JP3411462B2 - 電力変換器の制御装置 - Google Patents

電力変換器の制御装置

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JP3411462B2 JP02241897A JP2241897A JP3411462B2 JP 3411462 B2 JP3411462 B2 JP 3411462B2 JP 02241897 A JP02241897 A JP 02241897A JP 2241897 A JP2241897 A JP 2241897A JP 3411462 B2 JP3411462 B2 JP 3411462B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、UPS(無停電
電源装置)やSIVのように直流を交流に変換する直流
/交流電力変換回路(以下、インバータと称する。)を
有する電力変換器の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、第77回〜81回 パワー・エ
レクトロニクス研究会講演論文集 第14巻(1988
年) p128〜137に記載された「マトリクス手法
によるPWMインバータの非干渉制御系の構成法」に示
された瞬時制御インバータの制御回路の構成図である。
この制御回路は、電力変換器としてのインバータ1より
出力された3相インバータ出力電流は電流センサ4,
5,6を通してインダクタやコンデンサで構成されるフ
ィルタ2に出力される。そして、このフィルタ2を通し
たインバータ出力は負荷回路3に供給される。
【0003】尚、電流センサ4,5,6で検出された3
相インバータ出力電流は直流成分として検出されるため
に、3相/dq軸変換回路105で基準周波正相のd軸
電流、q軸電流に変換される。
【0004】負荷回路2に供給されるインバータ1の三
相出力電圧VLu,VLv,VLwは電圧センサ7によ
って検出される。検出された三相出力電圧VLu,VL
v,VLwは3相/dq軸変換回路114によって基準
周波正相のd軸電圧VLd,q軸電圧VLqに変換され
て減算器116に入力される。
【0005】減算器116は、3相/dq軸変換回路1
14より出力された基準周波正相のd軸電圧VLd,q
軸電圧VLqから電圧指令回路115より出力されたV
Ld指令、VLq指令をそれぞれ減算して偏差量を求め
る。
【0006】電圧制御回路100は減算器116で求め
た偏差量に基づき、インバータ1の出力電圧VLu,V
Lv,VLwが電圧指令であるVLd指令、VLq指令
通りになるように電流d指令、電流q指令を出力する。
これら電流d指令、電流q指令は最大通過電流を超過し
ないようにリミッタ101で制限されて電流制御回路1
02に出力される。電流制御回路102は電流d指令、
電流q指令、及び基準周波正相のd軸電流、q軸電流に
基づいてインバータ1の電流指令をdq軸/3相変換回
路103に出力する。
【0007】dq軸/3相変換回路103はインバータ
1の電流指令に基づき基準周波正相のd軸電流、q軸電
流を3相インバータ出力電流指令に変換する。ゲート信
号発生回路104は3相インバータ出力電流指令に従っ
てインバータ1を構成する電力半導体スイッチング素子
にゲート信号を発生する。
【0008】この構成から明らかなように、従来の瞬時
制御インバータの制御回路は、電圧制御回路100が減
算回路116による電圧指令と電圧検出値の偏差を入力
とし出力電圧が電圧指令通りになるように電流指令を出
力する。そして、電流指令は最大通過電流を超えないよ
うにリミッタ101で電流指令を制限される。電流制御
回路102は制限された電流d指令、電流q指令通りに
電流が流れるよう電流制御動作を行う。この結果、イン
バータ1を構成する電力半導体素子を通過する電流が通
過最大電流を逸脱することを阻止し、電力半導体素子を
破壊より保護する。
【0009】しかし、このような構成のインバータ制御
回路に単相負荷が継がったとき、3相不平衡電圧を無く
すように電圧制御回路が動作する。しかし、制御応答に
より定常偏差が生じる。即ち、この種のインバータのス
イッチング周波数は5〜15KHzで5000〜150
00rad/secの応答しかできない。これに対し、
例えば基本周波数を60Hzとすると、11次の高調波
は660Hz、約4150rad/secとなり、これ
に追随して制御するためには通常この5倍程度の207
50rad/sec以上の応答が必要である。従って、
制御応答が追いつかないために定常偏差が生じる。
【0010】一方、3相不平衡電圧を補正するものとし
て、特開平6−38538号公報に開示された無停電電
源装置の3相出力電圧平衡方式に適用されたインバータ
制御回路がある。このインバータ制御回路は、三相の電
圧を個別に検出し、各々単相全波整流した平均値と三相
全波整流した平均値(Vset)との偏差に基づいてイ
ンバータを制御するものであるが、この場合は電圧制御
のみを行うものであり、図8の従来例における電流制御
回路102を設けることができず、インバータを構成す
るスイッチング素子を過電流から保護できない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のインバータ制御
