JP2003335452A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成方法

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JP2003335452A JP2002144046A JP2002144046A JP2003335452A JP 2003335452 A JP2003335452 A JP 2003335452A JP 2002144046 A JP2002144046 A JP 2002144046A JP 2002144046 A JP2002144046 A JP 2002144046A JP 2003335452 A JP2003335452 A JP 2003335452A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各頁の端がずらされた冊子を右開き用と左開
き用に区別して作成することができる画像形成装置を提
供する。 【解決手段】 ハードディスクに、入力された画像デー
タが記憶され(ステップ308、310)、タッチパネ
ルの開き方向入力スイッチで選択されたシート束の開き
方向に応じて、ステイプラユニット、折りユニットによ
る折り位置及び若しくは中綴じ位置を間に挟んで各シー
トの同一面上に並設される頁毎に形成される画像を上下
左右反転させるように画像データが制御され、画像形成
部により各シート毎に画像が形成される(ステップ31
6、318、320)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置及び画
像形成方法に係り、特に、シートの一端をずらして形成
されたシート束に中綴じ処理、折り処理を施すシート後
処理装置を備えた画像形成装置及び該画像形成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開2000−7232
0号公報に開示されているように、画像形成装置から排
出される画像記録済の複数枚のシートに中綴じ処理を施
し、この中綴じされた部分を2つ折りにして冊子を形成
する(製本する)シート後処理装置(フニッシャ)が知
られている。このようなシート後処理装置では、各シー
トの端が揃えられた状態で中綴じ処理や折り処理が施さ
れるため、出来上がった冊子も各シートの端が揃えら
れ、体裁のよい状態となっている。
【0003】一方、近年、身体障害者や高齢者の社会進
出に伴い、各会社のオフィス或いは官庁等において、例
えば半身が不自由な人達にも仕事のし易い状況を造り出
す試みが盛んになってきている。しかしながら、従来の
シート後処理装置によって作成された冊子は、各シート
の端が一律に揃えられているので、例えば、片手で冊子
の頁めくりをしなければならない人にとって、その体裁
の良さに反して頁がめくりずらい、という不具合を有し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、本出願人
は、特願平2002−69888号において、シートの
一端をずらしたシート束に中綴じ処理や折り処理を施す
ことで、頁のめくりやすい冊子を作成するシート後処理
装置付き画像形成装置を提案している。このような冊子
は、中綴じ処理や折り処理が施されているため、右開き
用の冊子と左開き用の冊子とに区別可能であり、指定さ
れた左右の開き方向に応じて冊子を作成可能な画像形成
装置が得られれば、一方の手が不自由な身体障害者等と
って、一層頁めくりのしやすい冊子を提供することが可
能となる。
【0005】右開き用、左開き用の冊子を区別して作成
するには、例えば、図19(A)、(B)に示すよう
に、(a)シートの頁順を変えることなく開き方向に対
応して画像データを上下左右に反転(180°回転)処
理したり、図19(C)、(D)に示すように、(b)
画像データを上下左右に反転処理することなくシートの
頁順を変える方法が考えられる。しかしながら、(a)
画像データを上下左右に反転する方法では、シート束を
構成する各頁と画像データとの適正な対応を図る必要が
あり、(b)シートの頁順を変える方法では、開き方向
に応じて頁順を変える以外にシート端を逆方向にずらさ
なければならず(図19(D)参照)、ずらし方向を逆
にするための特別な機構が同一装置内で必要となる、と
いう問題がある。
【0006】本発明は上記事案に鑑み、各頁の端がずら
された冊子を右開き用と左開き用に区別して作成するこ
とができる画像形成装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の態様は、画像形成装置から排出され
るシートを積載するための積載手段と、前記積載手段上
で順次各シートの一端をずらしながらシート束を形成す
るオフセット手段と、前記オフセット手段により各シー
トの一端がずらされた状態のシート束に折り処理及び若
しくは中綴じ処理を施す後処理手段と、を有するシート
後処理装置を備えた画像形成装置であって、入力された
画像データを記憶する記憶手段と、前記後処理手段によ
る折り位置及び若しくは中綴じ位置を間に挟んで各シー
トの同一面上に並設される頁毎に前記記憶手段に記憶さ
れた画像データに従って画像を形成する画像形成手段
と、前記シート束の開き方向を指定するための指定手段
と、前記指定手段で指定された開き方向に応じて、前記
各頁に形成される画像を上下左右反転させるように前記
画像形成手段を制御する制御手段と、を備える。
【0008】本態様では、指定手段でシート束の開き方
向が指定され、入力された画像データが記憶手段に記憶
される。制御手段により指定手段で指定された開き方向
に応じて、後処理手段による折り位置及び若しくは中綴
じ位置を間に挟んで各シートの同一面上に並設される頁
毎に形成される画像を上下左右反転させるように画像形
成手段が制御され、画像形成手段により画像が形成され
る。そして、画像形成装置から排出されたシートが、オ
フセット手段により順次一端がずらされて積載手段上に
積載され、後処理手段によりオフセット手段で各シート
の一端がずらされた状態のシート束に折り処理及び若し
くは中綴じ処理が施される。本態様によれば、制御手段
により指定手段で指定された開き方向に応じて、頁毎に
形成される画像を上下左右反転させるように画像形成手
段が制御されるので、各頁の端がずらされた冊子を右開
き用と左開き用とに区別して作成することができる。従
って、一方の手が不自由な身体障害者等にとって頁めく
りのしやすい冊子を提供することができる。
【0009】本態様において、積載手段上で順次各シー
トの一端をずらしながらシート束を形成するオフセット
モードの選択を許容するモード選択手段を更に備え、制
御手段は、オフセットモードが選択されたときに、指定
手段で指定された開き方向に応じて頁毎に形成される画
像の上下左右を反転させるかを判断し、該判断結果に従
って画像形成手段に各シート毎に画像を形成させるよう
にしてもよい。また、シートの両面に画像を形成する両
面印刷モードとシートの片面に画像を形成する片面印刷
モードとのいずれかを選択するための印刷モード選択手
段を更に備え、制御手段は、記憶手段に記憶された画像
データの頁数及び印刷モード選択手段で選択された印刷
モードに応じて各頁に画像を割り振るようにしてもよ
い。
【0010】また、上記課題を解決するために、本発明
の第2の態様は、画像形成装置から排出されるシートを
積載するための積載手段と、前記積載手段上で順次各シ
ートの一端をずらしながらシート束を形成するオフセッ
ト手段と、前記オフセット手段により各シートの一端が
ずらされた状態のシート束に折り処理及び若しくは中綴
じ処理を施す後処理手段と、を有するシート後処理装置
を備えた画像形成装置であって、原稿の画像を入力する
ための画像入力手段と、前記画像入力手段で入力された
画像データを記憶する記憶手段と、前記後処理手段によ
る折り位置及び若しくは中綴じ位置を間に挟んで各シー
トの同一面上に並設される頁毎に前記記憶手段に記憶さ
れた画像データに従って各シート毎に画像を形成する画
像形成手段と、前記シート束の開き方向を指定するため
の指定手段と、前記指定手段で指定された開き方向に応
じて、前記画像入力手段による画像入力時に前記原稿を
上下左右に反転してセットするように操作者に指示する
指示手段と、を備える。
【0011】本態様では、指定手段でシート束の開き方
向が指定され、指示手段により、指定手段で指定された
開き方向に応じて、画像入力手段による画像入力時に原
稿を上下左右に反転してセットするように操作者に指示
がなされる。画像入力手段で原稿の画像が入力され、入
力された画像データが記憶手段に記憶され、画像形成手
段により画像が形成される。そして、画像形成装置から
排出されたシートが、オフセット手段により順次一端が
ずらされて積載手段上に積載され、後処理手段によりオ
フセット手段で各シートの一端がずらされた状態のシー
ト束に折り処理及び若しくは中綴じ処理が施される。本
態様によれば、指示手段により指定手段で指定された開
き方向に応じて、画像入力手段による画像入力時に原稿
を上下左右に反転してセットするように操作者に指示が
なされるので、各頁の端がずらされた冊子を右開き用と
左開き用とに区別して作成することができる。
【0012】上記第1及び第2の態様において、オフセ
ット手段が、積載手段上に積載されるシートの表面側又
は裏面側から見て、各シートの一端部が見えるようにシ
ートをずらすようにすれば、各シートの一端がすべてず
らされた状態となるので、シート束乃至冊子の頁を一層
めくり易くすることができる。また、後処理手段が、シ
ート束の各シートの一端部よりも該一端部とは反対側の
他端部に近い位置を綴じ位置として中綴じ処理を施すよ
うにすれば、綴じ位置を折ることにより又は折り処理を
施すことにより、冊子では各頁の端が全てずらされた状
態となるので、頁めくりが容易な冊子を得ることができ
る。更に、後処理手段が、シート束に折り処理が施され
た状態において最も内側になるシートの各先行シートの
一端部側の端部が折り処理後も見えるように折り処理を
施すようにすれば、折り処理後のシート束乃至冊子では
各頁の端が全てずらさらた状態となるので、シート束乃
至冊子の頁を一層めくり易くすることができる。このと
き、中綴じ処理が施されたシート束の中綴じ部分を折り
位置として折り処理を施すことが好ましい。また、オフ
セット手段を、積載手段上に排出されたシートの一端を
規制・整合するための規制位置と規制位置から退避する
ための退避位置との間で移動可能な規制部材と、積載手
段上に排出されたシートを規制手段に向けて付勢する付
勢部材と、積載手段上の全シートを挟持して該全シート
を所定距離移動させるための第1の位置と積載手段上の
シートから離間し付勢部材によるシートの付勢を許容す
るための第2の位置との間で移動自在なシート移動部材
と、を有して構成するようにしてもよい。
【0013】更に、上記課題を解決するために、本発明
の第3の態様は、画像が形成されたシートの一端を順次
ずらしながらシート束を形成し、該シート束に折り処理
及び若しくは中綴じ処理を施すシート後処理装置を備え
た画像形成装置の画像形成方法であって、入力された画
像データを記憶し、指定された前記シート束の開き方向
に応じて、折り位置及び若しくは中綴じ位置を間に挟ん
で前記各シートの同一面上に並設される各頁に対応する
画像データを上下左右反転させるかを判断し、前記判断
結果に応じて前記画像データを上下左右に反転して前記
各シートに画像を形成する、ステップを含み、本発明の
第4の態様は、画像が形成されたシートの一端を順次ず
らしながらシート束を形成し、該シート束に折り処理及
び若しくは中綴じ処理を施すシート後処理装置を備えた
画像形成装置の画像形成方法であって、指定された前記
シート束の開き方向に応じて、画像入力時に原稿を上下
左右に反転してセットするように操作者に指示し、入力
された画像データを記憶し、折り位置及び若しくは中綴
じ位置を間に挟んで前記各シートの同一面上に並設され
る各頁に対応する画像データに従って前記各シートに画
像を形成する、ステップを含む。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
デジタル複写機に適用した実施の形態について説明す
る。
【0015】(構成)図1に示すように、本実施形態の
デジタル複写機1Aは、シート(用紙)に画像を形成す
