JP6344332B2 - 電力変換装置、発電システム、非基本波成分検出装置および非基本波成分検出方法 - Google Patents

電力変換装置、発電システム、非基本波成分検出装置および非基本波成分検出方法 Download PDF

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開示の実施形態は、電力変換装置、発電システム、非基本波成分検出装置および非基本波成分検出方法に関する。
従来、太陽光発電用パワーコンディショナーなどの電力変換装置において、電力系統から切り離されて単独運転しているか否かを検出する単独運転検出方法が知られている。そして、単独運転検出方法として、系統電圧の高調波成分を検出し、かかる検出結果に基づき、単独運転の検出を行う技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−322506号公報
系統電圧の周波数成分のうち基本波の周波数とは異なる高調波成分などの周波数の成分は、離散フーリエ変換によって検出することができるが、離散フーリエ変換とは異なる方法で検出することが望ましい場合も考えられる。
実施形態の一態様は、系統電圧の周波数成分のうち系統電圧の基本波とは異なる周波数の成分を検出することができる新たな電力変換装置、発電システム、非基本波成分検出装置および非基本波成分検出方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る電力変換装置は、電圧検出部と、変換部と、非基本波成分検出部とを備える。前記電圧検出部は、電力系統の交流電圧を検出する。前記変換部は、前記電圧検出部によって検出された前記交流電圧を、当該交流電圧の基本波とは異なる周波数で回転する回転座標系の成分へ変換する。前記非基本波成分検出部は、前記変換部で変換された成分に基づいて前記基本波とは異なる周波数の成分を検出する。
実施形態の一態様によれば、系統電圧の周波数成分のうち系統電圧の基本波とは異なる周波数の成分を検出することができる新たな電力変換装置、発電システム、非基本波成分検出装置および非基本波成分検出方法を提供することができる。
図1は、実施形態に係る発電システムの構成例を示す図である。 図2は、図1に示す電力変換部の構成例を示す図である。 図3は、図1に示す変換部および非基本波成分検出部の構成例を示す図である。 図4は、αβ軸座標系における電力系統の3相電圧および線間電圧のベクトルを示す図である。 図5は、図3に示す変換部および非基本波成分検出部の構成例を示す図である。 図6は、変換部および非基本波成分検出部による処理の流れを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する電力変換装置、発電システム、非基本波成分検出装置および非基本波成分検出方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[1.電力変換装置]
図1は、実施形態に係る発電システムの構成例を示す図である。図1に示すように、実施形態に係る発電システム100は、発電装置2および電力系統3を備える。電力変換装置1は、発電装置2と電力系統3の間に配置され、発電装置2によって発電された電力を3相交流電力へ変換して電力系統3へ出力する。
かかる電力変換装置1は、電力変換部10と、電圧検出部11と、制御部20とを備え、発電装置2から供給される直流電力を3相交流電力へ変換して電力系統3へ出力する。発電装置2は、例えば、太陽電池、直流発電機、燃料電池などの直流発電装置である。なお、電力系統3の電圧周波数は、例えば、50Hzであってもよく、60Hzであってもよい。
電力変換部10は、例えば、図2に示すように、複数のスイッチング素子が3相ブリッジ接続されて構成される。図2は、電力変換部10の構成例を示す図である。なお、電力変換部10は、図2に示す構成に限定されず、電力変換を行うことができる構成であればよい。
また、図1に示す電力変換装置1は、直流発電装置である発電装置2と電力系統3との間に配置されるが、発電装置2は、交流発電装置であってもよい。この場合、電力変換装置1は、交流電源から供給される交流電力を直流電力へ変換して電力変換部10へ供給するコンバータを備える。
電圧検出部11は、電力系統3の3相交流電圧Vrstの瞬時値(以下、系統電圧Vrstと記載する)を検出する。例えば、電圧検出部11は、系統電圧Vrstとして、電力系統の線間電圧Vrs、Vstの瞬時値(以下、線間電圧Vrs、Vstと記載する)を検出することができる。線間電圧Vrsは、電力系統3のR相とS相との間の線間電圧であり、線間電圧Vstは、電力系統3のS相とT相との間の線間電圧である。
なお、電圧検出部11は、系統電圧Vrstとして、電力系統3のR相、S相およびT相の相電圧Vr、Vs、Vtの瞬時値(以下、相電圧Vr、Vs、Vtと記載する)を検出することもできる。例えば、電圧検出部11は、線間電圧Vrs、Vstを検出し、かかる線間電圧Vrs、Vstから相電圧Vr、Vs、Vtを検出することもできる。
