JP2001072328A - シート折り装置とこのシート折り装置を備えたシート処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート折り装置とこのシート折り装置を備えたシート処理装置及び画像形成装置

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JP2001072328A
JP2001072328A JP24669099A JP24669099A JP2001072328A JP 2001072328 A JP2001072328 A JP 2001072328A JP 24669099 A JP24669099 A JP 24669099A JP 24669099 A JP24669099 A JP 24669099A JP 2001072328 A JP2001072328 A JP 2001072328A
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folding
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roller
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浩紀 佐藤
Hisashi Osada
久 長田
Satoshi Iwama
智 岩間
Yusuke Asao
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート搬送方向の先端を規制することなく、
シートの折り動作を行なえるようにする。 【解決手段】 シート折り装置50は、シートをシート
搬送路53に沿って搬送するシート搬送手段51,52
と、シート搬送路の途中に配設されてシートに折り作用
を与える1対の回転体57a,57bと、1対の回転体
にシートを当接させる当接位置とシートから離間した離
間位置との間を移動可能なシート突き出し手段55と、
を備え、シート搬送手段が、1対の回転体よりも上流側
に配設され、且つシート突き出し手段が少なくとも当接
位置に移動するまでシートを挟持しているようになって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成済みシー
トやシート束を折るシート折り装置と、このシート折り
装置とシート束を綴じる綴じ装置とを備えたシート処理
装置と、シート折り装置又はシート処理装置を備えた複
写機、ファクシミリ、プリンタ、及びこれらの複合機器
等の画像形成装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシート折り装置や、この
シート折り装置を備えるシート処理装置としては、特開
平9−183565号公報、特表平5−505154号
公報等に開示されたものが知られている。
【0003】これらの装置は、ほぼ垂直状態に立て掛け
たシート束の一方側の面に位置する1対折りローラに、
シート束の他方側の面から突き出しバーで押圧してシー
ト束を「く」の字状に折り曲げながら送り込み、その
後、折りローラの加圧力によってシート束を折り曲げる
ようになっている。
【0004】この折り動作に際して、シート束をほぼ垂
直状に立て掛けるため、上記の装置は、折りローラより
も下方のシートの先端側を支持して上下方向に移動可能
な先端ストッパと、シート束の長さに応じて先端ストッ
パを昇降させる駆動源等を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来の上記
装置は、先端ストッパや、駆動源などを必要としてい
た。
【0006】また、長さの長いシートにおいてはシート
束を垂直状に立て掛け積載するため上下方向のスペース
を必要としていた。
【0007】さらに、シートを垂直状に立て掛けたと
き、腰の弱いシートの場合、シート搬送方向の下流側の
先端を規制しているため、折り動作を行なう前に、自重
によってシートが折り曲がることがある。
【0008】本発明は、シート搬送方向の先端を規制す
ることなく、折り動作を行なうことのできるシート折り
装置と、このシート折り装置を備えたシート処理装置
と、シート折り装置又はシート処理装置を備えた画像形
成装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のシート折り装置
は、シートをシート搬送路に沿って搬送するシート搬送
手段と、前記シート搬送路の途中に配設されて前記シー
トに折り作用を与える1対の回転体と、前記1対の回転
体に前記シートを当接させる当接位置と前記シートから
離間した離間位置との間を移動可能なシート突き出し手
段と、を備え、前記シート搬送手段が、前記1対の回転
体よりも上流側に配設され、且つ前記シート突き出し手
段が少なくとも前記当接位置に移動するまでシートを挟
持しているようになっている。
【0010】本発明のシート折り装置の前記シート搬送
手段は、互いに離接可能な1対のローラを有している。
【0011】本発明のシート折り装置は、前記シート搬
送手段のシート搬送量によってシートの折り位置を設定
するシート折り位置制御手段を備えている。
【0012】本発明のシート折り装置の前記シート搬送
路は、シート搬送方向の上流側から下流側に向かって下
り勾配に傾斜している。
【0013】本発明のシート折り装置の前記シート搬送
路の途中に配設された前記1対の回転体よりさらに前記
シート搬送路の下流側は、ほぼ真下に向けて傾斜してい
る。
【0014】本発明のシート折り装置の前記シート搬送
路の一部分は、前記1対の回転体の周面を覆うシートバ
ックアップ手段と兼用されている。
【0015】本発明のシート折り装置の前記シートバッ
クアップ手段は、前記シートと前記回転体との接触を阻
止する位置と、接触を許容する位置とに移動可能であ
る。
【0016】本発明のシート折り装置の前記シートバッ
クアップ手段は、前記シート突き出し手段の移動と連動
して、前記シートと前記回転体との接触を阻止する位置
と、接触を許容する位置とに移動可能である。
【0017】本発明のシート折り装置は、シートを積載
するシート積載手段と、前記シート積載手段上のシート
を案内する傾斜した第1の搬送パスと、前記第1の搬送
パスの途中に交差して配接した第2の搬送パスと、前記
第2の搬送パスの入口側に位置しシートを折り状態で通
過させる1対の回転体と、前記第1の搬送パス中のシー
トを前記第2の搬送パス側に案内する突き出し位置とシ
ートから離間した離間位置との間で移動可能なシート突
き出し手段と、前記第1の搬送パスと前記第2の搬送パ
スとが交差する位置よりも上流側の前記第1の搬送パス
に設けられ、前記シートを前記第1の搬送パスの上流側
から下流側に搬送するシート搬送手段とを備えており、
前記シート搬送手段は、前記第1の搬送パスにおける前
記シートの搬送を完了し、前記シート突き出し手段が前
記突き出し位置に移動するまで前記シートを挟持してい
るようになっている。
【0018】本発明のシート処理装置は、シート束を綴
じるシート綴じ装置と、前記シート綴じ装置によって綴
じられたシート束の綴じた部分を折り曲げる上記いずれ
か1つのシート折り装置と、を備えている。
【0019】本発明の画像形成装置は、シートに画像を
形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって形
成されたシートを折り曲げる上記いずれか1つのシート
折り装置と、を備えている。
【0020】本発明の画像形成装置は、シートに画像を
形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって形
成されたシート束を綴じた後に前記シート束の綴じた部
分を折り曲げる上記シート処理装置と、を備えている。
【0021】(作用)本発明のシート折り装置は、シー
ト搬送手段によって、シートをシート搬送路に沿って搬
送させる。シートの折り曲げ位置が、1対の回転体のと
ころまで移動したとき、シート突き出し手段によって、
シートを押圧して折り曲げながら、1対の回転対に送り
込む。
【0022】この間、シート搬送手段が1対の回転体よ
りも上流側でシートを挟持している。このため、シート
は従来と異なって自重によって折り曲がるようなことな
く、むしろ自重によって真直ぐになるような状態にシー
ト搬送手段に保持されている。
【0023】そして、1対の回転体は、シートを折り曲
げながら排出する。
【0024】シートの折り曲げ位置は、シート折り位置
制御手段がシートの搬送量を測定して搬送量を求めるこ
とによって自動的に求められる。
【0025】シート搬送路が、シート搬送方向の上流側
から下流側に向かって下り勾配に傾斜していると、シー
トはシート搬送手段によって上流端が保持されているた
め、自重によって真直ぐになろうとするため、所定の位
置を正確に折り曲げられる。
【0026】さらに、シート搬送路が、1対の回転体が
設けられた位置より下流側がほぼ真下に湾曲しているた
め、シートの下流側は自重によって垂れ下がる状態にな
