可能に構成されてい
る。
【0064】後処理装置50内の各部に向けてシートを
ローラ搬送するため,シート搬送経路には,搬送ローラ
対704,706,711が配置されている。また,シ
ート束を搬送するため,シート束の搬送経路には,シー
ト束搬送ローラ対714,715,716が配置されて
いる。それぞれの搬送経路の終端位置には,排紙トレイ
部710にシートを排出する排出ローラ対709,後処
理トレイ部400にシートを排出する排出ローラ対71
3,集積トレイ部600にシート又はシート束を排出す
る排出ローラ対718が配置されている。
【0065】シートの搬送先を切り換えるため,シート
搬送経路の途上に,複数の切換爪801,707が設け
られている。搬入部750と紙折り部800との間に配
置される切換爪801は,シートを紙折り装置800に
送り込むか否かを切り換える。この切換爪801の下流
側に配置される切換爪707は,シートを排紙トレイ部
710に向けて搬送するか,後処理トレイ部400に向
けて搬送するかを切り換える。
【0066】また,後処理装置50内の各部の駆動・停
止のタイミングをとるため,シートないしシート束の搬
送経路の途上には,シートを検出する複数のセンサ70
2,705,708,712,719,724などが配
置されている。
【0067】[概略動作]後処理装置50においては,
前述したように,複数のシート後処理(折り加工及びス
テープル処理)が可能である。オペレータは,これらの
処理を図15に示す複写装置10の操作パネルOPから
任意に選択することができる。
【0068】図1に戻って,例えば,オペレータが,折
り加工を行い,ステープル処理を行わないモードを選択
をした場合には,複写装置10の排出ローラ対177を
経て排出されたシートは,紙折り部800によりユーザ
が選択した紙折り処理が施される。そして,排紙トレイ
部710に向けてローラ搬送され,積載される。
【0069】一方,オペレータが,折り加工を行い,さ
らにステープル処理も行うモードを選択した場合には,
まず,シートは,紙折り装置800によりユーザが選択
した紙折り処理が施される。そして,折り加工された所
定枚数のシートは,後処理トレイ部400に向けて搬送
され,後処理トレイ部400に順次積載され整合され
る。この後,積載・整合されたシートは,一のシート束
としてローラ搬送され,ステープル部500に送り込ま
れる。さらに,ステープル部500においてユーザが所
望する位置にステープル打ちをした後,ステープル処理
されたシート束は,集積トレイ部600に向けてローラ
搬送され,集積トレイ部600に積載される。
【0070】この後処理装置50では,搬送されてくる
シート1枚毎に処理を施す紙折り部800を,シート又
はシート束を積載する排紙トレイ部710,後処理トレ
イ部400及び集積トレイ部600のさらに上流側に配
置している。このため,オペレータによる選択により1
ジョブ内における1枚毎の折り加工を施したシートを排
出することが可能となる。
【0071】以下,後処理装置50の主要な機構を順次
詳細に説明する。
【0072】《紙折り部800》紙折り部800の構成
を示す断面図を図5に示す。紙折り部800は,後処理
装置50の前後方向に延びた図示しないレール部材に係
合され,正面側(図1の紙面手前側)に引きせるように
内蔵されている。紙折り部800は,紙折りを行うシー
トを紙折り部800内へ導く搬入部851と,紙折り部
800内へ搬入されたシートの傾き補正を行うレジスト
部852と,を備えている。また,レジスト部852か
ら受けとったシートの第1の折り位置の規制を行う第1
搬送部853と,シートに折り目をつける紙折り部85
4と,第2の折り位置の規制を行う第2搬送部855
と,を備えている。さらに,折られたシートを紙折り部
800から搬出するための排出部856を備えている。
【0073】[搬入部851]搬入部851は,紙折り
処理を選択されたシートを紙折り部800に導く切換爪
801と,紙折り部800内に導かれたシートを搬送す
る搬送ローラ対802,803と,を備えている。そし
て,切換爪801を回動動作させる図示しないソレノイ
ドと,紙折り部800内に搬入されたシートを検出する
シート検出センサ825と,を備えている。
【0074】[レジスト部852]レジスト部852
は,搬入部851の下流側に設けられたレジストローラ
対805,806と,レジストローラ対805,806
を駆動する図示しない紙折り用モータと,を備えてい
る。また,レジストローラ対805,806の上流に配
置されるガイド860は,レジストローラ対805,8
06にシート先端を確実に当接させる形状とされてい
る。
【0075】シートが搬送ローラ対802,803を介
して搬入されてくると,シートの後端をシート検出セン
サ825が検出する。そして,傾き補正を行った後,所
定時間経過後にレジストローラ対805,806によ
り,シートを下流へ搬送する。
【0076】[第1搬送部853]レジスト部852の
下流側に設けられる第1搬送部853は,シートサイズ
及び紙折り形態に合わせてシート搬送路内に出退移動す
ると共にシート先端に当接して当該シートの第1折り位
置を規制する第1折りストッパ815と,複写装置10
内で判別したシートサイズ及び折りモードに応じて第1
折りストッパ815のシート当接位置を変更するソレノ
イド816と,を有する。
【0077】[紙折り部854]レジストローラ対80
5,806の下流位置と第1折りストッパ815の上流
位置との間に設けられる紙折り部854は,3本の紙折
りローラ807,808及び809を有する。各紙折り
ローラ807,808及び809は,ストレート形状を
有する。
【0078】紙折りローラ808,809は,圧接状態
で紙折りローラ807に対して接触しており,紙折りロ
ーラ807と808とが対をなし,また,紙折りローラ
807と809とが対をなしている。以下,対をなす紙
折りローラ807,808を,「紙折りローラ対80
7,808」と,対をなす紙折りローラ807,809
を,「紙折りローラ対807,809」ともいう。な
お,本実施形態における紙折り部854では,紙折りロ
ーラ対807,808によって,後処理装置50に搬入
されてくるシートの上面側を外側に向けて紙折り処理を
行っている。
【0079】[第2搬送部255]紙折りローラ対80
7,808の下流位置と紙折りローラ対807,809
の上流位置との間に設けられる第2搬送部855は,シ
ート先端に当接して当該シートの第2折り位置を規制す
る第2折りストッパ819と,シートサイズに応じて第
2折りストッパ819のシート当接位置を切り換えるソ
レノイド817と,紙折りローラ対807,808によ
って第1の折りがなされたシートの先端を紙折りローラ
対807,809に向かう方向,又は,第2折りストッ
パ819に向かう方向へ選択的に案内する切換部材81
8と,切換部材818を回動動作させる図示しないソレ
ノイドと,を有する。
【0080】[排出部856]排出部856は,紙折り
ローラ対807,809の下流側に設けられ,排出ロー
ラ対803,804を有する。なお,ローラ803は,
搬送ローラ対802,803を構成するローラでもあ
る。
【0081】[各種折りモード時の動作説明]紙折り部
800は,(1)Z折り,(2)二つ折り,及び,
(3)中折りの3つの紙折りモードに対応している。複
写装置10に設けられた操作パネルにより紙折りが選択
された場合には,それぞれのモードにおける動作が制御
される。
【0082】(1)Z折りモード Z折りモードとは,大サイズのシート(A3やB4)を
Z字形状に折り畳んで,シート搬送方向に沿う長さの略
半分のサイズに仕上げるモードである。
【0083】複写装置10の排出ローラ対177を介し
て排出されたシートは,切換爪801まで搬送され,当
該切換爪801の回動により紙折り部800内へ搬入さ
れる。そして,搬送ローラ対802,803に挟み込ま
れる。シートは,さらに搬送され,レジスト部852に
おいてシート先端の傾きを補正する動作がなされた後,
搬送ガイド840内を第1折りストッパ815に向けて
搬送される。
【0084】コピースタートが指示された直後に,シー
トサイズ及び折りモードに応じてソレノイド816によ
って第1折りストッパ815の位置が決定される。シー
ト先端が第1折りストッパ815に当接した後,シート
をさらに搬送し続けると,紙折りローラ対807,80
8近傍にループが形成され,ついには紙折りローラ対8
07,808にかみ込まれる。これにより第1の折りが
なされる。ここに,紙折りローラ対807,808近傍
のガイド864の形状は,シートのループが紙折りロー
ラ対807,808に向かう方向に形成されるように構
成されている。
【0085】また,第1の折り位置は,紙折り部800
に搬入されるときに先端側となるシート縁から,各シー