回路は以上のように構成されているので、単相負荷が接
続されたとき、3相不平衡電圧を無くすように動作する
が、その制御応答により定常偏差が生じる。また、制御
回路をソフトウエア処理で動作させる場合に、制御回路
を安価に構成するため処理速度の遅いマイコンを使用す
ると、更に制御応答が低くなり定常偏差が増大するとい
う問題点があった。
【0012】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、インバータの3相出力に不平衡
負荷が接続されても電流制御に影響を与えることなく平
衡な3相出力電圧を保つことができる電力変換器の制御
装置を得ることを目的とする。また、非線形負荷が接続
されても高調波電圧成分を抑制し安定した高精度な3相
電圧を負荷に供給することができる電力変換器の制御装
置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電力変換
器の制御装置は、電力変換装置から負荷に供給される3
相電圧を検出する電圧検出手段と、前記基準周波正相の
d軸及びq軸の電圧指令値を発生する電圧指令発生回路
と、前記電圧検出手段からの3相出力検出値と前記電圧
指令発生回路からのd軸電圧とq軸電圧の指令値とに基
づいて修正した3相出力検出値を求める電圧調整回路
と、前記電圧調整回路からの修正した3相出力検出値を
dq軸成分に変換した基準周波正相のd軸及びq軸の電
圧値と前記電圧指令発生回路からのd軸及びq軸の電圧
指令値との偏差に基づいて前記電力変換装置のd軸及び
q軸電流指令を出力する電圧制御回路とを備えたもので
ある。 また、前記電圧調整回路は、前記電圧指令発生回
路からのd軸及びq軸の電圧指令値に基づいて3相のそ
れぞれに対する単相平均値指令を発生する単相指令発生
回路と、前記単相指令発生回路からの単相平均値指令に
従って各相の不平衡電圧率を演算して修正した出力検出
値を求める相毎の不平衡電圧率制御回路とを備え、前記
不平衡電圧率制御回路は、前記電圧検出手段により検出
された相電圧の平均値を検出する平均値検出手段と、前
記検出された平均値と前記電圧指令値との偏差が大きい
ほど出力される出力偏差が大きくなるように制御する偏
差制御手段と、この偏差制御手段による制御結果と前記
電圧指令値とに基づき電圧偏差率を算出する偏差率算出
手段と、前記電圧偏差率に基づき前記出力電圧を修正し
て修正した出力検出値を求める出力電圧修正手段とを有
し、前記修正出力電圧に基づき前記電力変換器の出力制
御を行うものである。 また、前記偏差率算出手段により
算出された電圧偏差率を所定値以下に制限するリミッタ
手段を設け、前記出力電圧修正手段は前記リミッタ手段
により制限された電圧偏差率に基づき出力電圧を修正す
るものとしたことを特徴とするものである。 また、前記
電圧調整回路は、前記電力変換器の出力電圧中の制御す
べき基準周波数の成分指令値を設定する周波数成分指令
値設定手段と、前記検出された出力電圧中の前記基準周
波数の成分を基準周波数直流電圧として検出する周波数
成分 検出手段と、前記検出された基準周波数直流電圧と
前記基準周波数の成分指令値との偏差が大きいほど出力
される出力偏差が大きくなるように制御する周波数成分
偏差制御手段と、この周波数成分偏差制御手段による制
御結果を前記基準周波数を基準にして交流制御量に変換
する交流変換手段と、前記検出された出力電圧と前記交
流制御量とを加算して修正した出力検出値を求める加算
手段とを有し、前記加算手段の加算結果に基づき前記電
力変換器の出力制御を行うことを特徴とするものであ
る。 また、前記周波数成分偏差制御手段は、検出された
基準周波数直流電圧と基準周波数成分の指令値との偏差
に対する不感帯を有するものであることを特徴とするも
のである。 さらに、前記電圧調整回路は、前記電力変換
器の出力電圧中の制御すべき基準周波数の成分指令値を
設定する周波数成分設定手段と、前記検出された出力電
圧中の前記基準周波数における正相成分を正相dq軸電
圧として検出する正相dq軸成分検出手段と、前記正相
dq軸電圧と前記基準周波数の成分指令値との偏差が大
きいほど出力される出力偏差が大きくなるように制御す
る正相偏差制御手段と、前記検出された出力電圧中の前
記基準周波数における逆相成分を逆相dq軸電圧として
検出する逆相dq軸成分検出手段と、前記逆相dq軸電
圧と前記基準周波数の成分指令値との偏差が大きいほど
出力される出力偏差が大きくなるように制御する逆相偏
差制御手段と、この逆相偏差制御手段の制御結果を正相
dq軸電圧に変換する逆相dq軸正相dq軸変換手段
と、前記正相偏差制御手段の制御結果と前記逆相dq軸
正相dq軸変換手段により正相dq軸電圧に変換された
前記逆相偏差制御手段の制御結果とを加算して前記基準
周波数を基準にして正相交流制御量に変換する正相dq
軸交流変換手段と、前記検出された出力電圧と前記正相
交流制御量とを加算して修正した出力検出値を求める加
算手段とを有し、前記加算手段の加算結果に基づき前記
電力変換器の出力制御を行うことを特徴とするものであ
る。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1はこの発明による電力変換器の制御
装置の全体を示す構成図である。尚、図中、図8と同一
符号は同一または相当部分を示す。図において、電圧調