り、シート全体が張った状態になる。したがって、シー
トは所定の位置で正確に折り曲げられる。
【0027】シートは、1対の回転体に折り曲げられる
とき、シート搬送路の一部分を構成しているシートバッ
クアップ手段によって、回転体との接触を阻止され、回
転体に接近して折り曲げ開始の段階になったとき、ロー
ラへの接触が許容されるようになっているため、常時、
同じタイミングで折り曲げられる。
【0028】しかも、シートバックアップ手段が、シー
ト突き出し手段の移動と連動して、シートと回転体との
接触を阻止する位置と、接触を許容する位置とに移動可
能であるため、シートは常時同じタイミングで折り曲げ
られる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。
【0030】まず、図15に基づいて、本発明に係るシ
ート折り装置であるフィニッシャ2が適用可能な画像形
成装置の1例である複写機900を説明する。
【0031】図15は、複写機900の概略正面断面図
である。
【0032】シートには、普通紙、普通紙の代用品であ
る厚みの薄い樹脂製のシート、葉書、ボール紙、封書、
プラスチック製の薄板等がある。
【0033】複写機900の本体1には、原稿載置台と
してのプラテンガラス906、光源907、レンズ系9
08、シート供給部909、画像形成部902等が備え
られている。940は、原稿Dをプラテンガラス906
に自動的に給送する原稿自動給送装置を示している。
【0034】シート供給部909は、記録用のシートS
を収納して複写機900の本体1に着脱自在なカセット
910、911、及びペディスタイル912に配置され
たデッキ913を有している。画像形成部902には、
円筒状の感光ドラム914とその回りの現像器915、
転写用帯電器916、分離帯電器917、クリーナ91
8、一次帯電器919等がそれぞれ備えられている。画
像形成部902の下流側には、搬送装置920、定着装
置904、排出ローラ対905等が配設されている。
【0035】この複写機900の本体1の動作を説明す
る。
【0036】複写機900の本体1に設けられている制
御装置921からシート供給信号が出力されると、カセ
ット910、911またはデッキ913からシートSが
給送される。一方、原稿載置台906に載置されている
原稿Dに、光源907から当てられて反射した光は、レ
ンズ系908を介して感光ドラム(画像形成部)914
に照射される。感光ドラム914は、あらかじめ一次帯
電器919により帯電されており、光が照射されること
によって静電潜像が形成され、次いで現像器915によ
り静電潜像を現像してトナー像が形成される。
【0037】シート供給部909から給送されたシート
Sは、レジストローラ901で斜行が補正され、さらに
タイミングが合わされて画像形成部902へ送られる。
画像形成部902では、感光ドラム914のトナー像
が、送られてきたシートSに転写用帯電器916によっ
て転写され、トナー像が転写されたシートSは、分離帯
電器917によって転写用電器916と逆極性に帯電さ
れて、感光ドラム914から分離される。
【0038】そして、分離されたシートSは、搬送装置
920により定着装置904に搬送されて、定着装置9
04によりシートSに転写画像が永久定着される。画像
が定着されたシートSは、排出ローラ対905により複
写機900の本体1から排出される。
【0039】このようにして、シート供給部909から
給送されたシートSには、画像が形成されて、フィニッ
シャ2に排出される。
【0040】図1は、本発明の実施形態のフィニッシャ
2の概略正面断面図である。
【0041】図1において、シート排出ローラ1bはシ
ート排出ローラ1aに押圧されているシート排出ころで
あって、シート排出ローラ1a、1bはシート排出ロー
ラ対を構成している。
【0042】搬送ガイド対3は、複写機900の排出ロ
ーラ1aとこれに押圧するシート排出ころ1bから排出
されたシートを受け取り、フィニッシャ2内に案内する
ようになっている。搬送ガイド対3には、搬送ローラ対
5が設けられている。
【0043】シート検出センサ4は、搬送ガイド対3内
を搬送されてくるシートを検出するようになっている。
従って、このシート検出センサ4は、整合タイミングな
どを決定するとともに、搬送ガイド対3内でシートが詰
まっていないか否かを検出することができるようになっ
ている。排出ローラ対6は、搬送ガイド対3内のシート
をニップ搬送するようになっている。
【0044】処理トレイ8は、排出ローラ対6によって
次々と排出されるシートを載置し、積載する排出シート
積載手段である。この処理トレイ8には、排出ローラ対
6によって、排出するシートの両端をガイドして幅寄せ
整合する整合手段としての整合板9が設けられている。
この整合板9は、シート搬送方向と交差する幅方向両端
側に夫々配置してある。この整合板9は、処理トレイ8
の下方に配置されたステッピングモータからなる整合モ
ータ14の軸に設けられたピンオン15と整合板9と一
体的に構成されたラック16とを有し、整合モータ14
の回転によって、整合板9がシート幅方向に適宜に移動
する様に設けられている。
【0045】搬入ガイド7は、排出ローラ対6から排出
されるシートを処理トレイ8内に案内するようになって
いる。搬入ガイド7の下方には、シートの上面に接して
回転する一定の弾力をもったゴム材などで形成された、
シート搬入を確実にするパドル17が位置している。
【0046】このパドル17は、軸17aを中心に回転
駆動するようになっており、また、この軸17aを中心
にして、放射状に延びるフィン17bによって、パドル
表面を支持するように一体成形されているので、シート
が処理トレイ8に収積されるに従って容易に変形し、シ
ートに適切な搬送力を与えることができるようになって
いる。
【0047】この処理トレイ8は、図1において、右側
に配設されて第1プーリ軸10aと一体化された第1プ
ーリ10と、左側に配設されて第2プーリ軸11aと一
体化された第2プーリ11と、この第1プーリ10と第
2プーリ11とに張設された移送ベルト12と、この移
送ベルト12の外周に突設された押し出し爪13と等で
形成されている。
【0048】また、第1プーリ軸11aには、搬送下ロ
ーラ18が同軸的に設けられており、搬送下ローラ18
の上方には、搬送下ローラ18側に押圧する位置(図1
中、1点鎖線)と搬送下ローラ18から離れた離間位置
(図1中、実線)との間で回動可能な搬送上ローラ19
が配設されている。
【0049】ストッパ21は、処理トレイ8に排出ロー
ラ対6によって排出されて自重で落下し、さらにパドル
17に回転によって移動するシートの端部を受け止める
位置に設けられている。このストッパ12は、第1プー
リ軸10aにその一端が軸承され、常時、シート端部を
規制する位置に図示しないばねなどによって保持されて
いる。
【0050】綴じ手段としてのステイプラユニット30
は、図1中、2点鎖線で示されるユニット体として構成
され、フィニッシャ2のフレーム2aに対して引き出し
可能に設けられている。
【0051】このステイプラユニット30は、搬送通路
を挟んで下方側に図示していない針カートリッジを有す
る針打ち込みヘッドユニット31と、上方にこの針打ち
込みヘッドユニット31から打ち出される針を折り曲げ
るアンビルユニット32とを有している。針打ち込みヘ
ッドユニット31及びアンビルユニット32は、シート
搬送方向(図1右側から左側)に対して交差する方向
(紙面の表裏方向)に移動可能になっている。
【0052】案内ロッド33,34は、各々針打ち込み
ヘッドユニット31と、アンビルユニット32とのシー
ト搬送方向と交差する方向への移動(シフト移動)を案
内するようになっており、上下方向に配列されている。
【0053】スクリュー軸35,36は、針打ち込みヘ
ッドユニット31と、アンビルユニット32との上記の
シフト移動を行わせる、一種のねじ軸(図4参照)であ
る。また、駆動軸37,38は、針打ち込みヘッドユニ
ット31とアンビルユニット32とに各々針打ち込み動
作、針折曲げ動作を行わせる軸である。
【0054】搬送ガイド39は、ステイプラユニット3
0内を搬送されるシート束を案内する部分である。
【0055】シート束の折りユニット50は、図1にお
いて、2点鎖線で示すステイプラユニット30と同様
に、ユニット体として構成され、フィニッシャ2のフレ
ーム2aに対して引き出し可能に設けられている。
【0056】シートの束搬送ガイド53は、ステイプラ
ユニット30の入口側に位置する搬送上ローラ19と搬
送下ローラ18とによってニップ搬送されてくるシート
束を搬送するようになっている。
【0057】束搬送上ローラ51は、束搬送下ローラ5
2と互いに対向して、折りユニット50の入口側に配置
されている。束搬送上ローラ51は、束搬送下ローラ5
2に対して押圧した位置(図1中、実線の位置)と、離
間した位置(図1中、1点鎖線の位置)との間で移動す
るように配設されている。すなわち、この束搬送上ロー
ラ51は、ステイプラユニット30の入口側に位置する