トサイズにおけるシート全長の略3/4の位置となる。
第1折りストッパ815は,シート全長の略3/4の位
置で折られるように予め定められた位置にソレノイド8
16によって移動される。即ち,搬送ガイド840に沿
った第1折りストッパ815と紙折りローラ対807,
808との間の距離は,シート全長の略3/4の長さと
等しくなるように第1折りストッパ815の位置が移動
される。なお,本明細書では説明の便宜上,このような
第1の折りを「4分の3折り(3/4折り)」と定義す
る。さらに,前記先端側シート縁からシート全長の略1
/4の位置でなされるような第1の折りを「4分の1折
り(1/4折り)」と定義し,略1/2の位置でなされ
るような第1の折りを「2分の1折り(1/2折り)」
と定義する。
【0086】複写装置10から「Z折り」が指示される
ことにより,切換部材818は,シートを第2折りスト
ッパ819に向けて導く位置に動作する。紙折りローラ
対807,808により搬送されるシートの先端は,シ
ートサイズに応じて移動する第2折りストッパ819に
当接する。
【0087】紙折りローラ対807,808によって第
1の折りがなされたシートの折り側先端が搬送ガイド8
41に沿って第2折りストッパ819に当接した後,紙
折りローラ対807,808によりシートをさらに搬送
し続ける。すると,紙折りローラ対807,809近傍
にループが形成され,ついには紙折りローラ対807,
809にかみ込まれる。これにより第2の折りがなされ
る。第2の折り位置は,シート全長の略1/2の位置で
ある。第2折りストッパ819は,シート全長の略1/
2の位置で折られるように予め定められた位置にソレノ
イド817によって移動される。即ち,搬送ガイド84
1に沿った第2折りストッパ819と紙折りローラ対8
07,809との間の距離は,シート全長の略1/4の
長さと等しくなるように第2折りストッパ819の位置
が移動される。
【0088】ここにおいても,紙折りローラ対807,
809近傍のガイド865の形状は,シートのループが
紙折りローラ対807,809に向かう方向に形状され
るように構成されている。第2の折りがなされてZ折り
が完了したシートは,排出部856に向けて紙折りロー
ラ対807,809により搬送され,排出ローラ80
3,804により紙折り部800から排出される。
【0089】Z折りモードでは,折り加工したシート
と,折り加工していないシートとを混合して後処理する
いわゆる混載処理が可能である。例えば,A3横をZ折
りしたシートとA4縦の折り無しシートとの混載処理
や,B4横をZ折りしたシートとB5縦の折り無しシー
トとの混載処理が可能になる。これらの混載モードにお
いて,折り加工しないシートの後に,折り加工すべきシ
ートを後処理装置50内に搬入する場合には,折り加工
すべきシートを通常のシート間隔で後処理装置50内に
搬入できる。しかしながらこれとは逆に,折り加工すべ
きシートの後に,折り加工しないシートを後処理装置5
0内に搬入する場合には,折り加工しないシートを通常
のシート間隔で後処理装置50内に搬入すると,ページ
順に狂いが生じたり,シート同士の衝突などの不具合が
発生する虞がある。そこで,本実施形態では,後者の場
合において,折り加工が完了したシートが紙折り部80
0から排出されるまで次の折り加工しないシートが後処
理装置50内に搬入されないようにしている。これによ
って,ページ順狂いなどの不具合の発生を防止してい
る。
【0090】また,混載処理後における見栄えの良さを
考慮すると,上述した第2の折り目は,折り加工しない
シートよりも外部に飛び出ない方がよい。このため,第
2の折り位置は,シート全長の1/2位置から,紙折り
部800に搬入されるときに先端側となるシート縁に若
干片寄らせると良い。
【0091】(2)二つ折りモード この二つ折りモードには,図6(a)に示すように,シ
ートを中央部で二つ折りにしてシートの開放側端部を揃
える段差無し折りモードと,図6(b)に示すように,
中央からややずれた部分で二つ折りにしてシートの開放
側端部を距離Lずらせる段差折りモードとがある。複写
装置10の排出ローラ対177を介して排出されたシー
トは,前述のZ折りモード時と同様の過程を経て,第1
折りストッパ815に向けて搬送される。
【0092】段差無し折りモード時では,シートサイズ
に合わせて1/2折りの位置に第1折りストッパ815
の位置を移動させる。段差折りモード時では,シートサ
イズに合わせて1/2折りの位置からL/2離れた位置
に第1折りストッパ815の位置を移動させる。そし
て,前述のZ折りモード時と同様の過程を経て,シート
は,紙折りローラ対807,808にかみ込まれて第1
の折りがなされる。なお,シートの開放側端部をずらせ
る距離Lは,図15に示す操作パネルからオペレータが
任意に設定することができる。
【0093】複写装置10から「二つ折り」が指示され
ることにより,切換部材818は,シートを紙折りロー
ラ対807,809に向けて導く位置に動作する。する
と,紙折りローラ対807,808により搬送されるシ
ートは,折り目部分が紙折りローラ対807,809に
かみ込まれ,そのまま排出ローラ対803,804へ搬
送され,紙折り部800から排出される。
【0094】前述したように,本実施形態では後処理装
置50に搬入されてくるシートの上面側を外側に向けた
紙折り処理を行っている。従って,画像形成された面を
上面側にしたシートが後処理装置50内に搬入されてき
た場合には,画像形成した面を外側にする外折りを行う
ことになる。また,複写装置10内のスイッチバック部
190によって表裏反転されることによって,画像形成
された面を下側にしたシートが後処理装置50内に搬入
されてきた場合には,画像形成した面を内側にする内折
りを行うことになる。
【0095】(3)中折りモード 中折りモードとは,週刊誌のように中央部に折り目のつ
いたシート束の前記折り目部分にステープル処理を施す
ために,シートの中央部に折り目を予めつけておくモー
ドである。
【0096】複写装置10の排出ローラ対177を介し
て排出されたシートは,前述のZ折りモード,二つ折り
モードと同様に,第1折りストッパ815に向けて搬送
される。中折りモード時は二つ折りモードのシートの開
放側端部を揃えるモード時と折り目の位置が同一である
ので,二つ折りモード時と同様に第1折りストッパ81
5の移動が制御される。そして,シートは,紙折りロー
ラ対807,808にかみ込まれて第1の折りがなされ
る。
【0097】複写装置10から「中折り」が指示される
と,切換部材818は,シートを第2折りストッパ81
9に向けて導く位置に動作される。第1の折りがなされ
たシートは,紙折りローラ対807,808により第2
折りストッパ819に向けて搬送される。搬入部851
に設けられたシート検出センサ825により,第1の折
りがなされたシートの後端縁を検出してから所定時間後
に,紙折り部800に設けられたローラ対802,80
5及び807の回転駆動方向を,正回転(図中矢印a方
向)から逆回転(図中矢印b方向)に切り換える。
【0098】ローラ対802,805及び807の逆回
転により,シートの中央部に形成された折り目が紙折り
ローラ対807,808から抜け出す。さらに,紙折り
部800への搬入時に後端となっていたシート縁が先端
となって,シート搬入時と同一の状態に保たれる紙折り
切換爪801に案内される。そして,矢印Wで示される
経路を経て,紙折り部800から排出される。このよう
にして,中央部に折り目のついたシートが開いた状態で
下流側に搬送することが可能となる。なお,すべての折
りモードは,シートの搬送方向長さが搬送方向に対して
垂直方向の長さよりも長いシートの場合にのみ受け付け
られる。
【0099】複写装置10は,オペレータにより設定さ
れた動作モードや複写されるシートサイズに基づいて,
複写されるシートが紙折りされるべきものであるか否か
を判定し,その情報を後処理装置50に出力する。後処
理装置50は,複写装置10から出力された情報に基づ
いて,紙折り部800上流に配置された切換爪801の
切換制御,及び,折りモードに応じた第1と第2の折り
ストッパ815及び819の位置を制御する。
【0100】《後処理トレイ部400》後処理トレイ部
400の構成を示す断面図を図7に示す。後処理トレイ
部400は,ステープル処理を行うために排出ローラ対
713により排出されるシートを一時的に収容する後処
理トレイ401を備える。また,後処理トレイ401の
シート排出口401aに配置されシートの搬送方向に沿
う整合(以下「FD整合」ともいう)を行う先端ストッ
パ409と,排出ローラ対713により排出されたシー
トの搬送幅方向に沿う整合(以下「CD整合」ともい
う)を行う一対の横整合板対402と,を備えている。
さらに,排出ローラ対713により排出されるシート先