るデジタル複写機本体1と、デジタル複写機本体1に装
着可能でデジタル複写機本体1から排出されたシートに
中綴じ処理や折り処理を施すシート後処理装置2とを備
えている。
【0016】1.デジタル複写機本体 デジタル複写機本体1は、原稿Dの複写画像をシートに
記録する画像形成部902、画像形成部902の上方に
配設され原稿Dに光を照射する光源907を有し原稿D
からの反射光を光学系908を介してCCD201に結
像させ、いわゆるスキャナとして機能する画像入力部2
00、画像形成部902の下部位置に配置され画像形成
部902にシートを1枚ずつ給紙する給紙部909、並
びに、これら各部の動作を制御する制御部950を有し
て構成されている。
【0017】給紙部909は、デジタル複写機本体1に
着脱自在で、A5サイズのシートを収容するカセット9
10、A4サイズのシートを収容するカセット911、
A3サイズのシートを収容するカセット913を有して
いる。カセット910、911、913には、それぞ
れ、A5サイズのシートをマニュアルで選択するための
A5サイズシートカセット選択スイッチ930、A4サ
イズのシートをマニュアルで選択するためのA4サイズ
シートカセット選択スイッチ931、A3サイズのシー
トをマニュアルで選択するためのA3サイズシートカセ
ット選択スイッチ930が配設されている。なお、シー
トのサイズの選択は、後述するようにタッチパネル24
8からも行うことができるが、これら各カセットに配設
されたスイッチを押下することで目視確認を行ってシー
トのサイズを選択するようにしてもよい。
【0018】画像形成部902は、外周面に潜像が形成
可能な円筒状の感光ドラム914を有している。感光ド
ラム914の周囲には、感光ドラム914に潜像形成用
の電荷を帯電させる一次帯電器919、感光ドラム91
4上に後述するハードディスク961に記憶された画像
データに応じて変調されたレーザビームを出力するレー
ザユニット922、感光ドラム914に形成された静電
潜像を現像してトナー像とする現像器915、シートに
トナー像を転写するために帯電させる転写用帯電器91
6、シートに転写用帯電器916とは逆極性に帯電させ
て感光ドラム914から分離するための分離帯電器91
7、及び感光ドラム914を清浄するクリーナ918が
それぞれ配設されている。
【0019】レーザユニット922は、レーザビームを
発生させる半導体レーザ、コリメータレンズを介して半
導体レーザから出力されるレーザビームを1ライン毎の
ビームに変換するポリゴンミラー、ポリゴンミラーから
の走査ライン毎のレーザビームを平行光に変換するfθ
レンズ、fθレンズからの平行光を反射して感光ドラム
914に導くミラー、及び、ポリゴンミラーを回転させ
るモータを有して構成されている。
【0020】感光ドラム914の下流側かつ分離帯電器
917の近傍には、無端搬送ベルト920が巻き掛けら
れたローラが配置されており、無端搬送ベルト920
は、ヒートローラ等を有しシートに形成されたトナー像
を加熱・定着させるための定着器904の近傍に配置さ
れたローラとの間で張架されている。定着器904の下
流側には、画像が形成されたシートをデジタル複写機本
体1から排出するための排出ローラ対905が配設され
ている。無端搬送ベルト920の下部位置、かつ、排出
ローラ対905と感光ドラム914の上流側との間に
は、片面に画像が定着されたシートの他面に画像を形成
して両面印刷を行うためのデュープレックス921が配
置されている。
【0021】また、デジタル複写機本体1は、上部位置
に、原稿Dを載置するためのプラテンガラス906、及
び、制御部950からの情報に従ってデジタル複写機1
Aの状態等を表示すると共に、オペレータによる操作で
制御部950に操作命令が指示可能なタッチパネル24
8を有している。プラテンガラス906の上方には、一
側がデジタル複写機本体1の上部に固定されており他側
が回動可能にプラテンガラス906を覆うと共に、原稿
Dをプラテンガラス906に自動給送可能な原稿自動給
送装置(ADF)940が配置されている。
【0022】図2に示すように、制御部950は、中央
演算処理装置として作動するCPU、デジタル複写機1
Aの基本制御プログラムを記憶したROM、CPUのワ
ークエリアとして働くRAM及びこれらを接続する内部
バスで構成されている。制御部950には外部バスが接
続されている。外部バスには、図示を省略したインター
フェースを介してパーソナルコンピュータ(以下、パソ
コンという。)210、画像入力部200で入力された
アナログ画像データをデジタルデータに変換するA/D
変換部960、画像形成部902、画像入力部200又
はパソコン210から送出される画像データを記憶する
ハードディスク(HD)961、タッチパネル248の
表示や操作命令を制御するタッチパネル表示操作制御部
250、及び、後述するシート後処理装置2の制御部1
49に接続されている。なお、画像入力部200はA/
D変換部960に、タッチパネル表示操作制御部250
はタッチパネル248に接続されている。
【0023】また、タッチパネル248は、後述するよ
うに、オフセット処理を選択するためのオフセット入力
スイッチ(オフセットモード選択スイッチ)、中綴じ処
理を選択するための中綴じ処理入力スイッチ、折り処理
を選択するための折り処理入力スイッチ、シート束の開
き方向を選択するための開き方向入力スイッチ等として
も機能する。
【0024】2.シート後処理装置 図3に示すように、シート後処理装置2は、シート後処
理装置2のケーシングとなる装置フレーム2A内に、デ
ジタル複写機本体1から排出されたシートを略水平方向
に排出ローラ対905側の反対側に搬送する搬送ユニッ
ト100、搬送ユニット100の下方に斜めに配置され
シートの一端をずらすことが可能なオフセットユニット
20、オフセットユニット20の下流に斜めに配置され
複数枚のシートからなるシート束に綴じ処理を施すステ
イプラユニット30、ステイプラユニット30の下流に
斜めに配置されシート束の所定位置を折り位置として折
り処理を施す折りユニット50、シートや冊子等を収積
するためのスタック部、及びシート後処理装置2の各ユ
ニットを制御する制御部を有している。
【0025】<搬送ユニット>搬送ユニット100は、
デジタル複写機本体1から順次排出されるシートを受け
取りシート後処理装置2内に案内する搬送ガイド3、搬
送ガイド3の下流に配置されシートを更に下流に案内す
る搬入ガイド7、搬送ガイド3と搬入ガイド7との間に
配設されシートをニップ・搬送する搬送ローラ対5、搬
送ローラ対5の下流近傍に配置され搬入ガイド7内に搬
送されたシートを検出すると共に搬送ユニット100内
でのシートのジャム発生を検出するシート検知センサ
4、及び、搬入ガイド7の最下流に配設されシートをニ
ップして排出する排出ローラ対6を有している。
【0026】<オフセットユニット>図3に示すよう
に、オフセットユニット20は、排出ローラ対6によっ
て排出されたシートを積載するための処理トレイ8を有
している。処理トレイ8は、シートの下流側への搬送を
付勢するために、シート搬送方向を下側としてデジタル
複写機本体1の載置面に対し約30°の角度に斜設され
ている。処理トレイ8上には、シートの両端を案内して
幅寄せ整合する整合板9が設けられている。
【0027】図4に示すように、処理トレイ8は、全体
としてシート搬送方向(矢印B方向)と交差する幅方向
に長い略矩形状の形状を有しており、シート搬送方向に
搬送されるシートの左部(図4の上側)を支持する左ト
レイ8a、中央部を支持する中央トレイ8b及び右部
(図4の下側)を支持する右トレイ8cに3分割されて
いる。
【0028】左トレイ8a及び右トレイ8cの下方かつ
中央トレイ8b寄りの位置には、正逆転可能なステッピ
ングモータからなる整合モータ14がそれぞれ配設され
ている。整合モータ14のモータ軸にはピニオン15が
嵌着されており、ピニオン15は右トレイ8a、左トレ
イ8cの幅方向長さと略同一長さのラック16に噛合し
ている。上述した整合板9の下側からは細長矩形状の固
定部材が延出されている。この固定部材の先端部は、右
トレイ8a、左トレイ8cの幅方向に形成された長穴を
挿通してラック16に固定されている(図3も参照)。
従って、整合板9は、整合モータ14の回転に伴い左ト
レイ8a、右トレイ8c上で幅方向に移動可能に構成さ
れている。
【0029】また、左トレイ8aの下方かつ一側(ステ
イプラユニット30側)には、正逆転可能なステッピン
グモータ70が配置されている。ステッピングモータ7
0のモータ軸70aにはギア71が嵌着されており、ギ
ア71はステッピングモータ70から延出された固定ア
ームに軸支されたギアプーリ72のギア部に噛合されて
いる。ギヤプーリ72のプーリ部には、プーリ73との
間でタイミングベルト74が捲き掛けられている。プー
リ73は、処理トレイ8の幅方向と略同一長さで処理ト
レイ8の一側下方に回転可能に支持された第1プーリ軸
10aに固着されている。一方、中央トレイ8bの下方
かつ第1プーリ軸10aの対向側(中央トレイ8bの他
側)の位置には、第1プーリ軸10aより短い第2プー
リ軸11aが回転可能に支持されている。
【0030】第1プーリ軸10aには、シート搬送方向
へ搬送されるシートの略中央を境に左右(図4では上
下)2つずつ、合計4つの搬送下ローラ18が嵌着され
ている。搬送下ローラ18には、中空タイヤ状の中空ロ
ーラが用いられている。搬送下ローラ18の外周部は、
処理トレイ8の一側に形成された切り欠きを介して処理
トレイ8の上面から露出している(図5も参照)。
【0031】また、第1プーリ軸10aには、反時計回
りの回転力のみ伝達するワンウェイクラッチ75を介し
て、搬送下ローラ18より小径の第1プーリ10が嵌着
されている。一方、第2プーリ軸11aの両端には第1
プーリ10と同径の第2プーリ11が嵌着されている。
これら第1プーリ10及び第2プーリ11は、中央トレ
イ8bと、左トレイ8a及び右トレイ8cとの間に配設
されている。第1プーリ10、第2プーリ11との間に
は、2本の無端移送ベルト12が張架されている。従っ
て、ワンウェイクラッチ75により第1プーリ軸10a
に伝達されたステッピングモータ70の回転駆動力は第
1プーリ10が反時計回りに回転するとき、すなわち、
移送ベルト12が図4の矢印A方向に搬送されるときの
み、第2プーリ11に駆動力を伝達可能で、第1プーリ
軸10aが時計回りに回転するとき(移動ベルト12の
搬送方向が図4の矢印B方向のとき)には駆動力が第2
プーリ11には伝達されない構造とされている。
【0032】図3に示すように、搬入ガイド7の下方か
つ処理トレイ8の上方には、軸17aを中心に回転しシ
ートをシート搬送方向に付勢するパドル17が配置され
ている。パドル17は、一定の弾力を持ったゴム材等の
弾性部材が材質とされており、軸17aを中心として放
射状に一体形成されたフィン17bを有している。パド
ル17は、シートが処理トレイ8上に排出乃至収積され
るに従って容易に変形し、シート搬送方向への搬送に適
切な付勢力を付与することが可能である。
【0033】図5に示すように、移送ベルト12には、
端面で処理トレイ8上に収積された複数枚のシートから
なるシート束の一側端部に当接しシート束を矢印A方向
に押し出す押し出し爪13が固着されている。押し出し
爪13にはホームポジション(以下、HP位置と略称す
る。)が設定されており、HP位置は、押し出し爪13
の端面が第1プーリ軸10aの真下に位置するところと
されている。移送ベルト12の下側には、押し出し爪1
3のHP位置を検出するために、押し出し爪13と係合
する検出アーム76と透過型一体センサからなるアーム
検出センサ77とが配設されている(図4も参照)。
【0034】一方、各搬送下ローラ18の上方には、図
5の二点鎖線で示すように搬送下ローラ18に当接点
(ニップ点)Qで当接する当接位置(第1の位置)と、
実線で示すにように搬送下ローラ18から離間した離間
位置(第2の位置)との間で移動自在な搬送上ローラ1
9がそれぞれ配設されている。搬送上ローラ19の当接
位置及び離間位置間の移動は図示しないカム等の動作に
より行われ、搬送上ローラ19の回転力は図示を省略し
たギアを介してステッピングモータ70(図12参照)
から付与される。
【0035】また、処理トレイ8の下流かつ同一傾斜面
には、シート束を処理トレイ8と協働して支持(保持)
