JPH0133143B2 - - Google Patents

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JPH0133143B2
JPH0133143B2 JP2190382A JP2190382A JPH0133143B2 JP H0133143 B2 JPH0133143 B2 JP H0133143B2 JP 2190382 A JP2190382 A JP 2190382A JP 2190382 A JP2190382 A JP 2190382A JP H0133143 B2 JPH0133143 B2 JP H0133143B2
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JP
Japan
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leg
guide rail
wing
carcass
fuselage
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Yoshiharu Okada
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、特に食鶏を放血、脱羽した屠体か
らあし及び手羽を分離するための解体機に関する
ものである。
食鶏の解体品については、取引の改善合理化、
流通の円滑化及び適正な価格形成を図るために、
食鶏取引規格及び食鶏小売規格が定められてい
る。
従来、食鶏の解体はこの規格に基づき熟練作業
者が行つていたが、手作業であるため非能率的で
あつた。
本発明は食鶏の解体作業のうち最も基本的なと
体からのあし及び手羽の分離を機械的に能率良く
行い得ることを目的とし、その第一発明はあしの
分離のみを行い得るあし解体装置を提供し、又第
二発明はこのあし解体装置に連続して手羽の分離
をも一連的に得る手羽解体装置を付加した食鶏解
体機を提供せんとするものである。
以下、本発明を具体化した一実施例を図面に従
つて説明すると、第1,2図に示すように、食鶏
解体機はと体から両あしを分離するあし解体装置
1と、両あしが分離されたと体からさらに手羽を
分離する手羽解体装置71とからなる。
あし解体装置 2は上方へ斜状に延設された胴体案内レールで
あつて、第3図に示すように、その上面中央部の
長手方向へ走行溝3が形成され、その前後両端部
(第3図の左右両側部)が開放されている。この
走行溝3は前端部の幅広部3aとこれに連続する
斜状部3bとこの斜状部3bに連続して後端部ま
で延びる幅狭部3cとからなる。4は前記幅狭部
3cの両端縁に沿つて胴体案内レール2の上面に
固着された一対の案内板である。
5,6は前記胴体案内レール2の前後両端部下
方に一対ずつ並設して軸着されたスプロケツト、
7はこれらのスプロケツト5,6間に架け渡され
た左右一対のメインチエーンであつて、第1図に
示すように胴体案内レール2の後端部下方に設置
された駆動モータ7aにより駆動回転され、第4
図に示すように首挾持部材8とこれと所定間隔を
有する尻挾持部材9とからなる胴体位置決め部材
が等間隔をおいて複数組取付けられている。この
首挾持部材8は第5図に示すように両メインチエ
ーン7に対し回動可能に取着された一対の挾持片
10とこの挾持片10をA矢印方向へ付勢するス
プリング11とからなり、両挾持片10がメイン
チエーン7の駆動回転時に前記胴体案内レール2
の走行溝3から上方へ露出され得るようになつて
いる。又、尻挾持部材9は第6図に示すように両
メインチエーン7に固着され、メインチエーン7
の駆動回転時に前記胴体案内レール2の走行溝3
から上方へ露出され得るようになつている。そし
て、両メインチエーン7が駆動回転されて首挾持
部材8が走行溝3の幅広部3aから斜状部3bを
経て幅狭部3cへ向かうに従い、走行溝3の両側
縁に沿つて挾持片10がスプリング11の付勢に
坑して反A矢印方向へ回動され、第5図の想像線
で示すように重ね合わされる。12は両メインチ
エーン7間に設けられたスペーサであつて、第7
図に示すように、その前部で分離されて両メイン
チエーン7間にカツター露出部12aが形成され
ている。なお、前記スプロケツト5,6、メイン
チエーン7、首挾持部材8、尻挾持部材9等によ
り胴体移送機構を構成する。
13は第1,2,8図に示すように前記胴体案
内レール2の両案内板4の前部上方に並設された
一対の第一胴体ガイド杆であつて、第2図に示す
ように前記カツター露出部12aに対応してい