搬送上ローラ19と搬送下ローラ18によってシート束
の先端部分が束搬送上ローラ51と束搬送下ローラ52
を通過するまで、束搬送下ローラ52から離間した位置
(図1中、1点鎖線の位置)にあり、その後、束搬送下
ローラ52に圧接する位置(図1実線位置)に移動する
ようになっている。
【0058】シート束の端部検出センサ54は、シート
束の先端を検出して、束搬送上ローラ51を束搬送上ロ
ーラ52に押圧させるとともに、シート束の搬送方向の
折り位置を設定制御するのに使用されるようになってい
る。
【0059】突き板55は、先端の板厚が約0.25m
mのステンレス製の板である。折りローラ57a,57
bは、シート束搬送方向と交差する方向に伸びる一部平
面部を有する円柱状ローラであり、互いに押圧する方向
に付勢されて、各々回転駆動されるようになっている。
突き板55は、折りローラ57a,57bの略直上に位
置し、折りローラ57a,57bのニップの近傍までそ
の先端エッジが移動するようになっている。
【0060】また、折りローラ57a,57bの図1の
上方周囲には、搬送ガイド53とともにシート束を案内
する略円弧状のバックアップガイド59a,59bが設
けられている。このバックアップガイド59a,59b
は、突き板55の上下移動と連動して、突き板55の先
端エッジが折りローラ57a,57bのニップの近傍ま
で移動したとき、折りローラ57a,57bのシート束
に対する周面を開放移動するようになっている。
【0061】シート束案内ガイド56は、束搬送下ロー
ラ52と束搬送上ローラ51とによってニップ搬送され
るシート束の搬送方向を下方側に変更させて、シート束
の先端部がシート束通路58に垂れ下がるようにしてい
る。
【0062】束排出ローラ対60は、駆動回転する駆動
ローラ60aと、駆動ローラ60aに押圧されて従動回
転する従動ころ60bとで構成されている。折りローラ
57a,57bの間と、駆動ローラ60aと従動ころ6
0bとの間は、束搬送ガイド53,53から折りシート
排出スタッカ80へ通じる折り曲げ搬送路78となって
いる。
【0063】折りシート束の折りシート排出スタッカ8
0は、折りローラ57a,57bの折り動作によって折
られて、束排出ローラ対60によって排出されるシート
束をスタックするようになっている。
【0064】折りシート押さえ81は、折りシート排出
スタッカ80排出されるシート束を、ばね又は自重によ
って押さえるようになっている。
【0065】フィニッシャ2のフレーム2aと束排出ス
タッカ80との間には、シート束の移動を許容するシー
ト束通路58としての空間が設けられている。
【0066】昇降トレイ90は、フレーム2aに対して
垂直方向に、実線の位置と2点鎖線との間を昇降するよ
うになっている。昇降トレイ90は、昇降トレイ支持部
92の部分が、昇降トレイモータなどの駆動手段によっ
て回転移動するベルトの一部に係合していることによっ
て、昇降トレイモータの回転によって昇降するようにな
っている。
【0067】シート面検知センサ93は、昇降トレイ9
0上のシート最上面を検出するセンサである。後端ガイ
ド94は、垂直方向に昇降移動する昇降トレイ90上の
シートの後端をガイドするようになっている。補助トレ
イ91は、昇降トレイ90に引き出し可能に設けられて
おり、大サイズシートなどを昇降トレイ90に積載する
とき、引き出して使用されるようになっている。
【0068】次に、フィニッシャ2の処理トレイ8、ス
テイプラユニット30、折りユニット50の構成を説明
する。
【0069】図2は、処理トレイ8の平面図である。
【0070】第1プーリ10と第2プーリ11は移送ベ
ルト12を張設して、シート幅方向の略中央の両側に設
けられている。第1プーリ軸10a上には、搬送下ロー
ラ18がシート幅方向の略中央の両側に2箇ずつ、都合
4つ設けられている。この搬送下ローラ18は、中が中
空となるタイヤ形式の中空ローラである。
【0071】第1プーリ軸10a上には、上述のよう
に、移送ベルト12を回転させる第1プーリ10が配置
されているが、第1プーリ10と第1プーリ軸10aと
の間にはワンウェイクラッチ75が介在している。ワン
ウェイクラッチ75による第1プーリ軸10aから第1
プーリ10への回転力の伝達は、図1において、第1プ
ーリ軸10aが反時計回りの方向へ回転したときに行わ
れ、時計回りの方向へ回転したときには行われないよう
になっている。
【0072】第1プーリ軸10a上にはプーリ73が固
着されている。第1プーリ軸10aは、プーリ73、タ
イミングベルト74、ギアプーリ72、及びモータピニ
オン71を介して、搬送駆動源としてのステッピングモ
ータ70のモータ軸70aに連動している。
【0073】従って、ステッピングモータ70が処理ト
レイ8上のシートを図1、図2のステイプラユニット3
0の側(図1、図2中、矢印B方向)に移動させる方向
に回転すると、第1プーリ軸10aに固定されている搬
送下ローラ18は第1プーリ軸10aと一体に図1にお
いて時計の回転方向に回転させられるが、移送ベルト1
2はワンウェイクラッチ75より回転力が伝達されず停
止している。そして、ステッピングモータ70が昇降ト
レイ90の側にシートを移動させる方向に回転するとき
は、搬送下ローラ18、及び移送ベルト12はともに昇
降トレイ90の側(図1、図2中、矢印A方向)に回転
する。
【0074】次に、移送ベルト12を図3に基づいて説
明する。
【0075】第1プーリ軸10aにワンウェイクラッチ
75を介在した第1プーリ10と第2プーリ11とに張
設された移送ベルト12には、押し出し爪13が突設さ
れている。この押し出し爪13のホームポジション(図
3中、HPの位置)の位置出しを行うため、この押し出
し爪13に係合する押し出し爪検出アーム76と押し出
し爪検出センサ77とが処理トレイ8の下面に設けられ
ている。
【0076】ホームポジション(HP)は、押し出し爪
13が移送ベルト12によって移動させられ、押し出し
爪検出アーム76を押し、押し出し爪検出センサ77が
OFFからONに切り変わる場所とする。このときの位
置関係を図3に示す。搬送下ローラ18と搬送上ローラ
19のニップをPとすると、ニップPからストッパ21
までの長さL1、ニップPから押し出し爪23迄の長さ
をL2とする。ここでの前記長さ関係をL1<L2に設
定してある。
【0077】処理トレイ8の動作を説明する。
【0078】搬送上ローラ19は、図示していないカム
等の作動により、図3の実施線の位置から2点鎖線に下
降し、搬送下ローラ18に押圧される。その後、搬送ス
テッピングモータ70を始動し、第1プーリ回転軸10
aを反時計回り方向に(図1、図2中、矢印A方向)に
回転させると、搬送下ローラ18も同じ方向に回転し、
シート束を昇降トレイ90の方向(矢印A方向)へ移動
させる。なお、搬送上ローラ19もステッピングモータ
70によって回転させられる。
【0079】従って、シート束は、ステイプラユニット
30側に入り込んだストッパ21の位置から、搬送下ロ
ーラ18と搬送上ローラ19との押圧ニップの回転によ
り移動する。シート束が、ニップの位置Pを過ぎると、
今度は、移送ベルト12の回転に伴ってシート束の端部
に押し出し爪13が当たる。そして、シート束は、この
押し出し爪13に押されて昇降トレイ90方向(図1、
図2、矢印A方向)に搬送される。
【0080】この場合、前述の長さ関係L1<L2にな
っているので、押し出し爪13が、シート束の下方側か
ら押し上げることになる。また、押し出し爪13は、常
に、搬送ベルト12に対して垂直状態でシート束端部を
押し出すことになる。このため、シートの移送に余分な
ストレス(例えば、シートの厚み方向に加わる力による
ストレス)などが発生しない。
【0081】以上の押し出し爪13の動作は、図3のH
Pの位置から、時計の回転方向と反対方向に移動して、
ストッパ21の位置にあるシート束を押し出す場合の説
明である。押し出し爪13は、通常、ステイプラユニッ
ト30(図1参照)によって、綴じ処理を行う位置に待
機している。
【0082】一方、処理トレイ8に搬入されてくるシー
トをステイプラユニット30によって綴じない場合に
は、シート束をストッパ21の位置まで搬入移動させる
必要がない。このため、押し出し爪13は、予め、搬送
ステッピングモータ70の駆動によって、図3のHP位
置から、搬送下ローラ18と搬送上ローラ19とのニッ
プ点よりも昇降トレイ90の側に移動して待機させてお
く必要がある。その待機位置は、(L2+α)分の移動
待機位置、すなわち、図3中のPreHPの位置であ
る。この(L2+α)分はステッピングモータ70のス
テップ数をカウントすることで設定されている。
【0083】従って、綴じ処理が不要なシートは、スト
ッパ21まで移送される必要がなく、予め、押し出し爪
13が移動したPreHPの位置でスタックされてから
昇降トレイ90上に押し出されることになる。このた
め、綴じ処理を施さないシートは、綴じ処理を施すシー
トよりも速く昇降トレイ90に排出される。
【0084】よって、このフィニッシャ2は、複写機9
00の画像処理速度が速くても、その複写機の画像処理
