JP2013129477A - 用紙処理装置、画像形成システム及び用紙処理方法 - Google Patents

用紙処理装置、画像形成システム及び用紙処理方法 Download PDF

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章洋 武捨
Nobuyasu Suzuki
伸宜 鈴木
Shingo Matsushita
慎吾 松下
Takashi Nishifuji
高史 西藤
Satoshi Saito
敏 齋藤
Katsuhiro Kosuge
勝弘 小菅
Makoto Hidaka
信 日高
Shoichi Sato
祥一 佐藤
Ikuhisa Okamoto
育久 岡本
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Abstract

【課題】文書情報のセキュリティレベルに応じた袋綴じが行えるようにする。
【解決手段】用紙又は用紙束に対して処理の処理を施す用紙処理装置であって、用紙情報、用紙折り情報及び選択されたセキュリティモードに応じて綴じモードを変更した袋綴じを行う綴じ手段を備えた。その際、綴じモードの変更で袋綴じの綴じパターンが変更され、綴じパターンとしては、用紙を折る折り手段によって折られた用紙の開放側を綴じて袋綴じ、あるいは、折り手段によって折られた用紙の折り目部分以外の個所を綴じて袋綴じすることができる。また、折られていない用紙に袋綴じを行うこともできる。
【選択図】図19

Description

本発明は、用紙処理装置、画像形成システム及び用紙処理方法に係り、特に用紙、転写紙、シートなどのシート状記録媒体(以下、本明細書では、特許請求の範囲を含め「用紙」と称する。)に対して綴じ処理を実行する用紙処理装置、この用紙処理装置と、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらのうち少なくとも二つの機能を複合して有するデジタル複合機などの画像形成装置を含む画像形成システム、及び用紙処理装置で実行される用紙処理方法に関する。
複写機、プリンタあるいはデジタル複合機(MFP:Multi Function Peripheral)などの画像形成装置で画像が形成された後、装置外に排出された用紙に対して、二つ折りや三つ折りなどの折り動作を行う用紙折り装置、あるいは折られた用紙を冊子の間に入れて集積し、整合してからステープラなどで綴じ、袋綴じ冊子を作る製本装置などの用紙後処理装置が既に知られている。綴じ方法としては、金属針所謂ステープル針を用いて綴じる方法以外に、用紙に切り込みを入れて綴じ、あるいは用紙同士に強い圧力をかけて用紙束を綴じるという針無し綴じの方法も知られている。
一方、用紙に記載された文書の中身を周りの人に簡単に見られないようにしたい場合、すなわち、文書のセキュリティを考慮した場合、折られた用紙や冊子に袋綴じの加工を施せば良い。用紙の折り方には二つ折り、巻き三つ折り、外三つ折りなどがあり、冊子でも中身の一部を袋綴じにした製本など、袋綴じが必要な用紙の形態は様々である。そこでこのような点を考慮した技術として、例えば、特許文献1(特開平7−165365号公報)に記載された発明が公知である。
この発明は、画像形成装置本体から排出された記録紙を、封筒に納めずとも、そのまま相手先に渡すことができるように、画像形成装置本体より排出されてきた用紙を二つ折りにしてから、二つ折り用紙の折り目と反対側の端部を半抜き加工(絞りや切り曲げ加工)により綴じて用紙に袋綴じを行うようにしたことを特徴とするものである。
しかし、特許文献1記載の発明では、袋綴じすることにより内側に当たる面に記載された文書については、一応のセキュリティを保つことができる。しかし、このセキュリティのレベルは1つであって、その文書に要求されたセキュリティを満足しているかどうかは定かではない。すなわち、近年、情報セキュリティの観点から袋綴じ機能のニーズが急増しているにも拘わらず、従来までの用紙処理装置では、文書情報のセキュリティレベルに応じた袋綴じを行えるわけではなかった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、文書情報のセキュリティレベルに応じた袋綴じが行えるようにすることにある。
前記課題を解決するため、本発明は、用紙又は用紙束に対して処理の処理を施す用紙処理装置であって、用紙情報、用紙折り情報及び選択されたセキュリティモードに応じて綴じモードを変更した袋綴じを行う綴じ手段を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、文書情報のセキュリティレベルに応じた袋綴じを行うことができる。