制御部20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。かかるマイクロコンピュータのCPUは、ROMに記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、後述する制御を実現することができる。
制御部20は、駆動制御部21と、変換部22と、非基本波成分検出部23と、判定部24とを備える。駆動制御部21、変換部22、非基本波成分検出部23および判定部24の機能は、例えば、上記CPUが上記プログラムを読み出して実行することにより実現される。
また、駆動制御部21、変換部22、非基本波成分検出部23および判定部24は、それぞれ一部または全部が例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成されてもよい。なお、変換部22および非基本波成分検出部23が非基本波成分検出装置の一例に相当する。
駆動制御部21は、電力変換部10のスイッチング素子をON/OFF制御することによって、電力変換部10において発電装置2から供給される直流電力を3相交流電力へ変換して電力系統3へ出力させる。
変換部22は、電圧検出部11によって検出された系統電圧Vrst(電力系統3の交流電圧の一例)を系統電圧Vrstの基本波の周波数f1(以下、基本周波数f1と記載する)とは異なる周波数で回転する回転座標系の成分へ変換する。非基本波成分検出部23は、変換部22で変換された回転座標系の成分に基づいて系統電圧Vrstの基本波とは異なる周波数の成分(以下、非基本波成分と記載する場合がある)を検出する。
判定部24は、例えば、非基本波成分検出部23によって検出された系統電圧Vrstの非基本波成分に基づいて、電力系統3への無効電力の注入を開始するか否かを判定する。判定部24が無効電力の注入開始を決定すると、駆動制御部21は、系統電圧Vrstの周波数シフトを促すために、電力変換部10を制御して電力系統3への無効電力の注入を開始する。
このように実施形態に係る電力変換装置1は、系統電圧Vrstを基本周波数f1とは異なる周波数で回転する回転座標系の成分へ変換することで系統電圧Vrstの非基本波成分を検出することができる。以下、変換部22および非基本波成分検出部23の構成例について詳細に説明する。
[2.変換部22および非基本波成分検出部23]
図3は、変換部22および非基本波成分検出部23の構成例を示す図である。図3に示すように、変換部22は、A/D(Analog/Digital)変換部30と、3相2相変換部31と、dq軸座標変換部32と、周波数検出部33と、位相演算部34と、回転座標変換部35とを備える。
A/D変換部30は、電圧検出部11によって検出された系統電圧Vrstを周期的に繰り返しアナログ信号からデジタル値(デジタルデータ)へ変換する。3相2相変換部31は、A/D変換部30によってデジタル値に変換された系統電圧Vrstを固定座標上の直交した2軸のαβ成分であるα軸電圧Vαとβ軸電圧Vβへ変換する。
ここで、電力系統3のR相をα相に固定した場合、相電圧Vr、Vs、Vtのベクトルおよび線間電圧Vrs、Vstのベクトルは、図4に示すように表すことができる。図4は、αβ軸座標系における電力系統3の3相電圧および線間電圧のベクトルを示す図である。
したがって、αβ軸電圧Vα、Vβと線間電圧Vrs、Vstとの関係は下記式(1)に示すように表すことができ、3相2相変換部31は、例えば、下記式(1)の演算を行って、相電圧Vr、Vs、Vtをα軸電圧Vαとβ軸電圧Vβへ変換する。
Figure 0006344332
なお、上記式(1)は、R相をα相に固定した場合の演算であるが、かかる例に限定されるものではなく、例えば、S相またはT相のα相に固定してもよい。なお、以下においては、R相をα相に固定したものとして説明する。
また、電圧検出部11が、系統電圧Vrstとして相電圧Vr、Vs、Vtを検出する場合、3相2相変換部31は、電圧検出部11によって検出された相電圧Vr、Vs、Vtに基づき、下記式(2)の演算を行って、α軸電圧Vαとβ軸電圧Vβを求めることができる。
Figure 0006344332
図3に戻って、変換部22の説明を続ける。dq軸座標変換部32は、α軸電圧Vαとβ軸電圧Vβをdq軸回転座標系のdq軸成分であるd軸電圧Vdとq軸電圧Vqへ変換する。dq軸回転座標系は、基本周波数f1で回転する回転座標系である。
dq軸座標変換部32は、位相検出部38と、座標変換部39とを備える。位相検出部38は、α軸電圧Vαとβ軸電圧Vβに基づいて、系統電圧Vrstの位相θ1(以下、系統位相θ1と記載する)を検出する。かかる位相検出部38は、CPUがROMに記憶されたプログラムにより実行するPLL(Phase Locked Loop)であり、ソフトウェアで実現されるPLL(ソフトウェアPLLとも呼ぶ)であるが、ロジック回路などのハードウェアによって構成してもよい。
位相検出部38は、例えば、下記式(3)の演算を行って、電圧振幅Emaxを求める。
Figure 0006344332