整回路20は電圧センサ7の出力である各相の電圧VL
u,VLv,VLwと電圧指令発生回路115より出力
されたVLd指令、VLq指令を入力して新たな3相電
圧検出値VLu2,VLv2,VLw2を出力する。他の
構成は従来の瞬時制御インバータの制御回路と同様であ
る。
【0019】図2は本実施の形態に係る電圧調整回路2
0の構成図である。電圧調整回路20は電圧指令発生回
路115より出力されVLd指令、VLq指令に基づい
てu相,v相,w相のそれぞれに対する単相平均値指令
を発生する単相指令発生回路200、単相平均値指令に
従って各相u,v,wの不平衡電圧率を演算する不平衡
電圧率制御回路201u,201v,201wを備えて
いる。
【0020】u相の不平衡電圧率制御回路201uは、
電圧センサ7の出力であるu相電圧VLuを全波整流す
る単相全波整流器202、全波整流出力をろ波して1相
あたりの平均値を検出するローパスフィルタ回路20
3、ローパスフィルタ回路203の出力から単相指令発
生回路200の出力(単相平均値)を減算して偏差率を
求める減算器204、偏差を制御する偏差制御手段とし
ての比例積分制御を行う制御回路205、制御回路20
5の出力と単相平均値指令を加算する加算器206、加
算器206の出力を単相平均値指令で除算する割り算器
207、割り算器207の出力とu相電圧VLuとを乗
算するかけ算器208で構成される。
【0021】単相全波整流器202とローパスフィルタ
回路203で平均値検出手段を、減算器204と制御回
路205で偏差制御手段を、加算器206と割り算器2
07で偏差率算出手段を、かけ算器208で出力電圧修
正手段をそれぞれ構成する。なお、v相,w相の不平衡
電圧率制御回路201v,201wはu相の不平衡電圧
率制御回路201uと同様に構成されている。
【0022】次に本実施の形態の動作について説明す
る。単相指令発生回路200では以下の計算をして単相
平均値指令を出力する。
【0023】SQR(VLd指令×VLd指令+VLq
指令×VLq指令)×Kc [ただしKcは3相実効値を単相平均値に変換するゲイ
ンであり、(2×SQR(2)/(SQR(3×π))
となる。]
【0024】一方、不平衡電圧率制御回路201uにお
いて、u相電圧VLuは全波整流器202によって全波
整流された後、ローパスフィルタ回路203にかけられ
て1相あたりの平均値を検出する。更に、平均値は減算
器204に送られて単相平均値が減算される。そして、
減算結果よりローパスフィルタ回路203から出力され
た平均値が単相平均値指令より大きいか小さいかを演算
し、演算結果を制御回路205に出力する。
【0025】制御回路205は、単相平均値指令と平均
値との偏差に基づき比例+積分動作を行い、単相平均値
指令に対する偏差率を求める。制御回路205で求めら
れた偏差率がかけ算器208において電圧センサ7で検
出された相電圧VLuと乗算されると、減算回路116
で求められる平均的な電圧偏差を拡大する事ができる。
この拡大された電圧偏差が電圧制御回路100に入力さ
れると、大きな制御量を得ることができる。他の2相も
同様の処理をした結果、3相出力電圧が平均的に平衡す
る。
【0026】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、各相に不平衡電圧率制御回路201u,201v,
201wを設け3相電圧を平衡させるようにした。しか
し、装置の起動/停止時などのように単相平均値指令が
変動すると、制御回路205が積分要素を有しているた
め大きな電圧偏差率が検出されて電圧センサ7によって
検出された実際の相電圧VLu,VLv,VLwと不平
衡電圧率制御回路201u,201v,201wの出力
電圧VLu2,VLv2,VLw2とが大きく食い違い
変動が収まるまでの過渡的な応答が良好でない。
【0027】そこで、図3のように、割り算器207の
出力にリミッタ手段としてのリミッタ回路210を設
け、リミッタ回路210を通して割り算結果をかけ算2
08に出力する。このとき、リミッタ回路210は定常
的に制御したい範囲(電圧制御回路100だけで制御し
たときに発生した定常的な電圧不平衡率よりやや広い動
作範囲。例えば5%)程度にリミットレベルを設定し、
単相電圧検出値に乗算する値にリミッタをかける。
【0028】この結果、過渡的な電圧の食い違いは最小
限にくい止められて制御性が向上する。さらに、リミッ
タ回路210の出力と制御回路205の出力の関係が常
に一致するように、かけ算器212と減算器213で構
成される逆演算回路211をリミッタ回路210の出力
側と制御回路205の制御信号入力側との間に設ける。
【0029】逆演算回路211は制御回路205からリ
ミッタ回路210にかけて行った処理と逆の処理を行う
ため、リミッタがかかったときに制御回路205内の積
分回路の行き過ぎを防止でき、より過渡性能が向上す
る。ただし、制御回路205に積分要素がない場合、例
えば後述の実施の形態6における制御回路205Aの場
合は不要である。
【0030】ここで各回路の動作の詳細を説明する。制
御回路205の制御結果である出力偏差をA、単相平均
値指令をBとすると、加算器206の出力CはC=A+
Bとなる。この出力Cが割り算器207に入力され、割