る。この第一胴体ガイド杆13は第9図に示すよ
うにスプリング14により胴体案内レール2に向
けて付勢された状態で固定枠15に取着されてい
る。
16は前記胴体案内レール2の前部の左右両側
に固着されたサイドガイド部18よりもさらに側
方に2本ずつ並設された左右一対の下部あしガイ
ド杆であつて、第8図に示すように、その上方に
左右一対の上部あしガイド杆17が対応されて2
本ずつ並設されている。前記第一胴体ガイド杆1
3は第2図に示すように下部あしガイド杆16間
の中央上方に位置し、下部あしガイド杆16より
も短くなつている。
19,20は前記左右一対の下部あしガイド杆
16の前後両部側方に左右一対ずつ軸着されたス
プロケツト、21はこの前後両スプロケツト1
9,20間に架け渡された左右一対のサイドチエ
ーン2であつて、第10図に示すように、複数の
あし移送部材22が等間隔をおいて取付けられて
いる。そして、このサイドチエーン21は第11
図に示すように前記前側の両スプロケツト19と
同一軸上の一対のスプロケツト23を両メインチ
エーン7に連動させることにより回転されるよう
になつている。なお、前記スプロケツト19,2
0、サイドチエーン21、あし移送部材22等に
よりあし移送機構を構成する。
24は第1,2図に示すように前記カツター露
出部12aに配設された背切りカツターであつ
て、第11,12図に示すように支軸26に対し
回動可能に軸着された支持部材25の中央部に軸
24a着されている。27は支持部材25の先端
部に取付けられたカムローラ、28は第12図に
示すように支持部材25をB矢印方向へ付勢する
スプリングである。
そして、第11図に示すように、前記両メイン
チエーン7が軸29上の一対のスプロケツト30
に連動され、同軸29のギヤ31、前記支軸26
上のギヤ32及びスプロケツト33、チエーン3
4、前記軸24a上のスプロケツト35を経て両
メインチエーン7の回転が背切りカツター24に
伝えられるようになつている。
一方、第12図に示すように、前記カムローラ
27にはカム板36が接触され、このカム板36
は第11図に示すように軸37上の円盤38に一
体化されている。この円盤38と同一軸37上の
スプロケツト39と、前記軸29上のスプロケツ
ト40との間にチエーン41が架け渡され、両メ
インチエーン7の回転が円盤38に伝えられるよ
うになつている。そして、第12図に示すよう
に、この円盤38が回転されてカム板36により
カムローラ27が上方へ押されると、支持部材2
5がスプリング28の付勢に抗して反B矢印方向
へ回動され、背切りカツター24が回転されなが
ら第12図の想像線で示すようにカツター露出部
12aから胴体案内レール2の上面へ上動される
ようになつている。その上動状態が所定時間持続
された後、背切りカツター24はスプリング28
の付勢により再び下動されるようになつている。
42は第1,2図に示すように前記あしガイド
杆16の後部間上方に配設された左右一対の第一
切込みカツターであつて、エアシリンダ45によ
り固定軸44に沿つて上下動可能になつているエ
アモータ43にて回転され、第8図に示すように
前記胴体案内レール2の左右両側上方に配置され
ている。なお、第一切込みカツター42を第2図
に示すように若干斜状に配置するのが好ましい。
又、固定軸44を傾動可能にして第一切込みカツ
ター42を前後左右位置調節可能にするのが望ま
しい。
46は第1,2,13図に示すように前記あし
ガイド杆16の後端部よりも若干後方において胴
体案内レール2の左右両側部に回動可能に軸47
着された左右一対の第二切込みカツターであつ
て、第11図に示すように連結板48にて一体化
されている。この連結板48には49に対し回動
可能にしたリンク50の一端が連結されている。
このリンク50に一体化されたアーム51が第1
3図に示すように前記円盤38まで前方へ延設さ
れ、その先端部の係合板部51aは円盤38の片
面に突設された係合突起52に係合可能になつて
いる。53は前記リンク50及びアーム51を軸
49を中心にC矢印回動方向へ付勢するスプリン
グである。なお、この第二切込みカツター46を
前後左右位置調節可能にするのが望ましい。
そして、両メインチエーン7に連動して前記円
盤38が回転されて係合突起52によりアーム5
1の係合板部51aが下方へ押されると、リンク
50がスプリング53の付勢に坑して反C矢印方
向へ回動され、第二切込みカツター46が第13
図の想像線で示すように回動されて胴体案内レー
ル2の上面に瞬時露出されるようになつている。