次に、位相検出部38は、例えば、下記式(4)に示す演算により、d軸電圧VdがゼロになるようにPI(比例積分)制御を行って、系統位相θ1を求める。なお、下記式(4)において、「T」は、積分時間、「K」は、比例定数である。
Figure 0006344332
次に、座標変換部39は、例えば、下記式(5)の演算によって、α軸電圧Vα、β軸電圧Vβおよび系統位相θ1からd軸電圧Vdとq軸電圧Vqを求める。
Figure 0006344332
周波数検出部33は、系統位相θ1から電力系統3の基本波の周波数を検出する。周波数検出部33は、例えば、下記式(6)に示す演算を行うことによって電力系統3の基本波の周波数(以下、基本周波数f1’と記載する)基本周波数f1’を求めることができる。周波数検出部33は、下記式(6)に示す演算によって得られた基本周波数f1’の移動平均を演算し、かかる移動平均値を基本周波数f1とする。周波数検出部33は、電力系統3の基本波の周波数の検出結果として、基本周波数f1’および基本周波数f1のいずれも出力することができる。
Figure 0006344332
位相演算部34は、基本周波数f1とは異なる1以上の周波数fxの位相θxを演算する。周波数fxは、非基本波成分検出部23で検出する系統電圧Vrstの非基本波成分の周波数である。かかる周波数fxは、例えば、系統電圧Vrstのn次高調波(nは2以上の整数)の周波数fn(以下、高調波周波数fnと記載する)とすることで、系統電圧Vrstの高調波成分を非基本波成分検出部23によって検出することができる。なお、周波数fxは、高調波周波数fnに限定されるものではなく、変換部22の回転座標系の周波数によって適宜変更可能である。
回転座標変換部35は、位相演算部34によって演算された位相θxに基づいて、α軸電圧Vαとβ軸電圧Vβを、周波数fxによって回転する直交2軸の回転座標系の成分である電圧Vxd、Vxqへ座標変換を行う。以下、便宜上、周波数fxで回転する回転座標系の直交2軸をxd軸およびxq軸とし、電圧Vxd、Vxqをxd軸電圧Vxdおよびxq軸電圧Vxqと記載する場合がある。
非基本波成分検出部23は、周期検出部41と、変動除去部42と、振幅演算部43とを備える。周期検出部41は、周波数検出部33によって演算された基本周波数f1に基づいて、系統電圧Vrstの基本波の周期T1(=1/f1)を求める。
変動除去部42は、xd軸電圧Vxdおよびxq軸電圧Vxqの変動成分を除去することによって、系統電圧Vrstの非基本波成分のうち周波数fxの成分をxd軸電圧Vxd1およびxq軸電圧Vxq1として出力する。
xd軸電圧Vxdおよびxq軸電圧Vxqにおいて、系統電圧Vrstの周波数成分のうち周波数fxの成分が固定成分(直流成分)として現れ、周波数fx以外の周波数成分が変動成分(固定成分ではない成分)として現れる。そのため、xd軸電圧Vxdおよびxq軸電圧Vxqの変動成分を除去することによって、系統電圧Vrstの周波数成分のうち周波数fxの成分を精度よく抽出することができる。
かかる変動除去部42は、例えば、xd軸電圧Vxdおよびxq軸電圧Vxqのそれぞれの平均を演算することによって、xd軸電圧Vxdおよびxq軸電圧Vxqの変動成分を除去することができる。
変動除去部42は、例えば、移動平均の期間を系統電圧Vrstの基本波の周期T1(以下、基本波周期T1と記載する)のm倍(mは自然数)とすることができる。これにより、例えば、周波数fxがある次数の高調波周波数fnである場合、xd軸電圧Vxdおよびxq軸電圧Vxqに含まれる他の次数の高調波成分を精度よく除去することができる。高調波成分とは、系統電圧Vrstの基本波に対して整数倍(2倍以上)の周波数の成分であり、例えば、基本波のn倍の周波数はn次高調波の周波数である。
なお、移動平均の期間は、例えば、基本波周期T1のm倍(mは2以上の整数)であってもよい。また、変動除去部42は、移動平均の期間を基本波周期T1の1倍とすることによって、演算のために保持するデータ量を抑制することができる。
また、変動除去部42は、周波数fxが高調波周波数fn以外である場合も、移動平均の期間を基本波周期T1とすることで、xd軸電圧Vxdおよびxq軸電圧Vxqの変動成分(例えば、高調波周波数fnの成分)を精度よく除去することができる。
また、変動除去部42は、例えば、ローパスフィルタを有する構成であってもよい。この場合、変動除去部42は、ローパスフィルタによってxd軸電圧Vxdおよびxq軸電圧Vxqの変動成分を除去することができる。
振幅演算部43は、変動除去部42によって変動成分が除去されたxd軸電圧Vxd1およびxq軸電圧Vxq1に基づいて、系統電圧Vrstの非基本波成分のうち周波数fxの成分の振幅Vxを演算する。例えば、振幅演算部43は、xd軸電圧Vxd1およびxq軸電圧Vxq1の二乗和平方根を演算することによって、振幅Vx(=√(Vxd1+Vxq1))を求めることができる。
判定部24(図1参照)は、非基本波成分検出部23によって検出された系統電圧Vrstの非基本波成分である周波数fxの成分の振幅Vxに基づいて、電力系統3への無効電力の注入を開始するか否かを判定することができる。