り算器207からD=(A+B)/Bがリミッタ回路2
10に出力される。
【0031】この出力Dはリミッタ回路210を通って
出力E=Limit[(A+B)/B]として出力され
る。逆演算回路211はリミッタ回路210の出力Eに
Bをかけて減算器213にて単相平均値指令Bを減算し
て出力AA=Limit[A]を制御回路205へ戻
す。
【0032】これにより、制御回路205の出力偏差を
AA=Limit[A]に修正し、リミッタ回路210
の出力Eとの関係を一致させ、制御回路205内の積分
回路の行き過ぎを防止する。
【0033】実施の形態3.なお、上記実施の形態1、
2は各相に不平衡電圧率制御回路201u,201v,
201wを設け3相電圧を平衡させるようにした。だ
が、この回路構成は、単相全波整流器202とローパス
フィルタ回路203により基準波周波数以外の周波数成
分は除去されてしまう。その結果、3相間における基準
周波数成分を含む電圧の平均的なバランスしかとること
ができない。そこで、図4に示す電圧調整回路20Aで
基準周波や基準周波以外の任意の高調波成分の補正を行
う。
【0034】電圧調整回路20Aは、抑制したい高調波
である基準周波数を発生する周波数成分指令設定手段と
しての高調波検出基準発生回路214、高調波検出基準
発生回路214の基準周波数に従い、電圧センサ7で検
出された3相電圧VLu,VLv,VLwを基準周波数
成分の基準周波正相のd軸電圧VLd,q軸電圧VLq
に変換する周波数成分検出手段としの高調波正相3相/
dq軸変換回路215、基準周波数成分のd軸電圧VL
d,q軸電圧VLqを直流として取り出すローパスフィ
ルタ216d,216q、ローパスフィルタ216d,
216qからの直流出力から高調波d軸指令、q軸指令
(通常、高調波は出力させないため指令は0である。)
をそれぞれ減算する減算器217d,217q、減算の
結果の偏差より3相電圧VLu,VLv,VLwの周波
数成分中、基準周波数を抑制するための補正量を求める
周波数成分偏差制御手段としての制御回路218d,2
18q、d軸電圧VLd,q軸電圧VLqにて表される
補正量を元の3相電圧に変換する交流変換手段としての
高調波正相dq軸/3相変換回路219、高調波正相d
q軸/3相変換回路219から出力された補正量と3相
電圧VLu,VLv,VLwを加算する加算手段として
の加算器220u,220v,220wを備えている。
尚、電圧調整回路20中、加算器220u,220v,
220w以外の回路で特定高調波制御回路を構成する。
【0035】3相出力電圧VLu2,VLv2,VLw2
は図1に示すように図示しない3相/dq軸変換回路1
14に出力されて基準周波正相のd軸電圧VLd,q軸
電圧VLqに変換される。
【0036】次に本実施の形態の動作について説明す
る。電圧センサ7で検出された3相電圧VLu,VL
v,VLwは高調波正相3相/dq軸変換回路215に
入力されて基準周波正相のd軸電圧VLd,q軸電圧V
Lqに変換される。
【0037】このとき、高調波検出基準発生回路214
から抑制したい基準周波数が高調波正相3相/dq軸変
換回路215に発せられてその基準周波数成分の3相電
圧VLu,VLv,VLwが基準周波正相のd軸電圧V
Ld,q軸電圧VLqに変換される。
【0038】変換された基準周波正相のd軸電圧VL
d,q軸電圧VLqはローパスフィルタ216d,21
6qにかけられて直流成分として取り出される。そし
て、ローパスフィルタ216d,216qの出力は減算
器217q,217qにおいて高調波d軸指令、q軸指
令(通常、高調波は出力させないため指令は0であ
る。)が減算されて偏差量が求められる。
【0039】これらの偏差量はそれぞれ制御回路218
d,218qに入力され、その偏差量より3相電圧VL
u,VLv,VLwの周波数成分中で基準周波数値を抑
制するための補正量を求める。この求められた補正量は
高調波正相dq軸/3相変換器219において3相電圧
に変換されて各加算器220u,220v,220wに
入力される。
【0040】各加算器220u,220v,220w
は、高調波正相dq軸/3相変換器219より出力され
た3相電圧と3相電圧VLu,VLv,VLwを加算す
る。その結果、3相電圧VLu,VLv,VLwは抑制
したい周波数成分が拡大され、減算回路116に入力さ
れる。減算回路116からは抑制したい周波数成分が大
きな偏差量として制御回路110に出力される。制御回
路110より大きな補正量が出力されるため、特定の高
調波成分を抑制できる。
【0041】実施の形態4.なお、上記実施の形態3は
特定の高調波成分を低減させるように電圧調整回路20
Aを構成した。しかし、図5に示すように、電圧調整回
路20Bを複数の特定周波数制御回路225,226で
構成することで、3相電圧VLu,VLv,VLwより
様々な周波数成分を除去する事ができる。
【0042】ただし、高調波d軸指令およびq軸指令
と、ローパスフィルタ216d,216qより出力され
た基準周波数成分の直流値との間に偏差がある程度以上
発生したときのみに動作する不感帯設定手段としての不
感帯回路223d,223qを制御回路218d,21
8qの前段にそれぞれ設ける。
【0043】図5は、例えば電圧調整回路20Bを特定
高調波制御回路225,226の2つで構成した例であ
