JP3408829B2 - 家禽より除去した内臓物から腸、肝臓および肺臓付き心臓を分離する装置 - Google Patents

家禽より除去した内臓物から腸、肝臓および肺臓付き心臓を分離する装置

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JP3408829B2
JP3408829B2 JP33341092A JP33341092A JP3408829B2 JP 3408829 B2 JP3408829 B2 JP 3408829B2 JP 33341092 A JP33341092 A JP 33341092A JP 33341092 A JP33341092 A JP 33341092A JP 3408829 B2 JP3408829 B2 JP 3408829B2
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    • A22—BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は家禽より除去した内臓物
から腸、肝臓およひ肺臓付き心臓を分離する装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】内臓物に含まれる腸、肝臓および肺臓付
き心臓は夫々用途が異なるので分離する必要がある。こ
の内臓物は現在手作業で分離して家禽から取り出されて
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従つて内臓物の分離作
業が煩雑になつており、殊に内臓物から腸、肝臓および
心臓と肺臓の分離に更に手間を要する問題があつた。
【０００４】しかして本発明の目的は内臓物から内臓物
を自動的に分離する装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】従つて本発明によれば、
内臓物を処理ステーシヨンに沿つて移動し、先ず内臓物
より心臓と肺臓を他から切断分離し、次に肝臓から腸を
分離することによって、家禽より除去した内臓物から
腸、肝臓および肺臓付き心臓を分離する装置によつて上
記の目的が達成される。
【０００６】
【作用】本発明の装置は従来の装置に比べ作業を大幅に
省くことができ、処理速度を相当に高くできる。
【０００７】この場合本発明の内臓物分離装置には内臓
物用のコンベアと、コンベアに沿つて配置される内臓物
から肺臓付き心臓を切断し分離する切断装置と、コンベ
アと協働し腸および肝臓を分離する分離装置とを備え、
このコンベアにより移動される内臓物は内臓物分離装置
により自動的に分離され得る。このときコンベア上に内
臓物を置く作業は自動的あるいは手作業で実施し得る。
【０００８】本発明の装置においてはコンベアが回転デ
イスクでなり、回転デイスクの周部には処理対象の内臓
物を受容する実質的に半径方向に延びた受容スロツトが
具備され、回転デイスクの片側において肺臓付き心臓お
よび肝臓が位置せしめられ、且つ他方の側において腸が
位置せしめられ得る。回転デイスクの回転中、受容スロ
ツトの１に保持された内臓物は肺臓付き心臓を切断分離
する切断装置および腸と肝臓とを分離する分離装置を連
続的に通過する。肺臓付き心臓が内臓物から切断され分
離された後、肝臓および腸のみが回転デイスクの反対側
に位置せしめられ、切断装置により切断され分離された
肺臓付き心臓は好適な装置によつて放出され得る。
【０００９】肝臓および腸も分離装置を通過して相互に
分離され好適な放出装置を介し放出されることになる
が、切断装置は好ましくは回転カツタでなり、肺臓付き
心臓の切断分離が大きな力を加えることなく実行され得
る。従つて内臓物およびその内部の内臓物を不必要に損
傷することが防がれる。
【００１０】更に案内プレートはコンベアから切断装置
へ向かつて延長され、肺臓付き心臓は切断装置の片側を
通過し且つ肝臓が切断装置とコンベアとの間で切断装置
の反対側を通過するように構成されることが好ましい。
この案内プレートを介して内臓物の肝臓および肺臓付き
心臓が好適な方法で切断装置に送られ、肝臓と肺臓付き
心臓との間が切断され肺臓付き心臓が分離される。
【００１１】加えて切断装置の直前においては案内プレ
ートが切断装置を挟むように２個の案内部に分割され得
る。従つて切断装置の通過中、肺臓付き心臓および肝臓
が切断装置から離間されることになり、これらの内臓物
が損傷されることもない。
【００１２】本発明によれば切断装置には好ましくはコ
ンベアの各側で係合する２個の除去デイスクが具備さ
れ、これら除去デイスクを介して力が一方で腸に、且つ