以下、変換部22および非基本波成分検出部23の構成例についてさらに詳細に説明する。図5は、図3に示す変換部22および非基本波成分検出部23の構成例を示す図である。なお、変換部22および非基本波成分検出部23は、図3および図5に示す構成に限定されるものではない。
図5に示す変換部22および非基本波成分検出部23は、系統電圧Vrstの非基本波成分として2次〜7次高調波電圧の振幅V2〜V7を検出し、また、系統電圧Vrstの基本波の振幅V1を検出することができる。
図5に示すように、周波数検出部33は、基本周波数検出部36と、移動平均演算部37とを備える。基本周波数検出部36は、例えば、上記式(6)の演算を行うことによって、基本周波数f1’を演算する。移動平均演算部37は、基本周波数f1’の移動平均を演算することによって、基本周波数f1’の変動成分を除去して基本周波数f1を求める。移動平均の期間は、基本波周期T1よりも長い周期であり、例えば、100msである。
なお、周波数検出部33は、移動平均演算部37に代えてローパスフィルタを備える構成であってもよく、この場合、基本周波数f1’をローパスフィルタで変動成分を櫨波することによって基本周波数f1を求めることもできる。
位相演算部34は、周波数検出部33によって演算された基本周波数f1に基づいて、系統電圧Vrstの基本波の位相θ(以下、基本波位相θと記載する)と、2次〜7次高調波の周波数f2〜f7の位相2θ〜7θとを演算する。かかる位相演算部34は、積分部51(第1位相演算部の一例)と、乗算部52〜57(第2位相演算部の一例)とを備える。
積分部51は、基本周波数f1を積分することによって、基本波位相θを求める。基本周波数f1は、上述したように、系統位相θ1から求めた基本周波数f1’を移動平均したものであることから、基本波以外の周波数成分が除去されている。そのため、かかる基本周波数f1から基本波位相θを求めることによって、系統位相θ1に比べて、精度が高い基本波の位相を用いることができる。
乗算部52は、基本波位相θを2倍にして位相2θを求める。同様に、乗算部53は、基本波位相θを3倍にして位相3θを求め、乗算部54は、基本波位相θを4倍にして位相4θを求め、乗算部55は、基本波位相θを5倍にして位相5θを求める。また、乗算部56は、基本波位相θを6倍にして位相6θを求め、乗算部57は、基本波位相θを7倍にして位相7θを求める。
回転座標変換部35は、第1〜第7の回転座標変換部61〜67(以下、第1〜第7の座標変換部61〜67と記載する)を備える。かかる回転座標変換部35は、下記式(7)に示す演算を行って、α軸電圧Vαとβ軸電圧Vβを複数の周波数fk(kは1〜7までの整数)でそれぞれ回転する複数の回転座標系の成分であるd軸電圧Vkdとq軸電圧Vkqへ変換する。
Figure 0006344332
以下において、便宜上、周波数fkで回転する回転座標系を第k回転座標系と記載する場合がある。また、第k回転座標系の直交2軸を第kd軸および第kq軸とし、電圧Vkd、Vkqを第kd軸電圧Vkdおよび第kq軸電圧Vkqと記載する場合がある。また、第k回転座標系の周波数fkを回転周波数と記載する場合がある。
第1の座標変換部61は、上記式(7)においてk=1とした演算により、基本周波数f1で回転する第1回転座標系の成分である第1d軸電圧V1dと第1q軸電圧V1qを求める。また、第2の座標変換部62は、上記式(7)においてk=2とした演算により、2次高調波周波数f2で回転する第2回転座標系の成分である第2d軸電圧V2dと第2q軸電圧V2qを求める。
同様に、第3〜第7の座標変換部63〜67は、上記式(7)においてそれぞれk=3〜7とした演算を行う。これにより、第3〜第7の座標変換部63〜67は、3次〜7次高調波周波数f3〜f7でそれぞれ回転する第3〜第7の回転座標系の成分である第3〜第7d軸電圧V3d〜V7dと第3〜第7q軸電圧V3q〜V7qを求める。
変動除去部42は、移動平均演算部71〜84(以下、演算部71〜84と記載する)を備え、第1〜第7d軸電圧V1d〜V7dと第1〜第7q軸電圧V1q〜V7qの移動平均をそれぞれ演算する。演算部73〜84は、除去処理部の一例である。
演算部71〜84において、移動平均の期間が基本波周期T1のm倍(mは自然数)に設定され、第1〜第7d軸電圧V1d〜V7dと第1〜第7q軸電圧V1q〜V7qの基本波周期T1のm倍の周期分の移動平均値が演算される。これにより、第1〜第7d軸電圧V1d〜V7dと第1〜第7q軸電圧V1q〜V7qのうち、回転周波数以外の高調波成分を精度よく除去することができる。なお、移動平均の期間を基本波周期T1の1倍とすることによって、演算のために保持するデータ量を抑制することができる。
例えば、演算部71は、第1d軸電圧V1dの移動平均を演算して第1d軸電圧V1d1を出力し、演算部72は、第1q軸電圧V1qの移動平均を演算して第1q軸電圧V1q1を出力する。同様に、演算部73〜84は、第2〜第7d軸電圧V2d〜V7dおよび第2〜第7q軸電圧V2q〜V7qの移動平均を演算して第2〜第7d軸電圧V2d1〜V7d1および第2〜第7q軸電圧V2q1〜V7q1を出力する。