端を当接させ前記先端ストッパ409によるFD整合を
安定して行うための後端ストッパ403と,後処理トレ
イ401に収容された所定枚数のシートを一つの束とし
てステープル部500に搬送する第1シート束搬送ロー
ラ対714と,を有する。
【0101】後処理トレイ401は,そのシート排出口
401aが所定角度で下り傾斜して配置されている。一
対の横整合板対402は搬送幅方向に沿って対称的に移
動自在に配置され,後端ストッパ403は搬送方向に沿
って移動自在に配置されている。CD整合は,後処理ト
レイ401内にシートが収容される毎になされる。一
方,FD整合は,後処理トレイ401内にシートが収容
される毎に,又は,所定枚数収容毎になされる。また,
第1シート束搬送ローラ対714は,下ローラと上ロー
ラとからなり,上ローラは,略上下方向に移動し,下ロ
ーラに対して圧接ないし離間自在に構成されている。
【0102】[後処理トレイ部400におけるシートの
整合]後処理トレイ部400における集積・整合が完了
したシート束をステープル部500に向けて搬送する手
順及びステープル部の概略構成を図7に基づいて説明す
る。
【0103】以下に後処理トレイ部400におけるシー
トの整合手順を説明する。ステープル処理を行うために
後処理トレイ401にシートを一時的に集積するときに
は,まず,排出ローラ対713により排出されるときの
シート先端を後端ストッパ403に当接ないし衝突させ
る。そして,前記当接による跳ね返り力とシートの自重
とによりシート先端を先端ストッパ409に接触させる
ことによりFD整合が行われる。また,横整合板対40
2をCD方向に移動させることによりCD整合が行われ
る。なお,排出ローラ対713の上流近傍には,シート
後端を検出し,第1搬送路441から後処理トレイ40
1に向けてシートが排出されたことを検出する排紙検出
センサ712が配置されている。
【0104】後処理トレイ401への複数枚のシートの
集積,CD整合及びFD整合が完了すると,第1シート
束搬送ローラ対714の上ローラが下降移動され,後処
理トレイ401内のシート束は,圧着状態となった第1
シート束搬送ローラ対714により挟持される。さら
に,先端ストッパ409が回動され,閉塞部409bが
下方に移動してシート排出口401aが開き,ステープ
ル部500を備える第2搬送路442が開放される。そ
して,第1シート束搬送ローラ対714が回転駆動され
ると,シート束は,シート排出口401aを通ってステ
ープル部500に向けて束搬送される。
【0105】《ステープル部500》 [ステープル部500の構成]ステープル部500の構
成を図7に基づいて説明する。また,種々のステープル
モードの形態を図8から図14に示す。
【0106】ステープル部500は,第1シート束搬送
ローラ対714により挟持搬送されるシート束の所定位
置にステープル処理を施すものである。このステープル
部500は,ヘッド部ユニット501とアンビル部ユニ
ット502とを連結ないし接続する部材がシート搬送経
路を横切らないように構成されている。
【0107】ヘッド部ユニット501は,図示しない針
カートリッジ内に収納されているステープル針を一本毎
に切断すると共にコの字形状に折り曲げ,さらに当該ス
テープル針によりシート束を打ち抜くユニットである。
このヘッド部ユニット501には,シート搬送方向に沿
って延伸する支持軸513,514が挿通されている。
さらに,スパイラル軸515を備えモータM2によって
スパイラル軸515を回転させることができる。このス
パイラル軸515の回転によってシート搬送直交方向に
移動自在となっている。そして,針打ち動作を行うため
ヘッド部ユニット501を駆動するモータM1及びカム
リンク機構516を備えている。また,針カートリッジ
内に収納されているステープル針の有無を検出するセン
サを有する。
【0108】アンビル部ユニット502は,シートを打
ち抜いたステープル針の脚部を内側に折り曲げると共に
ヘッド部ユニット501による針打ち動作の衝撃を受け
るユニットである。このアンビル部ユニット502に
は,シート搬送方向に沿って延伸する支持軸522,5
23が挿通されている。さらに,スパイラル軸524を
備えモータM3によってスパイラル軸524を回転させ
ることができる。このスパイラル軸524の回転によっ
てシート搬送直交方向に移動自在となっている。
【0109】そして,ステープル針を受け止めてコの字
状に曲げてシート束を結束させる針受け部材521と,
針打ち動作の衝撃を受ける支持板と,を有する。モータ
M2及びモータM3は同期しているため,同位相を有す
るスパイラル軸515,524の回転により,ヘッド部
ユニット501及びアルビン部ユニット502は,一体
的にシート搬送直交方向に移動することができるように
なっている。
【0110】各ユニット501,502のホームポジシ
ョンを検出するため,光透過式のセンサ517が取り付
けられている。ヘッド部ユニット501に設けられた遮
光板を前記センサ517で検出することにより,ユニッ
ト501,502の両者をホームポジションに移動し得
る。このホームポジションを基準にして,ユニット50
1,502の移動距離が設定される。かかる構成によ
り,シート搬送直交方向の任意の位置でヘッド部ユニッ
ト501に設けられたカムリンク機構516を駆動し
て,針打ちを行うことができる。
【0111】[動作説明]ステープル部500のヘッド
部ユニット501及びアンビル部ユニット502は,当
初,センサ517を遮光するホームポジションに停止し
ている。複写装置10より排出されたシートは,後処理
トレイ401に搬送され積載・整合される。そして,1
ジョブ内の同一モード分のシートが後処理トレイ401
上に積載されると,このシート束は,ステープル部50
0に向けて搬送される。
【0112】シート束をステープル部500に搬送する
搬送手段としての第1シート束搬送ローラ対714は,
その回転量によりシート束の移動距離を制御可能に構成
されている。この第1シート束搬送ローラ対714によ
り,シート束は,シート束上の選択された任意のステー
プル位置が針打ち動作位置に合うように搬送され,停止
される。
【0113】この後,モータM2及びM3が駆動され,
スパイラル軸515,524が回転駆動される。これに
より,両ユニット501,502のそれぞれは,選択さ
れた任意のステープル位置に向けて,同量の距離だけ移
動する。両ユニット501,502が選択されたステー
プル位置に停止すると,モータM1が駆動され,カムリ
ンク機構516により,針打ちが行われる。
【0114】シート搬送直交方向に沿う直線上の複数箇
所に対してステープル処理を行う場合には,1か所目の
針打ちが終了した後,両ユニット501,502は,移
動用駆動モータ512が駆動されて次の針打ち箇所まで
移動し,その後,駆動モータ515が駆動されて針打ち
を行う。この動作を順次繰り返すことにより,複数箇所
に対するステープル処理が完了する。
【0115】[シート束の搬送機構]前記ステープル部
500の上流部には,上下一対のローラからなる第1シ
ート束搬送ローラ対714が配置され,下流部にも上下
一対のローラからなる第2シート束搬送ローラ対715
が配置されている。第1シート束搬送ローラ対714
は,ステープル処理前のシート束を挟持搬送し,第2シ
ート束搬送ローラ対715は,主としてステープル処理
後のシート束を挟持搬送する。第1シート束搬送ローラ
対714の位置と第2シート束搬送ローラ対715の位
置との間の距離は,搬送されるシートのうち最も小さい
サイズよりも若干短い寸法に設定されている。
【0116】第1シート束搬送ローラ対714の上ロー
ラは,第1DCモータの駆動により圧接離間移動が自在
となっている。また,上下のローラ対714は,両者と
も図示しないステッピングモータにより回転駆動され,
このステッピングモータの回転数を制御することによ
り,シート束の搬送量が制御される。第2シート束搬送
ローラ対715も同様に構成され,第2DCモータの駆
動により,上ローラは,第1シート束搬送ローラ対71
4とは別個独立して圧接離間移動が自在となっている。
また,上下の第2シート束搬送ローラ対715は,前記
ローラ対714を駆動する同じステッピングモータによ
り回転駆動されて,シート束の搬送量を制御する。
【0117】また,第1シート束搬送ローラ対714の
下流近傍には,搬送されてくるシート束の端縁を検出す
る第1センサ737が設けられ,同様に,第2シート束
搬送ローラ対715の下流近傍には,第2センサ738
が設けられている。各センサ737,738のそれぞれ
は,ステープル針打ち位置から所定距離だけ離れた位置
に設置されている。
【0118】[ステープル位置の制御]ステープルモー
ドが選択されるとシートは後処理トレイ401に集積さ
れるが,このとき,第1シート束搬送ローラ対714は