速度に合わせてシート束の処理を行うことができる。
【0085】なお、図3に示すように、押し出し爪13
のPreHPの位置が、搬入ガイド7と押し出し爪13
の上端とがオーバラップする位置であると、1枚ずつ搬
入されてくるシートは、確実にPreHP位置に収積ス
タックされ、その後、昇降トレイ90に速やかに放出さ
れるようになっている。
【0086】次に、ステイプラユニット30を図4に基
づいて説明する。図4は、図1のステイプラユニット3
0を左側から見た図である。
【0087】ステイプラユニット30は、左右のユニッ
トフレーム40,41間にガイドロッド33,34、ス
クリュー軸35,36、及び駆動軸37,38が設けら
れ、上方にアンビルユニット32、下方に針打ち込みヘ
ッドユニット31が配置されている。
【0088】そして、スクリュー軸36と針打ち込みヘ
ッドユニット31の一部は互いに係合している。不図示
の駆動源によって、このスクリュー軸36を回転させる
と、針打ち込みヘッドユニット31は、図4の左右方
向、すなわちユニットフレーム40,41に対して接近
離間する方向に移動する。
【0089】アンビルユニット32も針打ち込みヘッド
ユニット31と同様な取付構成になっている。スクリュ
ー軸36のユニットフレーム40の外側には、2つのギ
アを介してスクリュー軸36と連動するステイプラスラ
イドモータ42が配設されている。このモータ42の回
転力は、タイミングベルト43によってアンビルユニッ
ト32の移動力として伝達されている。
【0090】このため、針打ち込みヘッドユニット31
とアンビルユニット32は上下方向へ位置がズレること
なくシート搬送方向と交差する方向(第4図の左右方
向、シートの幅方向)に移動するようになっている。
【0091】従って、シートの幅に応じて、ステイプラ
スライドモータ42を駆動して、針打ち込みヘッドユニ
ット31、アンビルユニット32を所定の位置に移動す
るようにコントロールすると、シートの幅に応じて、任
意の位置にスラール針を自由に打ち込むことができる。
【0092】また、針打ち込みヘッドユニット31内に
ある図示しない針を打ち込む打ち込みヘッドの移動、針
の移動及びアンビルユニット32内にある針を折げるた
めの針の移動等に必要な駆動力は、カップリング装置4
4によってフィニッシャ2側から受けるようになってい
る。カップリング装置44からの駆動力は、ユニットフ
レーム40側でタイミングベルト45を介してアンビル
ユニット32側にも伝達されるようになっている。
【0093】次に、図5に基づいて、針打ち込みヘッド
ユニット31のシートの幅方向への移動によってシート
束の端部に対する針の打ち込み位置を設定するストッパ
21を、ステイプル搬送ガイド39へ出没移動させる構
成を説明する。
【0094】図4の針打ち込みヘッドユニット31の下
方には、移動アーム23と係合可能なストッパ係合突起
24が設けられている。
【0095】移動アーム23は、針打ち込みヘッドユニ
ット31の移動によって、移動アーム突起23bに係合
することによって、図5に示すように、移動アーム回動
軸23aを中心にして反時計方向に移動する。移動アー
ム突起23bは、ストッパ係合突起24は、ストッパ2
1の下部に突設されている。移動アーム23は、連結レ
バー22、ストッパ21を介して、プーリ軸10aを中
心として下方に回動し、図5中、2点鎖線の位置に移動
する。連結レバー22は、連結ピン23cによって移動
アーム23の一端に連結され、連結ピン21dによって
ストッパ21の中間部に連結されている。
【0096】従って、ストッパ21は、針打ち込みヘッ
ドユニット31、アンビルユニット32のシート幅方向
への移動の妨げにならないようになっている。
【0097】次に、折り手段である折りユニット50の
構成と折りユニット50の折り動作を図6乃至図13に
基づいて説明する。
【0098】図6は、折りユニット50の折りユニット
フレーム49の正面図である。
【0099】折りユニット50は、フィニッシャ2のフ
レーム2aに引き出し可能に設けられているので、折り
ユニットフレーム49の奥側の形状も正面側と同じ形状
に形成されている。
【0100】この折りユニット50の折りユニットフレ
ーム49には、折りローラ57aの回転軸としての折り
ローラ駆動軸61と、束排出ローラ対60の駆動ローラ
60aの駆動軸69aが設けられている。
【0101】一方の折りローラ57bの折りローラ駆動
軸62は、束排出ローラ60対の従動ころ60bの駆動
軸69bを支点として回動する折りローラフォルダ63
に取付られている。この折りローラフォルダ63と折り
ユニットフレーム49との間には、約5kgの引っ張り
力を有する引張りスプリング67が張設されている。折
りローラユニットフレーム49には、折りローラ駆動軸
62の折りローラフォルダ63による移動を許容する孔
すなわちフレームガイド64が形成されている。
【0102】従って、折りローラ57a,57bは、シ
ート束を折って搬送するとき、このシート束に対してほ
ぼ一定の圧力を引張りスプリング67で付与しながら搬
送するため、シート束を確実に折り曲げることができ
る。
【0103】折りユニットフレーム49には、突き板5
5を支持する支持ホルダ110に立設したころ66,6
6の移動を案内する長孔としての突き板フレームガイド
65が形成してある。この突き板フレームガイド65に
よって、突き板55が折りローラ57a,57b同士の
押圧点に向けて接近離間移動できるようになっている。
【0104】さらに、折りユニットフレーム49には、
後述する突き板55を移動するカム板114を回転可能
に軸支するカム駆動軸111が設けられている。
【0105】また、折りユニットフレーム49には、シ
ート束を折りユニット50内に搬送する束搬送上ローラ
51の上ローラ軸101及び束搬送下ローラ52の下ロ
ーラ軸102も軸承されている。
【0106】束搬送上ローラ51は、シート束が折りユ
ニット50内に搬入されてくるまで、束搬送下ローラ5
2から離間した位置にある。このため、折りローラユニ
ットフレーム49に、次の機構が設けてある。
【0107】すなわち、束搬送上ローラ51の上ローラ
軸101を軸受ホルダ103に支持させ、この軸受ホル
ダ103の一端にカムフロワー112を立設し、このカ
ムフロワー112を折りユニットフレーム49に回転可
能に取付られた上ローラ移動力ム68に係合させてあ
る。
【0108】また、軸受ホルダ103の他端には、下ロ
ーラ軸102に引っ掛けて下ローラ軸102に約300
gの張力を加える引張りスプリング104がU字状に張
設してある。この引張りスプリング104は、常時、束
搬送上ローラ51を束搬送下ローラ52側に付勢する方
向に牽引しているが、上ローラ移動カム68の回転によ
り、軸受ホルダ103が上昇し、束搬送上ローラ51が
束搬送下ローラ52から離間した位置と、圧接する位置
とにコントロールできるようになっている。
【0109】図7、図8は、折り動作を行う機構の正面
図である。
【0110】この折り動作を行う機構は、図6に示した
折りユニットフレーム49の内側に設けられており、折
りユニットフレーム49は省略してある。
【0111】カム駆動軸111には、カム板114が一
体的に設けられている。この軸111の回転に従ってカ
ム板114が回転駆動される。このカム板114には、
カム114aとカム溝114bとが形成されている。カ
ム溝114bには、カムフロワー116が入り込んでい
る。カムフロワー116は、軸113を中心として回動
可能な作動アーム115のほぼ中央に立設されている。
【0112】作動アーム115の先端側には、突き板5
5が突き板支持ホルダ110を介して取付られている。
【0113】従って、カム板114が回転駆動すること
によって、作動アーム115も昇降動作を行い、作動ア
ーム115に取り付けられている突き板55も昇降動作
を行う。
【0114】突き板55がシート束を押圧する部分は、
約0.25mmのステンレス製の板で形成されている。
突き板55を支持する支持ホルダ110は、折りローラ
57a,57bの周面をガイドするバックアップガイド
59a,59bに対しても突き板55の昇降動作に連動
するようになっている。
【0115】バックアップガイド59a,59bは、シ
ート搬送方向を交差方向に伸びる円柱状の折りローラ5
7a,57bの外周面を覆うように配置され、折りロー
ラ57a,57bの軸61,62を中心にして折りロー
ラ外周面に対して回動するようになっている。
【0116】このバックアップガイド59a,59bの
外周端には、夫々レバー片119,120が設けられて
いる。このバックアップガイド59a,59bは互いに
スプリング121で懸引きされている。上記レバー片1
19,120は、支持ホルダ110の二股に分かれた作
動片117,118に当接されている。
【0117】従って、バックアップガイド59a,59
bは、図7の状態にあるときには、折りローラ57a,
57bの搬送通路側の外周面を覆う位置にあり、シート
束を折りローラ57a,57bのゴム表面に十分に接す