する板状の第1束ガイド27が配置されている。第1束
ガイド27の上方には、斜設された処理トレイ8及び第
1束ガイド27上を自重でシート搬送方向に落下するよ
うに付勢され、かつ、パドル17の回転によって更に付
勢されるシート、の一端を規制・整合するストッパ21
が配置されている。
【0036】図6に示すように、ストッパ21は、脚部
と腕部とを有する断面略J字状の形状を有している。ス
トッパ21の腕部の一側は、ソレノイド22のプランジ
ャ22aに固定されており、腕部の他側はバネ23によ
り所定の引張力で引っ張られている。従って、ストッパ
21は、ソレノイド22のオン・オフにより、腕部の略
中央に位置する支持軸21aを支点として、脚部底面
(脚部の先端)が、実線で示すように第1束ガイド27
の上面に当接する規制位置と、二点鎖線で示すにように
第1束ガイド27の上面から退避した退避位置との間で
移動自在とされている。なお、ストッパ21は、通常時
(ソレノイド22のオフ状態)には実線で示す退避位置
に位置している。
【0037】また、押し出し爪13は、通常時(搬送上
ローラ19が離間位置にあり、かつ、ストッパ21が退
避位置にあるとき)には、図5の矢印A方向に移動可能
である。押し出し爪13の端面が搬送下ローラ18と搬
送上ローラ19との当接点Qに位置するときに、端面か
らストッパ21までの距離をL1、HP位置での押し出
し爪13の端面から当該当接点Qに位置するときの端面
までの距離をL2とすると、距離L1<距離L2の関係
に設定されている。また、図5に示すように、排出ロー
ラ対6の下側に延出された搬入ガイド7の下端部は、処
理トレイ8上に排出されたシートの先端が搬送上ローラ
19の上方に飛び出さないように押さえる固定ガイドに
係合されている。
【0038】<ステイプラユニット>図3及び図6に示
すように、ステイプラユニット30は、オフセットユニ
ット20の下流に配置され、シート束を搬送するための
搬送通路39を挟んで下方にステープル針のカートリッ
ジを有しステープル針を打ち出すヘッドアセンブリ31
と、上方にヘッドアセンブリ31から打ち出されたステ
イプル針の先端部を受けて折り曲げるアンビルアセンブ
リ32とを有している。搬送通路39には、ヘッドアセ
ンブリ31の上方に、ヘッドアセンブリ31からステイ
プル針を打ち出す打ち出しヘッドの位置を避けるよう
に、オフセットユニット20側の第1束ガイド27と同
一傾斜面を有する板状の第2束ガイド28が配置されて
いる。ステイプラユニット30は、図3の二点鎖線で示
すユニット体として構成されており、ステイプル針の補
充が可能なように、シート後処理装置2から図3及び図
6の紙面手前側に引き出し可能に構成されている。
【0039】図7に示すように、ステイプラユニット3
0は、左右のユニットフレーム40、41間に、ヘッド
アセンブリ31及びアンビルアセンブリ32をシート搬
送方向と交差する方向へ支持・案内するための円柱状の
案内ロッド33、34、螺旋状のネジ溝が刻設されヘッ
ドアセンブリ31及びアンビルアセンブリ32をシート
搬送方向と交差する方向へスライド移動させるためのガ
イドスクリュー軸35、36、ヘッドアセンブリ31及
びアンビルアセンブリ32にステイプル針の打ち出し動
作及びステイプル針の折曲げ動作を行わせるための角状
のアンビル駆動軸37、ヘッド駆動軸38が配設されて
いる。
【0040】ヘッドアセンブリ31及びアンビルアセン
ブリ32は、それぞれガイドスクリュー軸36、35と
螺合しており、ガイドスクリュー軸36、35の回転に
より図7の左右方向に移動可能な構造を有している。ユ
ニットフレーム41の外側には、ギアを介してガイドス
クリュー軸36を正逆転させるステイプラスライドモー
タ42が配置されている。ステイプラスライドモータ4
2の駆動は、ユニットフレーム41の外側でガイドスク
リュー軸36、35に嵌着されたプーリ間に掛け渡され
ているタイミングベルト43によりアンビルアセンブリ
32側にも同時に伝達される。また、ヘッド駆動軸38
への駆動力は、ユニットフレーム41の外側に配置され
たカップリング装置44を介してステッピングモータか
らなるステイプル/折りモータ170(図12参照)か
ら伝達される。ステイプル/折りモータ170からの駆
動力は、ユニットフレーム40の外側でヘッド駆動軸3
8、アンビル駆動軸37に嵌着されたプーリ間に掛け渡
されているタイミングベルト45でアンビルアセンブリ
32側にも同時に伝達される。このため、ヘッドアセン
ブリ31とアンビルアセンブリ32とは上下位置がずれ
ることなくシート搬送方向と交差する方向に同期して移
動が可能であり、ステイプラスライドモータ42を制御
しヘッドアセンブリ31及びアンビルアセンブリ32を
移動させることで、シートの幅に応じて任意の位置にス
テイプル針を打ち込むことが可能な構造を有している。
【0041】<折りユニット>図3に示すように、折り
ユニット50は、ステイプラユニット30の下流に二点
鎖線で示されるユニット体として構成されると共に、ス
テイプルユニット30と同様に、シート後処理装置2か
ら引き出可能な構造を有している。
【0042】まず、この折りユニット50の概略構成に
ついて説明すると、折ユニット50の入口には、シート
束をニップして下流に搬送する束搬送上ローラ51及び
束搬送下ローラ52が配設されている。束搬送上ローラ
51及び束搬送下ローラ52の下流には、これらのロー
ラ対により搬送されてくるシート束を更に下流に案内す
るための束搬送ガイド53が配置されている。束搬送ガ
イド53のシート束搬送経路には、シート束の先端部を
検出する透過一体型の端部検出センサ54が配置されて
おり、後述する制御部は、端部検出センサ54のシート
束先端検出信号に基づいて束搬送上ローラ51と束搬送
下ローラ52とを圧接させると共に、シート束の搬送方
向の折り位置の設定制御を行う。
【0043】束搬送上ローラ51は、束搬送下ローラ5
2と圧接する実線位置と、束搬送下ローラ52と離間す
る位置(図9(B)の一点鎖線参照)との間で移動可能
に構成されており、束搬送上ローラ51と束搬送下ロー
ラ52とは、シート束の先端部が端部検出センサ54で
検出される迄は離間状態をとり、シート束の先端部が端
部検出センサ54で検出されると圧接状態をとる。
【0044】搬送ガイド53の下方には、シート束を折
るために、シート束の搬送方向と交差する方向に互いに
圧接するように付勢され、夫々が回転駆動される折りロ
ーラ57a、57bからなるローラ対が配設されてい
る。折りローラ57a、57bは、シート束を折るとき
に少なくとも1回転以上回転するローラ径とされている
(例えば、φ40mm)。
【0045】また、搬送ガイド53の下流でシート束の
搬送方向と交差する方向には、折りローラ57a、57
bの圧接位置近傍まで先端エッジが移動し、折りローラ
57a、57bの圧接位置にシート束を押し込む突き板
55が配置されている。突き板55はステンレス製で、
先端エッジの板厚は0.25mm程度とされている。
【0046】折りローラ57a、57bの上方周囲に
は、束搬送ガイド53のシート束のガイドを支援する断
面略円弧状のバックアップガイド59a、59bが配設
されている。バックアップガイド59a、59bは、後
述するように、突き板55のシート束の搬送方向とは交
差する方向での上下移動と連動し、突き板55の先端エ
ッジが折りローラ57a、57bのニップ近傍まで移動
したときに、折りローラ57a、57bのシート束に対
する周面を開口するように移動する。
【0047】次に、折りユニット50について詳述する
と、図8に示すように、折りローラ57a、57bは、
それぞれユニットフレーム49に回転可能に軸支された
折りローラ駆動軸61、62に嵌着されている。折りロ
ーラ駆動軸62には、折りローラ駆動軸62が中央部を
貫通するように断面略く字状(略ブーメラン状)の折り
ローラホルダ63が取り付けられている。折りローラホ
ルダ63は、一側がユニットフレーム49に固定された
固定軸69bを支点として回動可能に支持されており、
他側がユニットフレーム49との間で約49N(5kg
f)の引張力を有する引張りスプリング67で引っ張ら
れている。ユニットフレーム49には、折りローラホル
ダ63の回動に伴う折りローラ駆動軸62の移動を許容
するガイド穴64が形成されている。このため、折りロ
ーラ57a、57bでシート束を折る際に、引張りスプ
リング67により、シート束に対して一定の圧力を付与
することで折り動作が確保される。
【0048】また、突き板55は、支持ホルダ110内
で移動可能に収容されたコロ66に突設されている。ユ
ニットフレーム49には、支持ホルダ110内のコロ6
6を案内する突き板ガイド穴65が形成されており、突
き板55は突き板ガイド穴65によってガイドされなが
ら折りローラ57a、57bのニップ点Pに向けて移動
可能な構造を有している。
【0049】更に、ユニットフレーム49には、シート
束を折りユニット50内に搬送する束搬送上ローラ51
の上ローラ軸101及び束搬送下ローラ52の下ローラ
軸52aが軸支されている。束搬送上ローラ51と束搬
送下ローラ52とは、シート束を折りユニット50内に
搬入するまでは離間させる必要があるため、束搬送上ロ
ーラ51を束搬送下ローラ52から離間した位置に位置
させるよう次のように構成している。
【0050】すなわち、上ローラ軸101を軸受ホルダ
102に支持させると共に軸受ホルダ102の上端にカ
ムフロワ112を立設し、更にこのカムフロワ112を
折りユニットフレーム49に回転可能に取り付けられた
上ローラ移動カム68に係合させている。また、軸受ホ
ルダ102の下端と下ローラ軸52aとの間に束搬送上
ローラ51と束搬送下ローラ52とを圧接させるための
約2.9N(約300gf)の引張力を有する引張りス
プリング104を張設し、この引張りスプリング104
に抗しながら上ローラ移動カム68の回転に伴い軸受ホ
ルダ102を上昇させる。従って、束搬送上ローラ51
は、上述したように、束搬送下ローラ52から離間する
位置と、圧接する位置との間で移動可能である。
【0051】図9に示すように、折りユニット50は、
突き板55を移動させるカム114aを有したカム板1
14を備えている。カム板114は、ユニットフレーム
49に軸支されたカム駆動軸111に取り付けられてい
る。カム板114のカムタイミングは、折りローラ57
a、57bの搬送速度の約2倍程度で突き板55が移動
するように、また突き板55が2度突き以上しても折り
シート束の両端部に突き板55が接しないように設定さ
れている。
【0052】突き板55の移動速度を、折りローラ57
a、57bの搬送速度の所定倍に設定することで、所定
位置に綴じ処理が施されたシート束の綴じ位置が折りロ
ーラ57a、57bの搬送によりニップ点Pまで移動す
る時間と、突き板55がシート束の綴じ位置に接してか
ら折りローラ57a、57bのニップ点Pまで移動する
時間とが略同じとなり、折りローラ57a、57bと突
き板55とは同期して動作が可能となる。また、2度突
き以降の突き板55の移動タイミングは、折り込まれて
いる所定サイズの折りシート束の両端部に接しないよう
に機械的な設定が行われている。そして、このように突
き板55の移動タイミングを設定すると共に、折りロー
ラ57a、57bのローラ径を所定の値として折り込み
タイミングを設定することにより、すなわち、シート束
を折る際に2つのタイミングにより折り動作を行うこと
で、シートのサイズに拘らず突き板55が折り込まれて
いるシートの両端部との接触を防止することができる。
【0053】また、上ローラ移動カム68の軸113に
は、断面略く字状の作動アーム115の一端が回動可能
に取り付けられており、作動アーム115の他端となる
回動端部には支持ホルダ110が固定されている。カム
板114にはカム溝114bが形成されており、このカ
ム溝114bに作動アーム115のほぼ中央に立設され
たカムフロア116が入り込んでいる。これにより、カ
ム板114が回転すると、カム114aによりカムフロ
ア116が押圧されて作動アーム115が昇降し、これ
に伴い作動アーム115に取り付けられた突き板55
は、シート束を押し込む位置と、待機する位置との間で
移動可能である。
【0054】更に、折りローラ57a、57bの折りロ
ーラ駆動軸61、62には、レバー片119、120が
回動自在に取り付けられている。レバー片119、12
0には、折りローラ57a、57bの外周面を覆うよう