相互に離間している。シートの一時集積が完了すると,
第1シート束搬送ローラ対714の上下ローラが圧接状
態に移行してシート束を挟持し,先端ストッパ409が
シート束搬送経路の外側に退避される。そして,第1シ
ート束搬送ローラ対714を回転してシート束を搬送
し,シート搬送方向に沿ってステープル位置の位置出し
を行う。
【0119】ステープルモードには,(1)シート束搬
送方向に沿う先端部分を綴じる先端綴じ,(2)シート
束搬送方向に沿ってシート束の中央部分を綴じる中綴
じ,及び,(3)シート束搬送方向に沿う後端部分を綴
じる後端綴じ,の3つのモードがあるため,各モードに
対応して前記位置出し動作が異なる。以下,各モードの
位置出し動作を説明する。
【0120】(1)先端綴じ 先端綴じには,a)シートの先端から定距離(通常10
mm程度)の位置にステープル処理を行う定位置綴じ
と,b)シートの開放側端部を距離Lだけずらせて二つ
折りを行った開放側端部にステープル処理を行う段差綴
じとがある。
【0121】シート束の先端部は,一時集積中に,先端
ストッパ409の閉塞部409bが規制面となって既に
FD整合がなされている。したがって,先端綴じモード
にあっては,ステープル位置の位置出しを行うために
は,シートサイズに拘わらず所定量だけシート束を搬送
すればよいことになる。a)定位置綴じの場合には,先
端ストッパ409の閉塞部409bからステープル装置
500までの距離に,シート束先端部の端面から一定距
離(約10mm)を加えた量だけ,第1シート束搬送ロ
ーラ対714によりシート束を搬送すればよい。また,
b)段差綴じの場合には,ずらす距離Lをオペレータが
決定するため,前述の一定距離にさらに距離Lを加えた
量だけ,第1シート束搬送ローラ対714によりシート
束を搬送すればよい。シート束を前述した所定量だけ搬
送した後,ローラ対714を停止し,ステープル装置5
00を作動させてシート束にステープル処理を行う。
【0122】ステープル処理が完了した後にシート束の
搬送が再開され,先端部が第2シート束搬送ローラ対7
15に十分達した時点でその搬送を停止する。このと
き,第2シート束搬送ローラ対715は,離間状態にあ
る。シート束の搬送を停止した後,第2シート束搬送ロ
ーラ対715が圧接状態に移行してシート束先端部を挟
持し,第2シート束搬送ローラ対715を回転してシー
ト束の搬送を再開する。シート束を搬送しながら第1D
Cモータを駆動して,第1シート束搬送ローラ対714
のみを離間状態にする。この後は,シート束は,集積ト
レイ部600に向けて,第2シート束搬送ローラ対71
5により挟持搬送される。
【0123】第1シート束搬送ローラ対714及び第2
シート束搬送ローラ対715はステッピングモータによ
って回転駆動されているので,シート束の搬送量は,ス
テッピングモータのパルス数を管理することにより制御
されている。
【0124】(2)中綴じ 中綴じモードにあっては,シート搬送方向に沿ってシー
ト束の中央部分にステープル処理を行うため,ステープ
ル処理するためのシート束搬送量はシートサイズによっ
て変わってくる。また,その搬送量は,先端綴じモード
に比べると長くなる。
【0125】シート束の搬送はステッピングモータを用
いて行っているため,パルス数の管理さえすれば,搬送
量が長くなろうとも当該搬送量を制御することは,理論
上,可能である。しかしながら,シート束搬送ローラ対
714,715の径のバラツキを完全になくすことはで
きないことから,搬送量が長くなればなるほど,実際に
搬送される量に含まれる誤差が大きくなる。そこで,こ
の誤差を小さくするために,中綴じモードにおけるシー
ト束搬送は次のようにして行われる。
【0126】まず,第1シート束搬送ローラ対714に
よりシート束を挟持搬送し,第2シート束搬送ローラ対
715下流に配置した第2センサ738によりシート束
の先端を検出すると,シートサイズに応じた所定量だけ
さらに搬送した時点で,シート束の搬送を停止する。シ
ート束の搬送を停止した後,シート束にステープル処理
を行う。
【0127】この時点で,シート束先端部が第2シート
束搬送ローラ対715に十分達しているため,第2シー
ト束搬送ローラ対715によりシート束を挟持する。そ
して,第2シート束搬送ローラ対715を回転してシー
ト束の搬送を再開する一方,シート束を搬送しながら第
1DCモータを駆動して,第1シート束搬送ローラ対7
14のみを離間状態にする。この後は,シート束は,集
積トレイ部600に向けて,第2シート束搬送ローラ対
715により挟持搬送される。
【0128】(3)後端綴じ 後端綴じモードでは,まず,第1シート束搬送ローラ対
714によりシート束を挟持搬送し,シート束先端部が
第2シート束搬送ローラ対715に十分達した時点で搬
送を停止し,第2シート束搬送ローラ対715によりシ
ート束を挟持する。第2シート束搬送ローラ対715に
よる挟持が完了すると,第1DCモータを駆動して,第
1シート束搬送ローラ対714を離間状態にする。第1
シート束搬送ローラ対714の離間動作が完了した後
に,第2シート束搬送ローラ対715を回転してシート
束の搬送を再開する。
【0129】第2センサ738によりシート束の先端を
検出すると,シートサイズに応じた所定量だけさらに搬
送した時点で,シート束の搬送を停止する。シート束の
搬送を停止した後,シート束にステープル処理を行う。
【0130】ステープル処理が完了した後,第2シート
束搬送ローラ対715によるシート束の搬送が再開さ
れ,シート束は,そのまま集積トレイ部600に向けて
挟持搬送される。
【0131】上記の搬送形態では,第2センサ738の
位置を基準にして制御すべき搬送量を設定しているが,
第1シート束搬送ローラ対714下流に配置した第1セ
ンサ737の位置を基準にして,後端綴じモード時の搬
送量を設定することも可能である。かかる搬送形態にあ
っては,第1センサ737によりシート束の後端を検出
してから所定量搬送する形態となるので,シートサイズ
に拘わらずシート束を一定量だけ搬送しさえすればよ
い。しかも,第1センサ737とステープル位置とが比
較的近接していることから,制御すべき搬送量が短くな
り,位置出し精度を高める上でも有利になる。
【0132】ステープルモードには,図8に示すノーマ
ルステープルモード,図9〜図13に示す紙折りステー
プルモード,図14に示す混載ステープルモードの3種
類があり,これらの中から選定が可能となっている。ノ
ーマルステープルモードは紙折り無しのシートのみから
なるシート束をステープル処理するモード,紙折りステ
ープルモードは紙折りされたシートのみからなるシート
束をステープル処理するモード,混載ステープルモード
は紙折り無しのシートと紙折りされたシートとが混載さ
れたシート束をステープル処理するモードである。各モ
ードにおけるステープル処理について説明する。
【0133】a)ノーマルステープルモード(図8) このモードには,片面又は両面に転写したシートを積載
し,搬送方向先端部又は後端部の二点をステープル処理
する二点ステープル処理と,搬送方向先端部又は後端部
の略中央一点をステープル処理する一点ステープル処理
とがある。また,隠蔽モードが選択された場合には,前
記のステープル処理を行う端部とは反対側の端部の略中
央一点をステープル処理する。
【0134】b)紙折りステープルモード(図9〜図1
3) このモードには,紙折りモードの説明中にも記載した,
Z折り(図9),二つ折り(図10,図12),中折り
(図13)の3種類の紙折りモードに対応したステープ
ル処理がある。Z折り(図9)及び二つ折りの外折り
(図10)には二点ステープル処理又は一点ステープル
処理がある。また,二つ折りの内折り(図11)には段
差なし及び段差折りの両者ともに隠蔽モードのみ存在す
る。この隠蔽モードの場合は,転写されたシート1枚毎
に行われるようになっている。図3に示したシートを綴
じる製本モード(図12)の場合には,製本のためのス
テープル処理は折り側端部の二点ステープル処理又は一
点ステープル処理がある。また,隠蔽モードが選択され
た場合には,開放側端部の略中央一点をステープル処理
する。中折りモード(図13)の場合には,折り目を付
けられたシートの略中央2点をステープル処理する。
【0135】c)混載ステープルモード(図14) 1ジョブ内の各原稿に対応する各シート毎に紙折り処理
を行って,積載したシートをステープル処理するモード
である。このモードには二点ステープル処理と一点ステ
ープル処理とがある。
【0136】また,一定のモードの場合において,複写
枚数が1枚であるときにはステープル処理を行う必要が
ないため,オペレータによるステープル処理の選択がで
きないようになっている。
【0137】《シート排出部550》図7に戻って,集
積トレイ部600の集積トレイ601には,後処理トレ
イ401から排出されステープル部500でステープル