本発明の実施形態に係る画像形成システムの二つの態様を示す図である。 図1における用紙後処理装置の平面図である。 図1における用紙後処理装置の正面図である。 図3における分岐爪が用紙搬送状態であるときの分岐爪を中心とする用紙後処理装置の要部を示す図である。 図3における分岐爪が用紙をスイッチバックさせるとき分岐爪を中心とする用紙後処理装置の要部を示す図である。 綴じ具の非綴じ時の状態を示す図である。 図6の綴じ具の綴じ時の状態を示す図である。 用紙後処理装置でオンライン綴じを行う場合のイニシャル動作完了時の状態を示す動作説明図である。 図8の状態から1枚目の用紙が画像形成装置より排紙され、用紙後処理装置に搬入された直後の状態を示す動作説明図である。 図9の状態から用紙後端が入口ローラのニップから離脱して分岐路を超えたときの状態を示す動作説明図である。 図10の状態から用紙をスイッチバックして用紙の搬送方向を整合するときの状態を示す動作説明図である。 図11の状態から分岐路に1枚目の用紙を待機させ、次の2枚目の用紙を搬入するときの状態を示す動作説明図である。 図12の状態から2枚目の用紙が搬入されてきたときの状態を示す動作説明図である。 図13の状態から最終紙を整合して用紙束を形成したときの状態を示す動作説明図である。 図14の状態から綴じ動作時を行うときの状態を示す動作説明図である。 図15の状態から用紙束を排紙するときの状態を示す動作説明図である。 用紙後処理装置と画像形成装置と折り処理装置からなる画像形成システムの制御構成を示すブロック図である。 用紙後処理装置201のCPU201aによって実行される本実施形態における袋綴じ制御の具体的な制御手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における袋綴じパターンを示す図である。 画像形成装置、折り処理装置及び圧着綴じ装置からなる画像形成システムのシステム構成を示す機能ブロック図である。 画像形成装置、圧着綴じ装置及び金属針綴じ装置からなる画像形成システムのシステム構成を示す機能ブロック図である。 図21に示した画像形成システムの制御構成を示すブロック図である。
本発明は、用紙情報、用紙の折り情報、セキュリティモードの設定に基づき、セキュリティレベルの低いものでは剥がし易い袋綴じを、セキュリティレベルの高いものでは剥がし難い袋綴じを行うようにしたことを特徴とする。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施形態に係る画像形成システムの二つの態様を示す図である。本実施形態に係る画像形成システム100は、画像形成装置101と用紙処理装置としての用紙後処理装置(フィニッシャ)201とからなる。用紙後処理装置201は、綴じ装置が画像形成装置101からの用紙搬送路内に設けられた所謂搬送路綴じ装置である。図1(a)は、画像形成装置101の搬送路内に設置された態様を、図1(b)は搬送路外に設置された態様をそれぞれ示す。この用紙後処理装置201は、搬送路内で用紙を重ね合わせ整合する整合機能と、整合された用紙束を搬送路内で綴じる綴じ機能とを備えている。図1(a)の態様は画像形成装置101の胴内で後処理することから胴内処理装置とも呼ばれている。
画像形成装置101は、画像処理部及び給紙部を含む画像形成エンジン部102と、画像読み取って画像データに変換する読み取りエンジン部103と、読み取りエンジン部103に読み取る原稿を自動的に送り込む自動原稿給送装置(ADF)104を備えている。図1(a)の態様では、画像形成後の用紙の排出が画像形成装置101の胴内に排紙部が設けられ、図1(b)の態様では、画像形成後の用紙は画像形成装置101の外部に排紙部が設けられる。
図2は図1における用紙後処理装置201の平面図、図3は正面図である。同図において、用紙後処理装置201は、用紙搬送路240に沿って入口側から入口センサ202、入口ローラ203、分岐爪204、綴じ具210及び排紙ローラ205を備えている。入口センサ202は、画像形成装置101の排紙ローラ102から排紙され、用紙後処理装置201に搬入された用紙の先端、後端及び用紙の有無を検知する。入口センサ202としては、例えば反射型の光センサが使用される。なお、反射型の光センサに代えて透過型の光センサを使用することもできる。入口ローラ203は、用紙後処理装置201の入口に位置し、画像形成装置101の排紙ローラ102によって排紙される用紙を受け取り、ステープル装置202内に搬入する機能を有する。また、後述するが、停止、回転、搬送量を制御可能な駆動源(駆動モータ)と、この駆動源を制御するCPU201aも備えている。入口ローラ203は対となるローラとのニップに画像形成装置101側から搬送されてきた用紙の先端部を突き当て、スキュー補正も行う。
入口ローラ203の後段には分岐爪204が配置されている。分岐爪204は用紙後端を分岐路241に導くために設けられている。この場合には、用紙後端が分岐爪241を越えた後、分岐爪241は図示時計回り方向に回転し、用紙を搬入方向と逆の方向に搬送する。これにより、用紙後端側は分岐路241側に導かれる。分岐爪241は後述するが、ソレノイドによって駆動され、揺動動作を行う。なお、ソレノイドに代えてモータとすることもできる。分岐爪241は図示反時計回り方向に駆動され、回転したとき、分岐路241の搬送面に用紙あるいは用紙束を押圧することが可能である。これにより分岐爪241は用紙あるいは用紙束を分岐路241で固定することができる。
排紙ローラ205は用紙後処理装置201の搬送路240の最後段の出口直前に位置し、用紙の搬送、シフト、排出を行う機能を有する。また、入口ローラ203と同様に排紙ローラ205の停止、回転、搬送量を制御可能な駆動源(駆動モータ)を備え、この駆動源は前記CPU201aによって制御される。排紙ローラ205のシフトはシフト機構205Mによって行われる。シフト機構205Mは、シフトリンク206、シフトカム207、シフトカムスタッド208及びシフトホームポジションセンサ209からなる。