に配設されると共に、折りローラ駆動軸61、62を中
心にして折りローラ外周面に対して回動可能なバックア
ップガイド59a、59bが取り付けられている。バッ
クアップガイド59a、59bは、互いにスプリング1
21で懸引きされており、レバー片119、120の端
部は支持ホルダ110から二股に分かれた作動片11
7、118にそれぞれ当接支持されている。
【0055】支持ホルダ110の下側には、束搬送上ロ
ーラ51と束搬送下ローラ52とによりニップ搬送され
るシート束の搬送方向を下部側に変更する案内ガイド5
6が配置されている。この案内ガイド56により、シー
ト束の先端部は、装置フレーム2Aと折りユニット50
との間に形成されたシート束通路58(図3参照)に垂
れ下がるように案内される。
【0056】図9(A)に示すように、束搬送上ローラ
51及び束搬送下ローラ52が離間状態のときは、バッ
クアップガイド59a、59bは、折りローラ57a、
57bの搬送通路側の外周面を覆う位置に位置すること
で、束搬送ガイド53の下側と連接するように機能し束
搬送ガイド53によるシート束の搬送を支援する。
【0057】一方、図9(B)に示すように、シート束
の折り動作を行うときは、支持ホルダ110が折りロー
ラ57a、57bのニップ点Pに向けて下降し、これに
伴い作動片117、118に押圧されてレバー片11
9、120が押し下げられ、バックアップガイド59
a、59bはスプリング121に抗して折りローラ駆動
軸61、62を中心に回動し、シート束に折りローラ5
7a、57bの外周面が当接する。
【0058】折りユニット50の駆動伝達系は、束搬送
上ローラ51及び束搬送下ローラ52を駆動(回転及び
離接)させる束搬送ローラ駆動系と、折りローラ57
a、57bを回転させると共に突き板55の移動させる
折りローラ/突き板駆動系とに分けられている。これら
の駆動伝達係は、いずれも図8に示すユニットフレーム
49の奥側に配設されている。
【0059】図10に示すように、束搬送ローラ駆動系
は、正逆転可能なステッピングモータからなる搬送モー
タ162を駆動源としている。搬送モータ162からの
駆動は、ギア127、128を介してギアプーリ129
に入力される。ギアプーリ129と上ローラ移動カム6
8を駆動する軸113との間にはワンウェイクラッチ1
23が介在しており、ワンウェイクラッチ123により
ギア127、128が図10の矢印方向と反対方向に回
転した場合にのみ上ローラ移動カム68は回転し、束搬
送上ローラ51の上下移動が行われる。
【0060】一方、ギアプーリ129の回転は、タイミ
ングベルト135を介してプーリ130、131により
上ローラ軸101及び下ローラ軸52aに伝達される。
プーリ130、131と上ローラ軸101及び下ローラ
軸52aとの間には、それぞれワンウェイクラッチ12
4、125が介在しており、ワンウェイクラッチ12
4、125によりプーリ130、131が図10の矢印
方向に回転する場合にのみ上ローラ軸101及び下ロー
ラ軸52aが回転駆動される。なお、プーリ132、1
33、134にも、タイミングベルト135が掛け渡さ
れている。
【0061】従って、図10の矢印方向にギア127、
128が回転するときは、束搬送上ローラ51及び束搬
送下ローラ52は折りユニット50内にシート束を搬送
する方向に回転し、図10の矢印方向と反対方向に回転
するときは、上述したように上ローラ移動カム68が回
転し、束搬送上ローラ51が束搬送下ローラ52から離
間する。なお、これらの動作は、後述する制御部149
により、プーリ133の軸132に固設され図示を省略
したフラグ突起をセンサで検出することで制御される。
【0062】図11に示すように、折りローラ/突き板
駆動系には、折りローラ駆動軸61に取り付けられたカ
ップリング装置137を介して駆動源となるステイプル
/折りモータ170(図12参照)の回転駆動力が入力
される。ステイプル/折りモータ170は、図示を省略
した駆動伝達系により、正転で図7に示したステイプラ
ユニット30のカップリング装置44を回転駆動し、逆
転でカップリング装置137を回転駆動する構成とされ
ている。カップリング装置137からの駆動は、折りロ
ーラ駆動軸61に固着されたギア138により、折りロ
ーラ駆動軸62に固着されたギア139に伝達される。
更に、ギア138の回転は軸140を中心に回転するギ
ア142及びギア142と噛合するギア141を介して
突き板55を移動する作動アーム115を作動させるカ
ム板114のカム駆動軸111に伝達される。なお、カ
ム板114の位置は、後述する制御部によりカム駆動軸
111に固設され図示を省略したフラグ突起をセンサで
検出することで把握される。
【0063】<スタック部>図3に示すように、折りユ
ニット50の下流には、シート後処理装置2の底部位置
に、オフセットユニット20、ステイプラユニット30
及び折りユニット50の配置傾斜とは反対の傾斜面を有
し折りユニット50で折り処理が施されたシート束をス
トックする折りシート束排出スタッカ80が配置されて
いる。折りシート束排出スタッカ80の上方には、一端
が回動可能に固定され排出されるシート束を折りシート
束排出スタッカ80の傾斜面による落下力と相俟ってバ
ネ等の付勢力により押える折りシート押え81が配置さ
れている。
【0064】また、デジタル複写機本体1とは反対側の
装置フレーム2Aの側面には、装置フレーム2Aに対し
て垂直方向に昇降可能な昇降トレイ90が配置されてい
る。昇降トレイ90は、昇降トレイ支持部92で支持さ
れている。昇降トレイ支持部92は、正逆転可能なステ
ッピングモータからなる昇降トレイモータ155(図1
2参照)により図示を省略したベルトを介して昇降す
る。なお、昇降トレイ90は、図3に示す実線位置と二
点鎖線位置との上限、下限間で昇降可能とされている。
【0065】昇降トレイ90は昇降トレイ90から引き
出し可能に構成された補助トレイ91を有しており、補
助トレイ91は大サイズシート等を収積する際に昇降ト
レイ90から引き出されて使用される。また、オフセッ
トユニット20の第2プーリ11の下側には、昇降トレ
イ90上のシート最上面を検出する紙面センサ93が配
置されている。更に、装置フレーム2Aの昇降トレイ9
0側の側面には、昇降トレイ90が昇降移動する際に昇
降トレイ90上のシートの後端をガイドする後端ガイド
94が配置されている。なお、シート束は、折りユニッ
ト50による折り処理が施されたときは折りシート束排
出スタッカ80に収積され、折り処理が施されないとき
は昇降トレイ90に収積される。
【0066】<制御部>図12に示すように、制御部1
49は、中央演算処理装置(CPU)、CPUが実行す
るプログラムやプログラムデータを予め記憶したRO
M、CPUのワークエリアとして機能すると共にデジタ
ル複写機本体1の制御部950(図1参照)から受信し
た制御データ等を記憶するRAM及びインターフェース
等を含んで構成されている。制御部149により、搬送
・束搬送関連系149A、パドル関連系149B、ステ
イプル/折り関連系149C、整合関連系149D、昇
降トレイ関連系149E、シート検知関連系149F、
ドア開閉装着検知関連系149G、及び、操作表示関連
系149Hの制御が行われる。なお、図12において、
同一部材が2つあるときに、便宜上、図3を参照して紙
面手前側の部材に「手前」、紙面奥側の部材に「奥」と
いう名称が付されている。
【0067】搬送・束搬送関連系149Aは、制御部1
49に対する入力側として、シートの搬送及びシート束
搬送に関するものであり、上述したように搬送ガイド3
上でシートを検出するシート検知センサ4と、シート束
の端部を検出する端部検出センサ54と、押し出し爪1
3のHP位置を検出するアーム検出センサ77と、束搬
送上ローラ51が束搬送下ローラ52から離間した位置
のホームポジションを検出する束搬送上ローラHPセン
サ161とを有して構成されている。
【0068】一方、制御部149に対する出力側として
は、ストッパ21を規制位置、退避位置に位置させるソ
レノイド22、搬送ローラ対5、排出ローラ対6、束搬
送上ローラ51、束搬送下ローラ52を駆動すると共
に、他方回転の駆動で束搬送ローラ51を移動する上ロ
ーラ移動カム68を回転させる搬送モータ162と、搬
送下ローラ18、搬送上ローラ19、移送ベルト12を
移動させるステッピングモータ70とを有して構成され
ている。なお、搬送モータ162、ステッピングモータ
70はモータドライバを介して制御され、ソレノイド2
2はソレノイド制御部を介して制御されるが、図12に
おいてはこれらのモータドライバやソレノイド制御部を
捨象している(以下の各関連系においても同じ。)。
【0069】パドル関連系149Bは、パドル17の回
転位置を検出するパドルHPセンサ163と、搬送上ロ
ーラ19が、搬送下ローラ18から離間した位置を検出
する搬送ローラHPセンサ164を入力側とし、パドル
17を駆動回転するパドルモータ165を出力側として
有している。
【0070】ステイプル/折り関連系149Cは、ヘッ
ドアセンブリ31/アンビルアセンブリ32のステイプ
ル針の打ち出し/受け折り曲げの準備完了を検出するス
テイプルHPセンサ166と、ヘッドアセンブリ31内
にステイプル針がセットされていることを検出する針セ
ンサ167と、ヘッドアセンブリ31、アンビルアセン
ブリ32のシート搬送方向移動シフトに際して初期位置
にあることを検出するステイプルスライドHPセンサ1
68と、突き板55のホームポジションを検知する突き
板HPセンサ169と、ステイプルユニット駆動と折り
ユニット駆動とを正逆転で切り換えるためにステイプル
/折りモータ170の回転方向を検出するクロックセン
サ171と、ステイプラユニット30及び折りユニット
50が作動可能状態にあることを検出する安全スイッチ
172とを入力側として有している。
【0071】出力側としては、上述したように、ヘッド
アセンブリ31、アンビルアセンブリ32をシート搬送
方向と交差する方向に移動するガイドスクリュー軸36
に駆動伝達するステイプラスライドモータ42と、正転
でステイプルユニット30のカブリング装置44を、逆
転で折りユニット50のカブリング装置137を駆動す
るステイプル/折りモータ170を有している。
【0072】また、整合関連系149Dは、シートの両
端を処理トレイ8で整合する整合板9のホームポジショ
ンを検知する手前整合HPセンサ151及び奥整合HP
センサ152を入力側とし、整合板9を移動させるため
の手前側及び奥側の整合モータ14を出力側として有し
ている。なお、整合モータ14は、シートやシート束ご
との搬送方向と交差する方向へのずらし量も自由に設定
することが可能である。
【0073】昇降トレイ関連系149Eは、昇降トレイ
90を駆動する昇降トレイモータ155を出力側として
有し、昇降トレイ90上のシート最上面を検出する紙面
センサ93と、昇降トレイモータ155の回転量をエン
コーダによって検出する昇降クロックセンサ150と、
昇降トレイ90の昇降移動範囲を規制するための上限ス
イッチ153と、下限スイッチ154とを入力側として
有している。
【0074】シート検知関連系149Fは、昇降トレイ
90、折りシート束排出スタッカ80にシート又はシー
ト束が積載されているか否かを検知するためのものであ
り、昇降トレイ90上のシート束の有無を検出する昇降
トレイ紙センサ156と、折りシート束排出スタッカ8
0上のシート束の有無を検出する折りシート束紙センサ
157とを有している。なお、これらのセンサ156、
157はシート後処理装置2の起動状態でシートが残留
している場合や、所定時間経過後シート束が取り除かれ
ない場合に、シートやシート束を検出してオペレータに
報知するための検出センサとしても機能する。
【0075】ドア開閉装着検知関連系149Gは、装置
フレーム2Aに具設された開閉扉(ドア)の開放やデジ
タル複写機本体1へのシート後処理装置2の装着の適否
を検知するためのものであり、前ドアセンサ158と、
デジタル複写機本体1にシート後処理装置2が適正装着
されているか否か検知するジョイントスイッチ159と
を有している。
【0076】そして、選択スイッチ関連系149Hは、
中綴じや端綴じを問わずシート束に綴じ処理を施す選択
をするためのステイプラ選択スイッチ935、端綴じシ
ートや非綴じシートを昇降トレイ90に排出する選択を
するための端綴じシート/非綴じシート排出トレイ選択