その後、係合突起52と係合板部51aとの係合
が解除されてスプリング53の付勢により第二切
込みカツター46が再び没入されるようになつて
いる。
なお、前記第一の切込みカツター42及び第二
の切込みカツター46によりあし胴体関節部切込
用カツターを構成する。
54は前記あしガイド杆16の後部側方に軸5
5着された回転盤であつて、第14図に示すよう
に、その外周の一部に挾持片56が回動可能に軸
着されている。57は回転盤54の中心付近に固
定された支持金具58に挿入されたロツドであつ
て、その一端が前記挾持片56に連結され、他端
にカムローラ59が取付けられている。60は前
記ロツド57をD矢印方向へ付勢するスプリング
である。61は前記カムローラ59に接触された
固定カム板である。なお、挾持片56は回転盤5
4の回転時に前記あしガイド杆16の後端部側方
を通るようになつている。
第11図に示すように、前記回転盤54と同一
軸55のギヤ62と、前記サイドチエーン21の
後側スプロケツト20と同一軸20a上のギヤ6
3とが中間ギヤ64を介して連動され、両メイン
チエーン7の回転盤54に伝えられるようになつ
ている。そして、回転盤54の回転に伴い固定カ
ム板61によりカムローラ59が押されると、ロ
ツド57がスプリング60の付勢に抗して反D矢
印方向へ作動され、挾持片56が第14図の想像
線で示すように開かれるようになつている。
なお、前記回転盤54、挾持片56、スプリン
グ60、カム板61等によりあし胴体分離機構を
構成する。
手羽解体装置 72は第1,2図に示すように前記第一切込み
カツター42の後方部において胴体案レール2の
両案内板4の上方に並設された一対の第二胴体ガ
イド杆、73はこの第二胴体ガイド杆72から後
方へ連続させて同様に並設された一対の第三胴体
ガイド杆、74ははこの胴体ガイド杆73から後
方へ連続させて胴体案内レール2の後部上方まで
同様に並設された一対の第四胴体ガイド杆であつ
て、これらの胴体ガイド杆72,73,74は第
9図に示すように前記あし解体装置1の胴体ガイ
ド杆13の場合と同様な構造により胴体案内レー
ル2に向けて付勢された状態で固定枠75に取着
されている。
76は前記胴体案内レール2の後部寄りの左右
両側に前記第三胴体ガイド杆73に対応させて固
着された手羽ガイド部であつて、第2図に示すよ
うに、その前後方向に溝77が形成されている。
78はこの手羽ガイド部76の上方に対応されて
架設された上部手羽ガイド杆である。
79,80は前記左右両手羽ガイド部76の溝
77の前後両端部下方においてそれぞれ軸着され
た左右一対のスプロケツト、81はこの前後両ス
プロケツト79,80間に架け渡された左右一対
のサイドチエーンであつて、第1,15図に示す
ように、複数の手羽移送部材82が等間隔をおい
て取付けられ、前記溝77から上方へ露出されて
前記上部ガイド杆78の外側を通るようになつて
いる。
そして、このサイドチエーン81は第16図に
示すように前記前側の両スプロケツト79と同一
軸上の一対のスプロケツト83を両メインチエー
ン7に連動させることにより回転されるようにな
つている。なお、前記スプロケツト79,80、
サイドチエーン81、手羽移送部材82等により
手羽移送機構を構成する。
84は第1,2,17図に示すように前記手羽
ガイド部76のほぼ中央部において胴体案内レー
ル2の左右両側部に配設された左右一対の第三切
込みカツターであつて、回動可能に軸85着され
たレバー86の先端部に固着されている。第16
図に示すようにこのレバー86に固着されたリン
ク87の先端にはカムローラ88が取付けられ、
前記両メインチエーン7に連動されるように軸8
9着された一対のスプロケツト90のうち、一方
のスプロケツト90の片面に突設されたカム部9
1に前記カムローラ88が接触され得るようにな
つている。92は第17図に示すように前記リン
ク87及びレバー86を軸85を中心にE矢印回
動方向へ付勢するスプリングである。
そして、両メインチエーン7に連動してスプロ
ケツト90が回転されてカム部91によりカムロ
ーラ88が下方へ押されると、レバー86がスプ
リング92の付勢に抗して反E矢印方向へ回動さ
れ、第三切込みカツター84は胴体案内レール2
の上方への露出状態から下動されて没入状態にな
るようになつている。
93は第1,2図に示すように前記手羽ガイド
部76の後部間上方に配設された左右一対の第四
切込みカツターであつて、回動可能に軸95着さ
れたエアモータ94により回転され、第15図に
示すように前記胴体案内レール2の左右両側上方