なお、変動除去部42は、移動平均に代えて、第1〜第7d軸電圧V1d〜V7dと第1〜第7q軸電圧V1q〜V7qのそれぞれを所定周期(例えば、基本波周期T1)毎に平均値を演算することもできる。
また、変動除去部42は、演算部71〜84に代えて、14個のローパスフィルタを備えることもできる。この場合、変動除去部42は、第1〜第7d軸電圧V1d〜V7dと第1〜第7q軸電圧V1q〜V7qをそれぞれ異なるローパスフィルタによって櫨波して第1〜第7d軸電圧V1d1〜V7d1と第1〜第7q軸電圧V1q1〜V7q1を求めることができる。これによっても、第1〜第7d軸電圧V1d〜V7dと第1〜第7q軸電圧V1q〜V7qのうち回転周波数以外の高調波成分を精度よく除去することができる。
振幅演算部43は、第1〜第7の二乗和平方根演算部91〜97(以下、演算部91〜97と記載する)を備える。かかる振幅演算部43は、第kd軸電圧Vkd1と第kq軸電圧Vkq1との二乗和平方根を演算し、系統電圧Vrstに含まれる各周波数成分の振幅Vk(=√(Vkd1+Vkq1))を求める。
例えば、演算部91は、第1d軸電圧V1d1と第1q軸電圧V1q1との二乗和平方根を演算し、基本波の振幅V1(=√(V1d1+V1q1))を求める。また、演算部92は、第2d軸電圧V2d1と第2q軸電圧V2q1との二乗和平方根を演算し、2次高調波の振幅V2(=√(V2d1+V2q1))を求める。演算部93は、第3d軸電圧V3d1と第3q軸電圧V3q1との二乗和平方根を演算し、3次高調波の振幅V3(=√(V3d1+V3q1))を求める。
同様に、演算部94、95は、4次高調波の振幅V4(=√(V4d1+V4q1))、5次高調波の振幅V5(=√(V5d1+V5q1))を求める。また、演算部96、97は、6次高調波の振幅V6(=√(V6d1+V6q1))、7次高調波の振幅V7(=√(V7d1+V7q1))を求める。
判定部24は、第1判定部45と第2判定部46とを備える。第1判定部45は、非基本波成分検出部23によって検出された系統電圧Vrstの周波数成分である基本波および2次〜7次高調波の振幅V1〜V7に基づいて、電力系統3への無効電力の注入を開始するか否かを判定することができる。
例えば、第1判定部45は、下記式(8)の演算によって、全高調波歪THD(Total Harmonic Distortion)を演算することができる。
Figure 0006344332
第1判定部45は、基本波周期T1を1サイクルとし、基本波周期T1毎に全高調波歪THDを演算し、演算した複数の全高調波歪THDに基づいて、無効電力の注入を開始するか否かを判定することができる。電力変換部10で電力変換している状態で第1判定部45が無効電力の注入開始を決定すると、駆動制御部21(図1参照)は、電力変換部10のスイッチング素子を制御して電力系統3への無効電力の注入を開始する。
ここで、iサイクル前の全高調波歪THDを「Ni」とし、3サイクル前から5サイクル前まで3個の全高調波歪THDの平均値を「Navr」とする。第1判定部45は、例えば、「N0」、「N1」および「N2」が全て定格電圧の1.0%を超えており、「N3−Nave」、「N4−Nave」および「N5−Nave」が全て定格電圧の0.25%未満である場合、無効電力の注入開始を決定する。
なお、第1判定部45は、例えば、後述する系統電圧Vrstの基本周波数の偏差Δf1が所定範囲(例えば、±0.01Hz)内であり、かつ、全高調波歪THDが上記条件を満たす場合に、無効電力の注入開始を決定することもできる。
また、第2判定部46は、周波数検出部33によって検出された系統電圧Vrstの基本周波数f1’に基づいて、電力系統3への無効電力の注入を開始するか否かを判定することができる。
第2判定部46は、例えば、最新の系統周期T1から200ms前の基本周波数f1’の80ms分の移動平均値f1ave1と、最新の系統周期T1から基本周波数f1’の40ms分の移動平均値f1ave2とを演算する。
第2判定部46は、移動平均値f1ave1と移動平均値f1ave2との偏差Δf1が所定範囲(例えば、±0.01Hz)を超える場合に、電力系統3への無効電力の注入の開始を決定する。駆動制御部21(図1参照)は、第2判定部46は、無効電力の注入の開始を決定すると、電力変換部10のスイッチング素子を制御して偏差Δf1に応じた大きさの無効電力を電力系統3へ注入する。
[3.変換部22および非基本波成分検出部23の処理]
図6は、変換部22および非基本波成分検出部23による処理の流れを示すフローチャートである。図6に示す処理は、例えば、所定の演算周期Tsで繰り返し実行される処理である。
図6に示すように、変換部22は、電圧検出部11によって検出された系統電圧Vrstを取得する(ステップS10)。次に、変換部22は、電圧検出部11によって検出された系統電圧Vrstを基本周波数f1とは異なる周波数で回転する回転座標系の成分へ変換し(ステップS11)、非基本波成分検出部23は、かかる変換後の成分から変動成分を除去する(ステップS12)。これにより、系統電圧Vrstのうち非基本波成分を検出することができる。