他方で肝臓に加わり、相互に円滑に分離される。
【００１３】且つまた一般に処理対象の内臓物の各内臓
物は組織膜によつて囲まれている。組織膜の一部は特に
肝臓と腸との間に延びており、肝臓と腸とを繋ぐ組織と
なる他の内臓物も繋いでいる。この組織膜によつてコン
ベアの受容スロツトに内臓物を受容させることが困難に
なるが、本発明の一実施例の内臓物分離装置においては
切断装置の直前に特に肝臓と腸との間に延びる組織膜を
分離する別の分離装置が具備され、コンベアには肝臓と
腸とを繋ぐ組織を受容する後方受容スロツトおよび組織
膜を受容する前方受容スロツトが備えられ、後方受容ス
ロツトおよび前方受容スロツトには夫々対をなす受容ス
ロツトとして設けられる。この付加された分離装置によ
り、肝臓と腸との間を延びる組織膜が分離され得、その
後内臓物は上述した方法により円滑に処理され得る。
【００１４】この場合コンベアが内臓物用の多数の支承
体を有するチエーンコンベアで構成され、各支承体に一
対の受容スロツトが具備されてなることが好ましい。
【００１５】
【実施例】図１に示すように本発明の一実施例による内
臓物分離装置には回転デイスク１が含まれ、回転デイス
ク１はフレーム２に軸支されている。回転デイスク１は
図示していない周知の好適な方法により矢印Ｒ方向へモ
ータによつて回転される。
【００１６】回転デイスク１の周部には実質的に半径方
向に延びる受容スロツト３が具備されている。家禽から
除去された内臓物は受容スロツト３に受容され、各々の
内蔵物に分離され得る。図２に略示するようにこの内臓
物には腸４、肝臓５および肺臓付き心臓６が含まれる。
この内臓物は前工程で屠殺した鳥（家禽）から周知な方
法で予め除去される。
【００１７】回転デイスク１の側部においては幾分離間
させて（図２参照）切断装置としての回転カツタ７が支
承アーム８に装着されており、支承アーム８自体はフレ
ーム２に連結されている。図示していない周知の好適な
方法により回転カツタ７はモータ駆動される。
【００１８】回転デイスク１の回転カツタ７が設けられ
ている側には案内プレート９が配設される。特に図２に
明らかなように、案内プレート９は回転デイスク１の回
転方向において先ず回転デイスク１と平行に延び、次に
回転デイスク１に対し斜めに延び、最後に２個の案内部
１０、１１に分離して延びる。案内部１０、１１の間に
は回転カツタ７が挿入されて延びている。
【００１９】更に本発明の内臓物分離装置には分離装置
１２が包有され、分離装置１２は２個の除去デイスク１
３、１４を有しており、除去デイスク１３、１４は回転
デイスク１の両側部に係合する（特に図２参照）。また
除去デイスク１３、１４は支承アーム１５に装着され、
支承アーム１５自体はフレーム２に連結されている。
【００２０】除去デイスク１３、１４の縁部は回転デイ
スク１の半径方向に延びる受容スロツト３と協働するよ
うに設けられ、回転デイスクの回転中ハサミのように機
能する。回転カツタ７および除去デイスク１３、１４の
夫々の支承アーム８および１５は夫々回転デイスク１に
対し僅か位置調整可能に設けられる。この調整構成は簡
潔に図示したスリツト状開口部１６と係合するノブ１７
により実現され得る。ノブ１７が解放されたとき支承ア
ーム８、１５は各々枢支軸１８を中心に制限されつゝ旋
回可能に設けられている。回転カツタ７および除去デイ
スク１３、１４を回転デイスク１に対し調整することに
より、各部分がより好適な動作を行い得ることになる。
【００２１】次いで本発明の内臓物分離装置を説明する
に、先ず腸４、肝臓５および肺臓付き心臓６を含む内臓
物は腸およびこれに隣接する肝臓を繋ぐ組織において回
転デイスク１の受容スロツト３に受取られる。この作業
は手作業あるいは自動的に実行される。回転デイスク１
の回転中、案内プレート９の上側は特に肝臓と肺臓付き
心臓とを繋ぐ組織と係合する。案内プレート９は図２
に，示す如き形状に設けられることにより、肺臓付き心
臓は回転カツタ７に到達させる直前に６’により示す位
置をとり、一方肝臓５は回転デイスク１と案内部１０と
の間に配置され、肺臓付き心臓は案内部１１に沿う回転
カツタ７の反対側部に配置される。案内部１１が更に回
転すると、回転カツタ７により切断され、肝臓から肺臓
付き心臓が分離され、肺臓付き心臓は第１の容器１９内
に落下する。
【００２２】また回転デイスク１が更に回転されると、
腸および肝臓は４”および５”で示される位置に達し、
この位置で腸および肝臓が除去デイスク１３、１４の縁
部に接近せしめられる。回転デイスク１の夫々の受容ス
ロツト３の縁部と共に、除去デイスク１３、１４が腸４
および肝臓５とを繋ぐ組織に対しハサミのように機能