処理されたシート束が集積される。このようなシート束
の搬送を行うために,シート排出部550が設けられて
いる。このシート排出部550については公知であり,
本発明としての要部をなすものではないため,詳細な説
明は省略する。
【0138】《集積トレイ部600》集積トレイ部60
0は,シート束を集積すると共に集積量に応じて昇降自
在な集積トレイ601と,当該集積トレイ601を上昇
又は降下させる昇降機構と,を備える。また,排出され
るシートの後処理状態に応じてトレイ角度(シート集積
面の水平位置からの傾斜角度)を可変調整することもで
きるようになっている。この集積トレイ部600につい
ては公知であり,本発明の要部をなすものではないた
め,詳細な説明は省略する。
【0139】その他,ステープル処理を行わないシート
について,パンチ穴を開けるためのパンチ部300が,
紙折り部800の下流に設けられているが,この構成は
公知であり,本発明としての要部をなすものではないた
め,詳細な説明は省略する。
【0140】[操作パネル]操作パネルOPを図15に
示す。この操作パネルOPは,複写装置10及び後処理
装置50を含めた全体の動作指示を入力するため複写装
置10の上部に設けられている。操作パネルOPは,コ
ピー開始を支持するスタートボタンOP1や,コピー枚
数などの数値を入力するテンキーOP2,コピー濃度や
倍率などの詳細設定を行うタッチパネルOP3が設けら
れている。さらに,コピー後のシートの綴じ方を指定す
るためのセレクトキーOP4とその表示ランプOP4a
〜OP4e,コピー後のシートの折り方を指定するため
のセレクトキーOP5とその表示ランプOP5a〜OP
5c,OP5ba,OP5bb,OP5baa,OP5
bab,ステープル指示やパンチ指示を行うためのセレ
クトキーOP6とその表示ランプOP6a,OP6bな
どが設けられている。
【0141】これらのうち,表示ランプOP4aは隠蔽
綴じを示すランプであり,表示ランプOP4bは端部2
点綴じを示すランプである。また,表示ランプOP4c
は端部1点綴じを示すランプであり,表示ランプOP4
eは製本綴じを示すランプである。一方,表示ランプO
P5baは二つ折りのうち画像面を内側にした内折りを
示すランプであり,表示ランプOP5bbは二つ折りの
うち画像面を外側にした外折りを示すランプである。ま
た,表示ランプOP5baaは内折りのうち開放端を揃
えた段差無し折りを示すランプであり,表示ランプOP
5babは内折りのうち開放端をずらした段差折りを示
すランプである。また,表示ランプOP5cは,端部2
点綴じや端部1点綴じのための中折りを示すランプであ
る。また,タッチパネルOP3には,図15に示される
画面の他,動作モードの選択の状況に応じて図16〜図
21に示される各画面が適宜表示される。
【0142】《制御系の構成》上述した各処理を制御す
る制御系について,図22の各処理を行うための制御系
のブロック図を用いて説明する。この制御系の中心は,
複写装置の動作を制御する複写装置用CPU910,原
稿自動搬送部20の動作を制御する原稿自動搬送部用C
PU950,及び後処理装置の動作を制御する後処理装
置用CPU980である。各CPUには,それぞれの制
御プログラムが記憶されたROM911,951,98
1と作業領域であるRAM912,952,982が設
けられている。
【0143】また,複写装置用CPU910には,読み
込んだ画像を記憶するための画像メモリ925とこの画
像メモリ925に記憶された画像情報を元に画像の回転
や拡大縮小などの画像処理を行う画像信号処理部920
が設けられている。また,この画像信号処理部920
は,図1に示すイメージリーダであるCCDセンサ11
7が,読み取ったアナログ信号をデジタル信号に変換す
るA/D変換器921を介して接続されており,さら
に,画像信号処理部920は出力する画像情報をデジタ
ル信号からアナログ信号に変換するD/A変換器931
を介して図1に示す光学走査部13の半導体レーザ13
1を駆動する。
【0144】後処理装置用CPU980には,上述した
後処理装置各部の動作を実行するために各種の駆動装置
やセンサが接続されている。また,後処理装置用CPU
980に接続されているROM981には,第1折りス
トッパ815の移動距離を算出する際に用いる「所定距
離」の値や,先端綴じ,後端綴じを決める閾値である所
定枚数の値などが記憶されている。
【0145】ここで複写装置用CPU910は,複写装
置としての基本的な動作(例えば画像読み取り,メモリ
への記憶,画像編集,シート上への画像形成,出力な
ど)の他に,出力枚数の算出も行う。具体的には,図1
に示す原稿自動搬送部20が原稿自動搬送部用CPU9
50の制御により原稿送り動作を行った際にカウントし
た原稿枚数を原稿自動搬送部用CPU950から取得
し,この原稿枚数と操作パネルから入力されたコピーモ
ードを元に出力枚数を算出する。そして,算出された出
力枚数は後処理装置用CPU980に伝えられる。な
お,本実施形態では,原稿の画像を回転することなくシ
ートに転写を行っているため,紙折りを行わないモード
では先端綴じが自動的に選択される。しかし,オペレー
タが前記閾値,生産性を優先するか否かなどに基づいて
先端綴じか後端綴じかの選択を行うようにして,後端綴
じが選択された場合には複写装置用CPU910に対し
て画像回転の指示を与えるようにすることも可能であ
る。これにより前述したような先端綴じ又は後端綴じが
自動的に選択されて実行される。
【0146】なお,先端綴じと後端綴じを自動的に選択
する他に,ユーザが操作パネルから任意に選択すること
もでき,その場合には,指定された画像に対する綴じ位
置と,任意に選択されたステープル位置(先端綴じか後
端綴じか)とによって画像の回転を行うか否かを自動的
に判断することも可能である。例えば,右綴じが指定さ
れ,さらに後端綴じが指定された場合には,画像回転の
指示が与えられて,後端綴じであっても右綴じとなるよ
うに制御される。
【0147】《各モード動作時の仕上りについて》原稿
台ガラス111上に原稿Dをセットする際は,画像面を
下向きにして,ステープル処理をしたい位置を右側にな
るようにセットする。原稿自動搬送部20に原稿Dをセ
ットする際は,画像面を上向きにして,ステープル処理
をしたい位置を図中左側になるようにセットする。この
場合に各種のモード選択を複写装置10の操作パネルO
P上で行うことができる。なお,原稿自動搬送部20に
セットした1ジョブ分すべてについて同一のモードで紙
折り処理等の各種モードを選択することもできるが,1
ジョブ内の原稿毎にモードを変更することもできる。以
下,各モード毎の制御について説明する。
【0148】まず,紙折りなしの場合の制御について,
図23のフローチャートを参照して説明する。後処理装
置50にシートが受け入れられると(S11),オペレ
ータが操作パネルOPからステープル処理を選択してい
るか否かが判断される(S12)。ステープル処理が選
択されていない場合には(S12:No),そのシート
をそのまま排出して(S22),このルーチンを抜け
る。この場合の排出先は排紙トレイ710である。
【0149】ステープル処理が選択されている場合には
(S12:Yes),そのシートを後処理トレイ部40
0に集積して1ジョブ分貯まるのを待つ(S13)。1
ジョブ分貯まると(S13:Yes),そのジョブにシ
ートが複数枚あるか否かが判断される(S14)。1枚
だけのジョブであった場合には(S14:No),ステ
ープル処理の必要がないため,そのシートをそのまま排
出して(S22),このルーチンを抜ける。この場合に
当該シートは,ステープル処理部500を素通りして集
積トレイ部600に排出される。なお,1枚だけである
ことがあらかじめわかっているジョブについてステープ
ル処理が選択された場合には,コピースタート前に警告
を発してオペレータに注意を促すようにしてもよい(図
26のS55:Noにおいて同様)。
【0150】当該ジョブが複数枚のシートを含んでいた
場合には(S14:Yes),後処理トレイ部400に
集積されたシート束をステープル処理部500の先端綴
じ位置にまで搬送する(S15)。そして,オペレータ
が操作パネルOPから隠蔽綴じを選択しているか否かが
判断される(S16)。隠蔽綴じを選択していない場合
には(S16:No),さらに,オペレータが操作パネ
ルOPから二点綴じを選択しているか否かが判断される
(S19)。二点綴じを選択している場合には(S1
9:Yes),先端綴じ位置に二点ステープル処理を施
す(S20)。二点綴じを選択していない場合には(S
20:No),先端綴じ位置に一点ステープル処理を施
す(S21)。S20もしくはS21のステープル処理
が終了すると,当該シート束を集積トレイ部600に排
出し(S22),このルーチンを抜ける。