さらに、非基本波成分検出部23は、ステップS12において変動成分を除去した成分に基づき、系統電圧Vrstの非基本波成分の振幅を検出する(ステップS13)。これにより、系統電圧Vrstの非基本波成分の振幅を検出することができる。
なお、上述した実施形態では、電力系統3が3相交流である場合の例を説明したが、電力系統3が単相交流である場合も同様に、変換部22および非基本波成分検出部23によって系統電圧Vrstの非基本波成分を検出することができる。
また、上述した実施形態では、非基本波成分検出部23は、変換部22で変換された成分の変動成分を除去して系統電圧Vrstの非基本波成分を検出するものとして説明したが、非基本波成分検出部23は、変換部22で変換された成分から固定成分を他の方法で抽出する構成でもよい。
また、上述した実施形態では、非基本波成分検出部23によって検出された系統電圧Vrstの非基本波成分と基本波成分に基づいて電力系統3へ無効電力を注入する例を説明したが、かかる例に限定されない。例えば、電力変換装置1の制御部20は、非基本波成分検出部23によって検出された系統電圧Vrstの非基本波成分の情報を外部に出力することもできる。
以上のように、実施形態に係る電力変換装置1は、電圧検出部11と、変換部22と、非基本波成分検出部23とを備える。電圧検出部11は、電力系統3の系統電圧Vrst(電力系統の交流電圧の一例)を検出する。変換部22は、電圧検出部11によって検出された系統電圧Vrstを、系統電圧Vrstの基本波とは異なる周波数で回転する回転座標系の成分へ変換する。非基本波成分検出部23は、変換部22で変換された成分に基づいて系統電圧Vrstの非基本波成分(基本波とは異なる周波数の成分)を検出する。このように、電力変換装置1の変換部22および非基本波成分検出部23(非基本波成分検出装置の一例)は、系統電圧Vrstを基本周波数f1とは異なる周波数で回転する回転座標系の成分へ変換することで系統電圧Vrstの非基本波成分を検出することができる。また、変換部22は、α軸電圧Vαとβ軸電圧Vβに対する回転座標系への座標変換によって非基本波成分を検出するため、相電圧Vr、Vs、Vtに対してそれぞれ離散フーリエ変換によって演算する場合に比べ、演算処理とデータのバッファ量を軽減することができる。
また、非基本波成分検出部23は、系統電圧Vrstの非基本波成分を検出するように、変換部22で変換された成分の変動成分を除去する変動除去部42を備える。これにより、系統電圧Vrstの非基本波成分のうち、特定の周波数の成分を精度よく抽出することができる。
また、変換部22は、基本波のn倍(nは2以上の整数)の互いに異なる複数の周波数でそれぞれ回転する複数の回転座標系の成分へ変換する回転座標変換部62〜67(座標変換部の一例)を備える。また、変動除去部42は、第2〜第7d軸電圧V2d〜V7dと第2〜第7q軸電圧V2q〜V7q(次数が異なる複数の高調波成分の一例)を系統電圧Vrstの非基本波成分として検出するように、複数の回転座標系の成分からそれぞれ変動成分を除去する移動平均演算部73〜84(除去処理部の一例)を備える。これにより、系統電圧Vrstの複数の高調波成分を精度よく検出することができる。なお、例えば、相電圧Vr、Vs、Vtに含まれる複数の高調波をそれぞれ離散フーリエ変換によって演算する場合、相電圧Vr、Vs、Vtのそれぞれに対して離散フーリエ変換が必要となり、演算処理とデータのバッファ量が増大する。一方、変換部22は、α軸電圧Vαとβ軸電圧Vβに対する回転座標系への座標変換によって複数の高調波を求めることができる。そのため、変換部22は、相電圧Vr、Vs、Vtのそれぞれに対して離散フーリエ変換を行う場合に比べ、演算処理とデータのバッファ量を軽減することができる。
また、移動平均演算部73〜84(除去処理部の一例)は、複数の回転座標系の成分それぞれの移動平均を演算することによって、複数の回転座標系の成分のそれぞれから変動成分を除去する。このように、複数の回転座標系の成分それぞれの移動平均を演算することによって、回転周波数(検出対象の高調波の周波数)以外の成分を適切に除去することができる。
また、非基本波成分検出部23は、電圧検出部11によって検出された系統電圧Vrstに基づいて、基本波周期T1を検出する周期検出部41を備える。移動平均演算部71〜84は、移動平均の演算として、基本波周期T1のm倍(mは自然数)の周期分の移動平均を演算する。これにより、回転周波数(検出対象の高調波の周波数)以外の成分を精度よく除去することができる。
また、非基本波成分検出部23は、複数の高調波成分(複数の高調波成分の一例)の振幅V2〜V7をそれぞれ演算する振幅演算部43を備える。これにより、系統電圧Vrstに含まれる複数の高調波成分の振幅を検出することができる。
また、実施形態に係る電力変換装置1は、複数のスイッチング素子を有する電力変換部10と、第1判定部45と、駆動制御部21とを備える。第1判定部45は、振幅演算部43によって演算された2次〜7次高調波成分の振幅V2〜V7(複数の高調波成分の振幅の一例)に基づいて、電力系統3への無効電力の注入を開始するか否かを判定する。駆動制御部21は、第1判定部45の判定結果に基づいて電力変換部10を制御して電力系統3への無効電力の注入を行う。これにより、回転座標系を用いて検出した系統電圧Vrstの複数の高調波成分の振幅に基づいて、電力系統への無効電力の注入を行うことができる。