る。各特定高調波制御回路225,226は、3相電圧
VLu,VLv,VLwより各特定高調波成分を抑制す
るために個々の補正量を演算し、その補正量を高調波正
相dp軸/3相変換器219で3相電圧に変換して加算
器224u,224v,224wに出力する。
【0044】加算器224u,224v,224wは、
3相電圧VLu,VLv,VLwに特定高調波制御回路
225,226より出力された補正量を加算し新たな3
相電圧Lu2,VLv2,VLw2を検出値を出力す
る。この結果、2種類の高調波周波数成分が、元の3相
電圧VLu,VLv,VLwより除去される。
【0045】また、電圧調整回路20Bを複数の特定高
調波制御回路225,226で構成した場合、他の回路
の制御周波数を完全に取り除かないと回路間で干渉が発
生するおそれがある。例えば、特定周波数制御回路22
5、226を第5次及び第7次の高調波制御回路で構成
した場合、第5次の高調波制御回路225では第7次の
高調波成分を完全に除去しきれないのでローパスフィル
タ216d,216qより出力される直流成分に第7次
の高調波成分が若干入ってくる。
【0046】同様に、第7次高調波制御回路226では
第5次の高調波成分を完全には除去できないので図示し
ないローパスフィルタより出力される直流分に第5次の
高調波成分が若干混入する。従って、不感帯を設けない
と、第5次の高調波制御回路225において混入する第
7次の高調波成分を無くそうとし、第7の次高調波制御
回路226において混入する第5次の高調波成分を無く
そうとするので、両制御回路225、226間で干渉が
発生するおそれがある。
【0047】そこで、不感帯回路223b,223qを
設け、ある程度の高調波を許容することで干渉成分の除
去を図るようにする。これにより、負荷側の電圧高調波
のガイドライン等を満足するようにインバータ制御を行
える。
【0048】実施の形態5.なお、実施の形態3、4に
おける高調波正相dq軸変換回路では3相共通に発生し
た高調波成分しか直流に変換できない。そのため、3相
出力インバータ回路に単相負荷が接続された場合、2線
間にだけ負荷がつながり、3相アンバランスな高調波が
発生する。
【0049】一般に知られているように3相アンバラン
ス成分は正相d−q軸変換では直流成分として検出でき
ないため、実施の形態4の方法では3相不平衡の高調波
を抑制できず良好にインバータ制御を行えない。そこ
で、このような場合に発生した高調波を抑制する特定高
調波制御回路20Cを図6に示す。
【0050】図6において、高調波正相3相/dq軸変
換回路228は3相電圧VLu,VLv,VLwの高調
波正相成分中から高調波検出基準発生回路214で発生
した周波数成分を以下の変換式により正相d,q軸成分
に変換する。この正相d,q軸成分は目標周波数正相成
分以外を交流成分として含むため、ローパスフィルタ2
29で交流成分を取り除き直流化された目標周波数正相
成分を取り出す。ローパスフィルタ229を通して出力
された直流化された目標周波数正相成分は減算器230
に入力されて高調波成分指令との偏差量が求められる。
この偏差量に基づいて制御回路231は3相正相電圧V
Lu,VLv,VLw中の特定高調波成分を抑制する補
正量を求める。
【0051】
【数1】
【0052】次に、高調波逆相3相/dq軸変換回路2
32は3相電圧VLu,VLv,VLwの高調波逆相成
分中から高調波検出基準発生回路214で発生した高調
波成分を以下の変換式により逆相d,q軸成分に変換す
る。この逆相d,q軸成分は目標周波数逆相成分以外を
交流成分として含むため、ローパスフィルタ223で交
流成分を取り除き直流化された目標周波数逆相成分を取
り出す。ローパスフィルタ233を通して出力された直
流化された目標周波数逆相成分は減算器234に入力さ
れて高調波成分指令との偏差量が求められる。この偏差
量に基づいて制御回路235は3相逆相電圧VLu,V
Lv,VLw中の特定高調波成分を抑制する補正量を求
める。
【0053】
【数2】
【0054】制御回路235を出力した逆相dq軸成分
による補正量は高調波逆相dq軸/3相変換回路236
で3相電圧に戻され、次に高調波正相3相/dq軸変換
回路237で正相dq軸成分に変換される。変換された
正相dq軸成分と制御回路231より出力された正相d
q軸成分は加算器238で加算された後に、高調波正相
dq軸/3相変換器239で3相電圧に変換される。そ
して、高調波正相dq軸/3相変換器239で変換され
た3相電圧は加算手段としての加算器240u,240
v,240wで3相電圧VLu,VLv,VLwと加算
される。
【0055】次に動作について説明する。3相均一の周
波数成分は正相dq軸に変換されると完全な直流成分と
なる。しかしが、単相負荷の負荷電圧を3相正相dq軸
変換すると、直流と2倍調波の高調波成分が発生する。
一方、単相負荷の負荷電流を3相逆相dq軸変換する
と、正相変換したとき発生した直流成分が2倍調波の高
調波成分になり、そして2倍調波の高調波成分が直流成
分になる。
【0056】そこで本実施の形態では、高調波正相3相
/dq軸変換回路228と高調波逆相3相/dq軸変換
回路232で3相電圧VLu,VLv,VLwよりの正
相高調波成分と逆相高調波成分の両方の検出を行い、そ
れぞれの2倍調波をローパスフィルタ229、233に