スイッチ936、中綴じ及び折り処理シート(束)を折
シート束排出スタッカ80に排出する選択をするための
中綴じ+折り処理シート排出トレイ選択スイッチ937
を入力側に有して構成されている。なお、これらの選択
スイッチによる処理モードの選択は、タッチパネル24
8からも行うことができるが、選択スイッチを押下する
ことで目視確認を行って処理モードを選択するようにし
てもよい。
【0077】(動作)次に、フローチャートを参照し
て、本実施形態のデジタル複写機1Aの動作について説
明する。
【0078】制御部950のCPUは、タッチパネル表
示操作制御部250を介してタッチパネル248に初期
画面を表示させる。この時点でタッチパネル248(又
はパソコン210の表示画面)には、図2に示すオフセ
ット入力スイッチボタン、中綴じ処理入力スイッチボタ
ン、折り処理入力スイッチボタン、開き方向入力スイッ
チボタン、マニュアル入力スイッチボタンの他に、シー
トのサイズを選択するためのシートサイズ選択スイッチ
ボタン、シートの両面に画像形成を行う両面印刷モード
及びシートの片面に画像形成を行う片面印刷モードのい
ずれかを選択するための印刷モード選択スイッチボタ
ン、画像データの上下左右反転を制御部950側で行う
オートモード又はオペレータが原稿を上下左右反転(1
80°回転)してセットするマニュアルモードを選択さ
せるためのオート/マニュアルモード選択ボタン、選択
されたモード等をクリアするためのクリアボタン、選択
されたモード等でデジタル複写機本体1に画像形成を開
始させるためのスタートボタン、後述するずらし量aの
設定ボタン、並びに、デジタル複写機1Aのスタンバイ
又は画像形成可能状態の別、画像形成済みシート枚数等
が表示される。なお、このようなタッチパネル248に
よる選択又は設定の一部又は全部は、パソコン210か
らや図1に黒丸で示したステイプラ選択スイッチ935
等のマニュアルスイッチで入力するようにしてもよい。
【0079】ここで、オフセットモードの概念について
説明する。オフセットモードでは、シート後処理装置2
の処理トレイ8及び第1束ガイド27上で、パドル1
7、ストッパ21、搬送下ローラ18及び搬送上ローラ
19の協働により、排出ローラ対6から排出されたシー
トの搬送方向端部が順次ずらされてシート束とされ、ス
テイプルユニット30及び/又は折りユニット50によ
り、所定の綴じ位置及び/又は折り位置で、綴じ処理及
び/又は折り処理が施される。
【0080】図17に示すように、折り処理時に最も外
側となる1枚目のシート、折り処理時に最も内側となる
3枚目のシート、1枚目のシートと3枚目のシートとの
中間となる2枚目のシート、の3枚のシートで構成され
るシート束の概念に基づいて、1枚目(外側)のシート
に対する2枚目のシートのずらし量をX、2枚目のシ
ートに対する3枚目のシートのずらし量をX、(Y−
1)枚目に対するY枚目のシートのずらし量を
Y−1、最も内側となるY枚目のシートを折ったとき
に対向する端同士のずらし量をW、各シートの長さをL
(共通サイズ)としたY枚で構成されるシート束の折り
処理を想定すると、最も外側となる1枚目のシートの先
端からの折り位置Lは、下式(1)で与えられる。ま
た、最も外側となる1枚目のシートの先端からの綴じ位
置Lも式(1)で与えられる。
【0081】
【数1】
【0082】従って、オフセットモードでは、シート束
の表面側又は裏面側から見て、各シートの一端部が見え
るように各シートがずらされており、綴じ処理が施され
る場合には、シート束の各シートの一端部(図17の右
側)よりも該一端部とは反対側の他端部(図17の左
側)に近い位置((L−L)<L)が綴じ位置L
とされ、折り処理が施される場合には、シート束に折り
処理が施された状態において最も内側になるシートの各
先行シートの一端部側の端部が折り処理後も見えるよう
に折り処理が施される。
【0083】オフセットモードは、(A)綴じ位置L
で綴じ処理が施され、かつ、折り位置Lで折り処理が
施されるモードとしてオフセットサドルステッチモー
ド、(B)綴じ位置で綴じ処理が施されるが折り処理は
施されないモードとしてオフセットステイプルモード、
(C)折り位置で折り処理が施されるが綴じ処理は施さ
れないモードとしてオフセットサドルモードに分類され
る。なお、オペレータ(操作者)は、オフセットモード
を選択してタッチパネル248から上述したそれぞれの
ずらし量X、Wを入力することができるが、説明を簡単
にするために、以下、オペレータがずらし量X、Wをデ
フォルト値として予め設定されたずらし量aを選択した
ものとして(X=X=・・・=XY−1=W=a)
説明する。
【0084】オペレータがタッチパネル248に表示さ
れた各選択ボタンを押下(タッチ)してスタートボタン
を押下すると、シートに画像形成を行うための画像形成
ルーチンが実行される。
【0085】図13に示すように、この画像形成ルーチ
ンでは、まず、ステップ302において、オフセット処
理と折り処理又は中綴じ処理とが共に選択されたかを判
断する。否定判断のときは、ステップ340で、シート
後処理装置2に、シート束に綴じ処理を施すことなく昇
降トレイ90に積載するノンステイプルモード、シート
束の搬送方向端部に1箇所又は複数箇所の綴じ処理を施
した後昇降トレイ90に積載するサイドステイプルモー
ド、シート搬送方向のシート長さの半分の位置に1箇所
又は複数箇所綴じ処理を施し、綴じ処理を施した位置で
シート束を折り曲げて冊子とし、折りシート束排出スタ
ッカ80に収積するサドルステッチモード等を実行させ
るために、シートに画像形成を行う別処理が実行され、
画像形成ルーチンを終了する。
【0086】ステップ302で肯定判断のときは、次の
ステップ304において、オートモードか否かを判断す
る。ステップ304での判断が肯定のときは、次のステ
ップ306において、画像データがハードディスク96
1に記憶済みか否かを判断する。すなわち、ハードディ
スク961には、パソコン210から既に画像データが
送出され格納されていたり、以前に原稿Dを画像入力部
200で読み取ることで取得した画像データが格納され
ている。CPUは、パソコン210から画像データが送
出されたときは、その画像データを纏めて格納するフォ
ルダにテンキー等で入力可能なIDを求め、フォルダに
当該IDの名前を付与する。一方、後者の場合には、ジ
ョブ終了時にタッチパネル表示操作制御部250を介し
てタッチパネル248に画像データをそのまま格納して
おくか削除するかを表示してオペレータに問い合わせ、
オペレータがそのまま格納しておくことを希望するとき
には、その画像データを纏めて格納したフォルダにテン
キー等で入力可能なIDの入力を求める。従って、ステ
ップ304では、IDがタッチパネル210から又はコ
ンピュータ210を介して入力されたときに、入力され
たIDに対応するフォルダに画像データが格納されてい
るかを確認して、画像データが記憶済みか否かを判断す
る。
【0087】ステップ306で肯定判断のときは、ステ
ップ312へ進み、否定判断のときは、次のステップ3
08で原稿自動給送装置940等により原稿Dの画像の
読み取りを行い、ステップ310において読み取りが終
了したか否かを判断する。原稿自動給送装置940を用
いて画像を読み取る場合には原稿自動給送装置940内
の図示しないエンプティセンサからの信号により原稿D
の読み取り終了を判断することが可能である。原稿自動
給送装置940を用いないで1枚ずつ画像を読み取る場
合には、オペレータに、例えばスタートボタン等の特定
のボタンの押下を求め、そのボタンが押下されたとき
に、読み取りが終了したと判断する。
【0088】次にステップ312では、各頁に画像デー
タの割り振りを行う。すなわち、印刷モードが両面印刷
モードであれば、シート1枚につき4頁が確保され、片
面印刷モードであれば、シート1枚につき2頁が確保さ
れる。このため、例えば、入力された画像データのデー
タ数(画像の枚数)が9で、かつ、両面印刷のときに
は、(画像データのデータ数9)/(シート1枚の画像
データ確保数4)=2.25枚のシートがあれば、全て
の画像データについてシート上に画像形成が可能である
が、小数点以下は全て切り上げとして実際には3枚のシ
ートが必要となる。
【0089】シート枚数及び印刷モードに対応させた頁
の割り振りはROMにテーブルとして記憶されている。
詳述すれば、シート枚数が3枚で両面印刷モードのとき
は、テーブルに、1枚目のシートの表面には1頁と12
頁、1枚目のシートの裏面には2頁と11頁、2枚目の
シートの表面には3頁と10頁、2枚目のシートの裏面
には4頁と9頁、3枚目のシートの表面には5頁と8
頁、3枚目のシートの裏面には6頁と7頁、というよう
に記憶されている。そして、入力された画像データのデ
ータ数(画像の枚数)及び入力順(パソコン210から
入力された画像データに頁情報が含まれている場合に
は、その指定頁順)に応じて、各シートの頁と画像デー
タとの対応を図る(各頁に画像データを割り振る)。上
記のように、画像データのデータ数が9のときには、1
枚目のシートの表面の12頁、1枚目のシートの裏面の
11頁、2枚目のシートの表面の10頁は空白として画
像形成を行わず、残りの各頁に対して、入力順(指定頁
順)に最初の画像データを1頁に、次の画像データを2
頁にという順で対応させる。
【0090】次のステップ314ではシート後処理装置
2の制御部149のCPUにシートサイズ、枚数、処理
モード等を通知し、ステップ316において、シート束
(頁)の開き方向が左か否か、換言すれば、左開き用の
冊子を作成する選択がなされたか否か、を判断する。
【0091】ステップ316で肯定判断のときは、各頁
に割り振られた画像データを反転しないでそのままと
し、画像形成部902に各シート毎に画像形成を実施さ
せてステップ322へ進む。この動作について詳述すれ
ば、制御部950から給紙信号が出力されると、入力さ
れたシートのサイズに従って、カセット910、91
1、913のいずれかからシートが給送される。シート
は、給紙部909内のレジストローラ対で斜行が補正さ
れ、更にタイミングが合わされて画像形成部902へ向
けて給紙される。一方、CPUは1シートの一面に対し
て割り当てられた2つの画像データを反転しないでその
ままとして、1シート分の画像データを1ライン毎にレ
ーザユニット922から感光ドラム914に照射させ
る。感光ドラム914は予め一次帯電器919で帯電さ
れており、照射光により感光ドラム914に静電潜像が
形成される。この静電潜像は現像器915により現像さ
れトナー像が感光ドラム914上に形成される。
【0092】画像形成部902では、感光ドラム914
のトナー像が、転写用帯電器916により、給紙された
シート上に転写される。トナー像が転写されたシート
は、分離帯電器917により転写用電器916と逆極性
に帯電されて感光ドラム914から分離される。更に、
分離されたシートは、無端搬送ベルト920により定着
器904に搬送され、定着器904でシートに転写画像
が永久定着され、シート上に画像が形成(記録)され
る。両面印刷モードのときは、デュープレックス921
を介してシートの他面に画像が形成される。そして、画
像が形成されたシートは、排出ローラ対905によりデ
ジタル複写機本体1からシート後処理装置2側に排出さ
れる。このように、給紙部909から給紙されたシート
には画像が形成されて、順次シート後処理装置2側に排
出される。
【0093】ステップ316で否定判断のときは、ステ
ップ320において、各頁に割り当てられた画像データ
を上下左右反転(180°回転)して、画像形成部90
2に各シート毎に画像形成を実施させてステップ322
へ進む。従って、ステップ318との動作を比較する
と、開き方向が右のときには、各頁に割り当てられる画
像データが反転される点で異なっている。これは、本実
施形態のシート後処理装置2のオフセット方向が左開き
用の冊子を基準にしており、右開き用の冊子を作成する
場合には、画像データを上下左右反転することで、同一
装置内での冊子の作成を可能にしているためである(図
19(A)、(B)参照)。
【0094】一方、ステップ304で否定判断のとき、
すなわち、マニュアルモードが選択されたときは、ステ
ップ324において、シート束の開き方向が左か否かを
判断し、肯定判断のときは、ステップ326で通常の姿
勢で原稿Dを原稿自動給送装置940等にセットするよ