る状態として搬送でき、さらにシート束の搬送をバック
アップするガイドとしても機能するようになっている。
また、バックアップガイド59a,59bは、通常、束
搬送ガイドとともにシート束の下側搬送ガイドとしても
機能するようになっている。
【0118】シート束の折り動作を行うとき、図8のよ
うに、支持ホルダ110の作動片117,118の下降
に応じて、レバー片119,120を押し上げる。
【0119】この結果、バックアップガイド59a、5
9bは、スプリング121に抗して、軸61,62を中
心に回動し、シート束に折りローラ57a,57bの外
周面が確実に当接するようになっている。
【0120】次に、折りユニット50の駆動伝達係につ
いて説明する。
【0121】折りユニット50の駆動伝達系は、図9、
図10に示される束搬送上ローラ51と、束搬送下ロー
ラ52との回転及び離接と、図8に示される折りローラ
57a,57b及び突き板55の移動の駆動伝達に分け
られる。これらの駆動伝達係はいずれも、図6の折りユ
ニットフレーム50の図1の奥側フレーム側に設けられ
ている。
【0122】まず、図9に示されるシート搬送上ローラ
51、搬送下ローラ52の駆動係は、フィニッシャ2側
に設けられた正逆転可能な搬送モータ162の回転駆動
力を、ギア127,128を介して、折りユニット側の
ギアプーリ129に入力するようになっている。
【0123】このギア127,128と、上ローラ移動
カム68(図6、図9参照)を回転駆動する軸113と
の間にはワンウェイクラッチ123が介在しているの
で、ギア127,128が図9の矢印と反対方向に回転
したときのみ、上ローラ移動カム68が回転し、シート
束搬送上ローラ51が上下方向に移動する。
【0124】ギアプーリ129からの回転力は、タイミ
ングベルト135を介して、上ローラ軸101及び下ロ
ーラ軸102にプーリ130,131によって伝達され
る。なお、プーリ130,131と、軸101,102
との間にはワンウェイクラッチ124、125が介在し
ており、プーリ130,131は、図9の矢印方向に回
転したとき、軸101,102を同方向に回転するよう
になっている。
【0125】さらに、アイドルプーリ132,133を
介して束排出ローラ対60(図6参照)を回転駆動する
ようにタイミングベルト135が張設されている。
【0126】図9のギア128,129が矢印方向に回
転しているとき、束搬送上ローラ51、下ローラ52を
折りユニット50内にシート束を搬送する方向に回転さ
せている。図示の矢印と反対方向に回転するときは、前
述したように上ローラ移動カム68が回転し、下ローラ
52からの離間又は圧接を行うようになっており、これ
らの動作はとくに図示していないが、軸133に設けら
れたフラグ突起をセンサなどで検出してコントロールす
るようになっている。
【0127】図11は折りローラ57a,57bの駆動
系を示す図である。この駆動系は、図9、図10の駆動
係の奥側のフレームに取付けられている。
【0128】フィニッシャ2側からのステイプル/折り
モータ170の回転力をカップリング装置137で受け
るようになっている。なお、ステイプル/折りモータ1
70が正転すると、図4のステイプラユニットのカップ
リング装置44を駆動し、逆転すると、カップリング装
置137を回転するように構成されている。
【0129】カップリング装置137からの回転駆動力
は、同軸61上に設けられたギア138によって、折り
ローラ57aを回転するギア139に伝達されるととも
にギア軸140に設けられたギア142にも伝達され
る。
【0130】このギア142は、ギア141に噛合し、
軸111を回転するようになっている。軸111は、突
き板55(図7、図8を参照)を移動する作動アーム1
15を作動するカム板144を駆動するようになってい
る。
【0131】なお、このカム板144の位置は、軸11
1に固設された不図示のフラグ突起をセンサで検出する
ことによって検知するようになっている。
【0132】次に図12、図13に基づいて折りユニッ
ト50の折り動作を説明する。
【0133】処理トレイ8(図1参照)中のシート束の
搬送方向の略中央にステイプル処理(中綴じ)を行うた
め、束搬送上ローラ51と束搬送下ローラ52とが離間
した状態でシートが搬入される。
【0134】その後、シート束先端が検出され、シート
束の搬送方向中央(シート全長の半分(L/2)の位
置)を割り出たところでシート束に綴じ処理を行う。上
ローラ移動カム68を回転させて束搬送下ローラ52に
束搬送上ローラ51を押圧させて、回転させ、シート搬
送方向の中央が突き板55の直下の位置まで、シート束
を搬送させる。
【0135】このときバックアップガイド59a,59
bが、折りローラ57a,57bの周面を覆う位置にあ
り、また、シート下面側をバックアップしているので、
シート束は、スムーズに搬送される。シート束の搬送方
向略中央が突き板55の下に到達したことが、束検出セ
ンサ54によって検出される。
【0136】その後、束搬送上ローラ51、束搬送下ロ
ーラ52の回転を停止させる。この状態でシート束は、
図12に示すように、束搬送上ローラ51、束搬送下ロ
ーラ52のみによってつり下げられた状態になっている
ため、整列される。そして、シート束の突き板55より
下流側は、垂れ下がるので、シートストッパなどの機構
を設けることなく、単にシートパスを設ければよいこと
になる。
【0137】また、下方側に傾斜しているので折りユニ
ット50及び装置全体をコンパクトにすることができ
る。
【0138】図12の状態にシート束が至った段階で、
今度は、折りローラ駆動軸61が回転駆動すると、折り
ローラ57a,57bがともに回転し、またカム板11
4(図7、図8参照)も回転して、突き板55を折りロ
ーラ57a,57bのニップ点まで移動させる。
【0139】これにより、シート束は、折りローラから
57a、57bに折り畳まれて、束排出ローラ60の回
転により折りシート束排出スタッカ80に排出される。
【0140】なお、突き板55がシート束を折りローラ
57a,57b側に押し込むとき、束搬送上ローラ5
1、束搬送下ローラ52は、停止した状態であるが、各
軸101,102にはワンウェイクラッチ124,12
5が設けられているので、突き板55の折り動作によっ
てシートが束搬送上ローラ51、束搬送下ローラ52に
引っ張られることなく、滑らかに折り込まれる。その
後、再び、束搬送上ローラ51、束搬送下ローラ52が
回転することによって、束排出ローラ60a,60b
(図7、図8参照)も回転し、シート束を折りユニット
50内に排出する。
【0141】図14に、フィニッシャ2の制御に関わる
概略ブロック図を示す。
【0142】制御ブロック149は、中央演算処理装置
(CPU)149aと、このCPUが実行する制御手順
を予め記憶したROM149bと、CPUの演算データ
や複写機900で受信した制御データ等を記憶するRA
M149cとなどで構成されている。
【0143】この制御ブロック149には、各種のl/
Oが設けられ、制御ブロック149に向こう側の矢印を
入力側、反対側に向かう矢印を出力側としている。
【0144】まず、シートの整合に関連して、手前側整
合ホームポジション(HP)センサ151と、奥側整合
ホームポジション(HP)センサ152は、処理トレイ
8上でシートの幅を揃えてシートを整合する整合板9の
ホームポジション(HP)センサである。整合板9は、
最初のシートが処理トレイ8に搬入されるまで、このセ
ンサ151,152の位置で待機している。
【0145】手前整合モータ14は、整合板9を移動さ
せるパルスモータである。整合モータ14が、整合板9
を移動させるので、シート束ごとの搬送方向と交差する
方向へのずらし(ジョブ、シートの幅整合)を自由に設
定できる。
【0146】次に、制御ブロック149は、昇降トレイ
90に関連する情報を、昇降トレイ90上の最上位のシ
ートを検出するシート面検知センサ93と、昇降トレイ
モータ155の回転移動量をエンコーダによって検出す
る昇降クッロクセンサ150と、昇降トレイ90の昇降
移動範囲を規制する上限スイッチ153、下限スイッチ
154から制御ブロック149のからの入力信号によっ
て得ている。また、制御ブロック149は、これらから
の信号に基づいて、昇降トレイ90を駆動する昇降トレ
イモータ155を制御するようになっている。
【0147】制御ブロック149は、昇降トレイ90上
に、また、折りシート排出スタッカ80内にシート又は
シート束が積載されているか否かの積載シートの検知関
連の情報を、昇降トレイ90上のシートの有無を検出す
る昇降トレイシート検知センサ156と、折りシート排
出スタッカ80内の折りシート排出スタッカシート検知
センサ157とからの入力信号によって得ている。
【0148】これらのセンサ156,157は、フィニ
ッシャ2の起動前にシートが残留されている場合や、所
定時間経過後シート束が取り除かれない場合などにもオ
ペレータに警告するセンサとしても使用されるようにな
っている。
【0149】制御ブロック149は、フィニッシャ2の