かけ除去して相互の干渉を無くす。
【0057】そして、各相毎個別に減算器230、23
4で高調波dq指令との偏差量を求め、この偏差量に基
づいて制御回路231、235は補正量を求めるべく制
御を行う。しかし、全体の制御は正相制御であるから、
逆相で制御した制御結果である制御回路235の出力は
高調波逆相dq軸/3相変換回路236と高調波正相3
相/dq軸変換回路237を通して正相dq軸成分に変
換される。
【0058】加算器238は制御回路231の演算結果
と高調波正相3相/dq軸変換回路237でより出力さ
れた正相dq軸成分に変換後の演算結果とを加算し、高
調波正相dq軸/3相変換回路239で3相電圧に戻し
て演算結果とする。加算器240u,240v,240
wは高調波正相dq軸/3相変換回路239より出力さ
れた演算結果と3相電圧VLu,VLv,VLwとを加
算し新たな3相電圧値VLu2,VLv2,VLw2とす
る。これにより、3相不平衡な高調波成分が除去され
る。
【0059】以上により高調波検出基準発生回路214
の基準周波数を基本波とすると基準周波成分の3相平衡
制御も行える。さらに、複数の回路で新たな回路を構成
すれば、制御したい3相不平衡や高調波成分を全て取り
除くことができる。
【0060】実施の形態6.図7は、更にこの発明の他
の実施の形態を示す電圧調整回路の構成図である。図に
おいて、電圧調整回路20Dは、偏差率制御手段として
の制御回路205Aを有している。制御回路205Aは
比例制御として次式で表される出力を偏差として出力す
る。
【0061】OUT=Kp×IN (Kp(Kp>1)は比例ゲイン、INは制御回路20
5Aの入力(偏差値))
【0062】この場合、電圧指令と実際の電圧との間に
定常偏差を生じないように目標とする電圧平衡率や電圧
歪み率を満足するような定常偏差となるように、比例制
御ゲインを調整する。制御回路205Aの制御結果であ
る偏差OUTは加算器206へ出力され、単相平均値指
令と加算される。
【0063】割り算器207は加算器206の出力を単
相平均値指令で除算して{(OUT+単相平均値指令)
/単相平均値}を求める。かけ算器208は割り算器2
07の出力とu相電圧VLuとを乗算する。
【0064】その他の構成については、図2に示された
ものと同様のものであり、相当するもに同じ符号を付し
て説明は省略する。
【0065】以上のように構成された電圧調整回路20
Dにおいては、制御回路205Aは入力される偏差IN
が大きければ大きい程より大きな偏差OUTを出力す
る。
【0066】即ち、例えばIN=0.8、Kp=5とす
ると偏差OUT=4となり、偏差OUTが5倍に拡大さ
れて出力される。
【0067】この制御結果に基づき、加算器206、割
り算器207により偏差率を求める。例えば、単相平均
値指令を100〔V〕とすると、偏差率は以下の値にな
る。
【0068】 偏差率=(4+100)/100=1.04
【0069】かけ算器208により、電圧センサ7で検
出された相電圧VLu(100+0.8=100.8
〔V〕)と偏差率とを乗算すれば、修正された新たな検
出電圧VLucとして以下の値が求められる。
【0070】 VLuc=100.8×1.04≒104.8〔V〕
【0071】以上のようにして、電圧センサ7の見かけ
の感度を向上させるように動作し、3相出力電圧の平衡
度が改善される。
【0072】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、電力
変換装置から負荷に供給される3相電圧を検出する電圧
検出手段と、前記基準周波正相のd軸及びq軸の電圧指
令値を発生する電圧指令発生回路と、前記電圧検出手段
からの3相出力検出値と前記電圧指令発生回路からのd
軸電圧とq軸電圧の指令値とに基づいて修正した3相出
力検出値を求める電圧調整回路と、前記電圧調整回路か
らの修正した3相出力検出値をdq軸成分に変換した基
準周波正相のd軸及びq軸の電圧値と前記電圧指令発生
回路からのd軸及びq軸の電圧指令値との偏差に基づい
て前記電力変換装置のd軸及びq軸電流指令を出力する
電圧制御回路とを備えたので、電力変換装置の3相出力
に不平衡負荷が接続されても電流制御に影響を与えるこ
となく平衡な3相出力電圧を保つことができるととも
に、非線形負荷が接続されても高調波電圧成分を抑制し
安定した高精度な3相電圧を負荷に供給することができ
るという効果がある。 また、前記電圧調整回路は、前記
電圧指令発生回路からのd軸及びq軸の電圧指令値に基
づいて3相のそれぞれに対する単相平均値指令を発生す
る単相指令発生回路と、前記単相指令発生回路からの単
相平均値指令に従って各相の不平衡電圧率を演算して修
正した出力検出値を求める相毎の不平衡電圧率制御回路
とを備え、前記不平衡電圧率制御回路は、前記電圧検出
手段により検出された相電圧の平均値を検出する平均値
検出手段と、前記検出された平均値と前記電圧指令値と
の偏差が大きいほど出力される出力偏差が大きくなるよ
うに制御する偏差制御手段と、この偏差制御手段による
制御結果と前記電圧指令値とに基づき電圧偏差率を算出
する偏差率算出手段と、前記電圧偏差率に基づき前記出
力電圧を修正して修正した出力検出値を求める出力電圧
修正手段とを有し、前記修正出力電圧に基づき前記電力