うにタッチパネル248に表示させてステップ330へ
進み、否定判断のときは、ステップ328で上下左右反
転した姿勢で原稿Dを原稿自動給送装置940等にセッ
トするようにタッチパネル248に表示させてステップ
330へ進む。従って、マニュアルモードが選択される
ときは、画像入力部200で画像データを取得する場合
に限られ、パソコン210から画像データを取得した
り、ハードディスク961に既に格納されている画像デ
ータを読み出すことはない。
【0095】ステップ330では原稿Dから画像を読み
取り、次のステップ332では画像の読み取りが終了し
たか否かを判断し、否定判断のときはステップ330へ
戻り、肯定判断のときは、ステップ334で、各頁に画
像データを割り振る。次のステップ336では、シート
後処理装置2にシートサイズ、枚数、処理モード等を通
知し、ステップ338で画像形成部902に各シートに
画像形成を実施させる(図19(C)、(D)参照)。
なお、ステップ330〜336は、上述したステップ3
08〜314に、ステップ338はステップ318にそ
れぞれ対応しているので、詳細な説明を省略する。
【0096】そして、ステップ322では、ジョブに残
りが有るか否かを判断し、肯定判断のときは、残りのジ
ョブを処理するためにステップ302へ戻り、否定判断
のときは、画像形成ルーチンを終了する。
【0097】シート後処理装置2の制御部149のCP
Uは、ステップ314又はステップ336でデジタル複
写機本体1の制御部950のCPUから処理に必要な情
報を取得し、各部をスタンバイ(準備)状態から稼動状
態へ移行させ、デジタル複写機本体1からシートが排出
されるまで待機する。以下、上述した(A)オフセット
サドルステッチモード(オフセット入力スイッチ、中綴
じ処理入力スイッチ及び折り処理入力スイッチの全てが
オンのモード)、(B)オフセットステイプルモード
(オフセット入力スイッチ及び中綴じ処理入力スイッチ
がオンで折り処理入力スイッチがオフのモード)、
(C)オフセットサドルモード(オフセット入力スイッ
チ及び折り処理入力スイッチがオンで中綴じ処理入力ス
イッチがオフのモード)に場合分けを行ってシート後処
理装置2の動作を詳述する。
【0098】(A)オフセットサドルステッチモード オフセットサドルステッチモードが選択されると、制御
部149は、ステイプラスライドモータ42を駆動して
ヘッドアセンブリ31及びアンビルアセンブリ32をス
テイプルスライドHPセンサ168で検出される初期位
置へ移動させると共に、ソレノイド22をオン状態とし
てストッパ21を規制位置に位置させる。このとき、搬
送上ローラ19は離間位置に位置している。
【0099】これと並行して、搬送モータ162を駆動
し、搬送ローラ対5、排出ローラ対6の駆動ローラを回
転させてデジタル複写機本体1の排出ローラ対905か
らシートが排出されるまで待機する。デジタル複写機本
体1からシートが排出されてくると、シートを搬送ロー
ラ対5、排出ローラ対6によって処理トレイ8に搬送す
る。シート検知センサ4が1枚目のシートを検出する
と、制御部149は、整合板9を移動する整合モータ1
4、パドル17を回転するパドルモータ165の起動タ
イミングを計る。
【0100】図14(A)に示すように、1枚目のシー
ト(用紙)が処理トレイ8上に排出されると、整合モー
タ14及びパドルモータ165を駆動する。この駆動に
より、整合板9はシート搬送方向と交差する幅方向に移
動しシートの両端を整合すると共に、パドル17は軸1
7aを中心に1回転することで、処理トレイ8及び第1
束ガイド27の傾斜による付勢と相俟って、1枚目のシ
ートをその先端が規制位置に位置するストッパ21の脚
部側面に当接する位置まで移送する。
【0101】次に、離間位置に位置する搬送上ローラ1
9を当接位置に位置させ、1枚目のシートを搬送下ロー
ラ18及び搬送上ローラ19で上下方向から挟持する
(図14(B)の状態)。続いて、ストッパ21を退避
位置に位置させ、ステッピングモータ70の駆動で搬送
下ローラ18及び搬送上ローラ19に挟持された1枚目
のシートを、先端が当接していたストッパ21の脚部側
面位置から、ずらし量aだけステイプラユニット30側
に移送して、ステッピングモータ70による搬送下ロー
ラ18及び搬送上ローラ19の回転駆動を停止する(図
14(C)の状態)。
【0102】次いで、ソレノイド22をオン状態とする
ことで、1枚目のシートの先端部を、第1束ガイド27
を受け材としてストッパ21の脚部底面で上側から押さ
えた後、搬送上ローラ19を当接位置から離間位置へ移
動させる。2枚目のシートが処理トレイ8上に排出され
ると、パドルモータ165の駆動を開始させる(図15
(A)の状態)。
【0103】2枚目のシートは、パドル17が1回転す
ることで、規制位置に位置するストッパ21の脚部側面
にその先端が当接する位置まで移送される。このとき、
1枚目のシートの先端と2枚目のシートの先端とには、
ずらし量a分のオフセット(位置ずれ)が生じている。
次いで、離間位置に位置する搬送上ローラ19を当接位
置に位置させ、1枚目及び2枚目のシートを搬送下ロー
ラ18及び搬送上ローラ19で上下方向から挟持する
(図15(B)の状態)。
【0104】続いて、ストッパ21を退避位置に位置さ
せ、搬送下ローラ18及び搬送上ローラ19に挟持され
た1枚目及び2枚目のシートを共に、2枚目のシートの
先端が当接していたストッパ21の脚部側面位置から、
ずらし量aだけステイプラユニット30側に移送して、
搬送下ローラ18及び搬送上ローラ19の回転駆動を停
止する(図15(C)の状態)。この状態で、1枚目の
シートの先端及び2枚目のシートの先端の間、並びに、
2枚目のシートの先端及び2枚目のシートの先端が当接
していたストッパ21の脚部側面の間には、それぞれず
らし量a分のオフセットが生じている。
【0105】次いで、ソレノイド22をオン状態とする
ことで、1枚目及び2枚目のシートの先端部をストッパ
21の脚部底面で上側から押さえた後、搬送上ローラ1
9を当接位置から離間位置へ移動させる。3枚目のシー
トが処理トレイ8上に排出されると、パドルモータ16
5の駆動を開始させる(図16(A)の状態)。
【0106】3枚目のシートは、パドル17が1回転す
ることで、規制位置に位置するストッパ21の脚部側面
にその先端が当接する位置まで移送される。次いで、離
間位置に位置する搬送上ローラ19を当接位置に位置さ
せ、1枚目乃至3枚目のシートを搬送下ローラ18及び
搬送上ローラ19で上下方向から挟持する(図16
(B)の状態)。この状態で、1枚目のシートの先端及
び2枚目のシートの先端の間、並びに、2枚目のシート
の先端及び3枚目のシートの先端が当接しているストッ
パ21の脚部側面の間には、それぞれずらし量a分のオ
フセットが生じている。以下、同様にして、オペレータ
によりタッチパネル248から入力されたY枚目のシー
トまでのオフセット処理を行う。
【0107】次に、ステッピングモータ70を駆動させ
搬送上ローラ19及び搬送下ローラ18にシート束を挟
持させたままステイプラユニット30側に搬送する。こ
の駆動により、搬送上ローラ19及び搬送下ローラ18
は、シート束を挟持したままシート束の綴じ位置L
初期位置にあるヘッドアセンブリ31のヘッド位置とな
るまで、シート束を移送して停止する。本例では、1枚
目のシートの先端からの綴じ位置Lの位置は、上述し
た式(1)にX=X=・・・=XY−1=W=aを
代入した、(L+α)/2+{α×(Y−1)}とな
る。この位置情報は、演算後、折り位置Lの情報とし
てもRAMに記憶されている。
【0108】次に、ヘッド駆動軸38及びアンビル駆動
軸37を駆動するステイプル/折モータ170を、これ
らを作動する方向に回転駆動して中綴じ処理を行う。上
述したように、複数箇所を綴じる場合は、ステイプラス
ライドモータ42を駆動し、ガイドスクリュー軸35、
36の回転によってヘッドアセンブリ31、アンビルア
センブリ32をシート搬送方向と交差する方向所定位置
に移動した後に中綴じ処理を行う。
【0109】続いて、折り処理を行うために、搬送モー
タ162を逆転して上ローラ移動カム68を回転させて
軸受ホルダ102を介して束搬送上ローラ51を束搬送
下ローラ側に下降させ、シート束を引張りスプリング1
04でニップする状態とする。その後、処理トレイ8中
の搬送上ローラ19をシート束から上昇させ、シート束
の挟持を解除する。
【0110】次いで、搬送モータ162を駆動して束搬
送上ローラ51と束搬送下ローラ52を回転させ、シー
ト束を更に下流に搬送する。この搬送時に、制御部14
9は、端部検出センサ54からの検出信号とRAMに記
憶した折り位置Lの情報とから、折り位置Lが折り
位置となるように、搬送モータ162を減速しながら停
止させる。この状態でシート束の先端は、束搬送上ロー
ラ51と束搬送下ローラ52のニップによって、シート
束通路58内に垂れ下がった状態でニップ支持されてい
る(図18(A)参照)。
【0111】次に、ステイプル/折りモータ170を中
綴じ処理とは逆の方向に駆動させることで、図18
(B)に示すように、折りローラ57a、57bがシー
ト束Saをニップする方向に回転すると共に突き板55
が下降する。これに同期して、バックアップガイド59
a、59bもシート束Sa側の折りローラ周面を開放す
るように移動する。そして、突き板55が下降すると、
シート束Saは折りローラ57a、57bに巻き込ま
れ、この後、突き板55はシート束Saから離れる方向
に移動するが、シート束Saは更に折りローラ57a、
57bによって折り込まれていく。
【0112】折りローラ57a、57bでニップ搬送さ
れたシート束Saは、折シート束排出スタッカ80に排
出され、積載される。このとき、折られたシート束Sa
は折シート押え81によって押えられるので、折られた
シート束(冊子)は開かず次の冊子の妨げとはならな
い。
【0113】一方、折り動作開始後、突き板HPセンサ
169により、突き板55がシート束Saの搬送方向長
さに応じた所定回数往復運動したことが検出されると、
制御部149は、ステイプル/折りモータ170を停止
させる。また、折り動作が開始されてシート束Saが折
りローラ57a、57bにニップされるまでの時間が経
過した後、束搬送上ローラ51は、束搬送下ローラ52
から離間するように上昇して次のシート束の搬入に備え
る。
【0114】オフセットサドルステッチモードにおいて
も、シート束Saを折り込む際、突き板55がシート束
Saを折りローラ57a、57bに一度押し込んだ後、
再度押し込み位置に移動したとき、折り込まれているシ
ート束Saの両端部と接触しないように、折りローラ5
7a、57bのシート折り込みタイミングと突き板55
の移動タイミングとは設定されているので、共通の駆動
源であるステイプル/折りモータ170により突き板5
5及び折りローラ57a、57bを駆動しても、シート
束Saに損傷を与えることを防止し、更に、シート後処
理装置2の小型軽量化が可能となる。
【0115】(B)オフセットステイプルモード オフセットステイプルモードが選択されると、制御部1
49は、オフセットサドルステッチモードと同様に、オ
フセット処理及び中綴じ処理を行う。
【0116】中綴じ処理が完了すると、ステッピングモ
ータ70により搬送下ローラ18、搬送上ローラ19及
び移送ベルト12を昇降トレイ90側に駆動する。これ
により、中綴じ処理後のシート束の搬送は、搬送下ロー
ラ18、搬送上ローラ19から押し出し爪13に引き渡
される。押し出し爪13がシート束を昇降トレイ90側
へ押し出すことで、シート束は昇降トレイ90に積載さ
れる。このとき、図5に示すように、距離L1<距離L
2に設定されているので、押し出し爪13の端面は垂直
状態でシート束の端部を昇降トレイ90側へ押し出すこ
とができるため、シート束の移動に余分なストレス等は
発生しない。
【0117】シート束が昇降トレイ90に積載される
と、昇降トレイモータ155を回転させて昇降トレイ9
0を一定量下降させ、この後昇降トレイモータ155を
逆転させることで、紙面センサ93がシート最上面を検
出する位置まで昇降トレイ90を上昇させ、次のシート
束が載置されるまでこの位置で待機させる。
【0118】(C)オフセットサドルモード オフセットサドルモードが選択されると、制御部149
は、オフセットサドルステッチモードと同様に、オフセ
ット処理を行う。
【0119】オフセット処理が完了すると、ステッピン