し、この組織が切断されて、肝臓５は第２の容器２０内
に、一方腸４は第３の容器２１内に各々回転デイスク１
の両側部において落下される。
【００２３】このとき必要ならば除去デイスク１３、１
４は好適な駆動装置により回転可能に構成してもよい。
【００２４】図３および図４に示す別の実施例の内臓物
分離装置においては、コンベアが一点鎖線で簡単に示す
チエーンコンベア２２として構成される。チエーンコン
ベアには多くの支承体２３が備えられており、各支承体
２３には後方受容スロツト２４および前方受容スロツト
２５が具備される。図示の実施例では、前方受容スロツ
ト２５は支承体２３の先縁端に形成される。
【００２５】前記後方受容スロツト２４は図１および図
２に示す実施例の内臓物分離装置における受容スロツト
３と同様に機能する。即ち肝臓５および腸４を繋ぐ組織
が後方受容スロツト２４に受容され得る。前方受容スロ
ツト２５は肝臓５と腸４との間に延びる組織膜３２（特
に図４参照）を受取るよう構成される。
【００２６】更にこの実施例によれば切断装置２６およ
び２個の除去デイスクを有する分離装置２７がコンベア
に沿つて配置される。切断装置２６および分離装置２７
の動作は上述した図１および図２の実施例における回転
カツタ７および分離装置１２の動作と同様である。また
本実施例においては案内部材２８が切断装置２６に沿っ
て延長されている。
【００２７】且つまた上述の図１および図２の実施例に
比べ、図３および図４の内臓物分離装置の実施例には更
に分離装置２９が具備され、分離装置２９もまた２個の
除去デイスク３０、３１を有し得る。支承体２３の移動
中、除去デイスク３０、３１は組織膜３２を緩めるよう
機能し、これにより後方受容スロツト２４に受容された
組織部分のみを介して内臓物の肝臓５と腸４とが繋がれ
る。
【００２８】除去デイスク３０、３１を有する分離装置
２９を最適に作動させるため、前方受容スロツト２５を
有した支承体２３の縁部の曲率半径が除去デイスク３
０、３１の半径に相応するよう構成され得る。更に除去
デイスク３０、３１の最下部の高さは後方受容スロツト
２４の最下部より高く設けられ、除去デイスク３０、３
１に沿つた支承体２３の移動中、上述した組織部分が緩
められることがない。
【００２９】無論図１および図２に示す実施例の回転デ
イスク１に後方受容スロツト２４および前方受容スロツ
ト２５に相応する対をなした受容スロツトを具備するこ
とも可能である。
【００３０】本発明は上述した実施例に限定されず、本
発明の範囲に含まれる各種設計変更が包有される。例え
ば案内プレート９あるいは案内部材２８と別に、案内部
材に更に上部に相対的に短かく延びる案内ロツドを具備
させ、肺臓付き心臓と肝臓とを繋ぐ組織が案内プレート
９の上縁部と案内ロツドとの間で囲繞されるよう構成し
得る。
【００３１】
【発明の効果】上述のように構成された本発明の家禽よ
り除去した内臓物から腸、肝臓および肺臓付き心臓を分
離する構成によれば、これらの作業が大幅に簡潔化さ
れ、量産性に充分に富ませることができる等々の効果を
達成する。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は本発明に採用する一実施例の内臓物分離
装置の簡略側面図である。
【図２】図２は図１の内臓物分離装置の平面図である。
【図３】図３は本発明に採用する他の実施例の内臓物分
離装置の簡略側面図である。
【図４】図４は図３の内臓物分離装置の平面図である。
【符号の説明】
１ 回転デイスク ２ フレーム ３ 受容スロツト ４ 腸 ５ 肝臓 ６、６’ 肺臓付き心臓 ７ 回転カツタ ８ 支承アーム ９ 案内プレート １０ 案内部 １１ 案内部 １２ 分離装置 １３、１４ 除去デイスク １５ 支承アーム １６ スリツト状開口部 １７ ノブ １８ 枢支軸 １９ 第１の容器 ２０ 第２の容器 ２１ 第３の容器 ２２ チエーンコンベア ２３ 支承体 ２４ 後方受容スロツト ２５ 前方受容スロツト ２６ 切断装置 ２７ 分離装置 ２８ 案内部材 ２９ 分離装置 ３０、３１ 除去デイスク ３２ 組織膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−30893（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−220640（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−121431（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−186935（ＪＰ，Ａ) 米国特許4951352（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A22C 21/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 家禽より除去した内臓物から腸、肝臓お