変換器の出力制御を行うことで、電力変換装置の3相出
力に不平衡負荷が接続されても電流制御に影響を与える
ことなく平衡な3相出力電圧を保つことができるととも
に、非線形負荷が接続されても高調波電圧成分を抑制し
安定した高精度な3相電圧を負荷に供給することができ
るという効果がある。
【0073】また、偏差率算出手段により算出された電
圧偏差率を所定値以下に制限するリミッタ手段を設け、
出力電圧修正手段は前記リミッタ手段により制限された
電圧偏差率に基づき出力電圧を修正することで、実際に
検出された電圧と修正出力電圧との過渡的な食い違いを
最小限に抑えて制御性を向上させることができるという
効果がある。
【0074】また、電力変換器の出力電圧中の制御すべ
き基準周波数の成分指令値を設定する周波数成分指令値
設定手段と、前記検出された出力電圧中の前記基準周波
数の成分を基準周波数直流電圧として検出する周波数成
分検出手段と、前記検出された基準周波数直流電圧と前
記基準周波数の成分指令値との偏差が大きいほど出力さ
れる出力偏差が大きくなるように制御する周波数成分偏
差制御手段と、この周波数成分偏差制御手段による制御
結果を前記基準周波数を基準にして交流制御量に変換す
る交流変換手段と、前記検出された出力電圧と前記交流
制御量とを加算する加算手段とを有し、前記加算手段の
加算結果に基づき前記電力変換器の出力制御を行うこと
で、基準周波数成分で抑制したい特定の高調波成分を低
減させることができるという効果がある。
【0075】また、周波数成分偏差制御手段が、検出さ
れた基準周波数直流電圧と基準周波数成分の指令値との
偏差に対する不感帯を有することで、負荷側の電圧高調
波のガイドライン等を満足させるようなインバータ制御
を行えるという効果がある。
【0076】さらに、電力変換器の出力電圧中の制御す
べき基準周波数の成分指令値を設定する周波数成分設定
手段と、前記検出された出力電圧中の前記基準周波数に
おける正相成分を正相dq軸電圧として検出する正相d
q軸成分検出手段と、前記正相dq軸電圧と前記基準周
波数の成分指令値との偏差が大きいほど出力される出力
偏差が大きくなるように制御する正相偏差制御手段と、
前記検出された出力電圧中の前記基準周波数における逆
相成分を逆相dq軸電圧として検出する逆相dq軸成分
検出手段と、前記逆相dq軸電圧と前記基準周波数の成
分指令値との偏差が大きいほど出力される出力偏差が大
きくなるように制御する逆相偏差制御手段と、この逆相
偏差制御手段の制御結果を正相dq軸電圧に変換する逆
相dq軸正相dq軸変換手段と、前記正相偏差制御手段
の制御結果と前記逆相dq軸正相dq軸変換手段により
正相dq軸電圧に変換された前記逆相偏差制御手段の制
御結果とを加算して前記基準周波数を基準にして正相交
流制御量に変換する正相dq軸交流変換手段と、前記検
出された出力電圧と前記正相交流制御量とを加算する加
算手段とを有し、前記加算手段の加算結果に基づき前記
電力変換器の出力制御を行うことで、3相不平衡な高調
波成分を除去することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す電力変換器の
制御装置の構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における電圧調整回
路の構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態2における電圧調整回
路中の1相分の不平衡電圧率制御回路の構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態3における電圧調整回
路の構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態4における電圧調整回
路の構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態5における電圧調整回
路の構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態6における電圧調整回
路の構成図である。
【図8】 この発明の従来例における電力変換器の制御
装置の構成図である。
【符号の説明】
1 インバータ、20 電圧調整回路、201u〜20
1w 不平衡電圧率制御回路、202 全波整流器、2
03 ローパスフィルタ回路、204,217d,21
7q 減算器、205,218d,218q,231,
235 制御回路、206,220u〜220w,24
0u〜240w,238 加算器、207 割り算器、
208 かけ算器、208 リミッタ、214 高調波
検出基準発生回路、215 3相/dq軸変換器、21
6d,216q ローパスフィルタ回路、219 dq
軸/3相変換器、223d,223q 不感帯回路、2
28,237 正相3相/dq軸変換器、232 逆相
3相/dq軸変換器、236 逆相dq軸/3相変換
器、239 正相dq軸/3相変換器。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力変換装置から負荷に供給される3相
    電圧を検出する電圧検出手段と、 前記基準周波正相のd軸及びq軸の電圧指令値を発生す