に配置されている。このエアモータ94はエアシ
リンダ96により前後方向斜め下方への傾動可能
になつている。なお、第四切込みカツター93を
第2図に示すように若干斜状に配置するのが好ま
しい。又、前記第三切込みカツター84及び第四
切込みカツター93を前後位置調節可能にするの
が望ましい。
なお、前記第三の切込みカツター84及び第四
の切込みカツター93により手羽胴体関節部切込
用カツターを構成する。
97は第2,18図に示すように前記手羽ガイ
ド部76の後端部において軸101を中心に回動
可能に軸着された挾持レバーであつて、第19図
に示すように、その先端部には上部の固定挾持片
98とこれに対応させて回動可能に軸100着さ
れた下部の回動挾持片99とが開閉可能に設けら
れている。102は前記挾持レバー97と一体化
されてその反対側に延設されたカムレバーであつ
て、その先端部にカムローラ103が取付けられ
ている。104は前記挾持レバー97及びカムレ
バー102をF矢印回動方向へ付勢するスプリン
グである。
105は前記手羽ガイド部76の後端部側方に
配置された固定台106の中心部に設けられた回
転盤であつて、その外周の対称位置には前記カム
ローラ103に接触し得るカム杆107が固着さ
れている。108はこの両カム杆107に対しそ
の回動方向へ少しずらせた回動盤105外周の対
称位置に固着されたアームであつて、その先端部
には鋸刃状の引掛部109が回着されている。前
記回動盤105の下方へ延設された回動軸105
aには第16図に示すように前記サイドチエーン
81の後側スプロケツト80と同一軸上のギヤ1
0、軸112上のギヤ111、同軸112上のか
さ歯車113、回動軸105a上のかさ歯車14
を介して両メインチエーン7の回転が伝えられる
ようになつている。
そして、第18図の想像線で示すように、カム
レバー102のカムローラ103とカム杆107
との離脱時には、スプリング104の付勢により
挾持レバー97が手羽ガイド部76上まで回動さ
れ、その回動挾持片99が手羽ガイド部76の上
縁部76aとの当接で第19図の想像線で示すよ
うに固定挾持片98に対し閉じられている。この
状態から回動盤105がさらに回転されてカムロ
ーラ103がカム杆107により押されると、カ
ムレバー102がスプリング104の付勢に抗し
て反F矢印方向へ回動され、この回動に伴い挾持
レバー97も第18図に示すように手羽ガイド部
76上から離れる。このとき、回動挾持片99が
第19図に示すように固定挾持片98に対し開く
とともに、引掛部109がこの回動挾持片99の
内側直近を通る。
なお、前記挾持レバー97、カムレバー10
2、回動盤105、カム杆107、引掛部10
9、スプリング104等により手羽胴体分離機構
を構成する。
あし及び手羽の解体作用並びに効果 次に、前述した食鶏解体機を使用して実際の解
体作用を行う場合について第20〜23図に従い
説明する。
まず、と体120の胴体121を胴体案内レー
ル2の前端部上にその首122を後方へ向けると
ともに腹を上方へ向けて載せ、と体120の首1
22を開いた状態にある首挾持部材8に嵌め込む
とともに、尻123を尻挾持部材に嵌め込む。そ
して、首挾持部材8を後方へ手動で少し送り、胴
体121を第一胴体ガイド杆13で挾持すると、
第5図に示すように首挾持部材8の両挾持片10
が閉じられ、首122が挾持される。このとき、
第20図に示すように、と体120のあし124
を胴体案内レール2の両側方へ拡げて上下部のあ
しガイド杆16,17に挾持させるとともに、手
羽125もあし124から離れるように拡げてお
く。これでと体120のセツトは完了する。
このセツト状態から駆動モータ7aを回転させ
ると、両メインチエーン7が回転されて首挾持部
材8及び尻挾持部材9が後方へ送られるととも
に、両サイドチエーン21も回転されてあし移送
部材22が後方へ送られ、あし124を後方へ押
す。従つて、と体は、その胴体121が胴体案内
レール2の案内板4と第一胴体ガイド杆13との
間に挾持されるとともに、あし124が上下部の
ガイド杆16,17に挾持されながら、後方へ移
送される。
この移送途中において、背切りカツター24が
回転されながら所定時間上動され、第20図に示
すように、胴体121の背側の皮に前後方向の切
込みaが形成される。この切込みaは中ぬきのた
めのものである。
次いで、第1,2図に示す第一切込みカツター
42が下動され、第20図に示すように、胴体1
21とあし124との関節部における皮の腹側に
切込みbが形成される。
さらに、第二切込みカツター46が第13図の