シフトリンク206は排紙ローラ205の軸端205aに設けられ、シフトの移動力を受ける。シフトカム207はシフトカムスタッド208を有し、回転をする円盤状の部品であり、この部品の回転によってシフトカムスタッド208を介しシフトリンク長穴部207aに移動可能に挿入された排紙ローラ205を用紙搬送方向と直交する方向(以下、「用紙の幅方向」とも称する。)に移動させる。この移動が所謂シフトである。シフトカムスタッド208はシフトリンク長穴部207aと連動し、シフトカム207の回転運動を排紙ローラ205の軸方向の直動運動に変換する機能を有する。シフトホームポジションセンサ209はシフトリンク206の位置を検出し、シフトホームポジションセンサ209で検出した位置をホームポジションとし、このホームポジションを基準にシフトカム207の回転制御を実行する。この制御は前記CPU201aによって実行される。
綴じ具210は、用紙端検知センサ220、綴じ具ホームポジションセンサ221及び綴じ具移動のためのガイドレール230を備えている。綴じ具210は、用紙束PBを綴じる機構で、所謂ステープラと称されるものである。本実施形態では一対の歯型261で挟み込み、加圧することによって用紙を変形させ、用紙の繊維を絡めて綴じる機能を備えたもので、この種の綴じは圧着綴じとも称される。この綴じ方式の他に、半抜き加工、切曲げ、切り曲げてさらに穴に通すなどの綴じ方の綴じ具を使用するハンドステープラも知られている。いずれにしてもサプライ消費を抑制し、あるいはリサイクルし易くし、そのままシュレッダーにかけられるなどのことから省資源に大きく貢献する。そのため、用紙後処理装置、所謂フィニッシャにおいても、金属針を使わず、圧着綴じのように用紙単体で綴じ処理が可能なステープラの搭載が望まれている。圧着綴じを行うハンドステープラとしては、例えば実公昭36−13206号公報に開示された綴じ具が公知であり、切り曲げてさらに穴に通して綴じるハンドステープラとしては、例えば実公昭37−7208号公報に開示された綴じ具が公知である。
用紙端検知センサ220は用紙の側端を検出するセンサで、用紙を揃えるときに、このセンサ検知位置を基準に揃える。綴じ具ホームポジションセンサ221は用紙幅方向に移動可能な綴じ具の位置を検出するセンサで、最大サイズの用紙が搬送されても邪魔にならない位置に綴じ具210が位置するポジションをホームポジションとし、その位置を検出する。ガイドレール230は綴じ具210が用紙幅方向に安定して移動可能なように、その綴じ具210の移動をガイドするレールである。ガイドレール230は、綴じ具210がホームポジションから用紙後処理装置201の搬送路240の用紙搬送方向に直交する全幅を移動可能なように設置されている。なお、綴じ具210は図示しない駆動モータを含む移動機構によってガイドレール230に沿って移動する。その移動の際、綴じ具230と用紙Pあるいは用紙束PBが干渉しないように、綴じ具230の綴じ具ホームポジションセンサ221側には用紙の通過スペースが形成されている。
搬送路240は受け入れた用紙を搬送し、排出する搬送経路であって、用紙後処理装置201の入口側から出口側まで貫通している。分岐路241は用紙のスイッチバックにより後端側から搬入される搬送路であり、搬送240から分岐している。分岐路241は用紙を重ね合わせて整合するために設けられ、集積手段として機能する。突き当て面242は、分岐路241の末端に設けられ、用紙後端を突き当て整合する基準面である。歯型261は、本実施形態では一対の凹凸が噛み合うような形状の加圧挟持材であり、用紙束を挟み込んで加圧することにより、前記圧着綴じ機能を有する。
図4及び図5は分岐爪204を中心とする用紙後処理装置201の要部を示す図で、図4は分岐爪204が用紙搬送にあるときの、図5は用紙をスイッチバックさせるときの関連機構の詳細をそれぞれ示す。分岐爪204は、用紙の搬送経路を搬送路240と分岐路241のいずれかに切り換えるために支軸204bに関して予め設定された角度範囲で揺動可能に設けられている。分岐爪204は図中の右側より受け入れた用紙が抵抗なく下流側に搬送できる位置、すなわち図4の位置がホームポジションとなっており、スプリング251により常時図示反時計回り方向に弾性的に加圧されている。
スプリング251は分岐爪可動レバー部204aに掛けられ、分岐爪可動レバー部204aには分岐ソレノイド250のプランジャが連結されている。なお、分岐路搬送面241と分岐爪204は図5の状態で用紙が分岐搬送路241に搬送された後、図4の状態になると、分岐搬送路241内にある用紙を挟持状態で保持することができる。搬送経路の切り換えは、分岐ソレノイド250をONすると、分岐爪240は図5において矢印R1方向に回転し、搬送路240を閉鎖し分岐路241を開放することにより、分岐路241に用紙を導くことができる。
図6及び図7は本実施形態に係る綴じ具210の詳細を示す図である。綴じ具210は、歯型261、加圧レバー262、リンク群263、駆動モータ265、偏心カム266及びカムホームポジションセンサ267を構成要素として含んでいる。歯型261は上下対となり噛み合う形状の加圧部材である。この歯型261は複数に組み合わせたリンク群263の作動端に位置し、動作端である加圧レバー262の加圧及び加圧解除動作によって接離する。