ドア開放、又は、複写機の本体1にフィニッシャ2が正
確に連結されているか否かを検知するドア装置検知関連
情報を、前ドアセンサ158と、複写機の本体1とフィ
ニッシャ2とが適正に装着されているか否か検知するジ
ョイントスイッチ159とからの入力信号によって得て
いる。
【0150】制御ブロック149は、シート搬送及びこ
のシートを収積した状態でのシート束搬送に関連する情
報を、複写機の本体1からシートがフィニッシャ2に搬
入されたことを搬送ガイド対3上で検出するシート検出
センサ4と、処理トレイ8上にシートの有無を検出する
処理トレイシート検出センサ160と、処理トレイ8か
ら搬送されてくるシートの搬送方向中央の部分へのステ
イプル針を打ち込む位置とこのステイプル針を打ち込ん
だ位置と同じ位置でシートを折り曲げる位置を割り出
す、シート束の搬送方向先端を検出する端部検出センサ
54と、処理トレイ8上のシート束を昇降トレイ90側
に移送する移送ベルト12に設けられている押し出し爪
13のホームポジション位置を検出する押し出し爪検出
センサ76と、折りユニット50の入力にある束搬送上
ローラ51が下ローラ51から離間した位置のホームポ
ジション位置を検出する束搬送上ローラHP(ホームポ
ジション)センサ161とからの入力信号によって得て
いる。
【0151】また、制御ブロック149は、これらの入
力信号に基づいて、搬送モータ162とステッピングモ
ータ70とを制御するようになっている。搬送モータ1
62の駆動回転力は、搬送ローラ対5、排出ローラ対
6、束搬送上ローラ51、束搬送下ローラ52、及び束
排出ローラ60a,60bに伝達されるようになってい
る。束搬送上ローラ51を移動させる上ローラ移動カム
68も回動させるようになっている。
【0152】ステッピングモータ70の駆動回転力は、
処理トレイ8に配設された搬送下ローラ18、搬送上ロ
ーラ19、移送ベルト12を移動させる第1プーリ10
に伝達されている。
【0153】制御ブロック149は、パドル17の制御
に関連する情報を、パドル17の回転位置を検出するパ
ドルHPセンサ163と、搬送上ローラ19が搬送下ロ
ーラが離間した位置を検出する搬送上ローラHPセンサ
164とからの入力信号によって得ている。制御ブロッ
ク149は、これらの入力信号に基づいて、パドルモー
タ156を介して、パドル17の動作を制御するように
なっている。
【0154】制御ブロック149は、ステイプル/折り
動作の制御に関連する情報を、ステイプラユニット30
中の針打ち込みヘッドユニット31とアンビルユニット
32とが夫々針打ち可能であることを検出するステイプ
ルHPセンサ166と、針打ち込みヘッドユニット30
内にステイプル針がセットされているか否かを検出する
針センサ167と、針打ち込みヘッドユニット31とア
ンビルユニット32とのシート搬送方向への移動シフト
に際して初期位置(図4の位置)にこれらのユニット3
0,31,32があるか否かを検出するステイプルスラ
イドHPセンサ168と、突き板HPセンサ169と、
ステイプラユニット30の駆動と折りユニット50の駆
動を正逆転で切り換えるステイプル/折りモータ170
の回転方向を検出する折りクロックセンサ171と、ス
テイプラユニット30及び折りユニット50が作動可能
状態であるか否かを検出する安全スイッチ172とから
の入力信号によって得ている。
【0155】制御ブロック149は、これらの入力信号
に基づいて、ステイプラスライドモータ42と、ステイ
プル/折りモータ170とを制御するようになってい
る。
【0156】ステイプラスライドモータ42は、針打ち
込みヘッドユニット31、アンビルユニット32をシー
ト搬送方向と交差する方向に移動するスクリュー軸36
を回転駆動するようになっている。ステイプル/折りモ
ータ170は、正逆転駆動の一方向回転でステイプラユ
ニット30のカプリング装置44(図4参照)と他方回
転で、折りユニット50のカプリング装置137(図1
1)を駆動するようになっている。
【0157】次に、上記構成のフィニッシャの各処理モ
ードにおける動作を説明する。
【0158】基本的な処理モードとして、 (1)ノンステイプルモード:シートを綴じ処理するこ
となく昇降トレイ90に積載するモード(第1処理モー
ド)、 (2)サイドステイプルモード:シートの搬送方向の端
部(サイド)に1ケ所又は複数ケ所を綴じ昇降トレイ9
0に積載するモード(第2処理モード)、 (3)サドルステップモードニシート搬送方向のシート
長さの半分の位置を複数ケ所綴じ、その綴じた位置でシ
ートを折り曲げて製本し、折りシート排出スタッカ80
に集積するモード(第3処理モード)、の3つのモード
がある。
【0159】[(1)ノンステイプルモード]ユーザが
ノンステイプルモードを選択すると、制御ブロック14
9(図14参照)は、先ず、ステッピングモータ70
(図2参照)を駆動制御して、ホームポジション位置に
ある押し出し爪13を処理トレイ8上でのシート集積基
準とするプレホームポジション(図2中、PrHP位
置)に位置させる。これと同時に、制御ブロック149
は、搬送モータ162(図1、図14参照)を駆動制御
して、搬送ローラ5、排出ローラ対6を回転させ、複写
機199の本体1のシート排出ローラ1a,1bからシ
ートが排出されるのを待つ。
【0160】シートが本体1から排出されて来ると、シ
ートは搬送ローラ5、排出ローラ対6によって処理トレ
イ8に搬送される。このとき、シート検出センサ4(図
1、図14参照)は、シートを検出する。制御ブロック
149は、整合板9を移動する整合モータ14,14
(図2参照)、パドル17を回転するパドルモータ16
5(図14参照)の起動タイミングを計る。
【0161】制御ブロック149は、処理トレイ8上に
シートが排出されて積載されている間に整合モータ14
及びパドルモータ165を駆動制御する。この駆動制御
により、整合板9はシート搬送方向と交わる幅方向に移
動し、シート両端を整合する。また、パドル17は、予
めPre HP位置にある押し出し爪13にシート端部が
突き当たり整列する様に回転する。この動作は、シート
が夫々処理トレイ8に排出されるごとに繰り返えされ
る。
【0162】所定枚数のシートが押し出し爪13に整列
されると、制御ブロック149は、搬送モータ162と
パドルモータ165とを停止させるとともに、移送ベル
ト12を駆動するステッピングモータ70を駆動制御す
る。これによってシート束は昇降トレイ90側(図1
中、矢印A方向)に移動する。移動させられたシート束
は、昇降トレイ90上に積載される。これにともなっ
て、制御ブロック149は、昇降トレイモータ155
(図14参照)を制御して昇降トレイ90が下降する方
向に一定量、一旦下降させる。その後、昇降トレイ90
は、シート面検知センサ93(図1、図14参照)が最
上位のシートを検出する迄上昇して停止し、次のシート
束が載置される迄待機する。
【0163】[(2)サイドステイプルモード]ユーザ
ーがこのモードを選択すると、制御ブロック149は、
搬送モータ162(図1、図14参照)を駆動制御し、
搬送ローラ5、排出ローラ対6を回転して、複写機本体
1からシートを処理トレイ8に排出し、積載する。
【0164】また、制御ブロック149は、シートが処
理トレイ8に排出積載されている間に、整合モータ14
(図2、図14参照)、パドルモータ165(図14参
照)を駆動制御する。これによりシートは、幅方向両端
が整合板9によって整合されるとともに、シート端部は
ストッパ21迄移送されて停止される。これを特定枚数
繰り返す。
【0165】シート束がストッパ21に規制された状態
で、制御ブロック149は、搬送上ローラ19を図面に
示さない機構によって搬送下ローラ18側に移動させて
シート束をニップする。その後、打ち込みヘッドユニッ
ト31、アンビルユニット32により綴じ処理を行うた
め、ステイプル折りモータ170をステイプル動作方向
に駆動して綴じ処理を行う。
【0166】なお、シート端部の複数位置に綴じ処理を
行う場合には、ステイプルスライドモータ42(図4、
図14参照)を駆動して移動後綴じ処理を行う。
【0167】この綴じ処理が完了すると、制御ブロック
149は、綴じ処理後のシート束を昇降トレイ90側
(図1中、矢印A方向)に搬送下ローラ18、搬送上ロ
ーラ19、移送ベルト12をステッピングモータ70に
よって駆動制御する。これによってシート束は、搬送下
ローラ18、搬送上ローラ19から押し出し爪13によ
って昇降トレイ90に押し出されて積載される。
【0168】以後、昇降トレイ90の動作は前述のノン
ステイプルモードと同じなので省略する。
【0169】[(3)サドルステップモード]サドルス
テップモードは、シート搬送方向のシート長さ略中央位
置への綴じ処理と、折り処理を行なうモードである。複
写機1から排出されるシートを処理トレイ8上に積載す
る動作は前述のサイドステイプルプモードと同様である
ので、その動作の説明は省略する。
【0170】制御ブロック149は、搬送上ローラ19
を図面に示さない機構によって搬送下ローラ18側に移
動させてシート束をニップする。