【0151】S16で隠蔽綴じを選択している場合には
(S16:Yes),二点綴じの選択如何について判断
することなく,先端綴じ位置に二点ステープル処理を施
す(S17)。そして,当該シート束をステープル処理
部500の後端綴じ位置まで搬送する(S18)。そし
てその位置で,一点ステープル処理を施す(S21)。
これが隠蔽綴じである。ステープル処理が終了すると,
当該シート束を集積トレイ部600に排出し(S2
2),このルーチンを抜ける。なお,ここでは,先端綴
じ位置に本来の製本のためのステープル処理を施し,後
端綴じ位置に隠蔽のためのステープル処理を施すことと
しているが,逆もありうる。また,それぞれの打ち点数
は,他の数でも良い(図25のS47,図26のS5
8,S61,S62,図27のS78,S82,S83
において同じ)。また,Z折りされた大サイズシートを
含むシート束についても,隠蔽綴じを行うことができ
る。
【0152】次に,片面二つ折りの場合の制御につい
て,図24〜図26のフローチャートを参照して説明す
る。片面二つ折りは,タッチパネルOP3に図16の画
面を表示した状態で2つ折りモードを選択することによ
り実行される。このモードの場合にはまず,図24に示
すように,画像を内側にするかそうではなく外側にする
かの判断を行う(S30)。この判断は,タッチパネル
OP3に図17の画面を表示した状態で,オペレータが
「画像を内側」と「画像を外側」とのいずれを選択する
かによる。画像を内側にする折り方が選択されている場
合には(S30:Yes),反転排紙モードが設定され
る(S31)。したがってこの場合には,印刷されたシ
ートは,スイッチバック部190で反転されてから後処
理装置50に受け入れられる。画像を外側にする折り方
が選択されている場合には(S30:No),非反転排
紙モードが設定される(S32)。したがってこの場合
には,印刷されたシートは,スイッチバック部190を
通らずそのまま後処理装置50に受け入れられる。
【0153】内折りの場合には(S30:Yes),後
処理装置50では,図25のサブルーチンに従って処理
がなされる。後処理装置50にシートが受け入れられる
と(S41),オペレータが操作パネルOPから段差折
りを選択しているか否かが判断される(S42)。段差
折りが選択されている場合には(S42:Yes),紙
折り部800において当該シートに段差位置での二つ折
りがなされる(S44)。すなわち,操作タッチパネル
OP3に図20の画面(図17の画面で「折り位置変
更」を選択することにより表示される)を表示している
状態でオペレータが入力したずれ量(段差L)に合わせ
て,第1折りストッパ815位置を中央での二つ折りの
場合よりもL/2移動させ,その状態で二つ折り処理を
行う。これにより,段差Lを付けた段差折りがなされ
る。段差折りが選択されていない場合には(S42:N
o),通常通り中央での二つ折りが行われる(S4
3)。
【0154】S43もしくはS44で紙折りがなされる
と,当該シートは折り目側を先にして紙折り部800か
ら搬出される。次に,オペレータが操作パネルOPから
ステープル処理を選択しているか否かが判断される(S
45)。内折りの場合には,折り側端部へのステープル
処理は必要ないため,ここでの選択は隠蔽綴じの選択の
有無を意味する。隠蔽綴じが選択されていない場合には
(S45:No),当該シートはステープル処理部50
0を経由することなく排出されてこのルーチンを抜ける
(S48)。この場合の排出先は排紙トレイ710であ
る。
【0155】隠蔽綴じが選択されている場合には(S4
5:Yes),当該シートは後処理トレイ部400に送
られてそこでスイッチバックした上でステープル処理部
500の先端綴じ位置(厳密には段差Lの分進んだ位
置)にまで搬送される(S46)。そして,一点ステー
プル処理を行う(S47)。これが隠蔽綴じである。す
なわちこの場合にはシート1枚毎にステープル処理が施
される。ステープル処理が終了すると,当該シートを排
出してこのルーチンを抜ける(S48)。この場合の排
出先は集積トレイ部600である。
【0156】外折りの場合には(S30:No),後処
理装置50では,図26のサブルーチンに従って処理が
なされる。後処理装置50にシートが受け入れられると
(S51),紙折り部800において当該シートに中央
での二つ折りが行われる(S52)。二つ折りがなされ
ると,当該シートは折り目側を先にして紙折り部800
から搬出される。次に,オペレータが操作パネルOPか
らステープル処理を選択しているか否かが判断される
(S53)。ステープル処理が選択されていない場合に
は(S53:No),そのシートをそのまま排出して
(S63),このルーチンを抜ける。この場合の排出先
は排紙トレイ710である。
【0157】ステープル処理が選択されている場合には
(S53:Yes),そのシートを後処理トレイ部40
0に集積して1ジョブ分貯まるのを待つ(S54)。1
ジョブ分貯まると(S54:Yes),そのジョブにシ
ートが複数枚あるか否かが判断される(S55)。1枚
だけのジョブであった場合には(S55:No),ステ
ープル処理の必要がないため,そのシートをそまま排出
して(S63),このルーチンを抜ける。この場合に当
該シートは,ステープル処理部500を素通りして集積
トレイ部600に排出される。
【0158】当該ジョブが複数枚のシートを含んでいた
場合には(S55:Yes),後処理トレイ部400に
集積されたシート束をステープル処理部500の先端綴
じ位置にまで搬送する(S56)。なお,後処理トレイ
部400以降ではシート(束)の前後が逆転している。
そして,オペレータが操作パネルOPから隠蔽綴じを選
択しているか否かが判断される(S57)。隠蔽綴じを
選択していない場合には(S57:No),さらに,オ
ペレータが操作パネルOPから二点綴じを選択している
か否かが判断される(S60)。二点綴じを選択してい
る場合には(S60:Yes),先端綴じ位置に二点ス
テープル処理を施(S61)。二点綴じを選択していな
い場合には(S60:No),先端綴じ位置に一点ステ
ープル処理を施す(S62)。S61もしくはS62の
ステープル処理が終了すると,当該シート束を集積トレ
イ部600に排出し(S63),このルーチンを抜け
る。
【0159】S57で隠蔽綴じを選択している場合には
(S57:Yes),二点綴じの選択如何について判断
することなく,先端綴じ位置に二点ステープル処理を施
す(S58)。そして,当該シート束をステープル処理
部500の後端綴じ位置まで搬送する(S59)。そし
てその位置で,一点ステープル処理を施す(S62)。
これが隠蔽綴じである。ステープル処理が終了すると,
当該シート束を集積トレイ部600に排出し(S6
3),このルーチンを抜ける。なお,各位置の打ち点数
や隠蔽綴じの有無については,操作タッチパネルOP3
に図18の画面(図17の画面で「ステープル」を選択
することにより表示される)を表示している状態でオペ
レータが選択することができる。
【0160】なお,S30では,シート1枚ごとに内折
りか外折りかを指定することも可能である。そのために
は,タッチパネルOP3に図17の画面を表示した状態
で,「頁指定」を選択する。するとタッチパネルOP3
には,図21に示すように,原稿のページ数に応じてペ
ージ数ボタンが表示される。この状態で,内折りにした
いページを押して反転表示させればよい。
【0161】次に,両面二つ折りによる製本の場合の制
御について,図27のフローチャートを参照して説明す
る。このモードは,操作タッチパネルOP3に図19の
画面(図17の画面で「製本モード」を選択することに
より表示される)を表示している状態で,開き方向とと
もにオペレータが選択することができる。この場合に
は,表面にD1およびD4が転写され,裏面にD3およ
びD2が転写されたシートが,複写装置10から排紙さ
れる。そのシートが後処理装置50に受け入れられると
(S71),紙折り部800において当該シートに中央
での二つ折りが行われる(S72)。このときD1およ
びD4が転写されている表面が外側になる。二つ折りが
なされると,当該シートは折り目側を先にして紙折り部
800から搬出される。次に,オペレータが操作パネル
OPからステープル処理を選択しているか否かが判断さ
れる(S73)。ステープル処理が選択されていない場
合には(S73:No),そのシートをそのまま排出し
て(S84),このルーチンを抜ける。この場合の排出
先は排紙トレイ710である。
【0162】ステープル処理が選択されている場合には
(S73:Yes),そのシートを後処トレイ理部40
0に集積して1ジョブ分貯まるのを待つ(S74)。1
ジョブ分貯まると(S74:Yes),そのジョブにシ
ートが複数枚あるか否かが判断される(S75)。1枚
だけのジョブであった場合には(S75:No),その