加圧レバー262は、回転する偏心カム266によって回動する。この偏心カム266は駆動モータ265より駆動力を与えられて回転し、カムホームポジションセンサ267の検知情報に基づいてカムの回転位置が制御される。回転位置は偏心カム266の回転軸266aとカム表面との距離を規定し、この距離に基づいて加圧レバー262の押圧量が決まる。カムホームポジションセンサ267が偏心カム266の被検知対象であるフィラー266bを検知した位置がホームポジションである。図6に示すように、偏心カム266の回転位置がホームポジションにあるとき、歯型261は開いた状態となっている。この状態では、綴じ処理は不能であり、用紙束の受け入れが可能な状態である。
用紙束を綴じる場合には、図6に示した歯型261が開いた状態で、歯型261間に用紙束を挿入し、駆動モータ265を回転させる。駆動モータ265が回転を開始すると、偏心カム266は図7中矢印R2方向へ回転する。この回転に応じて、偏心カム266のカム面が変位し、加圧レバー262は図中矢印R3方向に回転する。その回転力は、てこを利用したリンク群を介して力を増し、その作動端の歯型261に伝達される。
偏心カム266が一定量回転した時点で、上下の歯型261は噛み合い、用紙束を挟み込み、加圧する。この加圧によって用紙束は変形し、隣接した用紙同士の繊維が絡み合い、綴じられる。その後、駆動モータ265が逆回転し、カムホームポジションセンサ267の検知情報で停止する。これにより、上下の歯型261は図6の状態に戻り、用紙束を移動させることが可能な状態となる。また、レバー262はバネ性を有しており、過負荷が加わったときは撓んで、その過負荷を逃がすようになっている。
図8ないし図16は用紙後処理装置201の綴じ具210によるオンライン綴じの綴じ動作を示す動作説明図である。なお、各図において(a)は平面図、(b)は正面図である。また、本実施形態でオンライン綴じとは、図1に示すように画像形成装置101の排紙口に用紙後処理装置201を設置し、画像形成装置101で画像形成された用紙を用紙後処理装置201に連続的に受け入れて整合し、綴じ処理を行うことを言う。これに対して後述のマニュアル綴じとは、画像形成装置201若しくは別途印字出力された用紙を用紙後処理装置201の綴じ具210で綴じるものである。マニュアル綴じは画像形成装置201の排紙から一連の動作で綴じるものでないので、オフライン綴じに含まれる。
図8はオンライン綴じ動作のイニシャル動作完了時の状態を示す図である。画像形成装置101から画像形成された用紙の出力が開始されると、各部はホームポジションに移動し、イニシャルを完了する。図8はこのときの状態を示す。
図9は画像形成装置101から1枚目の用紙P1が排紙され、用紙後処理装置201に搬入された直後の状態を示す図である。画像形成装置101から用紙P1が後処理装置201に搬入される前に、用紙後処理装置201のCPU201aは画像形成装置101のCPUから用紙処理の制御モードに関するモード情報と用紙情報を受け取り、その情報に基づき、受け入れ待機状態になる。用紙情報は例えば用紙サイズ、紙種、紙厚及び冊子(綴じる用紙の)枚数などである。
制御モードには、ストレートモード、シフトモード及び綴じモードの3つのモードが設定されている。ストレートモードにおいては、受け入れ待機状態で入口ローラ203及び排紙ローラ205は用紙搬送方向に回転を開始し、用紙P1,・・・Pnが順次搬送され、排出されて最終紙Pnが排出された後、入口ローラ208及び排紙ローラ205は停止する。なお、nは2以上の正の整数である。
シフトモードにおいては、受け入れ待機状態で入口ローラ203及び排紙ローラ205は搬送方向に回転を開始する。シフト排紙動作は、用紙P1を受け入れて搬送し、用紙P1の後端が入口ローラ203を抜けたところで、シフトカム207が一定量回転し排紙ローラ205が軸方向に移動する。このとき用紙P1も排紙ローラ205の移動と共に移動する。また、用紙P1が排出されると、シフトカム207が回転してホームポジションに復帰し、次の用紙P2の搬入に備える。この排紙ローラ205のシフト動作を同じ部の用紙Pnの排出が完了するまで繰り返す。これにより、一部(一冊)分の用紙束PBが一方にシフトした状態で排紙され、積層される。次の部の1枚目の用紙1Pが搬入された場合、シフトカム207は前の部とは逆方向に回転し、用紙P1は前の部とは逆側に移動し、排出される。
綴じモードにおいては、受け入れ待機状態で入口ローラ203は停止しており、排紙ローラ205が搬送方向に回転を開始する。また、綴じ具210は用紙幅より一定量退避した待機位置に移動して待機する。この場合、入口ローラ203はレジストローラとしても機能する。すなわち、1枚目の用紙P1が用紙後処理装置201に搬入され、用紙先端を入口センサ202が検知すると、用紙先端が入口ローラ203のニップに突き当たる。そして、一定量の撓みを生じさせる距離だけ画像形成装置101の排紙ローラ102によって用紙P1は搬送される。前記距離搬送された後、入口ローラ203の回転が開始される。これにより用紙P1のスキュー補正が行われる。図9(a)及び(b)はこのときの状態を示す。