【0171】次に、シート束を図1の矢印B方向に移送
させるため、ステイプルスライドモータ42(図4参
照)を駆動し、ストッパ21をシート束搬送通路から退
避させる。
【0172】ステイプルスライドモータ42の駆動によ
って、図4、図5に示される様に針打ち込みヘッドユニ
ット31のストッパ係合突起24も移動し、移動アーム
23に係合して、ストッパ21がヘッドユニット31、
アンビルユニット32の移動領域から退避する。
【0173】ヘッドユニット31、アンビルユニット3
2は、シート移動方向と交差する方向の打ち込み設定位
置で停止している。引き続いて、ステッピングモータ7
0を、ノンステイプルモードやサイドステイプルモード
とは逆方向に駆動する。
【0174】この駆動によりシート束は、昇降トレイ9
0とは逆の方向(図1矢印B方向)に移送される。この
移送によって、折りユニット50内にある束検出センサ
54(図1、図14参照)がシート束の搬送方向先端を
検知すると、制御ブロック149は、ステッピングモー
タ70を駆動制御して、予め、送られてきている搬送方
向シート長さ情報に基づいて、シート搬送方向の略中央
部を綴じ位置に一致するところまで搬送して停止する。
【0175】なお、ステッピングモータ70が逆方向に
回転した場合には、移送ベルト12を張設する第1プー
リ10と第1プーリ軸10aとの間にワンウェイクラッ
チ75(図2参照)が介在されているので、駆動伝達は
されず移送ベルト12及び押し出し爪13は停止した状
態を保っている。
【0176】次に、制御ブロック149は、ヘッド駆動
軸38、及びアンビル駆動軸37を駆動するステイプル
/折モータ170を、これらの軸38,37を作動する
方向に回転駆動制御して綴じ処理を行なう。複数箇所を
綴じる場合は、ステイプラスライドモータ42を駆動し
て、スクリュー軸35,36の回転によってシート搬送
方向と交差する方向の所定位置に移動した後に、綴じ処
理を行う。
【0177】なお、この綴じ処理位置にシート束が搬送
されたとき、そのシート束の搬送方向先端側の位置は、
すでに折りユニット内の束搬送下ローラ52と、このロ
ーラ52から離間している束搬送上ローラ51とを通過
した位置にある。
【0178】綴じ処理完了後、折り処理を行なうため、
制御ブロック149は、まず、搬送モータ162を逆転
制御して、図6及び図9、図10に示される上ローラ移
動カム68を回転させる。この回転により軸受ホルダ1
03が引張りスプリング104に牽引されて移動し、束
搬送上ローラ51を束搬送下ローラ52側に下降させ、
シート束を引張りスプリング104でニップ状態にす
る。
【0179】次に、処理トレイ8上の搬送上ローラ19
を上昇させ、シート束のニップを解除する。今度は、制
御ブロック149は、搬送モータ162を駆動制御して
束搬送上ローラ51と束搬送下ローラ52でシート束を
さらに下流に搬送させる。この搬送のとき、制御ブロッ
ク149は、束検出センサ54(図1参照)の信号とシ
ート長さ情報から、シート束の搬送方向略中央部、即ち
綴じ処理位置が折り位置となる様に、搬送モータ162
を減速しながら停止させる。この状態で、シート束は、
束搬送上ローラ51と束搬送下ローラ52によってシー
ト束搬送通58内につり下がった状態でニップ支持され
ている。
【0180】次に、制御ブロック149が、ステイプル
/折りモータ170を綴じ処理とは逆の方向に駆動制御
すると、図8で説明した様に、折りローラ57a,57
bがシート束をニップする方向に回転するとともに突き
板55が下降する。これと同時に、バックアップガイド
59a,59bもシート束側の折りローラ57a,57
bの周面を開放するように移動する。
【0181】突き板55がシート束を回転する折りロー
ラ57a,57bにニップするように移動した後、シー
ト束は折りローラ57a,57bに巻き込まれる。続い
て、突き板55はシート束から離れる方向に移動する
が、シート束はさらに折りローラ57a,57bによっ
て折り込まれていく。この段階で、束搬送上ローラ5
1、束搬送下ローラ52、及び束搬送ローラ60a,6
0bを搬送モータ162で折シート束排出スタッカー8
0の方向にシート束が排出される方向に回転する。一
方、折ローラ57a,57bは、突き板55が上昇し、
突き板55が突き板Hpセンサ169(図14参照)に
よって検知されると停止する。束排出ローラ60a,6
0bでニップ搬送されたシートは、折シート束排出スタ
ッカ80に排出され、積載される。
【0182】折られたシート束は、折シート押え81に
よって押えられて、折られたシート束が開いて次の折シ
ート束の搬入の妨げにならないようになっている。
【0183】なお、束搬送上ローラ51は、束排出ロー
ラ60a,60bによってシート束が排出できる時間を
経過後、束搬送下ローラ52から離間するように上昇し
て次のシート束の搬入に備える。
【0184】また、本実施形態のサドルステップモード
は綴じ処理と折り処理とを一連で行なうものを示した
が、綴じ処理を行なわず、折り処理のみを行なう場合に
も採用できることは言うまでもない。
【0185】最後に、本発明のシート折り装置の構成を
特許請求の範囲に対応させて説明する。
【0186】本発明のシート折り装置である折りユニッ
ト50は、シートをシート搬送路である束搬送ガイド5
3,53及びシート束通路58に沿って搬送するシート
搬送手段である束搬送上ローラ51及び束搬送下ローラ
52と、束搬送ガイド53,53及びシート束通路58
の途中に配設されてシートに折り作用を与える1対の回
転体である折りローラ57a,57bと、折りローラ5
7a,57bにシートを当接させる当接位置とシートか
ら離間した離間位置との間を移動可能なシート突き出し
手段である突き板55と、を備えている。
【0187】そして、束搬送上ローラ51及び束搬送下
ローラ52が、折りローラ57a,57bよりも上流側
に配設され、且つ突き板55が少なくとも当接位置に移
動するまでシートを挟持しているようになっている。
【0188】本発明のシート折り装置である折りユニッ
ト50のシート搬送手段である束搬送上ローラ51及び
束搬送下ローラ52、互いに離接可能な1対のローラで
ある。
【0189】本発明のシート折り装置である折りユニッ
ト50は、シート搬送手段である束搬送上ローラ51及
び束搬送下ローラ52のシート搬送量によってシートの
折り位置を設定するシート折り位置制御手段である制御
ブロック149を備えている。
【0190】本発明のシート折り装置である折りユニッ
ト50のシート搬送路である束搬送ガイド53,53及
びシート束通路58は、シート搬送方向の上流側から下
流側に向かって下り勾配に傾斜している。
【0191】本発明のシート折り装置である折りユニッ
ト50のシート搬送路である束搬送ガイド53,53及
びシート束通路58の途中に配設された1対の回転体で
ある折りローラ57a,57bよりさらに束搬送ガイド
53,53及びシート束通路58の下流側であるシート
束通路58が、ほぼ真下に向けて傾斜している。
【0192】本発明のシート折り装置である折りユニッ
ト50のシート搬送路である束搬送ガイド53,53及
びシート束通路58の一部分は、1対の回転体である折
りローラ57a,57bの周面を覆うシートバックアッ
プ手段であるバックアップガイド59a,59bと兼用
されている。
【0193】本発明のシート折り装置である折りユニッ
ト50のシートバックアップ手段であるバックアップガ
イド59a,59bが、シートと回転体である折りロー
ラ57a,57bとの接触を阻止する位置と、接触を許
容する位置とに移動可能になっている。
【0194】本発明のシート折り装置である折りユニッ
ト50のシートバックアップ手段であるバックアップガ
イド59a,59bは、シート突き出し手段である突き
板55の移動と連動して、シートと回転体である折りロ
ーラ57a,57bとの接触を阻止する位置と、接触を
許容する位置とに移動可能になっている。
【0195】本発明のシート折り装置である折りユニッ
ト50は、シートを積載するシート積載手段である処理
トレイ8と、処理トレイ8上のシートを案内する傾斜し
た第1の搬送パスである束搬送ガイド53,53及びシ
ート束通路58と、束搬送ガイド53,53及びシート
束通路58の途中に交差して配接した第2の搬送パスで
ある折り曲げ搬送路78と、折り曲げ搬送路78の入口
側に位置しシートを折り状態で通過させる1対の回転体
である折りローラ57a,57bと、束搬送ガイド5
3,53及びシート束通路58中のシートを折り曲げ搬
送路78側に案内する突き出し位置とシートから離間し
た離間位置との間で移動可能なシート突き出し手段であ
る突き板55と、束搬送ガイド53,53及びシート束
通路58と折り曲げ搬送路78とが交差する位置よりも
上流側の束搬送ガイド53,53及びシート束通路58
に設けられ、シートを束搬送ガイド53,53及びシー
ト束通路58の上流側から下流側に搬送するシート搬送
手段である束搬送上ローラ51及び束搬送下ローラ52
と、を備えている。
【0196】そして、束搬送上ローラ51及び束搬送下