シートをそのまま排出して(S84),このルーチンを
抜ける。この場合に当該シートは,ステープル処理部5
00を素通りして集積トレイ部600に排出される。
【0163】当該ジョブが複数枚のシートを含んでいた
場合には(S75:Yes),オペレータが操作パネル
OPから隠蔽綴じを選択しているか否かが判断される
(S76)。隠蔽綴じを選択している場合には(S7
6:Yes),後処理トレイ部400に集積されたシー
ト束をステープル処理部500の先端綴じ位置にまで搬
送する(S77)。そしてその位置で一点ステープル処
理を施す(S78)。これが隠蔽綴じである。そして,
シート束をステープル処理部500の後端綴じ位置にま
で搬送する(S79)。そして,二点綴じの選択如何の
判断をすることなくS82へ進む。
【0164】S76で隠蔽綴じが選択されていない場合
には(S76:No),後処理トレイ部400に集積さ
れたシート束をステープル処理部500の後端綴じ位置
にまで搬送する(S80)。そして,オペレータが操作
パネルOPから二点綴じを選択しているか否かが判断さ
れる(S81)。二点綴じを選択している場合には(S
81:Yes),S82へ進む。二点綴じを選択してい
ない場合には(S81:No),S83へ進む。
【0165】S82では,シート束に二点ステープル処
理を施す。一方,S83では,シート束に一点ステープ
ル処理を施す。すなわち,隠蔽綴じが選択されておらず
(S76:No),かつ,二点綴じが選択されていない
場合(S81:No)に限り,後端綴じ位置に一点ステ
ープル処理が施される。隠蔽綴じが選択されている場合
には(S76:Yes),二点綴じの選択如何にかかわ
らず,後端綴じ位置には二点ステープル処理が施され
る。S82とS83とのいずれかのステープル処理が終
了すると,当該シート束を集積トレイ部600に排出し
(S84),このルーチンを抜ける。
【0166】本実施形態では,二つ折りの場合におい
て,内折りを行うか外折りを行うかを最初に選択するこ
とによって隠蔽綴じ用のステープル処理位置を定める制
御になっている。しかし,内折りか外折りかは通常,紙
折り部800に搬送されるシートの画像面の上下によっ
て定まるため,シートの表裏反転の有無によって隠蔽綴
じ用のステープル処理位置を定める制御としても良い。
【0167】また,本実施形態では,スイッチバック部
190を複写装置10内に設けることによってシートの
反転を複写装置10内で行わせているが,後処理装置5
0内に設けても良い。
【0168】以上詳細に説明したように本実施形態に係
る画像形成システム1では,シートを表裏反転させる反
転手段であるスイッチバック部190と,シートに折り
目をつける折り目付け手段である紙折り部800と,を
有している。そして,受け入れ口から受け入れた片面に
画像を有するシートについて,スイッチバック部190
を用いるか否かによって画像面を内側に二つ折りにする
内折りモードと画像面を外側に二つ折りにする外折りモ
ードとを操作パネルOPから選択できる。これにより,
紙折り部800は常に単一の方向に折り目をつけるのみ
で画像を内側に二つ折りする内折りと,画像を外側に二
つ折りする外折りとの選択が容易になっている。そし
て,内折りが可能になることで,形成された画像の内容
を他人に見られたくないという要望に応えることができ
る。さらに,内折りと外折りとの選択ができることか
ら,従来からの機能を保持したまま,新たなモードを選
ぶことが可能になっている。
【0169】また,この画像形成システム1は,1ジョ
ブ内の各シートについて前記内折りモードと前記外折り
モードとを操作パネルOPから選択できる。このような
選択が可能になることで,1ジョブ内の他人に見られた
くないシートと他人に見られても構わないシートとを別
々のジョブに分ける必要がなくなっているため,複写の
効率が上がる。
【0170】また,この画像形成システム1は,内折り
モードが選択されたときに,紙折り部800により二つ
折りされたシートの開放側端部にステープル処理を施す
ステープル部500とを有している。このようなステー
プル処理を施すことができることによって,より確実に
画像を他人に見られないようにすることができる。
【0171】さらに,内折りモードが選択されていると
きには,二つ折り位置を選択的に変更することができる
二つ折り位置を調整できる。
【0172】このように,画像を内側に二つ折りする内
折りを行う際に,二つ折り位置を変更することができる
ため,画像を形成した面の一部のみを見えるように内折
りすることが可能である。この一部のみ見える部分に,
名前等を記載しておけば,誰が排出したシートであるの
か画像の内容全体を見ることなく理解することができ
る。
【0173】さらに,この画像形成システム1では,二
つ折り位置調整手段である第1折りストッパ815の位
置調整により二つ折り位置を変更したときには,折り位
置に連動して開放側端部のステープル処理位置が変更さ
れる。
【0174】開放側端部のステープル処理位置が,二つ
折り位置の変更に連動して変更されるため,別途にステ
ープル処理位置を変更する必要がない。従って,ステー
プル処理位置の変更忘れによるステープル針の無駄がな
く,また変項設定が容易にできる。
【0175】一方,この画像形成システム1は,シート
に折り目をつける折り目付け手段である紙折り部800
と,シートを一時的に集積する一時集積トレイである後
処理トレイ部400と,この後処理トレイ部400上に
集積されたシート束を紙折り部800によって付けられ
た折り目と交差する方向に搬送するシート搬送手段であ
るシート束搬送ローラ対714等と,このシート束搬送
ローラ対714等により搬送されたシート束にステープ
ル処理を施すステープル手段であるステープル部500
と,を有している。そして,二つ折りされたシート束の
折り目側端部にステープル処理を施す折り目側端部綴じ
モードと二つ折りされたシート束の開放側端部にステー
プル処理を施す開放側端部綴じモードとの選択が可能で
ある。
【0176】両面に画像を有するシートを二つ折りし
て,折り目側端部を綴じることが可能となるにより,従
来の週刊誌綴じの場合に問題であったシート枚数が多い
ときにシート端面が揃わないことによる見栄えの悪さを
解消することができる。また,1枚のシートの表裏に4
ページ分の印字ができるため,省資源の観点からも好ま
しい。また,開放側端部を綴じることができるため,形
成された画像を容易に見ることができない。さらに,折
り目側端部綴じと開放側端部綴じとの選択ができること
から,従来からの機能を保持したまま,新たなモードを
選ぶことが可能になった。
【0177】また,画像が形成されたシートが1枚のみ
である場合には,二つ折りされたシートの折り目側端部
を綴じる必要がない。従って,この画像形成システム
は,シート1枚のみからなるジョブについて折り目側端
部綴じモードが選択されたときにステープル処理を行わ
ないようになっている。
【0178】そして,この画像形成システム1は,選択
されたモードによりステープル処理が要求される端部と
反対側の端部にもステープル処理を施す隠蔽モードを操
作パネルOPから選択できる。
【0179】このようなモードを有することで,製本さ
れたシートの内部も容易に他人に見ることができなくな
っている。
【0180】さらに,この画像形成システム1は,ステ
ープル位置をシート束搬送ローラ対714による搬送方
向と交差する方向に移動させるモータM3を有し,隠蔽
モードが選択されているときには,ステープル部500
は,シート束を綴じるためにステープル処理が要求され
る端部に,モータM3による移動方向の少なくとも2箇
所においてステープル処理を施すようになっている。
【0181】この画像形成システム1は,ステープル処
理を行う位置をシート搬送方向と交差する方向に移動さ
せることができる。このため,種々のシートサイズが選
択された場合においても,単一のステープル部500に
よって一端部に複数箇所のステープル処理を施すことが
できる。そして隠蔽用のステープル処理端部と製本用の
ステープル処理端部とをステープル処理箇所の数によっ
て見分けることができる。
【0182】なお,本実施形態は単なる例示にすぎず,
本発明を何ら限定するものではない。従って本発明は当
然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変更
が可能である。
【0183】
【発明の効果】以上説明したように,本発明により見栄
えが良くシート使用枚数の少ない新しい製本が可能とな
っている。また,片面に印刷したシートについて,画像
を内側にした二つ折りが可能とであり,さらに,折った
シートの開放側端部付近を綴じることで容易に折ったシ
ートを開くことができない隠蔽モードが設定できる。こ
の隠蔽モードを製本モード時においても選択できること
から製本化されたシート束についても容易に開くことが