想像線で示すように回動され、第20図に示すよ
うに、胴体121とあし124との関節部におけ
る皮の一側部に切込みcが形成される。このとき
筋も切断される。この動作と同時に、あし胴体分
離機構の挾持片56があしガイド杆16の後端部
側方において第14図の想像線で示すように開か
れ、あし124が挾持される。あし124は挾持
片56により回転盤54の外周面との間で挾持さ
れて回転盤54の回転に伴い下方へ引かれるた
め、胴体121から前記切込みb,cで引きち切
られる。引きち切られたあし124は回転盤54
の回転により下方へ移送され、その途中で挾持片
56が開かれて下方へ落される。
なお、胴体121が第一胴体ガイド杆13の前
端側にあるときには第一胴体ガイド杆13は第2
1図に示すようにその前端側ほど傾く一方、胴体
121が第一胴体ガイド杆13の後端側にあると
きには第一胴体ガイド杆13はその後端側ほど傾
く。
あし124と分離された胴体121は第二胴体
ガイド杆72に挾持されながらさらに後方へ移送
され、この第二胴体ガイド杆72に連続する第三
胴体ガイド杆73に挾持される。このとき、手羽
125は手羽ガイド部76上に載せられてこれと
上部の手羽ガイド杆78との間に挾持され、手羽
移送部材82により後方へ押されながら胴体12
1とともに後方へ送られる。
その移送途中で第三切込みカツター84が第1
7図に示すように上動され、第22図に示すよう
に胴体121と手羽125との関節部における皮
の背側に切込みdが形成される。このとき筋も切
断される。次いで第四切込みカツター93が回転
されながら下動され、第22図に示すように胴体
121と手羽125との関節部における皮の腹側
に切込みeが形成される。
さらに、手羽125は手羽ガイド部76の後端
部に移送されたとき手羽胴体分離機構の挾持レバ
ー97の両挾持片98,99により挾持され、こ
の両挾持片98,99が第18図に示す想像線の
位置から実線の位置に回動されるに伴い、引掛部
109により側方へ引かれるため、胴体121か
ら前記切込みd,eで引きち切られる。引きち切
られた手羽125は両挾持片98,99から離れ
て下方へ落される。
あし124及び手羽125と分離された胴体1
21は第四胴体ガイド杆74により挾持されなが
ら第23図に示すようにさらに後方へ移送され
る。そして、胴体案内レール2の後端部において
第1図に示すように首挾持部材8が反転されて走
行溝3から離れると、首挾持部材8が開き、胴体
121が胴体案内レール2から下方へ落される。
これで、胴体121からのあし124及び手羽
125の分離が完了する。この解体作業は、メイ
ンチエーン7に取付けられた複数の首挾持部材8
及び尻挾持部材9に順次と体120がセツトされ
るため、連続的に行われる。
以上詳述した本発明の食鶏解体機は前述した解
体作用によりあし124及び手羽125が胴体1
21から順次分離されるが、特に、胴体案内レー
ル2上に位置決めされた移送途中の胴体121か
ら、あしガイド部16,17上に位置決めされた
移送途中のあし124若しくは手羽ガイド部7
6,78上に位置決めされた移送途中の手羽12
5を、あし124及び手羽125と胴体121と
の関節部付近の皮や筋を切込んで形成した切込み
b,c,d,eで引きち切る点において特徴があ
る。すなわち、胴体121、あし124、手羽1
25はほぼ完全な形でしかもできる限り肉を損傷
しないように解体されることが規格上必要である
ため、あし124及び手羽125と胴体121と
の関節部付近をカツターで完全に切断することは
好ましくない。従つて、前述した本発明のよう
に、分離しにくい皮や筋を予めある程度切込んで
おいてここで引きち切れば、肉や関節は容易に分
離できるため、胴体121、あし124、手羽1
25をほぼ完全な形でしかもできる限り肉を損傷
しないように解体することができ、解体作業の能
率が向上することはもちろんのこと、商品価値の
維持も図ることができるのである。
他の実施例 次に他の実施例を説明すると、第24,25図
に示すように、前述した手羽解体装置71におい
て、その第四切込みカツター93の最下動位置に
対応するように、胴体案内レール2の両案内板4
上に一対の胴体浮上部材115を固定している。
この胴体浮上部材115は上方へ膨らむ円弧状を
なしている。あし124と分離された胴体121
がこの胴体浮上部材115上を移送されていると
きには、胴体121と手羽125との関節部が浮
上した胴体121の両側下部に位置され、この状
態で第四切込みカツター93が下動されても、同
関節部内側のささみが同カツター93により損傷
されにくくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる食鶏解体機の概略側面
図、第2図は同じく概略平面図、第3図は胴体案
内レールを示す平面図、第4図は胴体移送機構を
示す側面図、第5図は胴体移送機構の首挾持部材
を示す拡大図、第6図は胴体移送機構の尻挾持部
材を示す拡大図、第7図は胴体移送機構及びカツ
ター露出部を示す平面図、第8図は胴体案内レー
ル、首挾持部材、あしガイド杆、あし移送部材、
胴体ガイド杆、第一切込みカツター各々の位置関
係を示す断面図、第9図は胴体ガイド杆の取付構
造を示す部分拡大図、第10図はあし移送機構を
示す側面図、第11図はあし解体装置の駆動機構
図、第12図は背切りカツターの上下作動機構を
示す拡大図、第13図は第二切込みカツターの上
下作動機構を示す拡大図、第14図はあし胴体分
離機構を示す拡大図、第15図は胴体案内レー
ル、首挾持部材、手羽ガイド部、手羽移送部材、
第三切込みカツター、胴体ガイド杆、第四切込み
カツター各々の位置関係を示す断面図、第16図
は手羽解体装置の駆動機構図、第17図は第三切
込みカツターの上下作動機構を示す拡大図、第1
8図は手羽胴体分離機構を示す拡大図、第19図
はその挾持レバー及び引掛部を示す拡大図、第2
0図はあし解体装置におけるあし分離前のと体を
示す平面図、第21図は胴体ガイド杆の作用説明
図、第22図は手羽解体装置における手羽分離前
のと体を示す平面図、第23図は手羽分離後のと
体を示す平面図、第24図は他の実施例を示す部
分平面図、第25図は同じく部分側面図である。 あし解体装置……1、胴体案内レール……2、
走行溝……3、メインチエーン……7、首挾持部
材……8、尻挾持部材……9、胴体ガイド杆……
13、あしガイド杆……16,17、サイドチエ
ーン……21、あし移送部材……22、背切りカ
ツター……24、切込みカツター……42,4
6、回転盤……54、挾持片……56、手体解体
装置……71、胴体ガイド杆……72,73,7
4、手羽ガイド部……76、手羽ガイド杆……7
8、サイドチエーン……81、手羽移送部材……
82、切込みカツター……84,93、挾持レバ
ー……97、回動盤……105、引掛部……10
9、胴体浮上部材……115、と体……120、
胴体……121、首……122、、尻……123、
あし……124、手羽……125、切込み……
a,b,c,d,e。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 と体120の胴体121が載せられる胴体案
    内レール2と、 この案内レール2上に載せられたと体120の
    首122を挾持する首挾持部材8を有する胴体位
    置決め部材を備え、この胴体位置決め部材を胴体
    案内レール2に沿つて後方へ移送する胴体移送機
    構と、 胴体121の移送時に胴体案内レール2の左右
    両側方へ拡げられたと体120のあし124を胴
    体121に対し位置決めするあし移送部材22を
    備え、このあし移送部材22を胴体121の移送
    に伴い後方へ移送するあし移送機構と、 と体120の移送時に胴体121とあし124
    との関節部付近の皮や筋を切込んで切込みb,c
    を形成するあし胴体関節部切込み用カツター4
    2,46と、 と体120の移送時にあし124を挾持して前
    記切込みb,cで胴体121からあし124を引
    きち切るあし胴体分離機構と を備えたことを特徴とする食鶏等の解体機。 2 胴体案内レール2は胴体121の移送時に胴
    体案内レール2の左右両側方へ拡げられたと体1
    20のあし124が載せられるあしガイド部1
    6,17を左右両側部に備えている特許請求の範
    囲第1項に記載の食鶏等の解体機。 3 胴体位置決め部材は、首122を後方へ向け
    胴体121の腹側を上方へ向けるようにと体12
    0を胴体案内レール2上に載せたとき、その首1
    22を挾持する首挾持部材8とと体120の尻1
    23を嵌め込む尻挾持部材9とからなる特許請求
    の範囲第1項に記載の食鶏等の解体機。 4 胴体移送機構は胴体案内レール2に沿つてそ
    の下方に懸架された無端状のメインチエーン7
    と、このメインチエーン7に取付けられた首挾持
    部材8及び尻挾持部材9とを備え、この首挾持部
    材8はスプリング11により常には開く方向へ付
    勢された一対の挾持片10であつて、この両挾持