ローラ52は、束搬送ガイド53,53及びシート束通
路58におけるシートの搬送を完了し、突き板55が突
き出し位置に移動するまでシートを挟持しているように
なっている。
【0197】本発明のシート処理装置950は、シート
束を綴じるシート綴じ装置であるステイプラユニット3
0と、ステイプラユニット30によって綴じられたシー
ト束の綴じた部分を折り曲げる上記いずれか1つのシー
ト折り装置であるシート折りユニット50と、を備えて
いる。
【0198】画像形成装置である複写機900(図15
参照)は、シートに画像を形成する画像形成手段である
画像形成部902と、画像形成部902によって形成さ
れたシートを折り曲げる上記いずれか1つのシート折り
装置であるシート折りユニット50(図1参照)とを備
えている。
【0199】画像形成装置である複写機900(図15
参照)は、シートに画像を形成する画像形成手段である
画像形成部902と、画像形成部902によって形成さ
れたシート束を綴じた後にシート束の綴じた部分を折り
曲げるシート処理装置950(図1参照)と、を備えて
いる。
【0200】
【発明の効果】本発明のシート折り装置は、折り作用を
与える回転体の上流側に設けたシート搬送手段が、シー
ト突き出し手段がこの回転体にシートを当接させるまで
シートを挟持しているため、シート下流側先端にストッ
パー手段や、これらの駆動源を配置する必要がなく、装
置をコンパクトにできるとともに、腰の弱いシートを確
実に折ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のシート折り装置である折り
ユニットを備えたフィニッシャの概略正面断面図であ
る。
【図2】図1のフィニッシャの処理トレイ部分の平面図
である。
【図3】図1のフィニッシャの移送ベルト部分の移送ベ
ルトの循環方向に沿った断面図である。
【図4】図1のフィニッシャを左側から見たステイプラ
ユニットの図である。
【図5】図1のフィニッシャのストッパの移動説明図で
ある。
【図6】図1のフィニッシャの折りユニットのフレーム
正面断面図である。
【図7】図1のフィニッシャの折りユニット機構説明図
であり、折りローラがシート束を折っていないときの状
態図である。
【図8】図1のフィニッシャの折りユニット機構説明図
であり、折りローラがシート束を折っているときの状態
図である。
【図9】図1のフィニッシャの折りユニットの駆動系の
説明図である。
【図10】図1のフィニッシャの折りユニットの駆動系
の説明図である。
【図11】図1のフィニッシャの折りローラの駆動系の
説明図である。
【図12】図1のフィニッシャの折りユニットのシート
束折り動作説明用の図である。
【図13】図1のフィニッシャの折りユニットのシート
束折り動作説明用の図である。
【図14】図1のフィニッシャの制御ブロック図であ
る。
【図15】図1のフィニッシャを備えた画像形成装置で
ある複写機の正面図である。
【符号の説明】
S シート 8 処理トレイ(シート積載手段) 30 ステイプルユニット(シート綴じ装置) 50 折りユニット(シート折り装置) 51 束搬送上ローラ(シート搬送手段) 52 束搬送下ローラ(シート搬送手段) 53 束搬送ガイド(シート搬送路、第1の搬送パ
ス) 55 突き板(シート突き出し手段) 57a,57b 折りローラ(回転体) 58 シート束通路(シート搬送路、第1の搬送パ
ス) 59a,59b バックアップガイド(シートバックア
ップ手段) 78 折り曲げ搬送路(第2の搬送パス) 149 制御ブロック(シート折り位置制御手段) 900 複写機(画像形成装置) 902 画像形成部(画像形成手段) 950 シート処理装置
フロントページの続き (72)発明者 長田 久 山梨県南巨摩郡増穂町小林430番地1 ニ スカ株式会社内 (72)発明者 岩間 智 山梨県南巨摩郡増穂町小林430番地1 ニ スカ株式会社内 (72)発明者 浅尾 雄介 山梨県南巨摩郡増穂町小林430番地1 ニ スカ株式会社内 Fターム(参考) 2H072 CA01 GA01 GA07 JA02 3F108 AA01 AB01 AC02 AC03 BA03 BA09 BB15 CD07

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートをシート搬送路に沿って搬送する
    シート搬送手段と、 前記シート搬送路の途中に配設されて前記シートに折り
    作用を与える1対の回転体と、 前記1対の回転体に前記シートを当接させる当接位置と
    前記シートから離間した離間位置との間を移動可能なシ
    ート突き出し手段と、を備え前記シート搬送手段が、前
    記1対の回転体よりも上流側に配設され、且つ前記シー
    ト突き出し手段が少なくとも前記当接位置に移動するま
    で前記シートを挟持していることを特徴とするシート折
    り装置。
  2. 【請求項2】 前記シート搬送手段が、互いに離接可能
    な1対のローラを有することを特徴とする請求項1に記
    載のシート折り装置。
  3. 【請求項3】 前記シート搬送手段のシート搬送量によ
    ってシートの折り位置を設定するシート折り位置制御手
    段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のシート折
    り装置。
  4. 【請求項4】 前記シート搬送路が、シート搬送方向の
    上流側から下流側に向かって下り勾配に傾斜しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。
  5. 【請求項5】 前記シート搬送路の途中に配設された前
    記1対の回転体よりさらに前記シート搬送路の下流側
    が、ほぼ真下に向けて傾斜していることを特徴とする請
    求項1又は4に記載のシート折り装置。
  6. 【請求項6】 前記シート搬送路の一部分が、前記1対
    の回転体の周面を覆うシートバックアップ手段と兼用さ
    れていることを特徴とする請求項1,4又は5に記載の
    シート折り装置。
  7. 【請求項7】 前記シートバックアップ手段が、前記シ
    ートと前記回転体との接触を阻止する位置と、接触を許
    容する位置とに移動可能であることを特徴とする請求項
    6に記載のシート折り装置。
  8. 【請求項8】 前記シートバックアップ手段が、前記シ
    ート突き出し手段の移動と連動して、前記シートと前記
    回転体との接触を阻止する位置と、接触を許容する位置
    とに移動可能であることを特徴とする請求項6又は7に
    記載のシート折り装置。
  9. 【請求項9】 シートを積載するシート積載手段と、 前記シート積載手段上のシートを案内する傾斜した第1
    の搬送パスと、 前記第1の搬送パスの途中に交差して配接した第2の搬
    送パスと、 前記第2の搬送パスの入口側に位置しシートを折り状態
    で通過させる1対の回転体と、 前記第1の搬送パス中のシートを前記第2の搬送パス側
    に案内する突き出し位置とシートから離間した離間位置
    との間で移動可能なシート突き出し手段と、 前記第1の搬送パスと前記第2の搬送パスとが交差する
    位置よりも上流側の前記第1の搬送パスに設けられ、前
    記シートを前記第1の搬送パスの上流側から下流側に搬
    送するシート搬送手段と、を備え、 前記シート搬送手段が、前記第1の搬送パスにおける前
    記シートの搬送を完了し、前記シート突き出し手段が前
    記突き出し位置に移動するまで前記シートを挟持してい
    ることを特徴とするシート折り装置。
  10. 【請求項10】 シート束を綴じるシート綴じ装置と、 前記シート綴じ装置によって綴じられたシート束の綴じ
    た部分を折り曲げる請求項1乃至9のいずれか1項に記
    載のシート折り装置と、 を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  11. 【請求項11】 シートに画像を形成する画像形成手段
    と、 前記画像形成手段によって形成されたシートを折り曲げ
    る請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシート折り装
    置と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 シートに画像を形成する画像形成手段
    と、 前記画像形成手段によって形成されたシート束を綴じた
    後に前記シート束の綴じた部分を折り曲げる請求項10
    に記載のシート処理装置と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7326167B2 (en) 2003-06-12 2008-02-05 Ricoh Company, Ltd. Sheet folding device

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