グモータ70を駆動させ搬送ローラ19及び搬送下ロー
ラ18にシート束を挟持させたまま折りユニット50側
に搬送する。これと並行して、搬送モータ162を逆転
して上ローラ移動カム68を回転させて軸受ホルダ10
2を介して束搬送上ローラ51を束搬送下ローラ側に下
降させ、シート束を引張りスプリング104でニップす
る状態とする。続いて、処理トレイ8中の搬送上ローラ
19をシート束から上昇させ、シート束の挟持を解除す
る。
【0120】次いで、搬送モータ162を駆動して束搬
送上ローラ51と束搬送下ローラ52を回転させ、シー
ト束を更に下流に搬送する。この搬送時に、制御部14
9は、端部検出センサ54からの検出信号とRAMに記
憶した折り位置Lの情報とから、折り位置Lが折り
位置となるように、搬送モータ162を減速しながら停
止させる(図18(A)の状態)。
【0121】次に、ステイプル/折りモータ170を中
綴じ処理とは逆の方向に駆動させることで、図18
(B)に示すように、折りローラ57a、57bがシー
ト束Saをニップする方向に回転すると共に突き板55
が下降する。これに同期して、バックアップガイド59
a、59bもシート束Sa側の折りローラ周面を開口す
るように移動する。そして、突き板55が下降すると、
シート束Saは折りローラ57a、57bに巻き込ま
れ、この後、突き板55はシート束Saから離れる方向
に移動するが、シート束Saは更に折りローラ57a、
57bによって折り込まれていく。
【0122】折りローラ57a、57bでニップ搬送さ
れたシート束Saは、折シート束排出スタッカ80に排
出され、積載される。このとき、折られたシート束Sa
は折シート押え81によって押えられるので、中綴じ処
理が施されないまま折られたシート束は開かず次のシー
ト束の搬入の妨げとはならない。
【0123】一方、折り動作開始後、突き板HPセンサ
169により、突き板55がシート束Saの搬送方向長
さに応じた所定回数往復運動したことが検出されると、
制御部149は、ステイプル/折りモータ170を停止
させる。また、折り動作が開始されてシート束Saが折
りローラ57a、57bにニップされるまでの時間が経
過した後、束搬送上ローラ51は、束搬送下ローラ52
から離間するように上昇して次のシート束の搬入に備え
る。
【0124】(作用等)次に、本実施形態のデジタル複
写機1Aの作用等について説明する。
【0125】以上のように本実施形態のデジタル複写機
1Aは、デジタル複写機本体1に搬送ユニット100、
オフセットユニット20、ステイプルユニット30、折
りユニット50等を有したシート後処理装置2を装着し
たので、種々のモードでデジタル複写機本体1から排出
されたシートの後処理を行うことができる。とりわけ、
オフセットサドルステッチモードでは、図17に示した
ように、各頁の端が全てずらされた状態となるので、容
易に冊子の頁めくりを行うことが可能となる。また、オ
フセットステイプルモードでは、シート束に中綴じ処理
が施され折られていないため、同一の画像が形成された
シートで構成されるシート束を多数作成して積載して
も、厚さ方向の寸法を小さくすることができるので、持
ち運び等の取り扱いが容易となり、持ち運び後に綴じ位
置Lを手折で折り曲げることで、頁をめくり易い冊子
を得ることができる。更に、オフセットサドルモードで
は、シート束に折り処理が施され中綴じ処理が施されて
いないため、シート上に記録された画像に訂正が必要な
場合でも、当該シートのみを手折りして差し替え、折り
位置Lにマニュアルのステイプルで中綴じ処理を施す
ことで、頁をめくり易い冊子を得ることができる。従っ
て、本実施形態のデジタル複写機1Aによれば、オフセ
ット処理が可能なため、例えば、片手で頁めくりをしな
ければならない人や手の不自由な人、指の太い人にとっ
ても、容易に頁めくりが可能な冊子を提供することがで
きる。このような機能を有するデジタル複写機は、身体
障害者や高齢者の社会進出を促進する観点からも、その
工業的価値は大きいものと考えられる。
【0126】また、本実施形態のデジタル複写機1A
は、オートモードにおいて、ハードディスク961に入
力された画像データが記憶され(ステップ308、31
0)、制御部950のCPUにより、タッチパネル24
8の開き方向入力スイッチで選択(指定)されたシート
束の開き方向に応じて、ステイプラユニット30、折り
ユニット50による折り位置及び若しくは中綴じ位置を
間に挟んで各シートの同一面上に並設される頁毎に形成
される画像を上下左右反転させるように画像データが制
御され、画像形成部902により各シート毎に画像が形
成される(ステップ316、318、320)。そし
て、デジタル複写機本体1から排出されたシートが、オ
フセットユニット20により順次一端がずらされて処理
トレイ8上に積載され、ステイプラユニット30、折り
ユニット50によりオフセットユニット20で各シート
の一端がずらされた状態のシート束に折り処理及び若し
くは中綴じ処理が施される。本実施形態によれば、制御
部950により、指定された開き方向に応じて、画像デ
ータが上下左右反転(180°回転)するように制御さ
れるので、各頁の端がずらされた冊子を右開き用と左開
き用とに区別して作成することができる。従って、左手
又は左手が不自由な身体障害者等にとって、自由な手に
応じて頁めくりのしやすい冊子を提供することができ
る。また、マニュアルモードにおいて、選択(指定)さ
れたシート束の開き方向に応じて、オペレータに対し
て、画像入力部200による画像入力時に原稿Dを上下
左右に反転してセットするようにタッチパネル248上
に指示がなされる。このため、各頁の端がずらされた冊
子を右開き用と左開き用とに区別して作成することがで
き、マニュアルモードにおいても、オートモードと同様
に、自由な手に応じて頁めくりのしやすい冊子を提供す
ることができる。
【0127】更に、本実施形態のデジタル複写機1A
は、印刷モードと画像データのデータ数(画像の枚数)
とに応じて、ROMに記憶されたテーブルに従って、シ
ート束を構成する各シートの頁に画像データを対応させ
た(画像データを割り振った)ので(ステップ312、
334)、シート束全体の頁順を誤ることもない。
【0128】また、本実施形態のオフセット処理では、
図14〜図16に示したように、シート束を形成する過
程でシートを1枚ずつずらしていくので、シート同士の
摩擦力の違いに影響を受けず、確実かつ正確に各シート
をずらずことができる。この点で、全シートの先端をス
トッパで規制して整合たシート束を、例えば、円柱等に
沿って移動させることでシート束の端部をずらすオフセ
ット機構も考えられるが、シート間の摩擦力の違い等に
よってシート同士が均等にずれないという問題があり、
本実施形態のオフセットモードと比べて遜色する。
【0129】更に、本実施形態のシート後処理装置2で
は、パドル17が2枚目以降のシート(後続シート)を
ストッパ21に向けて付勢するときに、ストッパ21に
規制位置において処理トレイ8及び第1束ガイド27上
の全シートを保持させるようにしたため、パドル17が
後続シートをストッパ21に向けて付勢する際に、搬送
上ローラ19はパドル17によるシートの付勢を許容す
るために離間位置にあり、かつ、処理トレイ8及び第1
束ガイド27上の全シートは保持されていない状態にあ
るため、後続シートが付勢されると処理トレイ8及び第
1束ガイド27上の全シートのオフセットの姿勢が崩れ
てしまうので、ストッパ21で処理トレイ8及び第1束
ガイド27上の全シートを保持させることで、姿勢の崩
れが防止され、姿勢ずれのないシート束や冊子を作成す
ることができる。
【0130】更にまた、本実施形態のオフセット処理で
は、シート束をステイプラユニット30側に搬送する機
能を有する搬送下ローラ18及び搬送上ローラ19に、
ずらし量a分シート束を挟持してずらす機能も付与し、
更に、ストッパ21に脚部側面でシートを規制する機能
に加え、脚部底面でシート束を上側から押さえる機能を
付与することで、オフセットユニット20の構成部材数
が少なくなるので、オフセットユニット20、ひいて
は、シート後処理装置2の小型化を図ることができる。
【0131】なお、本実施形態では、タッチパネル24
8からボタンを押下することによりモード等を入力する
例を中心に説明したが、上述したように、パソコン21
0等の外部装置から入力してもよく、マニュアルボタン
から入力するようにしてもよい。また、本実施形態で
は、ハードディスク961に画像データを記憶する例を
示したが、制御部950のRAM等の揮発性メモリや例
えばEEPROM等のハードディスク以外の不揮発性メ
モリに画像データを記憶するようにしてもよい。
【0132】更に、本実施形態では、シート後処理装置
2をデジタル複写機本体1に装着したデジタル複写機1
Aについて例示したが、デジタル複写機本体とは別個に
流通するシート後処理装置の場合でも、デジタル複写機
本体の制御部からシート後処理装置の制御部にシートの
サイズ情報等の制御信号を送出するためのインターフェ
ースを設けることで、本実施形態と同様の効果を奏する
ことは論を待たない。また、本実施形態では、オペレー
タがデジタル複写機本体1のタッチパネル248からず
らし量等を入力する例を示したが、シート後処理装置2
の入力部から入力するようにしてもよい。この場合に
は、例えば、シート後処理装置2の制御部149のRO
Mにデジタル複写機本体1の制御部950と同様のプロ
グラム及びプログラムデータを記憶させるようにしても
よいし、制御部149の電源投入後の初期処理時にイン
ターフェースを介して制御部950から一部のプログラ
ム及びプログラムデータを送出するようにしてもよい。
【0133】また、本実施形態では、ステップ326、
328で原稿Dを原稿自動給送装置940等にセットす
るようにタッチパネル248に表示させる例を示した
が、タッチパネル248に表示することに代えて、又は
併用して、音声によりオペレータに原稿Dのセット方向
を指示するようにしてもよい。このようにすれば、視力
が弱いオペレータにとってセット方向が的確に指示され
る。
【0134】また、本実施形態では、ステップ312で
テーブルを参照する例を示したが、印刷モードと画像デ
ータのデータ数(画像の枚数)とに応じて、シートの枚
数を演算し、該演算されたシートの枚数により、各頁に
画像データを対応させる(画像データを割り振る)よう
にしてもよい。このようにすれば、テーブルを記憶する
必要がないので、プログラムデータの量を軽減すること
が可能となる。
【0135】更に、本実施形態では、説明を簡単にする
ために、オペレータがタッチパネル248からデフォル
ト値のずらし量aを選択し、制御部149で折り位置L
及び/又は綴じ位置Lを演算して設定する例を示し
たが、例えば、複数のずらし量とこのような折り位置L
及び/又は綴じ位置Lとを予め計算して関係テーブ
ルとしておき、選択されたずらし量(移動距離)に応じ
て折り位置L及び/又は綴じ位置Lを関係テーブル
から読み出すようにしてもよい。このような関係テーブ
ルをROMに記憶しておくことで、簡単にずらし量の設
定乃至変更を行うことが可能となる。
【0136】更にまた、本実施形態では、ステイプラユ
ニット30と折りユニット50との双方を有するシート
後処理装置2を例示したが、シート後処理装置2がステ
イプラユニット30及び折りユニット50の少なくとも
一方を有していれば、上述したように冊子を作成するこ
とが可能である。また、シート後処理装置2がステイプ
ラユニット30及び折りユニット50の一方を欠く構成
とすることで、シート後処理装置2の小型化、低コスト
化を図ることができる。
【0137】また、本実施形態では、処理トレイ8及び
第1束ガイド27上でシートをシート搬送方向にずらし
た例を示したが、各シートをシート搬送方向と交差する
方向にずらすようにしてもよく、更に、シート搬送方向
及びシート搬送方向と交差する方向の双方向にシートを
ずらすようにしてもよい。このように双方向にずらずこ
とで、一層冊子の頁をめくりやすくすることができる。
【0138】更に、本実施形態では、第1束ガイド27
を処理トレイ8とは別個の部材とした例を示したが、第
1束ガイド27に相当する長さ分だけ処理トレイ8を一
側(ステイプラユニット30側)に延出してもよいこと
は云うまでもない。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1、第