    る電圧指令発生回路と、 前記電圧検出手段からの3相出力検出値と前記電圧指令
    発生回路からのd軸電圧とq軸電圧の指令値とに基づい
    て修正した3相出力検出値を求める電圧調整回路と、 前記電圧調整回路からの修正した3相出力検出値をdq
    軸成分に変換した基準周波正相のd軸及びq軸の電圧値
    と前記電圧指令発生回路からのd軸及びq軸の電圧指令
    値との偏差に基づいて前記電力変換装置のd軸及びq軸
    電流指令を出力する電圧制御回路と を備えた電力変換装
    置の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧調整回路は、 前記電圧指令発生回路からのd軸及びq軸の電圧指令値
    に基づいて3相のそれぞれに対する単相平均値指令を発
    生する単相指令発生回路と、 前記単相指令発生回路からの単相平均値指令に従って各
    相の不平衡電圧率を演算して修正した出力検出値を求め
    る相毎の不平衡電圧率制御回路と を備え、 前記不平衡電圧率制御回路は、 前記電圧検出手段により検出された相電圧 の平均値を検
    出する平均値検出手段と、 前記検出された平均値と前記電圧指令値との偏差が大き
    いほど出力される出力偏差が大きくなるように制御する
    偏差制御手段と、 この偏差制御手段による制御結果と前記電圧指令値とに
    基づき電圧偏差率を算出する偏差率算出手段と、 前記電圧偏差率に基づき前記出力電圧を修正して修正し
    た出力検出値を求める出力電圧修正手段とを有し、 前記修正出力電圧に基づき前記電力変換器の出力制御を
    行う請求項1に記載の電力変換器の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記偏差率算出手段により算出された電
    圧偏差率を所定値以下に制限するリミッタ手段を設け、
    前記出力電圧修正手段は前記リミッタ手段により制限さ
    れた電圧偏差率に基づき出力電圧を修正するものとした
    ことを特徴とする請求項に記載の電力変換器の制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記電圧調整回路は、 前記電力変換器の出力電圧中の制御すべき基準周波数の
    成分指令値を設定する周波数成分指令値設定手段と、 前記検出された出力電圧中の前記基準周波数の成分を基
    準周波数直流電圧として検出する周波数成分検出手段
    と、 前記検出された基準周波数直流電圧と前記基準周波数の
    成分指令値との偏差が大きいほど出力される出力偏差が
    大きくなるように制御する周波数成分偏差制御手段と、 この周波数成分偏差制御手段による制御結果を前記基準
    周波数を基準にして交流制御量に変換する交流変換手段
    と、 前記検出された出力電圧と前記交流制御量とを加算して
    修正した出力検出値を求める加算手段と、 を有し、 前記加算手段の加算結果に基づき前記電力変換器の出力
    制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の電力変換
    器の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記周波数成分偏差制御手段は、検出さ
    れた基準周波数直流電圧と基準周波数成分の指令値との
    偏差に対する不感帯を有するものであることを特徴とす
    る請求項に記載の電力変換器の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記電圧調整回路は、 前記 電力変換器の出力電圧中の制御すべき基準周波数の
    成分指令値を設定する周波数成分設定手段と、 前記検出された出力電圧中の前記基準周波数における正
    相成分を正相dq軸電圧として検出する正相dq軸成分
    検出手段と、 前記正相dq軸電圧と前記基準周波数の成分指令値との
    偏差が大きいほど出力される出力偏差が大きくなるよう
    に制御する正相偏差制御手段と、 前記検出された出力電圧中の前記基準周波数における逆
    相成分を逆相dq軸電圧として検出する逆相dq軸成分
    検出手段と、 前記逆相dq軸電圧と前記基準周波数の成分指令値との
    偏差が大きいほど出力される出力偏差が大きくなるよう
    に制御する逆相偏差制御手段と、 この逆相偏差制御手段の制御結果を正相dq軸電圧に変
    換する逆相dq軸正相dq軸変換手段と、 前記正相偏差制御手段の制御結果と前記逆相dq軸正相
    dq軸変換手段により正相dq軸電圧に変換された前記
    逆相偏差制御手段の制御結果とを加算して前記基準周波
    数を基準にして正相交流制御量に変換する正相dq軸交
    流変換手段と、 前記検出された出力電圧と前記正相交流制御量とを加算
    して修正した出力検出値を求める加算手段と、 を有し、 前記加算手段の加算結果に基づき前記電力変換器の出力
    制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の電力変換
    器の制御装置。
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