できなくなっている。このようなモード設定ができるこ
とで,画像形成した画像を他人に見られたくないという
使用者の要求に十分に答えることができる。さらに,他
人に配布する際に第三者に見られたくないという要求に
も応えることができる。この場合,画像の一部のみが見
える状態で容易に開くことができない隠蔽モードも選択
できるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる画像形成システムの
全体構成図である。
【図2】複写装置における原稿自動搬送部の構成図であ
る。
【図3】製本モードの画像転写状態を示す説明図であ
る。
【図4】二つ折りモードが選択されている場合の反転処
理制御を示すフローチャートである。
【図5】後処理装置における紙折り部の構成図である。
【図6】二つ折りモードの紙折り状態を示す説明図であ
る。
【図7】後処理装置における後処理トレイ部及びステー
プル部の構成図である。
【図8】ステープル処理を行うモードの種類を示す説明
図である。
【図9】ステープル処理を行うモードの種類を示す説明
図である。
【図10】ステープル処理を行うモードの種類を示す説
明図である。
【図11】ステープル処理を行うモードの種類を示す説
明図である。
【図12】ステープル処理を行うモードの種類を示す説
明図である。
【図13】ステープル処理を行うモードの種類を示す説
明図である。
【図14】ステープル処理を行うモードの種類を示す説
明図である。
【図15】複写装置に設けられた操作パネルの構成図で
ある。
【図16】操作パネルにおけるタッチパネルの画面の例
を示す図である。
【図17】操作パネルにおけるタッチパネルの画面の例
を示す図である。
【図18】操作パネルにおけるタッチパネルの画面の例
を示す図である。
【図19】操作パネルにおけるタッチパネルの画面の例
を示す図である。
【図20】操作パネルにおけるタッチパネルの画面の例
を示す図である。
【図21】操作パネルにおけるタッチパネルの画面の例
を示す図である。
【図22】複写装置及び後処理装置の制御ブロック図で
ある。
【図23】紙折りなしの場合の制御を示すフローチャー
トである。
【図24】二つ折りの場合における反転排紙か否かの設
定の制御を示すフローチャートである。
【図25】内折りの二つ折りが選択された場合の制御を
示すサブルーチンである。
【図26】外折りの二つ折りが選択された場合の制御を
示すサブルーチンである。
【図27】製本が選択された場合の制御を示すサブルー
チンである。
【符号の説明】
190 スイッチバック部 500 ステープル部 800 紙折り部 815 第1折りストッパ 400 後処理トレイ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−194574(JP,A) 特開 平7−309525(JP,A) 特開 平11−78161(JP,A) 特開 平11−60042(JP,A) 特開 平9−188471(JP,A) 特開 平10−67461(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 45/04 B65H 37/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを表裏反転させる反転手段と, シートに折り目をつける折り目付け手段と, 受け入れ口から受け入れた片面に画像を有するシートに
    ついて,画像面を内側に二つ折りにする内折りモードと
    画像面を外側に二つ折りにする外折りモードとを,前記
    反転手段を用いるか否かによって選択する第一選択手段
    とを有し, 前記第一選択手段は,1ジョブ内の各シートについて前
    記内折りモードと前記外折りモードとの選択が可能であ
    ることを特徴とする画像形成システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する画像形成システムに
    おいて, 前記第一選択手段は,タッチパネルの頁指定入力によ
    り,各シートについて前記内折りモードと前記外折りモ
    ードとの選択を行うことを特徴とする画像形成システ
    ム。
  3. 【請求項3】 シートを表裏反転させる反転手段と, シートに折り目をつける折り目付け手段と, 受け入れ口から受け入れた片面に画像を有するシートに
    ついて,画像面を内側に二つ折りにする内折りモードと
    画像面を外側に二つ折りにする外折りモードとを,前記
    反転手段を用いるか否かによって選択する第一選択手段
    と, 前記第一選択手段により内折りモードが選択されている
    ときに,二つ折り位置を選択的に変更してシートの開放
    側端部に段差を付けさせる二つ折り位置調整手段とを有
    し, 前記二つ折り位置調整手段は,二つ折り位置を変更した
    ときには,該二つ折り位置に連動して開放側端部のステ
    ープル処理位置を,段差の分進んだ位置に変更すること
    を特徴とする画像形成システム。
  4. 【請求項4】 シートを表裏反転させる反転手段と, シートに折り目をつける折り目付け手段と, 受け入れ口から受け入れた片面に画像を有するシートに
    ついて,画像面を内側に二つ折りにする内折りモードと
    画像面を外側に二つ折りにする外折りモードとを,前記
    反転手段を用いるか否かによって選択する第一選択手段
    と, 前記第一選択手段により内折りモードが選択されている
    ときに,二つ折り位置を選択的に変更することができる
    二つ折り位置調整手段とを有し, 前記二つ折り位置調整手段は,オペレータが入力したず
    れ量に合わせて二つ折り位置を変更することを特徴とす
    る画像形成システム。
  5. 【請求項5】 シートに折り目をつける折り目付け手段
    と, シートを一時的に集積する一時集積トレイと, 前記一時集積トレイ上に集積されたシート束を前記折り
    目付け手段による折り目と交差する方向に搬送するシー
    ト搬送手段と, 前記シート搬送手段により搬送されたシート束にステー
    プル処理を施すステープル手段と, 二つ折りされたシート束の折り目側端部にステープル処
    理を施す折り目側端部綴じモードと二つ折りされたシー
    ト束の開放側端部にステープル処理を施す開放側端部綴
    じモードとの選択が可能な第二選択手段と, 前記第二選択手段により選択されたモードによりステー
    プル処理が要求される端部と反対側の端部にもステープ
    ル処理を施す隠蔽モードを選択可能な隠蔽モード選択手
    段とを有することを特徴とする画像形成システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載する画像形成システムに
    おいて, 前記ステープル手段を前記シート搬送手段による搬送方
    向と交差する方向に移動させるステープル移動手段を有
    し, 前記隠蔽モードが選択されているときには,前記ステー
    プル手段は,前記第二選択手段により選択されたモード
    によりステープル処理が要求される端部に,選択されて
    いる綴じ点数について判断することなく,前記ステープ
    ル移動手段による移動方向の少なくとも2箇所において
    ステープル処理を施すことを特徴とする画像形成システ
    ム。
  7. 【請求項7】 シートを一時的に集積する一時集積トレ
    イと, 前記一時集積トレイ上に集積されたシート束を搬送する
    シート搬送手段と, 前記シート搬送手段により搬送されたシート束にステー
    プル処理を施すステープル手段と, シート束における前記シート搬送手段の搬送方向の前方
    側端部にステープル処理を施す前方端部綴じモードと後
    方側端部にステープル処理を施す後方側端部綴じモード
    との選択が可能な第三選択手段と, 前記第三選択手段により選択されたモードによりステー
    プル処理が要求される端部と反対側の端部にもステープ
    ル処理を施す隠蔽モードを選択可能な隠蔽モード選択手
    と, 前記ステープル手段を前記シート搬送手段による搬送方
    向と交差する方向に移動させるステープル移動手段
    有し, 前記隠蔽モードが選択されているときには,前記ステー
    プル手段は,前記第三選択手段により選択されたモード
    によりステープル処理が要求される端部に,選択されて
    いる綴じ点数について判断することなく,前記ステープ
    ル移動手段による移動方向の少なくとも2箇所において
    ステープル処理を施すことを特徴とする画像形成システ
    ム。
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