    片10はメインチエーン7の駆動回転時に胴体案
    内レール2の上面に形成された走行溝3から上方
    へ露出され得るとともに、走行溝3は前端部の幅
    広部3aとこれに連続する斜状部3bとこの斜状
    部3bに連続して後端部まで延びる幅狭部3cと
    からなり、前記両挾持片10を幅広部3aにおい
    ては開くように幅狭部3cにおいては閉じるよう
    に走行溝3の両側縁にて規制した特許請求の範囲
    第3項に記載の食鶏等の解体機。 5 胴体案内レール2はその上面との間でと体1
    20の胴体121を挾持する胴体ガイド杆13を
    備え、この胴体ガイド杆13はスプリング14に
    より常には胴体案内レール2の上面に向けて付勢
    されている特許請求の範囲第1項に記載の食鶏等
    の解体機。 6 あしガイド部16,17は胴体案内レール2
    の左右両側において上下対応されて配設されてい
    る特許請求の範囲第2項に記載の食鶏等の解体
    機。 7 あし移送機構はあしガイド部16,17に沿
    つてその側方に懸架された無端状のサイドチエー
    ン21と、このサイドチエーン21に取付けられ
    たあし移送部材22とを備え、このあし移送部材
    22は前記あしガイド部16,17の側方を通る
    ようになつている特許請求の範囲第2項に記載の
    食鶏等の解体機。 8 あし胴体関節部切込み用カツターは胴体12
    1とあし124との関節部における皮の腹側に切
    込みbを形成する左右一対の第一切込みカツター
    42と、同関節部における皮の一側部に切込みc
    を形成する左右一対の第二切込みカツター46と
    からなり、第一切込みカツター42はあしガイド
    部16,17の後部間上方に配設され、胴体案内
    レール2の上面に向けて上下動可能であり、第二
    切込みカツター46は第一切込カツター42より
    も後方において胴体案内レール2の左右両側に配
    設され、胴体案内レール2の左右両側から上方へ
    向けて上下動可能である特許請求の範囲第2項に
    記載の食鶏等の解体機。 9 あし胴体分離機構はあしガイド部16,17
    の後部側方に軸着された回転盤54と、その外周
    一部に開閉可能に軸着された挾持片56と、この
    挾持片56を常に閉じるように付勢するスプリン
    グ60と、挾持片56をスプリング60の付勢に
    抗して開くカム板61とを備え、挾持片56は前
    記あしガイド部16,17の後端部側方を通るよ
    うになつている特許請求の範囲第2項に記載の食
    鶏等の解体機。 10 胴体案内レール2はその下方に胴体121
    の背側の皮に前後方向の切込みaを形成する背切
    りカツター24を備え、この背切りカツター24
    は同レール2の上面に露出し得るように上下動可
    能である特許請求の範囲第1項に記載の食鶏等の
    解体機。 11 と体120の胴体121が載せられる胴体
    案内レール2と、 この案内レール2上に載せられたと体120の
    首122を挾持する首挾持部材8を有する胴体位
    置決め部材を備え、この首挾持部材8を胴体案内
    レール2に沿つて後方へ移送する胴体移送機構
    と、 胴体121の移送時に胴体案内レール2の左右
    両側方へ拡げられたと体120のあし124を胴
    体121に対し位置決めするあし移送部材22を
    備え、このあし移送部材22を胴体121の移送
    に伴い後方へ移動するあし移送機構と、 と体120の移送時に胴体121とあし124
    との関節部付近の皮や筋を切込んで切込みb,c
    を形成するあし胴体関節部切込み用カツター4
    2,46と、 と体120の移送時にあし124を挾持して前
    記切込みb,cで胴体121からあし124を引
    きち切るあし胴体分離機構とからなるあし解体装
    置1と、 このあし解体装置1から後方へ延長された前記
    胴体案内レール2及びそれに沿つて延長された胴
    体移送機構と、 あし124と分離された胴体121の移送時に
    胴体案内レール2の左右両側方へ拡げられたと体
    120の手羽125を胴体121に対し位置決め
    する手羽移送部材82を備え、この手羽移送部材
    82を胴体121の移送に伴い後方へ移送する手
    羽移送機構と、 あし124のないと体120の移送時に胴体1
    21と手羽125との関節部付近の皮や筋を切込