また、電力変換装置1は、位相検出部38と、周波数検出部33とを備える。位相検出部38は、電圧検出部11によって検出された系統電圧Vrst(交流電圧の瞬時値の一例)から系統位相θ1を検出する。周波数検出部33は、位相検出部38によって検出された系統位相θ1に基づいて、系統電圧Vrstの基本周波数f1’、f1(基本波の周波数の一例)を検出する。このように、周波数検出部33は、系統電圧Vrstに基づいて位相検出部38から出力される系統位相θ1から基本周波数f1を演算する。そのため、電力系統3の3相交流電圧Vrstの瞬時値をハードウェア(例えば、コンパレータ)によって方形波に変換して基本周波数を検出する場合に比べ、基本周波数が変化した場合の応答性を高めることができる。
また、電力変換装置1は、周波数検出部33によって検出された基本周波数f1’に基づいて、電力系統3への無効電力の注入を開始するか否かを判定する第2判定部46を備える。駆動制御部21は、第2判定部46の判定結果に基づいて電力変換部10を制御して電力系統への無効電力の注入を行う。したがって、基本周波数が変化した場合に変化後の基本周波数の検出を迅速に行うことができ、これにより、基本周波数の変化に応じた無効電力の注入を高速に行うことができる。そのため、単独運転検出の高速化を図ることができる。
また、変換部22は、積分部51(第1位相演算部の一例)と、乗算部52〜57(第2位相演算部の一例)とを備える。積分部51は、電圧検出部11によって検出された系統電圧Vrstの基本周波数f1に基づいて、基本波位相θを演算する。乗算部52〜57は、積分部51によって演算された基本波位相θに基づいて、基本波のn倍の周波数の互いに異なる複数の周波数の位相2θ〜7θをそれぞれ演算する。第2〜第7の回転座標変換部62〜67は、乗算部52〜57によってそれぞれ演算された複数の周波数の位相2θ〜7θに基づいて、電圧検出部11によって検出された系統電圧Vrstを複数の回転座標系の成分へ変換する。このように、変換部22は、系統電圧Vrstの検出結果に基づいて、系統電圧Vrstの高調波位相を演算することから、例えば、系統電圧Vrstの基本周波数が変動した場合であっても、系統電圧Vrstの高調波成分を精度よく検出することができる。なお、系統電圧Vrstの基本周波数が変動しない場合には、固定の周波数(例えば、50Hzまたは60Hz)を用いて、基本波位相θを演算してもよい。
また、実施形態に係る発電システム100は、電力変換装置1と発電装置2を備える。電力変換装置1は、発電装置2の発電電力を電力系統3に対応する交流電力へ変換して電力系統3へ出力する。
また、実施形態に係る電力変換装置1は、「電力系統の交流電圧を検出する電圧検出部」と、「前記交流電圧の基本波とは異なる周波数で回転する回転座標系を用いて、前記電圧検出部で検出された交流電圧の基本波とは異なる周波数の成分を検出する手段」とを備える。電圧検出部11は、「電力系統の交流電圧を検出する電圧検出部」の一例である。また、変換部22および非基本波成分検出部23は、「前記交流電圧の基本波とは異なる周波数で回転する回転座標系を用いて、前記電圧検出部で検出された交流電圧のうち基本波とは異なる周波数の成分を検出する手段」の一例である。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 電力変換装置
2 発電装置
3 電力系統
10 電力変換部
11 電圧検出部
21 駆動制御部
22 変換部
23 非基本波成分検出部
24 判定部
31 3相2相変換部
32 dq軸座標変換部
33 周波数検出部
34 位相演算部
35 回転座標変換部
41 周期検出部
42 変動除去部
43 振幅演算部
51 積分部(第1位相演算部の一例)
52〜57 乗算部(第2位相演算部の一例)
62〜67 第2〜第7の回転座標変換部(座標変換部の一例)
73〜84 第3〜第14の移動平均演算部(除去処理部の一例)
100 発電システム

Claims (9)

  1. 電力系統の交流電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部によって検出された前記交流電圧を、当該交流電圧の基本波のn倍(nは2以上の整数)の互いに異なる複数の周波数でそれぞれ回転する複数の回転座標系の成分へ変換する変換部と、
    前記変換部で変換された成分に基づいて前記複数の周波数の成分を検出する非基本波成分検出部と、を備え
    前記非基本波成分検出部は、
    前記複数の周波数の成分を検出するように、前記変換部で変換された成分の変動成分を除去する変動除去部を備え、
    前記変動除去部は、
    前記複数の回転座標系の成分それぞれの平均を演算することによって、次数が異なる複数の高調波成分を前記複数の周波数の成分として検出するように、前記複数の回転座標系の成分からそれぞれ変動成分を除去する除去処理部を備え、