図10は用紙後端が入口ローラ203のニップから離脱して分岐路241を超えたときの状態を示す図である。用紙P1は、用紙後端の入口センサ202による検知情報から搬送量がカウントされ、用紙搬送位置の位置情報はCPU201aによって把握されている。用紙後端が入口ローラ203のニップを通過したら、入口ローラ203は次の用紙P2の受け入れのために回転を停止する。それと同じタイミングでシフトカム207が図10の矢印R4方向(図示時計回り方向)に回転し、用紙P1をニップした状態で排紙ローラ205は軸方向に移動を開始する。これにより用紙P1は図10において矢印D1方向に斜行しながら搬送される。その後、綴じ具210に併設又は組み込まれた用紙端検知センサ220が用紙Pを検知すると、シフトカム207は停止し、次いで逆転し、用紙端検知センサ220が用紙Pの非検知状態でシフトカム207は停止する。そして、前記動作が完了し、用紙後端が分岐爪204先端を通過した所定の位置で排紙ローラ205は停止する。
図11は用紙P1をスイッチバックして用紙P1の搬送方向を整合するときの状態を示す図である。図10の状態から分岐爪204を図示矢印R5方向に回転させ、搬送経路を分岐路241に切り換えた後、排紙ローラ250を逆回転させる。これにより用紙P1は矢印D2方向にスイッチバックされ、用紙後端が分岐路241に搬入され、さらに、突き当て面242に突き当てられる。この用紙後端の突き当てにより用紙後端は突き当て面242を基準に揃えられる。用紙P1が揃えられると、排紙ローラ205は停止する。このとき、排紙ローラ205は用紙P1が突き当て面242に突き当たるとスリップし、搬送力が付与されないようになっている。すなわち、用紙P1がスイッチバックして突き当て面242に突き当たり、用紙後端が突き当て面242を基準に揃えられると、それ以上、搬送されて用紙が座屈しないように設定されている。
図12は分岐路241に1枚目の用紙P1を待機させ、次の2枚目の用紙P2を搬入するときの状態を示す図である。先行の1枚目の用紙P1が突き当て面242を基準に揃えられた後、分岐爪204を図示矢印R6方向に回転させる。これにより分岐路241に位置している用紙後端を分岐爪204の下面である接触面204cが分岐路241の表面に強力に押さえ付け、動かない状態にして待機する。後行の2枚目の用紙P2が画像形成装置101から搬入されてくると、先行の用紙P1と同様に入口ローラ203でスキュー補正を行う。次いで、入口ローラ203の回転が開始するのと同時に排紙ローラ205も搬送方向に回転を開始する。
図13は2枚目の用紙P2が搬入されてきたときの状態を示す図である。図12の状態から2枚目の用紙P2、さらに3枚目以降の用紙P3,・・・,Pnが搬送されてきたときも、図10及び図11に示した動作を実行し、順次、画像形成装置101から搬送されてくる用紙を予め設定した位置に移動させて重ね合わせ、整合状態の用紙束PBを搬送路240内にスタック(集積)する。
図14は最終紙Pnを整合して用紙束PBを形成したときの状態を示す図である。最終紙Pnを整合状態の用紙束PBとして動作完了したら、排紙ローラ204を一定量搬送方向に回転させ停止する。この動作で用紙後端を突き当て面242に突き当てたときに発生した撓みを解消させる。その後、分岐爪204を図示矢印R5方向に回転させ、接触面204cを分岐路241から離間させることにより用紙束PBへの加圧力を開放する。これにより用紙束PBは分岐爪204による拘束力が解除され、排紙ローラ205による搬送が可能となる。
図15は綴じ動作時の状態を示す図である。図14の状態から排紙ローラ205を搬送方向に回転させ、綴じ具210の歯型261の位置と用紙束PBの綴じ位置が一致する距離分用紙束PBを搬送し、その位置で停止させる。これにより用紙束PBの搬送方向の加工位置が歯型261の搬送方向の位置と合致する。そして、綴じ具210を綴じ具210の歯型261の位置と用紙の加工位置が一致する距離分だけ図示矢印D3方向に移動させ、停止する。これにより用紙束PBの幅方向の加工位置が歯型261の位置と搬送方向及び幅方向で合致することになる。このとき、分岐爪204は図示矢印R6方向に回転し、用紙受け入れ状態に復帰する。その後、綴じ具駆動モータ265をONし、歯型261によって用紙束PBを加圧し、絞ることによって圧着綴じを行う。なお、本実施形態では、圧着綴じを行う綴じ具210を使用した例を例示しているが、半抜き加工、切曲げ、切り曲げてさらに穴に通すなどの綴じ方の綴じ具を使用しても良いことは言うまでもない。
図16は用紙束PBを排紙するときの状態を示す図である。図15に示したようにして綴じられた用紙束PBは、排紙ローラ205の回転により排出される。用紙束PBが排出され後、シフトカム207を矢印R7方向に回転させ、ホームポジション(図8の位置)に復帰させる。これと並行して綴じ具201を図示矢印D4方向に移動させ、ホームポジション(図8の位置)に復帰させる。これにより、一部(一冊)の用紙束PBの整合動作を綴じ動作が完了する。次の部がある場合には、図8から図16の動作を繰り返し、同様にして圧着綴じされた一部の用紙束PBを作成する。