    んで切込みd,eを形成する手羽胴体関節部切込
    み用カツター84,93と、 あし124のないと体120の移送時に手羽1
    25を挾持して前記切込みd,eで胴体121か
    ら手羽125を引きち切る手羽胴体分離機構とを
    備えた手羽解体装置71と からなることを特徴とする食鶏等の解体機。 12 手羽解体装置71の胴体案内レール2はあ
    し124と分離された胴体121の移送時に胴体
    案内レール2の左右両側方へ拡げられたと体12
    0の手羽125が載せられる手羽ガイド部76,
    78を備えている特許請求の範囲第11項に記載
    の食鶏等の解体機。 13 あし解体装置1から後方へ延長された手羽
    解体装置71の胴体案内レール2はその上面との
    間でと体120の胴体121を挾持する胴体ガイ
    ド杆72,73,74をあし解体装置1から連続
    されるように備え、この胴体ガイド杆72,7
    3,74はスプリング14により常には胴体案内
    レール2の上面に向けて付勢されている特許請求
    の範囲第11項に記載の食鶏等の解体機。 14 手羽ガイド部76,78は手羽解体装置7
    1の胴体案内レール2の左右両側において上下対
    応されて配設されている特許請求の範囲第12項
    に記載の食鶏等の解体機。 15 手羽移送機構は手羽ガイド部76,78に
    沿つて配設された無端状のサイドチエーン81
    と、このサイドチエーン81に取付けられた手羽
    移送部材82とを備え、この手羽移送部材82は
    前記手羽ガイド部76,78の側方を通るように
    なつている特許請求の範囲第12項に記載の食鶏
    等の解体機。 16 手羽胴体関節部切込み用カツターは胴体1
    21と手羽125の関節部における皮の背側に切
    込みdを形成する左右一対の第三切込み用カツタ
    ー84と、胴体121と手羽125の関節部にお
    ける腹側に切込みeを形成する左右一対の第四切
    込みカツター93とからなり、第三切込み用カツ
    ター84は手羽ガイド部76,78の途中におい
    て手羽解体装置71の胴体案内レール2の左右両
    側に配設され、同胴体案内レール2の左右両側か
    ら上方へ向けて上下動可能であり、第四切込みカ
    ツター93は第三切込みカツター84よりも後方
    において手羽ガイド部76,78の後部間上方に
    配設され、手羽解体装置71の胴体案内レール2
    の上面に向けて上下動可能である特許請求の範囲
    第12項に記載の食鶏等の解体機。 17 手羽胴体分離機構は手羽ガイド部76,7
    8の後部側方に軸着された回動盤105と、手羽
    ガイド部76の後端部に開閉可能に軸着された挾
    持片98,99と、この挾持片98,99を手羽
    ガイド部76上において常に閉じるように付勢す
    るスプリング104と、挾持片98,99をスプ
    リング104の付勢に抗して開くように前記回動
    盤105に固着されたカム杆107と、カム杆1
    07に対しその回動方向へ少しずらすように回動
    盤105に固着された引掛部109とを備え、こ
    の引掛部109は前記挾持片98,99の側方を
    通るようになつている特許請求の範囲第12項に
    記載の食鶏等の解体機。 18 手羽解体装置71の胴体案内レール2はそ
    の上面に上方へ膨らむ胴体浮上部材115を第四
    切込みカツター93の最下動位置に対応するよう
    に備えている特許請求の範囲第16項に記載の食
    鶏等の解体機。
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DE3632187A1 (de) * 1986-09-23 1988-03-31 Nordischer Maschinenbau Bearbeitungsanlage fuer gefluegelkoerper
DE3735849A1 (de) * 1987-10-23 1989-05-03 Nordischer Maschinenbau Verfahren zum entfernen der fluegel von gefluegelkoerpern und einrichtung zur durchfuehrung des verfahrens

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