3の態様によれば、指定されたシート束の開き方向に応
じて、頁毎に形成される画像データが上下左右反転させ
るように制御されるので、各頁の端がずらされた冊子を
右開き用と左開き用とに区別して作成することができ、
本発明の第2、第3の態様によれば、指定されたシート
束の開き方向に応じて、画像入力時に原稿を上下左右に
反転してセットするように操作者に指示がなされるの
で、各頁の端がずらされた冊子を右開き用と左開き用と
に区別して作成することができる、という効果を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な実施形態のデジタル複写機
の側面図である。
【図2】デジタル複写機本体の制御部の概略構成を示す
ブロック図である。
【図3】シート後処理装置の側面図である。
【図4】シート後処理装置の処理トレイの平面図であ
る。
【図5】シート後処理装置の処理トレイの移送ベルト近
傍の側面図である。
【図6】シート後処理装置のストッパ近傍の側面図であ
る。
【図7】シート後処理装置のステイプラユニットを図6
のVII−VII線側から見たときの正面図である。
【図8】シート後処理装置の折りユニットの概略構成を
示す側面図である。
【図9】(A)は折りユニットの折り機構を示す側面図
であり、(B)は折り機構の折り動作時の状態を示す側
面図である。
【図10】折りユニットの搬送ローラの駆動系を示す側
面図である。
【図11】折りユニットの折りローラ及び突き板の駆動
系を示す側面図である。
【図12】シート後処理装置の制御部とセンサ及びアク
チュエータとの関係を示すブロック図である。
【図13】デジタル複写機本体の制御部のCPUが実行
する画像形成ルーチンのフローチャートである。
【図14】オフセットユニットの1枚目のシートに対す
る動作を示す説明図であり、(A)は動作その1、
(B)は動作その2、(C)は動作その3を示す。
【図15】オフセットユニットの2枚目のシートに対す
る1枚目のシートからの連続動作を示す説明図であり、
(A)は動作その4、(B)は動作その5、(C)は動
作その6を示す。
【図16】オフセットユニットの3枚目のシートに対す
る2枚目のシートからの連続動作を示す説明図であり、
(A)は動作その7、(B)は動作その8を示す。
【図17】シート束のオフセット状態並びに綴じ位置及
び折り位置を模式的に示す説明図である。
【図18】折りユニットのオフセットサドルステッチモ
ード及びオフセットサドルモードでの状態を示し、
(A)はシート束折り動作前の状態を示す側面図であ
り、(B)はシート束折り動作中の状態を示す側面図で
ある。
【図19】左開き用の冊子及び右開き用の冊子を作成す
るときの基本原理を示す模式図であり、(A)はオート
モードにより左開き用の冊子を作成する場合、(B)は
オートモードにより右開き用の冊子を作成する場合、
(C)はマニュアルモードにより左開き用の冊子を作成
する場合、(D)はマニュアルモードにより右開き用の
冊子を作成する場合を示す。
【符号の説明】
1 デジタル複写機本体 1A デジタル複写機(画像形成装置) 2 シート後処理装置 8 処理トレイ(積載手段の一部) 17 パドル(オフセット手段の一部、付勢部材の一
部) 18 搬送下ローラ(オフセット手段の一部、シート移
動部材の一部) 19 搬送上ローラ(オフセット手段の一部、シート移
動部材の一部) 21 ストッパ(オフセット手段の一部、規制部材の一
部) 27 第1束ガイド(積載手段の一部) 30 ステイプラユニット(後処理手段の一部) 50 折りユニット(後処理手段の一部) 248 タッチパネル(指定手段の一部、モード選択手
段の一部、印刷モード選択手段の一部、指示手段の一
部) 250 タッチパネル表示操作制御部(指定手段の一
部、モード選択手段の一部、印刷モード選択手段の一
部、指示手段の一部) 902 画像形成部(画像形成手段の一部) 950 制御部(制御手段) 961 ハードディスク(記憶手段) Sa シート束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 37/06 B65H 45/18 45/18 G03G 15/00 534 G03G 15/00 534 21/00 382 15/36 B41J 29/00 F Fターム(参考) 2C061 AP04 CH03 2H027 FA04 FA13 FA23 FA24 FA37 FB05 FB06 FB07 FD01 FD03 FD08 FD10 ZA10 2H072 CA01 FA01 FA05 GA01 3F107 AA01 AB01 AC01 BA02 CB04 3F108 AA01 AB01 AC01 BA03 CD01 GA01 GB01 GB03 HA02 HA39 HA43

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置から排出されるシートを積
    載するための積載手段と、前記積載手段上で順次各シー
    トの一端をずらしながらシート束を形成するオフセット
    手段と、前記オフセット手段により各シートの一端がず
    らされた状態のシート束に折り処理及び若しくは中綴じ
    処理を施す後処理手段と、を有するシート後処理装置を
    備えた画像形成装置であって、 入力された画像データを記憶する記憶手段と、 前記後処理手段による折り位置及び若しくは中綴じ位置
    を間に挟んで各シートの同一面上に並設される頁毎に前
    記記憶手段に記憶された画像データに従って画像を形成
    する画像形成手段と、 前記シート束の開き方向を指定するための指定手段と、 前記指定手段で指定された開き方向に応じて、前記各頁
    に形成される画像を上下左右反転させるように前記画像
    形成手段を制御する制御手段と、を備えた画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記積載手段上で順次各シートの一端を
    ずらしながらシート束を形成するオフセットモードの選
    択を許容するモード選択手段を更に備え、前記制御手段
    は、前記オフセットモードが選択されたときに、前記指
    定手段で指定された開き方向に応じて前記頁毎に形成さ
    れる画像の上下左右を反転させるかを判断し、該判断結
    果に従って前記画像形成手段に各シート毎に画像を形成
    させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記シートの両面に画像を形成する両面
    印刷モードと前記シートの片面に画像を形成する片面印
    刷モードとのいずれかを選択するための印刷モード選択
    手段を更に備え、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶
    された画像データの頁数及び前記印刷モード選択手段で
    選択された印刷モードに応じて前記各頁に画像を割り振
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 画像形成装置から排出されるシートを積
    載するための積載手段と、前記積載手段上で順次各シー
    トの一端をずらしながらシート束を形成するオフセット
    手段と、前記オフセット手段により各シートの一端がず
    らされた状態のシート束に折り処理及び若しくは中綴じ
    処理を施す後処理手段と、を有するシート後処理装置を
    備えた画像形成装置であって、 原稿の画像を入力するための画像入力手段と、 前記画像入力手段で入力された画像データを記憶する記
    憶手段と、 前記後処理手段による折り位置及び若しくは中綴じ位置
    を間に挟んで各シートの同一面上に並設される頁毎に前
    記記憶手段に記憶された画像データに従って各シート毎
    に画像を形成する画像形成手段と、 前記シート束の開き方向を指定するための指定手段と、 前記指定手段で指定された開き方向に応じて、前記画像
    入力手段による画像入力時に前記原稿を上下左右に反転
    してセットするように操作者に指示する指示手段と、を
    備えた画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記オフセット手段は、前記積載手段上に
    積載されるシートの表面側又は裏面側から見て、各シー
    トの一端部が見えるようにシートをずらすことを特徴と
    する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】 前記後処理手段は、前記シート束の各シ
    ートの一端部よりも該一端部とは反対側の他端部に近い
    位置を綴じ位置として中綴じ処理を施すことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】 前記後処理手段は、前記シート束に折り
    処理が施された状態において最も内側になるシートの各
    先行シートの一端側の端部が折り処理後も見えるように
    折り処理を施すことを特徴とする請求項1乃至請求項5
    のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記後処理手段は、中綴じ処理が施され
    たシート束の中綴じ部分を折り位置として折り処理を施
    すことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1
    項に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記オフセット手段は、前記積載手段上
    に排出されたシートの一端を規制・整合するための規制
    位置と前記規制位置から退避するための退避位置との間
    で移動可能な規制部材と、前記積載手段上に排出された
    シートを前記規制手段に向けて付勢する付勢部材と、前
    記積載手段上の全シートを挟持して該全シートを所定距
    離移動させるための第1の位置と前記積載手段上のシー
    トから離間し前記付勢部材によるシートの付勢を許容す
    るための第2の位置との間で移動自在なシート移動部材
    と、を有することを特徴とする請求項1乃至請求項8の
    いずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 画像が形成されたシートの一端を順次
    ずらしながらシート束を形成し、該シート束に折り処理
    及び若しくは中綴じ処理を施すシート後処理装置を備え
    た画像形成装置の画像形成方法であって、 入力された画像データを記憶し、 指定された前記シート束の開き方向に応じて、折り位置
    及び若しくは中綴じ位置を間に挟んで前記各シートの同
    一面上に並設される各頁に対応する画像データを上下左
    右反転させるかを判断し、 前記判断結果に応じて前記画像データを上下左右に反転
    して前記各シートに画像を形成する、ステップを含むこ
    とを特徴とする画像形成方法。
  11. 【請求項11】 画像が形成されたシートの一端を順次
    ずらしながらシート束を形成し、該シート束に折り処理
    及び若しくは中綴じ処理を施すシート後処理装置を備え
    た画像形成装置の画像形成方法であって、 指定された前記シート束の開き方向に応じて、画像入力
    時に原稿を上下左右に反転してセットするように操作者
    に指示し、 入力された画像データを記憶し、 折り位置及び若しくは中綴じ位置を間に挟んで前記各シ
    ートの同一面上に並設される各頁に対応する画像データ
    に従って前記各シートに画像を形成する、ステップを含
    むことを特徴とする画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016141115A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 キヤノン株式会社 製本システム、印刷装置と、その制御方法及びプログラム
CN113627125A (zh) * 2021-07-30 2021-11-09 杭州承章科技有限公司 一种文件无边距骑缝章盖章方法及系统

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