図17は用紙後処理装置201、画像形成装置101、及び折り処理装置401からなる画像形成システムの制御構成を示すブロック図である。用紙後処理制御は用紙後処理装置201の制御回路によって実行される。用紙後処理装置201はCPU201a、I/Oインターフェイス201b等を有するマイクロコンピュータを搭載した制御回路を備え、CPU201aには、画像形成装置101のCPUあるいは操作パネル110の各スイッチ等、及び図示しない各センサからの信号が通信インターフェイス101aを介して入力され、CPU201aは入力された信号に基づいて所定の制御を実行する。すなわち、用紙後処理装置201の制御は画像形成装置101のCPUからの指示若しくは情報に基づいて実行される。
利用者の操作指示は画像形成装置101の操作パネル110から行われる。これにより、画像形成装置101からは用紙後処理装置201へ操作パネル110からの操作信号が送信され、また、用紙後処理装置201の処理状態や機能が操作パネル110を介して利用者に通知される。折り処理装置401は用紙後処理装置201に通信インターフェイス401aを介して接続され、用紙後処理装置201側からの指示に基づいて用紙に折り処理を施す。また、用紙情報、折り情報、セキュリティモードに応じて袋綴じ処理を実行する。折り処理装置200はセキュリティモードでは、袋綴じのパターンを決定する。なお、本実施形態では、折り処理の種類は画像形成装置101から用紙後処理装置201のCPU201aに送信されてくる用紙情報に基づいて用紙後処理装置201が指示する。また、折り処理装置401もCPUを備え、折り処理装置401はこのCPUによって制御されるが、折り処理装置401の制御情報の送信は画像形成装置101側から行うことも可能である。なお、折り処理装置401は例えば特開2011−51713号公報、特開2011−157188号公報あるいは特開2005−241929号公報などに開示されているように、二つ折り、三つ折り、Z折り、四つ折りなどの複数の折り処理が可能な装置である。
さらに、CPU201aは、ドライバ、モータドライバを介してソレノイド及びモータを駆動制御し、インターフェイスから装置内のセンサ情報を取得する。また、制御対象やセンサに応じてI/0インターフェイス201bを介してモータドライバによってモータの駆動制御を行い、センサからセンサ情報を取得する。なお、前記制御は、図示しないROMに格納されたプログラムコードをCPU201aが読み込んで図示しないRAMに展開し、当該RAMをワークエリア及びデータバッファとして使用しながら前記プログラムコードで定義されたプログラムに基づいて実行される。
図18は用紙後処理装置201のCPU201aによって実行される本実施形態における袋綴じ制御の具体的な制御手順を示すフローチャートである。この制御手順では、まず、用紙情報を認識し(ステップS101)、次いで、用紙折り情報を認識する(ステップS102)。用紙情報は前述のように用紙サイズ、紙種、紙厚、冊子枚数であり、用紙折り情報は、二つ折り、巻き三つ折り、外三つ折り、Z折り、観音折り、巻き四つ折りなどの用紙に対する折りの種類の情報である。両者を認識した後、セキュリティモードの選択工程に入る(ステップS103)。ここで、セキュリティモードが選択されると(ステップS103:YES)、用紙情報及び用紙折り情報に基づいた図19に示す袋綴じ処理が行われる。セキュリティレベル高に設定された場合(ステップS104:YES)、簡単に剥がれないように袋綴じの強さを強くし、中の文書が見えないような綴じ方へと綴じパターンを設定して(ステップS105)袋綴じを行う(ステップS107)。また、セキュリティレベル低に設定された場合(ステップS104:NO)、剥がしやすさを考慮した綴じの強さにし、綴じ部に隙間を設けるなどの綴じパターンに設定して(ステップS106)袋綴じを行う(ステップS107)。セキュリティレベルに応じた綴じパターンの設定は、利用者が任意に設定変更できるようにしても良い。なお、ステップS103でセキュリティモードが選択されない場合には、袋綴じは行わない(ステップS108)。
図19は図6及び図7に示した圧着綴じの綴じ具210で綴じる袋綴じパターンを示す図である。この袋綴じパターンは、前述のように用紙同士に強い圧力をかけて用紙束を綴じる深絞り(圧着綴じ)を用いた例である。
図19(a)ないし(f)は二つ折り用紙300に深絞り(圧着綴じ)301−306を実施した例を示す図である。図示左側が折り側300a、図示右側が開き側300bとなっている。図19(a)は開き側の辺300dに沿って2個所に深絞り301を施した例である。この例は、ステップS106で設定される綴じ処理である。
図19(b)は開き側辺300b、上方及び下方の辺300c,300dにそれぞれ沿って2個所ずつ深絞り302を施した例である。図19(c)は開き側の辺300bに沿って2列にわたって2個所深絞り303を施し、図19(d)は開き側の辺300bに沿って2個所深絞り301を施した例である。図19(e)は図19(a)と同じ個所ではあるが、高い圧力をかけて2個所に強い深絞り305をかけて綴じを強くした例、図19(f)は、開き側の1つの辺300bに沿って隙間がないように深絞り306を形成して綴じた例である。図19(b)ないし(f)の例は、ステップS105で設定される綴じ処理である。綴じの種類は別途利用者によって画像形成装置101の操作パネル110から設定若しくは選択される。図19(a)の綴じ処理は画像形成装置101と圧着綴じ装置201’からなる画像形成システムで実行することができる。ただし、用紙300の開き側を綴じるため、綴じ具210をガイドレール230に沿って移動させ、2個所綴じを行わせる。なお、綴じ長さは歯型261の移動方向の長さで決まるので、所望の綴じ長さに足らない場合は、歯型261の用紙幅方向の寸法毎に複数回の圧着処理を行えば良い。