    前記除去処理部は、
    前記平均の演算として、前記基本波のm倍の周期(mは自然数)分の移動平均を演算する
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記非基本波成分検出部は、
    前記複数の高調波成分の振幅をそれぞれ演算する振幅演算部を備える
    ことを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  3. 複数のスイッチング素子を有する電力変換部と、
    前記振幅演算部によって演算された前記複数の高調波成分の振幅に基づいて、前記電力系統への無効電力の注入を開始するか否かを判定する第1判定部と、
    前記第1判定部の判定結果に基づいて前記電力変換部を制御して前記電力系統への無効電力の注入を行う駆動制御部と、を備える
    ことを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  4. 前記電圧検出部によって検出された前記交流電圧の瞬時値から当該交流電圧の位相を検出する位相検出部と、
    前記位相検出部によって検出された前記交流電圧の位相に基づいて、前記交流電圧の基本波の周波数を検出する周波数検出部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  5. 複数のスイッチング素子を有する電力変換部と、
    前記周波数検出部によって検出された前記基本波の周波数に基づいて、前記電力系統への無効電力の注入を開始するか否かを判定する第2判定部と、
    前記第2判定部の判定結果に基づいて前記電力変換部を制御して前記電力系統への無効電力の注入を行う駆動制御部と、を備える
    ことを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  6. 前記変換部は、
    前記電圧検出部によって検出された前記交流電圧の基本波の周波数に基づいて、前記基本波の位相を演算する第1位相演算部と、
    前記第1位相演算部によって演算された前記基本波の位相に基づいて、前記複数の周波数の位相をそれぞれ演算する第2位相演算部と
    前記第2位相演算部によってそれぞれ演算された前記複数の周波数の位相に基づいて、前記電圧検出部によって検出された前記交流電圧を前記複数の回転座標系の成分へ変換する座標変換部と、を備える
    ことを特徴とする請求項のいずれか一つに記載の電力変換装置。
  7. 請求項1〜のいずれか一つに記載の電力変換装置と、
    発電装置と、を備え、
    前記電力変換装置は、
    前記発電装置の発電電力を前記電力系統に対応する交流電力へ変換して前記電力系統へ出力する
    ことを特徴とする発電システム。
  8. 電力系統の交流電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部によって検出された前記交流電圧を、当該交流電圧の基本波のn倍(nは2以上の整数)の互いに異なる複数の周波数でそれぞれ回転する複数の回転座標系の成分へ変換する変換部と、
    前記変換部で変換された成分に基づいて前記複数の周波数の成分を検出する非基本波成分検出部と、を備え
    前記非基本波成分検出部は、
    前記複数の周波数の成分を検出するように、前記変換部で変換された成分の変動成分を除去する変動除去部を備え、
    前記変動除去部は、
    前記複数の回転座標系の成分それぞれの平均を演算することによって、次数が異なる複数の高調波成分を前記複数の周波数の成分として検出するように、前記複数の回転座標系の成分からそれぞれ変動成分を除去する除去処理部を備え、
    前記除去処理部は、
    前記平均の演算として、前記基本波のm倍の周期(mは自然数)分の移動平均を演算する
    ことを特徴とする非基本波成分検出装置。
  9. 電力系統の交流電圧を検出することと、
    前記検出された交流電圧を、当該交流電圧の基本波のn倍(nは2以上の整数)の互いに異なる複数の周波数でそれぞれ回転する複数の回転座標系の成分へ変換することと、
    前記変換された成分に基づいて前記複数の周波数の成分を検出することと、を含み、
    前記複数の周波数の成分を検出することは、
    前記複数の周波数の成分を検出するように、前記変換された成分の変動成分を除去することを含み、
    前記変換された成分の変動成分を除去することは、
    前記複数の回転座標系の成分それぞれの平均を演算することによって、次数が異なる複数の高調波成分を前記複数の周波数の成分として検出するように、前記複数の回転座標系の成分からそれぞれ変動成分を除去することを含み、
    前記複数の回転座標系の成分からそれぞれ変動成分を除去することは、
    前記平均の演算として、前記基本波のm倍の周期(mは自然数)分の移動平均を演算することを含む
    ことを特徴とする非基本波成分検出方法。
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