    よび肺臓付き心臓を分離するために、内臓物用のコンベ
    アと、コンベアに沿つて配置された内臓物から肺臓付き
    心臓を切断し分離する切断装置と、コンベアと協働し腸
    および肝臓を分離する分離装置とを備えてなる内臓物分
    離装置において、 コンベアは回転デイスクを含み、回転デイスクの周部に
    処理対象の内臓物を受取る実質的に半径方向に延びる受
    容スロツトが具備され、回転デイスクの一方の側に肺臓
    付き心臓および肝臓が位置せしめられ、他方の側に腸が
    配置せしめられるように設けられてなることを特徴とす
    る内臓物分離装置。
  2. 【請求項２】 回転デイスクが垂直平面内に延設されて
    なる請求項１記載の内臓物分離装置。
  3. 【請求項３】 切断装置が回転カツタである請求項１ま
    たは２記載の内臓物分離装置。
  4. 【請求項４】 案内プレートがコンベアから切断装置へ
    向かつて延長され、肺臓付き心臓は切断装置の一方の側
    を通過し、肝臓は切断装置とコンベアとの間で切断装置
    の他方の側を通過するように構成されてなる請求項１か
    ら３のいずれか１項記載の内臓物分離装置。
  5. 【請求項５】 案内プレートは肺臓付き心臓と肝臓とを
    連結する組織と係合する少なくとも１個のロツドとバツ
    フルのいずれかとして設けられてなる請求項４記載の内
    臓物分離装置。
  6. 【請求項６】 切断装置の前段に案内プレートが切断装
    置を挟むように２個の案内部に分割されて設けられてな
    る請求項４または５記載の内臓物分離装置。
  7. 【請求項７】 切断装置はコンベアの各側で係合する２
    個の除去デイスクを有してなる請求項１から６のいずれ
    か１項記載の内臓物分離装置。
  8. 【請求項８】 切断装置の前段に肝臓と腸との間に延び
    る隔膜を分離する別の分離装置が具備され、コンベアに
    肝臓と腸とを連結する組織を受容する後方受容スロツト
    および隔膜を受容する前方受容スロツトが備えられ、後
    方受容スロツトおよび前方受容スロツトは夫々対をなす
    受容スロツトとして設けられてなる請求項１から７のい
    ずれか１項記載の内臓物分離装置。
  9. 【請求項９】 コンベアが内臓物用の多数の支承体を有
    するチエーンコンベアでなり、各支承体には一対の受容
    スロツトが具備されてなる請求項８記載の内臓物分離装
    置。
JP33341092A 1991-11-07 1992-11-02 家禽より除去した内臓物から腸、肝臓および肺臓付き心臓を分離する装置 Expired - Lifetime JP3408829B2 (ja)

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NL9101856A NL9101856A (nl) 1991-11-07 1991-11-07 Werkwijze en inrichting voor het in losse onderdelen scheiden van een uit een vogel verwijderd pakket bestaande uit darmen, lever en hart met longen.

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JPH05236867A JPH05236867A (ja) 1993-09-17
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EP (1) EP0541150B1 (ja)
JP (1) JP3408829B2 (ja)
AT (1) ATE126671T1 (ja)
AU (1) AU2815492A (ja)
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DE (1) DE69204254T2 (ja)
DK (1) DK0541150T3 (ja)
NL (1) NL9101856A (ja)

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