図20は図19(b)ないし(f)に示した綴じ処理を行う場合の最小のシステム構成を示す機能ブロック図である。この画像形成システムは、画像形成装置201、折り処理装置401及び圧着綴じ(袋綴じ)装置201’からなり、用紙Pの搬送方向(矢印D5)に沿ってこの順で連結されている。各装置の機能は前述の通りである。
図19(c)ないし(f)の例は図19(a)の深絞り処理と同様の綴じ具210の移動により深絞り処理を行うことができる。ただし、図19(c)は深絞りの開き側300bの端辺からの距離を変えて2個所(合計4個所)絞った例であり、図19(d)は3個所絞った例、図19(e)は2個所絞りで押圧力を図19(a)の場合よりも強くした例である。図19(f)は、歯型261の綴じ長さ分だけ開き側300bの辺に沿って圧着部が連続するように綴じ具210を移動させながら断続的に絞り処理を行った例である。
図19(b)の例では二つ折り用紙300の上辺300cと下辺300dに沿って深絞り(圧着)処理を行う必要がある。その際、副走査方向は用紙搬送により、主走査方向(用紙幅方向)は綴じ具210のガイドレール230に沿った移動により深絞り位置を設定することができるが、下辺300dの綴じ動作が行えない。そこで、図19(b)の綴じ処理を行うには、図15の綴じ位置を下辺側でも行えるようにする必要がある。そこで、本実施形態では、綴じ具210をガイドレール230に沿って下辺まで移動させた後、綴じ具を180度回転させ、綴じ具210を図15と対称な綴じ位置に設定し、開き側300bを深絞りした後、用紙300を逆方向に搬送して下辺300dに沿った位置で深絞りを行うようにしている。
綴じ具210の回転機構は、従来から実施されている端面綴じのステープラの回転機構(例えば特開2004−83261号公報参照)を適用すれば良い。なお、用紙側を回転させるようにすることも可能である(例えば特開2007−246228号公報参照)。この場合には、綴じ具210は図15の位置で、用紙300に対して逆搬送と回転動作を組み合わせれば、3辺に対して深絞りすることができる。
図19(g)は図19(b)の深絞り部を図19(f)の深絞り部と同様に連続的に形成した例である。
図19(h)ないし(j)は外三つ折り用紙308に深絞り309−311を実施した例を示す図である、外三つ折りの場合も図19(a)ないし(g)に示した二つ折りの場合と同様に袋綴じ可能である。また、折り目300e,300fがある部分を綴じる必要がない場合は、図19(h)に示すように折り目がない上下の辺300c,300dの部分のみを選択して袋綴じすることもできる。この場合も折りが異なるだけで、基本的には図19(a)ないし(g)で説明した機能により深絞りにより袋綴じすることができる。なお、図19(h)の場合には、綴じ具201は外三つ折り用紙308に対して先端側で断続的に深絞りを繰り返すか、用紙を回転させていずれも用紙308の後端側で深絞りを繰り返すかすれば、袋綴じが可能である。
図19(c)の場合、図19(h)に対して上辺300cと下辺300d側にも断続的に深絞りを繰り返せば良い。
図19(k)及び(l)は折られていない用紙束を袋綴じする例を示す図である。この例では、深絞り315をした用紙束313と表紙側の用紙312と裏表紙側の用紙314とを重ね合わせて、金属針316で綴じ処理を行い、製本する例である。この場合のシステム構成は、図20の機能ブロック図に示すように画像形成装置101、圧着綴じ装置201’及び金属針綴じ装置501からなる。ここでは、金属針綴じ装置が製本装置として機能する。図20の例と同様に矢印D5方向が用紙搬送方向である。
この例では、裏表紙側の用紙314画像形成装置401から圧着綴じ装置201’を通過させて金属針綴じ装置501に搬送する。次いで、2枚の内側の用紙を画像形成装置101から1枚ずつ搬送し、圧着綴じ装置201’で後端側を深絞りして金属針綴じ装置501に搬送する。最後に表紙312を画像形成装置101から、圧着綴じ装置201’を通過させて金属針綴じ装置501に搬送する。そして、金属針綴じ装置501で図示しない端面綴じステープラによってステープル処理を実行させる。これにより、図19(l)に示すようにセキュリティを図りたいページのみ深絞りにより袋綴じが行われ、セキュリティ性を保持することができる。
図21は画像形成装置101、圧着綴じ装置201’及び金属針綴じ装置501からなる画像形成システムの構成を示す機能ブロック図である。図22に示した例では、図20に示した例に対して折り処理装置401を削除し、圧着綴じ装置201の後段に金属針綴じ装置501を配置している。図22は図21に示した画像形成システムの制御構成を示すブロック図である。同図では、金属針綴じ装置501は用紙後処理装置201に通信インターフェイス501aを介して接続され、用紙後処理装置201側からの指示に基づいて金属針によるステープル折り処理を実行する。その他の機能及び制御動作は図17に示した折り処理装置401の動作を除いて同一である。
なお、図19(k)及び(l)の例においても、深絞り(袋綴じ)のパターンは、綴じ個所及び/又は綴じ圧力の変更、あるいは深絞りでの押圧時間の変更により、剥がし易さを任意に選択することが可能であり、セキュリティレベルに応じた袋綴じを施すことができる。また、綴じる位置や形も図19(k)及び(l)に示した例に限定されるものではない。
綴じ具210としては深絞り以外にも、用紙に切り込みを入れて用紙を綴じる方法を用いても良い。また、袋綴じが行える折りの種類は二つ折り、外三つ折りに限らず、巻三つ折り、観音折り、巻き四つ折り、8頁折など、折り処理された用紙全てに適用できる。さらに、金属針を用いて平綴じを行う製本以外にも、中綴じ製本、糊付けを行う製本、リングを用いた製本などにも上記袋綴じを用いることができる。
以上のように、本実施形態によれば、
1)文書情報のセキュリティレベルに応じた袋綴じを行うことができる。
2)用紙情報、用紙の折り情報、セキュリティモードの設定に基づいて用紙に袋綴じを行い、綴じのパターンを変更できるため、見られてもあまり困らないような(セキュリティレベルの低い文書内容)用紙の仮止めに必要な場合は比較的剥がし易い袋綴じを実行し、見られては困る(セキュリティレベルの高い文書内容)明細のなどでは、中身が覗きにくく、剥がしにくいような袋綴じを行うことができる。
3)セキュリティレベルの設定若しくは選択は画像形成装置101の操作パネル110から利用者が容易に設定入力することができる。
4)最小限の構成では、画像形成装置101と折り処理装置401と圧着綴じ装置201’で構成することが可能で、システム構成が簡単である。
5)圧着綴じ装置201’に相当する用紙後処理装置201は画像形成装置101の胴内にも設置可能な小型の装置なので、本実施形態に係る画像形成システムを低コストで提供することができる。
などの効果を奏する。
なお、特許請求の範囲における用紙は符号P,P1,・・・,Pn、二つ折り用紙300及び外三つ折り用紙308に、用紙束は符号PB及び符号313に、綴じ手段は綴じ具210、圧着綴じ装置201’に、折り手段は折り処理装置401に、用紙の開放側は開き側300bに、製本手段は金属針綴じ装置501に、用紙処理装置は用紙後処理装置(フィニッシャ)201に、画像形成システムは画像形成装置101及び用紙後処理装置201からなるシステム、画像形成装置101、折り装置401及び圧着綴じ装置201’からなるシステム、画像形成装置101、圧着綴じ装置201’及び金属針綴じ装置501からなるシステムに、それぞれ対応し、綴じモードはCPU201aに設定される。
さらに、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
100 画像形成システム
101 画像形成装置
201 用紙後処理装置(フィニッシャ)
201’ 圧着綴じ装置
201a CPU
210 綴じ具
300 二つ折り用紙
308 外三つ折り用紙
313,PB 用紙束
401 折り処理装置
501 金属綴じ装置
P,P1,・・・,Pn 用紙
特開平7−165365号公報

Claims (9)

  1. 用紙又は用紙束に対して処理の処理を施す用紙処理装置であって、
    用紙情報、用紙折り情報及び選択されたセキュリティモードに応じて綴じモードを変更した袋綴じを行う綴じ手段を備えていること
    を特徴とする用紙処理装置。
  2. 請求項1に記載の用紙処理装置であって、
    前記綴じモードの変更により袋綴じの綴じパターンが変更されること
    を特徴とする用紙処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の用紙処理装置であって、
    用紙を折る折り手段をさらに備え、
    前記綴じ手段は、前記折り手段によって折られた用紙の開放側を綴じて袋綴じすること
    を特徴とする用紙処理装置。
  4. 請求項1又は2に記載の用紙処理装置であって、
    用紙を折る折り手段をさらに備え、
    前記綴じ手段は、前記折り手段によって折られた用紙の折り目部分以外の個所を綴じて袋綴じすること
    を特徴とする用紙処理装置。
  5. 請求項1又は2に記載の用紙処理装置であって、
    前記綴じモードが折られていない用紙に袋綴じを行う綴じパターンを備えていること
    を特徴とする用紙処理装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の用紙処理装置であって、
    前記用紙処理装置の用紙搬送方向下流側に用紙を製本する製本手段を備えていること
    を特徴とする用紙処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の用紙処理装置であって、
    前記綴じ手段は、用紙束を加圧し、用紙の圧着又は変形による用紙間の保持力を利用して綴じ処理を行うこと
    を特徴とする用紙処理装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の用紙処理装置を備えていることを特徴とする画像形成システム。
  9. 用紙又は用紙束に対して処理の処理を施す用紙処理方法であって、
    用紙情報、用紙折り情報及び選択されたセキュリティモードに応じて綴じモードを変更した袋綴じを行う綴じ工程を備えていること
    を特徴とする用紙処理方法。
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